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近藤みゆき先生のご逝去を悼む
栗
原
敦
近藤みゆき先生のご逝去は、二〇二〇年の正月休みが明 ける時期に、 御夫君の泰弘様よりそのご挨拶を賜りました。 ご家族の悲しみはいかばかりかと、ただ、ただ、お悔やみ 申し上げるほかありませんでした。 近藤先生には、日野キャンパス時代の二〇〇一年に千葉 大学よりお迎えして以来、再び文学部が渋谷キャンパスに 戻って私自身の定年退職に至るまで、国文学科の教育・研 究諸活動に同僚としてご一緒させて頂きました。女性の自 立を旨とする姿勢は印象深くあり、互いにプライベートに はあまり立ち入ることの多くないお付き合いではありまし たが、早すぎるご逝去の原因となった、長いご闘病の間の ご努力、その思いには、近くでお見受けする者としても想 像に余るほどのものがありました。 教育機関における感染等に関わることではなく、学生や 教職員のための対処は全く必要のないものでしたが、現代 医 療 で も ま だ 有 効 な 薬 や 治 療 法 が 確 立 し て い な い 難 病 で、 折々の治療の試みに合わせて、入院、病臥の期間も要され ました。体調の回復を待っての授業や、卒論ゼミ指導など を続けられる内にも、様々な業務の軽減が避けられなくな り、 学科や大学、 学園組織での種々の調整も伴うことになっ ていきました。闘病が長期にわたるということもあり、就 業管理の規則についても、学園諸部門でも先生の求めや実 情 に 鑑 み て、 ど の よ う に 支 え る こ と が で き る か を 検 討 し、 規程等の整備にもあたりました。先生も、勤務の叶わない 時間でも、研究や諸情報等について、大学や学園に貢献で きることはないかと提案されていたご様子も、仄聞いたし― 39 ― ましたが、大学や学園組織でも、その間の経験は、今後と も望ましい就業のあり方を求めるために生かし、受け継い でいくだろうと存じます。 ご闘病の労苦を離れ、安らぎに満ちてお休み下さいます よう、心よりお祈り申し上げます。 (くりはら あつし・実践女子大学名誉教授)