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(1)

データヘルス・予防サービス見本市2018

平成30年11月20日

全身の健康にもつながる

歯や口の健康づくりの取組

厚生労働省医政局歯科保健課

歯科口腔保健推進室

室長 宮原 勇治

(2)

0

5

10

15

20

25

30

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2013 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 人口(万人) (%) 14歳以下人口 15~64歳人口 65~74歳人口 75歳以上人口 65~74歳人口の割合 75歳以上人口の割合 1,628 13.2% (2013) 12,066 1,479 2,179 7,085 1,324 18.1% 9,193 1,225 2,401 4,706 861 13.3% 26.1% 推計値 (日本の将来人口推計) 実績値 (国勢調査) 12.4% (2013) 12.3% 7,817 1,682 1,582 12,711

○ 今後、日本の総人口が減少に転じていくなか、高齢者(特に75歳以上の高齢者)の占める割合は増加

していくことが想定される。

今後の年齢階級別人口の推計

1

資料:2010年までは総務省統計局「国勢調査」、2013年は総務省統計局「人口推計(平成26年6月1日確定値)」、2015年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口 (平成24年1月推計)中位推計」

(3)

平安京へ遷都

日本の人口の歴史的推移

厚生労働省中央社会医療協議会資料

H28.12.14(一部改編)

関ヶ原の戦い

(4)

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 年金 医療 福祉その他 1人当たり社会保障給付費 年金 福祉その他 医療 一人当たり社会保障給付費(右目盛) 2010 (平成22) 1990 (平成2) 1980 (昭和55) 1970 (昭和45) 1960 (昭和35) 1950 (昭和25) (兆円) (万円) 47.4 24.8 3.5 0.1 0.7 105.4 2000 (平成12) (予算ベース) 2018 資料:国立社会保障・人口問題研究所「平成27年度社会保障費用統計」、2016年度、2017年度、2018年度(予算ベース)は厚生労働省推計、 2018年度の国民所得額は「平成30年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(平成30年1月22日閣議決定)」 (注)図中の数値は、1950,1960,1970,1980,1990,2000及び2010並びに2018年度(予算ベース)の社会保障給付費(兆円)である。 121.3 1970 1980 1990 2000 2010 2018 (予算ベース) 国民所得額(兆円)A 61.0 203.9 346.9 386.0 361.9 414.1 給付費総額(兆円)B 3.5(100.0%) 24.8(100.0%) 47.4(100.0%) 78.4(100.0%) 105.4(100.0%) 121.3(100.0%) (内訳) 年金 0.9( 24.3%) 10.5( 42.2%) 24.0( 50.7%) 41.2( 52.6%) 53.0( 50.3%) 56.7( 46.8%) 医療 2.1( 58.9%) 10.7( 43.3%) 18.6( 39.1%) 26.2( 33.5%) 33.2( 31.5%) 39.2( 32.4%) 福祉その他 0.6( 16.8%) 3.6( 14.5%) 4.8( 10.2%) 11.0( 14.0%) 19.2( 18.2%) 25.3( 20.9%) B/A 5.77% 12.15% 13.67% 20.31% 29.11% 29.29% 78.4

社会保障給付費の推移

3

(5)

 団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年を見通すと、現役世代(担い手)の減少が最大の課題。

一方、近年、高齢者の「若返り」が見られ、就業率が上昇するなど高齢者像が大きく変化。

 国民誰もがより長く元気に活躍できるよう、全世代型社会保障の構築に向けて、厚生労働省に

「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」(本部長:厚生労働大臣)を立ち上げ、

引き続き、給付と負担の見直し等による社会保障の持続可能性の確保を進めるとともに、以下の

取組を推進。

① 雇用・年金制度改革等

② 健康寿命延伸プラン

③ 医療・福祉サービス改革プラン

健康寿命の延伸

多様な就労・社会参加

医療・福祉サービス改革

【医療・福祉サービス改革プラン】

※来夏を目途に策定

〇 2040年の生産性向上に向けた

目標と2025年までの工程表

〇 以下の4つのアプローチによ

り、取組を推進

・ロボット・AI・ICT等の実用化

推進、データヘルス改革

・タスクシフティングを担う人材

の育成、シニア人材の活用推進

・組織マネジメント改革

・経営の大規模化・協働化

【雇用・年金制度改革】

○ 更なる高齢者雇用機会の拡大に

向けた環境整備

○ 就職氷河期世代の就職支援・

職業的自立促進の強化

○ 中途採用の拡大

○ 年金受給開始年齢の柔軟化、

被用者保険の適用拡大、

私的年金

(iDeCo(イデコ)等)

の拡充

※あわせて、地域共生・地域の支え合い

等を推進

【健康寿命延伸プラン】

※来夏を目途に策定

〇 2040年の健康寿命延伸に向け

た目標と2025年までの工程表

〇 ①健康無関心層へのアプローチ

の強化、②地域・保険者間の格

差の解消により、以下の3分野

を中心に、取組を推進

・次世代を含めたすべての人の

健やかな生活習慣形成等

・疾病予防・重症化予防

・介護予防・フレイル対策、認

知症予防

4

2040年を展望し、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現

(6)

○ 「次世代を含めたすべての人の健やかな生活習慣形成等」、「疾病予防・重症化予防」、「介護予防・フレイル

対策、認知症予防」の3分野を中心に、インセンティブの強化、ナッジの活用などにより、

①健康無関心層へのアプローチを強化しつつ、②地域・保険者間の格差の解消を図ることによって、

個人・集団の健康格差を解消し、 健康寿命の更なる延伸を図る。

次世代を含めた すべての人の 健やかな生活 習慣形成等  子育て世代包括支援センターの質と量の充実等による「健やか親子21」に基づいた次世代の健やかな生活習慣 形成の推進及び関連研究の実施  成育サイクルに着目した疾病予防・治療方法等に関する研究の推進  乳幼児期・学童期の健康情報を一元的に確認できる仕組みの構築  野菜摂取量増加に向けた取組等の横展開、民間主導の健康な食事・食環境(スマート・ミール)の認証制度等の 普及支援など、自然に健康になれる環境づくりの推進  予防・健康づくりに関係する地域の関係者が一体となって、「健康日本21」も踏まえた健康的な食事・運動や 社会参加の推進に取り組むため、スマートライフ・プロジェクト、日本健康会議等の連携を強化 等 疾病予防・ 重症化予防 介護予防・ フレイル対策 認知症予防  保険者に対するインセンティブ措置の強化、先進・優良事例の横展開等による疾病予防・重症化予防の推進  医療機関と保険者・民間事業者等が連携した医学的管理と運動・栄養等のプログラムを一体的に提供  個人の予防・健康づくりに関する行動変容につなげる取組の強化(ナッジ、ヘルスケアポイント、ウェアラブル機器等)  がんの早期発見に向けた精度の高い検査方法等の研究・開発等  歯科健診や保健指導の充実を図り、歯科医療機関への受診を促すなど、全身の健康にもつながる歯周病等の 歯科疾患対策の強化 等  保険者に対するインセンティブ措置の強化等により、 ① 身近な場所で高齢者が定期的に集い、身体を動かす場等の大幅な拡充 ② あわせて、介護予防事業と高齢者の保健事業(フレイル対策)との市町村を中心とした一体実施を推進  効果検証の上、介護報酬上のインセンティブ措置の強化(デイサービス事業者)  認知症予防を加えた認知症施策の推進(身体を動かす場等の拡充、予防に資するエビデンスの研究等) 等

健康寿命の更なる延伸に向けて(健康寿命延伸プラン)

5

(7)

出典:歯科疾患実態調査 【歯肉に所見のある者の割合】 乳幼児期 学齢期 成人期 高齢期 80歳で20本以上歯を残す8020 (ハチマル・ニイマル)の達成者は増加。 (%) (%) 出典:3歳児:母子保健課・歯科保健課調べ、地域保健健康増進事業報告、 12歳児:学校保健統計調査 成人の約7割が歯周病に罹患。 歯肉に所見のある者の割合は減少しているが、進行した歯周病のある者の割合は改善していない。 (%) 出典:歯科疾患実態調査 出典:国民健康・栄養調査 20歳以上で過去1年間に歯科検診を受けた者の 割合は増加。 歯科診療所の受診患者の40%以上が65歳以上。 高齢者の歯科受診患者は増加。 出典:患者調査 0 50 100 平成2年 平成8年 平成14年 平成20年 平成26年 14.1 9.0 8.2 8.6 7.5 38.8 33.7 29.3 25.8 22.3 33.8 36.7 35.2 31.7 29.2 13.4 20.6 27.3 33.8 41.0 0~14歳 15~44歳 45~64歳 65歳以上 3歳児及び12歳児の一人平均むし歯数及び むし歯有病者率は年々減少。 (本)

○ 小児のむし歯は減少し、また、80歳で20本以上歯を残す8020(ハチマル・ニイマル)の達成者は増加している。

しかしながら、成人の約7割が歯周病に罹患し、進行した歯周病のある者の割合は改善していない。

○ 成人において過去1年間に歯科検診を受けた者の割合は増加し、高齢化の進展に伴い、歯科診療所を受診する高齢者は増加している。

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 平成5年 平成11年 平成17年 平成23年 平成28年 8020達成者: 51.2%

歯科保健医療を取り巻く状況

2.73 0.54 4.29 0.84 0 20 40 60 80 100 0 1 2 3 4 5 平成3年 平成8年 平成13年 平成18年 平成23年 平成28年 3歳児1人平均むし歯数 12歳児1人平均むし歯数 3歳児むし歯有病率 12歳児むし歯有病率 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 15 ~ 19 20 ~ 24 25 ~ 29 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49 50 ~ 54 55 ~ 59 60 ~ 64 65 ~ 69 70 ~ 74 75 ~ 79 80 ~ 84 85 ~ 平成17年 平成23年 平成28年 【進行した歯周病のある者の割合】 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 15 ~ … 20 ~ … 25 ~ … 30 ~ … 35 ~ … 40 ~ … 45 ~ … 50 ~ … 55 ~ … 60 ~ … 65 ~ … 70 ~ … 75 ~ … 80 ~ … 85 ~ 平成17年 平成23年 平成28年 32.2% 34.1% 47.8% 52.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 平成16年 平成21年 平成24年 平成28年

6

(8)

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄

平成18年 平成22年 平成28年

(%)

12歳う蝕有病者率の年次推移(都道府県別)

出典:学校保健統計調査(文部科学省)

7

(9)

Yoneyama T, Yoshida Y, Matsui T, Sasaki

H:Lancet354(9177), 515, 1999.

2

対照群

(N=34)

口腔ケア群

(N=21)

p<0.05

(%)

対象:特別養護老人ホーム入所者 366名 (肺炎以外の原因で死亡した者を除く) 方法:口腔ケア介入群(184名:平均年齢82歳)と対照群(182名:平 均年齢82歳)を無作為に割り付け、肺炎発症率を調査 対照群 :入所者本人または介護者による口腔清掃 口腔ケア群:介護者による毎食後の口腔清掃+週に1~2回 歯科医師もしくは歯科衛生士による専門な機器を 用いた口腔清掃 ※ 肺炎発症者:新たな肺浸潤像がレントゲン上で認められることならびに 咳、37.8℃以上の発熱、呼吸困難といった主要症状で、入院もしくは死 亡したもの

口腔ケア群は、対照群に比べて、2年間の

肺炎発症率が低い

要介護者に対する口腔ケアの効果

口腔の健康と全身の健康との関係①

在院日数の削減効果が統計学的に有意に認められ、

その効果はほぼ10%以上あることが明らかになった。

口腔機能の管 理を行った 場合n=110 口腔機能の管 理を行わな かった場合 n=53 0 10 20 30 40 50 (日) Mannwhitney test p-value<0.05 (=0.038)

38.6

(日) (日)

29

口腔機能の管 理を行った 場合 n=108 口腔機能の管 理を行わな かった場合 n=52 0 10 20 30 40 50 60 Mannwhitney test p-value<0.05 (=0.0019)

42

(日) (日)

29

(日)

消化器外科

心臓血管外科

(平成25年11月22日厚生労働省中医協資料より)

入院患者に対する口腔機能の管理による

在院日数に対する削減効果

8

(10)

Periodontal Disease, Regular Dental Care Use, and Incident Ischemic Stroke;Stroke. 2018;49:355-362

口腔の健康と全身の健康との関係②

【関係学会の見解】

① 「糖尿病診療ガイドライン2016」日本糖尿病学会

○ 歯周病は、慢性炎症として血糖コントロールに悪影響を及ぼすこ

とが疫学的に示されている。

○ 歯周炎の重症度が高いほど血糖コントロールが困難になる。

② 「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」 (2014年) 日本歯周

病学会

○ 重症の歯周病を放置すると、糖尿病が発症する、あるいは耐糖能

異常を生じる可能性がある。

歯周病と糖尿病の関係

【関係学会の見解】

「歯周病と全身の健康 2015」(日本歯周病学会)

○ 歯周病の罹患によって、虚血性心疾患の有病率が高くなる。

虚血性心疾患の発症および進行との関連については十分なエビ

デンスは認められない。

○ 歯周病罹患が虚血性脳血管疾患の発症と関連があるとする報告

はあるが、両者の関連は明らかではない。

※ 台湾における歯周病患者約51万名の大規模コホート研究で

は、未治療群は治療群に比較 して虚血性脳血管疾患の発症

数が多いという報告(2013年)がある一方で、米国における男

性医師2万2千2名を対象としたコホート研究では、歯周病と脳

血管疾患発症との間に有意な関連性は認められなかったとの

報告(2001年)がある。

歯周病と循環器病の関係

健康な状態 (PPC-A) 軽度歯周病 (PPC-B) 重度歯周病 (PPC-G) (PPC-C) (PPC-D) (PPC-E) (PPC-F)

脳梗塞発症リスクの増加

歯周病の重症度や歯科への定期受診と

脳梗塞の発症の関係

脳梗塞発症リスクの減少

不定期的な歯科への受診 定期的な歯科への受診

歯周病は、脳梗塞の発症の独立したリスク要因となる。

定期的な歯科受診によって高齢者において脳梗塞の発症

を予防する可能性が示唆

米国地域住民 6736名(45~64歳)を対象(以前に脳梗塞を

発症した者を除く)に15年間、脳梗塞の発症率を追跡調査

9

(11)

2.7 0.8 0.0 9.0 8.0 0.5 41.9 42.4 15.4 46.4 48.9 84.1

0

20

40

60

80

100

0本

1~19本

20本以上

何でもかんで食

べられる

一部かめない

食べ物がある

かめない食べ

物が多い

かんで食べるこ

とはできない

15.0 20.3 32.9 62.5 85.0 79.7 67.1 37.5

0

20

40

60

80

100

それ以外 低栄養傾向の者

出典:国民健康・栄養調査(平成25年)

かんで食べる時の状況別、低栄養傾向*者の割合

(70歳以上、男女計)

(N=1,057) (N=503) (N=70) (N=8)

歯の本数別、かんで食べるときの状況の割合

(70歳以上、男女計)

(N=334)

(N=800)

(N=801)

(%)

(%)

(*低栄養傾向:BMI20以下)

口腔の健康と全身の健康との関係③

70歳以上の高齢者において、「かんで食べることはできない」

者ほど低栄養傾向の者の割合が高い。

・歯の本数が20本以上の者では約85%が「何でもかんで

食べることができる」と回答している。

・一方、歯の本数が20本未満になると、「何でもかんで食

べることができる」者は減少し、約半数になる。

歯の本数と主観的な咀嚼能力の関係

主観的な咀嚼能力と低栄養傾向者の割合の関係

10

(12)

スポーツと歯科の関係

公益社団法人8020推進財団「歯を大切にしてスポーツを楽しく」(HPに掲

(13)

○ 近年は、口腔の健康と全身の健康の関係について広く指摘されており、「経済財政運営と改革の基本方針2017」、 「経済財政運営と改革の基本方針2018」にお いても、生涯を通じた歯科健診の充実や、入院患者などに対する口腔機能管理の推進などの歯科保健医療の充実に取り組む旨、盛り込まれている。

入院患者に対する口腔機能の管理による

在院日数に対する削減効果

在院日数の削減効果が統計学的に有意に認められ、 その効果はほぼ10%以上あることが明らかになった。 管理群 n=110 非管理群 n=53 0 10 20 30 40 50 (日) Mannwhitney test p-value<0.05 (=0.038)

38.6

(日) (日)

29

管理群 n=108 非管理群 n=52 0 10 20 30 40 50 60 Mannwhitney test p-value<0.05 (=0.0019)

42

(日) (日)

29

(日) 消化器外科 心臓血管外科

「経済財政運営と改革の基本方針2017」(平成29年6月9日閣議決定)(抜粋)

口腔の健康は全身の健康

にもつながることから、

生涯を通じた歯科健診の充実

入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進

など歯科保健医療

の充実に取り組む。

「経済財政運営と改革の基本方針2018」(平成30年6月15日閣議決定)(抜粋)

口腔の健康は全身の健康

にもつながることから、

生涯を通じた歯科健診の充実

、入院患者や要介護者をはじめとする

国民に対する口腔機能管理の推進

など歯科口腔保健の充実や、地域における

医科歯科連携の構築

など歯科保健医療の充実に取り組む。

平成25年11月22日 中医協専門委員提出資料より抜粋

「経済財政運営と改革の基本方針」における歯科関係の記載

要介護者に対する口腔ケアの効果

2

対照群 (N=34) 口腔ケア群 (N=21)

p<0.05

(%)

対照群に比べて口腔ケア群では 2年間の肺炎発症率が低い。

Yoneyama T, Yoshida Y, Matsui T, Sasaki H: Lancet354(9177), 515, 1999.

(14)

13

歯周病の状況について

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平成17年 平成23年 平成28年 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

【進行した歯周病のある者の割合】

【歯肉に所見のある者の割合】

・成人の約7割が歯周病に罹患している。

・歯肉に所見のある者の割合は減少しているが、進行した歯周病のある者の割合は改善して

いない。

(出典:歯科疾患実態調査)

(15)

目的(第1条関係)

・口腔の健康は、国民が健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役割 ・国民の日常生活における歯科疾患の予防に向けた取組が口腔の健康の保持に極めて有効 国民保健の向上に寄与するため、歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持(以下「歯科口腔保健」の推進に関する施策を総合的に推進

基本理念(第2条関係)

責務(第3~6条関係)

①国及び地方公共団体、②歯科医師等、③国民の健康の保持増進のために必要な事業を行う者、④国民について、各々の責務を規定 ① 国民が、生涯にわたって日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うとともに、歯科疾患を早期に発見し、早期に治療を受けることを促進 ② 乳幼児期から高齢期までのそれぞれの時期における口腔とその機能の状態及び歯科疾患の特性に応じて、適切かつ効果的に歯科口腔保健を推進 ③ 保健、医療、社会福祉、労働衛生、教育その他の関連施策の有機的な連携を図りつつ、その関係者の協力を得て、総合的に歯科口腔保健を推進

実施体制

① 歯科口腔保健に関する知識等の普及啓発等

② 定期的に歯科検診を受けること等の勧奨等

③ 障害者等が定期的に歯科検診を受けること等のための施策等

④ 歯科疾患の予防のための措置等

⑤ 口腔の健康に関する調査及び研究の推進等

国及び地方公共団体が講ずる施策(第7~11条関係)

基本的事項の策定等(第12,13条関係)

財政上の措置等(第14条関係)

口腔保健支援センター(第15条関係)

①口腔の健康の保持・増進に関する健康格差の縮小

②歯科疾患の予防

③口腔機能の維持・向上

④定期的に歯科検診等を受けることが困難な者に対

する歯科口腔保健

⑤歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の

整備

基本方針、目標等

都道府県、市町村の基本的事項策定

調査、研究に関する基本的事項

その他の重要事項

【趣旨】 ・歯科口腔保健に関する施策について、総 合的な実施のための方針、目標等を定める ことを目的として本基本的事項を策定 【位置づけ等】 ・健康日本21(第2次)等と調和を保ち策定 ・平成29年度:中間評価 ・平成34年度:最終評価

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の概要(平成24年7月23日厚生労働大臣告示)

※②~⑤について、各々の目標・計画を達成すること等により ①の実現を目指す。 ・都道府県及び市町村は、本基本的事項を勘案し、 地域の実情に応じた基本的事項を定めるよう努める。 ・調査の実施及び活用 ・研究の推進 ・正しい知識の普及 ・人材確保、資質向上 ・連携及び協力

歯科口腔保健に関する施策の推進を通じて国民保健の向上に寄与

歯科口腔保健の推進に関する法律の概要(平成23年8月10日公布・施行)

14

(16)

➢厚生労働科学研究班や専門家等の意見を参考に、健康格差の具体的な評価指標や評価手法等を定める。 ➢先行研究や既存のデータを活用し、う蝕有病者率の市区町村別の地域差の推移等を追跡し、健康格差の実態に関する参考とする。 ➢歯周病の有病者率や健康行動、学校におけるフッ化物洗口の実施率等をアウトカムとした地域格差や、社会経済的な要因による健康格差の実態把 握に努め、格差解消に向けエビデンスに基づく効果的な取組を推進する。

口腔の健康の保持・増進に関する健康格差の縮小

歯科疾患の予防

➢う蝕に関し、乳幼児期及び学齢期の状況は改善傾向だが、いずれのライフステージにおいても依然う蝕有病者率は高い水準にあるため、継続的な 歯科疾患の予防に関する取組を検討しつつ、フッ化物の継続的な応用等、すべての人々に効果的なう蝕予防策を推進する。 ➢歯周病に関し、傾向が変動的であり、その原因が明らかではないため、実態を正確に把握し、原因を明確にした上で最終評価を行う。 ➢幼少期・学齢期から、予防への関心を高め、効果的なセルフケアや定期的なプロフェッショナルケアの促進など、一次予防を強化するため の取組を進めるとともに、原因の一つである喫煙への対策が重要。 ➢昨今、口腔機能低下に関する重要性が広く認識されつつあることから、H34年度以降に設定すべき目標を念頭に置き、咀嚼機能等を含めた口腔機 能に関する指標・評価の検討を進める。 ➢口腔機能の維持・向上に関するポピュレーションアプローチのあり方について、エビデンスを構築し、検討する。

生活の質の向上に向けた口腔機能の維持・向上

定期的に歯科健診又は歯科医療を受けることが困難な者に対する歯科口腔保健

➢今後さらに高齢者人口が増加していくことを踏まえ、地域包括ケアシステムにおける効果的・効率的な歯科保健サービスを提供する。 ➢口腔内の環境の改善が全身の健康状態にも寄与することを踏まえ、要介護者等の口腔内の評価で必要な視点を整理し、口腔内の実態把握を適切に 行う。 ➢障害者(児)への定期的な歯科健診及び歯科医療の提供のため、国、都道府県、市区町村単位で関係部局と連携した施策・取組を推進する。

歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の整備

➢母子保健や高齢者保健などの関係行政分野と連携し、ライフステージに応じた横断的な施策の取組を中長期的な視点で検討する。 ➢平成34年度以降に設定する目標の検討とあわせて、歯科健診に関するデータ収集を行うとともに、効果的・効率的に歯科疾患の一次予防を推進 していくための環境整備を行う。 ➢成人期以降においても、地域や職域の取組を活用し、定期的な検診の受診促進のための取組を推進する。 ➢8020運動に続き、国民の歯の健康づくり運動を推進していくための次期目標設定に向け、適切な実態把握、課題の整理及びエビデンスの構築を 進める。 乳幼児期・ 学齢期 う蝕は減少傾向だが、エビデンスに基づく効果的・効率的なう蝕有病率は高い水準ポピュレーションアプローチの推進が必要にあり、社会経済的な要因による健康格差 が生じている。 成人期 歯肉炎・歯周炎を有する者の割合は改善が見られず、更なる実態把握及び対策の検討が必要。 高齢期 8020達成者が増加している一方、齲蝕及び歯周病の有病率は増加傾向。幅広い実態把握及びそれを踏まえた取組の検討が必要。

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」中間評価報告書(概要)

15

(17)

項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 3歳児でう蝕のない者の割合の増加 (平成21年厚生労働省実施状況調べ 77.1% (3歳児歯科健康診査)) 83.0% (平成27年 厚生労働省実施状況調べ (3歳児歯科健康診査)) 90% (平成34年度) 項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 12歳児でう蝕のない者の割合の増加 54.6% (平成23年学校保健統計調査) 64.5% (平成28年学校保健統計調査) 65% (平成34年度) ② 中学生・高校生における歯肉に炎症所見を有 する者の割合の減少 (平成17年歯科疾患実態調査) 25.1% 19.8% (平成28年歯科疾患実態調査) 20% (平成34年度) 項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 20歳代における歯肉に炎症所見を有する者の 割合の減少 (平成21年国民健康・栄養調査) 31.7% 27.1% (平成26 年国民健康・栄養調査) 25% (平成34年度) ② 40歳代における進行した歯周炎を有する者の 割合の減少 (平成17年歯科疾患実態調査) 37.3% 44.7% (平成28年歯科疾患実態調査) 25% (平成34年度) ③ 40歳の未処置歯を有する者の割合の減少 40.3% (平成17年歯科疾患実態調査) 35.1% (平成28年歯科疾患実態調査) 10% (平成34年度) ④ 40歳で喪失歯のない者の割合の増加 54.1% (平成17年歯科疾患実態調査) 73.4% (平成28年歯科疾患実態調査) 75% (平成34年度)

別表第一 歯科疾患の予防における目標

(1)乳幼児期

(2)学齢期

(3)成人期(妊産婦である期間を含む。)

項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 60歳の未処置歯を有する者の割合の減少 37.6% (平成17年歯科疾患実態調査) 34.4% (平成28年歯科疾患実態調査) 10% (平成34年度) ② 60歳代における進行した歯周炎を有する者の 割合の減少 (平成17年歯科疾患実態調査) 54.7% 62.0% (平成28年歯科疾患実態調査) 45% (平成34年度) ③ 60歳で24歯以上の自分の歯を有する者の割 合の増加 (平成17年歯科疾患実態調査) 60.2% 74.4% (平成28年歯科疾患実態調査) 70%→80%* (平成34年度) ④ 80歳で20歯以上の自分の歯を有する者の割 合の増加 (平成17年歯科疾患実態調査) 25.0% 51.2% (平成28年歯科疾患実態調査) 50%→60%* (平成34年度)

(4)高齢期

*「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」において目標値の修正を提言された項目

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の直近の実績値①

16

(18)

項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 3歳児で不正咬合等が認められる者の割合の 減少 12.3% (平成21年厚生労働省実施状況調べ (3歳児歯科健康診査)) 12.3% (平成27年厚生労働省実施状況調べ (3歳児歯科健康診査)) 10% (平成34年度) 項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 60歳代における咀嚼良好者の割合の増加 73.4% (平成21年国民健康・栄養調査) 72.6% (平成27年国民健康・栄養調査) 80% (平成34年度)

別表第二 生活の質の向上に向けた口腔機能の維持・向上における目標

(1)乳幼児期及び学齢期

(2)成人期及び高齢期

項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 障害者支援施設及び障害児入所施設での 定期的な歯科検診実施率の増加 (平成23年厚生労働科学特別研究) 66.9% 62.9% (平成28年厚生労働科学特別研究) 90% (平成34年度) 項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 介護老人福祉施設及び介護老人保健施設 での定期的な歯科検診実施率の増加 (平成23年厚生労働科学特別研究) 19.2% 19.0% (平成28年厚生労働科学特別研究) 50% (平成34年度) 項目 策定時の現状 直近の実績値 目標 ① 過去1年間に歯科検診を受診した者の割合の 増加 (平成21年国民健康・栄養調査) 34.1% 62.0% (平成28年国民健康・栄養調査) 65% (平成34年度) ② 3歳児でう蝕がない者の割合が80%以上であ る都道府県の増加 6都道府県 (平成21年厚生労働省実施状況調べ (3歳児歯科健康診査)) 26都道府県 (平成27年厚生労働省実施状況調べ (3歳児歯科健康診査)) 23→47都道府県* (平成34年度) ③ 12歳児の一人平均う歯数が1.0歯未満である 都道府県の増加 (平成23年学校保健統計調査) 7都道府県 28都道府県 (平成28年学校保健統計調査) 28→47都道府県* (平成34年度) ④ 歯科口腔保健の推進に関する条例を制定して いる都道府県の増加 (平成24年厚生労働省歯科保健課調べ) 26都道府県 43都道府県 (平成29年厚生労働省歯科保健課調べ) 36→47都道府県* (平成34年度)

別表第三 定期的に歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な者に対する歯科口腔保健における目標

(1)障害者・障害児

(2)要介護高齢者

別表第四 歯科口腔保健を推進するために必要な社会環境の整備における目標

*「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」において目標値の修正を提言された項目

歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の直近の実績値②

17

(19)

○ 人口構成の変化や、歯科疾患罹患状況の変化に伴い、歯の形態の回復を主体としたこれまでの「治療中心型」の歯科治療だけで

はなく、全身的な疾患の状況などもふまえ、関係者と連携しつつ患者個々の状態に応じた口腔機能の維持・回復(獲得)をめざす

「治療・管理・連携型」の歯科治療の必要性が増すと予想される。

歯科治療の需要の将来予想(イメージ)

平成30年度診療報酬改定資料一部改編

19

18

(20)

歯と口の病気の予防に関する住民への啓発例

○ 定期的に歯科健診や歯科保健指導を

活用しましょう。

○ 治療が必要な場合(むし歯、歯周病、

口腔機能の低下、口の中の粘膜の病気

等)には、早期に受診しましょう。

公益社団法人8020推進財団 「はじめよう口 腔ケア~健康なお口で歯つらつ生活」(HPに掲 載)より

○ 健康な生活をこころがけましょう。

公益社団法人8020推進財団 「めざそう8020 ~自分の歯を保っていつも歯ッピー~」(HPに掲 載)より

○ セルフケアに加えてプロフェッショナ

ケアも受けましょう。

公益社団法人8020推進財団 「からだの健康は歯と歯ぐきから」(HPに掲 載)より

○ かかりつけ歯科医をつくりましょう。

○ 歯や口の病気を正しく理解しましょう。

○ 正しい方法で歯と口のセルフケアをしましょう。

19

(21)

関係部局との緊密な連携・技術的助言及び支援 ・母子保健法 ・乳幼児歯科健診 子ども家庭局 ・健康保険法・国民健康保険法・高齢者医療確保法 ・後期高齢者歯科健診事業 保険局 ・介護保険法 老健局 ・健康増進法 ・歯周疾患検診 健康局 ・労働安全衛生法 ・特殊健康診断 労働基準局 ・食育基本法 農林水産省 ・学校保健安全法 ・学校歯科健診 文部科学省 乳幼児期 胎児期 (妊産婦) 学齢期 成人期 高齢期 8020運動・口腔保健推進事業(地方公共団体への財政支援等) 403,312千円( 403,349千円) ・8020運動推進特別事業:歯科口腔保健の推進に係る住民サービスを担う人材に対する研修等の実施 ・口腔保健支援センター設置推進事業:口腔保健支援センターの設置増加による、各地方公共団体の歯科保健事業の更なる充実 ・口腔保健の推進に資するために必要となる事業:障害者等の歯科医療提供困難者への歯科保健医療サービスの充実 等 ・住民(国民)対話・地方公共団体との意見交換:住民(国民)の声を聞き、施策に反映・歯科保健医療に関する知識の普及啓発 等

歯科口腔保健関連事業

歯科健康診査推進等事業 207,819千円( 207,819千円) ・歯科健康診査推進事業:①効果的な健診方法 ②医療費との関連性 に係る内容についての調査・検証等 ・検査方法等実証事業:口腔機能低下の予防に資するスクリーニング方法、客観的検査手法又は治療技術等の開発検証など、新たな技術の開発・検証 歯科医療機関による歯科口腔機能管理等研修事業 56,880千円( 56,880千円) ・医科病院や介護保険施設等の従事者を対象に歯科医療機関による口腔機能管理等に関する研修を実施 口腔保健に関する予防強化推進モデル事業 66,971千円(新規) ・都道府県等による一次予防に特化した取組等の強化を通して、健康づくりに必要な環境整備を行い、健康格差の縮小及び健康増進を目指す ・一次予防等強化推進モデル:①う蝕対策コミュニティモデル ②歯周病対策コミュニティモデル ③口腔機能低下等対策コミュニティモデル

健康寿命の延伸に向けた歯科口腔保健施策の推進

平成31年度概算要求: 734,982千円 (739,304千円)  「歯科口腔保健の推進に関する法律」(平成23年公布・施行)に基づき、口腔の健康の保持・増進が、健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役割 を果たしていることから、ライフステージごとの特性を踏まえつつ、生涯を通じた切れ目のない歯科口腔保健施策を展開する。  「経済財政運営と改革の基本方針2017」において、「口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実や、入院患者や要介護 者に対する口腔機能管理の推進などの歯科保健医療の充実に取り組む」旨が盛り込まれている。  「経済財政運営と改革の基本方針2018」では上記に加え 、国民に対する歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築、かかりつけ歯科医の 普及等が盛り込まれている。

健康寿命の延伸及び健康格差の縮小のための部局横断的・戦略的連携施策を実施

※ 平成30年度においては、歯科保健サービスの効果実証事業(71,256千円)を実施

20

(22)

乳幼児

児童・生徒等

~74歳

75歳以上

診 (

等)

市町村が実施。対象は、40、50、60、70歳。 後期高齢者医療制 度事業費補助金の 補助メニュー。 広域連合が実施。 対象は75歳以上の 後期高齢者。 後期高齢者歯科健診 (健康診査事業) 乳幼児 歯科健診 (母子保健法) 学校歯科健診 (学校保健安全法) 毎年実施 歯周病検診(健康増進法)

義務

※塩酸・硫酸・硝酸等を取り扱う労働者は義務 労働安全衛生法に基づく定期健診 (労働安全衛生法)

任意

その他の歯科健診 ※ 国保・被用者保険が行う特定健診が義務 (高齢者の医療の確保に関する法律) (国民健康保険法)

努力義務

任意

努力義務

◆口腔の健康が全身の健康にもつながることが指摘される中、歯科疾患実態調査では、歯周病の罹患率の結果に改善が見られないとの

報告がある。

◆市町村で実施されている歯周病検診等の受診率は低く、効果的・効率的な歯科健診を実施するため、歯科健診や保健指導の充実を

図り、歯科医療機関への受診を促すなど、全身の健康にもつながる歯周病等の歯科疾患対策の強化する必要がある。

◆本事業では、歯科健診を効果的・効率的に実施するために必要な標準的な歯科健診の項目や実施方法のモデル等の検討や、歯科健

診等を実施した場合の医療費の関連性等の効果について検証を行う。

義務

・これまでの研究結果やレセプトの分析等

により、歯科健診の実施効果や医療費と

の関連性等の効果について分析し、効果

的・効率的な歯科健診の導入をする際の

効果について検証

・現在、各地域等で実施されている歯科健診の項目等を踏

まえ、標準的な歯科健診項目の検討

・医科の定期健診と併せた実施や、保健行動の変容を促す

歯科保健指導の付加など、歯科健診の方法の検討

・地域や職域におけるモデルとなる歯科健診の方法を示し、

パイロット調査を実施

②歯科健診等の介入による効果の検証

(医療費との関連性等)

①効果的・効率的な歯科健診方法の検討

(標準的な歯科健診項目や実施方法のモデル等の検討)

<現行の歯科健診体制>

市町村が実 施。対象は 1歳6ヶ月、 3歳。 学校とは、幼稚園、小学校、 中学校、義務教育学校、高等 学校、中等教育学校、特別支 援学校、大学及び高等専門 学校 ※保育所等の児童福祉施設は、 児童福祉法に基づき、学校保 健安全法に準じた健診を行う。

歯科健康診査推進事業

(平成30年度から実施)

0% 20% 40% 60% 80% 100% 15 ~ 19 20 ~ 24 25 ~ 29 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49 50 ~ 54 55 ~ 59 60 ~ 64 65 ~ 69 70 ~ 74 75 ~ 79 80 ~ 84 85 ~ 平成23年 平成28年

【歯肉に所見のある者の割合】

(歯科疾患実態調査)

<事業概要>

効果的・効率的

歯科健診を

普及

し、

歯科疾

患対策の強化

をすることによ

り、

国民の健康

に寄与

する。

21

(23)

 すべての国民の口腔の健康維持・向上の観点から、全ての国民の歯科疾患の原因をもとから絶ち、疾

患が発生する前の状態に対してのアプローチ(一次予防)を特に強化・推進する。都道府県等による一

次予防に特化した取組等の強化を通して、健康づくりに必要な環境整備を行い、個人の社会経済的要

因や環境要因にかかわらず、それぞれが到達しうる最高基準の口腔の健康を享有することを支援する。

う蝕対策コミュニティモ デル •大学・職場・コミュニティ のフッ化物応用モデル •シーラント普及啓発モ デル •砂糖摂取減少モデル 等 歯周病対策コミュニティモ デル •歯科からの禁煙推進モ デル •歯間清掃グッズ使用促 進モデル •プロフェッショナルケア促 進モデル 等 口腔機能低下等対策 コミュニティモデル •口腔機能の低下予防 によるフレイルの対 策モデル •入院患者等に対する 口腔機能管理推進モ デル 等

<➀3歳児う蝕有病者率>

<③成人歯周病有病者率>

歯周病(CPI4)保有のリスク 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 専門職 管理職 セールスマン サービス業 運転手 職業 オッズ比 (年齢・喫煙・糖尿病調整済み)

<➁高齢者の歯の本数>

0 10 20 30 40 50 65~69 70~74 75~79 80~ 等価所得(百万) 年齢

歯科疾患や歯の本数に見

られる健康格差

(%)

一次予防等強化推進モデル

それぞれのコミュニティで抱える歯科の課題につ

いて、エビデンスレベルの高いポピュレーションア

プローチをモデル的に実施し、健康格差の縮小及

び健康増進を目指す。

委託先:外部業者(シンクタンク等を想定)

対象地区:都道府県、市区町村、企業、大学 等

(モデルメニュー例)

Evidence-

based

population

approach

Reference:

➀Aida J, Ando Y, Oosaka M, Niimi K, Morita M: Community Dent Oral Epidemiol 2008, 36(2):149-156.

➁近藤ら 検証「健康格差社会」、2007

③Morita I, Nakagaki H, Yoshii S, Tsuboi S, Hayashizaki J, Igo J, Mizuno K, Sheiham A. Gradients in periodontal status in Japanese employed males. J Clin Periodontol.34(11):952-6.2007.

平成31年度要求額:66,971千円(新規)

口腔保健に関する予防強化推進モデル事業

(新規:概算要求)

(24)

地域医療介護総合確保基金の対象事業

1 地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設又は設備の整備に

関する事業

2 居宅等における医療の提供に関する事業

3 介護施設等の整備に関する事業(地域密着型サービス等)

4 医療従事者の確保に関する事業

5 介護従事者の確保に関する事業

都道府県計画及び市町村計画(基金事業計画)

○ 基金に関する基本的事項 ・公正かつ透明なプロセスの確保(関係者の意見を反映させる仕組みの整備) ・事業主体間の公平性など公正性・透明性の確保 ・診療報酬・介護報酬等との役割分担 ○ 都道府県計画及び市町村計画の基本的な記載事項 医療介護総合確保区域の設定※1 / 目標と計画期間(原則1年間) / 事業の内容、費用の額等 / 事業の評価方法※2 ※1 都道府県は、二次医療圏及び老人福祉圏域を念頭に置きつつ、地域の実情を 踏まえて設定。市町村は、日常生活圏域を念頭に設定。 ※2 都道府県は、市町村の協力を得つつ、事業の事後評価等を実施 国は都道府県の事業を検証し、基金の配分等に活用 ○ 都道府県は市町村計画の事業をとりまとめて、都道府県計画を作成

○ 団塊の世代が75歳以上となる2025年を展望すれば、病床の機能分化・連携、在宅医療・介護の推進、医療・介護従事者の確保・

勤務環境の改善等、「効率的かつ質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」が急務の課題。

○ このため、平成26年度から消費税増収分等を活用した財政支援制度(地域医療介護総合確保基金)を創設し、各都道府県に設置。各都道府県は、

都道府県計画を作成し、当該計画に基づき事業を実施。

○地域医療介護総合確保基金における事業例(歯科関連事業のみ抜粋) 事業例 事 業 の 概 要 在宅歯科医療を実施するための設備整備 在宅歯科医療を実施する医療機関に対して在宅歯科医療の実施に必要となる、訪問歯科診療車や在宅歯科医療機器、安心・安全な在宅歯科医療実施のための機器等の購入を支援する。 医科・歯科連携に資する人材養成のための研修の実施 医科・歯科連携を推進するため、がん患者、糖尿病患者等と歯科との関連に係る研修会を開催し、疾病予防・疾病の早期治療 等に有用な医科・歯科の連携に関する研修会の実施にかかる支援を行う。 歯科衛生士・歯科技工士養成所の施設・設備整備 歯科衛生士、歯科技工士の教育内容の充実、質の高い医療を提供できる人材を育成するために必要な施設・設備の整備を行う。

消費税財源活用

市町村計画

(基金事業計画)

都道府県計画

(基金事業計画)

基金

※国と都道府県の 負担割合2/3、 1/3 申 請

事業者等

(医療機関、介護サービス事業所等)

交 付 交付 交付 提出 交付 提出 申請

24

地域医療介護総合確保基金

23

(25)

● 近年の歯科保健医療を取り巻く状況の変化 ・高齢化の進展等の人口構造の変化 ・う蝕の減少等の疾病構造の変化 ・ITの普及等による患者意識の変化 ・歯科治療技術の向上

1980年

口腔内症状の発現に

伴い歯科診療所を受診

【患者の特性とその対応】

う蝕等の歯科疾患に対する、う蝕処

置、抜歯、補綴治療などの歯の形態

回復を目的としつつ、歯科医療機関

完結型の歯科医療の提供が主体

歯科診療所 (歯学部附属病院 等と適宜連携) 出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/)

人口ピラミッドの変化(1980、2010、2030)

2010年

【患者の特性とその対応】

う蝕が減少する一方で、高齢化の進展や疾

病構造の変化等に伴い、患者の病態像に

応じた歯科医療ニーズが高まってきた。

介護保険施設

医科医療機関

連携

歯科診療所 (歯学部附属病院 等と適宜連携)

【患者の特性とその対応】

今後、より一層の高齢化が進展する中で、住民の

ニーズに応えるために、医科医療機関や地域包括支

援センター等との連携を含めた地域完結型医療の中

での歯科医療の提供体制の構築が予想される。

2025年(イメージ)

地域包括支援センター (高齢者の地域ケアの中核拠点) 地域住民を主体として、 各関係機関が連携を強化 介護保険施設 各ライフステージや 様々な身体の状 況など、患者像に 応じた、きめ細やか な歯科保健サービ スへの転換 医科医療機関 歯科診療所 (歯学部附属病院 等と適宜連携)

1980年代までは、う蝕処置や補綴治療など、歯の形態回復を主体とした医療機関完結型の歯科医療の提供が中心であった。

しかし近年の歯科保健医療を取り巻く状況の変化に伴い、各ライフステージや身体の状況に応じた歯科保健医療サービスを提供できる体

制への転換が図られるようになり、これからは

地域完結型の歯科医療提供体制の構築が重要

である。

24

歯科医療サービスの提供体制の変化と今後の展望

(26)

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