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JAIST Repository: 研究開発の効率化に関する研究

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

研究開発の効率化に関する研究

Author(s)

井口, 哲夫; 北浦, 好一; 原, 陽一郎

Citation

年次学術大会講演要旨集, 9: 22-26

Issue Date

1994-10-28

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/5428

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

1

B4

研究開発の効率化に 関する研究

0 井口 哲夫,北浦 好

0

陽一郎

(

東レ経営研究所

) Ⅰ・ はじめに バブル経済の 崩壊以後、 これまで以上に 業績に直 拮 する研究 朋発の マネジメントが 摸索 される中、 研究開発の効率が 大きな 課頼 として浮上している。 本調査は、 昨年 11 月から 12 月にかけて、 東証一部の製造業の 研究開発部門の 統括あ るいは企画スタノ ブ 550 名 (335 社 ) に郵送配布し、 239 件の回答 ( 回収率 43.5%) を得て分析されたものであ る。

厳しい経営環境の 中で、 企業の研究開発部門はどのような 効率化を図り、

問題意識をも って行動しているのか、 これらを重点に 研究開発体制の 見直しを図るうえでの 参考にしよ うとしている。 本報告は、 ( 社 ) 日本城 械 工業連合会の 研究開発効率化分科会 ( 主査 : 三菱 毛臆 ( 株 )

取締役開発本部副本部長岩本雅民兵

)

の委託を受けて

( 株 )

東レ経営研究所がまとめた

「研究開発の 効率化に関する 縛査 研究報告」 (1994 年 3 月 ) の一部であ る。 2. アンケート諾否の 結果 研究開発部門の 重視課題 dlo 設問 ) については、 特に「研究開発のドメイン ( 領域 ) の 再評価、 絞りこみ、 経営資源投入の 重点化」 (63.6%) 、 「研究開発のスピードアップ」 (61.5%) 、 「研究開発全体の 戦略の見直しと 浸透 ( 組構 目的、 ビジョン、 価値観の見面 し ) 」 (59.9%) などへの重視の 度合いが高く、 研究開発の蛾 略 と効率化に対してかなり 関心が高いことが 明らかとなった ( 図表 1) 。 これを業界別にみると、 医薬品業界では「研究開発のプライアンスの 拡大」、 「研究開 発リーダ一の 育成、 強化」、 「研究開発支援システムの 構築」などに 重点が置かれている のに対して、 精密・建設では、 「研究開発全体の 戦略の見直しと 浸透」に力点を 置き、 戦 略転換の動きが 予想される。 また自動車・ 自動車部品業界は、 平成不況の影Ⅰを 強く受け た 業界だけに、 「研究開発の 内部体制の効率化」を 当面の課題としているところが 多い。 次に研究開発の 効率化に対する 評価システムの 保有と活用状況についてみると、 回答 企 業の約半数がアウトプットを 把握する具体的な 手法をもっており、 研究開発のアウトプッ ト 拡大への要請が 高まっていることが 分かる ( 図表 2) 。 3, ヒアリンバ 謂 査の結果 一 22 一

(3)

上述のアンケート 調査から「効率を 評価する具体的な 手法または能力水準 ( 強み ) の 評 価 指標を有効活用または 定期的に活用している」 25 社を対象に業態別に 代表的な企業 7 社 を

選び出しヒアリンバ 調査を実施した。 ここでの質問項目は、

研究開発の力点をインプッ トにしているかアウトプットなのか、 といった研究管理の 力点、 次に効率化の 手法は何か 、 研究開発の強みの 評価指標は何かの 3 つに 分けられる。 図表 1. 製造業全体の 重要課題

不明

0 0 . 0

上 0.4

重 要 課 題

透 ︶

む直 埴観 浸し

瑚値

し 価 見 の 、

戦ン

全体の ビ 。 ソョ

開発

目的、

研究

D

組織

(

9 研究開発のドメイン ( 領域 ) の再評価

絞り込み、

経営資源投入の 重点化

223%

イⅠ

2Tl< 73 0o O

効率化

見直し

)

制の

テム の

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内ン

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③研究

(

未且梓我 、

2 0 . 8 0 0 . 0 2. 4

@

経営資源の適

化、

研究開発費の

開発に関す

・構成の適正

研究 $ ㎝ 員

1 3 1 54.9 1 1 6 48.5 1 4 2 59.4 I 4 7 6U.5 1 3 6 57.0 2.@ 4 し 見 の 価 評 と 投 " の マ フ一 発え 開智 突 い

9 洗 00 O 2. 2 2. 2 1. 7

い し ⅠⅠ 4

1

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工 4 O 3 研究者・技術者の 活性 ィ擦 レベルア、 ソプ ( 客戸 韻育 ・研修、 人事処遇 制田 28 o

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イ、 ラ機

のア 提 との

研究 D

4 2 円 皿 ﹁ 上 6% 9g l4 0

研究開発のスピー

ドアップ

Ⅰ 俺 9O 人馬 り 0 21 ⅠⅠ 9 8 ㏄ 02 工 4 l4 o く 備考 ノ 評点の平均値 二 (Z ( 各評点 X 回答数 D } - 回答数合計

(4)

効率の評価方法については、 ほとんどの企業がここ 数年の傾向として 重要視されるよう になってきたと 回答している。 かつて研究開発部門を 聖域化してとらえるケースもみられ たが、 そのようなこと 段々許されぬようになってきたのだ る なかでも、 「時間達成率」、 「進捗率」などの 生産性レベルの 指標に基づき 評価して ぃ る 企業が 7 社のうち 4 社にものぼった。 C 社のように将来を 見越して、 基礎研究など 将来 的な期待度も 含めて、 多面的に評価している 企業もあ る一方、 経営者を納得させる 材料と して効率指標を 模式化している 会社もあ った。 その効果については、 生産性のレベルの 指標をあ げた 4 社であ っても、 A 社はコスト的 に合わない、 F 社は次年度の 事業計画の参考、 G 社は自社の競争力水準 ( 強み ) 向上のた めに活用する、 など具体的な 内容では遠いがみられた ( 図表 3 ) 図表 2. 業種別の重要課題

全体の平均値

239 食 13 窩維 ・ パルプ 18 化 学 ・ 石 油 51 医 薬 品。 13 ゴム ・ ガラ ス 8 鉄 韻 栗 14 非鉄金属・金属製品 10 機 械 2l 毒 気 機 器 材 生垣 船 5 自動車・自動車部品 14 その他 括送 月機器 4 精 密 機 器 7 その他製造業 6 建 没 7 く 備考 ノ 1. 評点は 、 極めて 2. 記号の▲印は 、 ▼印は 、 ① 戦 略 の 見直し

2.6 Ⅴ 2.3 2.4 2.5 ム 2.9 2,6 2.6 2.8 43.0 2.5 42.9 ドン 再 Ⅴ Ⅴ

③ 制

率れれととれ九九ム

左 ム 内林 効

④源正九九

% れ 久久

れ左れ

Ⅴ▼Ⅴ

ほ 貧道 ⑤ テーマ の 見直し

2.4

2.3 2.4 2.4 2.5 2.3 2.6 2.6 2.a 2.s 2.4 2.2 2.3 2 ユ 2.5 2.6

⑥一のれ久久久

久久

れ幻

リ育

重要が [3] 、 重要が [2] 、 重要度低いが [ エ ] で表示 全体の平均値より 0 . 5 村外以上高い 評点。 ム印は、 全体の 全体の平均値より 0 . 587 外 以上低い評点。 Ⅴ印は、 全体の の 研究者 活性化 2.2 2.2 2.3 2. Ⅰ 2.4 2.a 2, Ⅰ Ⅴ 1.9 2.1 2.2 Ⅴ 1.8 2.2 A2.5 2. 工 2.3 2.0

⑨ アライ ヤン ス の拡大

1.9 Ⅰ , 8 2.t 1.9 ▲ 2.6 2.0 2. Ⅰ 2.0 t.7 1.9 ▼ 1,4 ▼ 1.4 2,0 A2.3 Ⅰ・ 7 Ⅴ 1 お

値値 均均 平平 まさ @@ 円円 りり よよ

一プ

6477896547 ⑩ ピドッ左 ㌃ 左

久久㌃久久

れ 2@

Ⅵ咄咄

2 Ⅱ ム 高低 3. 全体の平均値 には、 不明の案 種 (N-4) も含む。 一 24 一

(5)

図表

3 . R & D

効率化に関する

ヒア

ング結果

1ロ | 項目入会社

A

社 ( 食

品。

) 1 研究管理の 団 0UTPUT 口 lNPUT 点はめら コ 両方 2 ①いっから 10 年 拉 前から実施 作成者は 会社方針として 決定 効 朋 尭の所要時間 ( ユ 寧 ③ポイント ニット ) を荻み 上げ の は何か 達成皮を半期毎に チ 丼 ェック。 法 出てるか

'

卜 効果

士 価 効果は

テーマ倣が校られる と同時に、 時 悶を幾 ら使ったか分かる。 10 年 位 何から実施 各卒業郎の企画室 売上、 利益、 技術レ ベル、 マーケティン グレベルから 有力商 品を予測 0 次の有力商品を 確定 し、 その方向へ R& D を 誘町 することが 可能 0

B

社 ( 化 学

)

C 社 ( 電 機

)

D

社 ( 電 機

)

E

社 ( 構法機器

)

F

社 ( 精密機械 )

G

社 ( 化 学 )

団 0UTPUT 口 lNPUT 団 0UTPUT 口 lNPUT 団 0UTPUT 口 lNPUT 団 0UTPUT 口 lNPUT 団 0UTPUT 口 lNPUT 団 0UTPUT 口 @NPUT

口 両方 口 両方 ロ 両方、 ロ 両方 口 両方 ロ 両方 ここ数年やかまし い 2 年前からスタート 5 ∼ 6 年前から実施 3 年前から実施 昭和 40 年代の後半 4 年前から実施 各事業部長 企画室 企画室 管理 邨 技術管理部 技術開発本部 生産性 (- 党上 / 研 当面の成果が 無理で 世の中の技術水畔と 経営者を納得させる フォーマットを 用い 時 冊 管理による達成 究 者数 ) の分子と分 も描 来 的な期待 皮 か の比較を研究分野 ご 材料として 棋 文化す 進捗 度 と予算の皮 合 申と ステージに対し 母を毎年 i0% 改善す らも多面的に 評価。 とに行 う こと。 ること。 いを四半切毎に チヱ ての進捗 串 のよ白菅 ることが目標。 ソク 理 。 最近 10 年 川の インプ 基礎研究がなおざり レベルの高低による 商品企画部門と 同じ 次年 皮 辛菜計画の査 予定通りに進む 確率 ソト は増え、 アウト にならぬ利点があ る。 評価はインセンティ

土依

での 牡拾 ができ 定に役立てる。 運 れ が 商 くなった。 ㌃ - プットは 横 ぱい。 ・ 効 研究者の思いを 語れ プ として効果があ る。 つつあ る てるテーマは ど 小咄 マ になる前の探索Ⅵ 串 向上の努力が 必要 るツールが理想。 の 要求 度 が商い。 究が充実。 20 一 25 年前から実施 2 年前からスタート 5-6 年前から実施 相当前から実施 劃柴 時から実施 4 年何から 芙施 会社として 指 楳を企画室が 作成 企画室 技術 朋 発企画室 鱒 甘や研究 卸尭 部 会社全体として ポートフォ リ オの グ 妓 合力を、 「世の中 同業他社との 比故 に 工数能力をコンビュ 技術の伍血性 が 帯い 特許 郎 が現在の技術 リッドを使って 技術 が必要とする」 、 な より方向を決めて 投 一タによりシミュレ ため、 各部門 に荻皿 水準を A 年 舶から 徹 を 分類して投合他社 ど 5 つの段階に区分 資すること。 一ンコソ 背理。 を 持たせること。 底 的に調査 ( ポート と上 ヒド 交 。 フナリオの柿売 ) 。 他社より先に 特許や 事業化された 研究 テ 先行企業のキャッチ 音斡の スクートとし 管理部からの 統制で テーマ者 手 後に テ一 卸 品を出すなどオリ ーマがどれだけあ る アップ 0 て垂要 な意 援 。 なく、 自主管理する 7% 択の誤りに気付 ・ジナルなもの 作りの かが大切。 ことで研究者の 責任 くことがなくなった 伝統が存在。 括が 向上。 " Ⅰ と 。

く傭考 ) 1 ∼ 3 の 投 間内容は、 それぞれ次の 通り。 1. OUTPUT と lNPUT のどちらに プ U 点を置いた研究管理を 行っているか 2. 効 串を評価する 具体的手法をもっているか 3. 研究㈱尭の能力水準 ( 強み ) の分析評価指 棋 をもっているか

(6)

4. まとめ 企業の研究開発をめぐる 環境は大きく 変化し、 戦後一貫して 続いてきた欧米へのキャッ チアップを目標とする 開発効率重視の 姿勢から、 Q0 年代には経済性、 収益性が重視される よ う になってきた。 今までのような「研究開発」イコール「保険」といった 考え方が通用 せず、 どれだけ事業成果に 結び付いた研究開発であ るかが、 問われ始めている。 「開発効率」といった 生産性レベルからの 効率アプローチではなく、 効率の本質を 十分 に詩音したをえで、 研究開発の効率を 性格に把握する 具体的方法を 見いだすことであ る。 そのためには、 従来からの生産性だけを 重視する一元的な 効率 慨 念からの脱皮を 図り、 狙 いの有効性、 競争力水準、 経済性を重視した 新たな研究開発マネジメントシステムの 構築 が 必要であ る ( 図表 4) 0 図表 4. 効率指標のフレームワーク 研究開発の効率

狙いの有効性

Ⅱ競争力水準

]

Ⅱ生産性

1

[

研究開発の組織目的

( 目標 )

の達成の度合い

] [

研究開発の狙いが 社会や市場のニーズに 適合する度合い

] [

競合他社に対する 自社の研究開発のポテンシャルの

高さ ] [

各経営資源投入貢に 対する研究開発の 成果の量、 質

] [

研究開発費投入額に 対する研究開発の 成果

(

金額換算

) 一 26 一

図表  3  .  R  &amp;  D  効率化に関する  ヒア  リ  ング結果  1ロ  |  項目入会社     A   社  ( 食  品。  ) 1 研究管理の  団 0UTPUT  口 lNPUT   点はめら コ 両方 2 ①いっから  10 年 拉 前から実施    作成者は  会社方針として 決定 効 朋 尭の所要時間  ( ユ 寧 ③ポイント ニット )  を荻み 上げ の は何か 達成皮を半期毎に  チ 丼 ェック。 法  出てるか ' 卜 効果     士  価  効果は    

参照

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