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木屋川ダム再開発事業の検証に係る検討(案)

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(1)

木屋川ダム再開発事業

事業評価委員会資料

平成23年9月29日

山口県

(2)

位 置 図

治水基準点(大野地点)

木屋川ダム 木屋川ダム 凡 例 ダムの位置 集水区域 湛水区域 洪水防御区域 不特定補給区域

下関市菊川支所

下関市豊田支所

JR山陽本線 JR山陽新幹線 国道2号 山陽自動車道

嵩上げ後のイメージ

木屋川ダムの現況

計画概要図

事業概要

1

流域面積=299.8km

2

集水面積=84.1km

2

(3)

■事業目的

●治水安全度の向上

【洪水調節容量】 3,690千m

3

(1/10)→17,500千m

3

(1/70)

【予備放流方式の解消】5,310千m

3

→ 0千m

3

治水容量計 9,000千m

3

→17,500千m

3

●流水の正常な機能の維持

【不特定容量】1,320千m

3

→3,730千m

3

事業概要

■ダムの諸元

位 置:下関市豊田町大字大河内

形 式:重力式コンクリートダム

堤 高:約 51m(41m)

堤頂長:約220m(174m)

総貯水容量:37,820千m

3

(21,750千m

3

湛水面積 :約2.34km

2

集水面積 :約84.1km

2

(4)

ダム平面図

ダム標準断面図

ダム下流面図

堤頂長 約220m ダム天端高(嵩上げ後)T.P.+109.0m ダム天端高(現在) T.P.+99.0m 10m嵩上げ 堤頂長 約220m

事業概要

(5)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

◎治水対策検討委員会から、3ダムとも、ダム

を位置付けた現行の治水計画について妥当であ

るとの意見を得たことから、本年3月よりダム

検証の検討作業開始。

◎本県では、ダム事業の検証を進めるに当たり、

各河川の河川整備計画の策定時に意見を聴取し

た「川づくり検討委員会」を再設置し、対応方

針の原案について意見を聴くとともに、パブ

リックコメントを行い、広く県民の意見を募集

し、ダム事業の対応方針(案)を作成する。

◎その後、対応方針(案)について、山口県公

共事業評価委員会の意見を聴いたうえで、県の

対応方針を決定する。

◎県は対応方針を決定した後、国土交通大臣へ

検討結果を報告する。

検証の進め方

今後の治水対策のあり方

(6)

ダム事業の点検

項 目

既計画

点検結果

総事業費

・総事業費

400億円

400億円

工期

・工期

平成21年度~平成41年度

治水計画

・計画規模:1/70

・基本高水流量:1,890m

3

/s

・計画高水流量:1,590m

3

/s

・洪水調節容量:17,500千m

3

・整備計画規模:1/10(1/30)

・対象区間:旧豊田町

S34~H11の雨量データを用いて立案

H12~H22の雨量データを追加して検証し

たところ、既計画に変更ないことを確認。

利水計画

・利水安全度:1/10

・利水容量:3,730千m3

S29~H11のデータを用いて立案

H12~H21のデータを追加して検証したと

ころ、既計画に変更ないことを確認。

堆砂計画

・計画堆砂量:520千m3

H12までの木屋川ダム実績堆砂データ等を

用いて立案

H13~H21のデータを追加して検証したと

ころ、既計画と同じ520千m

3

とする。

5

ダム事業の点検結果一覧表

(7)

ダム事業の点検

※現在価値化換算手法:社会的割引率4%

費用対効果分析

点検結果

・B/C

・総便益(B) ①治水便益:258億円

②不特定便益:53億円

③残存価値:6億円

・総費用(C) ①建設費:242億円

②維持管理費:2億円

・費用便益比(B/C)

B/C=317億円/244億円 = 1.3

(8)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 国土交通省による対応方針の決定 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

①治水対策 今後の治水対策のあり方 に関する有識者会議

(9)

ダム事業の検証に係る検討に関する

再評価実施要領細目

① 複数の治水対策案を立案

・ダム案とダム以外の案を立案

・26の手法(表-1)が国より提示される。

② 概略評価により治水対策案を抽出(一次選定)

③ 抽出対策案を評価軸ごとに評価(二次選定)

・抽出した2~5案について、国の示す評価軸(表-2)をもとに評価

④ 治水対策案の総合的な評価

・26の手法の中から、国の示す評価軸のうち、実現性、安全度、コスト

の評価軸に関して不適当と考えられる場合は当該治水対策案から除外。

・以上を踏まえ、2~5案を抽出

治水対策案の立案・評価

(10)

表-1 国土交通省の示す治水対策案(26手法)

1.ダム

13.雨水貯留施設

現案 2.ダムの有効活用(再開発等)

14.雨水浸透施設

3.遊水池(調節地)等

15.遊水機能を有する土地の保全

4.放水路(捷水路)等

16.部分的に低い堤防の存置

5.河道の掘削

17.霞堤の存置

6.引堤

18.輪中堤

7.堤防の嵩上げ(モバイルレビーを含む)

19.二線堤

8.河道内の樹木の伐採

20.樹林帯等

9.決壊しない堤防

21.宅地の嵩上げ、ピロティ建築等

10.決壊しづらい堤防

22.土地利用規制

11.高規格堤防

23.水田等の保全

12.排水機場

24.森林の保全

25.洪水の予測、情報の提供等

26.水害保険等

モバイルレビ-・・・可搬式特殊堤防。景観や利用面からかさ上げが困難な箇所において、水防活動によって堤防上に板等を組み合

わせて一時的に洪水を防御する。強度や安定性について調査・研究が必要。

9

治水対策案の立案・評価

(11)

表-2 治水対策案に対する評価軸(7項目)

評 価 項 目

詳     細

1)安全度

河川整備計画レベルの目標に対し安全を確保できるか

2)コスト

完成費用、維持管理費用、ダム中止費用等はいくらか

3)実現性

用地買収等の見通し、法制度上、技術上の実現性はあるか

4)持続性

将来にわたって治水効果を持続することができるか

5)柔軟性

気候変動等により将来治水安全度を引き上げる場合、どの程度

の影響があるか

6)地域社会への影響

事業地及び周辺への影響はどの程度か

7)環境への影響

水環境、流域全体の環境にどのような影響があるか

*ダム案のコストについては現時点からの残事業費を計上

治水対策案の立案・評価

(12)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 国土交通省による対応方針の決定 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

①治水対策 今後の治水対策のあり方 に関する有識者会議

(13)

概略評価により対策案を選定(一次選定)

治水対策案の立案・評価

治水整備メニュー 河川を中心とした対策 1 . ダ ム 2 . 既 設 ダ ム   の 有 効 活 用 3 . 遊 水 地 4 . 放 水 路   ( 捷 水 路 ) 5 . 河 床 掘 削 6 . 引 堤 7 . 堤 防     嵩 上 げ 8 . 樹 木 伐 採 9 . 決 壊   し な い 堤 防 1 0 . 決 壊 し づ ら い 堤 防 1 1 . 高 規 格 堤 防 1 2 . 排 水 機 場 1 3 . 雨 水 貯 留 施 設 1 4 . 雨 水 浸 透 施 設 1 5 . 遊 水 機 能 を 有 す る 土 地 の 保 全 1 6 . 部 分 的 に 低 い 堤 防 の 存 置 17 . 霞 堤 の 存 置 18 . 輪 中 堤 1 9 . 二 線 堤 2 0 . 樹 林 帯 等 2 1 . 宅 地 嵩 上 げ ピ ロ テ ィ 建 築 22 . 土 地 利 用 規 制 2 3 . 水 田 の 保 全 24 . 森 林 の 保 全 25 . 洪 水 予 測 、 情 報 提 供 等 2 6 . 水 害 保 険 等 流域を中心とした対策 既 設 ダ ム を 有 効 活 用 す る た め 、 新 規 ダ ム は 対 象 外 河 道 内 樹 木 を 全 伐 採 し て も 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 研 究 途 中 の 技 術 で あ る た め 、 現 段 階 で は 使 用 で き な い 。 用 地 買 収 が 広 範 囲 で 、 補 償 物 件 が 多 発 し 、 地 権 者 と の 調 整 に 時 間 を 要 す る 。 排水 機 場 が 受 け 持 つ 小 支 川 流 域 に 効 果 が あ る も の で 、 本 川 流 量 低 減 や 流 下 能 力 向 上 に は 寄 与 し な い 。 都 市 部 に 対 す る 対 策 で あ り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 。 西 市 上 流 の 沿 川 に 遊 水 機 能 を 有 す る 土 地 は 存 在 し な い 。 流 域 面 積 に 占 め る 水 田 面 積 は19% 程 度( 約 56km 2 ) と 少 な く 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 浸 水 区 域 が 既 に 宅 地 化 し た 地 域 で あ り 、 土 地 利 用 を 規 制 す る こ と は 困 難 で あ る 。 浸 水 区 域 内 の 家 屋 等 が 数 多 く 存 在 し 、 ほ ぼ 市 街 地 全 体 を 嵩 上 げ す る こ と と な り 、 困 難 で あ る 。 × 非 選 定 木 屋 川 ダ ム 湖 掘 削 事 業 費1,340 億 円 と 高 額 氾 濫 を 許 容 す る も の で あ り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 氾 濫 を 許 容 す る も の で あ り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 ○選定  木屋川ダ ム嵩上げ と河道改 修をあわ せる。 ○選定 遊水地で洪水流 量を低減、合わ せて河道改修を 実施する。 西 市 上 流 の 沿 川 に 部 分 的 に 低 い 堤 防 は 存 在 し な い 。 西市 上 流 の 沿 川 に 霞 堤 は 存 在 し な い 。 氾 濫 を 許 容 す る も の で あ り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 旧 豊 田 町 の 浸 水 地 域 に お い て は 、 多 く の 家 屋 が 分 散 し て お り 、 不 可 能 で あ る 。 流 域 面 積 に 占 め る 森 林 面 積 は78%( 約 233km 2 ) を 占 め 、 既 に 森 林 機 能 の 効 果 は 見 込 ま れ て お り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 概略選定①(実現性) 概略選定②(目 標) 対策案の立案 詳細検討・評価 実現性(土地所有者の協力の見通し、関係者との調整、制度上・技術上の観点など) から選定 目標(効果の内容、範囲等から目標安全度の確保、治水効果の定量的判断の可否など) から選定 一次選定された方策案に対して組み合わせを含めた有力な案を選定 環境や地域への影響を踏え評価軸により総合的に評価 概略選定③(コスト)コスト(完成までに要する費用、維持管理に要する費用など)から選定 有 識 者 会 議 で の 方 策 案 概 選 定 選 定 ① ( 実 現 性 ) 木 屋 川 ダ ム の 対 策 案 概 略 選 定 ②( 目 標) 対 策 案 の 立 案 概 略 選 定 ③( コ ス ト) 2 . 既 設 ダ ム の     有 効 活 用 3 . 遊 水 地 4 . 放 水 路( 捷 水 路) 5 . 河 床 掘 削 6 . 引 堤 7 . 堤 防 嵩 上 げ ○選定 西市市街地を迂 回する捷水路を 建設するととも に、河道改修を 実施する。 ○選定 各種方策を組み 合わせた河道改 修を実施する。 1 3 . 雨 水 貯 留 施 設 14 . 雨 水 貯 留 施 設 20 . 樹 林 帯 等 2 3 . 水 田 の 保 全 24 . 森 林 の 保 全 25 . 洪 水 予 測 、 情 報 提 供 等 2 6 . 水 害 保 険 等

(14)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 国土交通省による対応方針の決定 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

①治水対策 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 今後の治水対策のあり方 に関する有識者会議

(15)

◆木屋川ダム有効活用(ダム嵩上げ)

◆遊水地(調節池)

◆放水路(捷水路)

◆河川改修(河道の掘削、引堤、堤防かさ上げ)

抽出した上記の案を組み合わせた対策案を立案して詳細検討を実施

1)木屋川ダム有効活用(ダム嵩上げ)+河川改修

(現計画)

2)遊水地 +河川改修

3)捷水路(バイパス水路) +河川改修

4)河川改修

選定した治水の方策を単独又は複数の組み合わせにより、ダム案や他に考えられ

る治水対策案を立案する。

なお、地形的条件や土地利用状況などを踏まえて治水対策案を立案する。

治水対策案の立案・評価

対策案の立案

(16)

1)木屋川ダム嵩上げ+河川改修案【現計画】

治水対策案の立案・評価

4工 区 ( L=6.3km ) 湯 の 原 ダ ム ~ 日 野 川 5工区( L=0.9km) 日野川~山本川 6 工区(L=4.1km) 山本川~稲見川 7 工区(L=7.3km) 稲見川~木屋川ダム 湯の原ダム 改修区間(L=3.3 km) 日 野 川 山 本 川 稲 見 川 神 上 川 木屋川ダム (嵩上げ) L=2.2km

(17)

1)木屋川ダム嵩上げ+河川改修案【現計画】

木屋川ダム嵩上げ後の諸元 木屋川ダム嵩上げ標準断面図 木屋川ダム嵩上げ貯水池平面図 木屋川河川改修標準断面図

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

ダム

0.6億円 399.4億円

38戸

37ha

河川改修

0億円

20億円

0戸

2ha

●建設費:H23以降残事業

(ダム) 246億円(治水分61.7%)

(河川改修) 20億円

計 266億円

維持管理費 = 7億円 合計 = 273億円

治水対策案の立案・評価

(18)

木屋川河川改修標準断面図

2)遊水地+河川改修案

治水対策案の立案・評価

(L=2.2km) (L=5.9km) 改修区間(L=6.9km)

(19)

2)遊水地+河川改修案

西市市街地

現木屋川ダム

遊水地

遊水地概要

耕地面積= 約62ha

掘削量 =約4,500千m3

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

遊水地

0億円

340億円

13戸

62ha

河川改修

0億円

163億円

26戸

7ha

●建設費:H23以降残事業

(遊水地) 340億円

(河川改修) 163億円

計 503億円

維持管理費 = 19億円 合計 = 523億円 中止に伴って発生する費用 = 1億円

治水対策案の立案・評価

(20)

木屋川河川改修標準断面図

3)捷水路(バイパス水路)+河川改修案

治水対策案の立案・評価

4工 区 ( L=6.3km ) 湯 の 原 ダ ム ~ 日 野 川 5 工区( L=0.9km) 日野川~山本川 捷水路( L=3.12km) 7-2 ・ 3 工区( L=6.16km) 殿敷堰~木屋川ダム 湯の原ダム 改修区間( L=18.08km) 日 野 川 山 本 川 稲 見 川 神 上 川 木屋川ダム 6-1 工区( L=1.6km) 山本川~手洗堰 (L=2.2km) (L=14.0km)

(21)

3)捷水路(バイパス水路)+河川改修案

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

バイパス水路

0億円

103億円

20戸

9ha

河川改修

0億円

163億円

9戸

11ha

●建設費:H23以降残事業

(バイパス水路)103億円

(河川改修) 163億円

計 266億円

バイパス水路標準断面図 【バイパス水路概要】 延長L=約3.1km 計画高水流量:230m3/s (H11.6洪水規模に対応) 堤防満杯流量:370m3/s (S34.7+H11.7洪水規模に対応) バイパス水路イメージ図 維持管理費 = 18億円 合計 = 285億円 中止に伴って発生する費用 = 1億円

治水対策案の立案・評価

(22)

木屋川河川改修標準断面図

4)河川改修単独案

治水対策案の立案・評価

4工区(L=6.3km) 湯の原ダム~日野川 5工区(L=0.9km) 日野川~山本川 6工区(L=4.1km) 山本川~稲見川 7工区(L=7.3km) 稲見川~木屋川ダム 湯の原ダム 改修区間(L=18.6km) 日野川 山本川 稲見川 神上川 木屋川ダム L=14.5km) (L=2.2km)

(23)

4)河川改修単独案

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

河川改修

0億円

261億円

27戸

13ha

●建設費:H23以降残事業

(河川改修) 261億円

計 261億円

河川改修単独案イメージ図 維持管理費 = 18億円 合計 = 280億円 中止に伴って発生する費用 = 1億円

治水対策案の立案・評価

(24)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 国土交通省による対応方針の決定 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

①治水対策 今後の治水対策のあり方 に関する有識者会議

(25)

治水対策案と実施

内容の概要

評価軸

1)木屋川ダム嵩上げ

+河川改修

2)遊水地+河川改修

3)バイパス水路

+河川改修

4)河川改修単独

木屋川ダムをダム嵩上げ

木屋川ダム下流付近での

遊水地群の建設

西市市街地を迂回する

バイパス路の建設

河道掘削、引堤、堤防かさ

上げの複合案

1.安全度

・平成11年6月洪水規

模の出水を安全に流下

させ、昭和34年7月洪

水規模及び平成22年7

月洪水規模の出水に対

して、浸水被害軽減を

図ることができる。

・1/70確率規模までの

洪水に対して、浸水被

害軽減が図られる。

・木屋川ダム下流のす

べての区間において、

安全度が向上する。

・平成11年6月洪水規

模の出水を安全に流下

させ、昭和34年7月洪

水規模及び平成22年7

月洪水規模の出水に対

して、浸水被害軽減を

図ることができる。

・1/30確率規模を超え

る洪水時は、浸水被害

を軽減できない。

・遊水地下流のすべて

の区間において、安全

度が向上する。

・平成11年6月洪水規

模の出水を安全に流下

させ、昭和34年7月洪

水規模及び平成22年7

月洪水規模の出水に対

して、浸水被害軽減を

図ることができる。

・1/30確率規模を超え

る洪水時は、浸水被害

を軽減できない。

×

・平成11年6月洪水規

模の出水を安全に流下

させ、昭和34年7月洪

水規模及び平成22年7

月洪水規模の出水に対

して、浸水被害軽減を

図ることができる。

・1/30確率規模を超え

る洪水時は、浸水被害

を軽減できない。

×

2.コスト

273億円

523億円

×

285億円

280億円

3.実現性

・法制度上、技術上の

観点から問題はない。

・地元の同意を得て事

業を進めており、土地

所有者の了解も得やす

く、実現性は高い。

・農業及び水産業関係

者には、整備の方向性

について承認されてい

る。

・法制度上、技術上の

観点から問題はない。

・沿川のほか、遊水地

の用地補償が必要とな

る。

・新たな土地所有者と

の調整に見通しがつか

ない。

・農業及び水産業関係

者との調整が必要とな

る。

×

・法制度上、技術上の

観点から問題はない。

・沿川のほか、バイパ

スの用地補償が必要と

なる。

・新たな土地所有者と

の調整に見通しがつか

ない。

・農業及び水産業関係

者との調整が必要とな

る。

×

・法制度上、技術上の

観点から問題はない。

・新たな土地所有者と

の調整に見通しがつか

ない。

・農業及び水産業関係

者との調整が必要とな

る。

治水対策案の立案・評価

○:比較案の中で最も適した案

△:○×評価の中間案

青字:プラスの要因

- :現状維持、その他

対策案を評価軸ごとに評価(二次選定)

(26)

最適な治水対策案は「木屋川ダム嵩上げ+河川改修案」と評価。

治水対策案の立案・評価

治水対策案と実施

内容の概要

評価軸

1)木屋川ダム嵩上げ

+河川改修

2)遊水地+河川改修

3)バイパス水路

+河川改修

4)河川改修単独

木屋川ダムをダム嵩上げ

木屋川ダム下流付近での

遊水地群の建設

西市市街地を迂回する

バイパス路の建設

河道掘削、引堤、堤防かさ

上げの複合案

4.持続性

・適切に管理を行うこと

で、治水効果は維持でき

る。

・適切に管理を行うこ

とで、治水効果は維持

できる。

・適切に管理を行うこ

とで、治水効果は維持

できる。

・適切に管理を行うこ

とで、治水効果は維持

できる。

5.柔軟性

・新たな用地補償を伴う

再改修なし

・河川の再改修により

新たな用地補償あり

×

・河川の再改修により

新たな用地補償あり

×

・河川の再改修により

新たな用地補償あり

×

6.地域社会への影響

・ダム湛水地の地域につ

いて、家屋移転や営農農

地(39ha)の消失が発生

するため、地域への影響

は大きい。

・付替道路などの整備に

より、地域振興や過疎化

対策、観光振興等への効

果が期待できる

・木屋川ダム下流から

西市市街地にかけて営

農農地(62ha)の消失が

発生するため、地域へ

の影響は大きい。

×

・沿川及びバイパス水

路区間の家屋移転や営

農農地(20ha)の消失が

発生し、地域へ影響を

与える。

・沿川の家屋移転や営

農農地(13ha)の消失が

発生し、また、西市市

街地の再改修が発生し

、地域へ影響を与える

7.環境への影響

・ダム下流においては、

渇水時にも河川に必要な

流量が補給でき、現況よ

り改善が期待できる。

・ダム下流においては、

選択取水等の設置により

水質や水温に配慮した放

流が可能となり、現状よ

り改善が期待できる。

・河道改修の規模が小さ

く、アユなどの魚類や天

然記念物のゲンジボタル

発生地に対しての影響は

他案より小さい。

・大規模な河道改修が

生じるため、アユなど

の魚類や天然記念物の

ゲンジボタル発生地に

対して、影響を与える

×

・大規模な河道改修が

生じるため、アユなど

の魚類や天然記念物の

ゲンジボタル発生地に

対して、影響を与える

×

・大規模な河道改修が

生じるため、アユなど

の魚類や天然記念物の

ゲンジボタル発生地に

対して、影響を与える

×

目的別の総合評価

(27)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

②利水(不特定)対策 今後の治水対策のあり方

(28)

ダム事業の検証に係る検討に関する

再評価実施要領細目

① 複数の利水対策案を立案

・ダム案とダム以外の案を立案

・17の手法(表-3)が国より提示される。

② 概略評価により利水対策案を抽出(一次選定)

③ 利水対策案を評価軸ごとに評価(二次選定)

・抽出した対策案について、国の示す評価軸(資料-4)をもとに評価

④ 利水(不特定)対策案の総合的な評価

・17の手法の中から、国の示す評価軸のうち、実現性、目標、コストの評

価軸に関して不適当と考えられる場合は当該治水対策案から除外。

・以上を踏まえ、2~5案を抽出

27

利水(不特定)対策案の立案・評価

(29)

表-3 国土交通省の示す利水対策案(17手法)

1.ダム

10.ため池

2.河口堰

11.海水淡水化

3.湖沼開発

12.水源林の保全

4.流況調整河川

13.ダム使用権等の振替

5.河道外貯留施設(貯水池)

14.既得水利の合理化・転用

現案 6.ダム再開発(嵩上げ・掘削)

15.渇水調整の強化

7.他用途ダム容量の買い上げ

16.節水対策

8.水系間導水

17.雨水・中水利用

9.地下水取水

利水(不特定)対策案の立案・評価

(30)

表-4 利水対策案に対する評価軸(6項目)

評 価 項 目

詳     細

1)目標

開発量はいくらか、どの範囲でどのような効果が確保されるか

2)コスト

完成費用、維持管理費用、ダム中止費用等はいくらか

3)実現性

用地買収等の見通し、法制度上、技術上の実現性はあるか

4)持続性

将来にわたって利水安全度を持続することができるか

5)地域社会への影響

事業地及び周辺への影響はどの程度か

6)環境への影響

水環境、流域全体の環境にどのような影響があるか

利水(不特定)対策案の立案・評価

29

(31)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

②利水(不特定)対策 今後の治水対策のあり方

(32)

利水(不特定)対策案の立案・評価

不特定利水対策メニュー 供給面での対応 (河川区域内) 4.流域調 整河川 6.ダム再 開発(嵩上 げ・掘削) 7.他用途 ダム容量の 買い上げ 8.水系 間導水 9.地下 水取水 10.た め池 11.海水 淡水化 12.水源林 の保全 13.ダム使用 権等の振替 14.既得水 利の合理 化・転用 15.渇水調 整の強化 16.節 水対策 17.雨水・ 中水利用 需要面・供給面での総合的 な対応が必要なもの 供給面での対応 (河川区域外) 1.ダム 2.河口堰 3.湖沼開 発 5.河道 外貯留 施設 有 識 者 会 議 で の 方 策 案 概 選 定 選 定 ① ( 実 現 性 ) 木 屋 川 ダ ム の 対 策 案 概 略 選 定 ②( 目 標) 対 策 案 の 立 案 河川を中心とした対策 既 設 ダ ム を 有 効 活 用 す る た め 、 新 規 ダ ム は 対 象 外 流 域 内 に は ダ ム で で き た 人 工 湖 沼 は 存 在 す る が 、 自 然 的 で 規 模 が 大 き い 未 利 用 湖 沼 は 存 在 し な い 。 基 準 地 点 大 野 地 点 は 本 川 下 流 部 で あ り 、 上 流 域 の 河 川 間 の 流 況 調 整 に よ る 効 果 が な い 。 既 設 木 屋 川 ダ ム 、 湯 の 原 ダ ム の 利 水 容 量 に 余 剰 は な く 、 渇 水 時 は 取 水 制 限 を 行 っ て お り 、 転 用 可 能 な 容 量 が 存 在 し な い 。 隣 接 す る 厚 狭 川 流 域 等 に 余 剰 水 が な い 。 河 川 水 に 影 響 し な い 箇 所 で の 地 下 水 取 水 が 不 確 実 で あ り 、 安 定 的 な 取 水 は 困 難 。 流 域 内 の 既 存 た め 池 の 総 貯 水 容 量 は 約350 万m3 で あ り 、 必 要 不 特 定 容 量240 万 m3 の 約1.5 倍 に 相 当 す る が 余 剰 水 は な い 。 推 進 す る こ と に よ り 可 能 で あ る が 、 利 用 者 の 意 向 に 依 存 す る も の で あ り 、 そ の 効 果 を 定 量 的 に 見 込 む こ と が 困 難 で あ る 。 利 用 者 の 意 向 に 依 存 す る も の で あ り 、 そ の 効 果 を 定 量 的 に 見 込 む こ と が 困 難 で あ る 。 渇 水 時 に は 取 水 制 限 措 置 が 実 施 さ れ て お り 、 更 な る 強 化 は 困 難 で あ る 。 既 得 水 利 は 現 在 の 農 地 利 用 面 積 に 基 づ き 算 定 さ れ て お り 、 既 に 合 理 化 さ れ て い る 。 流 域 内 の 既 存 の ダ ム に 係 る 水 利 権 の 更 新 が さ れ 、 水 利 権 量 等 の 変 更 は 発 生 し て お ら ず 振 替 は 困 難 で あ る 。 ×非選定 木屋川ダム湖掘削 事業費約1,140億円と高額 ×非選定 事業費約433億円と 高額 流 域 面 積 に 占 め る 森 林 面 積 は78% を 占 め 、 既 に 現 状 の 森 林 機 能 の 効 果 は 見 込 ま れ て お り 、 目 標 と す る 安 全 度 確 保 が 困 難 で あ る 。 概 略 選 定 ③( コ ス ト) 概略選定①(実現性) 概略選定②(目 標) 対策案の立案 詳細検討・評価 実現性(土地所有者の協力の見通し、関係者との調整、制度 上・技術上の観点など) 目標(効果の内容、範囲等から目標安全度の確保、利水容量 の確保の可否など) 一次選定された方策案に対して組み合わせを含めた有力な案 を選定 環境や地域への影響を踏え評価軸により総合的に評価 概略選定③(コスト) コスト(完成までに要する費用、維持管理に要する費用など) 6. ダ ム 再 開 発 ( 嵩 上 げ ・ 掘 削) 11. 海 水 淡 水 化 2. 河 口 堰 5. 河 道 外 貯 留 施 設 ○選定 河口堰と河道外 貯留施設を組み 合わせた複合案 とする。 ○選定 河道外貯留施設 により、渇水時 の不特定利水を 補給する。 ○選定 ダム嵩上げによ り、渇水時の不 特定利水を補給 する。

概略評価により対策案を選定(一次選定)

(33)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

②利水(不特定)対策 今後の治水対策のあり方

(34)

◆ダム再開発(嵩上げ)

◆河道外貯留施設(貯水池)

◆河口堰

抽出した上記の案について詳細検討を実施

1)木屋川ダム再開発(嵩上げ)

(現計画)

2)河道外貯留施設(貯水池)

3)河口堰+河道外貯留施設(貯水池)

選定した利水の方策を単独又は複数の組み合わせにより、ダム案や他に考えられる

利水対策案を立案する。

なお、地形的条件や土地利用状況などを踏まえて立案する。

利水(不特定)対策案の立案・評価

対策案の立案

(35)

日野川 山本川 稲見川 神上川 木屋川ダム (嵩上げ)

1)木屋川ダム再開発(嵩上げ)案【現計画】

利水(不特定)対策案の立案・評価

(36)

1)木屋川ダム再開発(嵩上げ)案【現計画】

木屋川ダム嵩上げ貯水池平面図

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

ダム

0.6億円 399.4億円

38戸

37ha

●建設費:H23以降残事業

(ダム) 153億円(利水分38.3%)

計 153億円

維持管理費 = 4億円 合計 = 157億円

利水(不特定)対策案の立案・評価

(37)

貯水池 (L=2.2km)

2)河道外貯留施設(貯水池)案

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

河道外貯留

施設

0億円

290億円

0戸

56ha

利水(不特定)対策案の立案・評価

貯水池概要 耕地面積= 約56ha 掘削量 =約4,070千m3

(38)

3)河口堰+河道外貯留施設(貯水池)

河口堰

吉田堰

吉田堰

河口堰

湛水区間延長 L=4.5km

湛水量 V=約1,200千m

3

木屋川ダムまで導水

(延長約13km)

利水(不特定)対策案の立案・評価

(39)

不足容量 2,410千m

3

-1,220千=1,190千m

3

※河口堰の不足分への対応

貯水池概要 耕地面積= 約25ha 掘削量 =約1,470千m3 事業費 = 約109億円

3)河口堰+河道外貯留施設(貯水池)

【河道外貯留施設(貯水池)】

事業費

H22迄執行済

残事業費

残補償戸数 残補償耕地

河口堰

0億円

116億円

0戸

0ha

河道外貯留施設

0億円

109億円

0戸

25ha

維持管理費 = 42億円 合計 = 267億円

利水(不特定)対策案の立案・評価

(L=2.2km)

(40)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 国土交通省による対応方針の決定 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

②利水(不特定)対策 今後の治水対策のあり方 に関する有識者会議

(41)

利水(不特定)対策案の立案・評価

利水対策案と実施

内容の概要

評価軸

1)ダム再開発(嵩上げ)

2)河道外貯留施設(貯水池)

3)河口堰+河道外貯留施設

(貯水池)

木屋川ダムの嵩上げ

木屋川ダム~湯の原ダム間で河道

外貯留施設を建設する。

河口に河口堰を建設して上流に導水

するとともに、木屋川ダム~湯の原

ダム間で河道外貯留施設を建設する

1.目標

・10年に1回程度の渇水に対し

て正常流量を確保することができ

る。

・濁水長期化や富栄養化の発生に

対しては、選択取水設備等により

現状より改善が期待できる。

・10年に1回程度の渇水に対

して正常流量を確保すること

ができる。

・河道外貯留施設の富栄養化

の可能性がある。

・10年に1回程度の渇水に対

して正常流量を確保すること

ができる。

・河口堰及び河道外貯留施設

の富栄養化の可能性がある。

2.コスト

157億円

301億円

×

267億円

×

3.実現性

・法制度上、技術上の観点から問

題はない。

・地元の同意を得て事業を進めて

おり、土地所有者の了解も得やす

く、実現性は高い。

・農業及び水産業関係者には、整

備の方向性について承認されてい

る。

・法制度上、技術上の観点か

ら問題はない。

・新たな土地所有者との調整

に見通しがつかない。

・農業及び水産業関係者との

調整が必要となる。

×

・法制度上、技術上の観点か

ら問題はない。

・新たな土地所有者との調整

に見通しがつかない。

・農業及び水産業関係者との

調整が必要となる。

×

4.持続性

・適切に管理を行うことで、利水

安全度は維持できる。

・適切に管理を行うことで、

利水安全度は維持できる。

・適切に管理を行うことで、

利水安全度は維持できる。

○:比較案の中で最も適した案

△:○×評価の中間案

×:比較案の中で最も劣る案

青字:プラスの要因

- :現状維持、その他

赤字

マイナスの要因

対策案を評価軸ごとに評価(二次選定)

(42)

最適な利水(不特定)対策案は「木屋川ダム嵩上げ案」と評価。

利水対策案と実施

内容の概要

評価軸

1)ダム再開発(嵩上げ)

2)河道外貯留施設(貯水池)

3)河口堰+河道外貯留施設

(貯水池)

木屋川ダムの嵩上げ

木屋川ダム~湯の原ダム間で河道

外貯留施設を建設する。

河口に河口堰を建設して上流に導

水するとともに、木屋川ダム~湯

の原ダム間で河道外貯留施設を建

設する。

5.地域社会への影響

・ダム湛水地の地域について、

家屋移転や営農農地(37ha)の消

失が発生するため、地域への影

響は大きい。

・付替道路などの整備により、

地域振興や過疎化対策、地域振

興等への効果が期待できる。

・湯の原ダム~木屋川ダムの

区間の営農農地約56haの

消失が発生するため、地域へ

の影響は大きい。

×

・湯の原ダム~木屋川ダムの

区間の営農農地約26haの

消失が発生するため、地域へ

の影響は大きい。

×

6.環境への影響

・ダム下流においては、渇水時

にも河川に必要な流量が補給で

き、現況より改善が期待できる

・ダム下流においては、選択取

水等の設置により水質や水温に

配慮した放流が可能となり、現

状より改善が期待できる。

・ダム建設による、アユなどの

魚類や天然記念物のゲンジボタ

ル発生地に対しての影響は他案

より小さい。

・河道外貯留施設下流におい

ては、渇水時にも河川に必要

な流量が補給でき、現況より

改善が期待できる。

・河道外貯留施設の富栄養化

の可能性がある。

・沿川の広大な耕地が消失し

、生態系へ影響を与える。

×

・河道外貯留施設下流におい

ては、渇水時にも河川に必要

な流量が補給でき、現況より

改善が期待できる。

・河口堰及び河道外貯留施設

の富栄養化の可能性がある。

・沿川の広大な耕地が消失し

、生態系へ影響を与える。

・河口堰により、海域との連

続性が失われるため、回遊魚

等に影響がある。

×

利水(不特定)対策案の立案・評価

目的別の総合評価

(43)

今後の治水対策のあり方について 再評価実施要領細目策定 平成22年9月 国土交通大臣が木屋川ダム検証に係る検討を山口県知事に要請 平成22年9月28日付け 木屋川ダムの検証に係る検討 <目的別の検討>2項目 ①治水対策 複数の対策案を立案 (河川整備計画の目標安全度を確保) 概略評価により対策案を選定(一次選定) 対策案を評価軸ごとに評価(二次選定) 目的別の総合評価 検証対象ダムの総合的な評価 対応方針案の決定(原案) 対応方針の決定 ②利水(不特定)対策 第6回川づくり検討委員会 H23/7/27 第7回川づくり検討委員会 H23/9/16 パブリックコメント H23/8/3~9/2(1ヶ月) 山口県公共事業評価委員会 H23/9下 検 証 対 象 ダ 事 業 の 点 総 事 業 費 工 期 堆 砂 計 画 洪 水 実 績 局 地 的 な 集 中 豪 雨 に 対 応 し た 治 水 対 策 検 討 委 員 会 山口県知事から国土交通大臣へ検討結果の報告 対策案の立案

広く意見を聴く場

検証の進め方

今後の治水対策のあり方

(44)

目的別の総合評価の結果、

治水対策案では「木屋川ダム嵩上げ+河川改修案」が最適

利水対策(不特定)案では「木屋川ダム嵩上げ案」が最適

検証対象ダムの総合的な評価は、

「木屋川ダム嵩上げ+河川改修案」

が最適となる。

代替案に対する総合的な評価

(45)

NO 区 分 部  門 役      職 氏  名 1 学識委員 土木全般 山口大学工学部名誉教授 齋藤さ い と う  隆たかし 2 〃 河川 徳山工業高等専門学校教授 大成おおなり  博文ひろふみ 3 〃 河川・環境 山口大学監事 坂本さかもと  紘二こ う じ 4 〃 経済 山口大学経済学部教授 植村 高久う え む ら た か ひ さ 5 〃 文化財 山口県文化財保護審議会委員 阿部あ べ  弘和ひろかず 6 〃 環境 水産大学校長 山元やまもと  憲一けんいち 7 〃 環境 元秋吉台科学博物館長 中村なかむら  久ひさし 8 〃 農業 山口県土地改良連合事業団体連合会事務局長 末成すえなり  農あつ実 み 9 一般委員 内水面漁業 吉田川漁業協同組合代表理事組合長 加藤か と う  全まさ祥よし 10 〃 〃 俵山河川漁業協同組合代表理事組合長 竹谷たけや  駿太郎しゅんたろう 11 〃 外水面漁業 山口県漁業協同組合王喜支店運営委員長 大賀おおが  廣ひろし 12 〃 農業 殿敷大井堰水利組合長 山野や ま の  豊ゆたか 13 〃 林業 下関市豊田町林業連絡協議会会長 福田ふ く だ  正ま さ し志 14 〃 商工会 下関市商工会青年部豊田町支部支部長 伊藤い と う  孝之たかゆき 15 〃 自治会 下関市三豊地区自治連合会会長 宮本みやもと  忠夫た だ お 16 〃 〃 下関市豊田下地区自治連合会会長 竹永たけなが  寛ひろし 17 〃 〃 下関市菊川自治会連合会会長 *八木や ぎ  浩ひろし 18 〃 〃 長門市俵山大羽山自治会会長 山下やました  哲雄て つ お 19 〃 〃 下関市王喜自治連合会長 米田よ ね だ  洋ひろし 20 〃 〃 美祢市豊田前町5区長 梶山かじやま  正信まさのぶ 21 〃 子供会 下関市菊川地区子ども会連合会会長 木戸き ど  清次せ い じ 22 〃 協議会 木屋川ダム嵩上対策協議会事務局長 郷田ご う だ  文ふみ一かず 23 〃 〃 大石・西山地区ダム対策協議会長 金川かながわ  鉄夫て つ お 24 〃 環境保全 下関市豊田ホタルの里ミュージアム館長 小田お だ  尚久なおひさ 25 〃 〃 埴生口川及び貞恒川下流河川愛護推進委員会 代表者 本田ほ ん だ  清美き よ み 26 〃 地域づくり 長門市俵山地区発展促進協議会会長 藤野ふ じ の  忠次郎ちゅうじろう 27 〃 河川愛護 下関市菊川快適環境づくり推進協議会会長 *八木や ぎ  浩ひろし 28 〃 〃 内日地区河川愛護推進委員会 代表者 西田に し だ  哲男て つ お 29 行政委員 行政 長門市長 の う の 野 京右きょうすけ 30 〃 行政 美祢市長 村田む ら た  弘司ひ ろ し 31 〃 行政 下関市長 中尾な か お  友昭ともあき ※順不同 *兼務 計 31名

川づくり検討委員会の開催状況等の概要

木屋川水系川づくり検討委員会

【概要】

意見聴取等

回 開催日 内容 第6回 平成23年7月27日 (水) ・委員紹介 ・「委員会設置趣意」「委員会設置運営要綱」説明 ・木屋川ダム再開発事業のダム検証について ・木屋川水系河川整備計画の変更について 第7回 平成23年9月16日 (金) ・木屋川ダム再開発事業のダム検証に係る第6回川づくり 検討委員会及びパブリックコメントでの意見と回答 ・木屋川水系河川整備計画の変更に係る第6回川づくり 検討委員会での意見及び縦覧に対する意見と回答 パブリックコメント 木屋川ダムの検証に係る検討にあたっては、多くの方から幅広く意見を聴取する ことを目的として、パブリックコメントを実施した。以下にその概要を整理する。 公表する資料 (1)「木屋川ダムのダム事業の点検と治水・利水対策案」(概要) (2)「木屋川ダムのダム事業の点検と治水・利水対策案」(全文) 実施時期 平成23年8月3日(水)~9月2日(金) 意見の提出方法 ・電子メール、FAX、郵送 資料閲覧場所 ・県庁情報公開センター、県庁河川課、各地方県民相談室 ・山口県税事務所防府分室、長門土木建築事務所 ・宇部土木建築事務所美祢支所、下関土木建築事務所豊田分室 提出様式 様式は任意とし、住所、氏名、電話番号は必ず記載 (意見の内容以外は公表しない) 結果の概要 ・意見総数 :6名(12件)

(46)

意見聴取等

参照

関連したドキュメント

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