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JAIST Repository: 公開情報の組み合わせによる技術経営教育機関の暗黙知を含む知識特性分析(技術経営, 第20回年次学術大会講演要旨集I)

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(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

公開情報の組み合わせによる技術経営教育機関の暗黙

知を含む知識特性分析(技術経営, 第20回年次学術大会

講演要旨集I)

Author(s)

奥津, 祥子; 井川, 康夫; 杉山, 公造

Citation

年次学術大会講演要旨集, 20: 391-394

Issue Date

2005-10-22

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6094

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

ⅠⅠⅠ 9

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0 奥津祥子,井川康夫,杉山公造

(

北陸先端科学技術大学院大

) 1. 研究の背景 近年, 日本における 技術経営 (MOT : Management 0f TechnoloW) への期待が高まっている・ 2003 年より進められ てきた 国 レベルでの教育基盤も 整い始め,数多くの MOT プ ログラムが誕生した.現在は ,教育方法や 体制の改善など , いわぬ る ファカルティディベロップメント (FD) やプロバラム の質の保証と 認定制度の検討が 中心的課題となっている

[1][2].

MoT 技術経営教育を 行う教育組織にとっても , MoT 教育 を望む企業や 個人にとっても ,教育内容と 企業実践内容との マッチンバは 重要な課題であ ると考えられる. 2. MOT を構成する知識 MOT の 主 対象は実務家であ る.ゆえに MOT 教育の最終目 的は,企業における 実践であ る.実践では ,経営理論や 方法 論などに加えて ,経験から得た 示唆や勘なども 活用される. 一般に知識は ,文書や図式表現できる「形式 知 」と,そのよう な表現が難しい「暗黙 知 」に分類される [3]. また暗黙知の 中に も,メタファーやアナロジ 一など,あ る程度の形式化が 可能 なものがあ るとされている [3][4][5][6]. 教育では新たな 知識 やケースに よ るトレーニンバなど ,形式知や形式化が 可能な 暗黙 知を カバーすることはできるが ,実践における 知識は, 経験や他者との 協働に支えられており ,形式化できない 時 致 知の集積であ る. 3. 暗黙知の測定 暗黙知は形式的表現が 難しいため,一般に 測定は不可能で あ るとされてきた. しかし上述のあ る程度の形式化が 可能な 暗黙知を対象として ,インタビューやアンケート 結果などの データを用いて ,その でッ ピンバ や グラフ化により 暗 致知を 表現しょうとする 試みがあ る [7][8]. ただしその全てが 暗黙知 を表現しているとは 言い難く , 中には形式 知の データベース を 設定しその組み 合わせにより 全体を推測するというアプ ローチを取る.具体的には , MOT 教育組織が教員と 教科で構 成されていると 近似し,教員プロファイルと 教科名を分析す ることで,組織が 有していると 考えられる暗黙 知の ポテンシ ャルを推測する. 4.MOT 教育 組 彼のポテンシャル 分析 4.1 データ ポ テンシャル分析の 枠組みを構成する 教員プロファイルと 教科 卒 であ るが,その形式的指標として Web 上の研究者総覧 とシラバス上の 教科卒 ( 英字 ) を採用することとした.その 理由は,一般的に 適用可能な方法論として 提案するために , 参照するデータの 取得可能性を 考慮したことと ,将来的に教 育機関同士の 比較検証をする 場合のデータの 均一性に配慮し たためであ る. 4.2.MOT 教育 組 彼の ポ テンシヤル分析① 一 教員プロフアイル 分析 一 借状知は自らの 経験を通して 得るほかに,専門家との 協働 により得られるとされている [3]. MOT 教育における 専門家 は, MOT を構成する学問分野のエキスパートであ る教員であ る・研究歴や 職歴の変遷は ,専門家の知識蓄積の 歴史であ り, 経歴を見ることにより 専門家が有していると 考えられる知識 領域を推測することができると 考えられる. しかし個別の 教員の経歴を 見るだけでは ,組織全体としての 特性や傾向を 掴むことは難しい・そこで 研究者総覧の 情報から,学業や 研 究に関する経歴をアカデミックキャリア㎝ C), ビジネスに関 する経歴をビジネスキャリア (BC) とし経験の長さや 専門性 の高さに指標を 設定した分析手法を 開発した [9][10p1. 分析に 先立ち, AC, BC をそれぞれ表 1, 表 2 のように分類した 表 1. アカデミックキャリア (AC) の分類 化に過ぎないものや ,データとなるアンケートの 回答基準が 明確でないもの ( 「よいとも悪いとも 思わない」を 中心とした 7 段階で,評価は 回答者の主観に 基づく ) など,方法論とし て改良が求められるものも 見られる. この理由として , (1) 対 象とする知識について 明確な定義がなされていないことと , (2) 方法論の限界が 示されていないことが 挙げられる. 本研究の基本概念は ,これらの試みと 同様,「あ る程度の形 式化が可能な 暗黙 知 」を対象として ,これらの図表化によりそ の背後にあ ると考えられる ( 形式化されない ) 暗黙知を洞察 することであ る.ただし,形式化が 可能な暗黙知は 暗黙 知 全 体の一部に過ぎないことを 鑑みると,あ る特定領域の 知識の みで全体を説明することは 不可能であ る.そこで本研究では , % 台 系 文 9% 台. % 分野 硅抑 ㏄Ⅱぼ字 曲 モ 0 把 雙宮系 以外の

ヰ t 会 堅手, 棄致竿 ・生活科 字 ,枠組

み つ 紹 介 た @ 論 。 文 きたい. てだ b た つ、 り こて 果し @ 公な の ] 以降 ][10 標 指 的 式 形 域 領 数 複 す 連 関 知 獣 暗 考 察 洞

(3)

表 3. 階層化のルール 表 2. ビジネスキヤリア (BC) の分類 食料品・飲料・ たぱ こ %f. ォ 牡維 ・ 笘維 製品 木材・木製品・ 家具・ 装傭品 ・毛皮・窯業 パルプ紙・紙加工品・ 印刷・ E ロ別 H 連莱 化¥ エ巣 ・石油製品・ 石炭 製ロ フラスチック 製 製造 莱

鉄網 集 ・ 9 ト 鉄 金属製造・金属製品製造 屯気 枝枝奇異製品・ 楕報 通信横板器具・ 名子 品 0. デバイス 輸送用棟柱器具 その他製造 輻 密栓 械 器具

イ王 @ 車ヰ占 金井・保険業 ワ一 ピス 莱 許亨務所 ・桂宮コンサルケントなど 史林 漁 無菜 と 建設業 医療・福祉 甘気・ガス・ 熱 供給・ホ道 業 発色所など

その他ワービス 業 迫輸業 ・卸売・小売文・ 不動産・飲食・ 宿泊 粟 複合 ヮ一 ビス ( 郵便局や共同組合なり その他 また分析に際して , BC をその長さによって 5 段階 ( ト 3 年, 如 7 年, 針 15 年, 1 を 30 年, 31 年∼ ), AC を学位 ( 学 士・修士・博士 ) および研究・ 教育の 4 段階にレベル 分けし た.図 1 は北陸先端科学技術大学院大学の MOT コース はⅢ ST.MOT) で授業を担当する 教員の経歴をレベルに 従っ て得点化し同一分類項目の 合算によりグラフ 表現したもの であ る. 図 l. AC 一 BC ポ テンシヤルマップ 4.3MOT 教育組成のポテンシャル 分析② 一 教科キーワード 分析 一 MOT 教育組織のポテンシャル 分析のもう一つの 形式的指 標であ る教科 卒は ついては, Web, パンフレット ,およびシ ラバスを参照し 英語名を採用した・ 英語 名 とした理由は , (1) 将来的に国際比較を 行えるようにするため , (m) 教科名を構 成する単語同士の 関係性が, 日本語 名 に比べて明確であ るこ と,の二点に 依拠している. 教科キーワード 分析では,英語の 教科名を単語に 区切り,

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要 外 概念の 教科 名 の卑語 が複敢 形の場合は,単数形にして 階層化する

分割により意味が 不明瞭になったり 変わる場合や 固有名詞の場合は , 分 寄しない ( Ⅱ, IP など ) 。 このようなルールに 則って,対象としたコースの 全教科名 を単語レベルに 分割した.各単語をノードとし 階層化した・ 図中 方 が上位階層で , 逆 向きのエッジは 点線で表現している・ 教科卒には番号を 振り,ノード 内にその数字を 表記した・ こ れにより,あ るノード内に 記載された単語が 全教科でどれだ け 用いられているかを 一望できる.また ,エッジをたどって 分割するまえの 教科名を割り 出す場合に,最下層のノードを 判断するためにも 参照できる. このような基本的な 分析枠組みを 策定した後,欧米の 代表

的な MOT プロバラム (MIT-MOT)2, および ょ Ⅲ ST-MOT の

2003 ( 開講 午 ) から 2005 年までの複数年に 渡る分析の結果 を 比較することで ,分析手法の 妥当性を検討した・ 図 2 は MIT.MOT で 1999.2000 年に開講されたプロバラムの 教科キ ープード分析結果であ る ( 教科数 14). MIT.MOT は MOT 教育を牽引したプロバラムの 一 つ であ るが,「技術」と「経営」 ではさまれるよ う に他のキーワードが 並ぶような構造をして いる. この結果を ょ Ⅲ ST.MOT のプロバラム 特性を解釈する 際に参考にした.図 3 は ょ MST.MOT の 2005 年度のプロバ ラムにおける 教科キープード 分析であ る ( 教科数 32). 尚 , 階層化された 教科名の描画には ,データマイニンバツール ACCENTT3 を利用した. 4.4. 分析の統合と 結果の考察 本分析では, MOT 教育組織が教員と 教科で構成されている と 近似したが,各々について 4.2,4.3 に述べたような 分析結果 を 得た.そこで ,本年度のデータから 得られた分析結果 ( 図 1 および図 3) を元に,ⅠⅢ ST.MOT の知識特性を 検討した・ まず教員プロファイル 分析および図 1 より,当該コースの 母体であ る「知識科学研究科」が 複合分野に分類されているた め,当該学科所属教員は 全て研究・教育レベル 4 以上となっ ていることが 分かる このことから ,学際的な教育・ 研究活 冠詞や前置詞を 除いた単語をルールに 従って階層化する・ こ れは基本的に 英文法に則っており ,例えば「組織戦略」

(Strate 綴 for Organiza 廿 on もしくは Organiza 杜 0n

StrateW)

の場合,戦略が 上位概念であ り組織戦略は 下位概念

であ るので, Strate 綴ノ Orga ㎡ zati0n と判断する・ 本分析で

は表 3 に示すよさに ,単語間の関係に 関する 12 ルールを 制 定 した 2 MIT の MOT プロバラムの 1999-2000 年および 2003.2004 年の講義内容を 参照した. 尚 ,現在は新プロバラムに 統合さ れており, MOT プロバラムとしては 存在しない・ 3 ( 株 ) 富士通研究所・コンピューターシステム 研究所により 開発された,データマイニンバツール ACCEI4 Ⅲ

11][12][13]

のなかから,図形表示ツールの D-Abductor を利用し描画し た」. 一 392 一

(4)

動 が示唆される.それ 以外の分野は ,各教員の学位および 他 大学での教育・ 研究経験に依拠するものであ るが,それらの 総体が組織の ポ テンシヤ ル であ るとすると, AC として工学 や理学における 学術性が高いと 推定される. また BC を見て みると,製造業や 情報通信業のポテンシャルが 高い. これら を総合すると ,当該コースでは ,工学や理学の 学術的知識と , 製造業や情報通信業での 業務経験から 得た知識に基づいて 講 義が提供されていると 考えられる. 次に図 3 から示唆される 知見から, JMST.MOT の提供す る教科の特徴として , (1) 「経営」や「技術」に 関連する教科が 多いこと, (2) 「知識㏍

owlledge) 」や「知識に 基づいた 鯉血 owledge.base め 」がキーワードとして 挙がっていること , (3) 「科学 (Science) 」を用いた教科 卒 が相対的に多く 見られる こと,の 3 点に注目した. (1) に関して図 2 の MIT.MOT の結 果と比較してみると ,両者は似た 構造をしていることから , MOT 教育プロバラムの 特性が顕著に 現れている.このことか ら,本分析の 有用性が示唆される.また , (2) と (3) に関して当 該コースのキャッチフレーズとして「知識科学 ひ血 0wledge Science)4 を基盤に理論と 実践を総合する MOT プロバラム」 とあ り,教育目標と 教科群の整合性が 示唆される. 以上を総括すると , 当該コースの 特性として次のような 点 が挙げられる. (1) 学術的な観点では ,工学や理学の 学術的知識の ポ テンシ ヤ ル が高く,「知識科学」という 科学領域に基づいた 教育 を 提供している. (2) 実務的な観点では ,製造業や情報通信業のポテンシャル が中心的であ ることから,講義を 通してこれら 産業での 経験に 塞 いた知識が提供されると 考えられる. このような実在の MOT コースの分析結果から ,本研究で 考案した分析枠組みが , MOT 教育組織が有していると 考える れる知識の暗黙的側面を , あ る程度の妥当性をもって 表現し えたと考えられる. 5. 今後の課題 本研究で提案した MOT 教育組織の ポ テンシヤル分析枠組 みは,その分析目的や 条件の変更に 伴って次のような 課題が 生じると考えられる. より詳細な教員プロファイル 分析を行 う ためは,学術分 野や産業の分類方法,現在のポジションに 至るまでのキ ャリアパス,職能など ,追加する情報を 検討する必要が あ る. MOT 教育の多様性に 対応するためには ,他の教育組織と の比較が必要であ る. しかしこの点に 関しては,データ の均一性を考慮した 場合,本論文で 得られた程度の 詳し さが限界であ ると考えられる. MOT 教育組織運営や 企業・受講生を 対象とした,分析結 果の用途を検証する 必要があ る. 分析の一環として ,欧米・日本の 数校の教科キーワード 分 析や,特定校の 経年変化も分析した. これらの結果について は稿を改めるが ,次のような 応用可能性が 考えられる. 4 「知識科学」および「知識科学に 基づく」とは , 「自然,個 人,組織および 社会の営みであ る「知識創造」 という切り口 によって,物質化学・ 生命科学,認知科学・ 情報科学・シス テム科学・社会学・ 経営学に至るまでの 自然科学分野や 社会 科学分野の学問を 再編,融合した 教育研究体制を 整備し 知 識創造のメカニズムを 探求すること

[14]

」を意味する. 特定の MOT 教育組織を対象とした 分析 ,特定の年についての 詳細な分析 ・経年的な分析 複数の MOT 教育機関を対象とした 特性の比較分析 今後は分析枠組みの 改良を重ねるとともに ,データ 量と 分 析の詳細度や 分析の用途などとの 関連も考慮しながら , これ らの分析可能性を 検討したい. 謝辞 本研究の推進にあ たり, ( 株 ) 富士通・コンビューターシス テム研究所の 三束和男氏,渡部舅氏が 開発したデータマイニ ングソフト ACCENTT の提供を受けた. この場を借りて 両氏 に厚く御礼申し 上げる. また,教員プロファイル 分析の共同 研究者であ る,北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究 科・杉原太郎氏にも ,感謝の意を 表する. 参考文献

[1]

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[2]

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(5)

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Ⅵ lCS (],2 「 i 席オに ia@ (4-2 1 Ⅰ 0)

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(1999-2000)

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JAlST.MoT(2005)

の教科キーワード 分析 一 394 一

表 3.  階層化のルール  表  2.  ビジネスキヤリア  (BC)  の分類  食料品・飲料・  たぱ こ     %f. ォ  牡維 ・  笘維  製品  木材・木製品・  家具・  装傭品  ・毛皮・窯業  パルプ紙・紙加工品・  印刷・  E  ロ別  H  連莱  化¥  エ巣  ・石油製品・  石炭  製ロ     フラスチック  製     製造  莱     鉄網  集 ・  9 ト  鉄  金属製造・金属製品製造  屯気  枝枝奇異製品・  楕報  通信横板器具・  名子      

参照

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