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光を用いた量子コンピューターへの期待

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Academic year: 2021

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光量子計算機研究の持続的発展のために 子暗号

光を用いた量子コンピューター

への期待

中 村 和 夫

(物質・材料研究機構) 量子コンピューターは,現在のコンピューターとは動作原理を全く異にした量子力 学の原理を基にするものであり,実現すれば,社会に有用な種々の 野で桁外れの高 速性を発揮することが予測されている.このような全く新たな原理のコンピューター を実現していくには,量子状態の安定制御やアルゴリズムなど,実験・理論の両面で 新たなブレークスルーが求められ,それなりの時間も必要となる.また忘れてはなら ないのは,量子コンピューター実現自体には時間がかかっても,これらの研究過程に おいて新たな地平を切り開く重要な技術展開や,新たな量子物性・情報理論の発見な ど,理学・工学の融合 野で大きな波及効果が期待できる点である.このような観点 からも,国からの継続的で強力な支援が望まれる. 量子コンピューターの構成要素となる基本素子の候補としては非常に多くの物理系 があるが,その中でも「光」はその量子状態の安定性や長距離に及ぶ伝送可能性な ど,他の量子ビット候補にはない大きな魅力を有している.量子コンピューターとと もに,量 ラリト をはじめとする量子通信を合わせた将来の量子情報ネットワークを えると,量子情報の伝送には光の 用は不可避であり,中継部や入出力部にも光を利 用した簡素な形の量子コンピューターが用いられる.これらの点も 慮すると,量子 コンピューター自体でも光を用いるタイプのほうが親和性には優れているということ ができる. 光の量子コンピューター関連の研究では,最近のトピックスとしても大きな進展が みられている.本特集でも掲載されるクラスター状態を用いた光量子コンピューター の概念や実験,励起子ポ 特集に ンでのボーズ-アインシュタイン凝縮や超流動の実現 のほか,ダイヤモンドの NV センターを制御して室温で多量子ビット間の「量子も つれ」を実現した実験などはその一部であるが,典型的な例であろう.これらの重要 な成果の今後の発展が注目される. 本 であり 取り上げられている解説は,光を用いた量子コンピューターの各研究 野 で活躍されている第一線の研究者の方々によるもの し,巻 ,研究の最前線を知る上で 貴重な情報源となることを付言 頭言を終えることとする.

頭言

( ) 677 1

参照

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