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1. 景気対策効果は限定的 成長率 7% 保持ならず 2015 年第 3 四半期 (7-9 月期 ) の国内総生産 (GDP) は物価変動を除いた実質で前年同期比 6.9% 増となり 前期 (4-6 月期 ) に比べて 0.1 ポイント低下した ( 国家統計局 2015/10/19) 中国の成長率が

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マクロ経済動向分析

10 月

2015 年第 3 四半期 GDP7%保持ならず、6 度目の利下げへ

2015 年第 3 四半期(7-9 月期)の国内総生産(GDP)は物価変動を除いた実質で前年同期比 6.9%増となり、リーマンショック直後以来 6 年半ぶりに四半期ベースで 7.0%を割り込ん だ。外需・内需とも力強さを欠き中国経済の鈍化傾向は鮮明となる中、中国人民銀行は10 月23 日、基準金利の引き下げによる追加緩和策を実施した。 一方、一部では新たな経済けん引役が現れ、成長モデルの構造転換がおきはじめている。 また、追加緩和策と同時に預金金利の上限撤廃による金利自由化も発表し人民元の国際化 に向け大きな一歩を踏み出した。 10 月 26 日から開かれた第 18 期中央委員会第 5 回全体会議では新 5 ヵ年計画の策定が議 論され、今後は国民全体の生活水準を底上げする「小康社会」の実現や、年間6.5%超の中 高速の経済成長維持を目標とすることが確認された。

目次

1.景気対策効果は限定的、成長率 7%保持ならず ... 2 2.投資は引き続き鈍化傾向、進まぬ構造転換 ... 4 3.一部産業で消費回復するも、デフレ懸念強まる ... 6 4.金利自由化で人民元国際化へ前進 ... 8 5.内需低迷で輸入は大幅減、通年目標の達成は絶望的 ... 11 6. 5 中全会閉幕、「中高速成長」で安定成長保持へ ... 16 7.10 月の中国株は政策面の好材料により続伸続く ... 17 参考Web... 19 参考新聞・資料 ... 19

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1.景気対策効果は限定的、成長率 7%保持ならず

2015 年第 3 四半期(7-9 月期)の国内総生産(GDP)は物価変動を除いた実質で前年同期比 6.9%増となり、前期(4-6 月期)に比べて 0.1 ポイント低下した(国家統計局 2015/10/19)。中 国の成長率が四半期ベースで7.0%を割り込むのは、リーマンショックの影響を受けた 2009 年第1 四半期(1-3 月期)以来 6 年半ぶりである(日本経済新聞 2015/10/19)。8-9 月の記事で も紹介したが、中国における全国各地の地方指導層は目標値通りの成長率を達成できなけ れば出世にかかわることから、GDP 伸び率は人為的な数値になりやすく、実勢は 6.9%を下 回るものとみられる(産経新聞 2015/10/20)。輸出の不振に加え、内需の低迷で輸入も低迷が 続くなど中国経済の鈍化傾向は鮮明で、政府通年目標の成長率「7.0%前後」に達しないと の見方が強い(産経新聞 2015/10/19)。新たな公共投資や利下げといった景気下支え策の効果 は依然限定的であり、処理の先送りが続く不良債権問題の深刻化を警戒する習政権には打 つ手がないのが現状である(産経新聞 2015/10/20)。 景気減速が続く一方、中国経済は水面下で構造転換期を迎えている。産業別で見たGDP の推移は第一次産業が前年同期比3.8%増、第二次産業は 6.0%増、第三次産業が 8.4%増と なり、工業主導からサービス主導への転換が加速している(新華社 2015/10/21)。また、1-9 月期の中国における小売売上高は前年同期比 10.5%増と伸び率は上半期に比べ 0.1 ポイン ト加速し、ネットショッピングの伸び率は 36%にも達した(日本経済新聞 2015/10/22)。消 費の対GDP 寄与率は 58.4%と、投資・輸出と比較して最も高く、消費主導で成長をはかる 「新常態」への移行が進んでいるものとみられる(新華社 2015/10/21)。 2015 年 9 月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は 49.8 と 8 月に比べ 0.1 ポイント上昇 したものの、景況拡大と悪化の分かれ目となる 50 を 2 ヵ月連続で下回った(国家統計局 2015/10/19)。製造業 PMI は新規受注がさえないことから 47.2 と 6 年半ぶりの低水準を記 録した。また、ここ数年比較的堅調であったサービス部門PMI も消費者の慎重姿勢や軍事 パレードの影響をうけて8 月から 1.0 ポイント減速した 50.5 となった(ロイター2015/10/01)。

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3 図表1 工業付加価値生産額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成 図表2 製造業購買担当者景気指数(PMI) (出所)国家統計局より作成

8.0

7.7

7.2

7.9

5.6

5.9

6.1

6.3

6.0

6.1

5.7

4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 9.5 10.5

51.1

50.8

50.3

50.1

49.8 49.9

50.1 50.1 50.2 50.2 50.0

49.7

49.8

49 49.5 50 50.5 51 51.5

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4

2.投資は引き続き鈍化傾向、進まぬ構造転換

2015 年 1-9 月の固定資産投資は前年同期比 10.3%増と 1-8 月の伸び率に比べ 0.6 ポイン ト下落し、第1 四半期、上半期をそれぞれ 3.2 ポイント、1.1 ポイント下回った(国家統計局 2015/10/19)。地方を中心に続く不動産市場の低迷や、政府が無駄な投資を抑制しているこ と、また製鉄や造船といった重厚長大産業の不振などが背景にあると考えられる(毎日新聞 2015/10/19)。2015 年 1-9 月の不動産開発投資は前年同期比 2.6%増と上半期を 2.0 ポイン ト下回った。北京や上海などの大都市では不動産販売の回復がみられるものの、地方都市で は依然在庫がさばききれていないのが現状である(読売新聞 2015/10/19)。 これまでの投資主導から消費主導へと経済の構造転換を目指す中国としては、投資の鈍 化はある意味政府の方針に沿ったものだといえる。しかし、年金などの社会保障の整備が追 い付かず、消費者の先行き不安が拭えないことから消費が成長の柱となりきれていない(毎 日新聞2015/10/19)。 全体としては低調に推移する投資も一部産業では活発化がみられる。中国の電子情報産 業のうち500 万元以上の事業における 2015 年 1-8 月の固定資産投資額は前年同期比 15.9% 増と工業全体の投資を7.2 ポイント上回る伸び率となった(中国通信 2015/10/06)。 また、「一帯一路」沿線国に対する直接投資額は前年同期比48.2%増と中国の非金融対外 直接投資の13.9%を占めた。1-8 月における中国企業と「一帯一路」沿線国のサービス請負 契約金額、執行金額はそれぞれ前年同期比27.9%増、10.4%増と他の地域の伸びよりも高く、 今後も沿線国と中国とのサービス請負協力は深化していくものと見られる(中国通信 2015/10/14)。

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5 図表 3 固定資産投資伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成

16.1 15.9 15.8 15.7

13.9

13.5

12

11.4 11.4 11.2

10.9

10.3

10 11 12 13 14 15 16 17

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6

3.一部産業で消費回復するも、デフレ懸念強まる

2015 年 9 月の社会消費品小売総額は前年同月比 10.9%の上昇となり、8 月より 0.1 ポイ ント上昇した(国家統計局 2015/10/19)。9 月は特に乗用車新車販売が好調だった。前年同月 に比べ生産台数は5.6%減少したものの、9 月単月の生産、販売台数ともに 8 月を大きく上 回り、販売台数は5 ヵ月ぶりのプラス成長に転じた(新華社 2015/10/22)。自動車充電インフ ラの整備が進む、エネルギー車の需要が伸びたことが影響しているものとみられる(中国通 信2015/10/15)。2015 年の第 1-3 四半期(1-9 月)のネット小売り額は前年同期比 36.2%増と なり、そのうち実物商品のネット小売り額は 34.7%増、非実物商品のネット小売り額は 43.6%増とその堅調さをあらわにした(中国通信 2015/10/21)。 さえないマクロ経済指標が相次ぐ中、中国人の消費は底堅い。中国人が買い物に利用する 銀聯カードは国慶節(10 月 1-7 日)の銀行間取引総額が前年同期比 25.4%増の 6400 億元超に 上り、クレジット業界における取り扱いシェアを1 割まで拡大し、VISA、マスターカード に次いで 3 位となった(中国通信 2015/10/14)。背景の一つしてネット通販の急拡大が考え られる。中でも日本製品の人気は高く、これを商機と捉えネット消費向けの輸出拡大に乗り 出す日本企業もあらわれている(ロイター2015/10/21)。 一方、中国国家外貨管理局は銀聯カードの海外における外貨引き出しの上限額を、2016 年1 月 1 日から 1 枚当たり 1 年間で最高 10 万元(約 190 万円)までとする規制を設けること を発表した。中国当局は元安や米国の年内利上げの可能性をにらみ、国外への資本流出に神 経をとがらせているものとみられる。また、銀聯カードを利用したマネーロンダリング(資 金洗浄)への対策としての意図もあるようだ(産経新聞 2015/10/02)。 2015 年 9 月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比 1.6%の上昇となり、8 月の 2.0%を 0.4 ポイント下回った(国家統計局 2015/10/19)。中秋と国慶節の旺盛な需要で豚肉、生鮮野菜な どの価格上昇がみられたものの、果物や卵、自動車用燃料・部品の価格は 10%を超える大 幅な下落となった(中国通信 2015/10/16)。デフレ懸念もささやかれるなど内需は依然力強さ を欠いたままだ(産経新聞 2015/10/20)。

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7 図表4 社会消費品小売総額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成 図表5 消費者物価指数(CPI)(単位:%) (出所)国家統計局より作成

11.6 11.5

11.7

11.9

10.2

10

10.1

10.6

10.5

10.8

10.9

9.5 10 10.5 11 11.5 12 12.5

1.6 1.6

1.4 1.5

0.8

1.4 1.4

1.5 1.2

1.4

1.6

2.0

1.6

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0

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8

4.金利自由化で人民元国際化へ前進

中国人民銀行は 2015 年 10 月 23 日、商業銀行における預金金利の上限を撤廃し自由化 する旨と、貸出・預金の基準金利の引き下げによる追加の金融緩和策を発表した(産経新聞 2015/10/24)。また、市中銀行から強制的に預かる資金比率である預金準備率も 0.5%引き下 げる(日本経済新聞 2015/10/24)。追加緩和は 2015 年 8 月下旬以来の 2 ヵ月ぶりで、基準金 利が0.25 ポイント引き下げられたことで貸し出しは 4.35%、預金は 1.50%となった。2014 年11 月に金融緩和局面に入ってからすでに 6 度目の利下げとなり、金利は過去最低の水準 である(朝日新聞 2015/10/24)。デフレ圧力が強まる中、企業の実質的な金利負担が高まって いることから追加緩和により企業の資金調達コストを下げることで景気刺激を図る考えだ (日本経済新聞 2015/10/24)。 貸出金利の下限は 2 年前に撤廃済みで、今回の措置によって貸出・預金ともに銀行金利 は完全に自由化されることとなる。金利自由化により高利回りの理財商品に多額の資金が 流入する動きが抑えられ、市場の透明性が高まり資金配分の歪みも是正されるとみられる (日本経済新聞 2015/10/24)。今回の金利自由化の動きは、人民元が国際通貨基金(IMF)の特 別引き出し権(SDR)と呼ばれる準備通貨へ早期に採用されるための取り組みの一環である と考えられる(日本経済新聞 2015/10/24)。実際に、これを受け IMF は 11 月中にも人民元 をSDR に採用する方針を固めた。採用が実現すればドルや円などに次ぐ 5 つ目の SDR 通 貨として国際準備通貨の仲間入りを果たすこととなる(日本経済新聞 2015/10/26)。IMF 加 盟国は SDR の構成通貨を外貨準備として積み立てる傾向があることから、SDR への採用 によって元の取引市場が拡大すると考えられる。人民元の国際化を目指す中国にとって SDR への採用は大きな一歩となりそうだ(読売新聞 2015/10/24) また、11 月 2 日人民元取引の目安となる基準値が、前の営業日(10 月 30 日)に比べ 1 ド ル=6.3495 人民元から 1 ドル=6.3154 人民元へとドルに対して 0.5%あまり引き上げられた。 これは2005 年 7 月に行われた 2%の人民元切り上げ以来最大の上昇幅であり、10 月 30 日 の取引終了間際に中国政府が大規模な人民元買いドル売り介入を行ったためだとみられて いる。この人民元切り上げもまた、より有利な条件で人民元がSDR に採用されることを目 指し、人民元の国際化を進める動きと関連しているようだ(NHK NEWS 2015/11/02)。

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9 図表6 通貨供給量(M2)の伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より 図表7 ドル円対人民元 相場推移 (2015/05/11-2015/11/06) (出所)中国外貨管理局より作成

12.9

12.6

12.3 12.2

10.8

12.5

11.6

10.1

10.8

11.8

13.3

13.3

13.1

9.5 10.5 11.5 12.5 13.5 14.5 608 613 618 623 628 633 638 643 485 495 505 515 525 535 545 2015/5/11 2015/6/11 2015/7/11 2015/8/11 2015/9/11 2015/10/11 元/10000円(左軸) 元/100ドル(右軸)

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10 図表8 香港ドルユーロ対人民元 相場推移 (2015/05/11-2015/11/06) (出所)中国外貨管理局より作成 77.5 78.5 79.5 80.5 81.5 82.5 83.5 6.3 6.5 6.7 6.9 7.1 7.3 7.5 2015/5/11 2015/6/11 2015/7/11 2015/8/11 2015/9/11 2015/10/11 元/ユーロ(左軸) 元/香港ドル(右軸)

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5.内需低迷で輸入は大幅減、通年目標の達成は絶望的

2015 年 9 月の貿易統計によると、中国からの輸出は前年同月比 3.7%減の 2056 億ドル で、3 ヵ月連続の前年割れとなった(海関総署 2015/10/13)。前年割れが続く中、下げ幅は縮 小しており、為替レートの調整が輸出に有利に働きこの先も改善する見通しである(朝日新 聞2015/10/14)。東南アジア諸国連合(ASEAN)向け輸出は前年同期比 5.7%増、米国向けは 6%増だったが、最大の貿易相手である欧州連合(EU)向けは 4.3%減、日本向けは 9.7%減と なった(毎日新聞 2015/10/14)。 輸入は前年同月比 20.4%減の 1452 億ドルとなり大幅な減少を記録した(海関総署 2015/10/13)。景気減速に伴う内需の減少や、国際的な資源価格の低下が影響したものとみ られる(朝日新聞 2015/10/14)。鋼材などの原材料に加え、自動車部品や液晶パネルなどの輸 入が減少した(毎日新聞 2015/10/14)。中国の貿易は依然として低調であるものの、これまで の政策の効果が徐々に高まってきており、世界で政治上・経済上の突発的な問題が生じない 限り、第4 四半期の貿易は前四半期から改善するとの見方が強い(ロイター2015/10/13)。た だし、2015 年 1-9 月の累計貿易額は前年同期比 8.1%の減少となり、通年で前年比 6%増と する政府目標の達成は絶望的とみられる(朝日新聞 2015/10/14)。 2015 年 10 月 6 日、安倍首相は記者会見で環太平洋経済連携協定(TPP)が日本の安全保障 にとって重要な役割を果たすとの認識を再強調したが、これはアジア太平洋地域の覇権を 狙う中国をけん制するために TPP を利用することも視野に入れたものだと考えられる(読 売新聞2015/10/07)。中国は TPP に対し「対中包囲網」だとして警戒感を強めており、EU との自由貿易協定(FTA)締結に向けた検討開始を関係国に呼びかけることで英国と意見を 一致させ、EU との連携強化で TPP に対抗する動きを見せている(産経新聞 2015/10/23)。

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12 図表9 輸出の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成 図表10 輸入の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成 15.3 11.6 4.7 9.7 -3.3 48.3 -15.0 -6.4 -2.5 -2.5 -8.3 -5.5 -3.7 -20.0 -10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 7.0 4.6 -6.7 -2.4 -19.9 -20.5 -12.7 -16.2 -17.6 -6.1 -8.1 -13.8 -20.4 -25.0 -20.0 -15.0 -10.0 -5.0 0.0 5.0 10.0

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13 図表11 輸出品目別統計 商品名称 単位 1-月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備製品 - - 9508.2 - 1.2 ハイテク製品 - - 4623.5 - -0.3 服飾付属品 - - 1294.7 - -6.7 自動データ処理設備及び部品 万台 124,814 1103.4 -9.0 -13.7 携帯電話及び部品 - - 1049.3 - 13.3 紡績・織物及び製品 - - 818.5 - -1.5 農産品 - - 499.1 - -2.5 鋼材 万トン 8,311 486.6 27.2 -4.8 IC 100 万個 130,511 473.0 18.6 3.8 靴類 万トン 344 407.8 -7.9 -4.3 家具及び部品 - - 386.8 - 3.8 プラスチック製品 万トン 721 276.7 2.7 1.6 電灯・照明装置及び類似品 - - 257.8 - 13.8 液晶掲示板 100 万個 1,677 227.7 -6.8 -4.6 鞄類 万トン 215 209.9 -4.2 4.8 船舶 艘 5,054 200.2 -15.1 15.6 (出所)海関総署より作成

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14 図表12 輸入品目別統計 商品名称 単位 1-9 月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備製品 - - 5881.1 - -6.2 ハイテク製品 - - 3955.8 - -1.5 IC 100 万個 226,634 1629.2 9.0 3.7 原油 万トン 24,862 1049.2 8.8 -40.9 農産品 - - 881.9 - -6.1 鉄鋼砂及び精鉄 万トン- 69,905 435.6 0.0 -42.0 プラスチック原料 万トン 1,960 344.7 2.1 -12.2 自動車(セット部品含む) 万台 82 340.9 -23.1 -25.2 液晶パネル 万個 203,182 262,9 -7.0 -9.8 大豆 万トン 5,965 260.9 13.1 -15.5 銅鉱及び銅材 万トン 339 214.0 -5.5 -20.0 自動データ処理設備及び部品 万台 54,335 203.5 -2.0 -9.1 自動車部品 - - 201.8 -16.0 飛行機及び航空機 台 44,120 184.3 4,204.4 -3.1 廃材・リサイクル原料など 万トン 3,389 169.6 0.9 -18.2 ダイオード及び半導体部品 100 万個 359,492 155.8 2.1 -6.9 (出所)海関総署より作成

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15 図表13 主要国別輸出入 (出所)海関総署より作成 輸出最終目的国 単位:億ドル,% 当月 1-9 月累計 輸入原産国 単位:億ドル,% 当月 1-9 月累計 金額 金額 前年同期比 金額 金額 前年同期比 合計 2055.6 16641.2 -1.9 合計 1452.2 12400.3 -15.3 アメリカ 391.5 3027.6 6.0 韓国 157.4 1269.3 -9.7 香港 289.5 2242.9 -11.5 アメリカ 126.2 1099.7 -7.5 日本 127.2 1005.1 -9.7 日本 125.8 1064.4 -12.4 韓国 83.3 733.7 0.0 台湾 122.6 1041.6 -6.3 ドイツ 58.4 512.1 -5.0 ドイツ 75.8 668.2 -15.2 ベトナム 55.4 470.2 9.2 オーストラリア 61.3 561.0 -26.3 イギリス 59.1 433.5 3.8 マレーシア 45.9 396.2 -3.9 インド 55.3 433.3 8.6 ブラジル 45.5 335.1 -20.7 オランダ 54.5 433.0 -8.3 タイ 32.9 275.6 -2.5 シンガポール 51.4 383.7 11.5 ロシア 26.4 248.2 -20.9

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6. 5 中全会閉幕、「中高速成長」で安定成長保持へ

2015 年 10 月 26 日から 29 日までの 4 日間、中国共産党の重要会議である第 18 期中央 委員会第5 回全体会議(5 中全会)が北京で行われた(日本経済新聞 2015/10/30)。2016-2020 年の経済政策の運営方針を定める「第13 次 5 ヵ年計画」が中心の議題とされ、中国経済の 鈍化傾向が強まる中、習政権が初めて策定する 5 ヵ年計画によって実効性のある戦略が打 ち出されるかどうかが注目された(読売新聞 2015/10/26)。 4 日間の日程を終え承認された第 13 次 5 ヵ年計画では、緩やかな成長を容認しながらも 経済の安定を最優先の課題と捉え、年6.5%以上の「中高速成長」を保つことを明らかにし た(日本経済新聞 2015/10/30)。また、少子高齢化が中国経済の減速をさらに進めるとの危機 感からこれまで30 年以上続いた「一人っ子政策」の廃止を決定した(読売新聞 2015/10/30)。 年10%前後の成長が続く「高速成長」が終わったとの認識を明確にしながらも、2020 年 までにGDP と国民一人当たり収入を 2010 年の 2 倍にする目標を立てるなど、「新常態」 の中でも持続的成長を続けていく意欲を見せた(日本経済新聞 2015/10/30)。また、「一人っ 子政策」は働き手の減少と社会保障費増大による財源不足を招くことから中国の経済成長 率を押し下げているとの認識を強め、すべての夫婦に第 2 子の出産を認める方針を明らか にした。2014 年から夫婦のどちらか一方が一人っ子である場合は第 2 子の出産を認めてい たが、今回の 5 中全会で第 2 子の出産は全面的に認められることとなった(日本経済新聞 2015/10/30)。そのほか、消費主導の成長モデルへの転換を進める旨や、資源の節約と環境 保護を国策として低炭素型・循環型の産業発展を推進する旨などが発表された(読売新聞 2015/10/30)。

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7.10 月の中国株は政策面の好材料により続伸続く

10 月の本土市場では、国慶節連休明けとなった 8 日は休み中の好材料を織り込み、上海 総合指数が3%近く急騰した。翌 9 日も騰勢は続き、企業業績や政策への思惑買いから 3100 ポイント台半ばで大引けした。連休前に比べ4%上昇し、4 週ぶりに反発した。この理由と して、環太平洋経済連携協定による外部環境の改善が中国株への支援材料になったことや 中国の女性薬学者のノーベル医学生理学賞受賞、連休商戦の堅調などによる関連株の上昇 があった(内藤証券 2015/10/9)。第 2 週は中央委員会第 5 回全体会議への政策期待や追加金 融緩和の観測が強まったことで、先週に引き続き、上海総合指数は続伸した。騰勢は10 月 16 日まで続き、3400 ポイントに接近した。週間では 6.54%高、今年 6 月後半の急落以降、 最大の上げ幅となった(内藤証券 2015/10/16)。20 日は追加緩和や流動性相場への期待感か ら反発し、約2 ヵ月ぶりに 3400 ポイント台で引けた。しかし、当局による証券引き締めの 再来を市場が警戒し、利益確定売りが拡大したため、21 日は一気に 3%以上も反落した。22 日は一転して中央銀行による流動性供給を手がかりに反発し、23 日も後場で騰勢を増し、 再び3400 ポイントに回復した。乱高下の末、先週末比 0.62%高で今週の取引を終えた。ま た、今年5 月までの大相場のように、流動性を背景とした大商いの兆しが出てきた(内藤証 券2015/10/23)。第 4 週は先週末に中央銀行が発表した基準金利と預金準備率の引き下げ、 預金金利の自由化を受け、上海総合指数は再び 3400 ポイント台を回復した。しかし、「一 人っ子政策」の撤廃を盛り込んだ次期 5 ヵ年計画の決議文の発表を受けた高値警戒感や企 業業績の低迷が重しとなり、30 日ではわずかに先週末の終値に届かなかった。なお、10 月 は月間で10.8%上昇し、5 ヵ月ぶりに上向いた(内藤証券 2015/10/30)。 一方、香港市場では10 月に入るとハンセン指数が続伸し、一気に 2 万 2000 ポイント台 に乗せた。なお、国慶節連休の影響からか、週前半の商いは閑散していた。しかし、急伸し た7 日は買いが盛り上がり、売買代金は約 1 ヵ月ぶりに 1000 億 HK ドルを突破した(内藤 証券2015/10/9)。第 2 週の前半では原油相場の急落や中国の貿易統計の不振、弱い物価指 数などの悪材料があったが、それでも2 万 2000 ポイント台は維持した。週の後半では金融 緩和の観測を頼りに、約 2 ヵ月ぶりに 2 万 3000 ポイントの大台を超えた(内藤証券 2015/10/16)。第 3 週におけるハンセン指数は中国経済をめぐる減速懸念と政策期待により、 2 万 3000 ポイントを挟んで一進一退で推移した。それでも欧州の追加緩和期待を追い風に、 23 日に反発し、先週末の終値もかろうじて上回った(内藤証券 2015/10/23)。第 4 週の前半 では、米連邦公開市場委員会や中国の景気減速への警戒感も重しとなり、香港市場は 5 週 ぶりに調整した。それでも月間ハンセン指数の騰落率は8.6%高と、6 ヵ月ぶりに反発した。 また、先週に続いて商いが低迷。週間を通じて様子見ムードは燻り続け、日々の売買代金は 700 億 HK ドル前後にとどまった(内藤証券 2015/10/30)。

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18 図表14 上海総合指数(終値) (2015/9/29-2015/10/29) (出所) kabutan より作成 図表15 ハンセン総合指数(終値) (2015/9/29-2015/10/29) (出所)Searchina Finance より作成 3000 3050 3100 3150 3200 3250 3300 3350 3400 3450 3500 20000 20500 21000 21500 22000 22500 23000 23500

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参考

Web

・NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/ ・株探HP http://kabutan.jp/tansaku/ ・新華社 http://jp.xinhuanet.com/ ・中国海関総署 http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/ ・中国外貨管理局 http://www.safe.gov.cn/ ・中国国家統計局 http://www.stats.gov.cn/ ・中国人民銀行 http://www.pbc.gov.cn/ ・中国網 http://japanese.china.org.cn/ ・内藤証券 http://www.naito-sec.co.jp/ ・ロイター通信 http://jp.reuters.com/

参考新聞・資料

・朝日新聞 ・産経新聞 ・中国通信 ・日本経済新聞 ・毎日新聞 ・読売新聞

参照

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