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学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷 ―高等女学校家事科検定教科書を資料として―

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Academic year: 2021

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(1)日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021) 日本家政学会誌 Vol. ₇₂ No. ₅ 260~271(₂₀₂₁). ノート. 学校における「家庭の掃除」に関する 教育の歴史的変遷 ―高等女学校家事科検定教科書を資料として― 表 真美₁*. Historical Transition of Education on “Home Cleaning” in Schools: Using Home Economics Textbooks for Girls’ High Schools before World War Ⅱ Mami OMOTE₁*. A survey was conducted on home economics textbooks for girls' high schools using magazine articles of Shufunotomo as supplementary materials before World War II to clarify the historical transition of education related to "home cleaning" in schools from the Meiji era to the Showa prewar period. The analysis was performed using ₁₀ items of the life structure factor. The results are as follows: ₁) A description about cleaning was extracted from ₄₇ textbooks out of ₄₉. Many textbooks included a section on cleaning in the "Housing" chapter in the first volume. ₂) Daily and weekly cleaning, which focused on a specific day of the week, monthly cleaning, and general cleaning in spring and autumn are described in the textbooks. They also explained sweeping, wiping and washing as daily cleaning activities. ₃) After the Taisho era, mops and vacuum cleaners were recommended as tools that could reduce labor and provide effective cleaning. ₄) Descriptions were found in which servants would do the cleaning in the Meiji era, but in the Taisho era there were many "housewives" and "women," and such descriptions decreased in the Showa prewar period. ₅) Many textbooks described cleaning as being important for housing preservation and hygiene. In addition, it was noted that cleaning was important for one's mental health after the middle of the Taisho era and especially in the Showa era. Key words:cleaning 掃除,home economics 家事科,textbook 教科書,girls' high schools before World War II 高等女学校,historical transition 歴史的変遷. えさせるとともに,床や窓などの汚れの種類,汚れ方に. 1.研究の背景と目的. 応じた清掃の仕方が分かり,状況に応じた清掃の仕方を. (1)家庭科における「清掃」に関する教育. 理解し,適切にできるようにする.また,汚れは時間が. 平成₂₉年告示の小学校学習指導要領において,家庭科. 経つと落ちにくくなることや,住居用洗剤は取り扱い方. の内容「B 衣食住の生活」には「住まいの整理・整頓や. によって危険を伴うものもあるため,表示をよく見て使. 清掃の仕方を考え,快適な住まい方を工夫すること.」と. 用する必要があることなどにも気付くようにする.さら. されている .小学校学習指導要領解説家庭編には, 「住. に,和室の畳の清掃の仕方にも触れ,日本の生活文化に. まいの清掃の仕方については,児童が日常よく使う場所. 気付くことができるようにする.」との記述が見られる₂).. を取り上げる.学校や家庭での体験を基に清掃について. 中学校学習指導要領,高等学校学習指導要領には,「清. 見直し,なぜ汚れるのか,何のために清掃するのかを考. 掃」の文言,および内容は含まれていない.. ₁). 所属機関名: 1京都女子大学. 1 Kyoto Women’s University 原稿受付:2020年 4 月 2 日 原稿受理:2020年12月25日 * To whom correspondence should be addressed E-mail:[email protected]. ₁₈. (260). Copyright © 2021 The Japan Society of Home Economics.

(2) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 小学校家庭科教科書は A 社,B 社の ₂ 社から発行され. 切な年中行事として守り継がれ₁₂),武道や稽古事の稽古. ている.A 社の教科書では, 「整理整頓」と「そうじ」が. の前後には稽古場の清掃をする. 「断捨離」や室内の整理. 異なる単元に配置されている. 「そうじ」には ₄ ページが. 整頓がマスメディアで注目され₁₃),社員教育に掃除を取. あてられ,学校の ₃ か所(昇降口・玄関,教室,手洗い. り入れる企業も見られる₁₄)₁₅).これらの状況は,我が国. 場)の「汚れチェック」として,汚れの種類となぜ汚れ. に特徴的な文化であり,公共施設で掃除をする日本人の. るのか,今までの「そうじのしかた」とさらに工夫でき. 行動が世界的に注目された₁₆).学校清掃を通した教育を. ることを記入できるワークシートが掲載されている.ま. 推進する活動も全国に見られる₁₇)₁₈).. た, 「そうじの手順と実行」として,①汚れ調べ,②清掃 (3)研究の目的. 方法を考える,③準備,④清掃の実行,⑤後片づけ,⑥ 振り返りが具体的に挿絵を用いて説明されている.B 社. 上述のように,我が国では,掃除と精神性を結び付け. は「身の回りをきれいにしよう」の節に整理・整頓と清. る独特の文化を持つ一方で,子どもに学校掃除をさせる. 掃が配置されており,清掃には ₂ ページがあてられてい. ことには賛否両論がある.家庭での掃除の状況も大きく. る.ダニや汚れの写真が掲載され, 「そうじの手順」が写. 変化しつつある.小学校家庭科における「家庭の掃除」. 真入りで説明されている.そして,汚れ・掃除の方法,. に関する教育についても,今後,内容を検討する必要が. 使う道具や工夫,掃除をしながら発見したコツ,掃除を. 生じてくるだろう.そのとき,これまでの歴史的事実の. して気付いたことについて書き込むワークシートが設け. 整理が重要となる.. られている₃).. そこで本研究の目的は,学校における「家庭の掃除」. 小学校家庭科では, 「生活をよりよくしようと工夫する. に関する教育の明治期から現在までの歴史的変遷を,小. 実践的な態度を養う」ことを目標としており ,学習し. 学校教科書に限らず,資料となり得るすべての教科書を. た内容を家庭で実践することを重視している.現在,ロ. 手掛かりに,明らかにすることである.. ボット掃除機の機能が向上し₅),床拭きロボットも出現. その第 ₁ 段階として,明治期から大正,昭和戦前期ま. している.また,アウトソーシングの拡大などにより,. で継続的に検定教科書が発行されているため,時代ごと. 家庭での掃除の状況は,大きく変化しつつある.. の特徴を明らかにすることができる高等女学校家事科検. ₄). 定教科書を資料とする.本報告では,明治期から昭和戦 (2)学校清掃に対する社会の見方. 前期までの「家庭の掃除」に関する教育の内容を明らか. 小学校学習指導要領には,上記家庭の清掃以外に「学. にする.. 校清掃」に関する内容が含まれている.「学校清掃」は,. 2.研究方法. 学習指導要領では,特別活動に位置づけられている.学. (1)用語の整理. 級活動,児童会活動,クラブ活動,学校行事の ₄ 領域の 「学級活動」の中の「一人一人のキャリア形成と自己実. まず,本研究の主題である「掃除」について,言葉の. 現」における内容の ₁ つとして, 「社会参画意識の醸成や. 整理をする.小学校学習指導要領では,上述のように,. 働くことの意義の理解」として, 「清掃などの当番活動や. 家庭,特別活動とも「清掃」という言葉を用いている.. 係活動等の自己の役割を自覚して協働することの意義を. 一方で教科書では,両社とも「そうじ」が使われている.. 理解し,社会の一員として役割を果たすために必要とな. 訓示的解釈では,掃除は「掃いたりふいたりして,ごみ. ることについて主体的に考えて行動すること.」とされ,. や汚れをなくしてきれいにすること.」,清掃は「きれい. キャリア教育に位置付けられている .また,学校現場. にすること.汚れを払いのけること.掃除.」とある₁₉).. では,児童会の委員会活動や学校行事としても清掃活動. 清掃活動,道路清掃など,熟語になる場合を除いては,. を行う例が多い.. 日常生活では,「掃除」が「掃除する」の動詞にもなり. ₆). 現在,一部の学校の「学校清掃」の指導に対して,規. 「清掃」よりも多く使われる傾向がある.第 ₂ 次世界大戦. 律を重んじる児童・生徒への管理教育として,否定的な. 前の『主婦之友』の検索では, 「清掃」という言葉は使わ. 意見がある₇)₈).欧米の学校では,児童生徒が自ら学校を. れていなかった.よって,本研究では, 「清掃」の文言が. 清掃する例が見られないことが,学校清掃の批判の一因. 使われている場合を除き,「掃除」を使用することとす. とも考えられる .欧米では,掃除という仕事がごく最. る.. ₉). 近まで「卑しいもの」とみなされ ,我が国でも,歴史 ₁₀). 的に清掃は「階級の低い者が行う労働」というとらえ方. (2)研究資料. があったのも事実である .. 1)高等女学校家事科検定教科書. 一方で,仏教寺院において,掃除が精神性をも含む大. 本研究の研究資料は,民間で著作され発行された,明. ₁₁). (261). ₁₉.

(3) 日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021). 治から昭和戦前期までの高等女学校向け家事科検定教科. 知りたいこと,教わりたいことは山ほどあるはず.主婦. 書 で あ る.第 ₂ 次 世 界 大 戦 前 の 小 学 校 で は,明 治 ₁₄. たちの切実な要望にこたえるものとしたい」との思いか. (₁₈₈₁)年に高等科に「家事経済」が設置された後,明治. ら,大衆の生活に根ざした生活技術啓蒙誌として誕生し. ₁₉(₁₈₈₆)年には科目から削除され,明治₄₄(₁₉₁₁)に. た.₁₉₃₄(昭和 ₉ )年の新年号の発行部数は₁₀₈万部に達. 再び女子向け科目として設置された.教科書も継続的に. した₂₁).この時代,婦人雑誌は,「『主婦之友』と『婦人. 発行されていない.一方,高等女学校における家事科は,. 倶楽部』の二大誌寡占体制」だった₂₂).掃除に関する記. 明治から昭和戦前期まで一貫して中心的教科とされてき. 事の検索は,大正期は『主婦の友』検索システム,昭和. た.. 期は,石川武美記念図書館において,記事検索(タイト. 教科書の選定には,横山悦生による「戦前における家. ルにキーワードを含む),およびキーワード検索を行っ. 庭科検定教科書一覧」の「家事科」の部分を参考にし. た.用いたキーワードは「清掃」「掃除」「整頓」「大掃. た .. 除」「掃除法」「掃除用具」「拭掃除」「拭き掃除」「床掃. 明治期の検定高等女学校用教科書のうち,家計簿記法,. 除」である.その中から,洗浄剤,家具・建具のつや出. 割烹,子育ておよび実習に関する教科書を除くと₂₆種に. し剤などの広告,病人の衛生のための掃除に関する記事 を除き,₂₄件を採用した*₁(表 ₂ ).. ₂₀). なる.そのうち内容がほぼ同じと見られる改訂版が₁₀種 含まれている.改訂版を除いた₁₆種のうち,入手できな. (3)分析方法. かった,山田稲子・真能まさき著『実践家政法』 (明治₃₄ 年),佐々木君代著『最新家事提要』(明治₃₉年)の ₂ 種. 分析資料である高等女学校家事科検定教科書から抽出. を除く₁₄種を分析対象とした.復刻版(資料 no.M₃,以. した記述の分析視点作成には,生活構造論を援用した.. 下資料ナンバーのみを記す),東書文庫所蔵本(M₁₄)以. 家事科教科書の記述は,家族の生活行動を述べるもので. 外の₁₂種は,国立教育政策研究所教育図書館の蔵書資料. あるので, 「生活構造」概念によって,諸個人の具体的・. を利用した.. 個別的な行動のあり方を説明しようとする生活構造論が. 大正,昭和戦前期も同様に,高等女学校向けの家事科. 応用できると考えた.また,各時代における複数の教科. 教科書を抜き出し,再版本を除くと,大正期₂₁種,昭和. 書を同一の分析軸を用いて体系的に分析することにより,. 期₂₅種となった.このなかで,教育図書館,東書文庫で. 各時代の掃除にどのような特徴があるのかを具体的に説. 閲覧が可能だった大正期₁₈種,昭和戦前期₁₆種,および. 明することができると考えたためである.. 入手した古書 ₁ 種(S₈)を分析対象とした(表 ₁ ).. 本 研 究 で は,松 原 治 郎 が 提 示 し た「家 庭 生 活 の 構. 高等女学校家事科検定教科書は,いずれも A₅版の和装. 造」₂₃),および青井和夫が提示した「生活行為分析のマト. 本,上巻・下巻に分かれたものがほとんどである.明治. ₂₄) リックス」 を採用した.両生活概念が示された著書. 期は,おおむね高等女学校規定の示す「衣食住家計簿家. 『生活構造の理論』(有斐閣₁₉₇₁年)は東京都民の生活構. 事衛生育児其の他一家ノ整理経済等ニ関スル事項」に該. 造の特性と社会福祉を調査するために組織された研究会. 当する教授内容を含むものの,章立てや掲載順序は,各. ₂₅) の成果であり, 「生活構造概念の整理に大きく貢献」 し. 教科書により差異が認められた.大正,昭和戦前期と時. た.₃₂年後の₂₀₀₃年に再版,また,青井による論文は,. 代が進むとともに,画一化され,おおよそ上巻は総論,. これまでの重要な社会学研究を収録した『リーディング. 住居,衣服,食物,下巻は家事経済,看護,育児等が収. ス日本の社会学』に収録されている₂₆).両者は,生活構. 録されていた.. 造を個人の生活行為の体系として一般化した.特に松原. 各教科書の全記述から,「掃除」に関する記述を抽出. の概念は家庭生活の構造を的確に示す概念として,後の. し,抽出記述における内容を後述の分類項目にしたがっ. 家政学の文献にも度々引用されている₂₇).家事科の教科. て析出した.. 書は,生活目標達成のための生活行為を示すものである. 2)『主婦之友』における掃除に関する記事. ため,これらの概念があてはまると考えた.そこで,以. 分析対象とした大正,昭和戦前期の掃除に関する社会. 下の「掃除」行為の概念₁₀項目を分析の観点として教科. 的状況を知り,考察するための補助的資料として,大. 書の分析を行った(表 ₃ ).. 正・昭和戦前期の『主婦之友』の掃除に関する記事を用. まず,「構造的要因(どのように掃除を行うか)」とし. いた. 『主婦之友』は,大正,昭和戦前期に最も多く読ま. て,外枠的要因である「①時間」,「②空間」を設定,い. れていた女性雑誌であり,生活啓蒙的内容を多く含むた. つ,どこを掃除するのかを分類した.つぎに,媒介的要. めである.. 因として,掃除をどのようにするのかとして「③手段」,. 『主婦之友』は,東京家政研究会(主婦の友社の前身). そして掃除道具の変遷を掃除方法と分けて調べるため,. の創立者・石川武美の「結婚して,子どもが生まれたら,. 松原,青木の項目には含まれなかったが, 「生活手段」に. ₂₀. (262).

(4) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 表 1 対象とした高等女学校家事科検定教科書 資料 no.. 書名. 巻冊. 著者. 発行年 和暦(西暦). 発行者. M₁. 家事教科書. ₂冊. 後閑菊野・佐方鎮. 明治₃₁(₁₈₉₈). 河出静一郎・目黒甚七. M₂. 家事教本. ₁冊. 塚本はま子. 明治₃₃(₁₉₀₀). 金港堂書籍. M₃. 新撰家政学. ₂冊. 下田歌子. 明治₃₅(₁₉₀₂). 金港堂書籍. M₄. 家政教本. ₁冊. 喜多仁史・村田修. 明治₃₅(₁₉₀₂). 普及社. M₅. 新撰家事教科書. ₂冊. 児崎隆子. 明治₃₆(₁₉₀₃). 大葉久吉・吉岡平助. M₆. 再訂家事教程. ₂冊. 星常子・中島よし子. 明治₃₉(₁₉₀₆). 合資会社六盟館. M₇. 最新家事教科書. ₂冊. 戸野みちえ. 明治₄₁(₁₉₀₈). 大葉久吉・吉岡平助. M₈. 高等女学家事教科書. ₂冊. 教育学術研究会. 明治₄₂(₁₉₀₉). 森山章之丞. M₉. 実用家事教科書. ₂冊. 甫守ふみ. 明治₄₂(₁₉₀₉). 岩田遷太郎. M₁₀. 修訂家事提要. ₁冊. 後閑菊野・佐方鎮. 明治₄₃(₁₉₁₀). 河出静一郎・目黒甚七. M₁₁. 新編家事教科書. ₂冊. 中島よし子. 明治₄₅(₁₉₁₂). 杉本光治. M₁₂. 近世家事定本. ₂冊. 星常子・中島よし子. 明治₄₅(₁₉₁₂). 合資会社六盟館. M₁₃. 実家高等女学校用家事教科書. ₂冊. 後閑菊野・佐方鎮. 明治₄₅(₁₉₁₂). 河出静一郎・目黒甚七. M₁₄. 実用家事教科書. ₂冊. 家事研究会. 明治₄₅(₁₉₁₂). 瀬川光行. T₁. 家事新教科書. ₂冊. 戸野みちえ. 大正 ₂ (₁₉₁₃). 大葉久吉. T₂. 女学校用家事教科書. ₂冊. 竹島茂郎. 大正 ₂ (₁₉₁₃). 渡辺滋. T₃. 新撰家事教本. ₂冊. 塚本はま. 大正 ₂ (₁₉₁₃). 金港堂書籍株式会社. T₄. 新定教科家事教本. ₂冊. 吉村千鶴. 大正 ₂ (₁₉₁₃). 西野虎吉. T₅. 最新家事教科書. ₂冊. 佐々木君代. 大正 ₃ (₁₉₁₄). 大日本図書株式会社. T₆. 実地応用家事教科書. ₂冊. 吉村千鶴. 大正 ₃ (₁₉₁₄). 西野虎吉. T₇. 実用家事教科書. ₂冊. 美島近一郎. 大正 ₄ (₁₉₁₅). 株式会社啓成社. T₈. 新定家事教科書. ₂冊. 吉村千鶴. 大正 ₄ (₁₉₁₅). 西野虎吉. ₁₁. 家事新教科書. ₂冊. 石沢吉麿. 大正 ₆ (₁₉₁₇). 石井清. ₁₂. 大正家事教科書. ₂冊. 開成館編集所. 大正 ₆ (₁₉₁₇). 西野虎吉. T₁₁. 応用家事教科書. ₂冊. 大江スミ. 大正 ₇ (₁₉₁₈). 大葉久吉. T₁₂. 近世家事教科書. ₂冊. 後閑菊野・佐方鎮. 大正 ₉ (₁₉₂₀). 河出静一郎・目黒甚七. T₁₃. 新定家事教科書. ₂冊. 戸野みちえ. 大正 ₉ (₁₉₂₀). 大葉久吉. T₁₄. 家事教科書. ₂冊. 家庭経済研究会. 大正₁₃(₁₉₂₄). 外松荒三. T₁₅. 現代家事教科書. ₂冊. 東京開成館編集所. 大正₁₄(₁₉₂₅). 株式会社東京開成館. T₁₆. 現代家事教科書. ₂冊. 井上秀子. 大正₁₄(₁₉₂₅). 合資会社文光社. T₁₇. 最新家事教科書. ₂冊. 大日本図書株式会社. 大正₁₅(₁₉₂₆). 大日本図書株式会社. T₁₈. 総合家事教科書. ₂冊. 家事科資料研究会. 大正₁₅(₁₉₂₆). 株式会社文献書院. S₁. 現代家事. ₂冊. 甫守ふみ. 昭和 ₂ (₁₉₂₇). 岩田太郎. S₂. 家事新編. ₂冊. 西野みよし. 昭和 ₂ (₁₉₂₇). 合資会社文光社. S₃. 新編家事教科書. ₂冊. 近藤耕蔵. 昭和 ₂ (₁₉₂₇). 上原才一郎. S₄. 最新家事. ₂冊. 倉橋惣三他. 昭和 ₃ (₁₉₂₈). 合資会社富山房. S₅. 新時代家事教本. ₂冊. 越智キヨ. 昭和 ₃ (₁₉₂₈). 星野敬一. S₆. 現代家事教本. ₂冊. 甲斐久子. 昭和 ₄ (₁₉₂₉). 星野敬一. S₇. 昭和家事教本. ₂冊. 家事教授研究会. 昭和 ₅ (₁₉₃₀). 合資会社文光社. S₈. 綱要家事教科書. ₂冊. 日本家政学会. 昭和 ₅ (₁₉₃₀). 大日本図書株式会社. S₉. 中等教育家事新教科書. ₂冊. 奈良女子高等師範学校佐保会. 昭和 ₆ (₁₉₃₁). 加島幸. S₁₀. 昭和家事教科書. ₂冊. 三省堂編集所. 昭和 ₈ (₁₉₃₃). 株式会社三省堂. S₁₁. 中等教育家事教本. ₂冊. 東京開成館編集所. 昭和 ₈ (₁₉₃₃). 株式会社東京開成館. S₁₂. 実践家事新教本. ₂冊. 西田博太郎他. 昭和₁₀(₁₉₃₅). 株式会社東京開成館. S₁₃. 簡明中等家事. ₂冊. 井上秀子. 昭和₁₂(₁₉₃₇). 合資会社文光社. S₁₄. 新撰家事教科書. ₂冊. 倉橋惣三他. 昭和₁₃(₁₉₃₈). 合資会社富山房. S₁₅. 新日本家事教科書. ₂冊. 山崎犀三・有本邦太郎. 昭和₁₄(₁₉₃₉). 林澄. S₁₆. 実践家事提要. ₂冊. 山崎犀三他. 昭和₁₅(₁₉₄₀). 林澄. S₁₇. 家事一. ₁冊. 中等学校教科書株式会社. 昭和₁₈(₁₉₄₃). 中等学校教科書株式会社. (263). ₂₁.

(5) 日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021). 表 2 対象とした『主婦之友』の記事 no.. 発行年. 号. 頁. Z₁ Z₂. ₁₉₁₇(T₆). ₃. ₁₀₈-₁₀₉. ₁₉₁₈(T₇). ₁₁. ₆ -₉. Z₃. ₁₉₂₀(T₉). ₁₀. ₁₈₈. 著者 著者 (写真モデ (写真モデル) ル) 肩書 加藤常子. 男爵夫人. 記事タイトル お女中の心得(五の一)お掃除の仕方. 具体的・詳細な掃除方法. 何うしたら家庭が整然と片附くか. 整理の仕方. 佐々木博士の考案した自働掃除器. Z₄ ₁₉₂₁(T₁₀) ₁ (付録)₄₁-₄₇. 一寸したことで重宝な心得. Z₅ ₁₉₂₄(T₁₃) ₁ (付録)₁₁₂-₁₁₉. 「板敷の艶拭きの仕方」等を 含む. 中流家庭に必要な実際的家政の執り方(其三)時間 具体的・詳細な掃除方法 と労力を省く掃除の仕方. Z₆ ₁₉₂₄(T₁₃). ₃. ₂₀₈-₂₁₂. Z₇ ₁₉₂₆(T₁₅). ₃. ₂₉₁. 佐々木博士の考案の自動掃除器. 広告. Z₈ ₁₉₂₆(T₁₅). ₄. ₃₄₀. 佐々木博士の考案の自動掃除器. 広告. ₁₉₂₈(S₃). ₂. ₂₃₇-₂₄₀. 竹野せい子. Z₁₀ ₁₉₂₉(S₄). ₆. ₂₅₉-₂₆₁. 婦人記者. Z₁₁ ₁₉₂₉(S₄). ₁₂. 口絵(頁外). Z₉. Z₁₂ ₁₉₃₁(S₆). ₉. ₄₀-₄₆. Z₁₃ ₁₉₃₂(S₇). ₆. ₆₄-₆₅. Z₁₄ ₁₉₃₃(S₈). 東京女高師教授. 柄付雑巾の推奨 「艶の出る雑巾水」を含む. (十四)家庭に必要な一般衛生上の心得 大江スミ子. 内容. 医学博士夫人. 簡単で上手にできる新築家屋の手入れ法. 「日常の掃除法の注意」含む. 新築家屋を艶々しく拭込む秘伝. 具体的・詳細な掃除方法. 家庭生活の一日 長与善朗氏夫人のお掃除. 口絵写真. (中村八重子指導,筑波雪子 お掃除の上手な仕方(西洋間)(日本間) 実演). 写真を用いた掃除法の説明. 内藤とみ子. 夏を涼しくするお掃除の仕方. 初夏の大掃除の仕方と消毒薬の簡単な作り方◇こう してお座敷も,押入れも,便所も,お庭も,清潔に 具体的・詳細な掃除方法 いたしませう‼◇. 写真を用いた掃除法の説明. ₅. ₃₂₀-₃₂₅. 飯島郁子. Z₁₅ ₁₉₃₄(S₉). ₂. ₄₀₅-₄₁₂. 遠藤和子. 文学博士夫人. 常世花嫁学校. 挿絵を用いた掃除法の説明. Z₁₆ ₁₉₃₄(S₉). ₁₁. ₅₁₂-₅₁₃. 佐藤袖子. 工学博士夫人. すぐに役に立つ知識 洋間の掃除法. 普段行っている掃除方法. Z₁₇ ₁₉₃₄(S₉). ₁₂. ₂₈₂-₂₉₂. 宇川とも子. Z₁₈ ₁₉₃₆(S₁₁). ₂. ₃₄₂-₃₅₁. 大野朔子他. Z₁₉ ₁₉₃₆(S₁₁). ₁₂. Z₂₀ ₁₉₃₇(S₁₂). 新家庭の奥様の初めての迎年準備◇予定を立てて順 ₁₂月 ₁ 日から₃₁日までの,具 序良く仕事を片付けませう◇ 体的・詳細な家事の方法 女中を廃めた奥様方の家事研究の座談会. 座談会,「お掃除を手早くす る工夫」を含む. ₃₈₉-₄₀₃. 奥様年末忙し帖. 写真を用いた年末家事,(煤 払ひ」を含む). ₅. ₂₈₂-₂₈₇. 仕事に追はれる奥様方のための疲れない働き方の新 「掃除」の疲れない働き方 研究 日本労働科学研究所発表. Z₂₁ ₁₉₃₇(S₁₂). ₁₂. ₃₀₅-₃₁₁. 非常時年末の主婦カレンダー. Z₂₂ ₁₉₃₈(S₁₃). ₁₂. ₃₆₅-₃₇₁. 年末の家庭諜報実験集 お掃除と修繕の巻. Z₂₃ ₁₉₄₀(S₁₅). ₃. ₉. お掃除 鴨志田清三郎令嬢佳子様. Z₂₄ ₁₉₄₀(S₁₅). ₁₂. 陸軍中尉夫人. ₂₈₀-₂₈₃. 母娘の写真を用いた年末家事 (煤払ひ)含む. ₁₂月の主婦学校 新体制下の年末準備. 具体的・詳細な掃除方法 口絵写真 「お掃除科」(「日頃手の届か なかったお掃除」)含む. 著者,著者肩書の列に含まれる空欄は,記事の著者,著者肩書が記されていかったためである. 表 3 分析の観点 分析項目. 構造的 要因. 機能的 側面. ₂₂. どのように掃除を 行うか. 掃除をする意味. 記述内容例. ①. 時間. いつ掃除をするのか. ②. 空間. どこを掃除するのか. ③. 手段. どのように掃除をするのか. ④. 道具. 何を使って掃除をするのか. ⑤. 役割. 誰が掃除するのか. ⑥. 経済的行為. 家屋(財産)を守る. ⑦. 対社会的行為. 外部への美観等. ⑧. 文化的行為. 子どもの教育等. ⑨. 家事的行為. 家事の合理化等. ⑩. 生理的行為. 健康・衛生等. (264).

(6) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 含まれる構造として,どのような道具を用いて掃除をす. 多くの教科書が,日々掃除,週掃除,月掃除,大掃除. るのかを「④道具」に分類した.内部的要因については,. について言及していた.日々の掃除は室内,廊下等の払. だれが掃除をするのかとして「⑤役割」をあげた.. い掃除,掃き掃除,拭き掃除, 「月曜は客間,火曜は応接. 「機能的側面(掃除をする意味)」に関しては,青井が. 間と書斎(中略)といふように順に清潔にし,また日を. 提示した ₈ 項目のうち, ₅ 項目を採用した.家屋という. 定めて一月に一度は押入れの諸道具を取り出して掃除し,. 財産を守るために掃除が大切といった内容は「⑥経済的. 又一年に二三度は畳を上げこれを日光に曝し床板を取り. 行為」,掃除をしないと外観が悪くなるといった内容は. 外して,床下の掃除をも十分に丁寧になすべし」 (T₁)と. 「⑦対社会的行為」とした.また,「⑧文化的行為」は子. いった各々の掃除の内容を示し,さらに詳細に示す教科. どもの教育に関する内容など, 「⑨家事的行為」には家事. 書もあった.. の合理化などに関する内容を, 「⑩生理的行為」に掃除は. 大掃除についての記述内容は教科書により差があった.. 衛生上大切といった記述を分類した. ₁₀項目の観点の有無,詳細な内容を分析し,掃除に関. 都市部で法的に行われていた衛生上の掃除に言及するも の(T₃)*₂,「日々の掃除行き届かぬ所を週・月・年に幾. する教育の時代による特徴を分析した.また,教科書の. 回と時を定めて」行う掃除を「大掃除」とするものが. 記述と社会一般の状況との比較を行うために,『主婦之. あった(T₆・T₈).多くの教科書は, 「家屋敷全体にわた. 友』の掃除に関する記事内容を参考にした.. りて行ふ最も念入りの掃除なり」 (T₁₁), 「戸棚・押入等. 3.分析結果と考察. の内部を払ひ,天井・壁・床など隈なく掃除し(後略)」 (T₁₄)のように,日常的には行えない大掛かりな掃除を. (1)各観点の分析結果. 指していた.明治期には「一年に二三回」(M₅・M₇),. 対象とした計₄₉種の教科書のうち,明治期の ₂ 種を除. 「毎年一二回」 (M₁₀), 「年 ₂ 回位」 (M₁₄)など回数のみ. く₄₇種から掃除に関する記述が抽出された.各資料の記. 示していたが,「春秋」(M₁₁・M₁₂)と特定するものも. 述巻,掲載頁,記述量(頁),および各観点に関する記述. あった.その後大正期,昭和戦前期になると,多くの教. の有無を表 ₄ に示した.. 科書が「春秋」とし, 「初夏と初冬」 (T₃)とするものも. 上述のように,上巻に住居・被服・食物について述べ. あった.大掃除の時期を「年末」とする教科書は見られ. る教科書が多かった.「掃除」に関する記述は,上巻の. なかった. 2)空間. 「住居」に言及する章の中から析出された.ほとんどの記 述には,掃除をする意味(機能的側面),どのように掃除. 「場所」には,部屋の種類や室内外に関する記述を分類. を行うか(構造的要因)が含まれていた(表 ₄ ).. した.. 明治期は掃除の意味や方法が項目に分けられずに説明. 掃除の場所を室内と屋外に分けて言及する教科書がほ. されていたが,大正期以降は,「掃き掃除」「拭き掃除」. とんどであった.室内では,畳,障子や硝子戸などの建. 「洗ひ方」など掃除の方法に分けて述べられた教科書(T₂. 具,敷物,台所,便所各々の掃除方法を述べる教科書が. など), 「普通掃除」 「週掃除」 「月掃除」 「大掃除」など掃. 多く,また, 「和風室,洋風室」に分けて掃除方法を述べ. 除の頻度ごとに述べられた教科書(T₃など),また, 「室. る教科書があった(T₁₅・S₂).. 内掃除」「敷物の掃除」「建具の掃除」「便所の掃除」「庭. 和風室の掃除に関する記述では, 「(₃)縁側・板間・敷. 園の手入れ及び掃除」など,掃除場所による項目にわけ. 居・鴨居等は,雑巾を清水に浸し,固く絞りて拭ふべく,. ての詳述(T₅など)が見られた.大正中期から掃除用具. 畳の汚れたるものは,温湯に浸して固く絞りたる雑巾に. や掃除の方法を図示する教科書が増え(T₆・T₈・T₁₄・. て拭ひ,其の後を直に乾拭して湿気を去るべし,甚だし. T₁₅・T₁₆・T₁₇),昭和期には ₂ 種の教科書(S₂・S₆)以. く汚れたるものは薄き石鹸液をつけたる雑巾にて拭ひ,. 外は図が見られた.. 後少量の酢を加へたる清水に雑巾を浸し,よく絞りて拭. 以下,分析の観点ごとに教科書記述の内容を述べる.. くべし.」といったように掃除の方法が場所ごとに詳述さ. 1)時間. れていた.この教科書には,家具類,障子の引手など,. 「時間」の分類には,掃除をする時間だけでなく,掃除. また,便所掃除,屋外掃除についても箇条書きで掃除の. の頻度についての記述も合わせて分類した.. 手順が詳細に述べられていた(S₂).. 時間(頻度)について言及するすべての教科書は毎日. 屋内については全般的に,日々の掃除に加え,曜日で. 掃除を行うことを当然とし, 「掃除は(一)毎日朝夕の二. 掃除場所を決めて重点的に家具の後ろなど目につかない. 回を普通とするも,特に汚れやすき個所は数回行ふの必. 場所を掃除する,また,大掃除では,畳を上げて日干し. 要あり」 (S₂)のように,朝夕の ₂ 回とする教科書があっ. し,床下の乾燥や消毒を指示する教科書が多かった.. た(他に T₁₄・T₁₈).. 屋外では,玄関掃除や庭掃除,家周りの掃除のほか,. (265). ₂₃.

(7) 日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021). 表 4 高等女学校家事科検定教科書分析結果一覧 掲載頁. 機能的側面(掃除をする意味) 記述量 構造的要因(どのように掃除を行うか) (頁) ①時間 ②空間 ③手段 ④道具 ⑤役割 ⑥経済的行為 ⑦対社会行為 ⑧文化的行為 ⑨家事的行為 ⑩生理的行為. 資料 no.. 巻. M₁. 記述なし. ₀. M₂. ( ₁ 冊) ₁₂₇-₁₂₉. ₁. M₃. 記述なし. ₀. M₄. ( ₁ 冊). ₁₉-₂₁. ₁. M₅. 上巻. ₁₁₅-₁₁₈. ₂. 〇. M₆. 上巻. ₁₁₂-₁₁₃. ₁. 〇. M₇. 上巻. ₁₀₅-₁₀₆. ₁. 〇. M₈. 上巻. ₁₃₅-₁₃₆. ₁. M₉. 上の巻. ₁₆₀-₁₆₂. ₃. 〇. 〇. M₁₀. ( ₁ 冊). ₄₂-₄₃. ₂. 〇. 〇. M₁₁. 上の巻. ₂₆-₂₈. ₁.₅. 〇. M₁₂. 上巻. ₅₅-₅₆. ₂. 〇. M₁₃. 上巻. ₁₀. ₂. 〇. 〇. M₁₄. 上. ₁₅-₁₇. ₁.₅. 〇. 〇. T₁. 上巻. ₁₂₄-₁₂₉. ₃.₅. 〇. 〇. 〇. 〇. T₂. 前編. ₁₂₃-₁₂₄. ₂.₅. 〇. 〇. 〇. T₃. 前篇. ₈ -₁₈. ₁₀. 〇. 〇. 〇. 〇. T₄. 上巻. ₉₉-₁₀₃. ₂. 〇. T₅. 上巻. ₁₀-₁₅. ₅. T₆. 上巻. ₄₉-₅₂. ₄. 〇. 〇. 〇. 〇. T₇. 上巻. ₁₁-₁₇. ₆.₅. 〇. 〇. 〇. 〇. T₈. 上巻. ₈₀ -₈₃. ₃. 〇. 〇. T₉. 上巻. ₄ -₁₃. ₁₀. 〇. 〇. T₁₀. 上巻. ₁₃₇-₁₃₈. ₃. 〇. T₁₁. 上巻. ₃₅-₃₈. ₄. 〇. T₁₂. 上巻. ₁₁₀-₁₁₁. ₁. 〇. T₁₃. 上巻. ₃₉-₄₂. ₄. 〇. T₁₄. 上巻. ₁₅₄-₁₅₈. ₄. 〇. T₁₅. 上巻. ₁₁₁-₁₁₇. ₆.₅. T₁₆. 上巻. ₁₂₈-₁₃₁. ₃. 〇. T₁₇. 上巻. ₁₆₂-₁₆₅. ₃. 〇. T₁₈. 上巻. ₄₉-₅₅. ₅. 〇. 〇. S₁. 上巻. ₆₆-₇₀. ₄.₅. 〇. 〇. S₂. 上巻. ₄₉-₅₄. ₆. 〇. 〇. S₃. 上巻. ₁₅-₂₂. ₇. S₄. 前編. ₈₅-₈₇. ₂. S₅. 上巻. ₉₃-₉₇. ₅. S₆. 上. ₁₅-₁₇. ₂. 〇. S₇. 上巻. ₄₁-₄₄. ₄. 〇. S₈. 上巻. ₈₉-₉₄. ₅. S₉. 上巻. ₁₂₉-₁₃₂. ₃. 〇. 〇. S₁₀. 上巻. ₄₅-₄₈. ₆. 〇. S₁₁. 上巻. ₆ -₁₀. ₅. 〇. S₁₂. 上巻. ₅₂-₅₃. ₅.₅. 〇. S₁₃. 上巻. ₁₁₈-₁₂₁. ₃. 〇. S₁₄. 上巻. ₁₉₂-₁₉₃. ₂. S₁₅. 上巻. ₁₀₈-₁₁₂. ₅. 〇. S₁₆. 上巻. ₉₂-₉₅. ₃.₅. S₁₇. ( ₁ 冊). ₂₈-₃₄. ₇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇 〇 〇. 〇. 〇 〇 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 〇. 〇. 〇. 〇 〇. 〇. 昭和戦前期になると,項目をあげて「塵芥箱」 「下水」の. に,はたきによる払い掃除,洗い掃除について説明され. 掃除について言及する教科書があった(S₈・S₁₅・S₁₆).. ていた.また,時代が進むと真空掃除機による「吸い掃. いずれの教科書にも下水は悪臭や害虫の元にもなるので,. 除」が加わった. 「洗い掃除」は,石鹸洗い,ソーダ洗い. 「泥水を掻きあげて通水をしなければならない.」(S₁₅). があり,石鹸洗いは「白木の戸・障子の引手際・縁の敷. とあった.. 板等」,ソーダ洗いは「板戸・板塀・家屋外周の板張り. 3)手段. 等」に用いるとあった(T₉).. 掃除方法は箒での掃き掃除,雑巾での拭き掃除を中心. 大正期に₁₀ページを掃除に費やした教科書では, 「一普. ₂₄. (266).

(8) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 表 5 掃除方法をまとめた表(資料 no. S12,pp. 55-56). 通掃除,二週掃除,三月掃除,四大掃除,五掃除の身支 度,六掃除の注意,七雑巾拭き,八からぶき,九硝子ふ き,十便所の掃除,十一庭掃除,十二掃除用具」と₁₂項 目について詳細,具体的に掃除方法について述べていた (T₃).特に掃除の注意については,窓を開けること,は たきは高いところから払うこと,花瓶の水やインク壺の インクをこぼさないようにすること,朝主人が顔を洗う 間に手早く書斎を掃除することなど,極めて具体的,詳 細に注意事項を記していた(T₃). 昭和戦前期には,箇条書き,図表を用いて客観的,合 理的に述べられるようになり,細かい掃除方法について, 表で示す教科書もあった(S₁₂)(表 ₅ ).他の教科書に おいても,この表とおよそ類似した内容が文章で説明さ れていた. 4)道具 掃除用具は,ほとんどが,箒と雑巾,はたきをあげ, また,柄付雑巾(佐々木式雑巾,佐々木式自動掃除機: S₁・S₃・S₈),ブラシ,刷毛,たわし,雑巾絞りバケツ, 塵芥箱をあげる教科書もあった. 掃除用具について,以下のように説明する教科書が見. 図 1 掃除用具と掃除の仕方の図示(資料 no. S12,p. 53). られた. 「箒 室内用箒には黍(キビ)箒・棕櫚箒とうあ りいづれもなるべくおしつけざるよう,畳の目に沿ひて 軽く掃くべし,使用後はこれを吊し置き,又時々洗濯す. 種々あれども柄の先に布片を下げたるものは塵埃を拭ひ. べし,払塵 強き紙又は軟き絹の古き布片を細く裂きて. 去り難し(後略),電気掃除器 あるいは真空掃除器とも. 作る.羽又は毛をもって作りたるもあり.(後略),雑巾 . 云ふ.西洋に多く用ひられるる物にて種類甚だ多し. (後. なるべく白地又は薄色の綿布にて数多く作り置き,常に. 略)」 (S₁).また,掃除用具全般を図示する教科書があっ. 清潔に洗ひよく乾かしたるを用ふべし(後略),柄附雑巾 . た(S₁₂)(図 ₁ ).. (267). ₂₅.

(9) 日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021). 電気掃除機は大正 ₃ (₁₉₁₆)年に登場し(T₆),昭和. の美を保つ」(M₁₄),「美観を添える」(T₁₅),「外形の. 戦前期には,挿絵を用いて多く紹介されていた.塵芥吸. 美を保つ」 (S₆), 「通行者に不快な思いをさせないよう」. 引掃除器,電気掃除器,電気掃除機,真空掃除器,真空. (T₃), 「人目にも快く」 (S₁), 「人に不愉快を与ふ」 (S₃). 掃除機,バキウムクリナーと,様々な用語が用いられて. といった家の見た目に言及する記述があった.また, 「家. おり,まだ名称が定まっていないことがうかがえた. の品格・品位」に言及する教科書が複数あった(M₉・ T₄・T₅・T₆・T₈・S₁・S₅・S₆・S₇・S₉).. (T₁₆・S₁・S₃・S₄・S₅・S₇・S₈・S₁₀・S₁₁・S₁₃・S₁₄・. 8)文化的行為. S₁₅・S₁₆).ここでは本文に記述された通りに報告する. 「絨毯・緞通等の掃除には甚だ便利である」(S₁₁),「払. 掃除と教育を結び付けた記述として, 「瀟洒は小児の時. い掃除や掃き掃除は塵埃を吸い取るのが最も合理的な方. より,よく慣れしむべし.これ一には,身體の運動とな. 法であつて,これが為に真空掃除機が発明されてゐる.」. り,一には,禮法の一端となるべければなり.」(M₄),. (S₁₅)などと推奨されていた.「しかし,稍高価の嫌が. 「子女教育上」(T₅),「児童の教育上」(S₅),「子女の教. あつて未だ一般の家庭に普及しない.」 (S₁₅)とも述べら. 育上」(S₁₀)の ₄ 件が析出された.その他,「知性の修. れていた.. 行にいそしむと共に,洒掃怠らず」(T₄),「修養上」. その他,窓ふきの洗剤類(石鹸,ソーダ水・炭酸ソー. (T₉)また, 「健全な家風を保つ」 (T₁₇), 「勤労精神を養. ダ液など),消毒剤への言及もあった.. ふ」(S₁₇)の記述が見られた.掃除が「精神上」「精神. 5)役割. 修養上」「精神的に」大切とする教書が複数見られた. 掃除を行う当事者について明言する教科書は多くな. (T₇・T₉・T₁₆,S₂・S₇・S₁₃・S₁₄).. かった.. 9)家事的行為. 「瀟洒(中略)のことは,婦人にありては最も大切なる. 家事の合理化などに関する記述は ₄ 件析出された. 「一. ことなり.」 (T₄), 「主婦たるものは(中略)心掛あるを. 家の仕事は多種多様にして,ひとり掃除にのみ,多くの. 要す.」(T₁₁),「故に,主婦は(中略)しなくてはなら. 時間を費やすこと能わざるものなれば,次の如く規律を. ぬ.」 (T₁₆)と主婦,また「婦人」を掃除の主体とした教. 立てて行うを便利とす.」 (T₃),自動掃除器(柄付雑巾). 科書が見られた.また,掃除をしないと「主婦の品格を. は「相当長き廊下を短時間に清拭し得べし.」 (S₁)との. 傷つくる」(M₉),「主婦の品位にも関するものなり」. 記述があった.また.掃除は, 「家屋の内外を整頓し易く. (T₆),「主婦の品位をも重からしむ」(T₈)「主婦の品格. するために」 (S₄)日々行い, 「仕事の能率の上から見て. も窺われて見苦しく」 (T₁₈), 「主婦の人格もうかがわれ. も大切」(S₁₀)との記述が見られた.. て見苦し」(S₂),のように,「主婦」の品位への関連が. 10)生理的行為. 言及され,主婦が掃除を行うことを前提とする記述が複. 生理的行為に関してはすべて一様で,教科書ごとの特. 数析出された.. 徴はなかった.生理的行為に記述ありとしたものはすべ. さらに,「心なき婢僕に打任せ置くは,よろしからず」. て「衛生上」掃除が大切,との記述であった.明治期,. (M₅),掃除の身支度について「下婢などにても料理・給. 大正期,昭和戦前期と出現比率が増えていた.. 仕などするときの前掛けと掃除用のものとは区別せしむ. 11)『主婦之友』における掃除に関する記事. るを肝要とす.」 (T₃)と,使用人への言及を含む記述が. 教科書は紙面も限られ,各々に特徴はあるものの,書. 見られた.. 式や内容が類似していた.一方,『主婦之友』の記事に. 昭和₁₈年発行の教科書は,それまでの教科書と異なり,. は,生活啓蒙記事,口絵,写真を用いた記事,座談会,. 生徒である「われわれ」が主体となっていた. 「掃除はわ. 広告など様々な種類が見られた.生活啓蒙記事は,ペー. れわれの手伝いとしては身近であり,また勤労精神を養. ジ数が多く,教科書よりもさらに具体的・詳細な掃除の. ふにも適している.」とあった(S₁₇).. 方法などが書かれていた.. 6)経済的行為. 掃除の頻度と大掃除に関しては,今回の『主婦之友』. 経済的行為に関しては,すべて一様で教科書ごとの特. の記事資料にも複数言及されていた. 「お掃除は毎日二回. 徴はなかった.前述のように,掃除に関する記述は「家. で,朝は起床後すぐにいたし夕方は夕食の前にいたしま. の保存」の節に掲載され,明治期より多くの教科書が. す.」 (Z₁), 「日常掃除は日本の家庭に朝夕行われてゐる. 「保存上」重要であることを記述していた.「長く持続せ. 毎日の掃除で,(後略)」(Z₆)のように日に ₂ 回とされ. しむる」(M₄), 「家を長く保つ」(T₆), 「保存期間長く」 (S₅・S₇),「永く保存」(S₁₄)のような表現もあった.. ていた.また,掃除を合理的に行う方法についての大江 スミ子による記事には,教科書にも述べられていた「週. 7)対社会的行為. 間掃除法」,すなわち曜日ごとに場所を決めて重点的に掃. 対社会的行為に関しては, 「美観を増し」 (M₈), 「外形. 除する方法が推奨されていた(Z₆). 「大掃除」は大正 ₆. ₂₆. (268).

(10) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 年には「土曜日の午後に大掃除をいたします.」 (Z₁)と,. 洋室・和室各々の掃除方法を説明する教科書が多くなっ. 大正 ₆ 年には毎日の掃除と異なる特別な掃除として捉え. た.. られていたが,大正₁₃年には, 「春秋の大掃除」(Z₆)と. 明治期には登場しなかった「道具」としての柄付雑巾. 教科書と一致するようになり, 「初夏の大掃除」について. は,大正期になると『主婦之友』記事に,昭和戦前期に. の記事も見られた(Z₁₄).年末の記事は「大掃除」では. は「家事の合理化」と結びついて教科書に登場した.ま. なく,₁₂月₁₃日に行う「煤払い」とされていた(Z₁₉・. た,大正期に始まり,昭和戦前期の教科書では,電気掃. Z₂₁).. 除機が推奨されていたが, 『主婦之友』記事にほとんど登. 教科書と同様に日本間・洋間に分けて掃除方法を説明. 場しなかったことから,電気掃除機は一般家庭には普及. する記事があった(Z₁₂・Z₁₆).掃除方法は教科書より. していなかったと考えられる.高等女学校の家事科では,. 詳しく具体的で,昭和に入ると写真入りの記事が多かっ. 普及に先駆けて家事の機械化に関する教育が行われてい. た.. たことがうかがわれる.. 掃除道具に関しては,柄付雑巾(佐々木式自動掃除機). 「役割」すなわち掃除を行う者として,使用人が含まれ. が広告や記事に登場し,掃除を楽にするものとして推奨. ていたことが,明治期の教科書や『主婦之友』記事から. されていた(Z₃・Z₇・Z₈・Z₂₀).しかし,電気掃除機に. わかる.その後,大正期では,主婦,婦人の文言が多く. ついて強く推奨する記事はなく,一例として写真入りで. 見られるようになり,昭和戦前期には減少した.昭和戦. 紹介されているのみであった(近畿の埃吸込器:Z₁₂).. 前期の『主婦之友』には,知識人や軍人などの妻,娘が. 大正 ₆ 年には「お女中の心得」とする掃除方法の記事. 自ら掃除をする写真が掲載されていた.昭和期では掃除. (Z₁)が見られ,昭和 ₆ 年にも「格別広い邸でもござい. が主婦の仕事として定着したことから,教科書に言及さ. ませんが,それでも毎日残らずお掃除をいたしますと,. れなくなったと考えられる.. ほとんど終日そのために費やしてしまひ,主婦も何一つ. また,大正中期以降, 『主婦之友』にはほとんど見られ. できませず,女中たちを休ませる暇もございません.」と. なかった「掃除は精神上重要」とする教科書が現れ,昭. の記述があった(Z₁₂).また,昭和₁₁年には「女中を廃. 和戦前期には複数の教科書から記述が析出された.特に. めた奥様方」の座談会記事が見られた(Z₁₈).写真の中. 昭和₁₈年発行の教科書には, 「清潔を好むのはわが国民性. で掃除を行っていたのは,すべて女中ではなく「主婦モ. の特色であり,勤労をいとはないのは,われわれ日本女. デル」や「婦人」「令嬢」であった(Z₁₁・Z₁₂・Z₁₃・. 子の美徳である.」(S₁₇)との表現があり.戦時色が濃. Z₁₉・Z₂₃).. くなった社会との関連も考えられる.. 多くの教科書に認められた,掃除は「保存上」「衛生. 4.まとめと今後の課題. 上」大切である,といった掃除をする意味についての記 述は,雑誌記事の内容には含まれていなかった.. 明治期から昭和戦前期の学校における「家庭の掃除」. 12)考察. に関する教育の内容を明らかにするために,高等女学校. 教科書によって違いがあるものの,家事科教科書の内. 家事科検定教科書を分析資料として記述を抽出,₁₀項目. 容から,明治期,大正期,昭和戦前期は,総じて詳しく,. の分析軸を用いて分析を行ない, 『主婦之友』の雑誌記事. 具体的な掃除に関する教育が行われていたことがうかが. を補助資料として考察した.その結果,以下の ₅ 点が明. われる.. らかになった.. 当時の家屋は,建材も現在とは異なり傷みやすいもの. ₁)₄₉種中₄₇種の教科書から掃除に関する記述が抽出され. であり,現在のような掃除道具や洗剤もなかったので,. た.多くの教科書は上巻の「住居」の章に掃除につい. 「保存上」「衛生上」毎日の実施が必要不可欠で,家事の. ての節が含まれていた.. 中では大きな労力が必要な仕事であったと考えられる.. ₂)毎日の掃除に加え,曜日を決めて重点的に掃除を行う. また,現在と異なる時期の「大掃除」は畳をあげて日光. 週掃除,また,月掃除,春秋の大掃除を行うことが記. にあてたり,床下に風を通して清潔を保つことを含むの. され,毎日の掃除は,払い掃除,掃き掃除,拭き掃. で,気候的に春秋や初夏・初冬が適していたのだろう.. 除,洗い掃除について掃除の仕方が説明されていた.. 『主婦之友』には,迎春準備の「煤払い」が登場したが, 教科書からは析出されなかった.. ₃)大正期以降,柄付雑巾や電気掃除機が労力を減らし, 効果的に掃除ができる道具として推奨されていた.. 次に, 「家庭の掃除」に関する教科書の記述内容につい. ₄)誰が掃除をするかについては,明治期は使用人の記述. て,明治,大正,昭和戦前期の変化を概観する.. があったが,大正期には「主婦」「婦人」が多く見ら. 明治期は「空間」を分けて説明することはなかったが,. れ,昭和期にはその記述が減少した.. 大正・昭和戦前期には,屋外・屋内,居室・台所・便所,. (269). ₅)掃除は住居の保存上また衛生上重要であることが多く. ₂₇.

(11) 日本家政学会誌 Vol. 72 No. 5 (2021). の教科書に記されていた.また,大正中期以降,特に. ₁₉₇₈, ₁₂₃-₁₃₆. ₁₁) 沖原豊,二宮皓,石井均,養祖京子,米村佳樹,岡本. 昭和期には,掃除は精神上重要との記述が複数見られ. 恭枝,大塚豊,川地洋一,西村重夫.各国の学校掃除. た.. に関する比較研究.日本比較教育学会紀要.₁₉₇₇, No.. 今後は,明治₃₁年に高等女学校家事科教科書の検定が. ₃, ₃₇-₄₆.. 始まる前の初期の家事科教科書,文部省著作家事科教科. ₁₂) 浅見美之.近代以降における学校掃除の一考察―大正. 書,家庭科教科書,また,修身教科書を対象として,本. 期における学校掃除議論をめぐって―.上越社会研究.. 報告と同様に分析を行いたい.. ₂₀₁₀, No. ₂₅, ₃₁-₄₀.. 脚 注. ₁₃) 東大寺ウェブサイト“大仏様お身拭い” .www.todaiji.or.jp/.  *₁ 大正期と昭和期で検索方法が異なるのは, 「『主婦の友』 検索システム」は,大正期のみを対象としており,昭和. contents/function/₀₈ominugui.html(閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅) . ₁₄) 勝間和代. ₂ 週間で人生を取り戻す!勝間式汚部屋脱 出プログラム.文芸春秋,₂₀₁₉.. 期については,検索システムが作成されていないためで. ₁₅) 鍵山秀三郎.掃除道 会社が変わる・学校が変わる・. ある.. 社会が変わる.PHP 研究所,₂₀₀₅..  *₂ 教科書には, 「市街地等にては清潔法と称し,衛生上一. ₁₆) NPO 法人日本を美しくする会ウェブサイト.www.souji.. 般の規定として,初夏と初秋の二季に於て,警官及び衛. jp/(閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅).. 生吏員等監督して行はしむべければ,その時期と一致せ. ₁₇) 産経新聞ウェブサイト“【ロシア W 杯】世界に広がる. しむるを便利とす.」とある.明治₁₃(₁₈₈₀)年に内務. 日本サポーターの「ゴミ拾い」セネガルや ₃ か国サポー. 省の指示により各府県に衛生課が設置され,その指導の. ターも会場を清掃” .https://www.sankei.com/sports/. 下,都市部では地区ごとに衛生員が設置された₂₈).. news/₁₈₀₆₂₁/spo₁₈₀₆₂₁₀₀₂₆-n₁.html(閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅). 文 献. ₁₈) 竹内隆夫.自問活動のすすめ―自らの生き方を問う子.  ₁) 文部科学省.“第 ₂ 章各教科第 ₈ 節家庭”.小学校学習. ₁₉) 自問教育の会ウェブサイト.www.jimon.₃zoku.com/(閲. どもたち.第一法規出版,₁₉₉₁.. 指導要領(平成₂₉年告示).₂₀₁₇, ₁₃₈.. 覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅)..  ₂) 文部科学省.小学校学習指導要領(平成₂₉年告示)解. ₁₉) 松村昭編.大辞林第二版.三省堂,₁₉₉₅, ₁₃₈₃, ₁₄₅₃.. 説家庭編.₂₀₁₇, ₆₁-₆₂.. ₂₀) 横山悦生.“文部省著作家庭科教科書について”.文部.  ₃) 内野紀子,鳴海多恵子,市井克枝(著作者代表).私た. 省著作家庭科教科書別巻.佐々木亨監修.大空社,. ちの家庭科₅₆.開隆堂出版,₂₀₁₄, ₇₄-₇₇.. ₁₉₉₃, ₅₉-₇₈..  ₄) 岡野雅子,甲斐純子,勝田映子,岸田蘭子,杉山久仁. ₂₁) 主 婦 の 友 社 ウ ェ ブ サ イ ト.https://corporate.shufu-. 子,鈴木明子,鈴木明子,妹尾理子,中西雪夫,浜島. notomo.co.jp/history/₂₄/(閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅).. 京子,平野江美,南佳子,横山みどり.新編 新しい. ₂₂) 佐藤卓己. “「婦人=大衆」雑誌の出版革命”.キングの. 家庭 ₅ ・ ₆ .東京書籍,₂₀₁₅, ₄₈-₄₉.. 時代.岩波書店,₂₀₀₂, ₂₈-₃₀..  ₅) 前掲 ₁)₁₃₆.. ₂₃) 松原治郎.“家族の生活構造”.生活構造の理論.青木.  ₆) パナソニックウェブサイト“掃除機” .https://pana-. 和夫,松原治郎,副田義也編.有斐閣,₁₉₇₁, ₁₁₆-₁₁₈.. sonic.jp/soji/contents/rulo/special_rsf₁₀₀₀.html?utm_. ₂₄) 青井和夫.“生活実態へのアプローチ” .生活構造の理. source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_cam-. 論.青木和夫,松原治郎,副田義也編.有斐閣,₁₉₇₁,. paign=₂₀₂₀₀₂_rulo_ME_S_Y_gn&utm_content=₂₀₂₀₀₂_. ₁₈₂-₁₈₅.. rulo_ME_S_Y_gn&utm_term=₂₀₂₀₀₂_rulo_ME_S_Y_. ₂₅) 三浦典子. “概説 日本の社会学 生活構造” .リーディン. g n _₀₃ & y c l i d = Y S S .₁₀₀₀₂₃₉₃₄₉ . E A I a I Q o b C h M I -. グス日本の社会学 ₅ 生活構造.三浦典子,森本清志, 佐々木衛編.東京大学出版会,₁₉₈₆, ₃-₁₃.. sGF₄Mqb₆AIV₀aqWCh₂Kyw₃xEAAYAyAAEgIYr fD_ BwE(閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅).. ₂₆) 前掲 ₂₅)₅₆-₇₁..  ₇) 前掲 ₁)“第 ₆ 章特別活動第 ₂ 各活動・学校行事の目. ₂₇) 岡村益,横山シゲ.家政学の考え方と研究法.高文堂. 標及び内容”.₁₈₄.. 出版社,₁₉₈₂,.  ₈) 杉原里美.掃除で心は磨けるのか 今学校で起きてい. 表真美.“家庭・家政を考える”.家政学原論 生活総. る奇妙なこと.筑摩書房,₂₀₁₉.. 合科学へのアプローチ.富田守,松岡明子編.朝倉書.  ₉) 西日本新聞.“学校のハテナ(₁)掃除 なぜ黙々とす. 店,₂₀₀₁, ₁₁₃-₁₃₅.など. る の”.https://www.nishinippon.co.jp/item/n/₃₂₇₀₇₆/. ₂₈) 京都文化博物館ウェブサイト. “映像に見る京都の生活. (閲覧 ₂₀₂₀.₃.₁₅).. 文 化” .http://www.kyobunka.or.jp/phot/chonai.html. ₁₀) 米村佳樹,岩崎恭枝.“第六章世界の学校掃除”.学校. (閲覧 ₂₀₂₀.₆.₁₀). 掃除 その人間形成的役割.沖原豊編著.学事出版,. ₂₈. (270).

(12) 学校における「家庭の掃除」に関する教育の歴史的変遷. 学校における「家庭の掃除」に関する 教育の歴史的変遷 ―高等女学校家事科検定教科書を資料として― 表 真美₁* 明治期から昭和戦前期の学校における「家庭の掃除」に関する教育の内容を明らかに するために,高等 女学校家事科検定教科書を分析資料として記述を抽出,₁₀項目の分析軸を用いて分析し,『主婦之友』の雑 誌記事を補助資料として考察した.その結果 ,以下の ₅ 点が明らかになった. ₁)₄₉種中₄₇種の教科書から掃除に関する記述が抽出された.多くの教科書は上巻の「住居」の章に掃除に ついての節が含まれていた. ₂)毎日の掃除に加え,曜日を決めて重点的に掃除を行う週掃除,また,月掃除,春秋の大掃除を行うこと が記され,毎日の掃除は,払い掃除,掃き掃除,拭き掃除,洗い掃除について掃除の仕方が説明されて いた. ₃)大正期以降,柄付雑巾や電気掃除機が労力を減らし,効果的に掃除ができる道具として推奨されていた. ₄)誰が掃除をするかについては,明治期は使用人の記述があったが,大正期には「主婦」 「婦人」が多く見 られ,昭和期にはその記述が減少した. ₅)掃除は住居の保存上また衛生上重要であることが多くの教科書に記されていた. また,大正中期以降, 特に昭和期には,掃除は精神上重要との記述が複数見られた.. (271). ₂₉.

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参照

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