3.家族との関係・家庭での生活
(1)家庭での会話の内容
子どもたちが家庭でどのような話をしているかは、図3-1-1、図 3-1-2 のとおりである。「学 校でのできごと」、「友達のこと」、「部活動のこと」が多く、とくに「友達のこと」は、中2よ り小5の方が話をする子どもの割合が高い。男女別では、小5では「学校でのできごと」、「友 達のこと」、「先生のこと」について、中2では、それに加えて「部活動のこと」、「勉強や塾の こと」、「習い事や趣味のこと」、「将来の進路や職業」、「日常生活に関すること」について、男 子より女子の方が話をする割合が高かった。 図 3-1-1 家族と話す内容(小5) 図 3-1-2 家族と話す内容(中2) 35.1 11.4 56.5 30.4 37.9 44.1 36.4 68.7 70.8 82 37.3 12.8 43.7 17.5 22.4 35.2 22.6 48.0 64.2 68.6 36.1 12.1 50.5 24.2 30.5 39.8 29.8 58.9 67.7 75.6 0 20 40 60 80 100 % 全体 男子 女子 学校でのできごと *** 部活動のこと * 友達のこと *** 先生のこと *** 勉強や塾のこと ** 習い事や趣味 *** 将来の進路や職業 *** 日常生活に関すること *** 地域近所のこと 社会のできごと 32.4 13.8 40.1 19.8 39.5 47.0 38.5 81.6 59.9 89.5 37.4 15.8 36.3 18.0 36.5 45.5 25.7 66.0 56.5 83.1 35.0 14.8 38.1 18.8 37.9 46.2 31.8 73.4 58.0 86.1 0 20 40 60 80 100 % 全体 男子 女子 学校でのできごと ** 部活動のこと 友達のこと *** 先生のこと *** 勉強や塾のこと 習い事や趣味 将来の進路や職業 日常生活に関すること 地域近所のこと 社会のできごとや ニュース(2)父母は話を聞いてくれるか
お父さんやお母さんが話を聞いてくれるどうかでは、小5で9割、中2で8割は、「とても よく聞いてくれる」、「わりと聞いてくれる」と答えている(図3-2-1)。「とてもよく聞いてく れる」は、小5で5割いるが、中2では3割に減っている。男女別では、小5、中2とも、 女子の方が聞いてくれる家庭が多い。 「ぜんぜん聞いてくれない」、「ほとんど聞いてくれない」、「あまり聞いてくれない」を合 わせても、小5で4%、中2で7%と少ないが、自由記述では、「家族に気持ちを知ってほし い」、「もっと話しかけてほしい」、「話を聞いてくれないし、聞いてもわかってくれない」と いうものもあった。 図 3-2-1 父母は話を聞いてくれるか 2.3 3.3 4.4 3.8 3 11.8 13.4 12.6 4.8 8.3 6.8 48.7 51.2 49.9 32.7 35.7 34.3 32.9 27.8 30.5 58.5 51.1 54.5 0.4 0.3 1.9 1.4 1 1.8 1.4 1.1 0.9 1.3 2.4 3.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 女子 男子 中2 全体 女子 男子 小5 全体 ぜんぜん聞いてくれない ほとんど聞いてくれない あまり聞いてくれない 少し聞いてくれる わりと聞いてくれる とてもよく聞いてくれる ** *** 0.2(3)家のことで困っていることや嫌なこと
家のことで困っていることや嫌なことがあるかどうかは、「ある」が小5で2割弱、中2で3 割あった。男女別では、中2で男子より女子に「ある」が多くみられた(図3-3-1)。 家庭で感じている嫌なことの内容は、嫌なことがないと答えた人も含めて全員に複数選択で 回答してもらったところ、図 3-3-2 のようであった。「とくにない」は、小5で 48%、中2で 33%であり、小5の5割、中2の7割の子どもが、1つ以上の項目を選択し回答している。 小5では、「きょうだいと気が合わない」、「勉強しなさいとうるさく言われる」、「家の中で言 い争うことがある」が多く、中2では、「勉強しなさいとうるさく言われる」、「家の中で言い争 うことがある」が多く、小5に比べても多くなっている。次いで、「お小遣いが少ない」、「親が 何でもすぐに口出しをする」、「親が気持ちをわかってくれない」なども多い。 中2で自分専用の部屋を持っているかどうかとの関連をみると、専用の部屋を持っている子 どもより、持っていない子どもの方に「家の中で言い争うことがある」、「親にたたかれたりす る」をあげた子どもの割合が高かった(図3-3-3、図 3-3-4)。 図 3-3-1 家のことで困っていることや嫌なこと 34.2 26.9 30.8 16.6 18.6 17.6 65.8 73.1 69.2 83.4 81.4 82.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子 男子 中2 全体 女子 男子 小5 全体 ある ない *図 3-3-2 家庭で嫌なことの内容 33.1 30.8 22.5 6.1 18.4 20.9 19.0 12.1 12.3 31.6 8.9 6.3 47.8 18.5 15.9 4.4 24.0 11.0 11.2 14.4 7.7 20.9 4.7 9.4 0 10 20 30 40 50 60 とくにない 家の中で言い争うことがある お小遣いが少ない 家の手伝いをむりやりさせられる きょうだいと気が合わない 親が何でもすぐに口出しをする 親が気持ちをわかってくれない 親にたたかれたりする 親が厳しすぎる 勉強しなさいとうるさく言われる 家族との会話が少ない 親が自分と遊んだり相手にしてくれない % 小5 中2 図 3-3-3 自分専用の部屋の有無と「家の中で言い争うことがある」の関連(中2) 28.5 64.8 71.5 35.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 家の中で言い争う ことがある ない * 自分専用の部屋がある n=642 ない n=304
図 3-3-4 自分専用の部屋の有無と「親にたたかれたりする」の関連(中2) 10.4 84.6 89.6 15.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 親にたたかれ たりする しない * 自分専用の部屋がある n=642 ない n=305
(4)塾や習い事の日数
塾や習い事に週に何日通っているかについては、図3-4-1、図 3-4-2 のとおりである。小5全 体では、通っていない子どもが1割ほど、4分の1ほどの子どもは5日以上通っている。中2 全体では、通っていない子どもが3割で、2割の子どもは4日以上通っている。中学生になる と、部活動などが忙しくなるのではないかと考えられる。 男女別にみると、中2で、男子より女子に塾や習い事に通う日数が多い傾向にあった(図 3-4-2)。 図 3-4-1 塾や習い事の日数(小5) 図 3-4-2 塾や習い事の日数(中2) 10.6 13.6 12.2 12.9 10.1 11.4 17.0 16.8 16.9 17.1 15.6 16.3 17.1 16.3 16.9 13.1 12.8 13.0 8.2 10.5 9.4 4 4.3 3.9 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 女子 男子 全体 0日 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 26.6 31.8 29.1 11.5 8.4 10.0 23.0 25.3 24.1 17.1 19.9 18.5 12.3 6.4 9.5 6.6 4.5 5.6 2.3 2.6 2.4 0.6 1.1 0.8 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 女子 男子 全体 0日 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 *(5)就寝時間
就寝時間については、小5全体では、5割が10 時ごろまでに就寝しているが、11 時半以降も 16%あった。中2全体では、5割が 11 時ごろまでに寝ているが、12 時半以降も 19%あった。 とくに中2で、女子の方が男子より、就寝時間が遅い子ども多くなっている(図3-5-1)。 なお、中2には、睡眠時間を時間・分で回答してもらったところ、平均睡眠時間は、6時間 58 分(男子7時間 11 分、女子 6 時間 47 分)であった。 「昼間に眠たかったこと」が、「いつもだった」は、小5で1割、中2で3割あった。眠たか ったことが「ぜんぜんなかった」は、小5で36%、中 2 で 10%しかなかった(図 3-5-2)。就寝 時間と「昼間に眠たかったこと」があるかどうかとの関連をみたのが、図3-5-3、図 3-5-4 であ る。小5では、「11 半以降就寝」の子どものうち、眠いことが「いつもだった」は2割、「よく あった」と合わせると4割となっている。中2では、「12 時半以降就寝」の子どものうち、5割 は眠たかったことが「いつもだった」であり、「よくあった」と合わせると7割になっている。 遅い就寝により昼間眠たくなっている子どもがいる。 また、塾や習い事との関係では、小5で塾や習い事に週5日以上通っている子どもの割合は、 「11 時ごろまでに就寝」する子どもよりも「11 半以降就寝」の子どもの方に高く、36%であっ た(図3-5-5)。 図 3-5-1 就寝時間 6.9 13.6 10.1 42.9 40.0 41.4 34.7 40.5 37.6 34.7 31.5 32.9 36.8 28.1 32.5 12.5 11.5 12.0 21.2 16.1 18.8 1 1.7 0.4 9.7 11.2 8.1 1.8 5.8 4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子 男子 中2 全体 女子 男子 小5 全体 9時ごろまで 9時半ごろ、10時ごろ 10時半ごろ、11時ごろ 11半ごろ、12時ごろ 12時半ごろ、1時以降 ** **図 3-5-2 昼間に眠たかったこと 10.4 36.4 13.1 22.9 20.2 14.4 29.6 15.0 26.7 11.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% 中2 小5 ぜんぜんなかった たまにあった ときどきあった よくあった いつもだった 図 3-5-3 就寝時間と「昼間に眠たかったこと」の関連(小5) 37.6 32.5 24.7 13.3 14.7 10.8 13.9 20.5 9.1 22.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% ぜんぜんなかった たまにあった ときどきあった よくあった いつもだった *** 11時半以降就寝 n=166 11時ごろまでに就寝 n=870
図 3-5-4 就寝時間と「昼間に眠たかったこと」の関連(中2) 10.9 8.6 14.0 8.6 22.0 12.9 31.3 22.0 21.8 47.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% ぜんぜんなかった たまにあった ときどきあった よくあった いつもだった *** 12時半以降就寝 n=186 12時ごろまでに就寝 n=801 図 3-5-5 就寝時間と「塾や習い事の日数」の関連(小5) 75.5 64.2 24.5 35.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 塾や習い事 週4日以下 週5日以上 ** 11時半以降就寝 n=165 11時ごろまでに就寝 n=870
(6)朝食の摂取
毎日朝食を食べるかどうかは、図3-6-1 のように、小5で9割、中2で8割は、「毎日食べる」 と回答している。中2の方が、「ときどき食べない」「ほとんど食べない」が多くなっている。 また、就寝時間が遅い子どもたちでは、「毎日朝食を食べる」が小5で7割、中2で6割と、 少なくなっている(図3-6-2、図 3-6-3)。遅く寝ることによって、朝、食欲がなかったり、食べ る余裕がなくなったりしていると考えられる。 図 3-6-1 毎日朝食を食べるか 80.2 14.4 10.7 87.6 5.4 1.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 中2 小5 毎日食べる ときどき食べない ほとんど食べない 図 3-6-2 就寝時間と朝食の摂取の関連(小5) 図 3-6-3 就寝時間と朝食の摂取の関連(中2) 90.9 69.7 8.3 23.6 6.7 0.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 毎日食べる ときどき食べない ほとんど食べない *** 就寝11時半以降 n=165 就寝11時ごろまで n=857 84.6 60.9 11.6 26.6 12.5 3.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 毎日食べる ときどき食べない ほとんど食べない *** 就寝12時半以降 n=184 就寝11時ごろまで n=795(7)毎日の生活の忙しさ
毎日の生活が忙しいかどうかは、中2のみに質問した。「わりと忙しい」と「とても忙しい」 を合わせると、3割ほどあった。女子の方が男子より「忙しい」と感じている子どもの割合が 多かった(図3-7-1)。 「塾や習い事の日数」(3(4)参照)との関連をみると、「週4日以上」通っている子どもでは、 「とても忙しい」と「わりと忙しい」を合わせると5割あり、「週3日以下」の子どもよりも多 くなっている(図 3-7-2)。すでにみたように、中2では男子より女子の方が塾や習い事に4日 以上通っている子どもの割合が高かったが、このことは、女子の方が「忙しい」と感じている 子どもの割合が多いことと関連しているといえる。 図 3-7-1 毎日の生活が忙しいか(中2) 図 3-7-2 「毎日の生活の忙しさ」と「塾や習い事の日数」の関連(中2) 5.6 7.0 2.8 11.3 13.5 29.8 34.6 32.6 21.1 15.7 7.1 18.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 週4日以上 n=178 週3日以下 n=798 ぜんぜん忙しくない ほとんど忙しくない あまり忙しくない 少し忙しい わりと忙しい とても忙しい *** 4.5 9.8 7.0 9.3 10.2 9.7 18.6 18.1 33.9 32.8 33.4 24.8 21.2 23.1 8.9 8.5 8.7 17.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子 男子 全体 ぜんぜん忙しくない ほとんど忙しくない あまり忙しくない 少し忙しい わりと忙しい とても忙しい ***(8)インターネットの利用
携帯電話やパソコンでインターネットをどのように利用しているかは、図3-8-1、図 3-8-2 の とおりである。小5では、「利用したことがない」が2割あるが、中2では1割弱になっている。 利用している子どもは、小5では「遊びや趣味で」が最も多く、次いで「学校の授業で」、「学 校の宿題のため」、「家族との連絡のため」が多い。中2では、女子は「友達とのメール」が最 も多く、男子は「遊びや趣味で」が最も多い。「家族との連絡のため」も、小5に比べて中2が 多くなっており、行動範囲が広がったり、夜遅くまでの塾通いが増えたりしていることが影響 しているのではないかと思われる。「知らない人とのメール」(ブログ、チャット、掲示板を含 む)も中2で1割ほどある。 「携帯電話やメールのやりとりで、嫌だと思ったことやストレスを感じたこと」は、図3-8-3 のように、小5では「ぜんぜんない」が9割であるが、中2では5割になっている。小5より 中2の方がメールを利用する子どもが多いこともあるが、中2女子で「ときどきある」「いつも ある」が1 割あるのは、「友達とのメール」や「知らない人とのメール」との関連があるかもし れない。 図 3-8-1 インターネットの利用(小5) 14.7 7.1 3.9 42.6 7.3 26.9 29.3 32.4 1.8 20.6 23.6 7.8 5.3 47.9 5.1 16 19.8 23.8 2.9 9.8 19.4 7.6 4.6 45.3 6.1 21.1 24.3 27.8 2.4 14.9 0 20 40 60 80 % 全体 男子 女子 友達とのメール *** 知らない人とのメール 学校の授業で ** 学校の宿題のため *** 家との連絡のため *** 塾の勉強で 遊びや趣味で ショッピング その他の利用 利用したことがない図 3-8-2 インターネットの利用(中2) 図 3-8-3 携帯電話やメールのやりとりで嫌だと思ったことやストレスを感じたこと 39.6 65.2 51.3 86.9 90.9 89.0 5.7 3.9 11.1 7.8 9.6 3 17.5 8.3 13.3 3.7 7.8 5.3 23.0 19.6 15.6 4.8 2.5 2.1 2 0.5 2.4 0.5 2.1 1.3 0.2 1.0 0.7 0.9 0.5 0.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女子 男子 中2 全体 女子 男子 小5 全体 ぜんぜんない ほとんどない あまりない たまにある ときどきある いつもある ** *** 3.3 4.5 8.7 69.8 4.7 46.3 28.5 13.8 12.0 79.1 10.9 2.6 7.0 61.8 4.1 32.6 19.2 13.6 5.3 46.5 6.9 3.5 7.9 66 4.4 39.8 24.0 13.8 8.8 63.5 0 20 40 60 80 100 % 全体 男子 女子 友達とのメール *** 知らない人とのメール *** 学校の授業で 学校の宿題のため 家との連絡のため *** 塾の勉強で 遊びや趣味で * ショッピング その他の利用 利用したことがない
インターネットの利用と「毎日の生活の忙しさ」(中2)の関連をみたのが、図 3-8-4 であ る。インターネット・メールを、まったく利用しないか学校の授業や宿題、塾の勉強や家族と の連絡以外では利用しない子どもと、それ以外の友達や知らない人とのメール(メール、ブロ グ、チャット、掲示場を含む)や遊びや趣味、インターネットショッピングでも利用する子ど もに分けて「毎日の忙しさ」をみると、勉強・連絡以外でも利用する子どもの方が、忙しいと 感じている子どもの割合が多かった。 図 3-8-4 インターネットの利用と「毎日の忙しさ」の関連(中2) 6.2 12.4 9.0 15.7 18.1 33.7 30.6 24.0 18.2 16.5 9.0 6.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% ぜんぜん忙しくない ほとんど忙しくない あまり忙しくない 少し忙しい わりと忙しい とても忙しい * インターネットを勉強・連絡以外では利用しない n=121 勉強・連絡以外でも利用する n=857