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IRUCAA@TDC : 歯科医としての自己変革の経緯

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯科医としての自己変革の経緯

Author(s)

山﨑, 長郎

Journal

歯科学報, 112(4): 506-507

URL

http://hdl.handle.net/10130/2872

Right

(2)

大学を卒業したと同時に国内卒後研修を受講した 事が,私の歯科医としての人生を一変させた。 通常の学校教育と一戦を画す米国の最新の知識と 技術がそこにはあった。学生時代の歯科医療に対す る考え方を根底から覆す歯科における夢と希望に満 ちあふれていたのである。 この時より,私は新たに歯科医としての自覚と情 熱を持ち始めていた。そんな時期に,米国研修の機 会を体験し,ますますそこにのめり込む事となっ た。帰国後,どうしても東京で開業したいと言う思 いが断ち切れなく,両親の開業していた長野を断念 するに至ったのである。28歳で原宿で開業し臨床医 として忙殺されていたが,その間10年近く年に数ヶ 月は米国の研修及び見学を続けていった。これによ り,臨床医としての確立がなされていったが,それ と同時に勉強会を立ち上げ,研修による後輩の指導 も行い始めた。最初は数人からスタートしたスタ ディクラブも現在は全国で1700人を数えるに到っ た。 最初は咬合を中心とした補綴治療がメインであっ たが,その後,歯周治療の重要さを認識し,それに 付随するエンド・矯正を取り入れた包括的歯科治療 を実践するに到る。その後数十年はこの包括歯科治 療を行っていたが,久しぶりにある機会があり,遠 ざかっていた米国を訪れると,歯科治療の様相は変 化していて唖然とした。それは,インプラント治療 と審美治療の隆盛であった。これより人生におい て,この二つを習得する為,最も勉強をした時期と なり,現在に至っている。この様に歯科医は,様々 な出会いの中から触発され,歯科医としての本分に 目覚めていかなければならない。以上,卒業から現 在私の臨床研究は臨床的な修復治療の分類をし,明 確に捕らえ所のない臨床基準を確立する事にある。 以下に,日本補綴学会のグレーターニューヨーク と合同のインターナショナルカンファレンスに発表 した分類を呈示する。 審美修復治療を高い到達点に導く為には,各分野 (エンド,矯正,歯周,インプラント,咬合)との連 携が必要となる。即ち,その症例において何が問題 点となっているのか明確にし,どの分野の治療が必

コラム

歯科医としての自己変革の経緯

How I Changed as a Dentist

長郎 原宿デンタルオフィス 院長 略歴 1970年東京歯科大学卒業,1974年原宿デンタルオフィス開院, 東京 S.J.C.D.最高顧問,S.J.C.D.インターナショナル会長 著書:臨床を変える支台歯形成,コンベンショナルレストレーション(監修),ボ ンディッドレストレーション(監修),エステティッククラシフィケーション 論文:歯周補綴のデザイン 補綴臨床,デンタル・エステティック ザ・クイン テッセンス,生物学的審美的支台歯形成のために 補綴臨床,他論文・講演多数 Masao Yamazaki キーワード:世界水準,学問の自由,審美分類

Key words:Grobal standard, Academic Freedam, Esthetic Classification

(2012年3月29日受付,2012年4月24日受理,歯科学報 112:506∼507,2012.)

506

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要となるか見極める事である。 Kay s classificationはclass1∼class4に分類され ており,class1は口腔内の構造的問題が無く,審 美 性 が 当 該 歯 の み な の で,容 易 に 確 立 さ れ る。 Class2は歯周・矯正的問題が存在しており,それ を解決しなければならない。Class3は口腔内に構 造破壊が進んでおり,咬合を考慮した再構成が必要 とされる症例である。Class4は顎変形症等の外科 矯正を行わないと構造,審美性がなされない症例を 言う。 私の分類 Type of patient は最も明確で臨床的に どの分野の治療が必要か呈示している。Type1は 補綴のみの治療で審美性を確立可能な患者であり, Type2は歯周,矯正と二つに別れて,ストレート に歯周外科あるいは歯の位置を修正する為の矯正が Type1に戻す為必要であると分かる様になってい る。 3 Esthetic Classifications

Table1 Kay s classification of altered dental es-thetics(Adapted from Kay)

Class1 Intact esthetic framework(esthetic re-storative case requiring little improve-ment)

Class2 Minor alterations esthetic framework(es-thetic restorative case requiring slight improvement)

Class3 Significant alterations in esthetic frame-work(esthetic restorative case requiring large improvement)

Class4 Orthognathic deformities (esthetic re-storative case requiring maxillofacial im-provement)

Table2 Classification of patient type. Type1 Restorative patient

Type2 ⅰ)Orthodontics-restorative patient ⅱ)Peripdontics-restorative patient Type3 ⅰ)implant-restorative patient

ⅱ)Periodontics-orthodontics-implant-complex-restorative patient Table3 Classification of restorative design Class1 Adhesive composite resin

Class2 Veneers

Division1 Partial veneers

ⅰ)Porcelain inlays and onlays ⅱ)Porcelain laminate veneers Division2 Full veneers

ⅰ)All-ceramic restorations ⅱ)Metal-ceramic restorations まとめ 我々臨床医は,時として忙しさ故に歯科医の本分 である飽く無き学術的追求心を忘れがちである。し かしながら,臨床を継続する限り,この真理を見据 えていかなければならない。この私の経験・助言が 若き歯科医の一つの起爆剤になれば幸いである。 別刷請求先:〒150‐0002 東京都渋谷区渋谷2−1−12 パシフィックスクエアビル4F 原宿デンタルオフィス 山 長郎 歯科学報 Vol.112,No.4(2012) 507 ― 51 ―

参照

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