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購買行動と個人特性

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Academic year: 2021

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購 買 行 動 と 個 人 特 性

尾 藤

寺 本 和 幸 ネ

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Makoto BITOH

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TERAMOTO

購買行動が社会経済的要因,地理的要因3 パーソナリティ要因,購買者行動要因によってどの程度影響さ れるのかを分析するために,コーヒー,紅茶, ビールという 3つの製品につい,調査,分析した要約である‘

1

.

ま え カt き 今日の消

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当者の動きは社会構造が近代イじするともに, 農村社会から都市社会へ,そして最近では都市社会と郊 外社会への発展もみられ,それに伴って購買活動も著し い変化をみせてきている.生活水準の上昇に伴って消資 者の生活体系にも大きな変化をみせ, 1自資者の生活観, 価値観への対応応は企業の差別化戦略の策定に不可欠と なってきている. さらに,生活構造,生活意識から購買行動を把握して ゆくことは,消費者行動としての購買行動が多次元にわ たる複雑な事象であるが,:7'1部i乙現われた生活行動だけ をとりあげるのではなく,全体的生活行動システムから 分化,特殊化したものとして理解し,生活構造の構成要 因から生れる購買観,消費観に影響を与え,商品の設計 を描き出し,乙れらを条件にして購買行動を導くことを 示している.

2

.

対象地域の概況と調査方法 本研究の資料を得るために選んだ地域は,名古屋の中 心部から約20Km北東のところにある瀬戸市である.この 地域は製造業の半分を窯業関係で占めている歴史の古い 窯業の町である.ここ数年県営団地,市営団地などの建 設も進み,人口も増加の一途をたどり48年 3月現在では 総人口10万人,総世帯1万 6千に達した.事業所数も年 々上昇してきて5720ケ所あり,その内商業関係が1922ケ 所 (47年5月1日現在)を占めている.最近では大型ス ーノTーが進出して来て,現在では新設増設を含めて5ケ 所に,百を構えている状態である. そこで、調査対象は市内に住む世倍を対象に「倍率比例 抽出法」により 200世帯を抽出した.調査万法は質問紙 *経営工学科 を配布するアンケート方式を採用しアンケート用紙を直 接世結に配布し, 2, 3日後に回収した. アンケート用紙の内容は,あらかじめ予備調査による 問題点を修正した次の項目によった. 社会経済的要因として年令,職業,月平均支出額,家 族構成,学歴,佳居,士山域,生活水準の8項目p購買者 行動要因として飲む飲まない,誰が飲むか 1週間の飲 量,銘柄選定の有無,その理由,購買場所,購買屈指定 の有無,その理由, 1回の購入量の9項目,パーソナリ ティ要因としては仰うつ性,気分の変化,劣等感,神経 質,客観性,協調性,攻撃性,一般的活動性,のんき, 思考的向性,支配性,社向性の12項目.生活水準の刊定 にはABRの生活水準刊定の方法を使用した.またパー ソナリティ要因の判定には Y-G性格検査法を参考lこし て, A型一平均型, B型一不安定不適応積極型, C型 一 安定適応消極型, D型安定積極型, E型 不 安 定 不 適 応消極型の5タイプに分類して,おのおのを5段階万式 に弱から強までスケールをとった. 調査時期は予備調査を昭和48年 8月に,本調査を昭和 48年11月に行った. 年

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間 数 [ 一 日

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(2)

和 本 寺 藤 尾 176 上 中 上 中 中下 下 50% 100%; 50 (b)生活水準 E 型 D 型 C 型 B 型 A 型 100% 50 (a)個人特性 50% その他 マ ン シ j ョ ン 借家 アパート 持家 その他 農村地帯 工場地滑 商広街 住宅街 団 1由 居 (d)住 50% 域

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-(c) 地 50%

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才 以 上 50 代 40 代 30 代 代 その他 大 高 中 天文 寸 一 式丈 十 卒 (g) 主婦の年代 ( e )主婦の学歴 50% その他 無職 サービス業 金融保険業 卸売業 製造業 建設業 鉱業 布 分

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目 項 の 中 帯 200世 図

1

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吐帯主の職業

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購 買 行 動 と 個 人 特 性

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事 業 所 の 状 況

~----年

41 区 分 ~ 事業所数

l

従業者数 総 数 4,680 39,530 農 , 林 , 水 産 , 狩 猟 業 4 13 鉱 業 26 726 建 設 業 140 1,216 製 、1左五とL ,71 78 24,080

p

, 古% 業 ,1923 6,722 金 融 , 保 険 業 42 787 不 動 産 業 37 62 運 中自 通 信 業 81 1,762 電 気 , ガ ス , 水 道 業 9 139 サ ビ ス 業 640 4,023 自 白 業 公 務 及 び 団 体 そ の 他 の 産 業 表

3

商業の状況 産 業 中 分 類 別 総 数 47.5.1現在(単位:万円) │商底割従業者数

1

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売 思 般 卸 売 業 代 理 商 , イ 中 立 業 各 種 商 品 小 売 業

l

織物,衣服,身回品小売業j 飲 食 料 品 小 売 業 飲 食 后 自動車,自転車,荷車等 小売業 家 具 , 建 具 , 什 器 小 売 業 i そ の 他 の 小 売 業 │ 1 ,922 267 184 617 352 50 128 324 6,982 4,572,773 1,764 2,128,412 656 397,731 1,622 786,875 1 ,064 190,822 348 234,938 450 268,655 1 ,078 565,340 資料:商業統計調査

3

.

調 査 結 果 3-1 200世帯中の各頻度 イ固人特性図は 200世帯中の分類であるが, A型は 6割 近く占めている園

B

C

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型は

1

割ぐらいである. 生活水準は中下と中が全体の 7割を占めている.住居別 の頻持は持家が 7割と大きく出た.主婦の学歴について は5割が高卒であった.世帯主の職業についてはサーど ス業4割,製造業が2割程度であった.主婦の年代は30 代が一番多く, 20代, 40代は比較的よく似て50代, 60代 以上と少ない分布になっている。 3-2 銘柄選摂度と広舗選摂度 a. 個人特性 全体の60%を占める A型(平均型〕と, C型(安定適 応消極型)は,ビールについては BR(フランド・ロー 事 業 所 数 │ 従 業 者 数 事 業 所 数 │ 従 業 者 数 4,918 3 23 151 1 ,865 2,038 45 40 73 9 671 100% 50' 図

2

100% 50 38,435 5,720 41,860 54 5 68 350 24 372 1 ,396 275 ,61 20 22,216 2,220 22,672 7,302 2,180 8,327 800 48 808 71 44 96 1 ,750 100 ,1788 110 9 148 4,386 788 5,271 27 690 資料:事業所統計調査 戸-ー一ーーーーービール

~、、、、

¥ミ:紅茶

BR S R A型のB RとSR 〉 ヶ / ビ ー ノ レ

-ーーーーー 、コーヒー

ー-紅茶

BR SR 図

3

D図の場合の B RとS R ヤリティ), S R (ストアー・ローヤリティ)が高く, コーヒー,紅茶は BRは高いが SRは低い傾向が現われ

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こ. また, B型(不安定不適応積極型), D型(安定積極 型) , E型(不安定不適応消極型)は同じ様なノマターん を示し,ビールについては SRが高くなっているが,コ ーヒーはこれとは逆に BRが高く SRは大変低くなった.

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尾 藤 信 紅茶にあってはBRもSRも低い結果になったa b. 生活水準 生活水準の基準を5段階(上p 中上s中,中下,下〕 ランクl乙分けた場合のBRとSRをみてみると,上のラ ンクの場合3製品についてのBRは58%から775ぢの範囲 にあり,ピーJレを除いて他製品のSRは低く出ているこ とが

1

コかる. 下と中下にランクされた層も同様な傾向を示した.中 上のランクの水準ではBRもSRも同じ傾向を示し,ビ ーJレのSRは高い{直を示した. 少王 100% 50

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ビーノレ

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紅茶 SR 図

4

上ランクのB RとS R 100% """ビール h、、_/ ¥ 白 『 ー ー 『 帯 、、、コーヒー 『 昌 司 恒 軍 司 ' " 50ト 紅茶 BR SR 図

5

中ランクのB RとSR 100%,. -;:.,--戸ゐビーJレ

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BR SR 図

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下ランクのB RとSR 寺 本 和 幸 C. 地域及び住居 団地,在宅街,農村地区は表l乙代表されるように, B Rは高くビールを除いてコーヒ-,紅茶のSRは低い. 商広街と工場地区は同じような値を示し, BR, SRはほ ぼ高い忠実性がある. 住居の場合についても,地域区分の住宅街とほとんど 同じ特性が現われているE マンションについては,コーヒーのBRは高いがビー ルは低く, SRはその逆の忠実性が現われ,今までの傾 向とは違った型である。 100% 50 図

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ピーJレ .~、\ B R ¥ 弘 コ ー ヒ ー 紅茶 SR 地域区分中p 団地のB RとSR B R SR 区域区分中,工場地帯のB RとSR

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コーヒー k紅茶予 BR SR 住居区分中のマンションのB RとSR

(5)

購 買 行 動 と 個 人 特 性

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d. 職 業 職業別は農業,鉱業,建設業,製造業,卸売業,金融 保険業,サービス業,無職,その他の項目についてBR, SRを分析した結果, 3つの型に分類される. 第一の裂は,卸売業,農業のようにコーヒー,紅茶の BRは高い忠実性を示すが, SRについてはまったく低い 値を示すはっきりした型があげられる. 第二の型は,サービス業,建設業,鉱業,製造業,そ の他にみられるように,第一の型よりは全体にBR,SR もやや忠実性がある. 第三の型は無職のように3製品とも BRは非常に高い 値であるが, SR は逆に非常に低い忠実度で現われた.

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、 ー ヒ 紅茶 聞 ム 話 幽E・E-・ BR SR 図

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卸売業のB RとSR ザー

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サービス業のB RとSR 官三

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紅茶 ビーノレ〆

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無職のB RとS R e. 年 令 主婦の年令によるBR,SRの特性は,ほぼ職業の第二 の型に分類され, 40代で比較的BR,SRも高い忠実度で あった. なお,銘柄選沢度と居舗選択度の個々のグラフについ ては,個人特性

5

,生活水準

5

,地域

6

,住居

5

,学歴 4,世帯主織業 9,年代5の中から主要な部分のみを選 んだ.

4

.

ま と め 銘柄選択の度合が高い世帯を, 3製品別に分析してみ ると次のようになる. ビ、-)レについては,個人特性がA型,生活水準は下, 地域は農村地帯,住居は持家,主婦の学歴は旧制学校p 世帯主の職業は農林業,主婦の年令は 30代または 60才以 上の世帯である圃 コーヒーについては,個人特性がC型,生活水準は 下,地域は農村地帯,住居は借家,主婦の学歴は高卒, 世帯主の職業は農林業,鉱業,卸売業,無職,主婦の年 令は 60才以上の世帯である. 紅茶については,個人特性がE型,生活水準は下また は中,地域は農村地帯,住居は持家またはアパート,主 婦の学歴は中卒,位帯主の職業は農林業B 鉱業p 主婦の 年令は40代の世帯である. また庖舗選J'

R

についても,製品別に分析してみると次 のようになる. ビールについては,個人特性が E型,生活水準は下, 地域は農村地帯,住居はアパート,主婦の学歴は中卒, 世帯主の職業は農林業と無職,主婦の年令は 60才以上の 世帯である. コーヒーについては,個人特性が E型,生活水準は中 上,地域は工場地帯,住居は持家,主婦の学歴は中卒, 世帯主の職業は建設業,主婦の年令は 60才以上の世帯で ある. 紅茶については,個人特性がE型,生活水準は中上, 地域は工場地帯, 住居はマンション, 主婦の学歴は中 卒,世帯主の職業は鉱業,主婦の年令は40代の世帯であ る. 最後に以上の研究において,考えられてきたマーケッ ト・セグメンテーションの分類基準は,所得,年令,職 業,家族構成などの定量的基準が多かったが,今後はさ らにロイヤリティの程度, 価格感受性, サービス感受 性,広告感受性についても分析する必要がある.

(6)

尾 藤 参 考 文 献

1

.

R. E. Frank' W. F. Massy, T. M. Lodahl “Purchas討ingBehavior 旦ndPe引r'噌sona叫1At抗tribut民巴sダ"

Journal of Advertising Research, Vol.9, No.2,

1969 P 15~24 2. 吉田・村田・井関,消費者行動の理論,丸善1972 3. 辻岡美延,新性格検査法,竹井機器工業, 1969 4. 瀬戸市の統計,瀬戸市, 1973 寺 本 和 幸 5. 林知己,市場調査の計頑と実際,日刊工業新聞, 1973 6. 村山孝喜,統計調査ハンドブック,日刊工業新聞, 1971 7. 浜 崎 宏 , マ ー ケ テ イ ン グ 戦 略 とORモテ、}I/,日科 技連, 1972

参照

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