英語
9 英語
「附属3URMHFW」を軸に,コミュニケーション能力の育成をめざした英語授業
―フォーカスオンフォームに着目した英語の授業作り― 林 秀樹 1.はじめに 中学 年生の最初の英語の授業で生徒達にこれか らの英語の目標を書かせると,「英語でいろんなこ とを話せるようになりたい。」と答える生徒が多い。 生徒のこの思いを実現したいと思い,授業をし,コ ミュニケーション能力を育成することを英語科の目 標としている。コミュニケーションの場面では他者 に伝達する方法(+RZWRVD\)の習得と伝達する内 容ZKDWWRVD\の両方が大切である。その伝えあえ る力を様々な言語活動を通して,育成し,コミュニ ケーション能力を育てることをめざした授業(図1) を目標としている。 図1 本校英語科における目標 本校の英語科で使用している教科書「6XQVKLQH (QJOLVK&RXUVH開隆堂」にも3年間を通した「0\ 3URMHFW」というタスク活動が3年間の間に9つ, 設定されている。しかし単元ごとに設定されていな いために「附属プロジェクト」と名付けたタスク活 動を設定した。教科書のタスク活動と併用しながら 行っていき,生徒達が各単元で目標を達成していく 中で,コミュニケーション能力が育成されていくと 期待する。しかし,ただたくさんのタスク活動を行 うだけでは不十分である。そこでフォーカスオンフ ォーム(以下 )RQ))の考えを取り入れたい。言語 はどのような語彙や文法を使うかといった「言語形 式」と何を伝えるかという「意味内容」そしてそれ らがコミュニケーションの中でどのような役割をは たしているかという「言語機能」この3つの要素か ら成り立っている。形式は知っているがうまく使え ないというのは,これまでの日本の英語学習者に多 く見られた問題であった。とはいっても形式がいい 加減で何とか内容だけ伝えられるといった状態を続 けていても自分の思いを正確に伝え合えることが できる英語のコミュニケーションにはならない。) RQ) はバランスのとれたコミュニケーション能力を 育成するために言語の3要素を融合して教えてい くことを目指した教授アプローチである。また,高 島は日本の様な ()/((QJOLVKDVD)RUHLJQ /DQJXDJH)環境下においてはタスクの様な言語活動 だけでは学習者の理解を確かなものにするには不十 分であるとし,サンドイッチの様に言語活動の前後 にプラクティスとフィードバックを配した )RQ) アプローチを提案している。 図2 フォーカスオンフォーム指導イメージ 本論の要旨 コミュニケーション能力の育成のためには,様々な言語活動が必要である。英語科における言語活動に ついては中学校の学習指導要領にあるように,「実際に言語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合う活 動」と「言語材料について理解したり練習したりする活動」がある。そこで両者をバランスよく行うタス ク活動を「附属 SURMHFW」と名付け,様々な課題を設定して,言語活動を中心にコミュニケーション能力 を育成する英語授業を行ってきた。また,タスク活動を行う際には,どのような語彙や文法を使うかとい った「言語形式」,何を伝えるかという「意味内容」,それらがコミュニケーションの中でどのような役 割をはたしているかという「言語機能」という言語の 要素を融合して教えていくことを目指した教授ア プローチであるフォーカスオンフォームにも着目していきたいと考え,この主題を設定した。 キーワード 言語活動,タスク活動,フォーカスオンフォーム — 92 —英語 2.研究の概要 近年,形式指導とコミュニケーション指導のバラ ンスをとったフォーカスオンフォームの考え方が注 目されている。自分の授業の実践でその手法を取り 入れてきた。生徒の定着と意欲において,効果があ ることが,アンケートやテスト結果から見えてきて いる。しかし体系的にまとめていないために,その 効果を証明するまでは至っていない。そこで,教科 書の単元ごとで実践事例をまとめて具体的な効果を まとめていきたい。 3.研究仮説 生徒が自分の言葉で考えを深め,自分の言葉を用 いて,交流し学び合える力が本校の英語科が目指す コミュニケーション能力である。その力の育成には 実際に言語を使用する活動が不可欠である。様々な タスクの課題に取り組ませることとでその力は伸ば すことができるであろう。また )RQ) の考え方を取 り入れることでより効果的にその力は育成できるで あろう。 4.研究方法 ($)年間を通したタスク活動 単元ごとに「附属プロジェクト」をつくり,つけ たい力を明確にしていく。 図3「附属プロジェクト一欄2年生」 %)RQ) の手法を取り入れた文法指導 言語の3要素,「言語形式」「意味内容」「言語 機能」に気づくことができる文法指導。 &帯活動 言語の習得のためには様々なプラクティスが必要 であり,それらを帯び活動として取り入れ,どの生 徒でもタスク活動に取り組めるようにする。 '教科書本文で行う言語活動 英語の教科書の本文はそこに何が書いてあるかと いうことを読み取ることに重点が置かれ,読み方の 方法を身につけることや読んだあとにどうするかに 目標が置かれていないことが多い。教科書の本文の 指導にも様々なタスク活動を取り入れることで読み 方の方法を身につけたり,本文を利用して自分の考 えなどを表現する活動の力を育成したい。 (ペア活動 様々な帯活動や言語活動を行うときにはペアで行 うことが多い。そこでペアの組み方やペアで取り組 むときのポイントを明確にして,より効果的なペア 活動を行えるようにしていく。 )インタラクション インタラクションの場面は英語を使って他の対話 者と情報や意見のやり取りなどをする機会を持たせ ることである。相手の言わんとすることを理解しよ うと努力し,自分の伝えんとすることをどうにか分 かってもらおうとする経験を持つことがコミュニ ケーション能力の育成には欠かすことができない。 5.研究方法の検証 $年間を通したタスク活動 教科書にあるプロジェクト活動は年間に つだけで あり,単元ごとにタスク活動を取り入れることで, より充実した言語活動を行うことができた。また教 科書を使わないオリジナルの言語活動〔資料あ〕は 生徒にとっては挑戦ではあるが,意欲的に取り組む 生徒が多かった。 資料あ「映画を見よう」ワークシート %)RQ) の手法を取り入れた文法指導 教科書には「%DVLF'LDORJXH」と名付けられた新 出の文法事項を用いた簡単な会話が載っている。こ れを使って文法の導入を行っている。その際に :KR誰と誰の会話なのか。 — 93 —
英
語
英語 :KHUHどこで話しているのか。 :KDW「~について」はなしているのか。 :K\この会話をしている理由と目的。 これらの つの観点を基にメモをとらせた。そして その後に,この内容で 番大切な情報を伝えている 箇所を見つけ出させて,それを伝えている英文にア ンダーラインを引かせた。これらの指導の手順を行 うことで,言語の3要素,「言語形式」「意味内容」 「言語機能」に気づくことができる生徒多くなって きた。〔資料い〕 資料い(%DVLF'LDORJ における文法指導) &帯活動 9RFDEXODU\5DFH各単元で習う新出語句や単語を 一覧にして,ペアで言えるかどうかをチェックし ていく。 歌:英語の歌を授業のはじめに歌い,英語のリズ ム,発音,音のつながりの指導を行う。 覚え書き:その時間に学習した本文や %DVLF 'LDORJXH を読んで頭に記憶して,ノートに書き 取る。その後,各自や教師が正しく書けているか を採点する。 My original notebook:?疑問点。!新しい学びや 発見。!!再確認や再発見。という つの観点を ノートに記録して自分の学びをふりかえる。 これらの活動を継続的に行うことで,生徒が授業 に取り組みやすくなってきている。特に の活動は 教科書の本文における様々な言語活動を行うときに 生徒が抵抗なく取り組めるのに大変役立っている。 の活動も生徒の英語の学習意欲や興味関心を高める のに大きな役割をしている。 '教科書本文で行う言語活動 (読み方を教える指導) 英語の文の構造と日本語の文の構造の違いに気づか せる指導に力を入れることが大切であると考えてい る。本文の導入の際に英語を聞かせ,英語の語順で 書かれた日本語の空所を埋めていくことで英語を聞 きながらも英語の語順で情報を取り入れていけるよ うに工夫した。その後,本文を読みながら,空所を 確認していき読むときにも英語の語順で読んでい けるようにしている。〔資料う〕 資料う 英語の語順を意識した本文の理解 次の段階として,生徒自身が英語の語順で読んで いけるように指導していく必要がある。左から右へ と読んでいくだけでなく,英語の文の構造の区切り を理解して読んでいけるようにならないと複雑な構 造の文をしっかりと読み取ることはできない。そこ で,英文の下に日本語の質問をいれて,それにあわ せて英語を区切りながら読んでいくワークシートを 利用した。〔資料え〕 資料え 英語の語順で読む指導 (読後の活動) ①5HWWHOOLQJ本文を読んだあとに自分の言葉でそ の内容をまとめて再話(5HWHOOLQJ)する活動を継続 的に行った。しかし英文を丸暗記するのでは,生徒 に負担も大きい。また自分の言葉で英文を再構築す ることが自分の言葉で話す力につながっていくと考 え る 。 そ こ で キ ー ワ ー ド を 与 え , そ れ を 使 っ て 5HWHOOLQJ していくようにした。〔資料お〕 資料お 5HWHOOLQJ 活動 ②感想を書く読後の感想を英語でまとめること で英語で理解したことを英語でどのように理解した — 94 —
英語 かを表現できる力につながっていく。生徒にとって は付加の多い活動であるため自由に感想を書くの ではなくある程度の形式に沿って感想をまとめて いくようにした。しかし生徒にとっては英語で感想 を書けるということは達成感が大きく,自信につな がっていた。〔資料か・き〕 資料か 感想文を書くワークシート 資料き 感想文(生徒作品) (ペア活動 授業の最初に生徒同士の 分間の自由会話を行っ た際にいつも同じ相手との会話だと話が盛り上がら ない。相手が変わることで新鮮な気持ちで会話がで きたり,英語が得意な相手とペアを組んだときには, 相手が話した表現をまねていく姿も見られた。 〔資料く〕 資料く ペア活動 )インタラクション 授業の冒頭の教師のスモールトークを入れる機会 を増やした。内容は英語の授業の前の時間の教科内 容に触れたり,行事での取り組みのことであったり, 生徒にとって身近な話題で生徒に問いかけることを した。また,即興的な話す活動を定期的にいれるこ とで,自分の使える既習表現を駆使して自分の伝え たいことをどれだけ伝えられるかを判断することが できていた。 6.授業実践例 単元
Program 5 Gulliver’s Travels
~滋賀のおすすめスポットを理解しよう~ 単元設定の理由 本文の内容はガリバー旅行の話を登場人物の一人 が読んでいることから,ガリバーが実は日本にも訪 れていたという話の紹介があり,最後には自分たち の町を紹介する話となっていく。ガリバー旅行記の 話は知っていても今回出てくる話は初めて知る生徒 も多いと思われる。生徒が興味を持てる授業展開に していきたい。また自分たちの町を紹介する話もあ り,自分たちの町の良さを再発見できるように,自 分たちの町を紹介する活動にもつなげていきたい。 英語に対して興味がある生徒が多く,授業にも前向 きに取り組める生徒が多い。本単元では,WKHUHLV DUH の表現と接続詞LI と ZKHQを学習する。一年生 の段階で接続詞(EHFDXVH)を学習しており,文法の 形は生徒にとっては理解しやすい内容ではあると考 えられる。そこで文法の機能的な面の理解だけでな く,「もし~なら,~すべきだ。」「~するときは ~できるよ。」等相手にアドバイスをしたり,自分 の考えを述べられるような活動を取り入れていきた い。その一つとして,「自分の町を紹介する活動」 を取り入れ,表現の仕方の基本的な事を定着させた い。次に思考ツールのランキングシートを用いて, 「もし~するとしたら,これを一番目に~するべき だ。なぜなら~。」のような題材で意見を交流でき るようにさせたい。そこでいくつかの物をランキン グする中で,選んだ理由などを判断させたい。この 単元で理由をつけて意見を交流する方法を理解し, 今後,ディベートなどの活動の中で意識し,使って いけるように指導していきたい。 単元の学習目標 ・積極的に英語を使って相手とコミュニケーション を図ろうとしている。 【関心・意欲・態度】 ・自分の考えを相手に正しく伝えようとしている。 【表現の能力】 ・場面の状況や話し手の気持ちが伝わるように音読 — 95 —
英
語
英語 している。 【表現の能力】 ・対話の流れとつながりを考えながら,内容を読み 取っている。 【理解の能力】 ・WKHUHLVDUH の表現と接続詞を使う文の構造と 使い方を理解している。 【言語の知識】 指導と評価の計画全7時間)・・・本時 ■学習課題/□学習のまとめ(・学習内容) ねらいと評価 1 . ■ /HW ’ V PDVWHU WRGD\ ’ V %DVLF 'LDORJ!(3) □WKHUHLVDUH の表現を理解する。 ・思考ツール( 象限)で %DVLF'LDORJ を理 解する。 ・ペアでの音読練習。 ・ペアでの会話練習。 7KHUHLVDUH~の文 の 構 造 と 使 い 方 を 理 解させる。 知識 2.■/HW’VPDVWHUWRGD\’V%DVLF'LDORJ! (3) □接続詞 ZKHQ の表現を理解する。 ・思考ツール( 象限)で %DVLF'LDORJ を理 解する。 ・ペアでの音読練習。 ・ペアでの会話練習。 接続詞 ZKHQ の文の構 造 と 使 い 方 を 理 解 さ せる。 知識 3.■/HW’VPDVWHUWRGD\’V%DVLF'LDORJ! (3) □接続詞 LI の表現を理解する。 ・思考ツール( 象限)で %DVLF'LDORJ を理 解する。 ・ペアでの音読練習。 ・ペアでの会話練習。 接続詞 LI の文の構造 と 使 い 方 を 理 解 さ せ る。 知識 4.■二人の会話を再現しよう(3) □教科書の本文の対話内容を理解する ・教科書の挿絵を利用して,登場人物の対話 を再現する。 対 話 の 意 味 と 場 面 を 意識して,本文の内容 を理解させる。 理解
5 . ■ 6ROYH WKH P\VWHU\ RI *XOOLYHU ’ V WUDYHOV3 □教科書の本文の対話内容を理解する ・教科書の挿絵を利用して,登場人物の対話 を再現する。 対 話 の 意 味 と 場 面 を 意識して,本文の内容 を理解させる。 理解 6.■/HW’VLQWURGXFH\RXUWRZQ □既習表現を使い,自分の町を紹介する。 ・季節ごとの自分の町の名所や祭りを紹介す る文を作り,グループで発表する。 自 分 の 町 の こ と に つ いて紹介させる。 意欲 表現 7.■/HW’VWU\UDQNLQJVKHHW □ランキングシートを用いて,自分の考えを 相手に正しく伝えることができる。 お 互 い の 考 え を 交 流 させる。 意欲 表現 本時の校内研究との関連論理的思考を促す具 体的な方策 ①学習課題設定の工夫 ●学習者に関わるもの判断判 ・ランキングシートを用いて,ランキングした理由 を明確にする。 英語科教材に関わるもの課題 ・ランキングシートを用いて,考えを交流する。 指導方法に関わるものゆさぶりゆ ・新しい選択肢を加え,ランキングの変化をまとめ る。 ②思考ツール等の活用思考ツール・,&7ツ ●思考ツールランキングシート・情報整理マトリッ クスを利用する。 ・情報を整理して,収集したり,ある条件では何を どんな順番で選択するかをまとめる。 ●,&7タブレットを利用する。 ・生徒の考えをタブレットで写し,みんなで考えを 共有する。 7本時の目標 ・積極的に英語を使って相手とコミュニケーション を図ろうとしている。(単元目標・評価基準①) ・自分の考えを相手に正しく伝えることができる。 (単元目標 ・評価規準②) 資料け ランキングシート 資料こ 提示資料 — 96 —
英語 〔6〕本時の学習過程(第7時) 学習内容・活動 〇指導上・◆評価・★論理的思考を伸ばす方策(判・ゆ・ツ) 導 入 1. 課題の交流 ・「滋賀県の名産や名所」をクラス全体で交 流する。 ツクラス全体で,調べてきた内容を交流し,得た情報をマトリックスにまとめる。 ○滋賀県の各地域にはそれぞれの名産や名所があることを交流した内容を元に全 体で確認する。 展 開 2. 本時の目標の確認 3. ランキングの内容の確認 ・教師の例を聞き,ランキングの内容の確認。 ・新出語や表現の練習 4. ランキングシートの記入
・「When you come to Shiga, you (should, will, have to) ~.」
5. ランキングシートに書いた内容をグループで交流し ,グループでランキングを決定する。
・「When you come to Shiga, you (should, will, have to) ~.」
6. グループごとに交流した内容を発表 ・黒板に示されたグループの意見を発表する。 〇プレゼンテーションソフトを使い,今日のランキングの内容を説明すし,生徒が ランキングするときに使えそうな表現を確認させる。 ○プレゼンテーションソフトで,使えそうな表現を提示しておき,活動にスムーズ に取り組めるようにさせる。 判・ツ★ランキングシートを用いて,ランキングした理由を明確にする。 ◆>意欲・表現@①②:観察 ・ランキングシートを用いて積極的に交流している。 ・自分の考えを正確に相手に伝えている。 ○発表の前に,内容を口頭でまとめさせてから,発表させる。 ツグループの考えをタブレットで提示し,みんなで共有し,それぞれの考えを交 流させる。 ま と め 7..新しい条件を確認し,ランキングの結果をまとめる。 ・自分の最初に考えたものとグループでまとめた内容, そして新しい条件を総合して,自分の考えをまとめるこ とができる。 ゆ★「おじいちゃん,おばあちゃんを連れてくるなら」という条件で自分 の考えに変化があるかどうかを判断させ,考えをまとめさせる。 ◆>表現@②:ワークシート ・交流した結果を参考にしながら自分の考えをまとめることができる。 (7)資料・教具・準備〔資料け〕 ・思考ツール(ランキングシート情報交流マト リックス),・,&7(タブレット,プレゼンテ ーションソフト) (8)考察 この授業では,「滋賀のおすすめスポットを紹 介しよう」という目標で,お互いの意見を交流す るという活動を行った。授業後の生徒のアンケー トを見ても,生徒は授業の内容が理解でき,課題 に取り組むことができている生徒が多かったこと が分かった。 ④とてもそう思う③そう思う②あまり思わない① 思わない 対象人数40名 項目 人数 4 3 2 1 ・今の授業内容について授業前 より関心が出てきた。 ・今の授業内容について,授業 前より理解が深まった。 ・授業の中でできるようになっ たことがある。 6.まとめ 様々なタスク活動を用いながら,英語の授業を 進めることで,生徒達の英語学習に対する意欲を 高める効果はあると考えられる。そのためには課 題の設定が大変重要だと考えられる。「接続詞 ZKHQ を使って英文を 文作りなさい。」ではなく, 「滋賀のおすすめスポットを紹介しよう」という 課題を設定し,その中で自然に接続詞を使える様 な授業展開を工夫することで,生徒達は実際に英 語を使うことができる。それぞれが考える「おす すめスポット」(意味内容)を,「紹介する」(言 語機能)ために「接続詞や助動詞」(言語形式) を使うこととなる。3要素を融合して教えること が可能となる。しかし,授業時間にも制限があり, いかに言語形式の理解と習得とそれを使っていく 言語活動のバランスが保つことにはまだまだ課題 がある。今後もより適切な課題と単元計画を考え ていきたい。 ■文献 ・田村学・黒上晴夫「こうすれば考える力がつく 中学校思考ツール」小学館 ・高島秀幸「英文法導入のための「フォーカスオ ンフォーム」アプローチ 大修館書店 ・和泉伸一「フォーカスオンフォーム」を取り入 れた新しい英語授業 大修館書店 本時の目標:/HW’VWU\UDQNLQJVKHHW ~滋賀のおすすめスポットを紹介しよう~ — 97 —