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電磁気分析装置特集号発行にあたって

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Academic year: 2021

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電磁気分析装置特集

電磁気分析装置特集号発行にあたって…・‥‥‥‥……‥‥‥‥…・・…‥‥…・59

最近の高分解能核磁気共鳴装置の進歩とその応用…‥‥‥…………‥…・例)

一(t)高磁場万能形核磁気共鳴装置(R-22)の特徴と応用叫

最近の高分解能核磁気共鳴装置の進歩とその応用‥………‥‥‥‥‥‥・…66

-(ll)簡易形高分解能核磁気共鳴装置(R-24)の特徴と応用-GC一山S専用R仙-50GC質量分析計

‥‥…・・・…‥……‥‥…………‥……71

イオンマイクロアナライザと固体分析への応用‥‥‥‥…‥…………・t…76

一仙Å-2の開発とその応用-:哩化学機器のデータ処理・‥‥…・……・‥‥‥=…‥‥…‥‥‥…‥‥…‥‥‥=‥82

(2)

電磁気分析装置特集号発行にあたって

Isao Makino 最近の科学肢術の進歩はめざましいものがあるが,機 器分析や物理分析の故術も急速に進歩し,多くの新しい 分析機器が出現したため,化学のほとんどの分野で,研

究の内容や方法が大きく変貌(へんぼうー)している。

有機化合物の構造解析は,化合物を確認し,合成法や 利用法を開発する基礎的な手続きとして,有機化学にお いては非常に重要な問題であるが,従来主として化学合 成による方法がとられている。有機化合物を化学的な方 法で分解し,分解した各生成物の簡単になった構造を確 かめたうえ,これらの各部分を結合させる方法で全体の 構造を推定していた。 しかし,ラウエがⅩ繰回祈によって結晶内の原子配列

を決定する方法を見いだし,最近の電子計算機の発達で

比較的簡単に結晶横道が決定できるようになったほか, 紫タト吸収スペクトル,旋光分散,赤タト吸収スペクトル, ラマンスペクトル,夜磁気共鳴,質量スペクトルなどの ・物理化学的分析方法を効果的に利用することによって, 天然物などの複雑な有機化合物の構造も,ほとんど化学 的手段を使わないで決定できるようになっている。 また,グロマトグラフの肢術が発達し,多成分から成 る試料を分離し,各成分を純粋な形で単離することが容 易になったので,これらの分析機器が特に有効に利用で さるようになった。 無機分析においても,容量分析,重量分析などの分析 法に変わって,吸光,発光スペクトル,蛍兇Ⅹ線,原子 吸光,ポーラログラブなどの機器分析が中心となり,超 微量の成分についても,感度よく,比較的短時間に分析 することが可能になっている。

金属,半導体をはじめとしてエ業材料は,科学故術の

進列二伴って,微量の不純物の存在や偏析,材料表面の 微少部分の組成の遠いによって現われる素材と.しての性

質の微妙な差達が問題とされるようにな.り,これ ̄らの高

感度な分析方法のほかに,電子顕微鏡,微少部Ⅹ線分析, イオン・7'ローべ・マイクロアナライザ,光電子分光な

ど,微少部分や表面薄層の局部的な組成や状態を測定で

きる機器が重視されるようにな■ってきた。 電磁気分析装置は薇磁気共鳴分析計,質量分析計,微 少部Ⅹ線分析計,イオン・アローベ・マイクロアナライ ザ,光電子スペグトロメータなど,高真空,電界磁界,

エレクトロニクスの最新の孜術を取り入れた非常に高度

な内容を特つ分析機器であり,まだじゅうぶん普及して いないものが多いが,今後,科学孜術がさらに進歩し, 物質をより詳細に解明する必要が増すに従って,急速に 普及するものと思われる。 これまで,電磁気装置は,性能,機能の向上や,新原 理の分析装置の開発がおもに行なわれてきたが,利用孜 術が確立するに従って,広く一般に普及するため,目的

によって機能を限定した,廉価で取扱いの容易な分析装

置の開発が望まれている。

電子計算機の性能を向上し,小形で高性能の計算機が;

簡単に利用できるようになってきたため,電子計算機の

併用を前程とした分析機器の開発が進んでいる。Ⅹ繰回 折や精密質量分析が有機化合物の構造決定に利用され,

積算法が分析機器の感度向上をもたらしている。なかで

も,核磁気共鳴分析や,赤タト分析に電子計算機によるフー リ土変換を組み合わせたシステムは,測定の方法を変え る新しい孜法として今後の発展が期待されている。 電磁気分析装置特集号の発行にあたって,最近の分析機 器について簡単に展望を試みたが,物理学,化学,生物学, 医学などあらゆる分野における研究活動に分析機器およびこ れに関連するメソドロジーが重要な位置を占めることを考 えると,分析機器の開発および生産に携わる者として, 改めてその責任の重大さを感ずるとともに,今後もよりす ぐれた,新しい内容を特つ分析機器の開発に努カしてい きたいと考え,あわせて人類の幸福をささえる科学の発展 を念願するものである。 (日立製作所計測器事業部長 工学博士) 59

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