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低品質砕石骨材の利用開発に関する研究

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Academic year: 2021

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佐賀大農薬 (Bull.Fac. Ag.,rSaga Univ.l73:89~94 (1993)

低品質砕石骨材の利用開発に関する研究

甲 本 達 也 @ 加 来 研

平成4年5月31E3 受理

Study of Use and Development of Low Quality Crushed Stone Aggregates for Concrete

Tatsuya KOUMOTO and Ken KAKU (Laboratory of Construction Engineering)

R邑cei甘邑d M町 31,1992

89

With the shortage of natural resourcεs and with the regulation by the protection of environ -ment, crushed ston日shave recently become to be used as the aggregate materials for concretεin

Japan. However, in the case that low quality crushed ston日swer巴used,some troubles have also

arisεn such as cracking in concret号byan alkali-aggregatεreaction. During ov日rten years since

an alkali-aggregate reaction was pointed out, the m巴chanismof th日f巴actionhas considεrably

b

ε色nclarified.Itis in the future strongly hop吋 todeve]op the method of effectivεuse of crushed

stones by overcoming the troubles.

This pap巴rd告scribesrεsearch巴son the actual condition of the usεof crushed stonεs in

northern Kyushu呂ndboth on th己physicaland chemical characteristics of crushed stones and on

the physical and mechanical charact邑risticsof mortars and concretes in which the crushed stonε

were used as aggregate materials

Key words: alkali-aggregate reaction, concrεt,巴crushed stone, mortar.

し は じ め に わが国のコンクリート用骨材は,環境保護等による採取規制と骨材資糠の枯渇により,砕石 に依存するケースが増えてきている.しかし, 一方で

1

)1;品質の砕石を使用したためにアルカリ 骨材反応によるひびわれのトラブルを生じるようになってきてもいる.アルカリ骨材反応、の問 題が指摘されだして以来日数年9 そのメカニズムもかなり明らかになってきている.今後,そ の欠点を克服した低品質砕石骨材の利用の仕方が大いに望まれる.本研究は,このような低品 質砕石骨材の利用開発を目的として,

(

1

)

北九州地方(福岡,大分,佐賀,長崎の

4

察)におけ る砕石利用の実態を調べるとともに, (2)各県当たり 1砕石の計 4砕若試料について,その物理 的@化学的特性およびこれらを骨材としたモルタルやコンクリートの物理的・力学的特性につ いて実験的に調べたものである.

(2)

90 佐賀大学農学部重量報 第73号 (1宮古2) 上北九州地方における砕石科錦の実態 Table 1は北九州地方における砕石業の現読も (1)製品別生産量と(2)砕石採掘許可量と主な 岩の種類のそれぞれについてまとめたものである.Table

1

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)

によれば,総採石生産量は揺関県 が一番多く,残り 3県はほぼ同じであること,各県とも全砕石生産量の約30%-50%をコンク リート用として生産していること, 等が分かる.Table 1 (2)によればラ各 Table 1 Pr色sentcondition of stone-quarrying industry 県で採掘が許可されている砕石の な岩種のうち,アルカリ骨材反!之、物 を含むとされる安山岩の全採掘許 に対する割合が大きい(特に大 分県と長崎県が顕著である)こと, には玄武岩が安山岩ーに次いで多 いこと等が分かる@日本コンクリー ト工学協会によるアルカリ骨材反応 アルカ リ骨材反応の疑いのあるサンプル収 集分布図(顕微鏡を中心とした判定 in North邑rnKyushu (from each pr日fecturalsurvey) (1) Output of crushed ston昔日in 1986 (x 1,000 ton) Prefecturε Items Fukuoka Oita Saga Nagasaki Road us邑 5,409 2,615 2,114 2,693 Concret日us巴 5,637 ,1878 1,668 3.713 R呂ilwayus己 154 35 25 31 Sand 595 227 375 153 Oth巴rs 2,525 30.7 1,779 541 Total 14,320 5,061 5,960 7,131

(2) Permitted amount for stone-quarring and main sorts of rocks Number Number・ P色rmitted p邑f在fectur己 of of amount M呂insorts of rocks Remarks makεrs permitted x 1,00.0. ton (% to permitted amount) concernεd quarry /year Andesite (26%), Crystalline schist September Fukuoka 66 75 31,587 (24%), Sandstone (11%), Others (15 sorts) 1987 Oita 24 28 8,523 Andesitε(80%), Sandstonε(16%), February Slate (4%) 1988 Basalt (58%), Andesite (27%), October Saga 21 28 10.134 Crystalline schist (7%), Others (2 1987 sorts) Nagasaki 40 45 3.786 Andesite (82%), Basalt(18%) June 1985 1、able2 Physical prop記rtiesof crushed ston日aggregates P巴1・cεntage Fine Modulus Sorts of rocks Specific Absorption Unit of呂bsolute (F.M.) Sample (Pref 巴cture) gravity (%) w(ekigght volum巴 Fine Coarse /l) (%) aggreg註te aggregate A/F And(F日site 2.735 0.53 1.753 64.4 4.52 7.85 日kuoka) S/O S(aOnidtsa)tonε 2.650 0.82 1.654 62.9 4.10 7.63 AlS And(Sagas)ite 2.612 1.89 1.658 64‘6 3.77 7.88 日!N Basalt 2‘584 1.94 1.578 62.3 4.21 7.47 (Nagasaki)

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第73号 (1992) 水+NaOH水溶液 300ml セメント : 600g 砂(表乾) : 1,350g ③成形:モルタルは練り混ぜた後直ちに型枠に詰めて成形したe 型枠は

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規格の40X40X 160露関型枠を使用した@ @初期養生および脱型:打設後,型枠ごと濡れ布で覆って約24時間初期養生した後,脱型した. 脱型後9 直ちに慕長を測定した. ⑤貯蔵および測定:供試体の貯蔵は温度40

:

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20 C,相対濃度約95%に保持できる容器内に貯蔵 した.測定は夕、イヤルゲージ法により, 1/1,000醐の目盛まで読んだ@ 供試体の最初の長さと,各測定材令における長さとの差を有効ゲージ長さで除し, 0.001%ま し,その材令における供試体の長さ変化率とした. Fig.2はモルタルパー法によるアルカリ骨材反応試験結果の例を砕若の産地別に示したもの である(それぞれ3舗のデータの平均値を示している).Fig.2によれば,一般にそルタルパー の長さ変化率 材令関係は脱枠後,材令 l遇まではマイナス方向に増大し(つまり,収縮量が 増大),その後はばらつきながらも次第に元に戻る(つまり,膨張量が増大)傾向が見られ, 料によっては膨張量がプラスに転ずるものもある. 4砕石試料の中では長崎県産のものが最も 収 縮 量 が 少 な し ま た 材 令6週にしてプラスの長さ変化率を示している,また,他の3砕石試 料では,材令8週までに長さ変化率がプラスに転じたものはないが,佐賀県産のものは10週ま でに膨張量がプラスに転じている.大分県産のものは

1

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週にして元の状態(長さ変化率が

0

)

に戻っている.福岡県産のものは,材令

1

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避けカ月)までは長さ変化率にあまり変化がなく 依然マイナスのままであった. モノレタルパー法によるアルカリ 骨材反誌の判定は材令3カ月, 6 カ月の、測定値で行うことになって いる.いま,材令3カ月日である 現段轄で一応の判定を下してみる と,ここで取り上げた4砕石試料 に限っていえば,揺間祭産のもの は特に問題はないが,長鯖察産お よび佐賀県産のものは注意を要す る砕石であるといえよう.大分県 産のものはこのまま長さ変化率に 変化が生じなければ問題はないと 思われる.

(

2

)

化 学 法 化 学 法 で は9 上述のそルタノレ ノて一法による試験の途中(材令6 遇まで)結果を考慮し,アルカリ 骨材反応を起こし難いと思われる 砕石の代表として大分県j叢のもの およびアルカリ骨材反応が問題と なりそうな砕石としての長崎県産 10 12 14 主 主 、'-'

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議…101I I L_L__J -10

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1 2 4 6 8 10 12 14 0 1 2 4 6 8 10 12 14 C町ingperiod (week) Curi噌 戸 口od(week) 8 (b) S/O 6 4 o 12 山2 xlO 5

10 12 14 (c)A/S 8 自 (a)A/F 4 佐賀大学農学部薬事程 一2 x 10 でo' 5 白 人 、 一J Jコ 出 ロ ω ロ

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' h d 92 Fig.2 Rεsults of Alkali-aggregate reaction tests by mortar bar method

(5)

93 Results of alkali-silica reaction test (by Kyushu Environment Control Society) Sandstone Basalt Sorts of rocks (Oita) (Nagasaki) (Prεfecture) l 1 3 Average l l 3 Av邑rage Soluted Silica. 47 47 47 47 359 366 363 363 Sc (m mol/1) Reduction of Alkali 80 79 79 79 196 196 196 1告6 concentration噂Rc(m mol/l) Judgem邑nt harmless not harmless 600 ハ υ ︽ υ ハ υ ︽ U 4 2 ( 戸 ¥ 日 E 簡 阿 ) Q 出 g z d h H ロ S E V U 州 需 品 目 ︿ 刷 。 ロ 。 例 制 υ ロ 唱 ω 出

10

Fig. 3 Chart for judgement of harmfuJlness of aggregates 4. li字詰を用いたコンクリートの強産特性 上述のごとし砕石骨材の品質は物理的@化学的に判定出来ることが分かった. らにこのような砕石を骨材としたコンクリートの強度特性を求めてみた. 供試体コンクリートの配合をTable4に示す.供試体コンクリートの作成に際しては水セメ ント比を50%と 4定にした.この条件下で作成したコンクリートのスランプは長崎線産の砕石 Mix of concrete Maximum Wat巴r Sand Unitw邑ight(kg/m')

Sample size of Slump cement percentage Water Cement Fin邑 Coarse

aggregat在 (cm) ratlO (%) aggreg昌t己 aggregate (mm) (%) W C S G A/F 20 2.9 50 31.0 226.9 406.8 546.0 1,215.3 S/O 20 2.0 50 42.0 226.9 453.9 966.8 700.1 A/S 20 1.5 50 41.3 216.5 433.1 696.9 990.5 お/N 20 10.6 50 44.9 230.6 461‘2 722.8 887.0 EfI本・加来:低品質砕石骨材の利

m

隠発に隠する研究 Table 3 10 25 50751

250 500 Soluted silica, Sc (mmoVl) 5 のものの2砕石試料について試験を,財団法人 九州環境管理協会に委託した. 九州環境管理協会により得られた,化学法 に よ る ア ル カ リ シ リ カ 反 応 性 試 験 結 果 を Table 3に示すと同時に,測定された溶解シ リ カ 童 と ア ル カ リ 濃 度 減 少 量 と の 関 係 を Fig,3 (骨材の有害度の判定図)上にプロット した.Fig.3によれば,大分県)衰のものは無 害領域にラまた長崎県産のものは潜在的有害 領域にプロットされていることが分かる.こ こにおいて,モルタルパー法,化学法さらに は骨材試験結果の比重や吸水率の大きさ らの砕石骨材品質の予測結果がほぼ一致した ことは大変興味深い@ 大 ﹂ そこザご, Table 4

(6)

第73号 (19告2) ハ υ n U ︽ り ハ υ A U A U A U 代 以 4 8 Z U ( も

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回 口 ω お ω ω ぶ ω ω 忠 弘

g o υ

佐袈大学農学審s奨報 を用いたものは他の3県産の砕石を用いたもの に比べて非常に大きかったことが注目される. Fig.4は供試体コンクリートの圧縮試験によ り得られた在縮強度 材令関係を示したもので ある.Fig.4によれば,いずれの砕石骨材を用 いた場合も圧縮強震は材令14日でほぼ一定緩に し,その纏は

3

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と大きい.また9圧縮 強震 材令関係を砕右の産地別に見ると,圧縮 強度は材令 14Elまでは長崎察産の場合が最も低 いが,材令

2

8

日では長崎県産の場合も大分県産 や福岡県産の場合と大差なくなる.これは, Table 4に見るごとく長崎県産の場合はスラン プが非常に大きな績であったことに起因すると 思われる. このことから,骨材として物理的。化学的に は低品賞であると考えられる場合でもラはっき りアルカリ骨材反応を生じる砕石でない限りラ コンクリートの

2

8

日強度は普通の品質の骨材を 用いたものとほぼ同等の強度を期待して良いと 思われる. 最後に,本研究を行うに際して9 側馬渡高会製品製造部長の佐口正人氏,技術試験室の職員 の方々および佐賀大学農学部生産地盤工学教室専攻生の内村住春君には多大の協力を賜った. また、本研究は科学研究費総合

(

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)

(代表者 関武昌人宮崎大学教授)を受けて行われたこと を付記する@ 28 Fig. 4 Relationship betw日en compr日ssivε strength of concrete呂ndcuring period. 7 14 Curing period (days) -cト 5001ー 94 わが閣のコンクリート用骨材は,環境保護等による採取規制と骨材資源の枯渇により,砕石 に依存するケースが増えてきている@ しかし,一方で器品賓の碑石を{使用したためにアルカリ骨材反応によるひびわれ,等のトラ ブノレを生じるようになってきてもいる.アノレカリ骨材反応の問題が指摘されだして以来日数年ラ そのメカニズムもかなり明らかになってきている.今後,その欠点を克服した低品質砕石骨材 の利用方法の開発が大いに望まれる. 本論文は9 北部九州における砕石利用の実態と,砕石試料の物理的。化学的特性およびこれ らを骨材としたモルタルやコンクリートの物理的@力学的特性について述べたものである. 1-235. 献 EI本コンクリート;工学協会 (1989).アルカリ骨材反応、調査委員会報告書喜, 文 考 参 1.社 民 法 人

参照

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