「第31回 ドローンの研究・技術開発の最新動向」
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(2) ● リモートセンシング質問箱 ●. 図-1 「空の産業革命に向けたロードマップ 2020」. 図-2. 研究・技術開発のスケジュール ─ 40 ─.
(3) 日本リモートセンシング学会誌. 突回避性能を,自動車の対人衝突回避性能と同等レベル. Vol. 41. No. 1 (2021). ・運航管理統合機能の機能拡張に関する研究開発. にする基準及び性能評価手法の開発等を実施している。. 「運航管理統合機能への飛行計画,動態情報の簡易登. さらに,2020 年度からは「無人航空機に求められる安. 録機能の開発」, 「サーバ障害発生時の対応に関する開. 全基準策定のための研究開発」というタイトルで,目視. 発」 ,「運航管理統合機能の処理分散技術の開発」, 「全. 外及び第三者上空等での飛行に向け,リスクレベルに応. 国の地図情報,気象情報の活用技術の開発」の項目で. じた無人航空機の安全基準に策定に必要となる,性能や. 進められている。. 安全性の性能評価等を研究開発する計画となっている。 ②. (運航管理機能). 省エネルギー性能等向上のための研究開発. ・単独長距離を実現する運航管理機能の開発(離島対応). 「省エネルギー性能等向上のための研究開発」は,2019. 小型無人航空機に小型化・低消費電力化適用の衝突. 年度で研究を終えており,2 時間以上の連続航行を行う. 回避システム及び準天頂衛星システムを搭載し,対有. ための無人航空機に搭載できる燃料電池が開発されてい. 人航空機と相対速度 200 km/h において衝突回避可能. る。. か飛行試験により実証する。また,離島対応運航管理. ③. 装置の製作及び接続性を検証する実証試験を実施する. 無人航空機のエネルギーマネジメントに関する研究. 内容である。. 開発 2020 年度からは, 「【1】ロボット・ドローン機体の性能. (情報提供機能) ・空の道を組み込んだ統合型情報提供機能の実用化. 評価基準等の開発」に, 「無人航空機のエネルギーマネジ メントに関する研究開発」という項目が加わり,飛行の. 運航管理システムに必要となる地図情報の仕様設計. 長時間化のためのバッテリーの性能向上も含め,安全で. / 運用手法の確立,無人航空機専用ルート「スカイネッ. 長時間の飛行を可能とするエネルギーマネジメント等の. トワーク」の仕様設計 / 運用手法の確立を行う内容で ある。. 周辺システムの研究を開発する項目が加わっている。こ. ・地域特性を考慮したドローン気象情報提供機能に関す. の研究開発項目は,ロードマップの初版では記載されて. る研究開発. おらず,検討を進める中で新たに加えられた研究開発項. 2017∼2019 年度に研究開発した「ドローン向け気. 目である。. 象情報提供機能」の成果を改良・拡張し,山間地や海. 2)無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開. (離島)など気象特性が異なる地域での予測精度と実. 発 ①. 用性を検証する内容である。. 無人航空機の運航管理システムの開発 ②. 「無人航空機の運航管理システムの開発」は,2017 年度. 無人航空機の衝突回避技術の開発 無人航空機の衝突回避技術の開発は, 「非協調式 SAA」. から,運航管理統合機能,運航管理機能,情報提供機能, 全体設計に関する 4 つの項目で進められてきており,. と「協調式 SAA」に分けられる。SAA は,Sense-And-. 2019 年度で終えている。これまで進められてきた研究. Avoid の略であり,探知・回避を示し,衝突対象との連携. 内容の項目を以下に整理する。. の有無に応じて,研究開発の項目が設定されている。「非 協調式 SAA」では,電波センサ・光波センサを統合した. (運航管理統合機能,運航管理機能). 衝突回避システムが開発されている。また,「協調式. ・安心・安全で効率的な物流等のサービスを実現する運 航管理システムの研究開発. SAA」では,ドローンに準天頂衛星対応高精度測位受信. ・警備業務に対応した運航管理機能の研究開発. 機を搭載し,飛行時の測位精度の検証を行うと共に,機. ・ロボットテストフィールド連携による研究開発と評価. 体間通信によりお互いの位置情報を把握するための飛行. ・複数無線通信網を利用した多用途運航管理機能の開発. 実証を実施している。. ・衛星通信を利用するドローンの運航管理システムの開 発. 2020 年度からは,2019 年度までの研究成果をもとに, 「非協調式 SAA」として,衝突回避システムの小型化・低. (運航管理機能). 消費電力化, 「協調式 SAA」では,準天頂衛星システムに. ・準天頂衛星システムを利用した無人航空機の自律的ダ. 対応した受信機,アンテナの小型化・低消費電力化の研. イナミック・リルーティング技術の開発. 究開発が行われている。. (情報提供機能) 上記で詳述したように,ドローンの研究・技術開発は,. ・ドローン向け気象情報提供機能の研究開発. 2022 年のレベル 4 の実現に向けて,2021 年度までに多く. ・無人航空機の安全航行のための空間情報基盤の開発. の研究開発が終了し,2022 年からの実装に反映される見込. (全体設計). みである。上記に説明した研究開発以外においても,国土. ・運航管理システムの全体設計に関する研究開発 また,新たに 2020 年度から,以下の研究項目で新たな テーマが設定され,進められている。 (運航管理統合機能,運航管理機能). 交通省における物流に係る実証研究,5G 等の新たな技術 要素の組み込み,農林水産省におけるスマート農業の実 証・高度化に係る研究開発など,多省庁に跨って研究開発. ─ 41 ─.
(4) ● リモートセンシング質問箱 ●. が進められている。一方,ドローンに係る研究開発には,. め,実装に必要な環境整備,技術開発を行うべきと考える。. リモートセンシングに係る研究・開発要素の比重が低く,. ドローンの普及が,リモートセンシングの発展・普及に寄. 各利用省庁に委ねられている傾向にある。今こそ,衛星リ. 与することを願う。. モートセンシングで蓄積された研究成果をドローン分野で. 引用文献. 活用していくべきと考えている。. 1)小型無人機に関する関係府省庁連絡会議:https : //www.. ドローン産業は,2022 年のレベル 4 の実現に向けて,あ. kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/index.html. らゆる制度改正・技術開発が短期間で進められており,衛 星リモートセンシング分野から見ると非常に参考になる。. 2)ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実. 衛星リモートセンシングにおいても,今後の利用用途を定. ─ 42 ─. 現プロジェクト:https : //nedo-dress.jp/about.
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