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研究室紹介(琉球大学農学部園芸学研究室): 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

研究室紹介(琉球大学農学部園芸学研究室)

Author(s)

-Citation

沖縄農業, 29(1): 81-81

Issue Date

1994-07

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1322

Rights

沖縄農業研究会

(2)

情報交流・研究室紹介 81

琉球大学農学部園芸学研究室

琉球大学農学部では平成3年に学部改組を行い、こ れまでの植物栽培系である作物学、園芸学に加えて植 物病理学の3研究室を合わせて統合し、大講座の熱帯 植物生産学講座と改称した。したがって表題の園芸学 研究室は存在してないが、構成メンバーと研究室の実 態は以前とほぼ同じなので、前号の作物学研究室の紹 介に沿って、ここでも旧園芸学分野の紹介をしておく とする。園芸学分野は大きく果樹、野菜、(蔬菜)、 花卉の3つの分野に分かれ、比嘉照夫教授、安谷屋信 一助手、上里健次助教授でそれぞれの分野を分担し、 大学院修士課程の院生、外国人留学生、学部学生の手 助けを得て研究を行っている。 果樹の分野では、国内岐南端に位置する1111縄の地域 性を考慮して、温州ミカンの早生性の解明を生理、生 態の面から長年にわたって追求し、青切りミカンの生 産性の|〈リヒに関する研究を行っている。また熱帯果樹 に対しても、マンゴーを中心にパパイヤ、バナナ、グ ァバ、アセローラ、レンブ、ゴレンシ、パッションフ ルーツなどを対象に、特に開花、結実性に関わる問題 や、その他栄養繁殖法なども手がけている。一方で、 土壌微生物の農業利用に関する研究に取Mllみ、その 中で光合成細菌、放線菌、乳酸菌のグループが植物の あらゆる面で有効に働くことを見つけ、特にそれらを 組み合せることによって一層の効果が得られ、有用微 生物群EMとして商品化し、県内はもとより、国内の各 地で、また諸外国においても広く使用されるようになっ ている。研究室では、各微生物毎の生態に関する研究 の他、それらの代謝産物、各種農作物に対する施用効 果など、幅広い応用面を含めて研究を行っている。 蔬菜園芸の分野では、l)ショウガ科(ミョウガ、ショ ウガ、ウコン、)およびユリ科(ワケギ、シャロット、 ニンニク、ラッキョウ)の栄養繁殖系蔬菜の育成、2) 夏期高温期における野菜栽培、を主な課題として研究 を行っている。栄養繁殖性蔬菜の育種に関しては、次 のような手順で研究を進めている。l)不稔性の程度と 原因の解明、2)稔性の比較的高い作物では結実条件の 設定、3)稔`性の低い作物では倍数性育種および突然変 異育種の検討、4)育種課程における組織培養技術の利 用。現在までの主な成果として、l)ミョウガ(2,=5 5)の|÷1殖によって育成した実生株に多くの異数体(2 ,=46~2,=60)の出現を確認し、実生株間に多様な 形態、生態変異の存在を確かめ、種子繁殖育種の可能 性を明確にした。2)ショウガでは、4倍性ショウガを 育成し、4倍性ショウガにおける稔性の回復と結実条 件を明らかにした。3)ワケギでは、細胞キメラ(倍 数性周縁キメラ)の育種的利用の可能性を示唆した。 花卉の分野では、切り花用デンドロビウムの発育生 理、生態に関して、とくに切り花収量の低迷の原因解 明と併せて高品質のそれに向けた諸問題に取り組んで いる。またキクについても、とくに日長と温度を組合 せた複合条件に対する感応性の検討を一部の栽培品種 で行い、その他の各グループについても再検討したい と考えている。一方で、沖縄の冬季を彩るヒカンザク ラについては、花芽分化、開花のステージと種子発芽 における低ilil要求性の関連性の解明を手がけ、またマ メ科の木本性花木についても、特異的な現象の見られ る種子結実性、雑極性に関する研究に取り組んでいる。 (_上里健次、安谷屋信一)

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