市販配合飼料のセレン含量と配合飼料へのセレン添加が卵のセレン濃度および卵質におよぼす影響

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(1)近畿大農紀要. 6:2 5( 1 9 9 3 ) 2 1 -2. 21. Me n Fa v.2 6:2 1 -2 c .Agr .Ki nkiUni 5( 1 9 9 3 ). 市販配合飼料のセレン含量と配合飼料へのセレン添加が卵のセレン濃度および卵質におよぼす影響 * 大石武士H muaF l eedandEf f ect sof See lnu im Cone tntofCommer ca. ilFor Addi tntandQual i t yofEggs● t i onalSee lnu im onSee lnu im Cone. Takes. hiOHIN SZ H. SynopS i s Thene e df oraddi t. i onsofs el e nu. imt o】 i ve s t ockf e edi sbi en ge nJapan.Wemeas vau lae tdi ur e d r ci a日om r ul af e e t hes el e ni umcone tntofc omme dso frpou) t r ya ,nds t udi e dt heef f e cs tofaddi t i ona) tntandqual i t yoftee h ggs ,Thes el e nu im cone tntoftef h e e ds s el e nu im ontes h ee lnu im cone y, bt ui nmos tt ,he r ewasl e s st han0, 3mg/kg Thes e一 enu imcone tntofte h yol k' Swas dwi var i e de) e hes el enu im cone tntoft hewht iewasnotaf af f e ce tdbyte h adde ds el e nu im. f butt e ce tdbyaddd gt ,i nc r eas e ns s e) enu im Eggwei ht g .e s pe ciH a yegy g ol kwei h dwhe el eni um wasadde dt ot he u HaughUni heHt ncr e as f or muaf l e e.E d ggs hi cn ke s st e ne ddt oi eit w hadde ds e一 e nu im,bt t sand r t heegy g o. 一 kcoo lrwe enotaf f e ce tdbyadde ds el enu im. Ⅰ 緒. Ⅰ Ⅰ 材料および方法. 言. セレンが家畜･家禽にとって必須の微量元素であ. 糞鶏用として市販されている 4社の配合飼料のセ. ることは良く知られている■ ) が,セレンに関する多. レン沸度を測定した｡幼捉用, 中社用および大社用. くの知見が音律されるにしたがって,家畜にたいす. はそれぞれ 3種類,産卵鶏用は 6種類,肉用鶏育成. るセレンの必要最も再検討されている｡近年,わが. 前期用および肉用鵜育成後期用はそれぞれ 3種類,. 国でも家畜のセレン要求丑の見直しと飼料へのセレ. 種麹用 1種類の計 2 2 種類であった｡飼料は粉砕後セ. ン添加の是非が論議されている2 1 ㌧しかし,飼料原. レンの分析に供した｡. 料中のセレン濃度についての報告5 )はみられるが,. 市販配合飼料-のセレンの添加が卵のセレン濃度. それらを原料として製造された配合飼料のセレン浪. とその晶質におよぽす影響を知るため,供試鶏とし. 度については知られていない｡また,飼料にセレン. て2 00日齢のロ- ドアイランドレッド種の産卵篤20. を添加した場合の生産物のセレン濃度やその品質に. 羽を用い,単飼ケージに収容し自然条件下で飼育し. およぽす影響について充分な検討が行われていると. た｡実験期間は 9i 眉間とし, それを次の如く 3期に. は言い難い｡そこで,わが国の市販配合飼料のセレ. 分割した｡最初の 3週間は市販百己合飼料を給与した｡. ン浪度を明らかにし, また,配合飼料のセレン濃度. .3mg/ kgであった.次の 3週そのセレン沸度は02. を亜セレン酸ナトリウムで中寺症状が発生しない程. 間はセレン漉度が04 . mg/kgとなるように,最後の. 度に段階的に増加させた場合,生産物である卵のセレン濃度やその品質がどのような影響を受けるかに. 3週間は05 . mg/ kgとなるように亜セレン酸ナトリウムを添加した市販配合飼料を給与し, それぞれ. ついて検討した｡. を Ⅰ, Ⅰ Ⅰ 期およびl I l 期とした｡飼料および飲水は,. ' 4: 研究の鼓 FI J平成 3年 1 0月, 日本巣t ･女4才会近*支帯大会 ( 帝且)にて尭兼した｡ "J L学科書虚字研究室 ( Lab.ofAnma l lSCPC. lne Fau Cl t yofAgi rcutr, lue Xlk n lUnvri 】esL l .Naa r 63日.

(2) 2 2. 近畿大学農学部紀要. いずれの期においても自由摂取とした｡実験期間中, 飼料摂取量および産卵状況は毎日記録した｡それぞ. 第. 2 6号 (. 1 9 9 3 ). の03 .6mg/. kgであった｡中社用,大推用および産卵鶏用飼料のセレン濃度は低い傾向にあった｡これら. れの期の終了時に体盤と血液および兼･尿混合物の. は他の用途の飼料に比べ要求される粗蛋白質量が低. セレン濃度の測定を行った｡また,各期の皐後の 3. いので,蛋白質源として用いられ, セレン含量も高. 日間に供試鶏から産卵された全ての卵について,那. いとされる魚粉の配合量が少ないことがこのような. 並,卵黄重量,卵白虫量,卵殻犀,ハウユニット,. 傾向を示した要田と推測された｡また,数種の飼料. 卵黄色調を測定した｡卵殻厚は卵殻厚測定器 ( 富士平工業製) を用いて卵の先端部,中央部,鈍端部の. でセレン濃度が03 . mg/. kg を上回るものも認められたが, それぞれの用途の配合飼料の平均セレン濃. 卵殻厚を測定し, それらの平均として求めた｡ハウ. 座はO. 3mg/kgを下回った｡現在のわが国の鶏用飼. ユニットは卵並と平面なガラス坂上に割卵した場合. 6ppm と兼標準 8) によれば,鶏のセレン要求量は0.. の濃厚卵白高から計弊式によって算出した6 ) ｡卵黄. されているので,本実験で示された配合飼料のセレ. 色調は Roce h の色調板 ( 1段階) 5 を用いて測定した｡. ン沸度は要求丑を充足するが,NRC標準では各種. 卵黄および卵白丑丑はそれぞれを分別収集して,天. 3mg/kgま家畜のセレン要求丑は最近改定され,0. でのセレンの添加を認めていることが報じられてい. 秤でその生見を測定した｡卵費および卵白のセ t /ン瀕度も測定した｡各期の終了時に 5羽ずつを屠殺解. る3 ) ｡従って,本実験の結果は,いずれの用途の配合. 体し,肝臓および腎臓を精出しセレン濃度の測定に. 飼料のセレン濃度も平均的には NRC標準を下回っ. 供した｡卵費,卵白,肝臓および腎臓は凍結乾燥し. ている｡魚粉中のセレンの利用率が低いこと5 )やセ. たのち粉末とし, セレンの分析に供した｡なお,分. レンの免疫機能の向上 9】や耐病性にたいする犠能1 0 ). 析に供するまでは冷蔵庫内に保存した｡セレンの分. を考慮すれば, わが国の養鶏用飼料として用いられ. 析は硝酸と過塩紫酸で湿式灰化したのち2 31ジアミ. ている市己合飼料中のセレン浪度は,必ず Lt ) 満足す. ノナフタレンを用いる蛍光法 7) によって行った｡. べき状態にあるとはいえない可能性が示唆された｡市販配合飼料へのセレン添加が卵のセレン濃度と. I I I 結果および考察市販配合飼料中のセレン濃度表 1に用途別の市販配合飼料のセレン濃度を示し. 卵賞におよぽす影響飼料のセレン濃度は体塩に影響を与えなかった｡飼料摂取丑はセレン添加で有意 ( p<0. 05)に増加し. た｡市販配合飼料中のセレン濃度は同一用途でもか. た｡また,産卵率は0. 4mg/kgのセレン濃度の場合. なり変動が認められた｡また,用途によって特定の. 最も高くなったが ,0. 5mg/kgでは対照の02 .3mg/. セレン浪度を示すことはなかった｡これは現在,わので,セレン漁度は配合に用いられた飼料原料中の. kgの場合と有意な差は認められなかった｡セレンは免疫機能の向上や耐病性にも関与することが示唆されている9)ので,これらが飼料摂取是を増加させ,産. が国では飼料へのセレンの添加が認められていないセレン浪硬に依存しており,意識的にセレン浪度を. 卵率の改尊をもたらす可能性が推測されるが,高産. 調丑することが凶難な現状を反映しているのであろ. 卵率を得るために必要な最適な飼料セレン濃度に関. う｡虫もセレン浪度が高かったのは極熱用配合飼料. してはなお詳細な検討が必要であろう｡表 3に飼料. cens Tabl e1.Sel eni um cone tnt si nc omme r c) a. lf or. muaf l e e df orc hik Ca 7s s l ' f l ' cat i on. T T l g/ kg) Sl ee nu im c one tns t ( Me an ± SD ... St ar t e rr e e df orc hi cs k. ( ∩-6). .3 02 .8 ± 00. Fe e df or4 -1 0we es kF orgr ow】 n gchi cs k. ( ∩=6 ). .3 02 .6± 00. Fe e dfr o 1 0. -2 0we es kf orgr o､ vi n gc hl Cks. ( ∩-6 ). 02 .6 ± 00 3. Fe e dfr ol ayn igh ens. ( n=6 ). 02 .5± 0. 0 4. Fe e df orbr e e dl n gfw ol. ( n-1). 03 .6. St ar t erf e e df orme aトt ypec hi cs k. ( l l =3). 03 .0 ± 00 4. Fat t e ni ngf e e dfr o me at t yp ec hl ' cs k. ( n=3 ). 03 .1± 0. 0 3.

(3) 23. 大石 :飼料のセレン濃度と卵質. Tabl e2,Ef f e c. t sofs el e nu. im ad. de dt of or T T ll uaf e e donbodywei ght .f e e di na tkeadegp n g r ou dc t i on Sl ee nu im cone tnt si nf e ed ( mg/kg) 02 .3. ( Pe r i od I) Bodywei ght ( kg) Fe e di na tke ( g/. day. /. h e n. ). Eggpr ou dc t i on (% ). 04 .0 ( Pe r l Od I I ) 11± 0 2. .. 2 0. ±0. 2 4り 20 . 9. 05 .0 ( Pe r 】 odⅢ). ± 0.. 1 2. 21 . 3. `. ●. 2 4. 1. 0 6.. 7±0.. 47 .■ 1. 1.. 55士1. 1 1. 9.. 1±1 20 .. 8. 4.. 1±1 54 .. ` 1 8 8.. 9± 8.. 8. 3.. 9±1 1. .. 6. り Men± a SD.. `Si gni f. i c an. t l. ydi f f e r e ntf r om tep h e n 0 5. ) . ' odIvau le( p<0.. Tabl e3.Ef f e cs t ofs el e nu ima dde dt of or mul af e e dons ee lnu imc ke ,gg one tnsn tib) oo. dl i ve r , ki dne ye ,ggyol wht ieadu n r i neadf n e ce s Se一 e nu im c one tns t ( 〟g. /. gDM) Sl ee nu im c one tnt si nf e e d ( mg/ kg). ood ( 〟g. /. ml ) Bl. 02 .3. ( Per id o I) 02 .3. ±00 . 4. 日. 04 0 ( Pe r id o 1. 日 ±0. 0 3. ■ .8. 02. 05 .0 ( Pe r i odm) 02 .8±0. 0 2 ■. Li v er. 17 . 3±0.. 2 5. 19 . 3. ±0.. ■ 2 7. 1 2. ● 18 .4±0.. Ki dne y. 23 . 0±0.. 3 4. ±0. 4 4. ● 28 . 2. 28 . 0土0. 1 2●. k Eggyol. 10±0 3 .. 1 0. 11 .9±0. 1 2`. 5 0. 07● 11±. Eggwhl t e. 10 . 3. 0 8. ±0.. ±0. 0 7. 10 . 3. 1. 19 土 00 .8●. UT i ne･F e c e s. 1 2. 0､ 5. 1. ±0.. ' 士0.. 2 0. 08 .2. 1 0. 1 8. 1.. ±0.. ●. Men I ) a ± S. D ydi r om tep h e r odIva山e( f f er e ntf i p<0. 0 5. ) ●S. i gn. i f. i c an. t l のセレン濃度が血液,肝臓,腎臓 ,卵および排滑物. れなかった｡しかし, 卵白の場合は卵黄と異なり.. 中のセレン血におよぽす影甥を検討した結果を示したO血液中のセレン浪度はセレン添加で増加した.. セレン濃度を0. 5mg/kgに増加させた場合のみセレン濃度は増加し,卵黄に比較して飼料中セレンの. 4mg/kg と0. 5mg/ しかし,飼料中セレン濃度が0.. 影響が少ないことが推測されたO これは卵黄前駆物. kgの場合には統計的に有意な差は認められなかった｡ScoTTら川は要求丑以上のセレン丑が飼料に添. 質が肝臓で作られ,卵黄の形成には 7-1 2日を要す. 加されてもそれに比例して,血糖中のセレン濃度は. などの形成過程やその場所の相違によるものと推測. る. 2)のにたいし,卵白は卵管で短時間に形成される. 上昇せず, セレンの要求魚付近で恒常性機構が存在. されたC排他物中のセレン濃度は,血液や臓器の場. し,要求丑以上のセレンが存在する場合にはその吸. 合と異なり, セレンの添加点に比例して増加したO. 収は低下し, 逆に排出が克進することを認めている｡. これは前述したごとく摂取セレン点が多くなると排. 従って,04 . mg/kg と0. 5mg/kgの場合に,血液中のセレン濃度に有意な差が認められなかったのは. 他されるセレン舟が増え,体内での恒常性を維持しようとする10J 機構によるものであろう｡また,この. ScoTTら】1 )が指摘するような恒常性維持横能によ. ことが飼料中のセレン渦度を増加させても血液や席. るものと推測される｡肝臓 ,腎臓中セレン濃度も飼. 器中のセレン濃度が一定丑以上に増加しなかった原. 料へのセレン添加で増加したが,血液の場合と同様. 因の一部をなすものと推測された｡飼料中のセレン. に飼料のセレン濃度が0. 4mg/kg と0. 5mg/kgの場合に有意な差は認められなかった｡卵貴の場合も. 濃度の相違が卵品質にたいする影響を検討した結果を表 4に示した｡基礎飼料である市販配合飼料にさ. 飼料中のセレン濃度を増加させるとそのセレン濃度. らにセレンを添加した場合,卵重は重くなる傾向を. は増加したが,肝臓や腎臓の場合と同様に0. 4mg/ kg と0, 5mg/kgのセレン渦度で有意な差は認めら. 示したが,卵歪は飼料摂取丑や産卵率などによっても影野されるので,更に実験期間を延長するととも.

(4) 2. 4. 近戦大学農学部紀要. 第2 6号 ( 1 9 9. 3). Ta. bl e 4. Ef f e ct sofs e) e nu im add e dt of or muaf l e e donegq g uaHt i e s Se】 e nu im c one tnt si nf e e d ( mg/ kg). Eggwe i g ht ( g). 02 .3. ( Pe r i od I) ll ) 4. 7.. 2士3.. 04 .0 ( Per i odI I ) 4. 9.. 6±4.. 7●. Eggyo】 kwei ght ( g). ll. 8±0.. 8. 1. 3.. 0±0,. 9. 1 7±0 3.. .. 8●. Eggwhi t ewe ih gt ( g). 2.. 94±28. 2. 9.. 8±27 .. 3. 0. 5±28. he一t lhi cn ke s s ( Eggs mm). 05 .0 ( Pe r i odul ) 5. 1.. 6±3.. 5. ●. ●. 03 .2. ±0. 0 3. ● 03 .4. ±0. 0 2. 03 , 5. ±0. 0 2. `. Hau ghUni t. 7 7. 8±2.. 7. 7. 9.. 2±31 .. 7. 6.. 7±4. 2. Yo. 一 kc oo lr. 1. 21 . ±12 .. 1. 25 . ± 15 .. .. 1. 28 . ±18. Men D I ) a ± S.. i 】 ydi 'S. i gn. i f c ant f f e r e ntf r om tep h e r i odIvau )e(< p 0. 0 5. ) に,供試羽数を増やしての検討が必要と考えられる｡. いられた程度のセレン量の添加は飼料摂取量を増加. p<0. 05. )に盃くなっ卵黄重量もセレン添加で有意 (. させ,結果として卵並の増加や摂取カルシウム農の. たが,卵白はほとんど影響を受けなかった.従って,. 増加による卵殻厚を改善するなど,二次的に生産物. 卵垂での増加傾向は卵黄並の増加にその大半が起因. である卵の晶質の改尊につながる可能性が示唆され. していると考えられる｡セレンは鶏の脂肪肝の防止. た｡. にたいして影響するなど脂質代謝とも関連する可能. I V 要. 性が示唆されている13 )ので,あるいは脂質含有丑の. 約. 多い卵黄の形成に何らかの関連性を有するとも考え. わが国においても家畜用飼料へのセレンの添加の. られるが,本実験のみでは明らかでなく,今後の検. 是非が論議されているので,鶏用市販配合飼料中の. 討が必要であろう｡卵殻厚は飼料中のセレン濃度が. セレン濃度の実態を明らかにするとともに,市販配. 04 . mg/. kg の場合に澱も厚くなった｡卵殻の厚さは Ca代謝と密接に関係しており川,セレンとの関係は. 合飼料を基礎飼料として, セレン漉度を段階的に増加させた場合の生産物である卵のセレン濃度や品質. まだ明らかでない｡本実験でセレン添加で卵殻犀が. におよぽす影響について検討した｡結果は次のごと. 増加したのは,飼料へのセレン添加によって飼料摂. くであった｡. 取玉が増え, Ca摂取量が増加したことがその原因で. 市販配合飼料中のセレン浪度は,かなり変動が認. あろうと推測された｡ハウユニット値は飼料中のセ. められたが,その大部分は平均的には03 . mg/kg以. レン沸度が異なってもほとんど変化しなかった.ハ. 下のセレン濃度であった｡セレン添加を行っても卵. ウユニット値は濃厚卵白の高さがそれを決定する要. 中のセレン濃度は僅かしか増加せず,特に,卵白中. 因の一つであるので,本実験のごとく産卵された目. のセレン沸度は卵黄に比較して飼料のセレン濃度の. に割卵して測定した場合には,飼料成分の影響が明. 影響は少なかった｡卵垂は飼料中のセレン濃度の増. 確に判定出来なかったのであろう｡卵黄色調は飼料. 加によって改善され,特に卵黄重量でその傾向が強. 中のキサントフィル量によって影響され 15 ) , セレン. かった.卵殻犀 t ) 飼料中のセレン濃度が高くなると. との関係は明らかではない｡しかし,セレン添加で. 厚くなったが, これは飼料中のセレン濃度が増える. 飼料摂取量が有意に増加すれば,必然的にキサント. と飼料摂取丑が増加したことによる二次的な効果と. フィルの摂取量が増加し,二次的に卵黄色調を改善. 推測された｡. する可能性がある｡以上の結果,現在,わが国で実用されている市販. ハウユニット,卵黄色調等は飼料中のセレン浪度の影響を受けなかった｡. の産卵用配合飼料のセレン沸度を若干増加させてち,生産物である卵のセレン沸度は現在用いられて. 引用文献. いる市販配合飼料を給与した場合に比較して大きく. 1) EJ.UNDERWO OD (日本化学会編訳):微丑元. 増加することはなかったO卵韮丑や卵殻厚はセレン. 2. 3. ,丸巷,東京 ( 1. 9. 7. 5. ) 紫一栄養と毒性 - ,3. 添加で増加しており,市販配合飼料への本実験で用. ,21 1. 9. 9. 0) 2. ) 浜田龍夫 :畜産の研究 ,44. 3 (.

(5) 大石 :飼料のセレン濃度と卵質. 1 991 ) 3) 浜田龍夫 :畜産の研究,45,451 ( 4) 大石武士 :日本家禽学会誌 ,2 8,1 1 7 -1 24. ). ( 1 991 5) 生雷晴久･吉田実 :日本家禽学会誌 ,1 8,307. -31 0( 1 981 ). 6) 野並慶宣 :鶏卵の化学と利用法,1 51,1 52,也 1 961). 球出版,東京 ( 7) OLSONO. E. ,:I.Assoc. Of f . Anal . Chem. ,. 52:62 7-634( 1 969). 8 ) 農林水産省農林水産技術会譲事務局編 :日本. 1 984年版),1 8,中央畜産会,. 飼葉標準･家禽 ( 1 984). 東京 ( A. ,GF .. CoMBS,Jr , ,M .. E W HI TA9) MARSHJ . D】 ETERT:Pr oc, Soc. Exp. cRE. and RR.. Bi oL,182,425-436( 1 98 6). 25. 1 0) 木村修一･左右田健次編 :微量元素と生体,. 1 7 5,秀潤社,東京 ( 1 987). L and I . N. THOMPS ON:Poul t r y. ll ) ScoTT.M. . ,50,1 742 -1 748( 1 971 ). Sci 1 2) 田先威和夫･山田行雄･森田琢磨･田中克美編. 6 3,兼賢堂,東. 著 :新編兼鶏ハンドブック,1 1 9 82). 京 ( 1 3) 秋葉征夫,G. L CoLMAG O,LS.JENS. ON,:日本. 4回大会講演要旨,35, ( 1 983). 畜産学会第 7 1 4) 田先威和夫･山田行雄･森E E l 琢磨 IE E l 中克美編. 45,兼賢堂,東. 著 :新編葦鶏ハンドブック,2 1 982). 京 ( 1 5) 田先威和夫監訳,家禽栄兼学,405,兼賢堂,. 1 983). 東京 (.

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