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技術的課題解決における諸要因の検討

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(1)Title. 技術的課題解決における諸要因の検討. Author(s). 佐々木, 久視. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 44(2): 187-200. Issue Date. 1994-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5310. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 平成 6年3月. 北海道教育大学紀要 (第1部 C) 第44巻 第2号. Jomnalof Hokkaido University ofl&lucation(SectionIC) VO1‐44,No‐2. March ,1994. 技術的課題解決における諸要因の検討 ion l ITe i i l l l l Fac ≧ 1 1‐Pr i ogyEducat torson Te chno o rHi v nJun ob em so c chn ghSchoo gi. 佐 々 木. 久. 観. Hisan・ i SASAKI. Abs tract fect ingtechni We mvest igated factors af calabi脇yinjunior high schooltechnicaled‐ l ) lect ion l i ine’technical abi ty’as a col Asi ion ucat ndicatedin a previous paper , we def ‐ ’ ’ ’ ’ l i l i ty to l i icat ion abi ty, abi ive abi ty , factual appl l ies: ’cogni i t t te abi 【 コ lposi offour con ’ ’ 1 ive abi i ty’ eva1uate and invent .. 1 i ty ly sol Recent 1 le factors comーposing technical abi ,. have been c lar i f i edbythe Factor‐analysis・nethod‐. iscussedin relation is icall1 t lnth ≧ U L ・ethod are d is Paper, thefactors obt nedbythestat to thesefourfactors .. 1. は じ め に. )では技術的能力 技術科教育の主要な目的として技術的課題解決能力の育成が挙げられる. 前報1 について検討 し, これを広く技術的課題解決能力と考えた‐ 技術的能力についてはこれまで論理的 )に つ い て の 研 究 が な さ れ て い る )や 技 能 習 熟 過 程9・lo・11・12・13・14 考 察2・3・4・5・6・7・8 .. さらに最近では統計 的手法により技術的能力にかかわるいくつかの要因が明 らかにされている. 988 ) は中学校技術科における技 術的能力は評価観点を総合 した能力と考え, 1 即ち, 安東, 城 ら ( 「技術的一般知識・理解」 , 「技術的実践知識・理解」 の4因子からなると , 「関心・態度」 , 「技能」 1 5 ) 共通する因子として, 能を含む技術的諸能力・特性に 1 99 2 ) は木材加工における技 し , 寺田ら ( 「 「技術的体力・動作の因子」 , オペ レー ショ ン理解や技術的知識 と一体の因子と して 個別技能因 「 「 や 技能因子 」 な どは 子」 , 「一般知識因子」 を抽出する一方, 技術的関心」 , 「技術的経験因子」 6 ) 1 抽出さ れず, 技能を一定の作業条件次元で発現する技術的活動能力と考えている ‐ また, 城 ら ( 2 ) は技術的問題解決において 「知識・理解」 i99 , 「関心・ 態度」 だけでな , 「技能」 く, それらをモニタ しコントロールしている認知技能の評価 が重要であるという観点から, 行為の 実行過程における自己評価能力の構 造を明らかにし, 「自己モニタ」 , 「目標志向 , 「評価基準設定」 7 ) 1 的活動能力は具体的な技術的問題解決場 したが 個人の技術 性」 の因子を抽出している ‐ っ て, 面で技術的能力と自己評価能力の各成分が相互に作用 しあっ て行われるものとしている‐ さ らに, ) は木材加工領域における技術的能力およびメ タ認知能力の因子分析により, 「自己 山崎ら (1993 コントロール能力」 , 「技術的実践知識・ , 「転移能力」 , 「構想・設計能力」 , 「総合的製品加工能力」 1 8 } 理解能力」 の5因子を挙げている .. 187.

(3) . 佐々木 久. 覗. )において 近藤19 )ならびに村田20 )の論述を基に技術的能力を 「技術的認知 他方, 筆者は前報1 , 能力」 , 「実際に適用する能力」 , 「評価能力」 ならびに 「発明能力」 の4つの要因に要約 し, それら の要因が技術的課題解決の 際にどのように連関するかについて若干の検討 を行っ た. 本論ではさら に技術的能力について考えるため, これらの諸能力について考察 を深め, それらの総合的能力の育 成につ いて考究した.. 2. 技術的課題解決について Johnson( 19 89 )によると技術的活動は,価値(欲求と必要性) , 知識 (事実, 原理, 説, 手順) ,. 思考過程 (創造性, 改革, 問題解決, 意志決定) , 物理的方法 (資源, 技術) , 人間能力の拡大 (物. 理的, 社会的, 知的) , およびイ ンパ ク トの6つの異なる構成要素からなり, それらの関係を第1 1 ) つまり 全ての技術的活動は人間の欲求性と必要性によ て進行する 図のように示している2 っ ‐ , . これらを満足させるために物 理的, 精神 的活動が始まる. 精神的活動は計画 (P1 問題 anni ng) , 解決 (Problem solving), 意 志 決 定 (Decision Making) のような認知過程を通 しての知識を 使う事になる. 物理的活動は思考過 程を通して展開された計画を遂行する ことである この活動は . 種々の素材, 材料や技術の使用による. これらの相互活動の結果は技術的活動を開始 した欲求性や 必要性を満たすだろう‐ もしそれが不十分な場合にはさ らに技術的活動が必要になる 全ての技術 . 的活動にはポジティ ブあるいはネガティ ブのイ ンパク トがある. このイ ンパ ク トは欲求性や必要性 に基 づく価値や哲学に影響する.またそのイ ンパク トにより価値や哲学が変化す ると新たな必要性 , 欲求, および目的がその後の技術的活動を導く ものに発展する‐ したがっ て 技術的活動は終わり , ) この点に関連 して前報1 )では 技術的課題解決 について のないサイクリ ックな過程である21 . , , まず課題に関与する様々な情報や技術的事象の認知, 理解をするための技術学的認識能力 つまり , 「認知能力」 を深める ことにより 解決すべき課題についての情報収集とそれらの解析検討がなさ , れ, それにもとずき計画, 設計ならびに最適な解決方法の選択や開発が成立するとともに実際の製 作, 検討の実施に移される‐ その際には,道具を上手 に使い制作したり,モノから新たな機能を引き 出し具現化する操 作能力 (技能) な どの, 「実際に適用する能力」 が作用する. さ らにそれらの結 果について評価判断し, 満足出来ない場合には新たな情報を含めた解析検討によりさらに別の技術 や手法の開発導入が検討される‐この際には以前にも増して独創的発明能力が要求されると考えた . 以上のように, 技術的活動は価値, つまり興味・ 関心を含めた欲求や必要性によっ て生起し そ , れから課題解決のための作業が始まる. つまり, 知識, 事実, 原理, 説, 手順などを基にして 思 , 考過程, 即ち創造性, 改革, 問題解決, 意志決定が発揮される. この過程におい て必要となるのが 「認知能力」 である. これにもとづき 「実際に適用する能力」 や 「発明能力」 が働き具体的な技術 的解決, 即 ち, 物理的方法が導入される‐ その結果は評価されるとともに物理的 社会的 知的な , , 面での人間能力の拡大をもたらし一定のイ ンパクトを与えることになる‐ 他方,技術的課題の生起 にはJohnson( 1 989 ) が示すように人 間の欲求性と必要性が深く 関わ っ てくることは明白である‐また技術的活動は単に終わりのないサイクリ ックな過程であると同時に, 内容的には一つ 一つ のサイクルが互い にリンクしあっ て展開していると考えられ 技術的課題解決 , )の組み合わせにより展 開・発展 していると解釈される (第2図) そしてそれらのリ 過程の単位24 . ンクの拡大は個別技能や技術的実践知 識・理解の蓄積となり, 「実際に適用する能力」 を次第に充 実させることになる‐ 188.

(4) . 技術的課題解決における諸要因の検討. 識. 知. 事実 原理. 説 手順. o ニース. 欲求. 思考過程. 創造性 革新 問題解決 意志 ”決定. 人間能力の拡大 物理的 社会的 知的. 物理的方法. 素材 技術. 第1図. 技術的活動の相関モデル (Johnson , 1989より). 3. 技術的課題解決に必要な諸能力 技術的能力は技術的 「認知能力」 , 「評価能力」 ならびに 「発明能力」 の , 「実際に適用する能力」 ) 1 4つの要因に要約 して考えたが , しかし, 実際的にはその技術的課題の種類や難易度でそこに作 用する要因間の貢献度には差がみられるかもしれない. 一方, 技術的能力に対する統計的因子分析 ) 「技術的実践知 ) 「技能」 15・17 ) 「関心・態度」 15 ・17 によると, 「技術的一般知識・理解」15 , , , ) ) 「技術的経験因子」16 ) 「個別技能因子」16 ) 「技術的体力・動作の因子」16 識・理解」 15・18 , , , , 8 ) 1 1 8 ) 7 ) 1 ) 「知識・理解」 「 「 「 転 構想・設計能力 「一般知識因子」 16 総合的製品加工能力 」 」 , , , , )などの因子が挙げられている さ らに技術的能力をモニタ しコ ントロール している認 移能力」 18 . ) 「評価基準設定 知技能の評価, 行為の実行過程における自 己評価能力 として 「自己モニタ」17 , )な どの 因 子 が 抽 出 さ れ て い る こ )あ る い は 「自 己 コ ン トロ ー ル 能 力」 18 ) 「目 標 志 向 性」 17 」 17 . ,. )で検討 した4つの 要因と対応して考えると 「技術的一般知識・理解」 れらの諸能力を前報1 , 「一 , 般知識因子」 , , 「技術的体力・動作の因子」 , そ して 「技能」 , 「知識・理解」 は技術的 「認知能力」. 「個別技能因子」 ,「転移能力」 , 「技 , 「構想・設計能力」 ,「総合的製品加工能力」 ,「技術的経験因子」 術的実践知識・理解能力」 などは 「実際に適用する能力」 に対応する だろう‐ 「評価能力」 につい 189.

(5) . 佐々木 久. 覗. ては前報D では技術的課題解決の結果に対する評価の面でのみ捉えたが, 課題解決に際してのメタ 認知能力を 「評価能力」 に含めると 「自己モニタ」 , 「評価基準設定」 , 「自己コントロー ル能力」 な どがこれに該当する. また, 「発明能力」 には独創性が問われるが, 種々の分野における知的認識 の組み合わせな どで独創的発想が生ま れるように, 知的認識を実際に適用する能力に結合させる能 力を転移能力と考え るなら 「転移能力」 , は 「認知能力」 であると同時に 「発明能力」 とすること )では課題解決への要 ができる. さらに 「関心・態度」 「 目標志向性 」 などの要因については前報1 ,. 求度として認知能力に対応させた. それは, 課題解決への要求や関心は解決すべき技術的課題に対 する少なくともある程度の周辺状況の認識があっ てはじめて生ずるものと考えるからである 中学 . 校の技術科教育におい ては課題に対する 「関心・態度」 は極めて重要な因子であり 自ら学ぶ教育 , や個性を伸ばす教育などの視点からも無視する ことはできない. 以上のようにこれらの統計的手法 による因子分析の研究結果は先に挙げた4つの能力の内容をさらに具体的に明示しているもの と思 われる. これらの考察から技術的能力を構成する諸要因につ い て第1表に示すように要約した ‐. 課題. 課題. 関与する諸要因についての情報・解析. 関与する諸要因につ いての情報・解析. 技術 (手法) の開発. 技術 (手法) の開発 解決. 新たな情報と解析. 解決. 新たな情報と解析. 課題. 課題. 関与する諸要因についての情報・解析 技 術 (手 法) の 開発. 関与する諸要因についての情報・解析 技術 (手法) の開発. 解決. 解決. 新たな情報と解析 新たな情報と解析 第2図. 190. 技術的課題解決の手順パターン例.

(6) . 技術的課題解決における諸要因の検討. 4. 諸能力の再検討 ここで技術 的課題解決と技術的能力を構成する諸能力を「認知能力」 , 「評 ,「実際に適用する能力」 を加えたい 価能力」 ‐ , および 「発明能力」 の4つに大別し, 再度検討 1) 「認知能力」. 技術的課題解決に際して要求される認知能力は, 課題を中心としてそれに関するあらゆる情報, ) これには技能 と一体となっ て切り離 すことのできない技能知識 知識の把握と分析 が内容となる1 . と, 技術の裏付けとなる科学的, 工学的あるいは農学的知識や理論があり, さ らにこれらの知識 を ) 統計的因子分析で も安東 城 ら ( 99 2 ) は 「技術的一般知識 1 支持する支持知識 があげられる25 , . 6 ) 1 ) 寺田ら (1 を抽出している. ) は 「一般知識因子」 992 ・理解」 15 ,. いずれにしても技術的課題解決作業は認知能力で得た知識・理解をもとに課題解決に向かい思考. することから始まる. ) の挙げた5つの思考次元, 即ち, L 思考過程, =. 1 988 Johnson (1992) は Marzano ら (. 2 ) そ コア思考技能, 皿- 批判的思考, W. 創造的思考, V‐ メタ認知, につ いて説明している2 . れによると, まず思考過程は特異的思考技能の組み合わせによる複雑な精神作用である とし, これ を8つの過程に分けている‐ つまり, 最初の 過程としてA‐ 概念形成, B‐ 原理形成, C‐ 知識理 解があり,それらにより新しい知識 を獲得するために使われる‐それを基に して次の諸過程, 即ち, D‐問題解決,E‐ 意志決定, F. 調査・研究, G‐ 構成・組立, が知識応用のた めに使用される‐ 最後にH. 口頭伝 達が知識獲得と知識応用のた めに使われる‐ 次にコア思考技能は個々の ゴールを達成するための組み合わせに使う特異 的な精神作用であり, 8つの広いカテ ゴリーに分けた21のコア思考技能を挙 げている. つまり, A‐ 集中技能 (①定義・. 範囲を定める問題, ②目標設定) , C. 記憶技能 (⑤ , B‐ 情報集合技能 (③観察, ④系統的問題) 記号化, ⑥想起) , E. 分析技能 (⑪特 , D‐ 組立・構成技能 (⑦比較, ⑧分類, ⑨順別, ⑩表現) 認 ) 質と要因の確認, ⑫相関 と様式の確認, ⑩主概念の確認, ⑭誤認の確 , F‐ 一般化技能 (⑯推 論,⑬予想,⑰計画化) , H. 評価技能 (⑳評価基準の確立, , G. 統合技能 (⑱要約, ⑩構造改革) ⑪実証) . さ らに, 批判的思考と創造的思考につ いて, これら両者は密接に関連しており, 問題解決はその 問題を解決するた めに必要な過程がよく反映された考えを批判する程度で大きく異なる. また, メ ) Johnson によるとメタ認知は恩. タ認知は認識に関す る知識であり, モニタリ ングとされる が26 , 考過程における認 識を反映するとともに しばしばストラテジー思考 といわれ, これには思考活動 と その過程における思考の調節 ならびに思考行為に対する適切性の評価 を行う前に生ずる計画をも含 )は技術教育の問題解決の枠組みとして, 問題の明確化, 問題の再構成, ) 村田27 むとしている22 . 問題のしぼりこみ, 計画の実施, 計画の再構成, ならびに総合的解決の6段階を紹介しているが, )ではこれらの各段階は 「課題」 とそれに 「関与する諸要因につ いての情報, 選択, 解析」 の 前報1 段階に該当し, 技術的事象の認識, 「認知能力」 が作用する段階である と考えた‐ )は問題解決のア プローチを問題設定 問題把握, 目標設定, 問題解決, 総合評価, さらに高橋23 , 解決行動の6段階に分けて説明している‐ そ して問題把握には現状分析 を通して問題点を明らかに. する場合と理想設定から現状分析する二つの捉えかたがあり, 問題解決の段階には構想計画, 具体 計画, 手順計画などが含まれると している‐ 他方, これらの過程を技術科で行われる学習法に対 応すると, 問題解決学習では, ①問題につい. ての困難を感ずる-問題意識の発生, ②問題の位置, 定義は何か-問題の性質を知る, ③問題解決 191.

(7) . 佐々木 久. 覗. を可能にする思いつ きが現れる-仮説をつくる ④この思いつ きを理由のあるものにする‐仮設を , つくる, ⑥試行により思いつきをテス トする -仮説の検討, の5段階を通してなされるが28 ) 4 , 段階の仮説をつくる過程ま での能力が認知能力と考えられる さ らにプロ ジェク ト学習においては ‐ , 2) ①課題の設定, ②計画立案, ③遂行 (実施) , ④結果の反省と評価 9, の流れにおける実施方法の 決定を含む計画立案の過程ま でが認知能力の範 囲に該当するだろう これらにつ いてま とめると技 . 術的能力における認知能力の内容は第3図のよう に要約図示される ‐. 第1表 技術科教育における技術的能力の諸要因. 技術的認知能力 ) 5 「技術的÷般知識・理解」1 ) 「÷般知識因子」16 7 ) 「知識・理解」1 ) 「関 心 ・ 態 度」 15’17. ) 「目標志向性」17. 実際に適用する能力 ) 「技 能」 15・17. 5 ) 8 「技術的実践知識・理解」 1 ・1 ) 「技術的体力・動作の因子」16 S } 「個別技能因子」I } 「技術的経験因子」16 8 ) 「総合的製品加工能力」1 ) 8 「構想・設計能力」1 ) 「転移能力」18. 評価能力 ) 「自 己モ ニ タ」 17. ) 「評価基準設定」17 ) 「自 己コ ン ト ロ ー ル 能力」 18. 発明能力 8 ) 「転移能力」1. 2) 「実際に適用する能力」 )では実際に適用する能力として実際化の運用の計画 提案の理論化 知識と技能 前報1 の適用の , , )の挙 げた構成 (設計) 能力 組織 (計画) 能力 操作能力な どの能力を 他, 近藤19 これに含めて , , 5・17 )の抽出した 「技能」 「技術的実 考えた‐ また, 技術的能力の統計的因子分析では安東 城ら1 , , 1 6 } 践知識・理解」 による「技術的体力・ 動作の因子」 ,寺田ら ,「個別技能因子」 ,「技術的経験 因子」 , )による 「総合的製 品加工能力」 「構想・設計能力 「転移能力 「技術的実践知 山崎ら18 」 識・理 」 , , , 19 2.

(8) . 技術的課題解決における諸要因の検討. 解能力」 がこの能力に該当すると考えられる. 認知能力により構 想された課題解 決のための手順, 仮説な どの中には設計, 計画, 構想能力も重 層的に関連する だろう‐ したがって, ここで主体になる能力は技能である‐ 技能を効果的に発揮す るためにはそれまでの経験やそ れに準じた体験が有効に作用するこ とは十分に予測さ れることであ ) 簡単 な技能か る. 技能の発達は身体, 特に運動機能の発 達と関連することが指摘されており30 , ら複雑な技能の獲得 への順次性を踏まえた発達が一般的に存在する と思われる. つまり, ハシの持 ごく簡単な技能が, 手を使う他の技能にも関連するとともに, こうした既修得 ち方のような日常の・ ) 次に技能の 技能の能力差はその後 の新 しい技能の修得に対 しても強く影響すると考えられる31 .. 発達と技能修得過程について若干の検討を加える‐. 知識・情報 原理・法則・説. 手順. 思考過程 (新知識獲得) 情. 報. 概念形成 原 理形成 コア思考技能. 知識・理解 (知識応用). 批 判 的 思考 課題設定, 目標設定. 問題意識の発生 問題の性質. 創 造 的思 考. 問題の明確化 再構成, 絞り込み. (仮説設定) 知識・情報の解析検討 メ タ 認 知 問題解決. 構想計画 思いつき. 手法開発 手順計画. 調査・研究. 計画再構成. 意志 、決定. 第3図 技術的課題解決における技術的能力-認知能力 193.

(9) . 佐々木 久. 覗. A. 技能の発達 技能の発達 について身体運動機能と感 覚, 受容器機能の2つの面からみると 身体運動機能-道 , ) 具の技能習熟においては子供の握力 や背筋力などの筋力の発達と深いかかわりがあるとされる32 . 筋力の発達につ いては, 背筋力では男子は17‐18才ころまで急激な向上 傾向を示すが その後徐々 , に上昇し,23才ころ ピークに達する.女子は14才ころまで, 男子ほどでないが 顕著な向上を示 し , , その後ゆるやかな 向上が続き, 20才ころ ピークに達している 1 ‐ 2才時の能力はピーク時に対し男子 が54%, 女子が71%である.‐握力も背筋力とほぼ同様な加齢に伴う増加傾向を示 しており 男子は , ) 25才ころ, 女子は23才ころ ピークに達している33 ‐ 従っ て, 男女ともにいまだ十分 に筋力が発達 しきっ ていない状況にある小中学生の道具使用に際 しては, 学年に応 じた道 具の使用に配慮することは重要である 北沢34 )は小学校での手工具の使 . 用についての学年別配列を提示している‐ 感覚, 受容器機能-今 日の機械や道具類は各種のセ ンサーやマイコンを装備 し 機能的に極め て , 優れたものになっ てきている‐特にファ ジー理論に基づく ファ ジーIC では「何%程度--である」 というように, 作業に際して働く物理的刺激の程度を制御することにより より人間の行う作業に , 近い結果をもたらすようになった. このことは逆に考えれば 例えば製作場 面における技能の能力 , 差は, 対象物に対してどれだけ微妙な物 理的刺激を適切に与え ることが出来 るか否かによるといえ る. つまり, そう した機械や道具の成し得る機能はそれに登載 しているセンサーやマイコンの性能 とその刺激に対する運動表現によっ て決まるように 人間の技能も感 覚器官による知 覚量 その刺 , , 激に対する脳の適切な制御反応, さ らに脳の 制御反応に応じた筋肉反応 によっ て決定されると考え られる. 視覚, 聴覚あるいは触覚な どの感覚器官から入力された刺激 はそれぞれの知覚受容器に伝 達され, 求心的に神経系統を経て脳の運動視野に入り 判断 記憶され 今度は遠心的に筋 肉に伝 , , , 達される. これらの感覚神経系に伝達された刺激が 運動筋肉に伝達され作業 に結びつく反応経路 , 7・ 38 ) 久保田によると 手の使われ方 と脳は密接 につ いては, いく つ かの報告が見られる35・36 ・3 . , にかかわ っ ており, 単なる感覚器官として手を使う時には 手の皮膚や関節からの感覚情報がまず , 脳にある手の体性感覚野へ送られ, 感覚の種類, 強さ 場所がはっ きり してより複雑な処理 (認知 , など) が体性感覚連合野でなされる. また, 運動器官として手を使う時は 脳にある手の運動 野か , ら運動指令が 出れば手が動く. どの指 (筋肉を) を どう動かすかという働きをしているのは 運動 , 前野と小脳で, ここで運動の仕方の記憶が貯えられている さらに 道具として手を使う時は 考 . , , えるということが必要なの で, 考える働きをしている前頭連合野が働き 人間では前頭連合野が巨 , 大となっ て, 働くので道具としての手使いが可能になる もちろん道具を使う場合には運動器官 . , ) また 器械体操や楽 器演奏とい た 感覚器官として手を使うことが できなければならない35 っ , ‐ , 機敏で精巧な, 高度の熟練を要する随意運動に対しては従来の連合野-運動 野‐運動ニューロンと いう伝達経路 では上手く説明できず, これに大脳-小脳 間の神経回路網が加わる そして熟練して . 運動が敏速 になるにつ れてこの回路網が強力に利用される このような訓 練や学習によ って起こる . 機能変化は, す ぐ起こるもの ではなく, ゆっくりと長時間にわたっ て変化するという38 . )は 外界の刺激を情報として感覚器つまり受 容器が受け 中枢神経 パター さ らに, 近藤39 で ン , , 認識 し, 判断を経 て行動器の動作につ ながるという回路構成を要約提示している そ して技術能力 . の基盤として感覚器と行動器の敏速さと正確さが必要であるとし 種々の資料を引用 し 手の制御 , , 動作の正確さ は6才で最高値の20%前後, 9才ま でに5 4%に達し年間発達率 は最大になると述べ て い る.. 一方, 運動の仕方の記憶は主として小脳に, 手の感覚は感覚野や感覚連合野に 考え方の記憶は , 194.

(10) . 技術的課題解決における諸要因の検討. 35 } 前頭連合野に, というように脳の働 いた場所 ごとに記憶が残るといわ れる ‐ また, 神経回路網 の機能変化はゆっくり長時間にわたっ て生ずるので熟練にはね ばり強く, 繰り返す 毎日の努力が必 要になる. したがっ て, 今日, 子 どものモノ に対する扱 いが総体的に無器用にな っ たといわれるこ とは, モノをとりいれた日常生活習 慣の欠如とそれらの体験を通 した記憶の不足によると考えるこ とができる. そのため個々の子 どもについてみ れば彼らの生活, 教育環境により差異 が生ずるわけ )以後の様々な手指行動, つ 40 であろう‐ このように見てくると, 人間は新生児のリ ーチ ング行動 まり授乳, 食事, 遊びな ど子どもの全生活を通して獲得された知覚を機能と結び付けて記憶するこ とによっ て技能が蓄積, 増加 し, そうした過程を通して感覚器官による知覚量, その刺激に対する 脳の適格な制御反応, さ らにはそ れによる筋肉反応などの精度が次第に向上し, より細かな単位ま で認知可 能になり, それらを適時に想起することにより微妙な筋肉反 応の制御が可能になるものと 考えられる. 即 ち, 人間は新生児誕 生以後の全ての日常生活を通して, 一般的な技能の 基礎的な訓 練をしている と云える‐ こう した能力をベースにして, 意識的な訓練という刺 激の反復処理 を与え られることにより目 的の感覚や運動器官 が学習記憶さ れ, 習熟した技能 が技術として顕現化するも のと考え られる. B. 技能習得過程 〕は技能の形成には①構成要素 を習熟するために単純な行為を繰り返す, ②全体とし コナリー41 て為す べき課題をはっ きりさせながら一連の行為を全体として調 整する, ③個々の機能を一連のも のと して全体の中に編入する, ④実行して いることを点検したり, 監視したり, 必要とあれ ば別の やり方 をしたり, 修正したり して行為の質の向上をはかる, などの各段階があると述べている. さ )は 習熟さ れた技能の特徴と して, ①作業の 正確さ, ②作業速度の増 らに, 清原およ び松崎ら42 , 大, ③共応動作, ④ Cue (手がかり) の認知を挙げて いる‐ つま り, 習熟され た技能では作業に おける誤り が最小限になる‐ 逆に云うと, 誤りの続発が未習熟の指標 になる‐ また, 作業速度の増 加は, 習熟 した技能の決定的特徴ではないが, 一般的には未習熟のときよりも速くなる‐ さらに技 能に習熟する と, 作業を構成する個々の部分動作がひとまとまりに統合さ れているので, 作業が流 れるように行わ れる‐ そ して技能習 熟者は有意味の 適切な Cue に対する 感受性を持っ ており, こ れによっ て潜在 的な誤りを予見 してそれを避けるようにする‐ 未習熟者は多くの手がかり となりう る刺激の中でナ どれが有意味で適切な Cue であり, どれが無意味な Cue であるかが弁別出来ない ‐ ため適切な反応が出来ない という. )は のみの使用 法の授業における 技能習得過程の分 析を行い, 第1ステ ッ プではのみの 川村43 , 特徴の理解をね らいとし, 切削の原理を科学的な認識として理解するこ とにより, 合理的な使用 法 を習得 する‐ 第2ステッ プでは どこをみてたたくかを間ながら, 実際に実験, 試しを行い刃先の 進 行を確かめ合理的な使用法 を習得する‐第3ステ ッ プとして,手順をふん だ加工法の習得をめざし,. 教師示範に基づいて練習する. こうした過程を経て原理の理解と手順をふんだ関連知識, 要素作業 や動作の把握 がなされ, のみが使えるようになると述べている. 以上のように,技能は課題の認知と,その技能に含まれている構成要素の抽出 的訓練を経たのち, 全体として調 整されることにより, 誤動作が減少 しスム・一ズな共応動作が得られるようになり身に つ く. さ らにその後, Cue の感受性も高まり実行行為の点検 や修正, 改良を して向上をはかるこ とにより技能は発達すると考え られる. したがっ て, 技能の発達には認知能力の発達, 実際に運用. する能力としての作業能力の発達が重要であり, 前者には言語能力, 後者には運動機能能力の発達 が強く関連してくるものと思われる. 以上のことから, 技能習得過程は第4図に示すように纏めら れる‐ つまり, 技能の修得に はまず課題の理解 があり, そのためには認知能力が関与し情報 の解析. 195.

(11) . 佐々木 久 頑. と検討がなされ, 課題解決のための適当な方法の決定がなされる その後 各構成要素の繰り返 し . , による訓練とその習熟過程を 経て, それらを統合した一連の行為とする段階に入る 次に一連の行 . 為としての練習により全体としての動作速度や能率の向上が図られる さらに次の過 程としてその . 結果, 出来具合を点検したり, 修正 したり する ここで目標に近い状態に達成されない場合にはも . う一度その状況に応じた各過程に戻り 検討する必要がある こう して最終的に目標とのギ ャッ プを . ) して いく 克 服44 ‐. 課題の理解 (認知的段階) 科学的理解と予想. ……………………- ・. i 構 成 要 素 の 訓 練 と 習 熟 …………………………‐ ‐. 予想に基づく実験. 課題解決のための一連の行為とする ………」. 動 作 速 度 や 能 率 向上 ………………………………‘. 点 検, 監 視, 修 正 …………………………-……J. 目標とのギャッ プ克服 (結果の認知). 第4図 技能修得 (解決行動) 過程. 3) 「評価能力」 技術的能力 における評価 能力には, 課題解決行動の結果を設定 目標にフィ ー ドバ クし 真に目 ッ ,. 的内容に適合しているか否かを判定する能力と技術的課題解決の過程で働く技術的知識や技能を上 196.

(12) . 技術的課題解決における諸要因の検討. ) しか しこれらの側面は全く別個なも 位からコ ントロー ルする能力の 2つ の側面が考え られる45 . のではなく究極的には一つの課題解決という プロセスに収束する能力である. つまり, 前者は解決 . の方法, あるいは素材, 材料, デザイ ン, 使いかっ てに問題はないか, などを総合的に評価する能 力であり, 技術学的知識 を必要とする‐ また, 設計, 材料を含 めた構成 (設計) 能力などと特に深 い連関を有する と思われる. これに対 し, 後者はメタ認知の 能力であり, 解決に際 して自分の理解 している程度や範囲を客観的に把握認知し, 計画 し, 実行にあたっ て随時その 進行状況をモニタリ )は技術的活動 を評価・監視する認知的 ングする能力 といえる. この点について城および安東ら46 モニタリン グ能力を自己評価能力と定義 し, 行為の実行過程における自己評価能力には 「自己モニ タ」 , 「目標志向性」 の因子があることを報告 している‐ この中で自己モニタ因子 , 「評価基準設定」 )の 「自己コントロー ル能力」 に対応するもの と考え ら 47 れるが が主要な因子とさ , これは山崎ら れ る‐. これらの総 合的能力により, 技術的課題解決における目標と結果の ギャッ プが冷静な判断を通し て解消される‐ 目標との ギャッ プ解消のために自己を厳しく し, 満足するまで追求 することはあく )が必要になる と同時にこの 心が育てられる. これは自己学習能力 の形成に なき 「求める心」48 , も対応し, まさにこの教科の今日的役割の展開場面といえる. 4) 「発明能力」 ・よいだろう. 技術的課題解決において発明能力は 発明能力は創造性や独創性 などと置き換えても 課題解 決の枠組みの, 問題設定, 関連情報の解析 と問題の明確化, 問題の再構成, 問題のしぼりこ みと目標設定や仮説の設定, 手法, 計画の構想, 計画の再構成, ならびに総合的評価の段階におい て発揮さ れ, それに基 づいて物理的方 法, つまり解決行動が実施される. また, 実施結果が設定目 標を十分に満足しない場合においても満足す べき結果を得るために発明能力 が必要になる. )によると 創造活動はまず第一 発明能力や創 造能力を生むための 一般的法則はないが, 恩田49 , に創造しようという欲求が生 じそのための準備をする,つ まりこの過程において論理 的思考を行う. その後は 「あたため」 の段階で, 自分の意志でよいアイ デアを出す というのでなく, 「考えが熟 し て自然に出てくるのを待つ」 といわれる. この時期では論理的思考を停止し, 直感的思考 を働かせ る. その段階を経て, 突然新しいアイ デアが浮かんでくるとされ, この過程を解明・イ ンス ピレー ショ ンの段階と称 している‐ 0 )は過去の優 れた技術の生まれた事例 を集積 し, 発明や創 造的業績が日常生活の偶 また, 小林5 然のチャ ンス,注意深い観察,ものにとらわれない考え (発想の転換, 常識の否定, 逆転の発想), 技術の転移 (トラ ンスファ エンジニアリン グ) などを通してみられる と解説している‐ いずれにしても発見能力 (創造的思考) を発揮するためには解決す べき課題に対する強い問題意 識が必要である. それがあっ てはじめて一つの問題についてあれこれ長期間にわたる熱心な思考活 動の持続が可能 となるだろう‐ そう考えたとき, 中学校技術科教育においても, 生徒達に対し課題 解決に対する高い興 味・関心を喚起する と同時に, 強い問題意識 を持たせ解決に向かわせることが 必要であり, そうした点から指導法や指導内容を再検討するこ とは重要であると考える‐. 5. 結. 語. }に引き続き検討 を加えた 技術的能力に これまで技術 的能力を構成する諸要因について前報1 . 197.

(13) . 佐々木 久. 覗. 包含される諸能力 については統計的因子分析などにより, 多数の要因が抽出されている 本論では ‐ これらの要因を前報 で報告した4つの能力に対応させ て考察をすすめた これらの総合的能力が技 . 術的能力であり, それは技術的課題解決能力と解される. 即ち, 技術的事実 原理・法則などの認 , 知, 理解をするための技術学的認識能力, 即ち 「認知能力」 の作用により, 解決課題に関する情報 収集とその解析検討がな され, 目標設定や場合によっ ては仮説の設定がなされ 解決の構想計画を , 立てて問題解決を行う. それに基づき, 解決行動に入り, 設計や道具 機械の操作能力 技能な ど , , の 「実際に適用する能力」 が働く. この過程では設定目標を満足するまでそのギャッ プをなくすた めの行為が進行する. 解決行為の結 果につ いて評価し 最終的にその結果が設定目標に到達 しない ,. 場合には新たな情報の収集, 解析検討や創造的思考による発明能力を発揮し, 最適な課題解決をは. かる. 「実際に適用する能力」 の中で, 操作能力や材料を加 工するなど素材に直接的 にかかわる能 力を技能とするなら, その出来, 不出来を左右するのが 「わざ」 である 「わざ」 の熟達者につ い . )は次のように述べ ている 熟達者 では課題を構成している個々 の行為に要する時間は少 て野村51 . なく てすみ, また彼らはこれらの行為を スムーズに全体へと統合 してゆく このため彼らは常に時 . 間的余裕をもっ ていて, 課題を特別の努力なしに滑らかに行うことができる さ らに熟達者は優れ . た見通し能力を持ち, そのため次に何をすべきか につ いての判断に勝る 彼らは 直面した課題状 . , 況の中で個々の行為を しかるべき全体のなかに正しく 位置づ け それに対処 しう る能力をもってい , る. 熟達者は安定した豊かな知識構造に基づい て, 潜在的に統合可能な中か ら状況に適切なそれを 選択し, 同時に他を抑制する‐ これにより適切な仮説を立て その検証を通して自分の行為を正確 , に判断する. また, この知識によっ て, 彼らは目標を外 にあるものとしてではなく 自ら生成的に , 拡大するものとして把握する‐ さ らにこれに加え てもう一つの重要な特性がある 優れた熟達者た . ちのうちのあ る人たちは, まさに学習 と行為実行の結合以上 の特性を示す つまり 人はこの能力 ‐ , に依拠した拡がり のなかに 「わざ」 の本質を, 新しい世界を, 自己をそ して生きることの意味を見 い だ して いく‐. 無論,これらのことは普通教育の中学校技術科教育の範略に適合するもの ではないが 彼らが 「目 , 標を外にあるものとしてでなく, 自ら生成的に拡大するものとして把握する」 ことは学習の本質を 表現しているものと思われ, そのことは課題の受けとめに対する主体性の 具現化でありまさに自ら 学ぶ自己学習の原点 であろう. 中学校技術科教育 においてはそれに含まれる諸領域の基礎・基本を教える必要がある しかし . , そのため生徒にとってほとんど興味もわかない課題が用意され, 学習が進められるといった状況が あるならば再考されな ければならない. 生徒が真に解決したい課題を通して基礎・基本を学び 意 , 欲的に学習が進展する 中でこそこれらの技術的諸能力が養われると考える . 「わざ」 の世界では細々とした教示や言語的教示はなされず そこでは強い求道的精神が働いて , 53 ) それは学校教育とは異なる世界でのことではあるが 真に学 おり, 師自身も求道者である52・ . , びたい者はなんとしても学ぶだろう し, そうした場面でこそ真剣な長期にわたる一つの課題につい ての創造的技術活動の有効な展開が期待できる. 技術的能力, つまり技術的認知能力 実際に適用 ,. する能力, 評価能力, 発明能力などを養うためにも, それらを養い得る学習内容や学習環境を創出 することが重要だろう‐. 198.

(14) . 技術的課題解決における諸要因の検討. 引 用 文 献 1. 佐々木久視19 9 3 ‐ 技術科教育における技術的能力について 北海道教育大学紀要 (第1部C). 第4 4巻, 第1号,. 253一261頁. 0 5頁‐ 978 2‐ 北沢 競 1 ,85-9 .4 . 技術誠〔育における内容の脈絡= -技能学習1‐ 信州大学教育学部紀要 No N 2 8 4 7 5 4頁. 信州大学教育学部紀要 ‐ 技術 教育における内容の脈絡皿 -技能学習2- 3‐ 北沢 競 1 9 80 o 陀 ‐ , . 27 3 N 1 1 4 信州大学教育学部紀要 -技能学習3- o 技術教育における内容の脈絡N 98 0 4‐ 北沢 競 1 ‐ , 7一1 ‐ 頁‐ 80 5. 狩野広之 19 . . 技能の周辺;その生態と病態虹労働科学 56巻, 第2号, 5-76 4頁‐ 5 6. 近藤義美 198 . 技術的能力の発達に関する試論 福岡教育大学紀要 第35号, 第4分冊, 241-25 科教育論叢 ト1 名古屋大学大学院教育学研究 7. 木村 誠 198 8 . 技術教育における技能教授に関する研究ノー 第31号, 155-165頁‐. 9 0 8. 木村 誠 19 ‐ 技能学習におけるフィ ー ドバックの役割について 名古屋大学教育学部技術教育研究 第6号, 69一84頁.. 4頁‐ 6回総会発表論文集 40 74 9‐ 城 仁士 19 ‐ 技能の習熟に関する実験的研究 日本教育心理学会第1 5-31頁‐ 0 98 6 1 ‐3, 2 ‐ 技能の習得を早める方法に関する研究 日本産業技術議〔育学会誌 第28巻, No ‐ 向山玉雄 1 第 29巻, No 産業技術教育学会誌 技能の習得過程 日本 98 7 1 1 . . ノコギリ引き作業における ‐ 向山玉雄, 林俊郎 1 3, 57一64頁.. 2 9 1 1 . 川村 倖 19 ‐ 実験を導入したのみ使用法の授業における技能習得過程の分析 東京学芸大学紀要 第6部門, 第43案, 131一143頁.. 8 9 13 ‐ 技能習得における 「結果の認知」 による指導 金沢大学教育学部教科教 . 寺田盛紀, 中村正寛, 和田祥子 19 5頁‐ 育研究 第2伊号, 57-6 987 1 4 ‐ 児童ののこぎり使用技能に関する調査 名古屋大学教育学部技術教育学研究 第4 . 森下一期, 木村 誠 1 号, 79一117頁‐. 98 8 5 1 ‐ 技術的能力に関する研究-学校適応・基礎学力との関係分析-日本産業技術教育学会 . 安東茂樹, 城仁士 1 9‐1 55頁‐ 誌 第30巻, 第2号, 14 2 竹内幸明 1 9 9 6 中村正寛 1 寺田盛紀 , . 技術的能力と技能の関連構造に関する研究 金沢大学教育学部教科教育 , ‐ 4 2頁‐ 35一1 研究 第28号, 1 4巻, 第1号, 7-14 9 2 17 ‐ 自己評価能力の構造とその発達 日本産業技術教育学会誌 第3 ‐ 城仁士, 安東茂樹 19 頁‐. ,. 9 3 18 ‐ 技術的能力の構造解析 日本産業技術教育学会誌 ‐ 山崎貞登, 木佐賀哲, 松田健一, 有村修次, 南信一 19 第3 5巻, 第1号, 17一23頁‐ 1頁. 5号, 24 8 1 9 5 ‐ 技術的能力の発達に関する試論 福岡教育大学紀要 第3 . 近藤義美 19 07 4巻, 第3号, 2 20 9 9 2 ‐ 国際化・情報化における技術・職業教育 (1) 日本産業技術教育学会誌 第3 ‐ 村田昭治 1 一214頁‐ l l1989 i J t 21 ter ogy s cat ed chardsatchwe rTechnol , and ,the workforce ・ ohnson,S ‐ soPhi ,新Z T.,Ri ‐D.,Fos fBducat i i i S B d - 1 Vocat i IEducat i 口 t t 4 1 5 n n e o r o o on o s a a ona , . . l i l i i i la Whi 22 e ec - c ch Emphas zesint on Curr 1 l ogy Educat eworkfor Technol ‐ Johnson,S .D. 1992 ‐ A Fral i (2) 29一40 副 fT h l E d 3 J t tuaIProcesses o o c a o n o r n o e c n u u g y , . , ‐. 19-1 34頁) モー ド学園出版局 9 3 23 ‐ 創造的問題解決のステップ (高橋誠ら編 創造力事典 1 ‐ 高橋誠 19 3巻, 第2号, 2 24 9 3 ‐ 佐々木久視 19 ‐ 現代科学技術の発達と教育について 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4 33一240頁‐. 5一14 3頁‐ 2 5 9 92 ‐ 崎浜秀栄 1 . 技術教育の役割と国際協力 日本産業技術教育学会誌 第34巻, 第2号, 13 共立出版 ) 第4章, 認知科学ハンドブ ク 9 2 メタ認知 ( 石崎俊 波多野誼余夫編 26 孝 高橋秀明 1 9 楠見 ッ , , ‐ ‐ 239頁‐. 1 27 ‐ 村田昭治 199 ‐ 技術教育における問題解決の基本的な考え方. 金沢大学教育学部教科教育研究 第27号, 16 3. 一171頁.. 28 ‐ 29 . 30 ‐ 31 ‐. 土井正志智 1 97 8 ‐ 技術科の学習指導 土井正志智ら共著 技術科教育法 81頁‐ 産業図書 2頁‐ 同上, 8 6 清原道寿, 松崎巌 196 ‐ 技術教育の学習心理 20一24頁‐ 国土社 北海道教育大学平成4年度文部省特定研究報告書 (研究代 技術的能力の発達に関する研究 99 3 佐々木久視 1 . 199.

(15) . 佐々木 久 覗 表者 芝木邦也) , 37-57頁‐ 3 2 6 3 ‐ 成瀬政男 19 . 方程式による職業訓練の解析 「職業訓練」 , 6‐ 3 3 98 6年版) 第4巻, 健康・保健, 主婦の科学社 6頁. 1 ‐ 教育アンケート収録年鑑 ( 3 4 97 8 3頁‐ ‐ 北沢 競 1 ‐ 前掲載 9 35 久保田 競 人間にと 発達 第33巻, 第9号 1-1 ての手 3頁‐ っ ‐ 36 久保田 9 8 2 競 1 手と脳 紀伊国屋書店 2 5 頁 . . . 37 8 2 . 岩村吉晃 19 ‐ 触る-アクティ ブタッチの神経機構 伊藤正男編 脳と認識 平凡社 148頁. 8 3 992 5頁. ‐ 佐々木和夫 1 . 高次機能のしくみはどこまで解けたか-賢い脳の作り方 講談社 214-21 3 9 7 5 3号, 第4分冊 1 95一20 6頁‐ ‐ 近藤義美 19 . 技術科の構造 (1) 福岡教育大学紀要 第2 4 0 8 3号, 34頁. ‐ 水谷宗行 198 . 新生児における目と手の関係 発達 第9巻, 第3 41 ケヴ ン・コナリー 1 9 86 5一3 9頁. ィ ‐ . スキルの発達 教育心理学年報 第26集, 3 4 2 清原道寿 松崎巌 1 9 6 6 前掲載書 1 1 7 1 2 2 - 頁 . , . . 3 4 91 37一14 1頁. ‐ 前掲載 1 . 川村偉 19 4 4 99 2 ‐ 野村幸正 1 ‐ 「わざ」 の形成 (石崎俊, 波多野誼余夫編 認知科学ハンドブック 第W編, 第2章, 共立 出版)6 22一6 24頁‐ 45 2 ‐ 城仁士, 安東茂樹 199 ‐ 前掲載 7-14頁. 46 同上 . ‐ 47 7一23頁‐ 3 ‐ 山崎貞登, 木佐貫哲, 松田健一, 有村修次, 南信一 199 . 前掲載 1 48 野村幸正 1 9 2 9 6 2 6 6 2 7 前掲載書 一 頁 . ‐ ‐ 49 1 99 3 6頁) モー ド学園出版局 ‐ 恩田彰 . 創造性とは何か (高橋誠ら編 創造力事典 24-3 50 9 84 1 . 小林昭 . 新技術開発へのヒント 工業調査会 218頁‐ 51 1 99 2 9頁‐ ‐ 野村幸正 ‐ 前掲載書 61 5 2 生田久美子 9 87 1 8 1頁‐ ‐ ‐ 「わざ」 から知る 東京出版会 1 53 高取憲一郎 1 9 9 1 技能知の認知心理学的研究 鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第33巻, 第2号, 43 5 ‐ ‐ 一447頁.. (本 学 教 授. 200. 旭 川 校).

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参照

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