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大型震動台による免震FBRプラントの終局挙動評価

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Academic year: 2021

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(1)主要な研究成果. 大型震動台による免震 FBR プラントの終局挙動評価 背 景 次世代の高速増殖炉(FBR)の設計においては、大幅な地震力低減による内部機器の耐震性向上や設計合 理化が期待できることから、免震構造の採用が検討されている。一方、「発電用原子炉施設に関する耐震設計 審査指針」の改定(2006 年 9 月)により、設計地震動を超える入力に対するプラントのリスク評価が求められ ることになりつつある。FBR の免震設計に備え終局域データ等を得るため、(独)防災科学技術研究所の世界 最大の震動台 E−ディフェンスにおいて積層ゴムを用いた免震構造の試験を実施することとなった。. 目 的 免震 FBR プラントを想定した大型試験体の震動台試験により、設計地震動に対する免震効果を確認すると ともに、設計地震動を超える入力による積層ゴムの破断を含む終局挙動を明らかにする。. 主な成果 1.大型試験体を用いた免震構造の震動台試験による終局挙動把握 質量 600t の上部構造を直径 505mm(実機の約 1/3)の鉛プラグ入り積層ゴム 6 体で支持する水平免震構造 試験体の震動台試験を計画・実施した(図 1)。試験では、やや長周期域の減衰定数 5%の速度応答スペクト ル値を 150cm/sec に設定した設計地震動による加振を行い、免震構造の応答低減効果を確認した。また、設 計地震動の最大加速度レベルを上げていくことで鉄筋コンクリート壁の損傷ならびに積層ゴムのハードニン グ・破断現象を生じさせ、免震構造の終局挙動の把握に成功した。積層ゴムの破断は、設計地震動の 4.0 ∼ 4.8 倍相当で生じ、そのときの破断ひずみは 550%∼ 600%程度であった。この破断ひずみは、積層ゴム単体 の静的(繰り返し漸増および単調載荷)試験結果とほぼ同等であった(図 2)。 2.終局域における免震構造内の応答性状の評価 積層ゴムのハードニング以降の終局域における上部構造頂部の床応答スペクトルには上部構造のロッキン グ振動による高振動数域のピークが発生した。一方、重心付近では入力に対して高振動数域での顕著な応答 増幅はないなど、機器の応答評価のための貴重なデータが得られた。また、積層ゴム単体の静的試験結果に 基づいた解析モデルによるシミュレーションによって終局域の試験結果をほぼ再現できることを明らかにし た(図 3)。 3.積層ゴムの破断メカニズムの解明 震動台試験後の積層ゴムの破断面・切断面の観察および材料試験などから、積層ゴムはゴムの母材破断を 起点として破断しており、ゴムと鋼板の接着は健全であったことを明らかにした(図 4)。 なお、本研究は、(独)日本原子力研究開発機構からの受託研究として実施した。. 今後の展開 本試験で得られた成果を免震 FBR プラントの設計・リスク評価等へ反映する。 主担当者. 地球工学研究所 上席研究員 矢花 修一. 関連論文. 北村誠司、矢花修一ほか:大型震動台による FBR 水平免震プラントの終局挙動把握試験 その 1 ∼その 7、日本原子力学会 2008 年秋の大会予稿集、2008 年 9 月、pp.8-14 S. Kitamura, S. Yabana et al.,“Shaking Table Tests with Large Test Specimens of Seismically Isolated FBR Plants, Part 1 - Part 3”,ASME PVP2009, 2009.7. 122.

(2) 9.電力施設建設・保全/地震リスク軽減技術. 図1 水平免震構造試験体と鉛プラグ入り積層ゴム(実機の約1/3)の設置状況 左はE−ディフェンスに試験体を設置した状況である。積層ゴムの破断を行う震動台試験としては最大規模で ある。右は試験体下部に設置された積層ゴムで、応力状態を含めた詳細なデータの取得が行われた。 8. せん断応力 (MPa). 6 4. 4.0SH入力時 静的繰り返し試験 静的単調載荷試験. 2 0 -2 -4 -6 -8. 震動台試験での破断点 -600 -300 0 300 せん断ひずみ (%). 600. 図2 積層ゴムの破断の瞬間と破断時のせん断応力-せん断ひずみ関係 積層ゴムの破断は試験体端部で生じ、破断時には積層ゴム中央の鉛が一部飛び出した(設計地震動SHの4倍相 当最大加速度入力時)。震動台試験による破断ひずみは静的繰り返し漸増および静的単調載荷試験の結果とほ ぼ同等であった。 12000. 応答加速度(cm/sec2). 10000. 壁下部スラブ(重心近傍)位置 4.0SH入力 解析結果 試験結果. 8000 6000. 破断時 加振方向. 4000 2000 0 0.01. 9 0.1 周期(sec). 1. 破断の起点. 図3 積層ゴム破断時の試験体重心付近での床応答スペク トル(減衰定数1%)とシミュレーション結果 暫定的に設定した設計地震動SHの4倍相当最大加速度入力 による重心付近の床応答スペクトルでは顕著な応答増幅は ない。また、解析結果は試験結果とよく対応している。. 123. 図4 積層ゴムの破断面 積層ゴムの破断の起点は黒いゴム層と なっていることがわかる。.

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