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メディアの弊害とノーメディア運動の取り組み

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Academic year: 2021

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メディアの弊害とノーメディア運動の取り組み 1. 子ども達のメディア接触の現状 ここ数年、平日テレビ視聴時間が3 時間以上の小学6年生は約 40%、ゲーム時間 2 時 間以上は約30%とあまり変わっていないが、スマートフォン利用率が激増している。平 成23 年には 10%未満であったスマートフォン利用率が、平成 27 年には小学生で 23.7%、 中学生で45.8%、高校生で 93.6%となった。幼児においては平成 25 年で 5 歳児の自分 専用ゲーム所有率は約20%である。 2. メディア接触の影響 子ども達の視力はテレビが普及し終わった1970 年ころから悪化し、2015 年の中学 1 年生では男子の45%、女子の 55%が 1.0 未満である。また、テレビやゲームにより外遊 びが減り体力も低下してきている。 全国学力・学習状況調査によれば、メディア接触時間が長いほど学力が低下する。東 北大学の研究ではゲームやスマホで時間を使うことが学力にマイナスに働くことが示さ れた。また、MRI を使った研究で長時間のゲームは脳に器質的変化をもたらすこともわ かってきた。 ユニセフの調査で日本の子ども達は自己肯定感が低いとされており、そこにメディア 漬けによって人との関わりを減らしリアルの体験を通じての成功体験が少なくなり、ま すます自己肯定感が育たないことが危惧される。 3. ノーメディア運動 上記のことから、全国にはメディア漬けの生活を見直そうとノーメディア運動を行っ ている自治体や学校がある。三重県鈴鹿市立栄小学校では2008 年からその取組を行い、 長時間接触者が減少し、全国学力・学習状況調査の成績の上昇という効果が現れている。 4. SNS、スマホの問題 SNS は 2004 年頃から普及し始め、ゲームの課金、出会い系機能、犯罪への利用など 多くの問題が出ている。2015 年に SNS で犯罪被害にあった児童数(18 歳未満)は 1652 人と過去最高となった。性犯罪などは届けられないことも多いため実数はもっと多いと 考えられる。犯罪にならなくとも、LINE のような短い単語でのコミュニケーションは 誤解を生じやすく人間関係のトラブルを生む。またいじめの道具ともなる。また、歩き スマホによる事故やスマホ依存症も大きな社会問題である。 5. ブルーライト 2010 年頃からスマホなどの画面が LED 化され、ブルーライトの放出量が増え、サー カディアンリズムの不調や網膜細胞への障害が考えられている。 6. 終わりに 便利になったネット社会やスマホを決して否定しないが、子どもには不要なものであ る。子ども時代はたくさんの情報は不要で、実際に体験し、少ない情報を元に自分で考 えることが重要である。そういった学習をすることで、大人になって玉石混淆なネット 情報に対応可能となる。

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