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2009年を迎えて

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Academic year: 2021

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  平素より「日立評論」をご愛読いただき,心より御礼申 し上げます。最新の技術トピックスを集めてご紹介する 「

2009

年度日立技術の展望」をお届けするにあたり,一言 ご挨拶申し上げます。  昨年,

100

年に一度とも形容される金融危機が世界を襲 いました。原油をはじめとする原材料の高騰や,米国サブ プライムローン問題に端を発する世界的な金融不安を引き 金として,世界経済の先行きには暗雲が立ちこめ,日本に おいても景気の減速が鮮明となっています。金融不安の実 体経済への影響拡大は,企業にとって決して歓迎できるも のではありません。しかし,こうした厳しい状況は,みず からの原点を見つめ直し,足元をしっかりと固める適時で あるととらえることもできます。私たち日立グループは, 時々刻々と激変する経営環境に対応するとともに,これら 危機的な局面を,より大きな歴史的な視点から,時代の分岐 点,パラダイム転換としてとらえ直し,リスクをチャンスに 変えるための自己改革に取り組んでいきたいと思います。  今回の金融危機は,各国が緊密に協調しなければ解決で きない問題であり,経済活動のグローバルな広がりによっ て世界が一つとなっている現実を改めて印象づけました。 これは同時に企業にも,世界各国が共通して直面する地球 社会の課題解決に向けた貢献が強く求められる時代に入っ たことを裏づけるものと言えるでしょう。  日立グループの原点は,「優れた自主技術・製品の開発 を通じて社会に貢献する」という創業からの企業理念です。 日立製作所執行役社長 2009年を迎えて

(2)

 .  「

2009

年度日立技術の展望」では,日立グループが注力 する最重要テーマの一つである地球環境保全に関して,「社 会基盤事業」,「産業基盤事業」,「生活基盤事業」,「情報基 盤事業」,「基盤技術製品」,そして「研究開発」と,事業分 野ごとに最新の取り組みをご紹介しています。また,現在, 日立グループが多角的に展開しているグローバルな「協創」 の中からは,組織的連携協定の下,共同研究・人材育成を 推進している中国・清華大学の康克軍副学長をお訪ねし, 地球社会の課題解決に貢献するための最先端研究開発の展 望についてお伺いいたしました。  

2010

年の日立製作所創業

100

周年を前にして,私たち の目は,すでに次なる

100

年を見つめています。日立グルー プが貢献する社会は,国内から,海外へと拡大を続けてい ます。もちろんその社会とは,経済的発展による豊かさの 享受と,地球環境との調和を両立できる,持続可能な社会 でなくてはならないと考えます。創業以来の企業理念は,

100

年分の広がりと重みを伴いながら,今なお私たちの進 むべき道を示し続けています。  次の

100

年も,その次も,持続可能な地球社会のために。  日立グループは,この「

2009

年度日立技術の展望」で ご紹介しているあらゆる分野において,イノベーションの 創出に挑んでまいります。 この理念の下で,これまで数多くの社会的課題の解決に尽 力してきた私たちは,今だからこそ,山積する課題に目を 向け,地球社会全体の益となる企業活動を誠実に追求して いかなければなりません。  現在,地球社会が抱える最大の課題は,「地球環境をい かにして守るか」です。 その課題の解決に寄与すべく, 日立グループは,

2007

12

月に発表した「環境ビジョン

2025

」の下で,あらゆる製品を環境負荷の少ない「環境適 合製品」とし,日立グループ製品により,

2025

年度までに, 全世界で年間

1

億トンの

CO

2 排出抑制に貢献するという 大きな目標を掲げています。  日立グループは,これまで継続してきた社会インフラ事 業を通じて,省エネルギー技術に代表される環境関連技術 を磨いてきました。世界各国で建設が進む原子力発電プラ ントをはじめ,超高効率な火力発電プラントや送電技術, エコカーや自然エネルギーの普及の鍵を握るリチウムイオ ン電池,産業機器や家電の省エネルギー化に寄与するパ ワーエレクトロニクス,軽量で電力消費の少ない鉄道車両, 「グリーン

IT

」に対応した省電力な

IT

機器・データセンター など,多種多様な環境関連技術・製品を提供しています。  「環境ビジョン

2025

」で掲げた目標を達成するために, これらの技術や製品の提供を通じて培ってきた知恵と経験 に加え,研究開発力と協創の精神をもってイノベーション を創出し,高いレベルで地球環境と調和したモノづくりを グローバルに進めてまいります。

参照

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