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工芸教育の教材と技術,技能

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Academic year: 2021

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(1)Title. 工芸教育の教材と技術,技能. Author(s). 小平, 征雄; 福田, 隆眞; 三浦, 知佳子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 39(1): 185-197. Issue Date. 1988-10. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5089. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 工芸教育の教材と技術, 技能. 小. 平. 征. 雄o福. 田. 隆. 昌o三. 浦. 知佳子. はじめに 工芸教育 は実質的には小学校の図画工作科の工作教材, 中学校美術科の工芸教材および高等学校 の芸術教科の中の工芸科目 が学校教育において 実施されている. それらの工芸教育の基礎には人間 がものをつくるという造形活動における技術の習得と技能の育成という教育理 念が存在している, 本稿では造形教育の観点から, 技術と技能に関する考察を進め, 更に教材の構造と実際的な工芸教 材の分析をもとに, 工芸教育における習得すべき内容と育 成される能力について考察を試みるもの であ る,. 1. 技術と技能につ いて 文明 が始ま って以来, 今日に至るまで, 人は造形活動のあり方につし・て考えながら文化を築きあ 「技能とはどのよう なものか」ということについても様々 げてきた. それに伴い 「技術とはなにか」. 「 な見解が試みられてきた. しかし, 科学の発達により生活文化は著しい変化を遂げ, 根底の 技術, 技能」 についての概念も流動化 してきているというのが現状である. 特に 「技術」 という言葉 は, 政治, 経済, スポーツな ど文化全般 において使われている, これら 「 1 ) 世間一般 で広く用い られている 「技術」 の特徴 を亀山寛は次のように分類している , 1つは, 技 術」 が実践概念として用い られている場合である. これは, 政治外交術, 選挙技術などと使われる ものである. 2つめ は, 習得のためには練習や習熟 が必要な 「技術」 である. この中には, 思考力 や創造力とい ったものを全く 排除した, 単に機械的な反復練習によ って習得できるものも含むとし ている, 3つめの特徴と して, 誰も が習得できるわけではなく 特定の人の独占物のような意味を含 むものをあ げている, そして4つめに, 本来の目標価 値がすでに存在していて, それら目標を獲得 するための手段, 方法としての 「技術」 をあげる, この4つめの特徴をもつ 「技術」 は, 生産活動 に対応したかた ちで用いられていることも付記 している, ここで, 美術科教育, 工芸科教育を含む造形教育において何 が教えられるかを明らかにする試み の一 つと して, 造形活動における 「技術, 技能」 についてみてみると, まず, 技術教育の関連から 考 えてみると, 技術, 技能の教育にはいくつかの主張がある, そ のひとつに生産技術教育論 があり, 大きな影響力をもっ てきた ・ 940年末頃, 武谷三男らが主張した 「適用説」 と, 戦前から これには, 1 「 「労働手段体系説」 という大 きな二つの柱 がある. 適用説」 とは, 自然の法則性を意識的に適用す る のではなく, 人間 が一つの目的をもって, 自然へ働きかける 生産活動において適用するという 立 2 ) 場をとる, した がって, ここでは技術は「生産的実践における客観的法則性の意識的適用 」技能は 185.

(3) . 小 平 征 雄・福 田 陸 員・三 浦 知佳子. 「生産的実践における主観的法則 性の意識的適用3 ) 」 である. これ に対し, 「労働手段体系説」 では 「労働手段である労働者が その生産目的 に応じていろいろな物の有機的 物理的 化学的な性 質 , , , を利用 して, それらの物(労働対象)に働きかけると き 働きかけるための手段が労働手段である4 } , 」 と考える, 労働手段が, 労働対象にどのような方法 で働きかけ 変化させるかと いうこと に 全て , , の技術体系における支配的, 決定的な意義 をおくことの立場 では 「技術」は労働手段の体系であ り , , 「技能」 は人間が 「技術」 を駆使する能力 を身につけた状態をさす . そこで, ここ で はこの二 つの生産技術教育論を踏まえ 技術と技能 の相関関係を次のよう に分け , て み る こ と が で き る,. 「技術」 は 「技能」 よ り上位 段階に位置するものである . 2 ) 「技術」 は 「技能」 獲得のため の前提条件である. この二 つの分類を基 に「技術」 「技能」の相関をみながら両者 の定義 づ けを明らかにしたいと考える , 1 )の立場にお いては, 「技能」 は 「単なる経験的な修練によっ て習得される水準 の低いもの5 } J であ り, 「技術」 は 「高度な機械, 器具の操作のための科学的 な学習を必要と する水準の高いもの6 } 」と 「 する, つまり, 技能 は肉体的な労 働能力であ り, カソ, コツと表現され試行錯誤的な経験 を主と 」 . する方法で形成され, それを 「科学の成果を取 入れ合理的にし一般化 して飛躍させたもの7 ) 」 が 「技 術」 であるとする. このよう に捉えられる 「技術 技能」 では 「概念的論理的知能8 } 」 である 「技 , , 術」 であっ ても 「頭が知っ ているのではなく 体がおぼえているもの9 ) 」 であるから, 一度身 につけ , ば忘 れるものではないというよう に考えられているといえる このような 「技術 技能 の捉え方 」 , , 0 )とし 「適用説」の代表的主張者であ る武谷三男 は 「弁証 を後藤豊次は「適用説」の俗流化であ る1 , , 法 の諸問題」 の中で, 技能を人間のさま ざまな感覚を微妙 に働かせることと捉えることが .カソと , コツの訓練と考えられ学校 の技術教育 における技能の教育 の否定といっ た形であらわ れると述べて 1 ). 1 ) い る1 ,. 1 )では身体的労働 とされた 「技術, 技能」 であるが 2 「 , )の 技術」 を 「技能」 獲得の前提 条件と 考える場合はこ れと大きく異 なる, アリストテレスは 「技術」 を自由な目的意識的産出行為として 必然的な作用か ら区別される一方, 人間を実 際的な能力として単なる理論的能力 や学問的知識と は 区別されるも のとする, 目的である対 象を実現化しようとするときそれを機械的技術 快の感情を , 直接に目指すと きのそれを直観的 技術として いる. このような「技術」のとらえ方は 「技術 は「人 」 , 間の行為 がなん らかの対象と目的を有効 に達成するため の理論的知識 の方法1 2 ) 」 とする プラトンの 考えを発展させたものと考えることができる, このよう に 「技術」 を 「目的をもつもの 「知識の体 」 系」 と捉える 点に1 )の立場との大きな相違をみることができる, そして 三枝博音は「技術の哲学 」 , のなかで, 医学の知識を患 者の複雑な症状 に対し治る方法をあてはめねばならず この知識を具体 , 的現実にあて はめる能力 の中に, もともと創造的 でならないものと して の 「技術 を見て取 てい 」 っ 3 ) つまり 「技術」は日常生活の中 に存在するも のであり 思いめ る1 . ぐらしたり, 適度の加減を見 , , たりすることとは全く無関係 のものではない, 言いかえるならば 「技術 とは 「目的に対してあ 」 , , あ し て も 良 い も の, こ う し て も 良 い も の で あ り も っ と 違 っ た 仕 方 で あ り う る も の1 4 ) , 」 に な る,. これを造形活動に置き換えてみるならば 「技術」 とは「機械 器具の操作 のための科学的要素を , , 5 ) 必要とするもの1 」であり, 生活 を向上させるために, 自然的, 社会的制約 のもとで自然の事実 に対 する認識を調和的 に組織だてて, 物質, エネルギー 情報処理を最適化する方法1 6 ) 」といえる. した , がっ て「自然の事実を変質 変形すると言う経験的事実を分析し利用しやすい形 に整理したもの1 7 ) , 」 という性格を含 むものと定義づれられる. また 「技術とは 人間を実践的生産における客観的な規 , , 8 } 則による形 成の判断力 の形成的過程である1 」とされ, 「客観的なも のであり, したがって組織的社 186.

(4) . 工芸教育の教材と技術, 技能. 会的なものであるので知識の形によっ て個人から個人へと伝承ということ が可能なのである」 とい うように導かれる, 杉山明博はこの「伝承可能」 を受け, 「物事をたくみに行うわ ざとして身につい 9 } て はじめて技術とよ べる1 」とし, それは誰にでも適応性のあるものである一方, 技法の一 つ一 つ が 学習される速度や出来ばえには個人差 があることを認める, 更に, 「技術」の獲得段階を三段階とし -一 技術に到達するまでの段階 -- 技法の体系の理解のための教育, て次のように考える,第一段階- -- -一 技術に到達した段階 -- 技法の身体を通しての訓 練としての技術教育, 第三段階- 第二段階- 「 「 技能の前提と しての高度な技術段階 -- 技術をベースとした創 造的造形教育, ここに, 技術」を 技 ことができる, 能」 の十分条件というとらえ方をみる, 清原道寿によれ ば,「技能」とは技術 が労働主体の側に現れるとき, いいかえるなら ば, 人間が「技 術」 を駆使する能力を身につけたときの状態 を指すことであり, 相川春喜は 「かかる労働能力の内 0 } 」 含する属性としての技術的能力を特定の条件をもとに特 定の労働手段を合目的に活用する 能力2 「 「 を 技能」 とする, 労働的で伝達可能 なものである 技術」 をもっ と効果的にかつ自動的に利用で きるようになること が 「技能」 である, この 「効果的かつ自動的」 とは, 星野芳郎の 「知識として 1 ) 解明されない法則性2 」に通ずると考える. 知識だけでは, 解決できなかったものを円滑に進めるも の, しかしそれは, 試行錯誤 的なものではなく, ある一定の規則をもっ ているものであると技能を 捉えるのである. 知識としては解決されないため, 「技術」獲得の上に経験的な反復練習の積み上げ によっ て, 個人の行為の中に把握されるもの, 他人に客観的な知識として伝 えることができないも のと特徴 づけることができる, 技術と技能を明確に区別してみると次のようになる, 1 ) 技能は技術の延長 上にあるが技術との関連性 は個人的なレベルで行われるものである, 2 ) 技術を高度にマスタ ーし, 訓練を継続しても必ずだれしも が到達できるものではなく, 個人的 2 ) な創造や変化によっ て形成された個性的展開の世界である2 . 「技術」 は 「技能」 の十分条件であるという考えを, さらに発展させ両者 は相補うものであると 清原道寿はとらえている. 「ある技能は「同一 の作業の中だけでその力を発揮するものであり, 作業 「 3 ) の場 面が全く新たなものになれ ば」 その 「技能」」 は役にたたなくなる2 , つまり, 技能」 は一つの 絶対的な到達点のあるもの ではないという ことを述 べ る, したがっ て,「新たな作業への適応と支配 とは, 「技術」 の力にまた なけれ ばならない. だがまた 「技能」 は 「技術」 のつかみきれなかった, 4 ) 隠された法則性を感覚によっ てつかみ2 」 生産的実践における行為を秩序的と統一的 にしていく点 「 で, 「技能」 を補っている. 技能」 の習得 が不十分であれ ば生産的実践は円滑に行われない. この 点に, 清原道寿の 「技術」 と 「技能」 を弁証法的関係として捉えることがうか がわれる.. 2. 表現のための技術, 技能 前章では, 造形活動における技術, 技能とは身体的, 経験的なものではなく 知識的概念という客 観的側面をもつもの, 「技術」として身につけた ものを更に発展させ作業を円滑 に進めさせるための 主観的なものとして捉えた, 技術は客観的側 面をもつものであるから技術指導は十分行われうるも のであると考 えられる, しかし, 現在の造形教育において は 「表現する」 ということ が外界からの 感受を表現するといっ たものに限定される傾向があ ると思われる, そのために, 一般 に技 術とは, 一定の生活目的を有効に達成するために, 何等かの材料を加工し, 成形して, 結果としての成果あ るいは作物, 作品を作り出す能力を指している, 造形活動における 「表現」 は, 文字, 色, 形, 音などによってイメー ジを実現化する世界である 187.

(5) . 小 平. 征 雄・福 田 瞳 員・三 浦 知佳子. と考える. したがっ て, 表現 は単なる空想とは異 なり, 製作表現 言語表現の別 はあるが 対象か , , ら受けた印象を外界 に表出することであると考えられる, 造形教育 においては 表現するための要 , 因の一つとして, 対象への興味, 関心があ げられている. これは, 学校教育における図画工作料 , 美術科においては, 表現の表層的な正確さ はあまり重要なも のではないという考え方 につながるも のである. しかし, 感情は意識 の主観的側面であるから, 感動する心だけでは表現に直接つながる ことはない, 感情によっ て創り出されたイメ. -ジという内的世界 を外界に送り出すため には, 表象 化という作業が必要である, こ の表象をイメージに即 したものにし その作業を円滑 に進めていく , ものが技術, 技能とい ったものではないかと考える, ここでは 技術 技能 特に技術 は 「表現す , , , る」ことを大前提 とする学校教育の美術 には必要不可欠なもの であるということを仮定として技術 , 技能と表現との関係を考察していく, 芸術 は技術の一種 であるとしたのは前章でも述べ たようにアリストテレスが最初である 技術を . , 目的である対象の概念を実現するための機械的技術, そして快の感情を直接 に目指す直観的技術と 5 ) いう二つに分類した.この直観的技術のうち美なる技術を芸術としている2 .従っ て芸術作品は技術 がつくり出したものという意識 は必要であるが それは自然の産物と見なすことができなければな , らないというように導かれる. ここに一定の規則 に拘束されてはいけないが また全く規則性を欠 , いたものであっ てもならないという考えが展開 される, 芸術は 美的価値を実現するために 技術 , , 6 } 従っ て 芸術と は一方では美学を依りどころにするも 的な制作を本質的 に必要とするものである2 , , のであり, 他方においては, 技術哲学に関連するものであるといえる, このようにみてくると, 技術は, 対象から受けたイメージを 「表現」 としてある種 の伝達機能を もたせるため に必要 なコード, という捉え方ができる, そしてこの外化する コー ドをよ り的確にす るものが表現への欲求, あるい は造形意志であ ると考える, 表現のためのコードとして技術と技能 の関係を捉えること の他に, 技術と技能は内的問題性においても共通の基盤を有しているとする見 方がある, デ ッ サ ウ ア ー は, ソ ク ラ テ ス が 定 義 す る テ ク ネ ー か ら 次 の 6 つ の 特 質 を 引 き 出 して い る2 7 ) ,. 1 ) あらゆる技術的形成 には, たとえ前科学的な原始的 な自然の知識であってもなんらかの自然知 識が先行し, この知的基盤が高 けれ ば高 い程, 技術的作品の完全さ の可能性は大きくなる , 2 ) 全ての技術的対象 は, 人間の目標から発する, 3 ) 制作者 の精神にはまず作物 の表象された形象が生ずる, 4 ) 自然知識が得られたとき, 目標のための活動によ っ て作品が成立し これが道具として目的を , 充足する であろう, 5 ) 作品 は懇意的にもまた偶然的 にもつく られず, 自然知識に則 っ てつく られる , ) 作品 は制作者が目標として念頭においたところ の目的を充足するが それは作品がこの目的 に 6 , よく適していること, つまり充足的価値を持っ ていることである, 2 )の目標とは, 意志を前提にし て作用 して, 作用主体 になる人間だけに認められるも のと考える ことができる, 例えば, 建築 の目標とは, 「家」 を建てることではなく 快適さを追究する 「住む」 , ことを前提とした 「住居」 と考えるのである, 従っ て変化発展していく可能性を含んでいるものと 考えることができる, この 「住む」 という効果をもっ て建築は行われると捉えるのである , さらに, デッサウアーは技術の形成力を担う人間の基本的タイ プを三つに分ける 第 ÷ 段階は自 , 然や環境 に対して知ることを欲 し, 因果性, 関連性 依存性などを認織 し自己の知識に取り入れる , 「研究人」 である そして その次の第二段階 では この得た知識を基 にして 明瞭な具象性を帯 , , , , びたかたちあるものを形成しようとするようになる, この段階が 「発明人」 の段階である 前段階 , 188. ・.

(6) . 工芸教育の教材と技術, 技能. で形成された内的形成物を外的世界へと実現化するの が次の 「工作人」 の段階である, この時, 実 現化するために用いられるの が, 手をはじめとする 人間の諸器官であり, 道具や機械な どの器具な 「 ものと考 えられがち 8 ) どであとする2 . 一般的 に は, 技術的作品」といえ ば, 三段階の工作人による 「 道具や機械などの器具や手 は である が, デッサウァーは, この 技術的作品」 を導いていくもの , ではなく, 自然から与えられたものを越えてさらに何かを形成することを最終目標とする ことであ るとしている, そしてこの目標を決定する 段階に, 芸術と技能の関連性としての創 造性を見ること ができるとしている, ここに外的な関連性だけで はない, 内的な関連性を見ること ができるのであ る. 造形教育において, 「技術」の指導は, 画一的なものを生み出 してしまうという危倶から避けら 「 れてきた, しかし, 表現するとい うことのために は, 客観的で教授可能な 技術」 は, 表現のため には欠くことのできないものであり, 美術を他との区別 としての自己表現 ととらえるなら ばより自 分らしいものを追究することができる 「技能」 もまた必要不欠であると考えられる, また, デッサ ウァー が考えるように技術的作品にも芸術的作品と同様に創造性がみられるならば, 作品の画 一的 という問題の原因は, 表現のための技術指導にあるのではなく, 目標 を個人のレベルで捉えさせる ことができないことに, 本当の原因 があるのではないだろうかと考えられる, 次に技術的作品と芸術的作品に関連する創造性の他に, それらを区別する感覚, 直観について考 えてみると, これまで, 美術に関わる感 覚としては, 具体的な媒体として扱っ ている色や形を通じ て育成される感覚 が主にとりあげられてきた, この感覚は造形性を基盤としながら, 具体性を捨 象 して純粋に美を見いだす感覚であり, 審美的感覚とすることができる, これは, 意識的知覚により 形成されるものである から, 訓練することで身につけることができるものと捉えること ができる. 2 9」である, こ これに対し, 直観 は「無意識的な道によって知覚を我々 に伝達 してくれる心理的機能 ) の直観の特色は, 感覚や感情に伴うこと が少なく, すでに出来上がっ た内容が浮上してくること, そして, その道筋は不明確であることである, 造形性を根底とした感覚訓練の後に, 瞬間的に把握 可能な結果をイメージとして伴う場合のようなものであると考える, 感覚の訓練は色や形の造形性 を通じて, 知覚の意識的適用として可能であり, 技術と同様に伝 達可能なものとされる. 一方, 直 観は, 感覚訓練の途中あるいは直後に個人が無意識的な道筋に従っ て獲得する能力であり, 技術と 同様に飛躍的に獲得されるものと考えること ができる, 後藤絹士は, 芸術と技能の違いを次のように捉えている, 芸術家においては, 作品を作ること が 0 ) 「できる」という能力の外に「成功する」という偶然 がはたらく点であるとする3 , この場合の運や 偶然とは無意識的なものと捉えられていると考えることができる, 制作を決めた段階であ らかじめ もっていた意識的なものに, 制作の途中段階で意識的なもの が働く, そして両者 が重ねあ ってこそ 芸術的作品と 呼ばれるものが生まれると捉えるのである. 無意識的なもの が働くということが芸術 的作品の特徴であるなら ば, 芸術の本質は, 直観であると考 えられる.. 3, 教材の構造化 造形教育の技術と技能は教材の中で はどのように位置づけられるか, 具体的な題材を分析する前 にここでは教材の構 造化についての考えをみていく, 教材 は, 狭義には題材や教具の意味 にとられる が, 本来は教育内容全体を指すものと考 えるの が 妥当であると思われる. しかしこのように用い られながらも 「教材」 という語から受 けるイメ ージ は 「教材解釈」 あるいは 「教材観」 といった使われ方 が示すように固定的静的なものであり, 教科 189.

(7) . 小 平 征 雄・福. 田 隆 員・三 浦 知佳子. 書に示されている題材がそのまま教材であ るといっ た捉え方がされることが多いように思わ れる , あたかも既成品のように示されているものを, 子供に伝達するため に巧みに解説することが教材研 究であるといっ た印象を受けがちである. 1 授業が学校教育 における教育理論の全体系の凝集点であ る3 )ならば その媒介となるものが教材 , であるといえる, 従っ て教材とは, 教師が巧 みに子供に伝達するため のものではなく 教師 によっ , て子供に向けられたも のに対して子供たちが立ち 向かっ ていくという授業本来 の姿を想定した上で 考えられなければならないものと考える. このこと について井上弘は 「子供がいかに活動するかと , 2 いう見通 しまでふくん で, 教師が動的 に再編成するも のでなければならない3 ) 」と述べている, 教科 書にある題材を通して, 子供がどのような材料 や資料を使うかと いうことはもちろん どのよう に , それらを使い活動していくかということまでを見通すことである. しかし子供の学習 の準備性は多 様である, 従っ て, 教材は, 固定的静的なも のではなく 動的でありしかも柔軟性 を持っ たもので , なければな らないのである. 教材を変化変容していくものと捉えるならば 教師は絶え間なく教材の再編成を行っていくこと , が必要になる, この時の視点として次のようなものがある3 3 } , 1 ) 教育的目的論的見地からの教材再編成 ) 認識能力と発達という見地からの教材再編成 2 3 ) 教材 の系統性という見地からの教材再編成 4) 教材構造化 という見地からの教材再編成 ) 授業過程と いう見地からの教材の検討 5 6 ) 学習活動と いう見地からの教材 の検討 7 ) 学習の集団組織と個別化という見地か らの教材 の検討 もともと統一性 をもつものである教育内容をある一 つの有機的な結 びつきを基 に教科 あるいは , 単元というよう に分類されている教材が, 子供の認識の順次性 にしたがっ て配列されなければなら ないというの は何か奇妙な印象 を与える, しかしこ れは科学技術の著しい進歩 による情報の大量化 という現象 による教材の大量化と いうことを考えた場合 学力の質的低下を防ぐためには必要 不可 , 4 }網羅的 に知識を知ることがもて はやされる百科全書的傾 欠なも のであると井上弘は述べている.3 向が再 び憂慮されなけれ ばならないときであると考 えるのである , そこで, 教材の構造化と はどのような内容をもつものであるか を井上弘 広岡亮蔵 高久清吉 の , , 三者の考えに基づし て展開していきたい, 井上弘は教材構造化 を 最も基礎的基本的なも のを取り , 出し, それに比べて二次, 三次と重要 さの程度を明 らかにしていくととも に それらの関連性を明 , 確にしていくという作業をしながら取捨選択していくこと であると捉える そして一つの単元ある , いは小単元という限定 された範囲で行われるものを微視的な教材構造化 ある教材と他 の教材との , あいだ に行われる作業を巨視的 な教材構造化というように分類している これは 教材の構造化と , , は, ひとまとま りの教材がもつ基本骨格の仕組 みであり 枝葉 の知識を取り去 っ た根幹知識である , と同時 に, 教材がも つ核心であり 教材に対する視覚 である中心観念と教材 を成り立たせている , , いく本かの支柱ともいえる基本 諸要素からなる教材の仕組みと捉える3 5 }広岡亮蔵 の教材化論を踏ま えた展開 であるといえる. 教材はなんらかの統一性 をもつものであるから それらを明らかにして , いくことが教材 の構造化という作業 であるとするのである, 井上弘はこの統一 性に基づき単元 を教材単元と経験 単元の二つに分類している 教材単元とは . , 論理的統一性 をもつ学問的知 識の教材 技能的統一性をもつ技能の教材である 学問的知識や技能 , . の系統を教師が順を追っ て子供に伝達するため に組織された単元 であるとしている このような考 . 190.

(8) . 工芸教育の教材と技術, 技能. 3 ) しかし 6 え方は,学問的知識や技能 は客観的に存在するという 考えが前提になっ ていると思われる , もつものと考え 第一章で述べたよう に, 技術と技能を明確に区別するなら ば, 技能は主観的側面を が伝達可能なものと 技能 られたように, 技術 は伝達可能である が, 技術との 区別と して用いられる は考 える こ と はで き な い.. 教材に対崎するもの が経験単元である, 既成の文化財を追究することを目的とす るというように されている, 学 教材単元 を捉えたのに対し, 経験単元と は, 経験活動と しての統一性をもつものと どのように解決 習者としての子供 が現在おかれている環境の中でどのような問題に直面し, それを であ していくかという子供の経験や要求, 目的を中心とする問題解決の活動として 組織される単元 教材が存在する る, 教材単元 が, 子供の外にある教材 であったのに対 し, 経験単元は子供の内部に が教材単 という特徴を持つ. 造形教材に関 しても, 構成の学習 のように系統的内容を多く含むもの 元であり, デザインの問題 解決学習な どは経験単元 と捉えることができる. を一般 井上弘は微視的な教材構造化と しての教材単元, 経験単元に対して, 高久清吉 は教材全体 念 命題, 的内容, 特殊的内容に分類する, 一般的内容とは, 教材の中心内容でありゞ 基礎的な概 , 得を容易に 一般的内容の理解や習 関係, 構 造, 原理な どである, 特殊的内容とは補 助内容であり, 類の根底にあ し, 効果的にするための具体的な内容や活動を指すものと捉えている, この二つの分 柄を理解したり, るものは,「教材内容 がもっている本当の教育作用 は,個々多様の特殊的な内容や事 3 7 ) えられる えであると考 ,高久清吉に 習得することの積み 重ねからでてくるもので はない 」という考 可欠のもの おいても, 教材の構 造化は, 煩雑ともいえる教育 内容の羅列 を整理するた めには必要不 特殊的内容 一般的内容に対する であるという考えであ る. しかし井上弘と明確に区別できる点は, 体を通して貫か の効用 をはっ きりと認めている点である, 教育作用 は特殊的内容に共通あるいは全 て生まれるもの れている基礎的, 基本的な概念命題, 原理な どの一般的内 容の習得によ ってはじめ 、のに即 し あるい は特殊的なものの中で得ら 8 }としな がらも,一般的なものは常に特殊的なも , である3 3 9 } な内容は, 具体性, 直観性, 身近さ 特殊的 点である としている ばならない れ , れるし, 得られなけ 経験, 学習, を持っているため, 子供の興味や注意をひきつ け, 学習者である子供 に対 して大きな 一般的なものとして教えら 理解, な どの可能性を保証する性質 をもっている, した がって初めか ら 一般的内容の短所を補い, れたり学 ばれたりすることで は,明瞭で確実な理解は生まれにくいという づけているのである. 真の教育作用 を行っ ていくためには不可欠なものとして特殊的内容を位置 が 一般的内容に対する特殊的内容の効用を認めることは, 両者の関係様式を認め ることにもつな 係が成 立 る, つまり, 一般的内容を上位, 特殊的内容を下位とするとらえ方ではなく, 相補的な関 4 0 ) 係を挙げる . すると考 える,高久清吉は,あくまでも一つの例にすぎないとしながら,次の三つの関 い様式 ) 特殊的内容を詳しく観 察しても一般的内容は現れてこな 1 2 ) 一般的内容は特 殊的内容そのものの 「中」 で見通される様式 ) 一般的内容と 特殊的内容が重なり合っている様式 3 れるも 1 )の様式 は, 特殊的内容が, 一般的内容の事例また は現象とみ なされる内容の場合に見ら め 象的概念であるた , そ のである. 例え ば 「アルキメ デスの原理」 といっ た一般的内容は純粋 に抽 事例や現 象を手 の事例をいく ら詳しく観ても一般的内容を見つけ出すこと はできない, いくつかの )の様式 は特殊 がかりとして初めて一般的内容を見つ け出すことができるのである, これに対し, 2 的内容を 的内容も一般的内容とは別に独自の価値を持っているという 特質を持つ, いくつかの 特殊 が一般的内容 )の様式 は, 特殊的内容 「類型」 としてまとめ たものが一般的なものになっ ている, 3 である が, の代表的なもの になっ ている場合である. 一般的なものはそのまま具体的, 特殊的なもの 美術教育 とい 特殊 的内容を理解することによりはっ きりと描 きだされる. 例えば, 明治時代前期の 191.

(9) . 小 平 征 雄・福 田 隆 昌・三 浦 知佳子. う一般的 内容に対して臨画教育という特殊的内容の関係であ る このよう に両者 の間には関係が成 , 立し必ずしも特殊的 内容 の中に一般的内容があるとい た場合 ばか りではないこ とがわかる. 枝 っ , 葉, 幹, あるいは上位, 下位とい った一方か らばかりのものではなく 相互的 なもの であることが , わ か る,. 知識 量の増大 に伴 っ た学力の質的 低下を防くため あるいは授業本来 のねらい である深くわかる , 1 )教材の構造化 という教材再編成 によ て達成され ことは4 ると考え ることができる,しかし,教材単 っ 元, 経験単元あるいは一般的内 容 特殊的内容の区別が授業 を行う教 師によ , って行われただけでは 十 分とは言えないと思われる,学習者が授業本来 の目的である広 い分野 の学習に必要 な内容や態 度, 方法を身 につけることができるよう になるため には 学習者自身が特殊的内容 に即 し , , ある い は特 殊的内容そ のものの中 で一般 的内容 を学びとるため に直観を働かせることが必要になる4 2 } . こ の直 観によっ て, 学習者 は, 個々の 特殊的な対象からも そこに含蓄 されている一般的内容 を導き出すこ とができるのである, しかしこ の特殊か ら一般 への直観においては 一般 的なも のが数多く の特殊 , なも のから初め て導き出されるというような帰納法 は通用 しないと いう特徴をも っと言える, 例え ば, 色彩 における三属性 の理解 は 個々 に色を取り上げ その値を覚 えて行くこと によっ てではな , , く, ある一 つの作品の製作 過程において三属性の つながりを色立体 として把握 するこ とによっ て明 らかにさ れていくと言 ったもの である 少数の特殊的 具体的場面 への取り組 みによ . , って一般 的な ものを見通 して行くことであ り 一般 的なものをさらに明確 にして行く のが直観の過程 3 )言 である4 , . い替えるならば, 特殊的な個物 に即し 特殊的な個物の中で一般的な法則 性や関係 を 「見通す , 」と 4 ) クラフキー によれば’教育学上の直観 は 客観的なも いうこと である4 . のであり, 感覚的知覚の概 , , 5 } 客観的であ るがゆえに 学習者 である生徒 念と は同 じものではないとされる4 にとっ ては身近 であ , , り, 直接的なものであるといえる. この 「身近さ」 と 「直接性 は 初めから与 えられ ていなけれ 」 , ばならないというものではなく 努力して得 られる必要があるも のであるといえ る. したがっ て, , 直観 は単なる感覚的な働 きではなく 精神的な作用といえるのである , , では, こ のような特質を持つ直観は どのような場面において引き起こさ れるのであ ろうか . ロー トはこの場面を「根源場面」と呼んでいる4 6 ) . 人間の喜怒哀楽, 必要, 創造の喜 びなどを生き生 きと した直接 の結 びつきから生み出されたも のである文化 財は その生成や創造 の根源 へさかのぼる場 , 面におい て行われる, 特殊的 によっ て追認識 追創造させることが学校 教育の本質 であることを 考 , え合わせるならばここ に特殊的内容の重要さを見 ることができる ・ , 教材 の一般 的なも のと特殊的なも のとの関係様 式の分類 効果的 な直観を引き起こすた めの場面 , の設定, そして特殊的内容の選択と配列の3点は 教材の構造的な編成 のためにはこ れからも本格 , 的に追究 されるべきも のであると考える ,. 4. 工芸教育に みる教材内容 学校教育 における美術科の学習指導要領では 小中学校とも に表現と鑑賞 の2領域 に整理 , , 統合 されている. しかし, 実際 には従来通り 絵画 彫塑 デザイ ン 工芸の4 つの分野は残 て , , , っ いる, , ここ では表現領域の中から工芸教 材を取り上げ 前章で述べ た視点からその構造を みる. , 7 )において 表現として工芸が扱 われているの は2学年までであ 中学校美術 科4 る, 1年 では, 日常 , 使われている工芸品の材料 (土 板 紙) を初歩的 な技法で成形 すること による材料体験 である, , , この材料体験 に工芸品としての用を加えることにより 材料の特性 を生かす製作方法を理解 すること ,. 192. ..

(10) . 工芸教育の教材と技術, 技能. を理解させる ができるように配列されている, 3学年においては, 一般社会における工芸の基本線 る ということ が目標になっ ている, そのため, 製作よりも鑑賞として扱われてい , 8 )で扱われている工芸教材と しての題材 をあ げながら,各々 について その 次に,高校工芸の教科書4 中心的内容, 特殊的内容 を抽出 してみると以下である. 高校工芸. 1. 名: 「くずか ごのデザインと製作」 中心的内容:材料と してのアルミ板の性質をしろ. 題. 材. 特殊的内容:1. 題. 材. くずか ごの機能, 構造を しろ. 2. 段 ボ ー ル な ど で 作 っ た ペ ーパ ー モ デ ル を 使 っ て の ア イ デ ア の 絞 り か た を. 3. 立体の組み立てかた をしろ. しろ. 名: 「照明器具」. 中心的内容:照明の構成と構造を体験的に学習する いろい ろな加 工材料から光源に対して適切な材料を 選ぶ ● 2 市販の照明器具の中 から使用環境や目的にあっ たもの を選ぶ観点 をしろ 3 図面から材料, 用具を整え製作の手順を考え出す 4 材料にあった接合方法をしろ. 特殊的内容:1. 題. 材. 名: 「木で作る」. 中心的内容:木の特 性をしろ なる 特殊的内容:1 生活を見直 し身近に使っているものの用 と美に関心を持つように 2 ペーパーモ デルなどで構想の適否, 材質, 加工法を考 える 材料の特 性から製作の手順, 方法を考える 4 使用目的からの発想を学習する 5 工具 (のこぎり, のみ, 砥石) の種類や使用方 法をしろ 6 素地調整の方法をしろ 7 透明塗装仕上げの方法 を理解する. 3. 8. 目止め剤の種類を しろ. 材 名: 「焼き物」 中心的内 容:生活と陶磁器のかかわり合い を再認識する 理解する 特殊的内容:1 土器, 陶器, せっ器, 磁器な どの性状の違いを具体例 を通して 形方法を 2 ひもづくり, 輪づ み, 板造り, 押し型, ろくろづくり などの基本的な成 題. しろ. 題. 材. 3. 使用 目 的 を 想 定 し てイ メ ー ジ す る. 4. 粕薬についての基本的な知識 を持つ. 名 : 「ア ク セ サ リ ー」. 中心的内容:服飾アクセサリ ーの製作を通して工芸の製作に関心を持つ 193.

(11) . 小 平 征 雄・福 田 隆 員・三 浦 知佳子. 特殊的内容:1. 工芸品 に対して製作 と使用を結 びつけて考えるようになる. 2. 用途にあった形体や図柄 を考える. 3. 木彫, 七宝焼 などの技法をしろ 各技法 に必要な用具を正しく取り扱うことができる. 4. 名: 「皮によ る袋物などの製作」 中心的内容:材料 としての皮の特性を生 かした製作をす る 題. 材. 特殊的内容: 1 2 3. 高校工芸. 生活 の中での材料としての皮の特性についてしろ 自分の手 で役立 つものを作ることや使うこと に喜 びを感じる. 4. 皮を加工す るため の用具 (モデラ 刻印 合成ゴム) などの使 い方をしろ , , デザイ ンした外形線や絵柄 を写し取る方法をしろ. 5. 計画的 に色づ けすることをしろ. 6. 用 具の使用 による装飾効 果をしろ. 2. 名; 「編組工芸」 中心的 内容:編組工芸に用いられる鱗材料 に親しむ 特殊的内容:1 編組 みの基本的な形 を理解し 技術を理解 する , 2 使 いやすく美しい形体を考える 3 計画的 に作業することをしろ 題. 材. 名: 「金属工芸」 中心的内容:金属との触れ合いを通してその素材 の特性を理解する 題. 材. 特殊的内容;1 2. 板金製作 (打ちだし, レリー フなど) の技術を習得する 身近な動植物をモチーフとしいろ いろな角度からスケッチをし対象 を立体的 握する. 3. ス ケ ッチ をも と に展 開 図 を かく こと が で きる. 4. 展 開 図 を金 属 版 に ト レー ス す る. 5. 金属板にできるマチエー ルに興味をも ちそれぞれを生かすことができる. 6. 用具, 工具の正しい使用法を習得する. 名: 「木材工芸」 中心的 内容:身近 な道具としてのいす の機能を理解 する 特殊的内容: 1 いすと しての目的にあっ た構想を練 り 図画をかくことが できる , 2 使用場所, 目的を考慮しながら木材を選ぶ 3 順序 に従っ て計画的作業をする 4 製図をもとに無駄 のない木取 りをする 題. 194. 材. 5. 製作に必要な木工技術を身 につける. 6. 仕上げを美しくするため の塗装をする. 7. デザイ ン, 製作の対社 会的 な責任を理解 することができる. に把.

(12) . 工芸教育の教材と技術, 技能. 「陶芸」 中心的内容 るくる技法による袋物の成形 特殊的内容 1 袋物の成形に必要な用具を使うことができる 2 粘土にょって成形されたものの美しさ, 耐久性を理 解する 題. 材 名. 3 4. 施紬, 絵付けの 基本的な知識を持ちその技術を習得する 粘土の性質を理解する. て 高校工芸の教材配列も基本的に は中学校美術科と同じく, 製作の材 料による題材の分類となっ べ 素材の観点だけか いる, 金属, 木材, 土, 七宝, 皮, 簾, 布 など, 中学校の工芸の題材に比 て, てみる 順次性につい る らみても, その広 がりは拡大され, 日常の身近な材料の多く を包括してい . 技 と, 工芸の素材相互の順次性はほとん どみられない が, ひとつの素材における順 次性はいわゆる 素 即している 術的な難易度においてみ られる, ここにあ げられた中心的内容は, それぞれの題材に 造形活動の基礎の 材と工芸の関連性 を示すもの で, 最終的にはどの題材も人間がものを作るという える, うえに, 個々の工芸の素材の適性とその製作のための技術の概念を認識することであるとい 的内 それらの中心的内容を把握するために, 個々の題材に即する特殊的内容があり, これらの特殊 上 個々 容は具体的 な素材であり, 素材の加工のための技 術であっ たりする, それらの技術習得の に ・ 教育目 造形教育の本来の の技能を獲得 し, 題材に対す る工夫, あるいは創造性といった工芸教育, 伝統 的が存在すると考えられる, 従って個々の題材は, 現代の日常生活に即す るもの, あるいは, 中心的内容と また , 的 な工芸品であれ ば, 何れでもよい が, 加エ技術に対する配慮 が必要であり, 的内容の中から 個々の特殊 あることを て変化しつつ , しての工芸の概念も現代社会への対応によ っ 把握させること が必要である,. )王. 1 亀山寛著 「技術科における技術概念の明確化」静岡大学教育学部研究報告 教科教育学編 8 976年 号 1 2. 清原道寿著. 3. 前掲2. 「技術教育の原理と方法」 国 土社 1 971年 p72. p76. 4. 前掲2. 5. 後藤豊次. 6. 前掲5. 7. 栗原英之助著. 8. 前掲7. 越河六郎編. 「講座. 現代技術と教育. 心理」 開隆堂 p44 術の 第6巻技術の労働の. 2 「生活リアリズムの美術教育」 明治図書 1963年 p14. . 970年 p99 岡田清著 「工作による 創造教育」 創元社 1958一1 9 954年 p18 10 武谷三男著 「弁証法の諸問 題」 理論社 1 9. 89 11 前掲lo p1 2 961年 p1 1 2 竹内敏雄編 「美学事典 増補版」 弘文堂 1 1 2 「 2 1 5 1 年 9 技術の哲学」 岩波書店 p 13 三枝博音著 14 溝口和夫著 「技術と創 造力について」 名古屋技術大 学研究紀要. 第四巻 p3 195.

(13) . 小 平 征 雄・福 田 隆 員・三 浦 知佳子 15. 前掲2. p70. 16 教員養成大学学部教官研究集会技術 科教育部会編 「技術科教育の研究 第一法規 1 97 8年 」 17 馬場信夫編 「技術科教育辞 典」 東京書籍 1 983年 18. 前 掲13 p292. 1 9 杉山明博著 告. 「技法の大系に関する研究1. 1981年 3月. 研究の意義と相関する三側面J 愛知教育大研究報. p13. 「技術論」 1935年11月 146- 14 p p 7 21 星野芳郎著 「現代 日本技術史概説」 1956年 大日本図書 379 p 22 杉山明博 は技術が個人的な側面 を持っているとしてはいるが技術と技能をきりはな りて定義づ 20 相川春喜 著. けて い る, 23 24. 前掲2. p75 前 掲21 p382. 25 前掲12 カントも 「技術」 を 「効用的技術」 「機械的技術」 と 「直観的技術 に分類し その後者 「 を 快 」 , 適なる技術」 「美なる技術」に分類している しかし カントは 後者 の二つを単 なる感覚表象 , , , の快を目的と するものと, 認識様式と しての表象の快を目的とするも のとに区別する . 芸術と は, 認識様式としてのものであると いうよう にテクネーを美的意味 に限定した , 26 講座美学新思潮4 芸術と技 術 竹内敏雄著 美術出版 社 1966年 所収 「技術的制作と芸 術 的制作」 後藤絹士著 p75 27 前掲26 p97 ソクラテス による能力と知 識との密接な結合を示 すテクネー の概念をデッサ ウァーが彼. 自身の 技術論を展開する上 で分類したも のである 技術の起源 は 第二段階の 「発明人 であるとし . 」 , , 技術的制作者 を創造的人間として捉 えている , 28. 前 掲26 p97. 後藤絹士は, ここ で 「工作人 による加工の作用は制作者の設定した目標を作品に実現化す る活 動であっ て, どこま でも研究人な らびに発明人による作用と つながる一連 の過程におい て見ら れなければならない. (中略)技術的制 作並 びに技術的作品が芸術的作品並 びに芸術的に極 めて 近似したも のであり, ここ に技術と芸術と の根元的類縁性 の一端がしめさ れてい るということ が で き る」 と し て い る,. 29. 「人間のタ イ プ」 ュング 高橋義孝訳 ,. 30. 前 掲26 pll1. 「教材の構造化 ● 井上弘著 」 32 前掲31 p8 31 33. 日本教文社 1 970年 p1 81. 明治図書 197 2年 p8. 前 掲31 p9. 34 前掲31 p20 35 「教育内容の現代化」 広岡亮蔵 著 pl08-pl12 36 前掲31 p53 37 「教育実践の原理」 高久清吉著 197 0年 協同出版 p129 38. 前 掲31 p134. 内容が一にお いて多を開く はたらきを持っ ているつまり一 において多を開く力を引き起こすこ とができると 考えられているも のを教材の純内容 であると高久清吉 はとらえている この純内 , 196.

(14) . 工芸教育の教材と技術, 技能. 基本的内容で 容とは関連する多くの広い分野の 内容を明 らかにするうえでの かぎとなる性質の ができると期待され ある点, 多くの広い分野の学習に必要な態度や方法を身につ けさせること う公式 が成立する る性質の内 容であると言う二点から純内容とはすなわ ち教材の中心要素とい と考 える の で あ る. 39. 前 掲37 p129. 40 前掲37 p138 3 41 前掲37 pl1 9 4 2 前掲37 p14 「 方法」 育の内容と 教科教 43. 高久清吉著. 「教育学研究全集第9 巻. 井坂行男編著. 35 976年 第一法規 p1 育方法」 収録 1 968年 清吉著 1 「 高久 構造 教授学 教科教育学の 4 」 4 45 前掲44 p231. 現代の教. 協同出版 p232. 36 4 6 前掲43 p1 「 ・3」 美術1・2 4 7 48. 984年 再版 開隆堂出版 1 1 985年 教出版 「高等学校 工芸1 0 2」 日本文. 改訂版. 師) (小平征雄, 福田隆員:本学助教授 函館分校・三浦知佳子:北海道立函館中部高等学校講. 197.

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参照

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