株式会社 産業革新機構
2 0 1 4 年 1 0 月 3 0 日
健康・医療分野への取り組み
産業革新機構の活動実績
2.投資決定件数推移 件; 累計; 公表済み 3.投資実績内訳 ()内は健康・医療関連 アーリー・ ベンチャー等 業界再編 海外買収5
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~2010/9 ~2011/9 ~2012/9 ~2013/9 ~2014/9
6 19 29 48 7858 (11)
9 (0)
11 (1)
アーリー・ ベンチャー等 業界再編 海外買収 計 78件1,533 (164)
4,613 (0)
1,637 (15)
アーリー・ ベンチャー等 業界再編 海外買収 計 7,783億円 投資決定数 ( 件 ) 投資金額 ( 億円 ) 1.組織概要 • 産業競争力強化法に基づき、平成21年7月に設立。活動期間は平成37年3月までの15年限定 • 事業の目的は、オープンイノベーションを通じて次世代の国富を担う産業を創出すること。支援基準としては、1)社会的ニーズへ の対応、2)成長性、3)革新性、に基づいて投資の検討を実施 • 出資額は官民合計で3,000.1億円で、総投資枠は約2兆1,000億円 – 政府出資:2,860億円、政府保証枠:1兆8,000億円、民間出資:140.1億円(26社、2個人) – 平成25年度補正予算において、財政投融資特別会計投資勘定より、健康医療分野への投資のため200億円を追加出資受入 • 平成26年3月期には362億円の利益を計上し、84億円を国庫に今期配当、法人税等(法人税、法人住民税及び法人事業税)とし て国・地方に224億円を納付健康・医療分野のベンチャー投資について
案件例 リスクが高いが 投資インパクト の大きな投資 • 癌(アネロファーマ、PRISM)、希少疾患(ODTI) 等 • iPS細胞(メガカリオン)、核酸医薬(ODTI、アクア セラピューティクス、NapaJen)、DDS(アネロファーマ、 NapaJen)等 • オーファンドラッグ(ODTI) 、ワクチン(クリエイトワクチン) • 知財ファンド(LSIP)、インキュベーション・ファンド (MedVenture)等 • ODTI、アクアセラピューティクス、メガカリオン、クリエイトワ クチン、 MedVenture 具体的な内容 ① アンメットメディカルニーズの高い疾患 ② 革新的な技術に基づいた製品開発 ③ 製薬企業等が単独ではリスクを取らない分野(製薬企業の新 規参入の支援) ④ 技術シーズへの投資の新しい枠組み ⑤ 会社設立前又は直後のインキュベーション・ステージから支援 民間投資家との 共同投資 (全投資案件) • アネロファーマ、PRISM、NapaJen、WHILL • ODTI、アクアセラピューティクス、メガカリオン、クリエイトワ クチン、MedVenture • (全案件で実施) • (全案件で実施) ① 民間投資家が既に投資しているベンチャー – 民間投資家だけでは支援しきれない、開発進捗に伴い増加 した多額の資金調達を支援 ② 新規設立・最初のベンチャーファイナンスを行うベンチャー – 産業革新機構が呼び水となって民間投資家と共同投資 ③ DD結果を民間投資家と共有し民間投資家の意思決定を促進 ④ 投資スキームと資本政策を対象会社・投資家と合意して投資 ネットワークを 活かした 経営支援 • ODTI、メガカリオン、MedVenture • アクアセラピューティクス、メガカリオン、MedVenture等 • 第一三共(ODTI)、大日本住友製薬(クリエイトワクチン) ① 経営者のスカウトを含む経営チームの構築支援 ② 開発、薬事、知財、財務、法務等の専門コンサルタントの紹介 ③ 大手企業への橋渡しの支援 健康・医療分野 における 専門チーム創設 • 2014年4月に創設 • 戦略投資グループに、健康・医療分野の投資実績または製薬企 業等での事業経験を持つスタッフからなる専門チームを創設 – 戦略投資グループ・投資事業グループ及びポストインベストメントグルー プの投資スタッフと案件毎にチームを組成して投資育成を実施健康・医療分野における投資先
(
2014
年
10
月末時点)
ライフサイエンス 知財ファンドLSIP (抗がん剤DDS) クリエイト ワクチン (デュシェンヌ型筋ジストロフィー症 治療薬開発) (次世代RNA干渉薬開発) (PPI制御による新薬開発) Sunrise Healthcare Service (カンボジア病院) 非臨床試験 第1相臨床試験 非臨床試験前 非臨床試験前 非臨床試験前 非臨床試験前 (医療機器インキュベー ションファンド) (DDS技術を用いた 核酸医薬の開発) 非臨床試験前 (iPS細胞由来の 血小板製剤) (次世代電動車椅子) 薬事申請前 研究開発・ 実用化 医薬品 再生医療 医療機器 医療技術・サービスの 国際展開 健康・医療分野 事業内容 初回投資時の開発ステージ • ペプチド模倣化合物を用いた治療薬の開発 – 対象:癌領域や線維化に起因する疾患 • 高水準の日本式医療サービスを提供する救命救急セ ンターの設立・運営 – 脳神経外科を中心にカンボジアで展開 • 患部に集中して抗癌剤を産生するドラッグデリバリーシ ステム(DDS)技術の事業化 – 対象:固形癌 • 新規修飾オリゴヌクレオチドを用いた核酸医薬の開発 – 対象:デュシェンヌ型筋ジストロフィー(希少疾病) • ペリオスチン遺伝子を標的とする核酸医薬品開発 – 対象:糖尿病網膜症やアトピー性皮膚炎等 • 免疫細胞を標的としたDDS技術を用いた核酸医薬等 の開発 – 対象:移植免疫抑制等 • ウイルスベクター技術を用いた新規ワクチンの開発 – 対象:結核 • 大学・研究機関等の垣根を越えて知財を集約、価値向 上をした上で製薬企業等にライセンスする知財ファンド • ヒトiPS細胞を用いた血小板製剤の開発 – 対象:血小板減少症 • 次世代パーソナルモビリティ(電動車いす)の開発・販売 – 対象:下肢障害等 • 医療機器開発をターゲットとした、投資・投資育成業務健康・医療分野における
2013
年以降の投資実績
分野 会社名 INCJ初回投資時の 開発ステージ INCJ出資時の 調達資金総額 INCJの 投資上限額 リード投資家 協調投資家 医薬品 非臨床試験前 非公開 16.5億円 INCJ 三菱UFJキャピタル第一三共 非臨床試験前 5.0億円 4.5億円 INCJ ひびしんキャピタル ドーガンインベストメンツ 三菱UFJキャピタル 第1相臨床試験 14.4億円 10億円 DBJキャピタル DBJキャピタル、コラボ産学官、 大和企業投資、ネオステラ、 ジャフコ、エンジェルキャピタル 非臨床試験前 非公開 9百万ドル グローバル投資三井物産 三井物産グローバル投資 クリエイトワクチン 非臨床試験前 8.45億円 2.83億円 大日本住友製薬 日本ビーシージー製造大日本住友製薬、 再生医療 非臨床試験前 11.6億円 10億円 INCJ SMBCベンチャーキャピタル みずほキャピタル 三菱UFJキャピタル 医療機器 薬事申請前 11百万ドル 9百万ドル INCJ ITV、三菱UFJキャピタル、 ドコモキャピタル、YJ キャピタル、500 Startups他 MedVenture Partners (MPI-1号投資事業有限責任組合) ・医療機器開発のインキュベー ションステージ゙を行うファンド ・医療機器のアイデアに基づき、 事業化デザインと初期開発支援 60億円 44億円 INCJ みずほ銀行 (GP会社を共同で設立) ウシオ電機 田中貴金属 メディキット 国際展開 カンボジア救命救急センター(Sunrise Healthcare Service)
・脳神経外科を中心とした日本 式医療サービスを提供する救命 救急センター 非公開 15.3百万ドル 日揮 北原国際病院日揮 2013年1月以降に健康・医療分野において7件のベンチャー投資、1件のファンド投資と、1件の海外医療機関案件を実行 ベンチャー投資7件のうち5件はアーリーステージ投資で、開発が研究段階 ベンチャー投資案件は全て民間VCまたは事業会社が協調投資家として投資し、ファンド投資案件も民間金融機関及び事業会社が協調投資
参考資料:
Orphan Disease Treatment Institute
株式会社Orphan Disease
Treatment Institute
基礎研究から開発研究の間の魔の川に陥っているアカデミアシーズの発掘と製薬企業への橋渡し 日本の製薬企業に対して希少疾病用医薬品の開発を積極化させる契機 希少疾病用医薬品シーズへの投資に対する民間VCへの呼び水効果 神戸学院大学 松尾雅文教授 神戸大学 竹島泰弘特命教授 出資 枠組み作り・経営面のサポート 事業 開発計画策定・研究開発実施 出資 出資 研究開発に係るアドバイス • 新会社はプロジェクト・マネジメントお よび資金管理が主目的 • 最短のスケジュールでの治療薬の開 発を目指すため、開発は第一三共が 実施デュシェンヌ型
筋ジストロフィー症
治療薬
投資対象 :株式会社Orphan Disease Treatment Institute
事業内容 :ENAオリゴヌクレオチドを有効成分とするデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬の開発 支援決定金額 :16.5億円(上限)
アクアセラピューティクス
• 日本独自の核酸医薬の道を開くことを目指す • 民間VCとも協同したアーリーバイオベンチャーの支援により、日本のバイオベンチャーが構造的 に抱える資金的制約の解消の端緒となることを目指す 九州大学 東京医科大学 佐賀大学株式会社アクアセラピューティクス
• 日本独自の次世代核酸医薬の開発を目指す バイオベンチャー • 産・学・官が連携し、アンメットメディカルニーズ の高い疾患に対して、核酸医薬による新しい治 療薬の開発を目指す • 新規核酸医薬の適応症として、糖尿病網膜症 やアトピー性皮膚炎等が想定される 出資 経営上のサポート 出資 研究開発費支援 共同研究開発・技術移転 ボナック核酸プラットフォーム (独)科学技術振興機構 投資対象 :株式会社アクアセラピューティクス 事業内容 :ペリオスチンをターゲットとする日本独自の次世代核酸医薬品の開発 支援決定金額 :4.5億円 支援決定公表日 :2013年4月1日PRISM Pharma
DBJキャピタル(株) (株)コラボ産学官・ 大和企業投資(株) ネオステラ・キャピタル(株) (株)ジャフコ エンゼルキャピタル(株) • 新しい作用機序かつプラットフォーム性を有するペプチド模倣化合物を用いた治療薬開発により アンメットメディカルニーズの充足を目指す • 民間VCと協同したバイオベンチャーの支援により、資金的制約の解消の端緒となることを目指す株式会社PRISM Pharma
• 画期的なペプチド模倣技術を用いた治療薬の 開発を目指すバイオベンチャー • アンメットメディカルニーズの高い線維化に起 因する疾患(注)に対して、タンパク質/タンパク 質相互作用を制御するペプチド模倣技術を用 いた低分子化合物(PRI-724等)による新規治 療薬の開発を目指す • がん領域(固形がんおよび白血病)はエーザイ に導出済み。今後、非がん領域に対する治療 薬の開発を企図する 出資 経営上のサポート 出資 がん領域のライセンスアウト・共同研究開発 エーザイ(株) その他既存VC (注)細胞が正常に機能しなくなる疾患。心筋に線 維化が生じたときには心臓の働きに異常が起き、 呼吸困難や心悸亢進(動悸)、肝臓の線維化を示 す肝硬変の病態なども、結合組織が線維化した例 として知られる 投資対象 :株式会社PRISM Pharma 事業内容 :タンパク質/タンパク質相互作用を制御するペプチド模倣化合物を用いた治療薬の開発 支援決定金額 :10億円 支援決定公表日 :2013年5月27日NapaJen Pharma
三井物産 グローバル投資(株) • アカデミア発シーズの創薬化を促進 • 全身投与可能な核酸医薬を世界に先駆けて開発し、 アンメットメディカルニーズの充足を目指す • 民間ベンチャーキャピタルとの協同支援により、創薬ベンチャー業界の活性化に貢献 核酸等のDDSプラットフォーム技術を用いて 医薬品の開発を目指すバイオベンチャー 出資 経営上のサポート 出資 経営上のサポート 共同研究開発 (子会社)Napa Jenomics 株式会社 北九州市立大学THE UNIVERSITY OF KITAKYUSHU
Tokyo University of Agriculture and Technology
投資対象 :NapaJen Pharma, Inc.(ナパジェンファーマ インク)
事業内容 :核酸等のDDSプラットフォーム事業及びDDS技術を用いた医薬品の開発事業 支援決定金額 :9百万USドル(上限)
クリエイトワクチン
医薬基盤研究所、Aeras、大日本住友製薬、 日本ビーシージー製造と協働し、新規結核ワ クチンを開発 オープンイノベーションによるアカデミアシーズの創薬化を支援 国内製薬企業のワクチン事業への参入支援 日本のみならず新興国を含めたグローバルヘルスの充足への貢献 出資 経営上のサポート 出資 開発支援株式会社クリエイトワクチン
独立行政法人 医薬基盤研究所 米国非営利団体 (Product Development Partnership*) Aeras 共同研究 開発 一般社団法人 グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT) 研究助成 出資 開発支援 共同研究 開発 ウイルスベクター技術を用いた 経鼻投与を可能にする新規結核ワクチン 日本ビーシージー製造 株式会社*Product Development Partnership ・・ 発展途上国に影響を与える疾患を対象に、新しい医療の研究開発を支援する非営利団体。 投資対象 :株式会社クリエイトワクチン
事業内容 :ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクター技術を用いた新規結核ワクチンの開発 支援決定金額 :2.83億円
メガカリオン
• 日本が世界をリードするiPS細胞分野において、事業化に挑戦している数少ないベンチャー • 人工的に血小板製剤を製造することで、献血への依存度が高いことに起因する供給不足や病原汚染リスクなどの課題を解決 • INCJが関与することで、iPS細胞の実用化を促進する事業環境の整備にも貢献 出資 経営上のサポート 出資 ●事業内容 iPS細胞株からの血液製剤の開発、製造および販売 京都大学(iPS細胞研究所) 東京大学(医科学研究所) 共同研究開発・技術移転 みずほキャピタル株式会社 投資対象 :株式会社メガカリオン 事業内容 :ヒト由来人工多能性幹細胞(hiPS細胞)を用いた血小板製剤の開発 (献血に依存しない①安定供給 可能な、②安全性の高い、 ③医療コストの低い輸血実現のための血小板製剤技術) 支援決定金額 :10億円 支援決定公表日 :2013年8月26日WHILL
• 全ての方々が快適でスマートな移動手段を持つ社会の実現に貢献 • 日本発の技術のグローバル展開が、新たな起業スタイルの呼び水となるよう支援 中小企業等 共同開発 出資 事業提携 共同開発 出資 提携先開拓等の 経営上のサポート ・電動車いすの世界に「デザイン性」と「新機軸の機能 性」を統合した新しい製品カテゴリー創出を目指す ・オムニホイール(前後左右に進むことが可能な特殊 なタイヤ)を用いることにより走行安定性・小回りに 優れ、またスマートフォンでの操作性カスタマイズや ナビゲーション機能提供を実現することで、高齢者 や障がいをお持ちの方に、今までにない快適でス マートな移動手段の提供が可能 ・日本と米国での生産体制と販売・保守体制を構築す るとともに、主力市場である米国でFDA*承認の取得 を目指す* Food and Drug Administration、アメリカ食品医薬品局:米国で医療機器を販売する際に必要な 安全性の承認機関 出資 提携先開拓等の 経営上のサポート 日系投資家 出資 提携先開拓等の 経営上のサポート 日系事業会社 米系投資家 • 他 投資対象 :WHILL Inc.(ウィル インク) 事業内容 :次世代パーソナルモビリティの開発・販売 支援決定金額 :9百万USドル(上限) 支援決定公表日 :2014年9月3日
MedVenture Partners
投資対象 :MedVenture Partners 株式会社 (メドベンチャーパートナーズ) MedVenture Partnersが組成・運営する医療機器インキュベーションファンド (MPI-1号投資事業有限責任組合) 事業内容 :医療機器を主とするライフサイエンス分野における企業に対する投資及び投資育成業務 支援決定金額 :44億円(上限) 支援決定公表日 :2013年11月8日 開発目的会社全体スキーム
医療機器の事業化プロセスとファンドの対象範囲
産業革新機構 みずほ銀行 事業会社 アイデア 事業化 デザイン 開発 (含非臨床試験) 臨床試験 (含治験) 薬事 承認 製造 販売MPI-1号投資事業
有限責任組合
インキュベーション機関 (国内/海外) 連携 SPC 出資 開発目的会社 ベンチャー企業 投資・育成 医療機器メーカー 医療現場の ニーズ 日本の技術MPI-1号投資事業
有限責任組合
出資 開発目的会社 医療機器ベンチャー 医療機器 メーカー 売却カンボジア救命救急センター
Sunrise
Healthcare
Service
日本の高水準医療サービスの海外展開促進
今後増大する高度医療サービスへのカンボジア国内需要を取り込み、カンボジア医療インフラの拡充に貢献 ㈱ Kitahara Medical Strategies International主に国外流出
していた患者
• 首都プノンペン中心部に救命救急センター設立 • 2015年内の開業を目指す, • 開業当初の病床数は50床(予定) • 脳神経外科を中心に、一般内科、健康診断など、 の日本式医療サービスを提供 • カンボジアは経済 水準に比して医 療インフラが未整 備 • 年間20万人超の 国内患者が周辺 諸国へ流出 • 出資 • 経営サポート • 出資 • 経営 • 出資 • 医療関連業務の 委託 • 医療従事者教育 医療サービス の提供 投資対象 :Sunrise Healthcare Service(サンライズヘルスケアサービス)事業内容 :脳神経外科を中心とした高水準の日本式医療サービスを提供する救命救急センターの設立・運営 支援決定金額 :15.3百万USドル(上限)