• 検索結果がありません。

地すべり移動時における間隙水圧の観測 A short time interval measurement of pore water pressure during a landslide

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "地すべり移動時における間隙水圧の観測 A short time interval measurement of pore water pressure during a landslide"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

D01

地すべり移動時における間隙水圧の観測

Observations of pore-water pressure during failure in a moving landslide body

〇松浦純生・柴崎達也・大澤光・土井一生・土佐信一・佐藤北斗

〇Sumio MATSUURA, Tatsuya SHIBASAKI, Hikaru OSAWA, Issei DOI, Shinichi TOSA, Hokuto SATO

In order to elucidate the mechanism of a coastal landslide, static and dynamic monitoring was conducted by the installation of displacement gauges, piezometers, and other sensors. Fluctuations in the pore-water pressure were monitored when a long-travelling landslide was induced by heavy rainfall from September 19 to 20, 2015. Observation results showed that pore-water pressure dropped rapidly just before landslide displacement occurred and high pore-water pressure was generated during the displacement and deformation of the moving landslide body. 1.はじめに 脆弱な地質が分布する北海道東部の海岸斜面は、 崩壊や地すべりの多発地帯となっており、汀線の 後退が著しい。斜面変動の誘因としては、降雨や 融雪、波浪、さらに地震などが考えられる。この ため本研究は、気象や海象条件に加え、地震を含 む複合的な誘因によって発生する斜面変動の発生 機構を明らかにすること目的として、再活動型の 海岸地すべりを試験地として設定し、変動量や間 隙水圧などの観測を実施している。本観測中に地 すべりが発生し、移動時の間隙水圧の変動観測に 成功したので、予察的に報告する。 2.観測場所および観測方法 試験地は、北海道東部の厚岸湾に沿った丘陵地 帯に位置する再活動型の小規模な海岸地すべりに 設定した。過去から繰り返し活動しているため、 風化泥岩を主体とする移動体は著しく破砕され攪 乱されている。地すべり地周辺は比高30~50m の 丘陵が海岸沿いに広がっているものの、後背山地 は存在しない。しかし、地下水は豊富で斜面末端 では地下水の流出がみられる。本試験地に、2015 年 9 月に孔内伸縮計(1)や間隙水圧計(5)などを増 設し、従来からの10 分間隔に加え、20Hz サンプ リングによる動的観測を開始した。 3.結果と考察 長距離の移動を伴う地すべりが9 月 19 日の深夜 に発生した。これは、台風20 号の影響により、19 日の午後から夜にかけて、20mm を超える時間降 水量とともに、総量で約 200mm に達する大雨が 降ったためである。図1 に観測結果を示す。 雨水の浸透により間隙水圧は上昇したものの、 斜面下部の間隙水圧は19 日の夕方から降下した。 これは、下部からの変位が累積し間隙水が一時的 に消散したためと考えられる。同様な現象は自然 斜面を使った現地実験等でも報告されている 1) その後、変位速度は急激に大きくなり、最大で 10mm/s 以上となった。変位速度が大きくなるとと もに、移動体内部の間隙水圧も急上昇した。これ は変位に加え、移動体が大きく変形したためと考 えられる。今後、動的観測結果を詳しく解析し、 移動時の間隙水圧の動態を明らかにしたい。 参考文献

1) Ochiai, H. et al. (2004): A fluidized landslide on a natural slope by artificial rainfall, Landslides, 1, 211-219.

0 2 4 6

18-Sep 19-Sep 20-Sep 21-Sep

P re ci p ita tio n (m m /1 0 m in )12.0 16.0 20.0 24.0 28.0 V M C (% ) -20.0 -10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 po re -w a te r p re ss u re (k P a ) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 D is p la ce m e n t (m m ) po re -w at e r pr e ss u re (k P a ) 図1 降雨の浸透とそれに伴う間隙水圧および地すべり変位量等の観測結果 B-15-4 (-3.2m) B-15-4 (-3.2m) B-15-3 (-2.9m) B-15-2 (-3.2m) Displacement -1.5 m -0.6 m -0.3 m

参照

関連したドキュメント

地盤の破壊の進行性を無視することによる解析結果の誤差は、すべり面の総回転角度が大きいほ

この条約において領有権が不明確 になってしまったのは、北海道の北

つの表が報告されているが︑その表題を示すと次のとおりである︒ 森秀雄 ︵北海道大学 ・当時︶によって発表されている ︒そこでは ︑五

専門は社会地理学。都市の多様性に関心 があり、阪神間をフィールドに、海外や国内の

このような環境要素は一っの土地の構成要素になるが︑同時に他の上地をも流動し︑又は他の上地にあるそれらと

ある架空のまちに見たてた地図があります。この地図には 10 ㎝角で区画があります。20

   縮尺は100分の1から3,000分の1とする。この場合において、ダム事業等であって起業地

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に