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ドイモイ期を中心としたベトナムの経済発展過程

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Academic year: 2021

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(1)ドイモイ期を中心としたベトナム経済発展過程 専  攻. 教科・領域教育学専攻. コ ース. 社会系コース. 学籍番号. M08161E. 氏  名. DANG  THI  LOAN. 1.研究の目的.  ベトナムはドイモイ政策採択後、市場経済の 導入と対外開放政策を推進し、高い経済成長を 達成してきた。しかし、経済成長の反面、社会 的な状況として地域経済格差、貧困格差、環境 汚染などが深刻化する傾向にあり、今後、社会. 3.研究の概要.  第1章では、ドイモイ政策下の経済発展過程 について論じた。ドイモイ政策が採択した1986. 年までのベトナム経済の動向を把握するとと もに、ドイモイ政策の展開過程を詳細に検討し た。. 的な不安が増大すると予想される。.  本論文は、ベトナムの計画経済体制から市場 経済移行期への過程を概観するとともに、経済. 発展過程における問題点を明らかにし、その改.  第1節では、ドイモイ開始以前のベトナム経 済を概観した。市場経済への移行に踏み切った 1986年までのベトナム経済について、南北統一. 以降から社会主義の中央計画という様式の経. 善策を考察しようとするものである。. 済運営が南部にまで広げられ、維持された期間. (1975年∼1986年)を検討し、計画経済体制. 2.論文構成. がわずか11年間で破綻しまった理由について. 序章 本研究の動機と目的. 検討した。その結果、計画経済体制破綻の要因. 第1章  ドイモイ政策下の経済発展過程. は、競争原理の欠如により、労働者の勤労意欲.  第1節 ドイモイ開始以前のベトナム経済. が減退するとともに、企業経営努力も欠如して.  第2節 ドイモイ開始期のベトナム経済.  第3節 ドイモイ展開期のベトナムの経済.  第2節では、ドイモイ開始期のベトナムの経.      構造変化. 第2章  ドイモイ期のベトナムの経済発展.  第1節 ベトナム経済発展過程における間. 蓄率の低さ、貯蓄動員体制の未発達、金融資産 の水準の低さなど、金融機関を通じた貯蓄・投.      題点.  第2節 ベトナム経済発展における問題点. 終章   結論. 済について財政改革、金融改革、貿易制度改革、. 国営企業改革を中心に考察した。その結果、貯.      過程における問題点とその改善策.      とその改善策. いたことにあったことを明らかにした。. 資の循環の未整備を問題点として明らかした。. また、貿易制度改革では、輸出入の関税管理へ の促進、厳しい制限の緩和、国営企業だけでな. _324一.

(2) く民間の貿易会社の設立の許可、競争原理によ.  終章では、第1章と第2章の分析を踏まえて、. る効率の追求の可能性を明らかにした。さらに. ベトナムの持続的な発展のための所得格差、地. 国営企業改革では、国営企業の広範な自主的な. 域問格差、教育格差、環境汚染の緩和のあり方. 運営認可、市場経済活動への参加などを明らか. と課題を示した。. にした。.  第3節では、ドイモイ展開期のベトナム経済. 4.成果と課題. 改革の変化について外資導入と国際貿易、生産.  本論文では、ベトナムにおける社会主義化が. 構造の変化を検討した。その結果、南部を中心. 重視された時代から市場経済への移行期に至. とした外国直接投資の加速によって経済が発. るベトナム経済発展過程について考察すると. 展し、ベトナム経済の中で重要な位置を占めて. ともに、経済発展に伴うさまざまな問題点を明. いることが明らかになった。また、生産額では. らかにした。. 工業が農林業の生産額を上回り、農工転換が実.  ドイモイによって経済活動は以前よりも活. 現した。しかし、雇用構造では変化が見られず、. 発となり、ベトナム経済は長期間に渡って高い. 抜本的な人材育成が求められているという課. 成長率を維持している。本論文では、GD Pが. 題を明らかにした。. 以前に比べて高くなったベトナム経済は、依然.  第2章では、第1章での考察結果を踏まえ、. として開発では低い段階にあり、資金も技術も. 経済発展過程で生じた問題点やその改善策を. 不足していることを明らかにした。また、発展. 検討した。. 過程で生じた貧困格差や地域間格差、工業化に.  第1節では、ドイモイ期のベトナムの経済発. 伴う環境汚染問題などさまざまな問題を明ら. 展過程における問題点として、所得格差、教育. かにした。. 格差、汚職・腐敗、環境汚染問題などを中心に.  今後の研究課題は、本論文で明らかにしたベ. 検討した。その結果、地域間の所得格差では南. トナム経済の問題点の改善策をより詳細に検. 部工業地帯は他の地域と比べ高い所得水準を. 討することである。例えば、経済発展の質を重. 示しているが、その理由として過去に実施され. 視し、自然との調和、社会との調和を考慮に入. たインフラ投資導入と高い外資導入率などに. れた省エネルギー型、自然・環境保全重視型の. よることを明らかにした。. 改善策、社会公正を実現できる改善策であると.  第2節では、ドイモイ期のベトナム経済発展. 思われる。また、教育の質的向上と人材育成の. 過程における問題点とその改善策を検討した。. 改善策などについての検討を考えている。. 改善策としては、経済未発展地域への重点的な. 直接的資源の投下や貧困地域における経済・社. 会インフラと教育への投資の集中が必要だと. 主任指導教員  難波 安彦. いうことを明らかにした。. 指導教員 難波安彦. 一325一.

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