Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
超高齢社会におけるかかりつけ歯科医が担う口腔機能管
理
Author(s)
片倉, 朗
Journal
歯科学報, 114(5): 501-501
URL
http://hdl.handle.net/10130/3468
Right
循環器疾患,糖尿病,慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの非感染性疾患は,わが国での死因の60%を占め, これらの疾患のリスクに歯周病をはじめとする口腔疾患とのかかわりに関するエビデンスが構築されつつあ る。また,超高齢社会となった日本において口から食べ続けることは栄養のみならず免疫機能の維持にも直結 している。 2025年に向けて超高齢社会を背景にした医療構造改革が進められている。同年に向けて高齢者の歯科治療の 内容は逐次変化し,歯科治療の難易度とそのリスクは増加すると考えられている。そして歯科の需要の対象の 約80%は自立度・全身的な疾患・加齢による口腔機能の低下などの問題点を持つ要支援・要介護高齢者になる ことが予測されている。我が国における歯科医師の責務はいま,口から食べることで栄養を維持する,口腔を 清潔に保ち誤嚥性肺炎を予防するなどのリスク管理,要介護者への移行の予防,すなわち口腔機能の維持・管 理・回復に変化しつつある。 かかりつけ歯科医には,①患者のライフサイクルを通じた歯科医学的管理を総合的にできる,②自院だけの 歯科保健医療にだけでなく地域住民の健康増進に寄与する,③在宅・施設のおける保健・福祉活動に参画し地 域に密着した包括な医療行為を行う機能をもつ,といったスキルが求められている。 今回は高齢社会で求められる歯科医療の具体的スキルについて様々な研究結果を説明し,本学における卒 前・卒後に高齢者歯科医学の分野でどのような教育を構築したら良いかを考える。 主な内容: ① 超高齢社会の我が国の歯科医療に何が求められているのか ② 加齢変化に伴う全身的な疾患と口腔との関連性 ③ ライフサイクルを通じた口腔機能管理とは何かをすれば良いのか ④ 高齢者歯科医学の教育 ≪プロフィール≫ <略 歴> 1985年3月 東京歯科大学卒業 1991年2月 東京歯科大学大学院修了(歯学博士) 1991年4月 東京歯科大学口腔外科学第一講座助手 2000年4月 東京歯科大学口腔外科学第一講座講師 2003年6月∼2004年6月 UCLA 歯学部口腔外科・医学部頭頸部外 科 Visiting assistant professor
2008年6月 東京歯科大学口腔外科学講座准教授 東京歯科大学大学院「がんプロフェッショ ナル養成プラン」コーディネーター 2009年9月 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座口腔外 科学分野准教授 2011年4月 東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外 科学講座教授 <所属学会等> (公)日本口腔外科学会指導医 (公)日本老年歯科医学会指導医 (社)日本口腔診断学会指導医 (社)日本有病者歯科医療学会指導医 (社)日本顎顔面インプラント学会指導医 (公)日本がん治療認定医機構暫定教育医(歯科口腔外 科) (社)日本口腔腫瘍学会暫定教育医 (社)日本感染症学会インフェクションコントロールド クター 他