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第72回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部
第3回官民データ活用推進戦略会議 合同会議 議事録
1 開催日時 平成29年12月22日(金)10:20~10:41 2 場所 総理大臣官邸4階大会議室 3 議事次第 1. 開会 2.「官民データ活用推進基本計画の推進状況について 3. IT新戦略の策定に向けた基本方針について 4. 意見交換 5. 閉会 4 配布資料 資 料1 :官民データ活用推進基本計画の推進状況 資 料2 :IT新戦略の策定に向けた基本方針(案) 資 料3 :IT新戦略の策定に向けた基本方針(概要) 資 料4 :石黒構成員提出資料 資 料5 :三木谷構成員提出資料 資 料6 :総務省提出資料 資 料7 :経済産業省提出資料 参考資料 :IT総合戦略本部・官民データ活用推進戦略会議名簿2
開会
○松山IT政策担当大臣 ただいまから、第72回IT総合戦略本部・第3回官民データ活用推 進戦略会議合同会議を開催いたします。お忙しい中、皆様にはお集まりを賜り まして、あ りがとうございます。 それでは、早速議題に入らせていただきます。議題2及び議題3について、古谷内閣官 房副長官補から御説明をお願いいたします。 ○古谷内閣官房副長官補 お手元の資料1~3を簡単に御説明いたします。 世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画につきましては、 本年5月に 閣議決定をされたところでございます。この基本計画に基づきまして、資料1の推進状況 でございますが、1ページ、2ページにございますように、131の重点施策についてフォロ ーアップを行いました。その結果は3ページにお示ししてありますが、行政手続のオンラ イン化実施率が12%と不徹底であることや、4ページにありますようにオープンデータの 加速化が必要であることが判明いたしました。 これらを踏まえまして、国のみならず自治体や民間を含め、ITを活用した社会システム 改革を進めるための基本方針(案)を資料2としてお手元に配付させていただいておりま す。その概要、ポイントをまとめたのが資料3でございます。本日はこれについて御議論 をお願いしたいと考えております。なお、この基本方針案にありますデジタル改革の具体 化に向けましては、法律改正の体制を含めまして、推進体制の整備が不可欠であります。 各府省の御協力をよろしくお願いいたします。 簡単ですが、以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 それでは、有識者の皆様より御発言をお願いいたします。 全員の御発言の機会を確保す るために、お一人2分程度で簡潔にお願い申し上げます。 まず、村井構成員、お願いいたします。 ○村井構成員 慶應大学の村井です。 まず、資料3のデジタル改革断行というのは久々に大変強いメッセージであり、非常に 心強いものだと思います。私は長くIT戦略本部の本部員を務めておりますけれども、開始 当初の2000年頃、IT書面一括法という施策を進め、50の法律を一括で変えたことがありま す。そのときは、有識者も交えて各省庁に行き、できない理由を全て聞いてまわり、それ で進めるという、やはり断行のモデルで動いたのです。あのときは 紙や対面などのアナロ グに加え、デジタルでもいいという内容に法律を変えたのですが、今度はデジタルファー ストですから、全てをデジタルにできない理由をきちんと聞いて回り、本当にできないの かを突き詰めないと100%は達成できません。したがって、各大臣にはかなりのご支援をい ただいて、本当にできないケースがどこかにあるかをきちんとそこだけをあぶり出すぐら3 いの強い体制で進める必要があると思います。 2点目は、資料1の4ページ目を見ていただくと、課題としてデータフォーマットの統 一があります。日付や時刻もいろいろなフォーマットがあり、統一できないという話はよ くあります。しかし、この統一化をこのまま先に実施すると何が起こるかというと、各省 庁はSIer(システムインテグレーション企業)に丸投げしているところが多くありますか ら、SIerからの請求額が倍になってしまいます。あらかじめオンライン化とクラウド化を 徹底しておいて、このフォーマット変更がそれとあわせて行われるようにしないと、非常 に大きな無駄が発生します。クラウド化ファーストでいかないとだめだというのが2点目 です。 3点目は、何度も言っていますが、地方行政のデジタル改革をこの基本計画でどのよう に進めるのかということです。ここでは各省庁までは決められるけれども、いつも地方行 政のデジタル改革まではなかなか届かないのです。サイバーセキュリティーのルールをう まく使うとか、あるいは、官民データ利活用の法律は地方の義務が書いてありますので、 先ほどのデータフォーマットなどを複合的に使って、地方行政がきちんとICT化することが 必要です。このことが地方の力を強めることになりますので。 最後に4点目です。これも何度かお願いしているのですが、IT戦略は国の戦略の一部で あり、国際戦略でもあります。例えばヨーロッパや中国、アメリカ等の動きに対してどう するのか。こういったことも含めた、日本としての国際戦略を、包括的なものから詳細な ものまで共通で持ち、外務省から始まって各省庁が一つのメッセージを出すことがとても 重要だと思います。 以上でございます。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 それでは三木谷構成員、お願いいたします。 ○三木谷構成員 資料5に基づきまして、簡潔に御説明させていただきたいと思います。 7点ありまして、1つ目は、、これはビジネスあるいは産業を伸ばすためにどういう こ とをするかという話だと思いますので、東京をアジアのシリコンバレーにしましょうと い うことがまず重要かと思います。そのためには、日本人だけでは、データサイエンティス トもほとんどいませんし、AIエンジニアもほとんどいません。海外からいかに優秀な人材 を持ってくるかということがポイントだと思っております。そういう意味では外国人の優 秀な人に対する優遇税制も含めて、スペインで行われていますけれども、検討するべきで はないかと思っています。 それから2つ目は、今回、トランプ政権で法人税が21%、相続税ゼロという形で抜本的 な税制改革が行われますけれども、これは結構影響が大きいと思っております。、残念な がらもう一回、シリコンバレーに人材が集結し出すと思います。 それに対する対策をしっかりと練る必要があると思っています。 3番目のスマートネイションにつきましては、ここにいろいろ書いておりますので、ち
4 ょっと割愛させていただきまして、4番目、キャッシュレス。御存じのとおり、お隣の中 国では、物乞いの人も電子マネーでお金を受け取っているということで、キャッシュを使 っているのは日本人観光客だけだという状況になっております。 2027年に40%のキャッシ ュレス化という目標が出ているのですが、これをさらに、もっと上積みして、10年と言わ ず2~3年で抜本的に進めていく。そのためには、例えばある一定の上限以上は電子決済 でなくてはだめだとか、イスラエルがやっているような法制が必要かなと思っています。 5番目。これは結構センセーショナルな話でございます。1つはGAFA、すなわちグーグ ル、アップル、フェイスブック、アマゾン等の海外企業が日本で税金を払っていません。 そういう意味では日本の企業は大変不公平な競争環境にあると思っています。その問題に しっかり対応していただきたい。またいろいろな法律が関係しますが、日本の企業にしか 適用されないという法律の規定がかなりあります。グーグルにもアップルにもフェイスブ ックにもアマゾンにも適用されないという抜本的な問題が日本の法制度にはあります。 彼らが本当は個人情報を全部握っているわけですので、そういう意味においてはサーバロ ーカリゼーション、つまり日本にサーバを置けという、ヨーロッパ等が言っているような ことも、そろそろ言わなくてはいけないのではないかと思っております。 6番目がICO、ビットコイン。日本では、基本的に雑所得としてキャピタルゲインの税処 理をすることになっています。 ここ数カ月でICOはかなりメーンストリームになってくるということが急速に明確化して きました。ここについては至急、我が国として、受け身でいくのか、それとももう少しこ こを制度として積極的に改めて金融立国でいくのかということを考えなくてはいけないと 思っているので、ぜひお願いしたいと思っています。 7番目は隣接エリアでございますけれども、DNA分析をベースにした、さまざまな予防的 な治療であったり先進医療が、これからどんどん日本のアドバンテージになっていくと思 っています。iPSを中心とする再生医療については、さまざまな取り組みがされているわけ ですけれども、それ以外の医療イノベーション、これも ITとかかわってくると思いますの で、ここも積極的に成長させていくというような、さまざまな戦略を構築していただきた いと思います。 以上でございます。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 それでは松本構成員、お願いいたします。 ○松本構成員 ソフトウエア開発者の立場から、オープンデータについて 話させていただ きたいと思います。 オープンデータは行政保有データの100%オープン化などと言われていますけれども、実 際には、少なくとも現時点では、えせオープンであるとか、えせデータであるとかが蔓延 しておりまして、例えばオープンデータコンテストであると言いながら、このデータはコ ンテストの中だけで使ってくださいよ、どこがオープンなのだ、みたいなこともあります。
5 ですから、どのような利用ができるかという意味でのオープンが不徹底である。あるいは、 例えば文字データが画像であるので活用ができない というケースも多々あります。そうい う意味で言うと、データをオープンデータにするというのが 、えせにならないような徹底 が必要ではないかと思います。 もちろん、資料4にありましたように、フォーマットの統一のような問題もありますけ れども、機械的に処理可能な状態であれば、価値のあるデータであれば 変換することは可 能ではあると思うので、とりあえず適切な状態、機械処理可能な状態で、どのような処理 までが許可されているのか、ライセンスが明示された状態で公開されるこ とが非常に重要 ではないかと思っております。さらに言うと、パブリックセクターで 開発されたソフトウ エアについても、このオープンデータとして公開すべき100%のデータの中に含めていただ ければ、オープンなソフトウエア資産が向上するという意味でも本当によろしいのではな いかと思います。 あと、ソフトウエア会社の立場から言うと、行政サービスなどのアクセス は例えばウエ ブでできるようなことを、さらに一歩踏み越えて、API、ソフトウエアのほうからデータシ ステムに十分な認証を持ってアクセスできるようなものが提供されると望ましい と考えて おります。マイナンバーカードによって、技術的には全ての国民が十分な個人認証を得た 状態でデータにアクセスすることができるような技術的基盤が端緒につきましたので、そ れをさらに推し進めて、API的なアクセス、例えば民間企業がパブリックのデータ、あるい はパブリックのAPIを用いて自分たちのビジネスをより発展させることができるような仕 組みが、政府の行政サービスのデジタル化の本当にあるべき姿ではないかと考えます。 以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 それでは続きまして坂村構成員、お願いいたします。 ○坂村構成員 基本方針はよくなってきたと思いまして、これ以上細かいことは今後詰め ればいいと思います。ただし目標が大分具体的になってきたために、逆に「データ利活用」 という言葉ではおさまらない内容が明らかになってきたので、私は「データ利活用」から 一歩進んで「官民API化推進」というように目標を定めたほうがいいと思います。 APIというのはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略ですが、コン ピューターの機能を外部のプログラムから電子的に利用できるようにする窓口 ということ です。これは官のコンピューターだけでなく民のコンピューターも つなげるということで す。そのためには、コンピューター間のやり取りの仕方の決まりごとみたいな、APIという ようなものをちゃんと決めなければいけない。今、金融業界ではAPIエコノミーという言葉 が使われ出していますが、複数のコンピューターがAPIで、電子のスピードでいろいろ決済 をしたり、いろいろなことを自動的にやる。銀行間のコンピューターだけでなく、民間の コンピューターとも会話するようにしようというコンセプトです。 そういう時代に政府のやりとりだけ、例えば印鑑を持ってこいとか、最後に 印紙を張れ
6 とか、それから対面でもってやらないとだめだと言って、せっかく電子的にやっているの に、最後に紙を出して何かやらなければいけないということだけはもう絶対やめるべきで あって、私はこの印鑑、印紙、対面をやめるということを、まず決めるべきだと思います。 これがAPIの、APIエコノミーの足を引っ張っているのです。できる限り人間を介在させな いでできるようにするということが一番重要です。 エンドユーザーにとって使いやすいようにするという話もあるのですが、そういうのは API化さえちゃんとすればもう、民間にやってもらえばいいのです。ですから、 APIをオー プンにして、いろいろな人たちに、例えば使いやすい、政府に申請するときのアプリケー ションをつくってもらうコンテストをやるとか。これは前から言っていますように、それ を政府がある程度賞金を出して、Xプライズという、要するに政府が、みんなでやろうと いう動きを後押しして、APIをみんなが使うようにすれば、プログラミングということに対 しての推奨にもなりますし、とにかく今はAPI化を前面に打ち出すべきだと思います。 以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 議論の途中ではございますけれども、ここで安倍総理の退室の時間が迫ってきましたの で、本日お諮りしました資料2の「IT新戦略の策定に向けた基本方針」につきまして、こ の案のとおりに決定させていただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。 (「はい」と声あり) ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございます。 それではここで、総理から御挨拶をお願いしますが、 プレスの方が入りますのでしばら くお待ちください。 (報道関係者入室) ○松山IT政策担当大臣 それでは、安倍総理から御挨拶をいただきます。 ○安倍内閣総理大臣 行政手続の電子化は20年近く進められてきましたが、いまだ、電子 申請であっても紙の書類の取得や添付が必要とされ、時間と労力の無駄となっています。 この際、戸籍や登記に関する証明書など電子申請にかかる紙の添付を一括して撤廃します。 可能な限り速やかに国会提出できるよう、松山大臣を中心に法案の作成に直ちに着手して ください。 ビッグデータ時代にあって、国や自治体が保有する大量のデータは、革新的なビジネス など新たな価値の創造につながるものです。このため、行政データについては可能な限り 公開し、民間の活用を促すという大方針の下、今後、民間のニーズを行政に反映させるた めの官民ラウンドテーブルの開催、次に、オープンデータを全国的に徹底するための行政 データの取扱いに関するガイドラインの整備を進めてください。 松山大臣を中心に各大臣におかれては、IT本部・官民データ戦略会議の下、一丸とな って取り組んでいただきたいと思います。 ○松山IT政策担当大臣 ここでプレスの方は御退室をお願いいたします。
7 (報道関係者退室) ○松山IT政策担当大臣 それでは、安倍総理はここで退室されます。ありがとうございま した。 (安倍内閣総理大臣退室) ○松山IT政策担当大臣 引き続き、有識者の皆様より御発言いただきます。 肥塚構成員、お願いいたします。 ○肥塚構成員 髙島屋の肥塚でございます。私は、お話しさせていただきたいことが2つ ほどございます。 1つ目は、Society5.0にふさわしい行政サービスを国民一人一人が享受できるようにす るために、行政サービスのデジタル化が大変重要なわけですが、特にPCが身近にないとか、 デジタル操作が難しいとか、苦手意識とか、見えないとか、場所がないとか、そのような デジタル格差というものがやはりまだあります。このデジタル格差のある中で、最終的な サービスを受けるイメージ、あるべき姿を想定して、よく、「いつでも、どこでも」とい う言い方がありますが、今は、「今だけ、ここだけ、あなただけ」という、このオンリー ・ スリー・サービスに応えられるようなカスタマイズされたサービスが必要であると思って います。例えば音声確認の活用や、コンビニでも図書館でも郵便局でも、どの地域にもあ る、そのような施設、また利便性の高い場所でこのようなサービスが受けられるというよ うな、官民連携のサービス提供を考えていただければと思います。 2つ目は、産官学の共同開発の取り組みと人材育成でございます。今申し上げた、カス タマイズされたサービスの設計や、ITの基盤に関係するサイバーセキュリティー、そして 資料3にあるような、民間部門のデジタル改革、地方のデジタル改革などにも産官学の 共 同プロジェクトによって検証、研究開発、実行推進に取り組めることをお願いしたい。同 時にこのことが人材育成に、仕事が人を育てるという意味においても人材育成につながる と考えております。 以上でございます。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 それでは鵜浦構成員、お願いいたします。 ○鵜浦構成員 NTTの鵜浦でございます。 前 回 の 本 会 議 に お い て 、 デ ー タ の オ ー プ ン 化 に 当 た っ て 基 礎 と な る デ ー タ の 標 準 化や 暗 号 化 に つ い て お 話 し 申 し 上 げ ま し た 。 そ う い っ た 取 り 組 み を 今 回 の 基 本 方 針 の 中 に 入れていただき、大変ありがとうございます。 今日は一点だけ、資料3にあります、地域のデジタル改革に向けた取り組みの御紹介を させていただければと思います。私どもは、ほかの企業と連携しながら、札幌市において スマートシティ化、データの有効活用についての取り組みを開始しております。ちなみに 直近では札幌市、札幌市観光協会、それから地元のデパート、スーパー、ドラッグストア 、 こういったところの購買履歴を札幌市に集めました。それらデータを行動履歴も含めて分
8 析をしたところ、地域にとって大変有効なデータが数多く出てまいりました。引き続き札 幌市がハブとなり、実施店舗を拡大していくことによって、札幌市の観光 促進やビジネス 上の売り上げ拡大に御協力していく予定であります。 な お 、 本 件 に つ い て は 総 務 省 、 経 済 産 業 省 の 御 協 力 も い た だ い て お り ま す の で 、 引き続きこのデータ利活用による地域の地場産業の活性化を、官民データ共有の好事例と してぜひ進めてまいりたいと思います。引き続き御支援、御協力をお願いするところであ ります。 以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 内永構成員、お願いいたします。 ○内永構成員 J-WinというNPOをやっております内永と申します。よろしくお願いします。 まず第一に、IT戦略室が大変強烈にこの改革を進めていただいたことに心から感謝した いと思います。 まず第一点は、ここでわかったことですが、政府でいろい ろある、いろいろな手続、こ れが約4万4,000件あるそうですが、そのうちの400件が全体の申請の98.2%なのです。と いうことは残りの4万件の手続はほとんど使われていない。こういうことを考えますと、 ただ単にIT化するのではなく、まず、業務改革をして、要らないものは捨てていくという ことをやっていきませんと、今の現状をそのままIT化しても極めて複雑になるだけですの で、このIT化は業務改革ということとデータの標準化ということ、これを並行して、ぜひ 行っていただきたいと思います。 2番目、地方自治体のIT化。これは幾ら国がIT化しても、国民にとってみると地方自治 体がIT化されませんと、結局、末端のところでまた紙になってしまいます。ただ、 地方自 治体は体力が余りありませんので、御自身ではできないということを、いろいろおっしゃ います。そういう意味では、どうせ地方自治体のシステムというのは大して変わらないの ですね。大して変わらないので、クラウド化をする。共通化して、それをみんなが共有す る。自分のところで個別につくるのではなく、クラウド化を徹底して、メンテナンスから アップデートから、全部どこかでまとめてやってしまう。ところが 何かこう、皆さん、自 分のところのユニークというのがお好きなようで、これは日本人の悪い癖ですが、共通化 できることは全部共通化して、ここをぜひ進めていただきたいと思います。 それから、このことは実は民間も一緒なのですね。大変申しわけないのですが、日本の 企業のIT化は世界の中で非常におくれています。ITに使う経費も少ないですけれども、一 番悪いことは、みんな独立でばらばらなことです。ですから、今回、政府の中で行われた この改革は、多かれ少なかれ、民間でも同じことがあります。ということで、今回の政府 で行ったこと、これをぜひ、ベストプラクティスとして民間の方々に紹介してほしいので す。結局いろいろあるけれども、実際には個別になってしまう、IT化は難しいねというこ とに対して、そんなことを言っていると世界からおくれますよということで、ぜひお願い
9 したいと思います。 最後に、働き方改革はとても大事ですが、IT化と業務改革をしなくて働き方改革をやっ ても、これは改革にはならないと思います。そういう意味では、今回のIT化、そしてそれ に伴う業務改革ということをまとめて、ぜひ進めていただければ、日本の生産性は極めて 高くなると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 続きまして閣僚から御発言をお願いしたいと思います。大変恐縮ですが、お一人様 30秒 ほどで簡潔にお願い申し上げます。 野田大臣、お願いいたします。 ○野田総務大臣 人口減少という静かなる有事に直面する中、皆さんにもこの危機感を共 有していただかなければなりません。解決策はICTの徹底利活用です。先ほど総理の発言に もありました、紙の添付の撤廃に当たっては、業務プロセスの見直しが不可欠。このため 総務省は内閣官房と協力して各府省庁の業務改革を推進します。また、オープンデータに つきましては2020年度までに地方公共団体のオープンデータ 取り組み率100%という政府 目標の実現を目指し、地域でのオープンデータ化を推進する人材育成や民間とのマッチン グ支援などを行います。行政や民間部門、地方のあらゆる分野におけるデジタル革命を進 めるためには、IT総合戦略本部・官民データ活用推進戦略会議は司令塔機能を発揮しなけ ればなりません。私自身、副本部長として、副議長として、最大限貢献していきます。 以上です。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 世耕経済産業大臣、お願いします。 ○世耕経済産業大臣 行政手続のデジタル化につきましては、まず、経産省から2018年度 以降、ベンチャー・中小企業向けの補助金申請など、主要な行政手続からシステム化を進 め、2020年度より他府省でも御活用いただけるようにしたいと思います。また、公的デー タのオープン化につきましても各省に御協力をいただきながら、個別に事業者から公的デ ータ提供を要請できる制度の新設を検討してまいります。 ○松山IT政策担当大臣 ありがとうございました。 ほかに閣僚からの御発言はありませんでしょうか。 本日は貴重な御意見を賜りまして、有識者の皆様、閣僚の皆様、大変ありがとうござい ました。 今後、本日の総理からの御指示を踏まえまして、電子申請に係る添付書類の撤廃に向け て、法案の作成に着手をいたします。また官民ラウンドテーブルの開催などによって可能 な限り行政保有データのオープン化を進めます。IT担当大臣として、本日決定した基本方 針に基づきまして、来年夏のIT新戦略の策定に最大限努めてまいりますので、引き続き御 協力をお願い申し上げます。
10 本日はありがとうございました。