- 技術・家庭 1 - 第3学年E 組 技術・家庭科(家庭分野)学習指導案 活動場所 3年E 組 教室 指導者 井口 弘美 1.題材名 A家族・家庭と子どもの成長 (3)幼児の生活と家族 ア,イ,ウ,エ 2.題材について (1)題材観 家庭分野の A「家族・家庭と子どもの成長」の学習では,幼児との触れ合いや家族・家庭に関 する実践的・体験的な学習活動を通して,幼児に関心を持たせるとともに,自分の成長や家族・ 家庭,幼児の発達と生活について関心と理解を深め,家族や幼児に主体的に関わることができる ようにする。また,これらの生活を展望して,課題をもって家庭生活をよりよくしようとする能 力と態度を育てることをねらいとしている。 現在の家族形態は核家族化・少子化が進み,家族に幼児のいる生徒は少なく,日常生活の中で 中学生が幼児と接する機会は減少傾向にある。そのため,中学生は年少者に対する関心や思いや りの気持ちを育てる機会に恵まれていない。そのため,やや自己主張が多く,自分本位の考えで簡 単に物事を判断し,行動する傾向が見られる。また,周りの人々への配慮や思いやりの心,感謝 する気持ちなども薄れているように感じられる。 このような環境にある中学生が,異世代である幼児への理解と関心を高め,幼児の心身の成長 や発達とそれにかかわる家庭や社会の役割を認識することは,これから社会を担っていく中学生 にとって非常に意義深いことである。そして自分の幼いころを思い出し,幼児の生活は家族や周 りの人々に支えられていることに気づかせ,温かい心情や幼児への関心を深めることを目的とし たい。そしてこの学習をきっかけに,よりよい家庭や社会を築こうとする意欲や態度を養うこと, 自分と家族とのかかわりを見直すことにもつながると考えられる。 以上のことから,幼児との実践的・体験的活動であるふれあい体験や問題解決学習を取り入れ た授業展開をすることで,幼児への関心を高めるとともに人とのかかわり方を学ぶことまでを最 終的なねらいとし,この題材を設定した。 (2)生徒の実態 本学級は,男子17名,女子17名の34人で構成されている。全体的に落ち着きがあり,ま じめに授業に取り組んでいる。また,進んで発表できる生徒もおり,積極的な反応もみられ,好 感がもてる。 本校がある白井市は,千葉県北西部に位置し,千葉ニュータウンの一角として都心から30km 圏内のベッドタウンとして発展してきている。一方,ニュータウン開発地域を外れると畑なども 見られ,緑豊かで,全国でも有数の梨の産地として知られている。在来地区では三世代同居家族も
- 技術・家庭 2 - 見られるが,他の多くは核家族である。駅周辺は高層住宅が建ち並び,それを囲むように戸建ての 住宅が見られる。今後も,農業地域では,宅地開発が進められて,生徒数は他の市町村に比べ,増 加傾向にある。 兄弟の数は,本人を含めて2人が20人と最も多く,3人が9人,4人が2 人,1 人っ子が 3 人 であった。 本学級の生徒に以下の質問項目のアンケートを実施し,実態把握を行った。 ① 家族のなかに,小学生未満の子どもがいるか。 ② 近所に幼児はいるか。 ③ あなたは,幼児と触れ合う機会はあるか。 ④ 幼児は好きですか。 ⑤ 将来,子どもがほしいか。 ⑥ あなたは,交流会(幼稚園実習)は楽しみか。 ⑦ 幼児に対してどのようなイメージをもっているか。 アンケート結果 ① ② ③ ④
- 技術・家庭 3 - 項目⑦の主な内容:「かわいい」17人,「すなお」6人,「元気」5 人,「明るい」3人,「おも しろい」2人,「うるさい」11人,「めんどう」7 人,「わがまま」3人 アンケート結果を踏まえると,家族に6才以下の幼児がいる生徒はわずか1 名と少なく,幼児と 直接触れ合う機会が少ない。しかし,親類や近所の幼児と触れ合う機会のある生徒は比較的多く, 6割程度いることがわかった。 幼児については,半数の生徒は好きで良いイメージを持っているものの,半数の生徒は幼児に 対する考え方が漠然としていて,本当の意味での関心や理解も希薄になっているように思われる。 その一方で,男女を問わず,将来的には子どもをほしいと考えている生徒が多く,幼児や幼児と のかかわりについて必要な能力や知識を身につけるべき状況にあると思われる。さらに,この幼 児のふれあい交流会については,楽しみしている生徒は2/3 を超え,機会があれば幼児と接触 してみたいと考えている生徒は多い。そのため,この時期に実際に幼稚園訪問をする実践的・体 験的な学習を取り入れることは,幼児に対する興味・関心を高めさせ,理解を深めさせる場にな ると思われる。 (3)指導観 身近な生活の中で,幼児と触れあう機会や場面に乏しいという生徒の実態から,まず自分自身 の「成長の記録」をまとめる。自分と深く関わりのあった人達から聞き取り調査を行い,ここま で育ててもらったことへの感謝や命の尊さを感じさせ,そしてこれから将来に向け,勇気や希望を 持って歩んで行くための励みや自信とさせていきたい。 さらに,幼稚園実習での実践的・体験的な学習を通した幼児と直接ふれあう活動により,生徒 たちの優しさを引き出し,命の尊さや人間の成長と発達を実感させ,命を温かく見守り育てよう とする態度を育みたい。それとともに,自分の成長を実感し,これまで自分自身の成長を支えて くれた家族や周囲の人への感謝の思いを喚起させる機会とし,かけがえのない自分という存在を 改めて認識させたい。そして幼児や幼児と家族とのかかわりについて関心を高めさせ,子どもが ⑤ ⑥
- 技術・家庭 4 - 育つ背景となる家族や家庭生活について考えさせ,よりよい家庭生活を目指して実践していこう とする態度も育てたい。 本時の授業では,幼稚園実習で行う各班の出し物を決定する時間となる。今回はどの班も,絵本 か紙芝居の読み聞かせを行う課題を設けたため,本校の読書活動推進補助教員をゲストティーチ ャーとして迎える。読み聞かせのお手本と,楽しい手遊びをマスターできることを目標にした。こ れらの幼稚園実習の活動を通し,自己表現能力やコミュニケーション能力も高まることを期待し ている。 3.題材の目標 (関心・意欲・態度) ・幼児の生活と家族について関心をもって学習活動に取り組み,家族, また幼児の生活をよりよくするために実践しようとしてい る。 (創意工夫,工夫・創造)・幼児の生活と家族について課題を見付け,その解決を目指し て,自分なりに工夫し創造している。 (生活の技能) ・幼児の生活と家族に関する基礎的・基本的な技術を身に付け ている。 (知識・理解) ・幼児の生活と家族について理解し,基礎的・基本的な知識を 身に付けている。 4.指導計画について (1)3年間の指導計画
- 技術・家庭 5 - (2)題材の指導計画(17 時間扱い) 時配 主な学習活動 具体的な評価規準と評価方法 1~2 ・自分の成長を振り返ることができ る。 ・自分のこれまでの成長や体験,印象的だったこと を思い出そうとしている。【関・意・態】(発表) ・自分の成長を思い出したり,家族に聞いてまとめ ることができる。【技能】(作品) 3 ・家庭のはたらきと地域との関わり について理解する。 ・家庭のはたらき,家庭の様々な仕事,家庭生活が 地域の人々の中で成り立っていることを理解して いる。【知・理】(ワークシート) 4 ・幼児期の遊びについて振り返り, 遊びの意義やおもちゃについて理解 する。 ・自分が好んでいた遊びを思い出そうとしている。 【関・意・態】(発表) ・遊びについて考え,遊びの意義について理解して いる。【知・理】(ワークシート) 5 ・幼児の体の発達の特徴を知る。 ・幼児の体の発達について特徴を理解している。 【知・理】(ワークシート) 6 ・幼児の心の発達の特徴を知る。 ・幼児の心の発達の特徴について理解している。 【知・理】(ワークシート) 7 保育実習の目的・実習方法を知り, 各班ごとに訪問クラス・活動目標・ 観察テーマ・自己紹介のし方を決め る。 ・保育実習の目的・実習方法を理解している。 【知・理】(ワークシート) ・保育実習に向けて,各班ごとに訪問クラス・活動 目標・観察テーマ・自己紹介のし方を決めること ができる。【関・意・態】(ワークシート)
- 技術・家庭 6 - 8 (本時) 司書教諭から絵本や紙芝居の読み聞 かせのし方・手遊びのし方を学び, 各班ごとに幼児へ披露する出し物を 考える。 ・ 絵本や紙芝居のより良い読み聞かせのし方や, 手遊びのし方を理解している。 【知・理】(観察・ワークシート) ・保育実習に向けて,班ごとに幼児に披露する出し 物を考えることができる。【創意工夫】(ワークシート) 9 ・保育実習に向けて,各班で工夫あ る出し物を披露するために練習す る。 ・保育実習に向けて,工夫しながら,積極的に準備 し練習することができる。【関・意・態】【知・理】 【創意工夫】【技能】(観察) 10~ 11 ・保育実習に積極的に参加する。 ・幼児とのふれ合いを通して,幼児に関心を持ち適 切に関わろうとしている。【関・意・態】(観察) 12 ・保育実習を振り返り,まとめる。 ・保育実習の感想や,各班ごとの観察テーマについ てまとめることができる。【技能】(ワークシート) 13 ・保育実習から学んだことを発表す る。 ・発表から,幼児についての心身の 発達・心の発達など,実習対象年齢 外について知る。 ・各自の課題について発表することができる。 【創意工夫】(発表) ・幼児の心身の発達や心の発達などの特徴を理解す ることができる。【知・理】(ワークシート) 14 ・これからの家族のとの関わり方や 将来の幼児との関わり方について考 える。 ・幼児の発達を支える家族の役割について理解し, より良い家族関係を築こうとしている。 【関・意・態】(発表・ワークシート) 15~ 17 ・幼児のおもちゃの製作を行う。 ・今までの学習を振り返りながら,幼児のおもちゃ を製作することができる。 【創意工夫】【技能】(作品) (3)学習のつながり 前時 本時 次時 内 容 評 価 保育実習の目的・実習方法 を知り,各班ごとに訪問ク ラス・活動目標・観察テー マ・自己紹介のし方を決め ることができる。 司書教諭から絵本や紙芝居 の読み聞かせのし方・手遊び のし方を学び,各班ごとに幼 児へ披露する出し物を考え ることができる。 保育実習に向けて,各班で工夫 ある出し物を披露するために 練習する。
- 技術・家庭 7 - 5.本時の指導 (1)小題材 ・保育実習で幼児に披露する,工夫ある出し物を考えよう。 (2)目 標 ・司書教諭から絵本や紙芝居のより良い読み聞かせのし方や手遊びのし方を学び,理解すること ができる。(知識・理解) ・保育実習に向けて班ごとに工夫ある出し物を考えることができる。(工夫) (3)展 開 時配 学習内容と活動 指導・支援 ○評価 資料・道具 5 1 本時の学習課題把握 ・前時の学習内容を振り返りな がら本時の学習内容を確認す る。 ・ワークシートに本時の内容を 記入する。 ・保育実習に向けて,班ごとに積極的 に準備計画を立てられるよう意識づ ける。 ワークシート 15 5 2司書教諭から,絵本や紙芝居の より良い読み聞かせのし方 や, 手遊びのし方を学び,理 解する。 ・質問・意見を発表する。 ・手遊びの練習をする。 ・司書教諭の話をしっかり聞き,メモ を取らせる。 ・手遊びの示範をよく観察し,歌の調子 と指使いを理解させる。 ・絵本や紙芝居の示範をよく観察し, 感情表現に注意させる。 ・積極的に思ったこと,感じたことを 発表させる。 ・表現力のある指使いと,明るく元気な 歌声で行わせる。 ○司書教諭から,絵本や紙芝居のより 良い読み聞かせのし方や, 手遊びのし 方を学び,理解する。 【知識・理解】(ワークシート) 絵本 紙芝居 ワークシート 保育実習で幼児に披露する工夫ある出し物を考えよう。
- 技術・家庭 8 - 15 5 3保育実習に向けて班ごとに 工夫ある出し物を考える。 ・各班で決まったことを発表す る。 ○保育実習に向けて班ごとに工夫あ る出し物を考える。 【創意工夫】(ワークシート) ・班長を中心に活発に話合いを進めさ せる。 ・絵本と紙芝居の選択は司書教諭へ訪 問クラスの年齢を伝え,アドバイスを 受けさせる。 ・決まったことをワークシートに記入 させる。 ・時間が余った班は,手遊びの練習をさ せる。 ・各班で披露する絵本や紙芝居・手遊 びと,その他の出し物について発表さ せる。 ワークシート 5 4本時の授業を振り返る。 ・本時の授業を振り返り,ワーク シートに感想をまとめる。 ・本時の学習のねらいが達成できたか ワークシートで自己評価する。 ワークシート 5次時の予告。 ・保育実習に向けて,班ごとに工夫あ る出し物を練習することを伝える。 (4)板書計画 学習問題 保育実習で幼児に披露する 工夫ある出し物を考えよう。 訪問クラス 班で決定すること 読み聞かせはじめの一歩 1班 1.手遊びを 2 つ決める。 英幼稚園の交流学習にむけて ~ 2.読み聞かせの絵本・ 6班 紙芝居を決める。 3.役割分担を決める。
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