教室における児童の座席指向に関する研究
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(2) れている部分もあり、更なる改善の余地がある. れなくなることも、特筆すべき点であると思わ. と思われる。そこで、本研究では「より一般的. れる。また、座席得点から、教室の中央付近は. な児童の座席指向の把握」「座席指向に関する要. 学年や性別に関わらず嫌われにくい場所である. 因の分析」r児童の特性と座席指向の関係性の把. こと、前方両端の座席が全体的に忌避されるこ. 握」の三点を目的とし、児童の座席指向に関す. とが新たに明らかになった。また、後方両端と. る検討を行う。. 教卓前の座席は、選好率、忌避率共に高い値を. 方法. とる場合があり、児童の好みが分かれる座席で. 大阪市と堺市の公立小学校3校の3年生以上. あると言える。. の児童を対象とし、座席指向に関する無記名の. 選好理由、忌避理由共に、「黒板の見えやすさ」. アンケート調査を行った。. を中心としたr授業関連」のカテゴリーに対す. 調査内容. る反応率が顕著であり、小西(1998)と同様の. 仮想の32人学級の座席配置図を提示し、各座. 結果となった。本研究では、選好理由のr快適. 席に対する座りたい気持ちの強さを4段階で記. 性」や忌避理由の「先生との関係」が、学年と. 入してもらった。同時に、「一番座りたい席」及. 共に反応率が上昇する傾向が新たに明らかとな. び「一番座りたくない席」の選択と、その理由. り、興味深い結果となった。. 記述も求めた。さらに、r男の子の隣の席」等、. r視力」と前後方向の座席位置に強い相関が. 座席の特徴に対する評価6項目、「黒板が見えや. 見られ、視力が悪い児童が前方を好む傾向が顕. すい」等、現在の座席に対する評価6項目、r学. 著に表れていた。また、4年生以上では、「授業. 校に来るのが楽しみだ」等、児童の特性に関す. や勉強に対する感情」と前後方向の座席位置の. る質問11項目の、合計23項目について4件法. 相関を確認することができたが、大学生ほど顕. で回答を求めた。. 著な傾向は見られなかったため、勉強と座席指. 分析対象. 向の相関が強まるのは中学生・高校生の段階で. 回答者1394名の内、理由記述の部分を除く全. あると推察できる。なお、今回の調査では、「社. ての項目に不備なく回答した1118名分を有効回. 交性j「発表に関する感情」「身長」と座席指向. 答、分析対象とした。全体の有効回答率は802%. の関係性を見出すことはできなかった。. であった。. 本研究により、児童にとって座席が重要な意. 結果及び考察. 味を持つものであることが確認できた。教師が. 学年が上がるにつれて前方が忌避され、後方. 児童の座席指向を把握しておくことが、適切な. が選好される傾向等が有意に表れており、学年. 教育環境の構築につながり、より円滑な学級経. による児童の座席指向の違いを報告していた宮. 営が可能になると思われる。. 本ら(1994)の説を支持する結果となった。本. 本研究が、児童のより良い学校生活の一助と. 研究では、学年差に加えて男女差が存在するこ. なれば幸いである。. と、学年による座席得点の推移の様子にも男女. 差が見られることが明らかになった。各区域に. 主任指導教員 横川和章 教授. おいて、6年生になると座席得点の男女差が見ら. 指導教員横川和章教授.
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