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学部合格者の高等学校調査書記述内容について - 平成22年度~26年度調査書内容分析 -

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学部合格者の高等学校調査書記述内容について

-平成22年度〜26年度調査書内容分析-

岡本 崇宅 【要旨】 本研究では、高校学校から提出された過去 5 か年の調査書をデータ処理したもの から、高等学校別の評定平均値、学習成績概評、指導上参考となる諸事項に着目し 分析を試みた。数値データについては高校間の評価基準の違い、テキストデータに ついては、その内容分析を行った。結果として、学習成績概評の成績段階別人数に ついては、高等学校間での段階別人数割合の差が大きく異なること、同一高等学校 においては、調査 5 か年程度の経過年数で成績概評のA、Bの割合が大きくなり、 9 割の生徒が成績概評 A の高校まであった。このことは、地域(県)によるもの なのか、設置(公私立)での差異なのかについてみたところその差異も確認できな かった。また、記載されている個々の生徒に対する指導上参考となる諸事項につい ても、一定傾向の近い文言に集約されていることが分かった。現在、高大接続シス テム改革会議の中間まとめ1 )では、調査書について新しい様式の調査書を検討す ることも指摘しているが、現行の調査書の課題が浮き彫りになった証左を明らかに した。 キーワード:高等学校調査書、評定平均値、学習成績概評、指導上参考等なる諸 事項 1 .はじめに 国は、教育再生実行会議(第四次提言)2 )以降、各大学に入試選抜の転換を求めており、 能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定を行うことを求めている。その中で、高等 学校調査書についての活用を求めている。新たな入試改革は、これまでの大学入試センター 試験を廃止し、大学入学希望者学力評価テスト(仮称)の導入とともに大学個々の個別選抜 については、知識・技能での選抜ではなく、多様な能力を評価する選抜として、主体性・多 様性・協働性や思考力・判断力・表現力について選抜を行うように求めている。特に、生徒 の多様な学習成果や学習活動を評価反映するための調査書についても各大学個別選抜の方法 として求めている。平成28年度大学入学者選抜実施要項(27文科高第261号平成27年 5 月27 日文部科学省高等教育局長通知)でも、調査書の取り扱い方法を入試方法ごとに定めてお り、一般入試とそのほかの多様な入試方法のうち、アドミッション・オフィス入試、推薦入

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試についてそれぞれ規定している。一般入試では、入学者の選抜は、調査書の内容、学力検 査、小論文、面接、集団討論、プレゼンテーションその他の能力・適性等に関する検査、活 動報告書、大学入学希望理由書及び学修計画書、資格・検定試験等の成績、その他大学が適 当と認める資料により、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定す る入試方法によるとしている。アドミッション・オフィス入試では、高等学校の教科の評定 平均値を出願要件(出願の目安)や合否判定に用いるとしている。推薦入試では、出身高等 学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入 試方法とし、高等学校の教科の評定平均値を出願要件(出願の目安)や合否判定に用い、そ の旨を募集要項に明記するとしている。 2 .入試選抜における高等学校調査書の取り扱い 国は、これまで大学入学者選抜での高等学校調査書(以下、調査書)の取り扱い方につい て積極的に利用することを求めてきた。いわゆる四六答申3 )では「高等学校の学習成果を 公正に表示する調査書を選抜の基礎資料とすること。」そこでは、「学校間の格差を指摘しな がらも大学がわ(ママ)が出来るだけ重視すること」であるとしている。その後、昭和54年 の大学共通第一次学力試験の導に際し、 2 次試験との組み合わせによる多様な選抜として 「調査書等」と、その利用を促している。 さらに、平成 2 年の大学入試センター試験導入にあたって、「多様な入試資料の一つ」と してセンター試験、個別試験と調査書等の適切な組み合わせを求めている。 では、今日、調査書の選抜資料としての扱いはどの程度なされているのであろうか。平成 24年度AO入試における学力把握措置状況では、調査書記載事項の教科の評定平均値を「出 願要件」として利用する国公私立大学は240学部、「合否判定」に利用するが530学部となっ ている。さらに推薦入試におけるそれは、出願要件1,513学部と合否判定1,223学部に及んで いる。(平成23年度学部総数2,463学部)(文部科学省大学入試室調べ) これらの状況から学校間格差の問題とは別に調査書が選抜資料として一定の役割を果たし ていることはわかった。さらにこの間、高等教育・後期中等教育の教育改革が動き出し、中 央教育審議会答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教 育、大学入学者選抜の一体的改革について」(平成26年12月)を踏まえ策定された、高大接 続改革実行プラン(平成27年 1 月)に基づき高大接続システム改革会議が決定された。(平 成27年 2 月)この中でも「アドミッション・ポリシーに基づく多元的評価を重視した個別選 抜の確立」に「調査書を活用」としている。 大学入学者選抜において、高等学校調査書の取り扱いについては、文部科学省通知「大学 入学者選抜実施要項について」(文部科学省、2015)において、入試方法では、調査書内の 評定平均値を利用することを留意点として挙げている。すなわちアドミッション・オフィス 入試や推薦入試において、「高等学校の教科の評定平均値を出願要件(出願の目安)や合否 判定に用いる。」としている。さらに調査書については、入学者選抜の資料として、提出さ

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せ、十分に活用するとしている。 今回の調査では平成22年度から26年度までのK大学の一学部一学科の 5 か年全合格者319 人の出身(在籍)高校を基に、調査書の記載事項についてそれぞれデータ抽出を行い分析す ることとした。 3 .調査書記載事項 高等学校から提出される調査書は、その作成方法についての基本方針を高等学校指導要録 により求めている。調査書記載事項は 1 .氏名、性別、現住所、学校名、入学・卒業の年 月、 2 .各教科・科目等の学習の記録として科目ごとの学年別評定、修得単位数、 3 .各教 科の評定平均値、 4 .学習成績概評として成績段階別人数とその合計値、 5 .出欠の記録、 6 .特別活動の記録、 7 .指導上参考となる諸事項として( 1 )学習における特徴、( 2 ) 行動の特徴、特技、( 3 )部活動、ボランティア活動等、( 4 )取得資格、検定等、( 5 )そ の他に分類した、 8 .総合的な学習の時間の内容・評価、 9 備考となり最後に高校名、所在 地、校長名、記載責任者職氏名が記載されている。 データの数は、319(22年度63、23年度63、24年度63、25年度64、26年度66)であった。 高校数は157校であった。学習成績概評については 5 か年の変化を求めた。ただし今回の標 本数から特定の高校や受験者を限定しないよう、高校ごとの変化や県別での傾向は、本研究 には加えず、全体を俯瞰する分析とした。同様に指導上参考となる諸事項についても年度ご と、学校単位の分析は行っていない。 4 .調査書の内容分析 ( 1 ) 学習成績概評 今回の調査書内容分析については、上記、調査書記載事項の中から、学習成績概評、指導 上参考となる諸事項の( 1 )学習における特徴、( 2 )行動の特徴、特技の記載内容に着目 し、分析をすすめた。まず、学習成績概評は、下記表 1 のように規定されている(文大大第 二三五号昭和五八年一月一八日文部省大学局長通知) 表 1  学習成績概評 全体の評定平均値 学習成績概評 5.0〜4.3 A 4.2〜3.5 B 3.4〜2.7 C 2.6〜1.9 D 1.8以下 E 図 1 は、学習成績概評の各段階別人数から A 段階の人数割合を算出し、各校の合計人数 の規模別にプロットしたものである。規模に関わらず、 5 か年の経緯からA段階の割合が

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高くなっている。「●」が26年度の合格者が在籍する高校であるが、全生徒の 6 割以上がA 段階の高校が17校に上っている。特に人数が50人前後の規模の集団でその比率が顕著である が、これは、同一課程の同一学年生徒全員の 3 か年間の評定平均値区分分けから学内の原則 から異なった評価を行って学校内の単独のコース(教育課程の異なった類型とはならないも の)を異なった類型にした数値となっている。多くが高校内の特別進学コースを別集団とし て記載し、多くの生徒にA段階としているものである。 同様に図 2 では、A段階B段階の合計人数でその割合をプロットしたものである。26年度 「●」のA段階、B段階の割合はすべての高校が55%以上となり、100%の高校も 3 校となっ ている。高校の公私立について、今回のデータでは詳らかにできないが、その差異もなく、 また調査書の利用時に指摘される高校間格差の観点からも特段の差異はなかった。 図 2  合格者の出身高校内A・B評定者比率(高校規模別) 5 か年推移 図 1  合格者の出身高校内A評定者比率(高校規模別) 5 か年推移

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これらのことから、多くの国公私立大学で学習成績概評の A 段階あるいは、B 段階の4.0 以上を出願条件にする入試選抜方法の多い主に推薦入試では、その選抜での学習成績概評の 優位性に疑問を持たざるを得ないと考える。 ( 2 ) 指導上参考となる諸事項 指導上参考となる諸事項として( 1 )学習における特徴、( 2 )行動の特徴、特技、( 3 ) 部活動、ボランティア活動等、( 4 )取得資格、検定等、( 5 )その他に分類を行ったものは、 まずテキストマイニングしたのち、KHCorderで抽出語リストを品詞別に整理した。 表 2 は、その品詞別で各々50件以上出現したものを一覧表とした。 表 2  指導上参考となる諸事項の記述内容品詞別50件以上抽出一覧 名詞 サ変名詞 形容動詞 動詞 形容詞 副詞 成績 244 学習 659 真面目 162 取り組む 493 明るい 236 常に 139 教科 216 努力 422 得意 110 持つ 288 強い 226 特に 98 態度 214 活動 236 優秀 107 収める 132 優しい 136 性格 201 授業 182 誠実 102 考える 85 高い 128 自分 199 行動 169 熱心 94 落ち着く 73 厚い 99 生徒 183 信頼 147 明朗 91 行う 70 正しい 76 意欲 181 生活 121 苦手 80 見る 65 粘り強い 66 何事 173 看護 96 前向き 77 向ける 60 多い 61 責任 170 仕事 92 穏やか 73 やり遂げる 58 目標 167 向上 91 着実 72 続ける 58 積極 162 理解 84 素直 71 優れる 52 クラス 160 参加 79 地道 63 重ねる 50 友人 152 進学 77 安定 57 周囲 150 希望 70 活発 56 科目 129 計画 67 確実 55 英語 110 所属 63 非常 51 人物 108 復習 61 真剣 50 学校 90 両立 61 姿勢 88 判断 59 数学 88 予習 57 人柄 87 協調 56 物事 85 集中 53 習慣 82 級友 79 最後 79 中心 76 進路 70 行事 68 礼儀 68 家庭 62 関心 61 思いやり 59 学力 58 成果 57 向上心 54 基本 53 大会 53

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さらに、最小出現数65件以上を条件にクラスター分析を行ったものが図 3 である。

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クラスター数は 7 つ。それぞれ見ていくこととした、①では学校行事でのクラスの中心と なっている生徒像が記述に現れている。②では、生徒本人の日常の学校生活の中での特徴に ついて記載されており、行動や性格などについての評価となっている。③④では、人柄や態 度について、⑤は礼儀正しさそのもを、⑥では、成績について、⑦では具体的教科科目のこ とについて触れている。 さらに、図 4 では、その共起ネットワーク図を作成した。出現数の多い語を大きく円で描 画する作業を加え描くと、その中心は「取り組む」となった。 図 4  指導上参考となる諸事項の記述内容の共起ネットワーク図 この「取り組む」に着目してKWICコンコーダンスを行い、「取り組む」が文脈の中でど のように用いられているかを明らかにしたのち、KWIC コンコーダンスデータをコロケー ション統計処理したものが表 3 である。

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表 3  指導上参考となる諸事項の記述内容「取り組む」KWICコンコーダンス 取り組む N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 1 学習 サ変名詞 151 123 28 16 6 5 96 0 0 2 10 4 12 62.1 2 意欲 名詞 78 76 2 28 1 47 0 0 0 0 0 1 1 21.967 3 積極 名詞 56 54 2 12 1 41 0 0 0 0 1 0 1 16.85 4 何事 名詞 48 46 2 30 15 1 0 0 0 0 1 1 0 10.667 5 熱心 形容動詞 39 38 1 0 7 0 31 0 0 0 1 0 0 17.583 6 真面目 形容動詞 36 33 3 3 9 1 20 0 0 0 1 1 1 13.967 7 前向き 形容動詞 32 30 2 0 7 0 23 0 0 0 1 1 0 13.833 8 教科 名詞 30 18 12 6 10 2 0 0 0 0 3 4 5 7.367 9 成績 名詞 30 0 30 0 0 0 0 0 2 2 9 13 4 10.05 10 授業 サ変名詞 28 21 7 3 8 0 10 0 0 1 2 4 0 9.767 11 持つ 動詞 27 23 4 1 8 0 13 1 0 0 3 0 1 10.9 12 態度 名詞 25 18 7 3 8 0 7 0 3 0 1 0 3 10.033 13 姿勢 名詞 24 3 21 0 1 0 2 0 19 0 1 1 0 20.833 14 粘り強い 形容詞 21 19 2 1 1 4 0 13 1 0 1 0 0 16.117 15 計画 サ変名詞 20 14 6 7 0 7 0 0 0 3 1 0 2 5.967 コロケーション統計処理により、「取り組む」と抽出語の関係は、「取り組む」を中心に前 後 5 語以内で頻出した語であるから、直接の係り受け関係を持つ語である。抽出語の品詞別 に見ていくと、名詞では教室の中での生徒の取り組む姿が想像され、形容動詞や形容詞で は、その取り組みの態度が想像できる。 続いて、今回の高大接続システム改革会議「中間まとめ」(平成27年 9 月)で評価方法に ついて一例として挙げられている調査書以外の、資格・検定試験結果や活動報告について調 査書の記載内容にどの程度扱われているか、上記同様のコロケーション統計処理を行い表 4 で検定についてまとめた。 表 4 指導上参考となる諸事項の記述内容のうち「資格・検定試験結果」KWICコン コーダンス 検定 N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 1 実用 サ変名詞 22 22 0 0 0 20 2 0 0 0 0 0 0 7.667 2 英語 名詞 20 20 0 0 0 0 17 3 0 0 0 0 0 11.5 3 技能 名詞 20 20 0 0 0 0 0 20 0 0 0 0 0 20 4 取得 サ変名詞 15 1 14 0 0 1 0 0 1 1 5 5 2 5.15 5 漢字 名詞 6 6 0 0 0 0 4 2 0 0 0 0 0 4 6 資格 名詞 6 6 0 4 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2.133 7 日本 地名 5 4 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 1 1.533

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検定 N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 8 能力 名詞 5 5 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 5 9 パソコン 名詞 3 3 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 1.5 10 数学 名詞 3 3 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 1.5 11 硬筆 名詞 2 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1.2 12 情報処理 名詞 2 2 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 13 積極 名詞 2 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0.5 14 日本英語検定協会 組織名 2 2 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.4 15 TOEIC 未知語 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0.25 16 地理 名詞 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0.5 17 読書 サ変名詞 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0.25 18 日本漢字能力検定 協会 組織名 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.2 資格・検定について統計処理を行った。「資格」については 5 件とデータも少なく割愛し た。「検定」についても多くはない。これは、生徒本人が検定を受験していても自主受検の 場合、高校側がその事実を把握していないことも考えられる。記載されているものは多くが 高校側で受検を促進しているものと考える。挙がったものは英語検定、漢字検定、パソコン 検定、数学検定、硬筆検定、情報処理検定、TOEIC、地理検定、読書検定等が抽出した。 現在、これらの各種検定取得を入試選抜で得点化することを公表している大学もあるが、全 大学として新たな高大接続改革を行う上では、一定の評価軸を策定する必要があると考え る。 表 5  指導上参考となる諸事項の記述内容のうち「活動報告」KWICコンコーダンス 活動 N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 1 部 名詞C 88 87 1 3 0 0 0 84 0 0 1 0 0 84.933 2 両立 サ変名詞 42 1 41 0 1 0 0 0 0 12 15 10 4 14.55 3 学習 サ変名詞 33 21 12 3 0 8 0 10 0 7 1 1 3 17.95 4 熱心 形容動詞 27 21 6 0 0 0 21 0 0 1 4 1 0 12.583 5 清掃 サ変名詞 21 21 0 1 3 1 0 16 0 0 0 0 0 17.283 6 取り組む 動詞 19 6 13 0 3 3 0 0 0 4 1 2 6 5.783 7 所属 サ変名詞 19 16 3 14 1 0 1 0 0 0 0 0 3 4.15

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活動 N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 8 積極 名詞 19 6 13 0 0 6 0 0 0 3 9 0 1 6.7 9 ボランティア 名詞 14 14 0 0 0 0 0 14 0 0 0 0 0 14 10 活動 サ変名詞 14 7 7 1 4 2 0 0 0 0 2 4 1 3.733 11 クラス 名詞 11 8 3 2 1 0 2 3 0 0 2 0 1 5.517 12 学業 名詞 10 5 5 0 0 5 0 0 0 3 1 0 1 3.7 13 学校 名詞 10 6 4 1 4 1 0 0 0 1 0 2 1 2.733 上記表 5 では活動報告について処理をすすめた。結果としては、部活動が最も多い結果で あった。表としてはまとめなかったが、「ボランティア」についての14件全件の内容確認を 行ったところ、多くが一日のみの「ボランティア体験」であり、長期活動のボランティア は、確認できるだけの記載は 3 件程度であり、期日を記載しているものの多くは、一日限り の記載であった。 5 .考察 本研究から、各成績概評の生徒の割合について高校間で大きな違いがあることが分かった と同時に、この 5 か年の経過観測の結果、同一高校でも大きく変化していることが分かっ た。さらに最近の26年度では、AからEまでの 5 段階でA・B段階の割合が半数以上を占め る高校が全校という結果であり、県別の差異も見られなかった。この県別の差異は、先行研 究(鈴木,山本,2015, 3 )では一部差異を認めるものがあったが、今回の調査結果は異な る結果となった。一方で同先行研究では、22年度から25年度までの中、経年で評価基準の易 化傾向があることを指摘しているが同様の結果としてさらに加速度的に易化していることが 分かった。このことは、今後も27年度以降の調査書分析、高校間比較分析、同一高校経年変 化分析を加えていく必要を認める。また、本学の昭和53年度以降の歴史的な入試分析資料を 保管しており、共通一次以前の調査書データとの比較も行いたい。 論文として研究を発表する限界として、受験生個人の数値データは取り扱いが困難であっ たが、指導上参考となる諸事項については、テキストデータ分析の結果、高校間、年度によ る比較を先行分析を行った後に図表にまとめたが、記載されている内容は、情緒的な表現に 終始しており、記載責任者(主にクラス担任)が生徒個々の特徴を記載する表現が画一化さ れていることが分かった。これは、記載するスペースの問題、 3 か年の学年ごとに記録され ている生徒指導要録から転記記載するもので、最終学年( 3 年生)のクラス担任が取りまと めることとなり、 1 , 2 年次の記載内容を踏襲する記載が圧倒的であった。記載文字数は、 最大1009文字、平均300文字で文字数からも記載内容には限界を感じた。 今後、高大接続システム改革会議「中間まとめ」にあるように時期学習指導要領における 指導要録の改訂による新しい様式の調査書についてすでに国大協から意向のアンケートが国

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立大学になされているが、今回の研究結果から、次のようなことを求め締めくくりとしたい。 ①現行は、手書きこそほぼ消滅したが、記載はエクセル加工した枠内に収めるワープロの うような書類である。 ②記載内容は、情緒的であった。今後は、記載内容に数値(例えばボランティア活動で は。期間や要した時間、関係した人数)の概念が取り入れられることを望みたい。 ③デジタル化とともにインターネットの更なる活用として、システムとしての調査書作成 システムによる様式の一元化が求められる。(当然漏洩管理の徹底は必要だが、担任に よる校外持ち出しのPC盗難、USB紛失、記載書類紛失のリスクは回避が可能) ④私立大学が先行している入試出願のインターネット利用と連動し、デジタル化された調 査書を高校から出願校へ送信するシステムの開発を期待する。 1 )現行の調査書ではなく、高等学校教育改革、特に次期学習指導要領における導入が議論されている学習 方法・学習評価等、また指導要録の改訂などが多角的に反映されるように再設計されると考えられる新 しい様式の調査書を想定している。本年秋以降、システム改革会議の下に、高等学校段階における多様 な学習成果や学習活動を適切に反映するための評価の在り方を検討するワーキンググループを設置し、 集中的な検討を行うとともに、その成果を本年内を目途とする「最終報告」に向けたシステム改革会議 の議論に反映させることとする。 2 )各大学は、学力水準の達成度の判定を行うとともに、面接(意見発表、集団討論等)、論文、高等学校の 推薦書、生徒が能動的・主体的に取り組んだ多様な活動(生徒会活動、部活動、インターンシップ、ボ ランティア、海外留学、文化・芸術活動やスポーツ活動、大学や地域と連携した活動等)、大学入学後 の学修計画案を評価するなど、アドミッションポリシーに基づき、多様な方法による入学者選抜を実施 し、これらの丁寧な選抜による入学者割合の大幅な増加を図る。その際、企業人など学外の人材による 面接を加えることなども検討する。 3 )選抜方法の改善の第一歩は、高等学校における学習成績の評価ができるだけ客観的な公正を維持できる よう専門的・技術的なくふうを行い、高等学校がわが生徒の将来についての教育的な判断に立って適切 な進路指導を行うとともに、大学がわは調査書をできるだけ重視することである。この場合、いわゆる 学校間の格差が問題となるが、それを補正する方法として大学と高等学校の協力によって広域的に利用 できる共通テストを開発する必要がある。 参考文献 高大接続システム会改革会議「中間まとめ」(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/ toushin/1362096.htm 2015.09) 「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」(第四次提言)(平成25年10月31日) (http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/teigen.html 2015.07) 四六答申(これまで学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について(答申)(第22回答申(昭和46年 6 月11日 ))(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/old_chukyo/old_chukyo_index/toushin/1309492. htm 2015.06) 鈴川由美・山本友弘(2015.3)「高等学校の調査書における学習成績概評の評価基準」『大学入試研究ジャー ナル』

図 3  指導上参考となる諸事項のクラスター分析
表 3  指導上参考となる諸事項の記述内容「取り組む」KWICコンコーダンス 取り組む N 抽出語 品詞 合計 左合計 右合計 左 5 左 4 左 3 左 2 左 1 右 1 右 2 右 3 右 4 右 5 スコア 1 学習 サ変名詞 151 123 28 16 6 5 96 0 0 2 10 4 12 62.1 2 意欲 名詞 78 76 2 28 1 47 0 0 0 0 0 1 1 21.967 3 積極 名詞 56 54 2 12 1 41 0 0 0 0 1 0 1 16.85 4 何事 名詞 4

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