北畜会報 45 : 69-70, 2003
シンポジウム報告
第
3
6
回国際応用動物行動学会
(ISAE)
参加報告
瀬 尾 哲 也
帯 広 畜 産 大 学 食 糧 生 産 科 学 講 座 家 畜 生 産 科 学 分 野1
. 開 催 場 所
2002年 8月 6日から 10日まで,オランダのリゾー ト地Egmonda
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ホテルで行 われた第3
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回国際応用動物行動学会へ参加した.近く には伝統的なチーズ市で有名なアルクマールがある. オランダの国土面積も人口もほぼ日本の10分の 1程 度であるが,山がなく見渡す限り平地が続いていてい る.国土のほぽ全域が海抜100m以下,その 3分の 1 が海面下であるそうだ.車窓、からの風景は,牧柵や電 牧ではなく,水路で、区切られた放牧地に牛,馬,羊が 放牧されているのがとても印象的で、あった.2
.内
... 骨 本大会の主要なピックスは,家畜やコンパニオンア ニマルのウエルフェアの評価であったが,養殖魚の知 覚・感覚能力,ストレス,ウエルフェアに関してもト ピックとして採り上げられた.プレナリ一発表4
題, 口頭発表74題,ポスター発表87題,ワークショップ 6題であった.日本からの発表参加者は, 15名であっ た. 家畜のストレス性の評価やアニマルウエルフェアに 関する研究では,常同行動の遺伝的要因や迷路やオー プンフィールドテストを用いた個体差の研究,さらに はオペラント条件付けを用いて横臥行動や社会行動の 欲求を明らかにしようとする研究,社会行動による農 家牛群のウエルフェアの評価,心拍数やACTH
およ びコルチゾル濃度を指標としたストレス性の評価と いった研究が発表された.さらに家畜や実験動物の同 居群の構成,飼育面積,新奇物設置といった側面から の環境エンリッチメン卜に関するものもあった.3
.エクスカーション
設定された6つのコースのうち,酪農家を見学する コースに参加した.レリ一社の搾乳ロボットが2
台導 入されたフリーストールに隣接した放牧地があった (図1,写真 1).放牧地への出入り口にはセレクショ ンユニットが設置してあり,餌槽には青刈り牧草が給 与されていた.放牧地の土壌は非常に軟らかく,人が 飛び跳ねただけでも弾力性が感じられた.牛舎内にい た搾乳牛は少し痩せている感じがした.4
.パンケット
貸切りのボートで運河をクルージングというとても 写真1 見学した酪農家のフリーストール牛舎 (写真中央:搾乳ロボット) 餌槽 餌摺 図1 見学した酪農家のフリーストール牛舎概略図(酪農学園大学 森田茂氏提供) FS:フィードステーション-69-瀬尾哲也 豪華で、優雅なものであった.バイキング形式の料理は 床からせり上がってくる.外にはオランダの象徴であ る風車と放牧地がみえる.大変感激した.