子どもことばについて : 役割語の観点からみた考察(二〇〇九年度卒業論文要旨集)
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(2) 子どもことばについて. 小学校国語科教科書における接続詞. 語の観点から考察した。役割語は、物語の登場人物が使用する. ている子どもが発話したとされる会話文の表現の特徴を、役割. 本研究では、絵本を調査対象とし、絵本の作品中で使用され. 実態を明らかにするとともに、両者の比較を行った。. 児童作文を対象に、接続詞の出現調査を行い、それぞれの使用. 作文﹄ 五十六号︵札幌市教育研究協議会 平成十人年︶ 掲載の. 学校国吉、教育出版、東京書籍︶ の教材文と、﹃札幌子どもの. 本研究では、平成十七年度版小学校国語科教科書︵光村図書、. 日本語学研究室 六四四〇 小森 量平. − 児童作文の使用実態との関係 −. 一人称代名詞と終助詞に特徴があることから、作品中で使用さ. 日本語学研究室 六四〇九 伊東 朋美. − 役割語の観点からみた考察−−−. れている子どもの一人称代名詞と終助詞に着目し、発話者の性. 教科書教材文での接続詞の出現に関しては、﹁順接﹂﹁逆接﹂﹁並. が上がるにつれて増加すること、特に六学年がピークにあるこ. 列﹂ の接続詞が多いこと、延べ語数・異なり語数はともに学年. 別、発話時の話し相手や状況などについて考察したり、実際の 子どもが使う一人称代名詞と終助詞の使用状況と比較したりす. び異なり語数がもっとも多いこと、四学年で延べ語数及び異な. 児童作文での接続詞の出現に関しては、三学年で延べ語数及. となどの調査結果が得られた。. ることで、表現の特徴を見ていった。 一人称代名詞に関しては、男児に﹁ほくLが使用されること 働きがあることが分かった。また女児に使用される﹁あたし﹂. が移行している傾向も見られることなどの調査結果が得られ. り語数が減少していること、﹁でも﹂から﹁しかし﹂ へと使用. によって、男児全般に見られる幼推さや弱々しい面を強調する. い面を強調する働きがあることが分かった。終助詞に関しては、. 教科書教材文及び児童作文ともに、﹁そして﹂﹁でも﹂﹁また﹂. た。. には、﹁わたし﹂と比べて女児全般に見られる幼くかわいらし 念を押したり語調を強めたりする用法で用いられる終助詞﹁い﹂. などが役割語としての働きを持ち、絵本の中の子どもの会話文. の使用には関連があるといえるだろう。. 似たような調査結果が得られた。教科書教材文と児童の接続詞. であることなど、頻度や種類の面で両者の接続詞使用に関して. の出現頻度が高いことや、出現する接続詞の種類が同様のもの. にこれらの表現が使われることで、子ども全般が持つキャラク. 以上により、一人称代名詞﹁ぼく﹂や﹁あたし﹂、終助詞﹁い﹂. に、男児全般に見られる幼さを強調するという特徴があった。. ターが、読み手に分かりやすく伝わることが明らかになった。. 57.
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