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これまでの 経 緯 アジア 通 貨 危 機 (1997~1998 年 ) 以 前 アジア 諸 国 は ドル 等 の 外 貨 を 海 外 から 短 期 で 借 り 入 れ 自 国 通 貨 建 てで 国 内 の 長 期 の 融 資 を 実 施 このため 通 貨 ( 外 貨 と 自 国 通 貨 )と 期

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(1)

Ⅲ.アジア債券市場育成イニシアティブ

(ABMI)

2013年6月

財務省国際局

地域協力企画官

川島 浩二

(2)

○ アジア通貨危機 (1997~1998年)以前、アジア諸国は、ドル等の外貨を海外から短期で借り入れ、自国通貨建てで国内の長期の融資を実施。 ⇒このため通貨(外貨と自国通貨)と期間(借入が短期、貸付が長期)の二重のミスマッチ(所謂「ダブルミスマッチ」)の状況が存在し、アジア通 貨危機の一因との指摘あり。 ○ アジアにおける貯蓄をアジアに対する投資へ活用する観点から、2003年8月、 ASEAN+3(日中韓)財務大臣会議(於マニラ)で、アジア債券市 場育成に取り組むこと(アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)の開始)に合意。 ○ 以降、ADBの協力を仰ぎつつ、ワーキングレベル会合を設置して議論(2008年から「ABMI新ロードマップ」に基づき議論)。

これまでの経緯

これまでの成果

○ 債券の発行体及び種類の多様化 ・ADB等の国際機関や日系大手メーカー・小売による現地通貨建て債券の発行 ・金融機関の貸付債権を証券化した債券の発行 ○ 域内債券市場の規模の拡大 ・債券市場の発行残高は10,990億ドル(2002年)から63,650億ドル(2012年)に拡大 ○ リーマンショック後の景気刺激策に必要な国債の円滑な発行 ○ 「アジア・ボンド・オンライン(ABO)ウェブサイト」の開設 ・ 2004年にADBの支援を得て開設 ・ 域内の債券市場に関する情報やABMIの活動に関する情報を紹介 (http://asianbondsonline.adb.org/)

本年5月のASEAN+3財務大臣・中銀総裁会議での主な結論

○ CGIF(Credit Guarantee and Investment Facility : 信用保証・投資ファシリティ)の保証業務開始を歓迎。 ○ ASEAN+3債券市場フォーラム(ABMF)の第二フェーズの研究成果に留意。

○ 昨年5月に合意されたABMI新ロードマップ・プラスのワークプラン実行に期待。

アジア債券市場育成イニシアティブ

(3)

131 1,099 3,604 4,261 5,037 5,504 6,365 6,506 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 1997 2002 2008 2009 2010 2011 2012 2013 中国(香港除く) 韓国 マレーシア タイ シンガポール インドネシア フィリピン ベトナム (十億ドル) (年)

(参考1)ASEAN+3の現地通貨建て債券市場の規模の推移

(注)数値は国債及び社債の発行残高の合計(除く日本)、2013年は2013年3月末時点。 (出所)アジア開発銀行”AsianBondsOnline” *

(4)

○ アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)にとり節目(開始合意から5年)となる

2008年、アジア債券市場の更なる発展に向けた新たなモメンタムとして策定。(4つの

Task Force(TF)を設けて議論)

現地通貨建て債券発行の促進

【TF1】

・信用保証・投資ファシリティ

⇒Credit Guarantee and Investment Facility (CGIF)

・インフラ・ファイナンスのための債券等の発行促進

⇒タイ=ラオス インフラ・ボンド プロジェクト

【TF2】

現地通貨建て債券の需要の促進

【TF3】

規制枠組みの改善

債券市場関連インフラの改善

【TF4】

・マーケット情報の発信

⇒Asian Bond Online / Asian Bond Monitor

・機関投資家セミナーの実施

⇒Asian Bond Market Summit

・域内クロスボーダー債券取引の拡大に向け

取り組み

⇒ASEAN+3 Bond Market Forum

・域内決済機関の実現可能性に関する検討

⇒Regional Settlement Intermediary (RSI)

(5)

○3つの柱の下、2012年に具体的な成果に向けて9つの項目を優先的に取り組むことを決定

柱1: 具体的な成果を上げるために取り組むべきフォローアップ課題

(1) 信用保証・投資ファシリティ(CGIF)の保証業務の開始 (TF1)

(2) インフラ・ファイナンス・スキームの育成 (ラオス・タイのパイロット・プロジェクトを含む) (TF1)

(3) 機関投資家向けの投資環境の整備及びABMI情報の共有 (TF2)

(4) ASEAN+3債券市場フォーラム(ABMF)の活動の強化(債券共通発行プログラムを含む) (TF3)

(5) 域内決済機関(RSI)の設立に向けた取組みの促進 (TF4)

柱2: ABMIに係る議論を推進するために取り組むべき追加的課題

(1) 国債市場の更なる発展(TF2)

(2) 消費者や中小企業(SMEs)の金融アクセスの強化(TF3)

(3) 地域格付けシステムの基盤の強化(TF4)

柱3: 世界的な金融ニーズの変化に対応するために取り上げるべき新たな課題

(1) 金融知識の向上 (TF4)

(注) (TF1)現地通貨建て債券の発行促進 (TF2)現地通貨建て債券の需要の促進 (TF3)規制枠組みの改善 (TF4)債券市場関連インフラの改善

(参考3)ABMI新ロードマップ・プラスの概要

(6)

○ ASEAN+3域内で、債券発行による資金調達が困難な企業の信用力を高め、現地通貨建て債

券発行を円滑化することが目的。

○ 当初7億ドル規模で、2010年11月設立。

(注)日本はJBICを通じて2億㌦出資。その他、中国2億㌦、韓国1億㌦、ADB1.3億㌦、ASEAN全体で0.7億㌦。

○ 西村潔氏が、2011年10月から最高経営責任者(CEO)に就任。

○ 2013年4月、現地通貨建債券に対して初の保証を供与(タイバーツ、1億米ドル相当)。

CGIF

ASEAN+3

各国

ADB

出資

現地通貨建て

債券発行

資金調達

保証

(総額7億ドル)

投資家

アジアの

企業

保証料

(例)電力、運輸、通信等、中長期の 資金を必要とするプロジェクト (ADBの信託基金)

投資

投資

(参考4)信用保証・投資ファシリティ

(7)

1.ASEAN+3債券市場フォーラム(ABMF)の概要

○ アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)の下、我が国主導で、アジア域内のクロス・ボ

ーダー債券取引促進に向け、市場慣行の標準化や規制調和化を議論するための共通の

場として、官民双方の専門家からなるフォーラムとして設置(2010年9月)。これまで計12回

会合を開催。

(参考)ABMFは、域内の民間の市場専門家を主体に、ASEAN+3各国政策当局(財務省、中央銀行等)(オブザーバー)も

加え、総勢100名超が参加。

(日本の参加者:東京証券取引所、日本証券業協会、証券保管振替機構、民間銀行・証券会社等)

2. ABMFでのこれまでの議論

○ 2010年9月の立上げ以降、第一段階(2011年末まで) として、2つのサブフォーラム(SF)で、

以下のテーマを検討

・SF1:規制の調和化、市場慣行の標準化

・SF2:債券決済の調和化・標準化

○ 第一段階として、債券市場に関する市場インフラ(含む国債の売買決済の流れ)、規制枠

組み、市場慣行などの債券市場関連情報を幅広く詳細に網羅した初めての報告書を昨年4

月4日に公表。

(参考5-1)ASEAN+3債券市場フォーラム(ABMF)①

(8)

3. ABMFでの今後の検討項目

○ 第二段階(2013年末が目途)として、以下の検討を進めていく予定。

(昨年4月の第8回ABMFで合意)

・SF1 :東京プロボンド市場を参考に、プロ投資家を対象としたASEAN+3共通の債券発行

フレームワークの導入(=AMBIF: ASEAN+3 Multi-Currency Bond Issuance Framework)

:主な具体的検討項目。

① プロ投資家の概念の標準化

② 開示規則及び開示水準の標準化

③ 債券発行手続の標準化 等

・SF2 :以下に調査を拡大の上、クロスボーダー債券取引の決済システムの導入を検討。

① 国債の償還、利払いの決済の流れ

② 社債の決済の流れ

③ (以上を踏まえ)クロスボーダー債券取引の決済システムの検討

(参考5-1)ASEAN+3債券市場フォーラム(ABMF)②

(9)

(参考5-2)新聞発表(「ASEAN+3 債券市場ガイド」の公表について)

平成 24 年 4 月 4 日

財 務 省

1. ASEAN+3(日中韓)財務大臣プロセスにおける「アジア債券市場育成イニシアテ ィブ(Asian Bond Markets Initiative:ABMI)」(注 1)の取組の一環として、平成 22 年 9 月、域内債券市場慣行の標準化・規制の調和化を目的とした官民一体の 「ASEAN+3 債券市場フォーラム」(ABMF)が設置されました(注 2)。 ABMF では、これまで、域内のクロスボーダー債券取引の促進に向け、ASEAN+3 各国市場の規制及び取引慣行に関する調査を実施してきました。 (注 1)ABMI とは、域内の貯蓄を域内の投資に結びつけ、アジア経済の一層の発展を図ること を目的として、債券発行主体の多様化やアジア現地通貨建て債券発行の促進、債券市場 育成のための環境整備等を進めるため 2003 年に開始した取組。 (注 2)ABMF は、各国の業界団体、証券取引所、シンクタンク、証券集中保管機関(CSD)、 金融機関等により構成。我が国からは、東京証券取引所、日本証券業協会、証券保管 振替機構、民間銀行・証券会社等が参加。 2. このたび、上記調査の結果をもとに、ABMF が域内で初めての最も包括的な 「ASEAN+3 債券市場ガイド」を策定、ABMF 事務局を務める ADB がウェブサ

イト(ADB及びABO(AsianBondsOnline))1に掲載しました。 本ガイドは、アジアの債券市場(注 3)に関する市場インフラ、規制枠組み、市 場慣行などの債券市場関連情報を広くかつ詳細に網羅したもので、これにより、 アジア債券市場に対する理解が深まり、投資を促進することが期待されます。 また、ABMF は今後、本ガイドをもとに域内におけるプロ投資家を対象とした 債券共通発行プログラムの策定を目指しています。 (注 3)中国、香港、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガ ポール、タイ、ベトナムの債券市場が対象。 1 ADB:https://wpqr1.adb.org/LotusQuickr/asean3abmf/Main.nsf/h_Toc/3B929170855F3F0E482579D4002E 9940/?OpenDocument&Form=h_PageUI ABO: http://asianbondsonline.adb.org/

(10)

○AMBIF

○債券取引の決済システム

(参考5-3)AMBIF及び債券取引の決済システム

(イメージ図)

一般投資家市場 プロ投資家市場 ASEAN+3域内の発行体 D 国 E 国 F 国 G 国 A 国 B 国 C 国 CS D CSD CSD CS D 日銀 中銀 (A国) 中銀 (B国) 中銀 (C国) 中銀 (D国) 中銀 (E国) 中銀 (F国) 中銀 (G国) CSD連結によるクロスボーダー担保スキームのイメージ図 JGB 現地通貨建 資金供給 担保 邦銀支店 (G国) 現地通貨建資金供給

参照

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