第1学年◯組 学級活動(3)指導案
指導者 ◯◯ ◯◯ 1 題材 「EJC 地域での活動に向けたリハーサルを行おう」 内容 (3)エ 望ましい勤労観・職業観の形成 2 題材について (1) 題材の分析 在籍校は、コミュニティ・スクールに認定され◯年目の学校である。今年度の重点目標は①学力の 向上、②基本的なモラルの向上、③地域貢献度の向上の3つであり、特に地域と学校との連携強化を 目指している。そのようなコミュニティ・スクールの取組の一つとして、平成◯年度から地域の方を GT として連携する EJC という授業を行っている。「EJC」とは、「◯中学校カレッジ」の略称であり、 ◯中学校の1年生を対象に、総合的な学習の時間として年間を通して取り組む、地域の方と連携した 7コースの講座制の授業である。「EJC の地域での活動」とは、EJC の活動の中で各コースの生徒が学 習した成果を生かして、地域の保育所、小学校、福祉施設などで活動を行う取組である。本研究で は、EJC の活動を実践場面として学級活動(3)を関連させ、勤労観の高まりに関する自己決定や振 り返り活動をくり返す全体の構成で、3回の実証授業を構想する(図1)。 今年度も EJC の活動は、6 月、7月の試しの活動から始ま った。7月の実証授業Ⅰにおい て地域のための活動の目的を明 らかにし、9月の EJC 実践①を 通して、地域での活動のための 準備を進めてきた。しかし、9 月の EJC 実践①の後のアンケー ト結果から、依然として社会参 画の意識は不十分な状況であっ た。 そこで、今後より社会参画の 意識を高めるために、実証授業 Ⅱを行っていく。具体的には、 実証授業Ⅰの事後の実践場面であ る9月の EJC 実践①の活動後、生 徒は地域のための活動の意義や目的を理解しているが、EJC の自分の活動が対象となる地域の人の役 に立っていることについての理解は不十分で、地域の人のために自分の個性や適性を生かして実践し ようとする意識についても低い状態であった。これを実証授業Ⅱでは、地域での活動のゴール像を見 据え、活動をよりよくするためのリハーサルへの目標設定と実践を通して、EJC の自分の活動が、対 象となる地域の人のために役に立っていることを理解し、EJC の活動において、地域の人のために自 分の責任感など勤労観に関わる能力や特性を発揮し、自分のできることを生かして実践しようとする 意識を高める。さらに、実証授業Ⅲの後、実際に EJC の地域での活動を行い、地域の人に喜んでもら った実感を得て、地域のための活動の意義や目的について、体験を通して理解すると考える。また、 EJC を通して学んだことを保護者や地域の方に報告する発表会の企画を行うことで、EJC の活動以外 でも日常生活や2年生の職場体験学習など、地域のために役に立つことを新たに見付けようとし、こ の地域で育ってよかったという地域社会への愛着をもち、結果的に地域社会に参画する意識が高まる ことにつなげたい(表1)。なお、今後の EJC の活動内容については、表2に示す。 図1 実証授業Ⅰから実証授業Ⅲまでの流れの概要 実証授業Ⅲ (11月) 事前の活動 本時の活動 事後の活動 ・課題の把握 ・次の活動への役割 意識を明確にした 目標の再確認 学級活動(3) ・自己決定 ・EJC地域での活動 ・振り返り、発表会の企画 実証授業Ⅱ (10月) 事前の活動 本時の活動 事後の活動 ・課題の把握 ・方向性を定めた 目標の再確認 学級活動(3) ・自己決定 ・EJC実践②(リハーサル) の振り返り ・次の活動への役割意識を 明確にした目標設定 実証授業Ⅰ (7月・9月) 事前の活動 本時の活動 事後の活動 ・課題の把握 学級活動(3) ・目的の明確化 ・自己決定 ・EJC実践①振り返り ・次の活動の方向性を 定めた目標設定表1 実証授業全体を通してねらう勤労観の高まり 実証授業Ⅰ後 実証授業Ⅱ後 実証授業Ⅲ後 発表会の企画後 地域の一員 としての役 割を果たす ことへの 理解 地域の一員としての 役割を果たすことの 目的は、人の役に立 つためであり、社会 に出る準備であるこ とを理解している 地域の一員としての 役割を果たすことの 目的は、人の役に立 つためであり、社会 に出る準備であるこ とを明確に理解して いる 地域の一員としての役割を果たすことの目 的は、人の役に立つためであり、社会に出 る準備であることを、実感をもって理解し ている 地域の一員 として役割 を果たすこ との考え方 自分の EJC の活動で 地域の人の役に立つ ために、どんな役割 を果たすべきかを漠 然と考えている 自分の EJC の活動で 地域の人の役に立つ ために、どんな役割 を果たすべきかを理 由も含め明確に考え ている 自分の EJC の活動が 地域の人の役に立 ち、地域の発展につ ながることを、具体 的に実感をもって考 えている EJC で人の役に立っ た経験から、2年生 の職場体験、3年生 の進路学習や進路選 択とのつながりを考 えている 地域の一員 としての役 割を果たす 態度 EJC で身に付けた自 分の個性や技能を、 地域のために生かす という意識が芽生え る EJC で身に付けた自 分の個性や技能を、 地域のために生かそ うとする意識が強ま る 地域の発展や地域の 人にもっと喜んでも らうために、自分の 人間性を磨き、でき ることを増やそうと する 地域の発展のため に、主体的に責任を もって自らの役割を 果たし、この地域で 育ってよかったとい う地域社会への愛着 をもつ 表2 EJC 各コースの 10 月(リハーサル)と 11 月(本番)の活動内容 講座名 10 月の活動の概要 11 月の活動の概要 スタードーム スタードーム(直径約5メートルの半球型に 竹を組み上げたもの)を実際に完成させ、組 み立てのリハーサルを行う。 スタードームを組み立て、クリスマスのモニュメ ントとして地域に飾る準備を行う。小学校の文化 祭への展示の準備を(活動の PR)行う。 福祉体験 ボランティア 前回の体験学習からの学びを振り返り、小学 校への文化祭の展示の企画を行う。 活動全体のまとめ、小学校の文化祭への展示準備 (活動の PR)を行う。 ハーモニー (合唱) 地域の合唱サークルの方を講師として、混声 3部合唱を完成させる。曲の構成を考えコン サートのリハーサルを行う。 中学生出前講座として、小学校を訪ね、ミニコン サートを開催し、中学生が合唱を披露する。 絵本読み 聞かせ 近隣にある保育園に出向き、絵本の読み聞か せを行う。 近隣の保育園や幼稚園の園児のために、プレゼン トする絵本を作成する。 ポップアップ カード 小学校の文化祭に出展するポップアップカー ドや活動を紹介するものを作成する。 小学校の文化祭の参加者の感想を生かして別の小 学校に出展するポップアップカードや活動を紹介 するものを作製する。 観光スポット ◯神社の観光ガイドの原稿や説明用の紙を作 成しリハーサルを行う。 ◯神社の観光ガイドとして、一般の観光客や地域 の方に説明する。
(2) 生徒の実態 在籍校の第1学年の生徒は、学級や学校での当番活動や係活動、清掃活動など与えられた役割は責 任をもって果たそうとすることができる。一方で、地域で何か役割を担って活動するという意識は低 い。本年度の夏季休業中に実施された◯中学校校区で行われる地域ボランティアについては、2、3年 生合わせて延べ約◯名の参加に比べ、1年生は延べ約◯名と少なく、地域に貢献しようとする意識が まだ育っていない状態である。このことは、実態調査の結果からも分かる。「地域の中で、地域や社会 の役に立つために、何かに取り組むことは、いいことだと思いますか」という問いに対して、全員の生 徒が肯定的に回答していた。しかし、「地域の中で、地域や社会の役に立つために、何かに取り組んで いますか」という実際に地域のための活動を行っているかどうかの設問に対しては、◯分の◯以上の生 徒が「いいえ」「どちらかというといいえ」と回答を行っていた。 7月に行った実証授業Ⅰでは、「地域のための活動の意義や目的が分からない」「地域のための活動 ができていない」という課題を解決するために、原因や解決策についての話合いを行い、集団思考を生 かして9月の EJC 実践①(地域での活動の準備)に向けた、それぞれのコースに応じた個人の目標や 夏休みに取り組む内容を設定した。生徒は夏休み期間中に個人で技能を高め、9月の EJC 実践①では 地域の活動の準備としてさらに技能を高める活動を行った。実践後のアンケートの結果から、「地域の ための活動の意義や目的」については◯割以上の生徒が理解できたが、「地域のための活動を行ってい るかどうか」の設問に対しては、約◯割の生徒が「いいえ」「どちらかというといいえ」と回答を行っ ていた。ここから、実証授業Ⅰを通して、地域のための活動の意義や目的については多くの生徒が理解 しているものの、地域のための活動の実践の意識に関しては依然として不十分である実態が分かった。 生徒の実践の振り返りの中で、自分が取り組んでいる EJC の活動内容が「地域の役に立っているか」 という設問に対しての記述には、11 月の地域での活動に向け、技能面や計画の不十分さ、心構えやグ ループの協力の不十分さを挙げる生徒が多く、11 月の本番を想定し、より活動の改善に向けてグルー プや個人の不十分な点を明らかにするために、10 月にリハーサルを行う必要性を感じている生徒もい る。また、実践の前に共通の課題を学級で話し合い、目標を決めることが実践に生きていると考えてい る生徒は◯割以上いることから、実践場面の目標設定について、交流活動を通して学級活動の中で考 えることの有効性を実感している。 (3) 題材設定の理由について 「EJC」とは、本校1年生が年間を通して取り組む、地域の方と連携した7コースの講座制の授業で あり、「EJC の地域での活動」とは、EJC の活動の中で、各コースの生徒が学習した成果を生かして、地 域の保育所、小学校への出前授業や発表会、福祉施設などでの交流活動、地域のイベントへの参加など の地域貢献活動を行う取組である。 本題材「EJC 地域での活動に向けたリハーサルを行おう」では、11 月の地域での活動に向け、本番の 活動をより地域の役に立つ活動にするためのリハーサルに向けた話合いや、リハーサルに向けた取組 の目標の自己決定とその振り返りを行わせる。11 月の地域での活動の本番に向け、10 月の EJC におい てリハーサルを行うことは、本番を想定して進行の計画や役割分担などの準備を行う生徒の活動の切 実感や責任感を高めることができ、ゴール像と現状の比較から活動をよりよくするための改善点が明 確にできる。また、活動の内容である技能の向上や対象となる他者の役に立とうとする意欲が向上し、 地域社会に参画する意識を高めることにつながるので、大変意義があると考える。 以上の理由から、11 月に設定されている地域での活動が、より地域の役に立つための活動にするた めに、10 月の EJC 実践②において、どのようにリハーサルに取り組めばよいかを考える学習を行う。 そのために、事前の活動では、前回の EJC の活動の振り返りで現状を把握し、昨年の同じコースの地 域での活動のゴール像の具体的な姿を見ることで、自分のコースとして目指すべき地域での活動とは ニュー スポーツ これまでのニュースポーツの体験を振り返 り、出前授業の役割分担を決めリハーサルを 行う。 中学生出前講座として、小学校に出向き小学生に ニュースポーツを教える。
どのようなもので、現在何が足りないのかについて考え、課題解決の必要性やリハーサルの必要性を 認識する。そして、本時では課題の原因追究や地域の活動のリハーサルにおいて自分がどのように取 り組めばよいか、集団思考を生かした自己決定を行う。事後の活動のリハーサルの実践後、自らが決め た目標が実践の中で達成できたかどうか振り返り、次の地域での活動への意欲へとつなげる。これら の活動を通して、11 月に行う EJC 地域での活動に向け、地域に役に立つためのリハーサルにおいて、 地域のために役割を果たすことを具体的な姿として理解できるので、結果として「地域社会のために 中学生として何ができるか」という、地域社会に参画する意識を高めることができると考える。 3 指導のねらい ◯ EJC の活動において地域の人のために役に立つことに関心をもち、責任をもって自分の役割を果 たそうとし、地域での活動のリハーサルに取り組もうとする。 【関心・意欲・態度】 ◯ EJC の地域での活動に向け不十分な点を見いだし、そのための解決策について考え、自己決定し た目標を実践し、実践後に地域での活動に向けた振り返りができる。 【思考・判断・実践】 ◯ EJC の地域での活動に向けたリハーサルにおいて、これまでの活動で学んだことを生かして、自 分の果たす役割や取組の目標の自己決定や実践の振り返りのやり方を理解している。 【知識・理解】 4 学級活動(3)の評価規準の観点 関心・意欲・態度 思考・判断・実践 知識・理解 事 前 の 活 動 これまでの EJC での活動を振り返 り、地域のためにどんなことがで きるのかを考えようとする。 地域での活動のリハーサルに向 け、地域の人の役に立つことに関 する課題を見いだしている。 地域での活動のリハーサルに向 け、課題を見いだす方法を理解し ている。 本 時 の 活 動 導 入 これまでの EJC での活動を振り返 り、地域での活動のリハーサルに 向け自分ができることを考えよ うとしている。 地域での活動のリハーサルに向 け、地域の人の役に立つことに関 する課題を解決する必要性を見 いだしている。 地域での活動のリハーサルに向 け、課題を見いだす方法を理解し ている。 展 開 地域のために役割を果たすこと に関心をもち、地域での活動のリ ハーサルについて、意欲的に考え ようとする。 地域での活動のリハーサルにお ける役割について、課題の解決策 を考えるための話合いを行い、考 えを広げている。 地域での活動のリハーサルに向 けて、話合いを通した課題の解決 の方法を理解している。 終 末 地域での活動のリハーサルにお いて役割を果たすことに関心を もち、地域での活動のリハーサル の目標を設定しようとしている。 よりよい解決策を考える話合い を生かし、地域での活動に向けた リハーサルにおける目標を自己 決定の視点から設定している。 地域での活動に向けたリハーサ ルにおいて、自分の果たす役割や 目標を設定する自己決定の視点 を理解している。 事 後 の 活 動 実践を通して学んだことを生か して、責任をもって自分の役割を 果たそうとし、次の活動に向け意 欲的に参加しようとしている。 地域での活動に向けたリハーサ ルにおける役割について、自己決 定した内容を実践し、成果と課題 の振り返りを行っている。振り返 りを生かし、次の活動の目標を設 定している。 地域での活動に向けたリハーサ ルにおいて、学んだことを生かし て実践し、実践を振り返る方法を 理解している。
5 活動の過程 (1) 事前、本時、事後の指導と生徒の活動 過程 日時 活動内容 ○ 指導上の留意点 ・評価規準 〔評価方法〕 事 前 ◯月◯日 帰りの会 EJC 実践①の振り返り、今 後の見通しの把握 ・EJC 実践①の活動につい て自分のコースと他の コースの取組の状況を 振り返る。 ・今後の活動の見通しをも つ。 ○ 前回の各コースの活動の 記録内容から、取組の状況 を振り返らせる。今後のス ケジュールの資料から、EJC の地域での活動のリハーサ ル、本番、発表会までの見通 しをもたせる。 【関心・意欲・態度】 ・これまでの EJC での 活動を振り返り、地 域のためにどんな ことができるのか を考えようとする。 〔様相観察〕 ◯月◯日 帰りの会 共通の問題の把握 ・事後アンケートを集約し た数値と自由記述から、 前回の活動を振り返り、 地域での活動に向け、現 段階でそれぞれのコー スや個人が抱える不十 分な課題は、共通の問題 であることを認識する。 成功した福祉コースの地 域での活動の把握 ・福祉コースの前回の地域 での活動が分かる写真 と生徒の感想を見て自 分達のコースの地域で の活動のゴール像を意 識する。 ◯ 前回の振り返りシートを 個人に返却し、自分の感じ ていた課題や目標を再認識 させる。事後アンケートの 集約した数値や自由記述か ら、前回の活動を振り返ら せ、地域での活動に向けそ れぞれの課題があることを 把握させる。 ◯ 福祉コースの地域の高齢 者の方との交流会が成功し た様子の写真を、準備と本 番まで含めてまとめたもの を提示する。参加した生徒 に感想を述べさせ、それぞ れの活動のゴール像に意識 を向けさせる。 アンケート結果 ・◯%の生徒が、地域での活動に向け、解決すべき課題があると感じている。 ・地域の役に立つ活動が大切であるとはすべての生徒が考えているが、実際に地域の 役に立つ活動をしたい、またはしている生徒は◯割である。
◯月◯日 帰りの会 福祉とその他のコースと の活動の満足度の差を把 握する。 ・EJC の活動の満足度に関 するアンケートの結果 を見て、「相手意識」「準 備」「役割への責任」のど の項目についても、福祉 とその他のコースとで は意識に差があること を理解し、課題意識をも つ。 昨年の地域での活動と現 在の自分達の活動との比 較 ・昨年の各コースの地域で の活動の写真や動画、生 徒の感想を見て、現在の 自分達の取組と比較し、 不十分な点や改善点を 認識する。 リハーサルに向けた自己 決定の方向性の設定 ・活動のゴール像と現状と の比較から、リハーサル に向けた自己決定の方 向性を設定する。 ◯ 前回の最後に取った活動 の満足度のアンケート結果 を、福祉コースとそれ以外 のコースの数値の平均を比 較させ、コースによる意識 の差を認識させる。 ◯ 7つのコースの昨年の地 域 で の 活 動 の 様 子 を 提 示 し、前回の福祉コースの評 価である「相手意識」「準備」 「役割」の視点で現在の自 分達との違いを3つ以上挙 げさせる。挙げさせた意見 を同じコースの小集団で交 流させる。 ◯ 今の活動の不十分な状態 や改善への意識からリハー サルの必要性を引き出し、 リハーサルに向けた自己決 定の方向性を設定させる。 本 時 ◯月◯日 ○時間目 課題の意識化 ・各コースの 11 月の地域 での活動に向けた課題 を確認し、より地域の人 の役に立つために「自分 達の EJC の活動をよりよ くするためのリハーサ ルに向けた解決策」につ いて考える必要がある ◯ 現段階の各コースの活動 の満足度の差を把握させ、 共通の課題を引き出す。ま た事前の活動で、昨年の地 域での活動の事例と比較さ せ明らかになった各コース の具体的な課題を想起させ る。また、福祉コースの講師 の評価から「相手意識」「準 【思考・判断・実践】 ・地域での活動の、リ ハーサルに向け、地 域の人の役に立つ ことに関する課題 を解決する必要性 を見いだしている。 〔様相観察〕 《自己決定の方向性の例》 ・中学生として、地域の人のために責任をもった行動を取る。 ・講師の先生や友達に迷惑をかけず、活動に取り組む。 ・みんなで協力してリハーサルでより改善点を見付ける。
という共通の問題を明 らかにする。 課題の原因の追究 (個人) ・なぜ現在の自分達の EJC の取り組みが不十分な のか、もっと改善できる のはどこかを考える。 (同じコースの小集団) ・個人の意見を交流し、グ ループとして出した意 見を1つか2つホワイ トボードに記入し黒板 に貼る。 解決策の提案 (同じコースの小集団) ・個人の意見を交流しコー スとしての不十分な点 のリハーサルにおける 具体的な解決策を明ら かにし、出した意見をホ ワイトボードに記入し、 黒板に貼る。 解決策の評価 (全体交流) ・各コースで出し合ったリ 備」「役割分担」という視点 を確認する。 ◯ これまでの EJC の活動に おいて取組が不十分な点や 改善点を、これまでの活動 記録や講師の先生の評価を 参考に考えさせる。 ◯ 個人の意見を参考に、自 分たちのコースで考えた活 動が不十分な原因について 考えさせ、発表させる。 ◯ 原因について考えた交流 活動を参考に、自分たちの コースとして、地域の人の 役に立つ地域の活動になる ための、課題の解決策とは どのようなものか、考えさ せる。 ◯ 同じコースで出し合った 解決策を分類・整理させ、共 通するキーワードを明らか 【思考・判断・実践】 ・地域での活動のリ ハーサルにおける 役割について、課題 の解決策を考える ための話合いを行 い、考えを広げてい る。 〔ワークシート〕 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.(つかむ段階で出てきた課題意識) 「小学校への出前コンサートに向けて、昨年のように小学生に心から楽しんでもらうために、自分が不十 分な原因やもっとよくなる方法を考えたい。またその解決のために自分は何をすればいいのかを考えた い。」 (観光ガイドのコース)例. 「◯神社の観光ガイドに向けて、昨年のように一般のお客さんが◯市の観光を楽しんでもらうために、自 分が不十分な原因やもっとよくなる方法を考えたい。またその解決のために、自分は何をすればいいの かを考えたい。」 生徒の姿や考え(交流活動によって考えた解決策) (合唱のコース)例.「合唱を聴いた小学生が感動し、中学校へのあこがれや期待感、安心感を抱くよう な、素晴らしい出前コンサートにする。そのために、一人一人が責任をもって役割を果たす。」 (観光ガイドのコース)例.「観光客が感動して、◯市を好きになるような観光ガイドができればいい、お 客さんと心の交流ができるようなガイドをする。そのために、それぞれの役割でみんなが協力する。」
ハーサルにおける具体 的な解決策を全体で確 認し、共通したキーワー ドを明らかにする。 ・各コースの解決策に補足 や修正する意見を出し 合う。 リハーサルでの自分の目 標についての自己決定 ・よりよい解決策を考える 話合いを生かして、視点 に沿った自己決定を行 わせる。 にさせる。他のコースの意 見を見て、補足や修正する 意見を出させる。 ◯ 「社会に出るために準備」 という EJC の地域での活動 の目的を再確認させ、3つ の自己決定の視点を引き出 す。 【思考・判断・実践】 ・よりよい解決策を 考える話合いを生 かして、自己決定の 視点から地域での 活動に向けたリハ ーサルにおける目 標を設定している。 〔ワークシート〕 【知識・理解】 ・リハーサルに向け た自己決定のやり 方を理解している。 〔ワークシート〕 事 後 ◯月◯日 ◯月◯日 コースごとに EJC 実践② (地域での活動のリハー サル)の準備 ◯ 11 月の地域での活動に向 け、活動の計画立てや役割 分担させたリハーサルの準 備を行わせる。 【思考・判断・実践】 ・リハーサルに向け て自己決定した内 容の実践に向け準 備を行っている。 〔様相観察〕 《自己決定の視点》 ①地域での活動がよりよいものになるような自分の役割について考えている ②自分のEJCで学んだこと、成長したことを生かそうとしている ③他の人のいいところを参考にしている 生徒の姿や考え(目指す地域での活動を踏まえ、リハーサルにおいて以下のような点を目標に取り組む) (合唱のコース)例. ①中学生として、小学生が「中学校への入学を楽しみにしたい」と思わせるコンサートになるように、 自分の役割やパートに責任をもって、練習に取り組む。 ②みんなでこれまで練習した合唱のハーモニーをうまくできるように、自分のパートをしっかり歌う。 ③観光ガイドがお客さんのことを考えているように、小学生に喜んでもらえるように、心を込めて一曲 一曲歌う。 (観光ガイドのコース)例 ①自分の役割について、しっかり責任をもって、グループのみんなで担当の観光スポットを分かりやす く紹介し、◯市のよさをアピールする。 ②これまで調べてきた観光スポットのことやガイドの方法を、本番通りリハーサルでもしっかり行う。 ③合唱のコースが小学生のことを意識しているように、お客さんと「心の交流」をするつもりで、精一 杯中学生として誠意をもってガイドを行う。
- 9 - ◯月◯日 ○・○時間目 EJC 実践②(地域での活動 のリハーサル) ・活動 ・活動の記録 簡単な振り返り ◯ 11 月の地域での活動に向 け、活動の計画立てや役割 分担させたリハーサルを行 わせる。 ◯ リハーサルを通して明ら か に な っ た 課 題 に つ い て は、11 月までにうまくでき るように解決策を考えさせ る。 【思考・判断・実践】 ・リハーサルに向け て自己決定した内 容を実践し、振り返 りを行っている。 〔様相観察、感想〕 ◯月◯日 帰りの会 EJC 実践②の振り返りと、 次の活動への目標設定 ・リハーサルの実践を振り 返りの視点に沿って評 価させる。 ・11 月の地域での活動に 向け振り返りを生かし て、次の目標を設定す る。 ○ EJC の地域での活動のリ ハーサルを通して、自分の 実践を振り返りの視点から 評価させる。 ◯ 11 月の本番に向け、目標 を設定させる。 【思考・判断・実践】 ・リハーサルに向け て自己決定した実 践の振り返りを行 っている。振り返り を生かし、理由も含 め次の活動の目標 を設定している。 〔ワークシート、目標 カード〕 【知識・理解】 ・リハーサルに向け た自己 決定につい て、振り返りの視点 を理解している。 〔ワークシート〕 【関心・意欲・態度】 ・実践で学んだこと を生かして、責任を もって 自分の役割 を果たそうとし、次 の活動に意欲的に 参加しようとして いる。 〔質問紙〕 《振り返りの視点》 ①関心・意欲・態度:責任をもって自分の役割を果たそうと努 力したか ②思考・判断・実践:目標と照らして実践に対して満足してい るか ③知識・理解:学んだことをどのように活用したか 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.(本番に向けた目標設定) ・本番までにできていない部分を、責任をもって個人で練習して、本番に臨む。 ・原稿の担当なので、もっと小学生に伝わりやすい言葉遣いを考えて原稿を作り、小学生が感動するコン サートの雰囲気を作りたい。 (観光ガイドのコース)例.
(2) 本時の指導と生徒の活動 ① 題材「EJC 地域の活動のリハーサルに向けた個人の目標を設定しよう」 ② 本時のねらい ◯ EJC の地域での活動に向け不十分な点を見いだし、そのための解決策について考え、勤労観に 関する視点に沿った目標を自己決定できる。 【思考・判断・実践】 ◯ EJC 地域での活動のリハーサルに向け、自分の果たす役割や目標について、自己決定のやり方 を理解している。 【知識・理解】 ③ 本時の活動計画 ◯月◯日(◯)第○校時 1学年◯組 過程 学習活動 ○ 指導上の留意点 ・評価規準〔評価方法〕 つ か む 1 めあての把握【5分】 各コースとも地域での 活動の本番が想定できて いない点を確認させ、11 月の地域での活動が、よ り地域の人の役に立つ活 動になるために「EJC の活 動をよりよくするための リハーサルに向けた解決 策」について考える必要 があるという共通の問題 を明らかにする。 ○ 現段階の各コースの活動の満足度 の差を把握させ、共通の課題を引き 出す。また事前の活動で、昨年の地域 での活動の事例と比較させ明らかに なった各コースの具体的な課題を想 起させる。また、福祉コースの講師の 評価から、相手意識、準備、役割分担 という視点を確認する。 【思考・判断・実践】 ・地域での活動のリハーサ ルに向け、地域の人の役に 立つことに関する課題を 解決する必要性を見いだ している。 〔様相観察〕 めあて「11 月の地域の活動に向け、もっとよくなるための解決策を考え、リハーサルに向け た個人の目標を設定しよう」 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.(つかむ段階で出てきた課題意識) 「小学校への出前コンサートに向けて、昨年のように小学生に心から楽しんでもらうために、自分が不十 分な原因やもっとよくなる方法を考えたい。またその解決のために自分は何をすればいいのかを考えた い。」 (観光ガイドのコース)例. 「◯神社の観光ガイドに向けて、昨年のように一般のお客さんが◯市の観光を楽しんでもらうために、自 分が不十分な原因やもっとよくなる方法を考えたい。またその解決ために、自分は何をすればいいのか を考えたい。」 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.(視点に沿った振り返りの内容) ①全体として、リハーサルでは全体の構成が決まり実際と同じような役割分担で 行い、小学生を感動させられるように努力はした。 ②目標を決めリハーサルで歌ったことはできたが、小学生にあこがれや期待感を もってもらうために、もっと曲のメッセージが伝わる工夫が必要である。 ③ずっと練習してきた歌のポイントを意識して歌うことができた。 (観光ガイドのコース)例. ①本番の役割分担が決まり、原稿や説明用の紙の準備は責任をもってきちんとで きた。 ②目標に設定していた、原稿を完成し、ガイドを一通り行うことができたが、原 稿を読むのに精一杯で、相手が分かりやすく聞きやすい説明にはなっていない。 ③学習で調べてきた観光地について、説明は十分にできたが、新しい質問には答 えることができなかった。 資料①福祉コースの講師の評価:涙を流して喜んでもらえたのは、相手 への心づかいができていたから。事前の準備や交流会で、責任をもって それぞれが役割を果たしていたから。
さ ぐ る 見 付 け る 2 課題の原因の追究 (個人)【5分】 なぜ現在の自分達の EJC の取り組みが不十分なの か、もっと改善できるのは どこかを考える。 (同じコースの小集団) 【8分】 個人の意見を交流し、グ ループとして出した意見 を2つ、ホワイトボードに 記入し黒板に貼る。 3 解決策の提案 (同じコースの小集団) 【10 分】 個人の意見を交流し、 コースとしての不十分な 点のリハーサルにおける 具体的な解決策を明らか にし、出した意見をホワ イトボードに記入し、黒 板に貼る。 4 解決策の評価 (全体交流)【10 分】 各コースで出し合った リハーサルにおける具体 的な解決策を全体で確認 し、に共通したキーワード を明らかにする。 各コースの解決策に補 足や修正する意見を出し 合う。 ◯ これまでの EJC の活動において取 組が不十分な点や改善点を、これま での活動記録や講師の先生の評価を 参考に考えさせる。 ◯ 個人の意見を参考に、自分たちの コースで考えた活動が不十分な原因 について考えさせ、発表させる。 ◯ 原因について考えた交流活動を参 考に、自分たちのコースとして、地域 の人の役に立つ地域の活動になるた めの、課題の解決策とはどのような ものか、考えさせる。 ◯ 同じコースで出し合った解決策を 分類・整理させ、共通するキーワード を明らかにさせる。他のコースの意 見を見て、補足や修正する意見を出 させる。 【思考・判断・実践】 ・地域での活動のリハーサ ルにおける役割について、 課題の解決策を考えるた めの話合いを行い、考えを 広げている。 〔ワークシート〕 生徒の姿や考え(交流活動によって考えた解決策) (合唱のコース)例.「合唱を聴いた小学生が感動し、中学校へのあこが れや期待感、安心感を抱くような、素晴らしい出前コンサートにする。 そのために、一人一人が責任をもって役割を果たす。」 (観光ガイドのコース)例.「観光客が感動して、◯市を好きになるよう な観光ガイドができればいい、お客さんと心の交流ができるようなガイ ドをする。そのために、一人一人が責任をもって役割を果たす。」
決 め る 5 自己決定【10 分】 リハーサルでの自分の 目標について、「目指す地 域での活動」を明らかに する話合いを生かして、 視点に沿った自己決定を 行わせる。 6 自己評価の記入【2分】 ○ 目指す地域での活動を明らかにす る交流活動を生かして、「自分のコー スで、より地域の人の役に立つため には、どのようなことに取り組むの か」について自己決定を行わせ、具体 的な取組の目標を設定させる。その 際、「目標を決める視点(自己決定の 視点)」を意識させ、決めさせる。 ◯ 本時の自己評価を記入させる。自 己決定の視点から自分の決定を評価 させる。 【思考・判断・実践】 ・よりよい解決策を考える 話合いを生かして、自己決 定の視点から EJC の地域 での活動に向けたリハー サルにおける目標を設定 している。 〔ワークシート〕 【知識・理解】 ・リハーサルに向けた自己 決定のやり方を理解して いる。 〔ワークシート〕 (3)事後の指導と生徒の活動 ① 事後の活動のねらい ◯ EJC 実践②(リハーサル)の実践で学んだことを生かして、責任をもって自分の役割を果たそ うとし、次の活動に向け意欲的に参加しようとしている。 【関心・意欲・態度】 ◯ EJC 実践②(リハーサル)の実践を評価する活動を通して、自己決定した自分の目標や取組の 内容を視点に沿って振り返り、次の活動への目標を設定している。 【思考・判断・実践】 ◯ EJC 実践②(リハーサル)に向けて自己決定した実践を振り返る視点を理解している。 【知識・理解】 ② 事後の活動の計画 ◯月◯日(水)帰りの会 1学年◯組 生徒の姿や考え(目指す地域での活動を踏まえ、リハーサルにおいて以下のような点を目標に取り組む) (合唱のコース)例. ①中学生として、小学生が「中学校への入学を楽しみにしたい」と思わせるコンサートになるように、 自分の役割やパートに責任をもって、練習に取り組む。 ②みんなでこれまで練習した合唱のハーモニーをうまくできるように、自分のパートをしっかり歌う。 ③観光ガイドがお客さんのことを考えているように、小学生に喜んでもらえるように、心を込めて一曲 一曲歌う。 (観光ガイドのコース)例 ①自分の役割について、しっかり責任をもって、グループのみんなで担当の観光スポットを分かりやす く紹介し、◯市のよさをアピールする。 ②これまで調べてきた観光スポットのことやガイドの方法を、本番通りリハーサルでもしっかり行う。 ③合唱のコースが小学生のことを意識しているように、お客さんと「心の交流」をするつもりで、精一 杯中学生として誠意をもってガイドを行う。 《自己決定の視点》 ①地域での活動がよりよいものになるような自分の役割について考えて いる ②自分の EJC で学んだこと、成長したことを生かそうとしている ③他の人のいいところを参考にしている
- 13 - 過程 学習活動 ○ 指導上の留意点 ・評価規準〔評価方法〕 め あ て の 把 握 1 めあての把握 EJC 実践②(リハーサ ル)を振り返り、事後の活 動のめあてをつかむ。【2 分】 ○ これまでの EJC と学級活動(3) の取組を写真や感想等で振り返ら せ、11 月の EJC の地域での活動に向 けて、以前設定した目標を再確認す ることの必要性を引き出し、本時の めあてを設定させる。 振 り 返 り 次 の 目 標 の 設 2 リハーサルの振り返り 個人で EJC 実践②(リハ ーサル)に自己決定した目 標が実践できたかどうか、 振り返る。 【5分】 3 次の目標の設定 個人で EJC の地域での 活動の本番に向けて、次の 目標を設定する。設定した 目標を掲示用のカードに 記入する。 【5分】 ○ 活動の記録用紙や本時で自己決定 したワークシートを用いて、EJC 実践 ②のリハーサルにおいて、個人で取 り組んだ内容を次の視点から、昨年 の地域での活動のゴール像と比較さ せ、振り返らせる。 ◯ 振り返った内容から、地域の人の 役に立つ視点で、これまでの課題で あるところ、11 月の本番に向けても っと伸ばしたいところを意識させ る。次の活動の目標について、カード に記入させ、全員のものを教室に掲 示し、次の活動への意欲を高める。 【思考・判断・実践】 ・リハーサルに向けて自己 決定した実践の振り返り を行っている。振り返りを 生かし、理由も含め次の活 動の目標を設定している。 〔ワークシート、目標カード〕 【知識・理解】 ・リハーサルに向けた自己 決定について、振り返りの 視点を理解している。 〔ワークシート〕 【関心・意欲・態度】 ・実践で学んだことを生か して、責任をもって自分の 役割を果たそうとし、次の 活動に向け意欲的に参加 しようとしている。 〔質問紙〕 めあて「EJC のリハーサルを振り返り、地域での活動の本番に向けた目標を確認しよう」 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.本番に向けた目標設定 ・本番までにできていない部分を、責任をもって個人で練習して、本番に臨む。 ・原稿の担当なので、もっと小学生に伝わりやすい言葉遣いを考えて原稿を作り、小学生が感動するコン 《振り返りの視点》 ①関心・意欲・態度:責任をもって自分の役割を果たそうと努力したか ②思考・判断・実践:目標と照らして実践に対して満足しているか ③知識・理解:学んだことをどのように活用したか 生徒の姿や考え(合唱のコース)例.(視点に沿った振り返りの内容) ①全体として、リハーサルでは全体の構成が決まり実際と同じような役割分担で行い、小学生を感動させら れるように努力はした。 ②目標を決めリハーサルで歌ったことはできたが、小学生にあこがれや期待感をもってもらうために、もっ と曲のメッセージが伝わる工夫が必要である。 ③ずっと練習してきた歌のポイントを意識して歌うことができた。 (観光ガイドのコース)例. ①本番の役割分担が決まり、原稿や説明用の紙の準備は責任をもってきちんとできた。 ②目標に設定していた、原稿を完成し、ガイドを一通り行うことができたが、原稿を読むのに精一杯で、相 手が分かりやすく聞きやすい説明にはなっていない。 ③学習で調べてきた観光地について、説明は十分にできたが、新しい質問には答えることができなかった。