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日米中3国間の農産物貿易構造(2)日中間貿易の近年の動向

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Academic year: 2021

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(1)

<論 文>

日米中 3 国間の農産物貿易構造(2)

― 日中間貿易の近年の動向 ―

千 葉   典

The Structure of Agricultural Trade among U.S., China and Japan (2) :

Recent Trends of Agricultural Trade between China and Japan

CHIBA, Tsukasa

This article has analyzed recent trends of agricultural trade between China and Japan, as a part of research project to show the structure of agricultural trade among these and United States.

China is the second largest partner for agricultural import by Japan, which imported 8.3 billion of agricultural products from China in 2012. About a quarter of them are meat and animal products, and import of poultry products has especially increased since 2010. Though China is the third largest partner in Japan s rice import, its amount tends to decrease since 2003. Import of soybeans from China has dramatically fallen down in 2000s. As a result, oil cakes explain about 80% of Japan s import of vegetable oil and its raw materials.

The largest category of Japan s agricultural import from China is vegetable and its products, which counted 2.5 billion dollars in 2012. China became the largest exporter of onion to Japan in early 2000s and her share in Japan s import was about 80% in 2012. Other main items include leaks, shiitake mushrooms, green beans and processed bamboo sprouts, but import of shiitake tends to decrease in 2000s. Though there are not remarkable imported items from China in fruits, import of apple juice has much increased in these ten years, by more than 60% in amount and four times in value.

Keywords:Agricultural Trade, the 21st century, Japan, China, vegetable and its products

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問題の所在

一般的に、日本は世界有数の農産物輸入国と考えられているかもしれないが、実は輸入総額 において米国や中国の後塵を拝している。現在得られる最新のデータから 2013 年の農産物・ 食料品輸入額をみると、首位の米国が 1229 億ドル、次いで中国 1031 億ドル、ドイツ 923 億ド ルとなっており、日本は 717 億ドルで第 4 位、以下イギリス、フランス、オランダ、イタリア、 ロシア、ベルギーと続いている1)。上位 10 カ国のうち 7 カ国が EU 加盟国によって占められ ているが、上記のデータが EU 域内貿易を含むことに鑑みれば、世界の農産物貿易における日 米中 3 国の存在感は、きわめて大きいと言うべきであろう。 本研究の目的は、21 世紀に入ってからの日本・米国・中国の 3 国間における農産物貿易の構 造を、近年の動向に着目しながら描き出すことである。その第 1 弾として、3 国間の農産物貿 易の流れの中軸となっている米国に焦点を定め、日米・米中間の農産物貿易構造の分析をすで に試みた2)。その際に残された課題に取り組むため、本稿では日中両国間の農産物貿易を対象 として、最初に日本の農林水産物と農産物の輸出入全体の動向を、次いでここ数年における分 類項目別の動向を概観し、日本にとっての中国の位置を確認する。さらに、日本と中国との間 の農産物貿易の動向について、主要な輸入品目別に検討を加える。以上の作業をつうじて、日 米中 3 国間における農産物貿易のうち、日中間貿易の構造的特徴が明らかにされるはずである。 なお、本稿では前掲拙稿(注 2)との比較をある程度可能にするため、日本の農産物貿易に ついてドルベースのデータが直接入手可能な、日本貿易振興機構編集・発行『ジェトロ アグ ロトレード・ハンドブック』各年版を用いることとする。ただし当該資料においては、農産物 貿易の最新の動向を特徴的に把握するためか、集計年次によって分類項目が異なる場合があり、 2000 年∼ 2012 年のデータが連続的に取れない品目も存在する。この点は本稿におけるアプロー チの限界であるが、それでも国際機関の統計に比べればよりきめ細かく正確なデータの分析が 可能であることから、当該資料によってできる限り日中間農産物貿易の実像を描き出すことに 努めたいと考える。読者の御寛恕を乞う次第である。

1.日本の農林水産物貿易の概況(地域別分析)

(1)輸入 日本の農林水産物輸入は、21 世紀に入ってから金額ベースで拡大傾向を示してきた(第 1 表)。 世界全体からの輸入額は、2002 年の 564.8 億ドルから拡大を続け、2009 年にいったん落ち込 むもののすぐに回復し、2011 年には 1000 億ドルを突破した。2012 年にはやや減少して 995.2 億ドルとなっており、10 年間で 76%の増加を記録した。 農林水産物輸入に占める農産物の比率は、2000 年代初頭の約 6 割から少しずつ上昇し、近年

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第1表 日本の農林水産物輸入 金額 (1000 ドル) 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 201 2年 農林水産物合計 63 ,295 ,000 58 ,582 ,000 56 ,479 ,000 59 ,632 ,000 67 ,270 ,632 68 ,270 ,403 67 ,855 ,936 70 ,706 ,991 81 ,660 ,716 69 ,382 ,159 81 ,122 ,696 100 ,956 ,101 99 ,524 ,272  農産物  36 ,945 ,000 35 ,496 ,000 34 ,274 ,000 37 ,603 ,000 42 ,318 ,375 43 ,811 ,333 43 ,154 ,151 46 ,961 ,602 57 ,134 ,784 48 ,493 ,514 54 ,852 ,310 69 ,865 ,740 68 ,407 ,287  林産物 10 ,208 ,000 8 ,831 ,000 8 ,122 ,000 8 ,523 ,000 9 ,826 ,351 9 ,255 ,944 10 ,031 ,891 9 ,862 ,929 9 ,435 ,623 7 ,021 ,743 10 ,637 ,126 12 ,834 ,481 12 ,213 ,064  水産物 16 ,142 ,000 14 ,255 ,000 14 ,083 ,000 13 ,507 ,000 15 ,125 ,906 15 ,203 ,125 14 ,669 ,894 13 ,882 ,460 15 ,090 ,309 13 ,866 ,902 15 ,633 ,260 18 ,255 ,880 18 ,903 ,921 米国 17 ,321 ,798 15 ,966 ,448 14 ,544 ,621 15 ,710 ,963 15 ,678 ,527 15 ,819 ,325 15 ,221 ,139 16 ,654 ,621 21 ,034 ,286 15 ,733 ,570 16 ,704 ,138 20 ,280 ,531 19 ,300 ,843 中国 7 ,386 ,236 7 ,285 ,183 7 ,212 ,453 7 ,557 ,183 8 ,992 ,322 9 ,557 ,269 9 ,807 ,977 9 ,446 ,388 8 ,529 ,419 8 ,288 ,032 10 ,636 ,328 12 ,818 ,936 13 ,604 ,260 カナダ 4 ,438 ,359 4 ,143 ,360 3 ,982 ,001 3 ,993 ,007 4 ,714 ,872 4 ,495 ,424 4 ,220 ,486 4 ,424 ,633 5 ,904 ,255 4 ,397 ,826 5 ,130 ,770 6 ,302 ,324 6 ,438 ,826 タイ 2 ,954 ,753 2 ,920 ,126 2 ,968 ,939 3 ,160 ,052 3 ,212 ,026 3 ,441 ,283 3 ,765 ,461 3 ,712 ,782 4 ,847 ,443 4 ,187 ,527 5 ,217 ,279 7 ,071 ,434 6 ,274 ,552 オーストラリア 4 ,164 ,575 3 ,914 ,396 3 ,707 ,354 3 ,988 ,007 5 ,494 ,526 5 ,497 ,499 5 ,324 ,684 5 ,519 ,869 6 ,171 ,875 4 ,942 ,146 5 ,589 ,649 6 ,264 ,561 6 ,037 ,029 インドネシア 2 ,725 ,475 2 ,472 ,094 2 ,445 ,832 2 ,369 ,765 2 ,621 ,697 2 ,452 ,245 2 ,789 ,596 2 ,718 ,356 3 ,003 ,196 2 ,261 ,340 3 ,229 ,800 4 ,549 ,602 3 ,906 ,754 ブラジル 1 ,004 ,400 951 ,337 1 ,085 ,363 1 ,109 ,779 1 ,606 ,165 1 ,752 ,877 1 ,606 ,516 1 ,760 ,942 2 ,579 ,014 1 ,990 ,243 2 ,603 ,251 3 ,699 ,868 3 ,718 ,932 チリ 1 ,340 ,653 1 ,273 ,417 1 ,181 ,729 1 ,296 ,719 1 ,612 ,969 1 ,803 ,707 1 ,850 ,888 1 ,886 ,530 1 ,998 ,938 2 ,091 ,885 2 ,251 ,596 2 ,899 ,795 2 ,954 ,282 オランダ 554 ,752 517 ,207 472 ,449 578 ,168 617 ,827 529 ,755 558 ,864 628 ,486 943 ,479 1 ,757 ,537 1 ,904 ,082 2 ,885 ,312 2 ,789 ,404 マレーシア 1 ,664 ,827 1 ,363 ,536 1 ,382 ,263 1 ,427 ,539 1 ,712 ,541 1 ,797 ,093 2 ,243 ,579 2 ,257 ,347 2 ,498 ,357 1 ,801 ,123 2 ,220 ,871 3 ,032 ,143 2 ,819 ,247 構成比 (%) 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 201 2年 農林水産物合計 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0  農産物  58 .46 0 .66 0 .76 3 .16 2 .96 4 .26 3 .66 6 .47 0 .06 9 .96 7 .66 9 .26 8 .7  林産物 16 .11 5 .11 4 .41 4 .31 4 .61 3 .61 4 .81 3 .91 1 .61 0 .11 3 .11 2 .71 2 .3  水産物 25 .52 4 .32 4 .92 2 .72 2 .52 2 .32 1 .61 9 .61 8 .52 0 .01 9 .31 8 .11 9 .0 米国 27 .42 7 .32 5 .82 6 .32 3 .32 3 .22 2 .42 3 .62 5 .82 2 .72 0 .62 0 .11 9 .4 中国 11 .71 2 .41 2 .81 2 .71 3 .41 4 .01 4 .51 3 .41 0 .41 1 .91 3 .11 2 .71 3 .7 カナダ 7 .07 .17 .16 .77 .06 .66 .26 .37 .26 .36 .36 .26 .5 タイ 4 .75 .05 .35 .34 .85 .05 .55 .35 .96 .06 .47 .06 .3 オーストラリア 6 .66 .76 .66 .78 .28 .17 .87 .87 .67 .16 .96 .26 .1 インドネシア 4 .34 .24 .34 .03 .93 .64 .13 .83 .73 .34 .04 .53 .9 ブラジル 1 .61 .61 .91 .92 .42 .62 .42 .53 .22 .93 .23 .73 .7 チリ 2 .12 .22 .12 .22 .42 .62 .72 .72 .43 .02 .82 .93 .0 オランダ 0 .90 .90 .81 .00 .90 .80 .80 .91 .22 .52 .32 .92 .8 マレーシア 2 .62 .32 .42 .42 .52 .63 .33 .23 .12 .62 .73 .02 .8 注:2000 年∼ 2003 年の合計値は、100 万ドル未満を四捨五入した数値である。 出所:日本貿易振興機構 『アグロトレード・ハンドブック』 各年版より作成

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では 7 割足らずを占めるようになっている。この結果、農産物輸入額は 2002 年の 342.7 億ド ルから 2012 年の 684.1 億ドルへ、10 年間でほぼ倍増することとなった。2008 年の穀物価格高 騰の際に初めて 500 億ドルを突破したが、これは一時的現象にとどまることなく、2011 年には 700 億ドルに迫る勢いを示している。 国別のデータでは農産物のみの連続的数値が示せないが、農林水産物全体で最大の輸入相手 国は米国であり、2002 年の輸入額は 145.4 億ドルとほぼ 4 分の 1 を占めていた。2012 年の輸 入額は 193.0 億ドルで、金額的には 10 年間で 32.7%の増加を記録しているが、同国のシェア は 2 割を下回るまで低下しており、その要因として穀物の調達先が多角化した影響などが考え られる。これに対して、第 2 位である中国からの輸入は 2002 年の 72.1 億ドルから 2012 年の 136.0 億ドルへと 10 年間で 88.6%増加し、そのシェアは 10%台から 14%台を上下してきた。 2012 年のシェアは米国が 19.4%、中国が 13.7%で、両国を合わせるとちょうど日本の農林水 産物輸入の 3 分の 1 を占めている勘定になる。 (2)輸出 他方、日本の農林水産物輸出の動向をみると、2002 年の 28.0 億ドルから 2012 年の 56.5 億 ドルへ、10 年間で倍増している(第 2 表)。2002 年以降、ほぼ毎年増加を続けてきたが、2010 年以降は 56 億ドル台で推移しており、やや伸び悩みがみられる。輸出総額のうち農産物が半 分以上、水産物が 4 割前後を占めており、前者は 2002 年の 16.7 億ドルから 2012 年の 33.7 億 ドルへ、やはり同期間に倍増し、2012 年には輸出総額の約 6 割となっている。ただし、日本の 輸出額は輸入額に比べてはるかに小さく、2012 年には農林水産物全体で輸入の 5.7%、農産物 のみでは 4.9%にとどまっていることから、両者の間には圧倒的な相違が存在することを念頭 に置いておく必要がある。 農林水産物の輸出総額を国・地域別にみると、2000 年代初頭には米国が首位で、2002 年の 輸出額は 5 億 7917 万ドル、全体の 20.7%を占めていた。同国向け輸出はその後伸張して 2012 年には 8 億 6483 万ドルとなり、10 年間で 49%の増加を示したが、そのシェアは年々低下し、 2012 年には 15.3%となっている。この間に大きく輸出を伸ばしたのが香港で、同期間の輸出 額は 2002 年の 4 億 8666 万ドルから 2012 年の 12 億 3818 万ドルへ約 2.5 倍となった。この間、 2005 年には米国を凌駕し、2012 年のシェアは 21.9%に上っている。第 3 位の輸出相手地域は 台湾で、2002 年の 3 億 9289 万ドルから 2012 年の 7 億 6554 万ドルへ 10 年間で 94.8%輸出を 伸ばしており、2012 年度のシェアは 13.6%となっている。中国への輸出は、2002 年には 2 億 3211 万ドル、そのシェアは 8.3%にとどまり韓国の後塵を拝していたが、2000 年代中頃以降は 韓国と拮抗するようになり、2012 年の輸出額は 5 億 0945 万ドルと 10 年間で約 2.2 倍に伸張、シェ アは 9.0%で第 4 位の輸出相手となっている。ちなみに 2012 年の時点で相手国・地域のシェア を確認すると、中国と香港で約 3 割、これに台湾を加えると 45.5%となり、さらに韓国とタイ

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第2表 日本の農林水産物輸出 金額 (1000 ドル) 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 201 2年 農林水産物合計 2 ,967 ,475 3 ,690 ,479 2 ,802 ,938 2 ,942 ,832 3 ,337 ,554 3 ,641 ,739 3 ,866 ,744 4 ,391 ,979 4 ,808 ,700 4 ,693 ,307 5 ,636 ,844 5 ,646 ,051 5 ,648 ,016  農産物  1 ,609 ,521 2 ,519 ,586 1 ,668 ,382 1 ,712 ,468 1 ,904 ,937 1 ,994 ,785 2 ,059 ,192 2 ,308 ,346 2 ,734 ,959 2 ,773 ,540 3 ,260 ,140 3 ,318 ,626 3 ,365 ,884  林産物 71 ,590 55 ,708 52 ,558 62 ,625 68 ,689 72 ,664 69 ,237 76 ,000 94 ,420 82 ,910 149 ,447 154 ,203 148 ,766  水産物 1 ,286 ,364 1 ,115 ,185 1 ,081 ,999 1 ,167 ,739 1 ,363 ,928 1 ,574 ,289 1 ,738 ,315 2 ,007 ,633 1 ,979 ,321 1 ,836 ,858 2 ,227 ,257 2 ,173 ,222 2 ,133 ,367 香港 556 ,285 485 ,001 486 ,657 490 ,254 583 ,725 674 ,689 707 ,870 881 ,269 1 ,004 ,318 1 ,050 ,008 1 ,380 ,543 1 ,389 ,937 1 ,238 ,184 米国 629 ,246 545 ,812 579 ,170 569 ,014 609 ,684 662 ,305 688 ,316 739 ,597 793 ,018 766 ,324 792 ,586 833 ,504 864 ,830 台湾 408 ,866 365 ,239 392 ,885 445 ,719 480 ,758 580 ,481 546 ,937 610 ,228 661 ,242 623 ,072 694 ,490 740 ,549 765 ,536 中国 176 ,698 228 ,880 232 ,105 290 ,306 378 ,791 427 ,641 503 ,864 478 ,710 418 ,883 488 ,868 639 ,129 448 ,299 509 ,453 韓国 333 ,508 318 ,491 331 ,978 329 ,007 386 ,126 370 ,669 445 ,238 523 ,876 499 ,341 473 ,141 525 ,870 506 ,178 439 ,498 タイ 88 ,686 101 ,628 110 ,559 141 ,105 124 ,422 179 ,124 171 ,817 206 ,874 266 ,366 192 ,020 242 ,138 297 ,136 333 ,139 構成比 (%) 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 201 2年 農林水産物合計 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0 100 .0  農産物  54 .26 8 .35 9 .55 8 .25 7 .15 4 .85 3 .35 2 .65 6 .95 9 .15 7 .85 8 .85 9 .6  林産物 2 .41 .51 .92 .12 .12 .01 .81 .72 .01 .82 .72 .72 .6  水産物 43 .33 0 .23 8 .63 9 .74 0 .94 3 .24 5 .04 5 .74 1 .23 9 .13 9 .53 8 .53 7 .8 香港 18 .71 3 .11 7 .41 6 .71 7 .51 8 .51 8 .32 0 .12 0 .92 2 .42 4 .52 4 .62 1 .9 米国 21 .21 4 .82 0 .71 9 .31 8 .31 8 .21 7 .81 6 .81 6 .51 6 .31 4 .11 4 .81 5 .3 台湾 13 .89 .91 4 .01 5 .11 4 .41 5 .91 4 .11 3 .91 3 .81 3 .31 2 .31 3 .11 3 .6 中国 6 .06 .28 .39 .91 1 .31 1 .71 3 .01 0 .98 .71 0 .41 1 .37 .99 .0 韓国 11 .28 .61 1 .81 1 .21 1 .61 0 .21 1 .51 1 .91 0 .41 0 .19 .39 .07 .8 タイ 3 .02 .83 .94 .83 .74 .94 .44 .75 .54 .14 .35 .35 .9 出所: 日本貿易振興機構 『アグロトレード・ハンドブック』 各年版より作成

(6)

を加えると約 6 割に上ることから、日本の農林水産物輸出の中軸がアジア地域、とりわけ中国 を含む東アジア地域に置かれていることがわかる。

2.日本の分類項目別農産物貿易の動向

本節では、日本における農産物輸出入を分類項目別に分析し、それに対中輸出入が占める地 位とその内容を明らかにしていく。ただし、『ジェトロ アグロトレード・ハンドブック』に おける国別輸出入の内訳については、2009 年まで詳細な品目別データが示されているのみであ り、分類項目別の集計データが得られるのは 2010 年以降に限られる。それゆえ時系列のデー タ処理が困難であることから、本節においては当該年次以降のきわめて限定された時点の分析 にとどまらざるを得ないことを、最初にお断りしておく。 (1)輸入 2012 年の日本の農産物輸入額 684.1 億ドルを大きく 3 分類すると、畜産品 172.5 億ドル (25.2%)、蚕糸 0.4 億ドル(0.1%)、農産品 511.2 億ドル(74.7%)となっている(第 3 表)。 畜産品のなかでは鳥獣肉類調整品が 133.3 億ドルで、全体の 8 割近くを占めている。農産品の 内訳は多岐にわたっており、最大の品目は穀物および穀粉調整品で 99.3 億ドル(農産品に占 めるシェア 19.4%、以下同様)、「その他の調整食料品・飲料」64.2 億ドル(12.6%)、植物性 油脂 63.7 億ドル(12.5%)、たばこ 58.1 億ドル(11.4%)、「その他の農産品」51.0 億ドル(10.0%)、 果実および果実調整品 50.1 億ドル(9.8%)、野菜および野菜調整品 49.8 億ドル(9.7%)、嗜好 食品 36.7 億ドル(7.2%)と続く。穀物および穀粉調整品は、米国・カナダ・オーストラリア 等からの輸入に多くを負っており、植物性油脂の内訳では油脂原料が 38.8 億ドル、そのうち 米国・ブラジル等から輸入される大豆が 18.2 億ドル、おもにカナダから輸入される菜種が 17.0 億ドルとなっている3) 中国からの農産物輸入に目を転じると、全体的傾向とはやや異なる状況が観察される。同じ く 2012 年の輸入額は 83 億 1822 万ドル、そのうち畜産品が 19 億 8825 万ドル(23.9%)で、 鳥獣肉類調整品が 14 億 6719 万ドルと畜産品のほぼ 4 分の 3 を占めている。蚕糸の輸入は 3161 万ドルで農産物輸入総額のわずか 0.4%にすぎないが、日本の輸入総額の 83.7%を中国が占め ていることになる。全体的傾向との違いが際立っているのが農産品で、2012 年の輸入額 62 億 9836 万ドルのうち、野菜および野菜調整品が 25 億 3454 万ドルと 37.4%を占め、分類項目別 では最大の存在である。これに続いて、「その他の農産品」11 億 5595 万ドル(24.7%)、果実 および果実調整品 8 億 9966 万ドル(14.3%)、「その他の調整食料品・飲料」5 億 9014 万ドル (9.4%)、植物性油脂 5 億 0200 万ドル(8.0%)が並んでいる。植物性油脂の内訳としては、油 粕の輸入が 3 億 9180 万ドルでその約 8 割を占める。

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第3表 日本の農林水産物輸入(分類項目別) 総計 (1000 ドル) 中国 (1000 ドル) 中国の構成比 (%) 2010 年 2011 年 2012 年 2010 年 2011 年 2012 年 2010 年 2011 年 2012 年 農林水産物計 81 ,222 ,696 100 ,956 ,101 99 ,524 ,272 10 ,636 ,328 12 ,818 ,936 13 ,604 ,260 13 .11 2 .71 3 .7 農産物計 54 ,852 ,310 69 ,865 ,740 68 ,407 ,287 6 ,232 ,569 7 ,374 ,633 8 ,318 ,222 11 .41 0 .61 2 .2 畜産品 14 ,050 ,700 17 ,128 ,616 17 ,246 ,364 1 ,337 ,249 1 ,762 ,909 1 ,988 ,251 9 .51 0 .31 1 .5 動物 240 ,747 214 ,827 221 ,848 10 ,274 8 ,665 5 ,922 4 .34 .02 .7 鳥獣肉類調整品 10 ,984 ,550 13 ,361 ,796 13 ,327 ,638 997 ,243 1 ,300 ,088 1 ,467 ,186 9 .19 .71 1 .0 酪農品・鳥卵 1 ,730 ,133 2 ,162 ,991 2 ,171 ,092 9 ,310 9 ,679 11 ,251 0 .50 .40 .5 動物性油脂 132 ,371 174 ,440 188 ,558 9 ,168 12 ,214 18 ,910 6 .97 .01 0 .0 原皮・原毛皮・羊毛 249 ,246 337 ,668 366 ,642 67 ,556 100 ,623 130 ,994 27 .12 9 .83 5 .7 その他の畜産品 713 ,654 906 ,894 970 ,586 243 ,698 331 ,641 353 ,989 34 .13 6 .63 6 .5 蚕糸 34 ,481 36 ,108 37 ,755 23 ,987 27 ,728 31 ,609 69 .67 6 .88 3 .7 農産品 40 ,767 ,129 52 ,701 ,016 51 ,123 ,167 4 ,871 ,332 5 ,583 ,996 6 ,298 ,362 11 .91 0 .61 2 .3 穀物・穀粉調整品 7 ,902 ,295 10 ,734 ,069 9 ,931 ,793 267 ,661 277 ,521 287 ,808 3 .42 .62 .9 果実・同調製品 3 ,952 ,296 4 ,663 ,787 5 ,011 ,138 628 ,096 823 ,866 899 ,663 15 .91 7 .71 8 .0 野菜・同調製品 3 ,925 ,129 4 ,595 ,487 4 ,980 ,001 2 ,003 ,147 2 ,393 ,128 2 ,534 ,541 51 .05 2 .15 0 .9 砂糖類 886 ,612 1 ,373 ,731 1 ,101 ,011 6 ,983 10 ,841 12 ,121 0 .80 .81 .1 嗜好食品 3 ,073 ,972 3 ,939 ,234 3 ,673 ,288 219 ,472 257 ,400 273 ,129 7 .16 .57 .4  菓子類 900 ,764 1 ,043 ,964 1 ,135 ,250 120 ,261 149 ,122 162 ,510 13 .41 4 .31 4 .3  ココア・その調整品 421 ,072 457 ,068 413 ,385 25 26 0 0 .00 .00 .0  コーヒー・代用物を含む 1 ,524 ,966 2 ,193 ,003 1 ,879 ,944 6 ,430 9 ,447 12 ,410 0 .40 .40 .7  茶・マテ 227 ,170 245 ,199 244 ,709 92 ,755 98 ,805 98 ,208 40 .84 0 .34 0 .1 その他の調整食料品・飲料 5 ,066 ,979 6 ,144 ,256 6 ,417 ,329 477 ,631 560 ,963 590 ,139 9 .49 .19 .2  香辛料 287 ,249 360 ,366 334 ,185 114 ,300 143 ,992 125 ,089 39 .84 0 .03 7 .4  でん粉等・イヌリン 443 ,648 561 ,883 594 ,320 14 ,838 20 ,442 29 ,399 3 .33 .64 .9  アルコール飲料 2 ,006 ,864 2 ,386 ,914 2 ,668 ,532 38 ,957 34 ,237 35 ,493 1 .91 .41 .3  その他調整食料品等 2 ,329 ,128 2 ,835 ,094 2 ,820 ,292 309 ,536 362 ,292 400 ,158 13 .31 2 .81 4 .2 植物性油脂・油脂原料 5 ,426 ,684 6 ,290 ,800 6 ,374 ,220 450 ,888 228 ,459 501 ,996 8 .33 .67 .9  油脂原料 3 ,315 ,459 3 ,703 ,447 3 ,881 ,719 75 ,785 83 ,646 87 ,146 2 .32 .32 .2  油脂 1 ,104 ,639 1 ,496 ,934 1 ,365 ,589 18 ,362 17 ,889 23 ,055 1 .71 .21 .7  油粕 1 ,006 ,587 1 ,090 ,420 1 ,126 ,912 356 ,741 126 ,924 391 ,796 35 .41 1 .63 4 .8 たばこ 3 ,921 ,172 6 ,115 ,790 5 ,809 ,101 33 ,829 32 ,776 40 ,748 0 .90 .50 .7 天然ゴム 2 ,416 ,322 3 ,887 ,500 2 ,516 ,092 318 125 14 0 .00 .00 .0 綿 177 ,708 352 ,755 209 ,145 93 333 2 ,258 0 .10 .11 .1 その他の農産品 4 ,017 ,961 4 ,603 ,606 5 ,100 ,050 783 ,125 998 ,585 1 ,155 ,945 19 .52 1 .72 2 .7 林産物計 10 ,637 ,126 12 ,834 ,481 12 ,213 ,064 1 ,650 ,809 2 ,125 ,816 1 ,968 ,993 15 .51 6 .61 6 .1 素材(丸太) 995 ,949 1 ,107 ,187 1 ,030 ,930 2 ,861 1 ,938 1 ,733 0 .30 .20 .2 製材・加工材 2 ,570 ,733 3 ,043 ,010 2 ,847 ,037 227 ,941 278 ,508 235 ,650 8 .99 .28 .3 単板・積層木材 1 ,837 ,560 2 ,538 ,783 2 ,333 ,285 320 ,006 471 ,756 454 ,925 17 .41 8 .61 9 .5 その他の木材製品 2 ,388 ,861 3 ,015 ,793 3 ,093 ,623 890 ,446 1 ,067 ,349 1 ,101 ,633 37 .33 5 .43 5 .6 水産物計 15 ,633 ,260 18 ,255 ,880 18 ,903 ,921 2 ,752 ,950 3 ,318 ,488 3 ,317 ,045 17 .61 8 .21 7 .5 生きている魚 571 ,792 575 ,567 539 ,904 178 ,816 209 ,496 204 ,471 31 .33 6 .43 7 .9 水産物(生鮮・冷蔵・冷凍) 10 ,752 ,938 12 ,617 ,963 13 ,036 ,513 864 ,444 986 ,211 968 ,698 8 .07 .87 .4 塩乾水産物 542 ,142 682 ,173 723 ,338 163 ,100 238 ,638 230 ,329 30 .13 5 .03 1 .8 水産調整品 2 ,733 ,013 3 ,401 ,156 3 ,622 ,571 1 ,509 ,915 1 ,839 ,246 1 ,856 ,364 55 .25 4 .15 1 .2 魚油・海獣油 44 ,063 66 ,863 92 ,396 17 40 1 ,221 0 .00 .11 .3 真珠 381 ,706 439 ,862 401 ,032 13 ,670 12 ,021 16 ,491 3 .62 .74 .1 その他の水産物 607 ,606 472 ,297 488 ,167 22 ,988 32 ,835 39 ,471 3 .87 .08 .1 出所: 日本貿易振興機構 『アグロトレード・ハンドブック』 各年版より作成

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2012 年における中国からの農産品輸入額が日本の農産品輸入全体に占めるシェアは、12.2% となっている。中国からの輸入比率が特に高い項目としては、野菜および野菜調整品の 50.9% が突出しているが、「その他の農産品」22.7%と果実および果実調整品の 18.0%を除くと、10% を超える分類項目はみられない。ただし、個別品目ではシェアが高い品目も存在しており、植 物性油脂全体では 7.9%に過ぎないが、油粕のみでは 34.8%に達している。その他、香辛料が 37.4%、茶およびマテが 40.1%と高いシェアを記録しているが、輸入額でみると前者は 1 億 2509 万ドルと油粕の 3 分の 1 以下、後者は 9821 万ドルと 1 億ドルに満たない水準にとどまっ ている。 なお、同年の林産物輸入額は 19 億 6899 万ドル、うちその他の木材製品が 11 億 0163 万ドル で半分強を占め、中国からの輸入比率が 35.6%、水産物輸入額は 33 億 1705 万ドルで、うち水 産調整品が 18 億 5636 万ドルでやはり半分強、中国からの輸入比率は 51.2%となっており、日 中間貿易の要素としては一定の重みを持つ存在といえる。しかしながら、本稿における分析の 焦点は農産物貿易に絞られていることから、ここでは事実の指摘のみにとどめることとしたい。 (2)輸出 2012 年の日本の農産物輸出額は 33 億 6588 万ドルで、うち畜産品が 3 億 7054 万ドル(11.0%)、 蚕糸が 162 万ドル(0.05%)、農産品が 29 億 9372 万ドル(88.9%)という構成になっている(第 4 表)。農産品輸出のなかで最大の分類項目は「その他の調整食料品・飲料」の 13 億 1300 万ド ルで、農産品輸出全体の 43.9%に上り、内訳では「その他(でん粉・イヌリン等)」が 7 億 0304 万ドルで半分強を占めているほか、調味料が 3 億 3872 万ドル、アルコール飲料が 2 億 5976 万ドルと、いずれもかなりの金額に達している。他の分類項目には輸出 10 億ドルを超え るものが見当たらず、嗜好食品が 4 億 4159 万ドル(農産品に占めるシェア 14.8%、以下同様)、 「その他の農産品」4 億 2059 万ドル(14.0%)、たばこ 3 億 1261 万ドル(10.4%)、穀物・穀粉 調整品 2 億 2639 万ドル(9.2%)、果実・果実調整品 1 億 0431 万ドル(3.5%)と続いている。 同年の対中農産物輸出額は 2 億 4409 万ドル、そのうち畜産品は 1328 万ドルとごくわずかで あり、95%を農産品が占めている。分類項目別の内容構成は農産品輸出全体と大差なく、最大 の輸出項目は「その他の調整食料品・飲料」の 1 億 2631 万ドル(54.7%)、うち「その他(で ん粉・イヌリン等)」が 9296 万ドルで 7 割強に達する。以下、「その他の農産品」6942 万ドル (30.1%)、嗜好食品 1442 万ドル(6.3%)、果実および果実調整品 676 万ドル(2.9%)、植物性 油脂および油脂原料 550 万ドル(2.4%)、穀物および穀粉調整品 234 万ドル(1.0%)と続いて いる。野菜および野菜調整品については 92 万ドル(0.4%)と 2 年連続して 100 万ドルを割り 込む水準にあり、きわめて一方的な日本の入超構造となっていることが知られる。 中国向け輸出の構成比については、農産物輸出全体で 7.3%と低い水準にあり、農産品につ いても 7.7%とほぼ同様である。分類項目別に見た場合、天然ゴム類が 70.3%と突出しているが、

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第4表 日本の農林水産物輸出(分類項目別) 総計 (1000 ドル) 中国 (1000 ドル) 中国の構成比 (%) 2010 年 2011 年 2012 年 2010 年 2011 年 2012 年 2010 年 2011 年 2012 年 農林水産物計 5 ,636 ,844 5 ,646 ,051 5 ,648 ,016 639 ,129 448 ,299 509 ,453 11 .37 .99 .0 農産物計 3 ,260 ,140 3 ,318 ,626 3 ,365 ,884 266 ,986 198 ,884 244 ,085 8 .26 .07 .3 畜産品 448 ,588 385 ,017 370 ,543 29 ,479 15 ,127 13 ,279 6 .63 .93 .6 動物 27 ,376 22 ,147 12 ,084 3 ,199 3 ,463 2 ,867 11 .71 5 .62 3 .7 鳥獣肉類調整品 63 ,977 59 ,868 85 ,037 603 211 147 0 .90 .40 .2 酪農品・鳥卵 177 ,256 70 ,386 29 ,616 11 ,518 1 ,630 305 6 .52 .31 .0 動物性油脂 47 ,306 60 ,969 56 ,276 4 ,617 5 ,865 4 ,979 9 .89 .68 .8 原皮・原毛皮・羊毛 95 ,662 143 ,973 153 ,681 5 ,252 657 782 5 .50 .50 .5 その他の畜産品 37 ,011 27 ,674 33 ,849 4 ,290 3 ,301 4 ,200 11 .61 1 .91 2 .4 蚕糸 2 ,353 2 ,581 1 ,618 383 493 63 16 .31 9 .13 .9 農産品 2 ,809 ,199 2 ,931 ,028 2 ,993 ,723 237 ,125 183 ,264 230 ,743 8 .46 .37 .7 穀物・穀粉調整品 239 ,793 234 ,927 246 ,385 6 ,755 1 ,910 2 ,349 2 .80 .81 .0 果実・同調製品 136 ,069 137 ,693 104 ,310 12 ,397 5 ,459 6 ,761 9 .14 .06 .5 野菜・同調製品 62 ,435 56 ,385 62 ,768 1 ,071 907 921 1 .71 .61 .5 砂糖類 18 ,554 19 ,512 18 ,273 3 ,058 2 ,513 2 ,472 16 .51 2 .91 3 .5 嗜好食品 413 ,256 415 ,536 441 ,592 26 ,221 11 ,568 14 ,423 6 .32 .83 .3 菓子類 396 ,107 290 ,072 326 ,453 17 ,272 6 ,117 9 ,871 4 .42 .13 .0 コーヒー・ココア調整品 52 ,313 51 ,876 42 ,950 6 ,652 4 ,466 4 ,252 12 .78 .69 .9 茶・マテ 64 ,835 73 ,588 72 ,190 2 ,296 985 300 3 .51 .30 .4 その他の調整食料品・飲料 1 ,213 ,529 1 ,279 ,047 1 ,312 ,998 128 ,689 97 ,368 126 ,308 10 .67 .69 .6 香辛料 12 ,880 12 ,961 11 ,479 3 ,444 2 ,857 2 ,058 26 .72 2 .01 7 .9 調味料 331 ,135 344 ,676 338 ,720 30 ,207 20 ,293 14 ,552 9 .15 .94 .3 アルコール飲料 203 ,660 238 ,738 259 ,757 14 ,509 7 ,634 16 ,379 7 .13 .26 .3 その他(でん粉・イヌリン) 665 ,854 682 ,672 703 ,041 80 ,529 66 ,583 92 ,959 12 .19 .81 3 .2 植物性油脂・油脂原料 63 ,985 66 ,581 65 ,736 6 ,296 5 ,512 5 ,496 9 .88 .38 .4 油脂原料 2 ,371 2 ,189 4 ,521 47 50 1 ,388 2 .02 .33 0 .7 油脂 61 ,045 62 ,318 59 ,290 6 ,213 5 ,462 4 ,107 10 .28 .86 .9 油粕 570 2 ,074 1 ,925 36 0 0 6 .30 .00 .0 たばこ 305 ,295 323 ,843 312 ,610 489 367 243 0 .20 .10 .1 天然ゴム類 1 ,944 1 ,911 1 ,298 1 ,179 1 ,015 912 60 .65 3 .17 0 .3 綿4 ,069 6 ,653 7 ,161 1 ,480 1 ,583 1 ,443 36 .42 3 .82 0 .2 その他の農産品 350 ,271 388 ,940 420 ,592 49 ,491 55 ,062 69 ,416 14 .11 4 .21 6 .5 林産物計 149 ,447 154 ,203 148 ,766 34 ,883 36 ,215 31 ,928 23 .32 3 .52 1 .5 素材(丸太) 9 ,946 16 ,949 17 ,596 1 ,787 2 ,930 2 ,531 18 .01 7 .31 4 .4 製材・加工材 32 ,621 34 ,051 31 ,731 7 ,817 9 ,183 7 ,835 24 .02 7 .02 4 .7 単板・積層木材 14 ,092 13 ,898 16 ,171 2 ,589 3 ,537 4 ,700 18 .42 5 .42 9 .1 その他の木材製品 55 ,079 51 ,605 46 ,427 16 ,313 14 ,068 10 ,511 29 .62 7 .32 2 .6 水産物計 2 ,227 ,257 2 ,173 ,222 2 ,133 ,367 337 ,259 213 ,201 233 ,439 15 .19 .81 0 .9 生きている魚 69 ,333 71 ,885 65 ,830 1 ,541 41 0 2 .20 .10 .0 水産物(生鮮・冷蔵・冷凍・塩乾) 1 ,251 ,687 1 ,166 ,503 1 ,148 ,675 319 ,377 184 ,350 201 ,481 25 .51 5 .81 7 .5 水産調整品 646 ,163 634 ,994 613 ,790 11 ,747 24 ,522 27 ,617 1 .83 .94 .5 魚油・海獣油 8 ,215 6 ,590 11 ,097 92 71 78 1 .11 .10 .7 真珠 201 ,442 230 ,434 224 ,506 2 ,637 2 ,728 2 ,559 1 .31 .21 .1 その他の水産物 50 ,418 62 ,816 69 ,469 1 ,866 1 ,490 1 ,704 3 .72 .42 .5 出所: 日本貿易振興機構 『アグロトレード・ハンドブック』 各年版より作成

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2012 年の輸出総額は 130 万ドル、うち中国向けが 91 万ドルという構成となっており、きわめ てマイナーな存在にとどまる。またシェア 20.2%の綿についても、実際の対中輸出額は 144 万 ドル、農産品輸出のわずか 0.6%を占めるに過ぎない。これら以外で対中輸出のシェアが 1 割 を超える分類項目は「その他の農産品」16.5%と砂糖類 13.5%のみで、特筆すべき項目を指摘 することは難しい。品目別にみれば、油脂原料 30.7%、香辛料 17.9%がやや高い水準にあるが、 対中輸出額は前者が 134 万ドル、後者が 247 万ドルで、やはり重要な存在とは言いがたい。個 別品目について、おのおのの分野での何らかの意義が存在する可能性を排除することはできな いが、日本の対中輸出に関しては、さしあたって注目すべき品目は見当たらないように思われ る4)

3.日本の農産物品目別対中輸入の動向

本節では、以上の分析を踏まえ、主要な分類項目について注目すべき品目を取り上げ、それ らの輸入に焦点を当てることによって、日本の対中農産物輸入に関する近年の動向と特徴とを、 さらに具体的に描き出して行きたい。 (1)鳥獣肉類調整品 2012 年の日本の対中鳥獣肉類調整品輸入 14 億 6719 億ドルのうち、鶏肉調整品は 10 億 8392 万ドルで 73.9%を占める最大の輸入品目である。金額的には 11 億 3838 万ドルのタイに次いで 2 位であるが、数量ではタイ 22.2 万トンに対して中国 22.5 万トンと上回っている5)。2002 年 には輸入額 3 億 1960 万ドル、輸入量 14.0 万トンであったから6)、10 年間で金額的には 3.4 倍、 数量的にも 1.6 倍と大きく伸張したことになる。ここ 2 年間の変化に限っても輸入量は 2010 年の 17.6 万トンから 27.8%、輸入額は同年の 7 億 1185 万ドルから 52.3%の増加を記録しており、 急速に輸入が拡大した品目であることがわかる。 さらに詳しく輸入動向を分析するためには、過去 10 年余の年次データが揃っていることが 望ましいが、資料上の制約から連続的な数値を得ることができない。そこで、2004 年から 2010 年までのデータが得られる「その他の肉調整品」で、近似的にこの間の動向を示したグラ フが第 1 図である7)。輸入額・輸入量ともに 2004 年から 3 年間は増加を続け、2007 年には輸 入額が 7 億ドルを突破、輸入量も 20.8 万トンに達した。2008 年には輸入が急減し、その後す ぐ回復に転じるが、2010 年時点では金額で 7 億 4301 万ドルと 2007 年の水準を凌駕するものの、 数量的には 18.2 万トンと、3 年前の水準にはまだ届かなかった。しかしその後の伸張によって、 2012 年には鶏肉調整品のみでも 10 億ドルを突破し、2010 年を大きく上回る規模に到達してい る。 豚肉調整品の輸入額は、2012 年に 1 億 5633 万ドル(畜産物調整品の 10.7%)、2.6 万トン(同

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8.9%)と、金額的には鶏肉調整品の約 7 分の 1 の規模となっているが、2000 年代中頃までは 中国からの輸入が急増していた(第 2 図)。2002 年の輸入は 7068 万ドル、2.2 万トンであった8) のに対し、2007 年には 3 億 3539 万ドル、9.3 万トンへ、金額・数量とも 4 倍以上に伸張した9) しかし同年に発生した中国産餃子への殺虫剤混入事件を契機として、中国産加工食品、とくに 豚肉調整品に対する日本の消費者の信頼が低下し、翌年以降の輸入は急減、2010 年には 1 億 1034 万ドル、2.4 万トンまで落ち込んだ。その後は若干の回復を示しているものの、輸入の主 力はソーセージ類に移行し、2012 年の輸入は 1 億 3846 万ドル、2.4 万トンで、豚肉調整品の およそ 9 割を占めるようになってきている。 (2)穀物・植物性油脂原料 中国からの日本の穀物・穀粉調整品輸入は、2012 年で 2 億 8780 万ドルであったが、このう ちさまざまな穀粉調整品が 1 億 8516 万ドルを占めており10)、穀物のみの輸入額は約 1 億ドル に過ぎない。中国は、とうもろこしと小麦の輸入相手国としての重要性は認められないもの の11)、米の輸入相手国としてはある程度の存在感を保っていることから、一定の分析が必要と 考えられる。 日本の米輸入は、2000 年以降ミニマムアクセス米の輸入枠が玄米ベースで 77 万トンに設定 されており、実績では米国とタイから例年合わせて 50 万トン以上を輸入している。この期間 第1図 日本の対中その他の肉調整品輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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における日本の対中米輸入の動向を、第 3 図に示した。中国からの輸入は 2000 年代初頭に伸 張し、2003 年には 12.2 万トンのピークに達したが、その後は低下傾向にあり、世界の穀物市 場が逼迫した 2008 年には 4.3 万トンまで減少、その反動で翌年には 7.8 万トンへ回復するも再 度低下し、2011 年には 2.5 万トンの底を記録した。2012 年の日本の米輸入は合計 4 億 7114 万 ドル、62.3 万トンであったが、うち中国からの輸入は 5371 万ドル(11.4%)、4.8 万トン(7.7%) となり、日本にとって数量ベースでは第 4 位、金額ベースでは第 3 位の米輸入相手国となって いる12)。2008 年以降の輸入米の価格水準は高止まりの状態にあるが、なかでも中国からの輸入 米は他国産米よりもさらに良い価格で取引されている。 日本の対中植物性油脂輸入は約 8 割が油粕であり、その大部分を大豆油粕が占めているが、 過去の動向には大きな年次変動がみられる(第 4 図)。輸入量は 2000 年の 1.2 万トンから、わ ずか 2 年間で 61.3 万トンまで急増した後、価格上昇により金額的には 2004 年の 2 億 0785 万 ドルで最初のピークを迎えた。その後、2006 年と 2008 年の落ち込みを経て 2009 年に再び急増 し、2010 年の輸入は 3 億 4782 万ドル、78.0 万トンを記録した。2011 年の落ち込みを挟んで、 2012 年には輸入量が 67.3 万トンまで回復、輸入額は 3 億 7726 万ドルと 2010 年を上回る水準 に到達しており、いっそうの価格上昇が生じていることが知られる。 一方、日本の油脂原料輸入の主力を構成する大豆について対中輸入の動向をみると、2000 年 第2図 日本の対中豚肉調整品輸入 注: 2002 年と 2003 年の豚肉調整品のデータは、ハム・ベーコン等を含まない。 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻥㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 䝋䞊䝉䞊䝆㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㇜⫗ㄪᩚရ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 䝋䞊䝉䞊䝆㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅 ㇜⫗ㄪᩚရ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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第3図 日本の対中米輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻥㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅 第4図 日本の対中大豆油かす輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻥㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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代後半から急激な減少を示している(第 5 図)。2002 年の 5316 万ドル、13.6 万トンからいっ たん増加し、数量的には 2004 年の 18.7 万トン、金額的には 2005 年の 1 億 8684 万ドルでピー クに達するが、その後は下落の一途をたどり、2012 年の輸入量は 4.2 万トンまで減少してしまっ た。金額的には、価格上昇が影響して 2010 年の底から若干の回復を見せているが、2012 年の 輸入額は 4436 万ドルにとどまり、金額・数量ともにピーク時の 4 分の 1 に満たない水準まで 低下している。近年の中国における大豆輸入の急増が、国内の大豆消費拡大を反映していると みられることに鑑みれば13)、もはや日本に対する同国の大豆輸出余力は失われたと考えるべき であろう。他方で、油粕の対中輸入は依然として高い水準にあり、これは中国における大豆加 工業の発展を反映している現象とみることもできるが、過去の年次変動が大きいこと、および 畜産業の拡大に伴う飼料需要の増加可能性を考慮すると、現在の日本の輸入規模が今後も継続 可能か否かは、予断を許さない。 (3)野菜 中国からの農産物輸入における最大の分類項目は野菜および野菜調整品であるが、このうち 野菜についてはさらに生鮮野菜・冷蔵野菜、乾燥野菜、乾燥豆に大別され、2012 年の対中輸入 額はそれぞれ 4 億 4932 万ドル、3 億 0166 万ドル、1 億 2728 万ドルであった。生鮮・冷蔵野菜 第5図 日本の対中大豆輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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で対中輸入の多い品目を列挙すると、たまねぎ 1 億 4447 万ドル、ねぎ 7303 万ドル、まつたけ 5445 万ドル、にんにく 3771 万ドル、にんじん・かぶ 3720 万ドル、サルシファイ・大根等 3483 万ドル、ごぼう 2701 万ドル、しいたけ 1755 万ドル、結球キャベツ 1219 万ドルと多岐に わたっているなかで、たまねぎの輸入が際だって多いことがわかる14) 日本の中国からのたまねぎ輸入は、今世紀に入ってから大きく増加した(第 6 図)。1990 年 代には米国が日本にとって最大の輸入相手国であったが、2001 年の同国の不作を契機として中 国からの輸入が増え始め15)、2000 年代に両者の地位は逆転して中国が米国に取って代わった。 2002 年から 2012 年までの 10 年間に、輸入量は 7.1 万トンから 26.9 万トンへ、輸入額では 1774 万ドルから約 8 倍に急伸した。2012 年の日本の総輸入量は 34.2 万トン、中国のシェアは 数量ベースで実に 78.7%に上り、圧倒的存在を示している。 中国からのねぎ輸入については、2001 年に緊急セーフガードが暫定発動されたことからもわ かるように、国内産地から大きな脅威として受け止められてきたが、2000 年代に入ってからさ らに輸入が増加している(第 7 図)。緊急セーフガードの効果もあって今世紀初頭には輸入が 抑えられており、2002 年の輸入は 2537 万ドル、3.7 トンにとどまっていた。しかし、2000 年 代中頃になると輸入が急増し、2006 年の輸入量は 7.2 万トンのピーク、輸入額も 5530 万ドル に達した。その後いったん輸入は急減するが、2010 年以降は回復し、2012 年の輸入量は 5.6 第6図 日本の対中たまねぎ輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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万トンとなって 10 年間で 5 割の増加をみている。ただし、近年は価格の上昇傾向が著しく、 同年の輸入額は 1755 万ドルで過去最高を記録しており、1kg あたり価格は単純計算で 1.31 ド ルと、10 年前に比して 60.0%増の水準に達した。 乾燥野菜の輸入のうち最大の品目は乾燥しいたけであり、そのほとんどが中国からであるが、 数量ベースでみると輸入は減少傾向にある(第 8 図)。2000 年代初頭は 9000 トン台を記録して いたが、2003 年以降は漸減を続け、近年は 6000 トン前後の水準を維持している。2002 年から 2012 年までの 10 年間で 8478 万トンから 5922 万トンへ 3 割減少したことになるが、金額ベー スでは同期間に 6390 万ドルから 7061 万ドルへ 1 割ほど増加しており、2000 年代後半に生じた 価格の上昇傾向を反映している。ちなみに、生しいたけの対中輸入をみると今世紀に入って劇 的に減少しており、2000 年の 4 万 2040 トン、9363 万ドルから、底となった 2008 年の 4689 トン、 1153 万ドルへと、数量、金額ともに 8 分の 1 以下まで急落した(第 9 図)。その後の輸入はほ ぼ横ばいで、2012 年の数値は 5007 トン、1755 万ドルとなっているが、しいたけの国内消費が 低迷するなかで、輸入品目としても後退を余儀なくされているのが実情といえよう。 2012 年の日本の乾燥豆輸入総額は 1 億 9758 万ドルであり、このうち中国のシェアは 64%に 上っている。最大の輸入品目は緑豆で総輸入額は 9829 万ドル、うち中国が 9035 万ドルと 9 割 第7図 日本の対中ねぎ輸入 注: 2000 年と 2001 年のデータは、ねぎ以外のリーキ及びねぎ属を含む。 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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第8図 日本の対中乾燥しいたけ輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻝㻘㻜㻜㻜 㻞㻘㻜㻜㻜 㻟㻘㻜㻜㻜 㻠㻘㻜㻜㻜 㻡㻘㻜㻜㻜 㻢㻘㻜㻜㻜 㻣㻘㻜㻜㻜 㻤㻘㻜㻜㻜 㻥㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅 第9図 日本の対中生しいたけ輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻡㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻡㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻡㻘㻜㻜㻜 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻥㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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以上を占める16)。中国からの輸入は 4 万トン台で横ばい状態が続いたが、2000 年代終盤から急 増傾向を示している(第 10 図)。2012 年の輸入量は過去最高の 6.7 トンに達したが、価格が大 きく低下したため輸入額は前年の 1 億 1833 万ドルから 9035 万ドルへと急落してしまった。そ れでも、2002 年の 4.5 トン、2578 万ドルと比べると、10 年間に数量ベースで 47.5%の増加、 金額ベースでは実に 3.5 倍の伸びを示しており、やはり中期的には輸入価格の上昇が継続して いたことが知られる。 (4)野菜調整品・果実調整品 野菜調整品は、冷凍野菜と野菜缶びん詰等に再分類される。2012 年の日本の冷凍野菜輸入総 額は 16 億 7708 万ドル、うち中国からが 7 億 5971 万ドルで 45.3%を占めているが、きわめて 多くの品目から構成されており、単品で 1 億ドルを超える品目は存在しない。輸入額の上位 3 品目は、ほうれん草・つるな 4499 万ドル、えだ豆 3638 万ドル、ブロッコリー 3213 万ドルで、 えだ豆では台湾、タイに次いで第 3 位、その他の 2 品目については首位の輸入相手国となって いる17) 野菜缶びん詰等の 2012 年の輸入総額は 13 億 5587 万ドル、対中輸入は 6 億 9449 万ドルで、 中国のシェアは 51.2%に上る。その内訳もきわめて多岐にわたるが、突出しているのがたけの こ調整品で、日本の総輸入が 1 億 6063 万ドル、8.4 万トン、そのうち 1 億 5860 万ドル、8.3 万 第 10 図 日本の対中緑豆輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻣㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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トンと、実に 99%を中国からの輸入が占めている18)。今世紀に入ってからの輸入動向をみると (第 11 図)、2007 年までは 11 万トン前後を継続的に輸入していたものの、2008 年以降は 10 万 トンを下回る水準へ低下し、近年は 8 万トン強で安定的に推移している。他方、輸入額は 2009 年を例外として 2000 年代後半から増加してきており、たけのこ調整品についても価格上昇が 生じていることが知られる。2012 年の輸入量は 8.3 万トン、輸入額は過去最高の 1 億 5860 万 ドルを記録しており、2002 年の 10.6 万トンに対して 10 年間に数量ベースで 22.2%減少した反 面、金額ベースでは同期間に 9949 万ドルから 59.4%増加したことになる。 果実輸入について品目別にみると、2012 年のデータによれば温帯果実、熱帯果実とも中国は 上位に位置していないが、果汁輸入ではブラジルに次いで第 2 位の輸入相手国である。同年の 日本の果汁輸入は 7 億 9346 万ドル、うちブラジルが 1 億 9902 ドル(25.1%)、中国が 1 億 3337 万ドル(16.8%)となっている。対中輸入はりんご果汁に集中しており、同年の輸入額は 1 億 2669 万ドルで、対中果汁輸入の 92.0%にあたり、日本のりんご果汁輸入総額 1 億 8119 万 ドルの 7 割を占める19)。近年の動向をみると、2000 年代の後半に急激な変動が生じているが、 中期的には継続的な増加傾向を示している(第 12 図)。2002 年の輸入は 3098 万ドル、3751 万 トンであったが、2004 年以降急速に伸張し、輸入量では 2007 年に 10.5 万トン、輸入額では 2008 年に 1 億 4577 万ドルのピークを記録した。その後は輸入が急落し、いったん 2000 年代中 頃の水準にまで下落するが、2010 年から回復基調に入り、2012 年の輸入量は 6224 万トンと、 第 11 図 日本の対中たけのこ調整品輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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10 年間で 65.9%、金額的には 4 倍以上の伸びを示している。とくに、輸入額の増加にはここ 数年の価格上昇が影響しているとみられるが、価格水準は短期間に大きく変動しており、今後 の動向は予断を許さないといえよう。

結語

以上の分析を要約し、今後の研究課題を示すことで、本稿の結びに代えたい。 日本にとって中国は米国に次ぐ農林水産物輸入相手国で、輸入額は今世紀に入ってからほぼ 継続的に増加してきており、2012 年には米国と中国で日本の輸入額の 3 分の 1 を占めている。 他方、同年の農林水産物輸出をみると、日本にとって東アジア地域の存在感は大きいが、相手 国・地域の首位は香港、第 2 位が米国、第 3 位が台湾で、中国は第 4 位にとどまっている。対 中農産物貿易額(林産物・水産物を除く)では、輸出 2.4 億ドルに対して輸入 83.2 億ドルであ り、圧倒的な入超を示している。輸出に占める中国のシェアが高い品目も散見されるが、金額 的にはきわめて限られており、貿易構造全体における重要性は比較的低い水準にある。 対中農産物輸入のほぼ 4 分の 1 にあたる畜産品のなかでは、鳥獣肉類調整品が 8 割近くを占 めており、最大の品目である鶏肉調整品は、2010 年以降急速に輸入を拡大してきた。これに対 第 12 図 日本の対中りんご果汁輸入 出所: 日本貿易振興機構『アグロトレードハンドブック』各年版より作成 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻜 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻤㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻠㻜㻘㻜㻜㻜 㻝㻢㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝 㻞㻜㻝㻞 䝖䞁 ༓䝗䝹 ㍺ධ㢠䠄ᕥ┠┒䠅 ㍺ධ㔞䠄ྑ┠┒䠅

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して豚肉調整品の輸入は、2007 年まで順調に伸張してきたが、中国産餃子への殺虫剤混入事件 を契機として急減し、2012 年には金額ベースで鶏肉調整品の 7 分の 1 の規模まで縮小した。 穀物については、米の対中輸入が一定の規模を示しており、2012 年には金額ベースで米国と タイに続く第 3 位の輸入相手国となっているが、輸入量は 2003 年にピークを記録したのち低 下傾向にある。植物性油脂・油脂原料の対中輸入では油粕が約 8 割を占めており、過去の動向 には大きな年次変動がみられる。一方、大豆輸入は 2000 年代後半に急減し、近年は中国の輸 出余力がほぼ失われたものと考えられる。 野菜および野菜調整品は対中輸入のうち最大の分類項目で、2012 年の輸入額は 25.3 億ドル、 農産物輸入の 3 割を占めている。生鮮・冷蔵野菜を品目別にみるとたまねぎの輸入が際だって 多く、今世紀に入ってから中国が最大の相手国となり、2012 年には輸入たまねぎの約 8 割を中 国産が占めている。ねぎの輸入は 2000 年代に大きく変動し、近年は安定的に 5 万トン台を輸 入しているが、価格面で上昇傾向にある。乾燥野菜についてはしいたけが最大の品目であるが、 輸入量は 2000 年代初頭の 9000 トン前後から近年の 6000 トン前後まで減少してきた。これに 対して、緑豆の輸入が 2000 年代末から増加してきており、かつて 4 万トン台であった輸入量 は 5 年間で 6 万トン台後半に達している。野菜調整品のなかではたけのこ調整品の輸入が最大 であるが、2000 年代後半から減少し、近年は 8 万トン強を輸入している。果実について対中輸 入で注目すべき品目は見当たらないが、果実調整品ではリンゴ果汁の輸入が目立っており、数 量ベースでは 10 年間に 6 割以上増加し、金額ベースでは 4 倍以上の伸びを示した。 以上の分析により、日中間の農産物貿易構造の特徴として、鶏肉調整品の著しい伸長、農産 品輸入における野菜および野菜調整品の重要性、植物性油脂・油脂原料輸入における大豆から 油粕への移行などの諸点が明らかにされたと考える。今後の研究課題としては、本稿と前掲拙 稿の分析を総合し、今世紀に入ってからの日米中 3 国間農産物構造を、時系列的な変化も含め て立体的に構成する作業が残されているが、すでに紙幅は限界に達している。他日を期すこと としたい。 1) グローバルノート「農産物・食料品輸入額 国別ランキング統計・推移」(http://www.globalnote.jp/ post-3283.html 2014 年 11 月 27 日確認)による。原資料は UNCTADstat による SITC 分類 0(食料 品及び動物)、1(飲料及び煙草)、4(動物性又は植物性の油脂)、22(採油用の種及び果実)の集計値 (All food items)であり、林産物や魚介類およびその調整品以外の水産物(真珠等)を含まない。中

国の数値は、香港・マカオ・台湾を除く。 2) 拙稿「日米中 3 国間の農産物貿易構造(1) ― 日米・米中間貿易の近年の動向 ―」『立命館国際地域研 究』第 39 号、2014 年 3 月、27 ∼ 44 頁。 3) 日本貿易振興機構 編集・発行『ジェトロ アグロトレード・ハンドブック 2013』、2013 年、169 頁。 4) ただし、「その他(でん粉・イヌリン等)」については、対中輸出のシェアが 1 割を超えており、輸出 額も 1 億ドル近くの規模に達していることから、何らかの意義を見いだすことができるかもしれない。 本稿では踏み込んだ分析を行う余裕がなかったが、後学の課題としたい。

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5) 日本貿易振興機構、前掲書、244 頁。 6) 日本貿易振興機構 編集・発行『ジェトロ アグロトレード・ハンドブック 2004』、2004 年、894 頁。 7) 「その他の肉調整品」は、豚肉および牛肉を除く肉調整品であって、鶏肉以外の家禽肉等も含んでいる。 2010 年の鶏肉調整品の数値をみると、対中輸入 7 億 1185 万ドル、17 万 5697 トンで、金額ベースで「そ の他の肉調整品」の 95.8%、数量ベースでは 96.6%を占めていることから、大まかな輸入動向を検討 する際に「その他の肉調整品」による近似を試みることは許容されるであろう。 8) 2002 年の対中輸入は、ハム・ベーコン等単味調整品を除く数値しか得られない。日本貿易振興機構、 前掲書、478 頁より計算。 9) 2007 年の輸入について、ハム・ベーコン等単味調整品を除いても 3 億 2461 ドル、9 万 1859 トンで、 ほぼ同様の結果となる。日本貿易振興機構 編集・発行『ジェトロ アグロトレード・ハンドブック 2010』、2010 年、243 頁より計算。 10) 日本貿易振興機構 編集・発行『ジェトロ アグロトレード・ハンドブック 2013』、2013 年、41 頁、421 頁。 11) 2012 年の日本のとうもろこし輸入は 1489.1 万トンで、内訳は米国 74.7%、ブラジル 12.3%、ウクラ イナ 6.7%、アルゼンチン 3.9%。同じく小麦輸入は 597.0 万トンで、内訳は米国 54.1%、カナダ 24.2%、オーストラリア 21.6%。同上書、34 頁、47 頁。 12) 他の主要国からの米輸入は以下のとおり。米国 2 億 2183 万ドル・28.7 万トン、タイ 1 億 3349 万ドル・ 20.9 万トン、オーストラリア 4526 万ドル・5.7 万トン。同上書、28 頁。 13) 前掲拙稿、43 頁。 14) 日本貿易振興機構、前掲書、100 ∼ 101 頁。 15) 拙稿「果実・果汁と野菜のグローバル化」、大塚茂・松原豊彦 編『現代の食とアグリビジネス』、有斐閣、 2004 年、136 ∼ 138 頁。 16)日本貿易振興機構、前掲書、102 ∼ 103 頁。輸入された緑豆の大部分は、もやしの種子として利用さ れる。 17) 同上書、118 頁。 18) 同上書、119 頁。 19) 同上書、85 頁。 ( 本稿は 2014 年度国際地域研究所重点プロジェクト「RCEP(東アジア地域包括的経済連携) の国際政治経済的研究 ― TPP との対比 ―」の研究成果の一部である。)

参照

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出版者 日本貿易振興機構アジア経済研究所/Institute of Developing Economies (IDE‑JETRO) .

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