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マンガで描<
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人のあり方』
教科領域教育専攻 芸術系コース{義借) 指 導 教 員 肉 薦 睡 神 木 百 合 子 1.研究動機 添い続けるものになることを命題として作品制作 筆者の幼少の時期より常に触れ親しみ,自分で に取り組んで、いる。 も描いてきた漫画というメディアを使い,人々の 具体的には,心理的な描写により僅かに影を持 心に響く作品を作りたいとし、う理由が研究の発端 たせた話の流れから, ドラマを感じさせたりシニ である。多くの漫画作品に触れる聞に,以前より カルな笑いへと読者を導き,同時に読者のカタル 人の心や人生をテーマに描きたいと思っていた中 シスともなることを想定しながら描いた。 で,大学時代に心理学を専攻していた経験が,今m
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制作過程と工夫 の制作に大きく影響を与えていると感じる。大学 B4の漫画用紙に,製図用インク,及びトーンと 時代の勉強を経て,より一層 f人間Jというもの 呼ばれる専用のシールを用い,従来のアナログ漫 に焦点を当てた物語を描きたいと願うようになっ 画の描き方に基づいて制作した。手描きであれば た。その結果,人生,愛情,死生感など,核心に 線から温かみを伝えることができ,その一本一本 迫るテーマを多く取り扱う傾向が強くなったよう に描き手の性格や感情を表現できると考えたため、 に感じる。さらに一年間の休学期間を経て,自分 この手法をとった。手描き部分が完成した後は, の世界だけでは経験が浅く,稚拙であると実感し, それらを印刷用完成原稿とするために,スキャナ 他者へフォーカスすることへの大切さを知った。 ーでパソコンに取り込み,彩度等を調整した。さ 漫画と向き合うことは,ある意味自分自身の探索 らにサイズ加工を施し表紙を付け足して,印刷業 とも言える。 者に発注しB5の冊子に仕上げている。スキャナ-1
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制作のテーマ で取り込んで)度デジタル化したのは,文字入れ テーマは f人のあり方j。人の生き方,考え方, のためでもある。 ひいては愛し方を多角的に描くことを志している。 各作品は全て違うテイスト,違うジャンルで描 なお且つ,ただ面白い・ただ悲しいだけでなく, いており,読者それぞれの噌好を意識したつもり 読み終わった後に登場人物の台詞,表情,景色が, である。なお,読みやすいように各漫画は5冊に 一つでも鮮やかに心に残り,その人の余生に寄り 分けている。作品においては,読み手がエンディ− 342 − ングを仕上げることを想定したものが多川つま りあえて良くも悪くも取れるストーリーに仕上げ ており,読者の感じ方,考え方に任せている。 大判完入学直後に制作した「玲子J(図 1)では, 精神病というナイーブ、な題材を扱い,人の愛の形 を提言しつつ,表現の自由に挑戦した。多様な考 え方を備え,違うものを認め合う心を養うことを 目指した作品でもある。 (図1)~玲子,~ 2頁より また,読後に再び読み返してもらうことも想定し ており,所々にイラストでギミックを用意してい る。たとえば(図2)のシーンでは,花瓶が人の 横顔に見える錯視の遊びを取り入れている。また 物語の随所に出てくる花々には,花言葉を借りて そのシーンの意味を託している。(図 3)のアーテ ィチョークは「警告jの意味を持ち,物語では主 人公が医師から重要な提言を受ける場面である。 読み終わったあとも気づきゃ発見により楽しめる 工夫を1[;掛けた。 (図 2)~玲子,~ 1 8頁より (図 3)~玲子,~ 1 9頁より