食物はそのままでは栄養えいようとして 吸 収きゅうしゅうできません。そのため、食物を消化管しょうかかん の中で細こまかくして体内に 吸 収きゅうしゅうしやすいものに変えています。 このはたらきを消化といいます。草は食 物しょくもつせんいが多くて消化しょうかにとても 時間がかかるため、体が大きくて消化管しょうかかんの容積ようせきも大きい動物たちは、体の 中にたくさんの食べ物をたくわえておいて、少しずつエネルギーに変えていますが、体の 小さいネズミや鳥たちは起きている 間 中あいだじゅう食べっぱなしになるそうです。 フナの消化しょうか器官き か ん ①消化管しょうかかん B フナの消化管しょうかかんは、のどからこう門もんまでつながっ た1 本の長い管くだで図の(1…B~Fから選ぶ)です。 飲のみこまれた食物は、こう門もんの方へ送られ ながら、消化管しょうかかんの中でどろどろにとかされ、 消化 しょうか された養分ようぶんが消化管しょうかかんのかべから血液えき中 に 吸 収きゅうしゅうされ、残りかすはこう門もんから排 出はいしゅつ されています。こう門もんは図の(2…B~Fから選ぶ) です。
C
胸むなびれD
E
F
しりびれ 腹 はら びれ ②かん臓ぞう 肝臓 かんぞう は消化しょうか液えきをつくり、 吸 収きゅうしゅうされた養分ようぶんをたくわえたり養分ようぶんをつくり変えたりしています。 ③消化しょうか器以外の器官き か ん ○うきぶくろ…うきしずみの調節をします。うきぶくろは図の(3…B~Fから選ぶ)です。 ○生殖器せいしょくき…おすには精巣せいそう、めすには卵巣らんそうがあります。卵巣らんそうは図の(4…B~Fから選ぶ)です。 ○えら…魚類は水に溶けた酸素さ ん そをえらから体内に取とり入れています。 ○ひれ…ひれは5 種類で(5)枚あります。 フナの解剖かいぼう ●フナの背中せ な かを持ち、こう門もんの少し前を解かいぼう ばさみで切ります。このとき、はさみの先が(6… とがったか丸くなった)方を入れ、あごの下まで まっすぐに切ります。 ●フナを解かいぼう皿に置き、初めにはさみを入れた 位置から半円形に胴部ど う ぶを切り開きます。このとき反対の手の親指で内部を開くようにすると、切りやすくなりまいろいろな動物の消化しょうか器官き か ん ①肉 食にくしょく動物 ライオン・トラ・イヌ・ネコなどの肉 食にくしょく動物の消化管しょうかかんは 短みじかめです。 ライオンの消化管しょうかかんの長さは体 長たいちょうの約2 倍です。そして、肉をかみ切ったり ひきさいたりする(7…前歯ま え ばのこと)や、獲物え も のをしとめる(8…糸切り歯ば)のこと)など がするどく、食べ物をすりつぶすための(9…奥歯お く ばのこと)はぎざぎざしています。 ②草 食そうしょく動物 ウシ・ウマ・ウサギなどの草 食そうしょく動物の消化管しょうかかんは長くなっています。繊せん維い質しつを多くふくむ草を消化しょうかするのに 時間がかかるためです。ウシの消化管しょうかかんは体 長たいちょうの約20 倍でウマの消化しょうか菅は体 長たいちょうの約12 倍もあります。 ウシの胃いは(10…数字)つの部屋へ やに分かれるなどの複雑ふくざつなしくみをしています。また、草 食そうしょく動物の歯はきゅう歯 し が 発達していて、草をすりつぶすためのうすのようになっています。ウマやウサギは草をはむための門歯も ん しも発達し ています。 ③雑 食ざっしょく動物 サルやヒトなどは雑 食ざっしょく動物です。ヒトの消化管しょうかかんの長さは体 長たいちょうの5 倍ほどで、日本人のそれは欧米人おうべいじんよりも2m ほど長くなっています。コメを主しゅしょく食にしてきたためのようです。 ヒトの消化しょうか器官き か ん 口から入った食物はしょくどう食 道→胃い→ 小 腸しょうちょう→ 大 腸だいちょうを通りながら消化しょうかされ、残りかすがこう門から出されます。 これらをまとめて消化管しょうかかんといい、かん臓ぞう・たんのう・すい臓ぞうなどは、食物の通り道ではありませんが、消化液えきを つくったりたくわえたりするため、これらのすべてをふくめて消化器官き か んといいます。 ①口 食物を歯でかみくだきながら、舌したでだ液えきと混ぜ合わせて食 道しょくどうへ送ります。 ○歯 (7)・(8)・ 小しょうきゅう歯し・大きゅう歯しに分けられ、それぞれがかみ 切ったり、すりつぶしたりするのに都合つ ご うの良いつくりになっています。 ヒトのおとなの永 久えいきゅう歯しは、全部で(11)本ですが、きゅう歯しが4 本 少ないこともあります。
○だ液えき だ液えきはねばりけがあり、食物を飲みこみやすくしています。 だ液えきをつくる(12…器官名き か ん め い)には、耳じ下かせん・ぜっ下せん・ がっ下せんの3 種類があり、ここから1日に 1~1.5 ㍑の だ液えきを出して食物を消化しょうかしています。 ②食 道しょくどう 食道は25cm ほどの筋肉きんにくの管くだで、口から胃いに食物を送ります。 消化 しょうか のはたらきはありません。 ③胃い 胃いは1.5~2 ㍑ほどの容積ようせきの筋肉きんにくのふくろで、内側のかべには たくさんのひだがあります。ひだのおくに胃いせんがあって、 ここから消化しょうかのための(13…消化液名)が出ています。 胃の筋肉きんにくののび縮ちぢみによってこの消化しょうか液えきが混まざり、食べ物がかゆ状 になります。この消化しょうか液えきには0.4~0.5%の(14…液体名)がふくまれ ていて、食物の殺菌さっきんをするほかに、タンパク質の消化しょうかのはた らきを助けています。 ④ 小 腸しょうちょう 十二 じゅうに 指腸 しちょう からもう 腸ちょうの手前まで続く筋肉きんにくの管くだで、長さは6~7mほどもあります。上の方から十二じゅうに指腸しちょう・空 くう 腸 ちょう ・ 回 かい 腸 ちょう に分かれています。食べ物はここでほぼ完全に消化しょうかされて、水にとけた養分ようぶんを 吸 収きゅうしゅうしています。 ○十二じゅうに指腸しちょう…たんのうとすい臓ぞうにつながっていて、たんのうからは(15…消化液名)が、すい臓ぞうからは(16…消化液名) が流れこんでいます。また、十二じゅうに指腸しちょうからは(17…消化液名)も出ています。 ○空くうちょう腸・回かいちょう腸…大量の(17)が出されて消化しょうかの仕上し あげを行い、体内に養分ようぶんを 吸 収きゅうしゅうするところです。 ⑤大 腸だいちょう 小 腸 しょうちょう に続く長さ1.5m ほどの太い筋肉きんにくの管くだで、 小 腸しょうちょうで 吸 収きゅうしゅうされた残りかすから水分を 吸 収きゅうしゅうしています。 しかし、 吸 収きゅうしゅうする水分の量は 小 腸しょうちょうの方が多くなります。(18)➡結 腸けっちょう➡(19)が大 腸だいちょうです。 ⑥かん臓ぞう 消化 しょうか 液 えき の(15)をつくり、それを(20)にたくわえています。また、小 腸しょうちょうで 吸 収きゅうしゅうしたブドウ糖とうを(21)にしてたくわ えておき、血液えき中のブドウ糖とうの量を調節しています。さらに、体内の有毒ゆうどくな物質を分解ぶんかいして無毒む ど くなものにする
栄養素 え い よ う そ とそのはたらき 生物 せいぶつ が生きていくためのエネルギーや、からだをつくるもとに なるものを栄養えいようといい、そのために必要な物質が栄養えいよう素そです。 植物は自分ででんぷんをつくり、それをもとにしてエネルギー やからだをつくっていますが、動物は食物として栄養えいよう素そを取とり 入れなければ生きていけません。 グラフは、ヒトのからだをつくる水や栄養えいよう素その重さの割合と 筋肉 きんにく や内臓ないぞうなどの重さの割合を、それぞれ体重を50kg として表したものです。これより、ヒトのからだのおよ そ65%は(22…物質名)でできていることや、筋肉きんにくが体の中のおよそ43%をしめていることが分かります。 ①でんぷん 炭水 たんすい 化物か ぶ つといわれるでんぷんは、糖 とう にすがたを変えて体内に 吸 収きゅうしゅうされています。炭水たんすい化物か ぶ つは、呼吸こきゅうで取とり入れ た酸素と結びついてエネルギーや熱をつくり出しています。米・麦などの穀物こくもつ類や、サツマイモ・ジャガイモな どのいも類、豆類まめるいなどに多くふくまれています。 ②たん白質ぱくしつ たんぱく質は筋肉きんにく・皮膚ひ ふ・内臓ないぞうなどのからだをつくる材料になります。また、でんぷんと同じように熱のもとに もなります。肉・魚・牛乳・卵・ダイズなどに多くふくまれています。 ③しぼう しぼうは熱や力のもとになります。バター・肉のあぶら身・卵黄らんおう・ダイズ・ラッカセイ・クルミなどに多くふく まれています。 ④ビタミン ビタミンはからだの調子ちょうしを 調ととのえたり成長 を助けたりしています。表には、ビタミンD ・ビタミンA・ビタミンビーB1 ワン ・ビタミンC が入ります。それぞれを答えなさい。 ⑤ミネラル(灰分かいぶん) 骨や歯・血液えきなどの成分となり、からだの 成長を助けます。 ※1くる病…ビタミンD の欠乏けつぼうによって おこる病気で、小児しょうに期におこった場合をくる病とよび、成人になっておこった場合は骨こつ軟化症なんかしょうといいます。 幼児よ う じではOオーきゃく脚やエックスX きゃく脚になりやすい特 徴とくちょうがあります。 ビタミン(23) ビタミン(24) ビタミン(25) ビタミン(26) 特 徴 とくちょう 油にとける 熱に強い 水にとける 水にとける 熱に弱い 油にとける 不足すると おきる病気 夜盲症 やもうしょう 皮膚ひ ふの荒れ 神経炎 しんけいえん かっけ かい血 けつ 病 ※1 くる病 とくに多く ふくまれる 食物 ニンジン 大根の葉 バター 卵黄 ウナギ 豚肉 レバー のり 胚芽 は い が ミカン ゆず サツマイモ ジャガイモ 大根の葉 シイタケ めざし バター
表には、リン・カルシウム・鉄・カリウム・ナト リウムのミネラルが入ります。それぞれにあては まるものを答えなさい。 消化 しょうか 液 えき と消化しょうかこう素そ でんぷん・たん白質ぱくしつ・しぼうは水にとけず、つぶ も大きいため、そのままでは体内に 吸 収きゅうしゅうでき ません。そのため、これらの栄養えいよう素そはかみくだかれ て細こまかくされ、さらに消化管しょうかかんを通る間に、消化しょうか液えきのはたらきで 吸 収きゅうしゅうされやすいものに変えられています。 ①口 だ液えきにはだ液アミラーゼ、別名べつめいを(32…カタカナ)という消化しょうかこう素そがふくまれており、これらが栄養えいよう素そを細こまかい つぶの(33…糖名)に変えています。 ②胃い 胃い液えきにふくまれる消化しょうかこう素その(34…カタカナ)が、たん白質ぱくしつを(35…カタカナ)に変えます。消化液しょうかえきはこの胃い液えきだけが (36…酸性かアルカリ性で)で、ほかは(37…酸性かアルカリ性で)です。 ③かん臓ぞう・たんのう たん液えきは(38)でつくられて(39)にたくわえられ、十二指じ ゅ う に しちょう腸に出されます。 たん液えきには消化しょうかこう素そがありませんが、(40…栄養素の種類)を細こまかい粒つぶにする 乳化 にゅうか というはたらきをしています。 ④すい臓ぞう すい臓ですい液えきがつくられて十二指じ ゅ う に しちょう腸に送られています。すい液えきにふくまれている①すい液アミラーゼ(アミロ プシン)という消化しょうかこう素そがでんぷんを麦芽ば く が糖とうに、(41…カタカナ)という消化しょうかこう素そが麦芽ば く が糖とうをさらに細こまかくした ブドウ糖とうに変えています。さらに、②リパーゼという消化しょうかこう素そがしぼうを(42)と(43…カタカナ)に変え、 ③トリプシンという消化しょうかこう素そが、たん白質ぱくしつのペプトンを(44)に変えています。 ⑤ 小 腸しょうちょう 腸 ちょう 液 えき のマルタ-ゼ・エレプシン・リパーゼなどが、それぞれの消化しょうかの仕上し あげをします。エレプシンとはたん白質ぱくしつ をアミノ酸さんに変える消化しょうかこう素そです。 はたらき 多くふくまれる食物 (27) 骨や歯をつくる 牛乳・小魚 (28) 骨や歯をつくる 卵 黄 らんおう ・煮干 に ぼ し (29) 血液をつくる レバー・海草・パセリ (30) 体の調子をととのえる 食塩 (31) 体の調子をととのえる いも・豆・果物・野菜
消化 しょうか の道すじのまとめ ○でんぷんは口の中でだ液のはたらきをうけて麦芽ば く が糖とうになり、さらに、すい臓からのすい液えきのはたらきをうけ、 小 腸 しょうちょう では 腸ちょう液えきのはたらきをうけて最後に(45)に変化します。 ○たん白質ぱくしつは胃で胃液い え きのはたらきをうけてペプトンになり、さらに、すい液えきや 腸ちょう液えきのはたらきをうけて(46)に変 化します。 ○しぼうはたん液えきのはたらきで細かな粒つぶになり、さらに、すい液えきや 腸ちょう液えきのはたらきで(47)と(48…カタカナ)に変 化します。 でんぷんの消化しょうか 試験管かんA~Cにでんぷんのりを入れ、しばらく置きました。 実験 A管かん;だ液えきを加えて37℃くらいの湯につける。 B管かん;何も加えずに37℃くらいの湯につける。 C管かん;だ液えきを加えて氷 水こおりみずにつけて5℃前後ぜ ん ごに保つ。 結果 ○A~C管かんの透明度と う め い どやねばりけを比くらべてみると、A管かんのものはB・C管かんよりも透明とうめい で、さらさらしていました。…このことから、A管かんのでんぷんが別の物質に変化 したことが分かります。 ○A~C管かんにヨウ素そ液えきを加えると、B・C管かんは青むらさき色に変化しましたが、A管かんは変化しませんでした。 …このことからB・C管かんはでんぷんのままで変化していないこと、A管かんのでんぷんは別の物質に変化したこと。 が分かります。
○A管かんにフェーリング液えきを加えて熱してみると、だいだい色 (赤かっ色)に変化しました…フェーリング液えきは糖とうがあると だいだい色(赤かっ色)の沈殿ちんでんができることから、でんぷんが だ液えきのはたらきで糖とうに変化したことと、C管かんとのちがいから、 だ液えきは温度が低いとはたらかないことが分かります。 消化 しょうか こう素その性質 アミラーゼやペプシンなどの消化しょうかこう素そは、ヒトの体温と同じ(49)℃~40℃くらいのときによくはたらき、5℃ くらいまで冷やすとはたらきがみられなくなります。しかし、このときはヒトの体温近くまでもどしてやると、 再びはたらくようになります。しかし、100℃近くまで熱すると、体温くらいにもどしてもはたらきは二度とみ られません。これは、だ液にふくまれる消化しょうかこう素そが(50…栄養素)でできているためです。 冷凍肉 れいとうにく を解凍かいとうすると元のようにやわらかくなりますが、焼いてしまうと元にはもどらないのと同じです。 また、たん白質ぱくしつにペプシンだけを加えて37℃くらいに保っても、たん白質ぱくしつはほとんどとけません。しかし、 これにうすい(51)を加えるとたん白質ぱくしつがどろどろにとけてしまいます。胃い液えきにうすい(51)がふくまれているのは そのためです。 養分の吸収 細 こま かいつぶに消化しょうかされた養分ようぶんは、おもに回かいちょう腸から体内へ 吸 収きゅうしゅうされます。このとき養分ようぶんは(52)にとけた状態で 吸 収 きゅうしゅう されるため、 小 腸しょうちょうからは大量の(52)も入りこみます。そして、その量は大 腸だいちょうで 吸 収きゅうしゅうされる量よりも多 くなっています。 小 腸 しょうちょう の 柔じゅう突とっ起き (53) (53) (54) (55) 小 腸 しょうちょう の内側のかべにはたくさんのひだがあります。このひだの表面にある1mm くらいの小さなとっ起きを(53) または 柔じゅう突起 と っ き といいます。その数はとても多くて1 ㎟あたりに 18~40 個もあり、その表面から消化しょうかされた養分ようぶん
吸 収 きゅうしゅう した養分ようぶんの運ぱん 柔 じゅう 突起 と っ き から 吸 収きゅうしゅうされた養分ようぶんは、とっ起きの内側にある(54…じゅう毛に近い方)や(55…54 の内側にある)に入ります。 そして、吸収されたブドウ糖やアミノ酸などの養分ようぶんは、(56…?脈)とよばれる血管 けっかん を通ってかん臓ぞうにたくわえられ ます。 ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB1