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鹿児島市の大気汚染(その3) : 自昭和50年3月27日至昭和51年3月30日

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Academic year: 2021

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(1)

鹿児島市の大気汚染(その3) : 自昭和50年3月27

日至昭和51年3月30日

著者

小牧 高志

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

18

ページ

91-99

別言語のタイトル

ON THE AIR POLLUTION OF KAGOSHIMA CITY (PART

III) : From 1975. 3. 27 To 1976. 3. 30

(2)

鹿児島市の大気汚染(その3) : 自昭和50年3月27

日至昭和51年3月30日

著者

小牧 高志

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

18

ページ

91-99

別言語のタイトル

ON THE AIR POLLUTION OF KAGOSHIMA CITY (PART

III) : From 1975. 3. 27 To 1976. 3. 30

(3)

鹿児島市の 大気汚染(その3)

自 昭和50年3月27日 至 昭和51年3月30日

小   牧   高   志 (受理 昭和51年5月31日)

ON TIIE AIR POIJLUTION OF KAGOSHIMA CITY (PART Ill)

From  1975. 3. 27 To   1976. 3. 30

Takashi KoMAKI

Continuously last year, the author studied on tlle air pollution of Kagoshima city. The volume of

the falling dust was much aだected by the number of times and size of the Mt. Sユkurajima volcanic

and the direction of the wind・ The volume of tar was concerned with the falling dust, the place of

much falling dust was much tar volume. Sulfer dioxide volume was equal to the volume of last year.

Then, the author consider Kagoshima city is not so dirty concerned With the air pollution.

緒   論 鹿児島市は年々人口が増加の一途をたどり,それに ともなって交通量も激増している.著者はここ数年鹿 児島市の大気汚染状況を調査しているが,なんと言っ ても桜島の火山活動の影響が極めて大きい.火山活動 の大小,回数および風向きによって降択量は年によっ てかなり変るけれども降下煤塵の量は重工業地帯のそ れと比較して数倍大きい現状である.自然の活動に対 してそれを阻止することは出来ないが,一方硫黄酸化 物の量について考えてみるとその汚染状態がどのよう に移行しているかを知ることが出来る. 今回は特に硫黄酸化物の量について過去のデークー と比較して現状をしらべることにする.

測定および測定結果

既述の方法1)により昭和50年3月27日より昭和 51年3月30日迄の鹿児島市の大気汚染の状況を表1 に示した. (i)降下煤塵 ここ数年の観測でも判るように鹿児島市の降下集塵 は殆んど桜島の噴火活動による降灰である.本年度は 4月, 8月, 11月に降下煤塵量が多い.鹿児島市に降 灰をもたらす桜島の噴煙回数を表22)に示した.表か ら見られるように全体的にみて西ないし北西風が多い ことから市の北部地方が南部より降下煤塵量が多いこ とを示唆しており特に11月の噴煙回数が多いことと 降下煤塵量の多いこととが一致している.また8月の 噴煙回数は少ないけれども殿風6号の影響をうけて中 旬にかなりの降灰量があったためである. (ii)タール分 不溶解性物質中のアセトン抽出物をタール分として 求めた.その結果を図1および2に示した.図1は採 取点ごとにまた図2は月別の変化を示してある.図1 から見られるようにタール分の多いのは市役所,原艮 小,甲東中,鹿大工学部,九電,南中および書野中で あり降下煤塵の量の多いところほど大きい値を示して いる.タール分の発生源としては冷暖房用器具,工場 ボイラー,自動車などの廃ガス中のものが考えられる が降下煤塵量の多い場所はど大きな値を示すことはこ れらタール分が煤塵に吸着してそれが降下してくるた めと考えられる.図2の曲線もその傾向を明らかに示 している.

(4)

92       鹿児島大学工学部研究報告 第18号(1976) 表1鹿児島市内各地点における大気汚染データ 市     役     所

盃欝東野纏囲t.Pn/魂硫#mlg/T ・1塩禦g/T l蒸欝15g5%1fbm:2

原    良    小

降李畳l降蕊孟

悪評貧鹿禁爾囲t読璃硫&mlg打塩禦g/T ll蒸療tSLg%1?bm3

甲     東     中

降李量L降mRm量E pH鹿莞朝罰kBmFgFt禁囲..,n/tLL2%t硫@mlg/Tll塩#Jg/T ll蒸migilBIeg5%1fhme

(5)

小牧:鹿児島市の大気汚染(その3)      93 鹿     大     工

降李量極量F pH f欝殖欝写躯困t.Pn/L錦硫製材塩禦g/Tl蒸欝l幣声-32

九   州   電   力

降李量極量L pH E悪評殖盟軸碑蒜掬硫@mlg/Tll塩#hlg/T'1蒸欝l欝讐

九   電   紫   原

(6)
(7)

小牧:鹿児島市の大気汚染(その3)       95

鹿     経     大

中   山   農   協

(8)

96      鹿児島大学工学部研究報告 第18号(1976) 全 市 月 別 平 均 値

月I降李量I p%-m*m当pH l諾欝舘野glt.Wm錦..'n鵡l硫&mlg/Tl塩禦g/tl/l蒸欝芦幣籍

註 S・ 50・ 4・18-19 降灰あり, 4.22市内中部以北にかなりの降灰が認められた. S・ 50・ 5・24-26 郡元以北に多量の灰が降った.特に25日がひどかった. S・ 50・ 7・ 2- 3 市中央部以北にかなりの降灰があった. S.50. 8. 9-11降灰鼠が多かった。又鵬風6号の影響で8. 19-22に降灰がみられた. S・ 50・11・ 2より連続的に多量の降灰があり市全般にかなりの降灰がみとめられた.そのため例年に較べて降下煤塵量 が多かった. S・51. 1. 1より 3.30までは目につくほどの降灰はみとめられなかった. 図1測定地点別タール分(VS.降下煤塵) 表2 鹿児島市に降灰をもたらす桜島の噴煙活動 日昭和50年4月  至昭和51年1月 月l噴煙】   噴煙の流れる方向 書 野 中 中山農協 鹿 経 大 南 消 防 朝日生命谷山 南     中 九電紫原 九     電 鹿 大 工 甲 東 中 原 良 小 市 役 所

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小牧:鹿児島市の大気汚染(その3)       97 図3 測定地点別硫黄酸化物濃度 書 野 中 中山農協 鹿 経 大 南 消 防 朝日生命谷山 南     中 九電柴原 九     電 鹿 大 工 甲 東 中 原 良 小 市 役 所

(10)

i()8 鹿児島大学工学部研究報告 第18号(1976) 1,(目 測定地点別7嗣If酸化物i農度年度別変化 (iii)硫黄酸化物 硫黄酸化物の発生源としては使用量が膨大である石 油(特に重油)の燃焼による際の含有硫萌の酸化がそ の大半をしめそのほか火山などの天然現象や串の排気 ガスなどが考えられる.図3に測定地点別硫黄酸化物 濃度をみると甲東「巨 鹿大工学部,九竃,南中が大き な伯を示し庇経大,吉野中など郊外の住宅街ではその 佃は小さい.このように市中央部で数伯が高い原因と しては工業用ボイラーなどによる重油使用鼠や串の排 気ガスなどによる影響が大きいことがうかがえる. 図4は過去3行間の硫頂LqlAl,'!化物の鼠を比較したもの である.昭和481f:・度は平均0・31mfJIOOcm2・日であ ったが昭和49牛皮は平均0.26mg/100cm2・日となり 昭和50年度では0.25mg/100cm2・日と減少してきて いる.特に鹿児島市役所では昭和48年度の0.33, 49 年度の0.26と較べて50牛皮は0.20と激減している・ そのほか甲束申,鹿大工,九竃,南中の硫黄酸化物の 量は大体においで僅かながら減少しているけれども一 刀,紫原や中IIT,吉野などの住宅街では増加している ことが認められその原因としてはモータリゼーション の発達が考えられる. 結   論 降下煤塵量は桜島火山の噴火回数,大小および風向 きの影響のために年毎に異っているが今佃ま市平均で 66・5ton/km2・)lであった.これは昭和49年度の63・9 to坤くm2・刃 とそんなにかわっていない. 一方硫黄酸化物の量は平均0・25mg/100cm2・日で あって,昭和49牛皮の0・25mg/100cm2・口 と全く同 じ数値を示している.これは発生源の主力と考えられ 吉 野 中 中山農協 腕 組 大 南 消 防 朝日什命谷山 南     中 丸帯紫掠 . J         い I J I . ノ           ′ L 廉 人 工 岬 束 中 点・L/ 小 ト =   化 ス   拡 ハ ー     ノ . 1     ノ

(11)

小牧:鹿児島市の大気汚染(その3)       99 る燃料車の硫黄含有量がきびしく規制されている結果 であろう. 参 考 文 献 1)小牧高志:鹿児島市の大気汚染,鹿大工研S. 49年9月 鹿児島市の大気汚染(その2)鹿大工研S. 50年 9月 2)鹿児島地方気象台:桜島火山活動記録S・ 50年

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