Title
[記事](研究発表会要旨)製糖副産物からのポリウレタン製
造技術の開発(第1報) : 糖蜜を原料とするポリウレタンフ
ォームの調製と物性
Author(s)
小橋川, 健; 渡嘉敷, 唯章; 廣瀬, 重雄; 畠山, 兵衛
Citation
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical
resources technologists, 10(1): 48-48
Issue Date
1994-03-20
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/14095
南 方資 源利 用技術研 究会誌 製糖副産物 か らのポ リウレタン製造技術の開発 (第
1
報)
糖蜜 を原料 とするポ リウレタンフォームの調製 と物悼 (秩) トロピカルテ クノセ ンター ○小橋 川健 ・渡嘉敷唯章 物質工学工業技術研究所 鹿瀬重雄 ・畠山兵衛 [緒 言] これ までに畠山 らは リグニ ン, リグノセル ロース等 をポ リオールに溶解 させ, この溶液 とイ ソシ アネー トとの反応 によって得 られ るポ リウレタンの特性 について研 究 を行 っている.その結 果 , 得 られるポ リウ レタンが優 れた熟お よび機械 的性 質 を示 し, さらに生分解性 を持 っているこ とを明 ら かに した 1) -3). また,植物性の固体試料 を用い これ らをポ リウ レタン分子鎖 中に組 み込 んだ 新 しい タイプの分子複 合体 について も研 究 している4). 本研究では,サ トウキ ビの副産物 である糖蜜 を原料 と して用 い,糖蜜含有ポ リウ レタンの調 製方 演,得 られたポ リウ レタンの熱お よび機械 的性質 について検討 を行 った. [実 験] 糖 蜜はポ リエチ レング リコール200 (PEG ;平均分子200) に溶解 させ , 水 分 除去等 の処 理 を 行いポ リウ レタン調製用原料 の糖蜜ポ リオール と した. 得 られた糖 蜜 ポ リオ ール に シ リコー ン系 界面活性剤,スズ系触媒,発泡剤 として水 を加 え十分 に撹拝 した後,反応物 であるジフェニ ル メ タ ンジイソシアネー ト(MD l) を加 え数十秒間穣拝 し,静置 した後 ポ リウ レタンフォームを得た. 上記の方法 によ り得 られた糖蜜含有 ポ リウ レタンフ ォームは一晩放置 し,熟分析装置 に よる ガ ラ ス転移温度,熱分解温度,圧縮試験装置 による圧縮強度お よび圧縮弾性率の測定 を行 った. [結 果] ガラス転移温度 の結果で は,糖蜜含有率の増加 に ともない増加す る傾 向が認め られた. これ は, 糖 蜜 をポ リウ レタン分子鎖 中に組み込 むことによって,糖 蜜がポ リウ レタ ン中の架橋 点 と して働 き, ポ リウ レタンの主鎖の運動 に影響 を与 えガラス転移温度 を高めた もの と考 え られ る.次 に熟分 解温 度 は,糖蜜の含有率の増加 にほ とん ど影響 な く多少低下す る程度で,糖蜜がポ リウ レタンの熱分解 にそれほ ど大 きな影響 を与 えなか った もの と考 え られ る. 圧縮試験 の結果では糖 蜜含有率の増加 とともに圧縮強度,圧縮弾性率が増加 し,糖蜜が ポ リウ レ タンの強度 を増加 させ た もの と考 え られ る. 最後 に本研究 は,製糖副産物 か らのポ リウ レタン製造技術 開発事業の一環 として,沖縄 県産業振 興基金の支援 で行 われている ものであ る. [参考文献] 1) 畠山兵衛, 「実用 ・生分解性 プラスチ ック」, シーエ ムシー刊,1992年,p97. 2)中村邦雄, 畠山兵衛,紙パ技協誌,44(8),849 (1990)3)H.Hatakeyama,K.Nakamura,S.HiroseandT.Hatakeyama,Gellulose'91. New Orleans, 1991,No.274.
4)H.Hatakeyama,S.Hirose,K.Kobashigawa,K.NakamuraandT.HatakeyamaPreprints forBio-basedComposite,New Zealand,November,1992