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2017/4/26 土木学会地震工学委員会 2016 年熊本地震 1 周年報告会 地震動について 国立研究開発法人海上 港湾 航空技術研究所港湾空港技術研究所野津厚 謝辞 : 防災科学技術研究所 熊本県 気象庁 大阪大学秦吉弥博士による強震記録を利用しています. 記して謝意を表します. 1 地震動に

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地震動について

2017/4/26 土木学会地震工学委員会 2016年熊本地震1周年報告会 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 野津厚 謝辞:防災科学技術研究所、熊本県、気象庁、大阪大学秦吉弥博士による強震記録を利用しています.記して謝意を表します. 2 地震動に関する基本情報 4/14 前震(M6.5) 震度7は1箇所(益城町宮園) 4/16 本震(M7.3) 震度7は2箇所(益城町宮園, 西原村小森) 震度6弱以上の地震は7回発生 余震が多い(震度1以上を観測する地震は4081回発生(10/10 24:00現在)) (気象庁報道発表資料 http://www.jma.go.jp/jma/press/1610/11c/kumamoto_seisa.pdf) 基本的には右横ずれ断層でそれに正断層成分が混じっている (地震調査研究推進本部 地震調査委員会 http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/2016_kumamoto_3.pdf ) 地表地震断層が表れた 前震(M6.5)は益城町付近の断層が局所的に壊れた 本震(M7.3)は北東方向に大きく破壊が進展した

(2)

3 目 次 1. 益城町で観測された地震動について 2. サイト特性と観測地震動の関係(やや広域の話) 3. 震源断層の破壊過程とその影響 4. 今後について 目 次 1. 益城町で観測された地震動について 2. サイト特性と観測地震動の関係(やや広域の話) 3. 震源断層の破壊過程とその影響 4. 今後について

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益城町宮園:益城町役場の観測点(自治体震度計) TMP1,TMP2,TMP3:大阪大学秦吉弥博士の観測点 (Hata et al, 2016, Seismological Research Letters)

(4)

7 加速度波形 ※きれいに位相の揃った良好な記録 が得られている. ※TMP1地点の記録はKiK-netに比べ 短周期成分が載っている ※TMP2地点,TMP3地点の記録は KiK-netに比べ周期1sの成分が強調さ れている. -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP1(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP2(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP3(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 加速度波形 -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 益城町宮園(EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 ※益城町宮園(益城町役場)の記録 は少し位相が遅れて長周期化してい る. -1500 -1000 -500 0 500 1000 1500 A c c e le ra ti o n ( G al ) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻

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9 速度波形 ※きれいに位相の揃った良好な記録 が得られている. ※TMP1地点の記録はKiK-netに比べ 短周期成分が載っている ※TMP2地点,TMP3地点の記録は KiK-netに比べ周期1sの成分が強調さ れている. ※この速度波形は0.1Hz以下をカットして周波数領域で 積分したもの. -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP1(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP2(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 TMP3(EW) ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻 10 速度波形 ※益城町宮園(益城町役場)の記録 は少し位相が遅れて長周期化してい る. ※この速度波形は0.1Hz以下をカットして周波数領域で 積分したもの. -200 -100 0 100 200 V e lo c it y (c m / s) 30 25 20 15 10 5 0 Time (s) KiK-net益城(地表EW)本震 益城町宮園(EW)本震 ←時間軸の原点は  気象庁の破壊開始時刻

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11 加速度応答スペクトル 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) KiK-net益城の地震動は周期1s付近で鷹取の記録を上回る 加速度応答スペクトル

(7)

101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) 13 TMP1地点の地震動はKiK-net益城と周期特性が似ており全体 に大きくなっている 加速度応答スペクトル 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) 14 TMP2地点の地震動は周期1sでさらに大きくなっている 加速度応答スペクトル

(8)

101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) TMP3(EW) 15 TMP3地点の地震動は周期1sでさらに大きくなっている. 加速度応答スペクトル KiK-net益城→TMP3と南下するほど周期1sの成分が大きくなっている. TMP3地点で地震動が大きいのは建築学会による悉皆調査の結果(日本 建築学会災害委員会,2016,建築学会大会)と整合する. 悉皆調査の結果で最も全壊率が高かったのは県道28号線の南側 TMP3地点はまさにそこに当たっている. 加速度応答スペクトル 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) TMP3(EW)

(9)

17 地点により振幅は異なるものの,1s付近で兵庫県南部地震の地震動や道示スペク トルを大幅に超える地震動が観測された点が耐震設計上重要 →ただし,このような大振幅地震動がどこにでも生じ得るわけではない.大振幅地震 動が生じる危険性のある地点を抽出し重点的に対策を行うことが重要と考えている. →この点は後に議論. 加速度応答スペクトル 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se Sp e c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) TMP3(EW) 18 益城町宮園(益城町役場)の記録は短周期成分が少ない →入力損失によると考えられる 加速度応答スペクトル 101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) TMP3(EW) 益城町宮園(EW)

(10)

101 2 4 6 8 102 2 4 6 8 103 2 4 6 8 104 R e sp o n se S pe c tr u m ( G al ) 0.1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 10 Period (s) h=0.05 タイプ2 Ⅱ種地盤 兵庫県南部地震(鷹取NS) 2016年熊本地震 KiK-net益城(地表EW) TMP1(EW) TMP2(EW) TMP3(EW) 益城町宮園(EW) 19 益城町宮園(益城町役場)の記録だけ他の記録より長周期化している →基礎の損傷または局所的な地盤の非線形挙動の影響? 加速度応答スペクトル 益城町での周期1秒の成因

(11)

21 益城町での周期1秒の成因 震源特性 サイト特性 KiK-net益城 ○ × TMP3地点 ○ ○ ※他の成分に対して特に周期1秒の成分が卓越した原因 22 益城町での周期1秒の成因 震源特性 サイト特性 KiK-net益城 ○ × S3地点 ○ ○ KiK-net益城で特に周期1秒が卓越した原因がサイト特性でない理由 (理由1) KiK-net益城での経験的サイト増幅 特性には周期1sにピークはない 本震時に周期1sの成分は地中でも 観測されている (理由2)

(12)

23 益城町での周期1秒の成因 震源特性 サイト特性 KiK-net益城 ○ × TMP3地点 ○ ○ 一方,TMP3地点では周期1s付近 にサイト増幅特性のピークがあっ たことが明らかにされている. TMP3地点(=左の図ではS3地点)で は震源特性とサイト特性の双方に 周期1sを大きくする要因があり,そ れにより周期1sの大振幅地震動が 生じたと考えられる. (秦,2016,土木学会速報会) http://committees.jsce.or.jp/eec2/node/76 目 次 1. 益城町で観測された地震動について 2. サイト特性と観測地震動の関係(やや広域の話) 3. 震源断層の破壊過程とその影響 4. 今後について

(13)

1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH14

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH14

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

(14)

データ:震源近傍の強震記録

1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH14 黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM011

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

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1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM011

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM011

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

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1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM009

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM009

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

(17)

1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM009

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 0.1 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM004

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

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0.1 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM004

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 0.1 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMM004

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

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1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH16

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH16

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ

(20)

1 10 100 1000 フ ー リ エ ス ペ ク ト ル ま た は サ イ ト 増 幅 特 性 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 10 周波数 (Hz) KMMH16

データ:震源近傍の強震記録

黒:サイト増幅特性 青:前震フーリエ 赤:本震フーリエ 目 次 1. 益城町で観測された地震動について 2. サイト特性と観測地震動の関係(やや広域の話) 3. 震源断層の破壊過程とその影響 4. 今後について

(21)

知りたいこと

強い地震動はどのような震源過程により生成されたのか

神戸と同じようにforward directivityの影響はあったのか

破壊伝播方向と地震動の関係

破壊伝播方向では幅が狭く振幅の大きいパルスになる(フォワード

ディレクティヴィティ).

(22)

大きな地震による地震波は小さな地震による地震波の重ね合わせで表

される>>経験的グリーン関数法

震源過程推定の方法(Nozu, 2017, Earth Planets Space)

V t

=

Σ

i = 1 NL

Σ

j = 1 NW

Σ

k = 1 ND

w

ijk

r

a

r

ij

v t

-

t

ijk 43 ただし,断層面上の任意の部分が任意の時刻にすべるとしているわけではない. 各小断層は,破壊フロントが到達してからすべり始め,ある定められた時間τの間 だけすべることができると仮定する >> マルチタイムウインドウ法(Hartzell and Heaton, 1983) 破壊フロント 破壊開始点

(23)

大地震と小地震の間で伝播経路特性とサイト特性ができるだけ共通となるように, 複数の余震を使い分ける.

45

震源過程推定の方法(Nozu, 2017, Earth Planets Space)

データ:震源近傍の強震記録

利点:

断層面上のすべりの時

空間分布をより精度良く

拘束できる

問題点:

地盤の非線形性の影響

(24)

グリーン関数

西側

EGF1

4/15 0:50 M4.2

EGF3

4/16 4:51 M4.3

東側

EGF2

4/15 15:27 M4.2

EGF4

4/15 7:29 M4.2

その他の条件

周波数帯域(0.2-2Hz)

益城町で卓越した1Hzを

含むように設定

EW成分とNS成分の計16

成分を使用

S波を含む15秒間

40km×20kmの断層を

20×10の小断層に分割

(25)

60 40 20 0 -20 -40 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM006(EW) -40 -20 0 20 40 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM006(NS) -20 0 20 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) -10 0 10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(NS) -40 -20 0 20 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM005(EW) -20 0 20 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM005(NS) -40 0 40 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM004(EW) 40 20 0 -20 -40 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM004(NS) -15 -10 -5 0 5 10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH06(EW) -15 -10 -5 0 5 10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH06(NS) -4 0 4 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM009(EW) -15 -10 -5 0 5 10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM009(NS)

(26)

-10 -5 0 5 10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM011(EW) -10 -5 0 5 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMM011(NS) 15 10 5 0 -5 -10 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH14(EW) -20 -10 0 10 20 V e lo c it y (c m / s) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH14(NS)

※破壊開始点(図の★)よりも15kmほど北東側(阿蘇側)に最終すべり

量の大きい場所が存在

※破壊開始点と益城町を結ぶ範囲では最終すべり量の大きい場所は

深部に限られていた

最終すべり量分布

(27)

最大すべり速度の大きい場所は最終すべり量の大きい場所とほぼ同

様であった.

最大すべり速度分布

54

本研究

Asano and

Iwata (2016)

(28)

益城町での大振幅地震動は断層面のどこから来たか(1)

-20 0 20 V el o ci ty ( cm /s ) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) 観測結果 断層面全体の寄与 -20 0 20 V el o ci ty ( cm /s ) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) 観測結果 領域①の寄与 -20 0 20 V el o ci ty ( cm /s ) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) 観測結果 領域②の寄与 -20 0 20 V el o ci ty ( cm /s ) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) 観測結果 領域③の寄与 -20 0 20 V el o ci ty ( cm /s ) 60 50 40 30 20 10 0 Time (s) KMMH16(EW) 観測結果 領域④の寄与

波形インバージョン

結果によると益城に

対しては①の部分

の寄与が大きい

益城町での大振幅地震動は断層面のどこから来たか(2)

残留変位に向かって変

位が増加しはじめる時

刻(=益城付近で断層

がすべった時刻)には,

加速度波形における周

期1sの主要動はすでに

到来し終えている.

(29)

本震の破壊過程のまとめ

強い地震動はどのような震源過程により生成されたのか

本震の破壊過程のまとめ

強い地震動はどのような震源過程により生成されたのか

→益城町の強い地震動は深部のすべりによってもたらされたと

考えられる.

(30)

本震の破壊過程のまとめ

強い地震動はどのような震源過程により生成されたのか

→益城町の強い地震動は深部のすべりによってもたらされたと

考えられる.

神戸と同じようにforward directivityの影響はあったのか

本震の破壊過程のまとめ

強い地震動はどのような震源過程により生成されたのか

→益城町の強い地震動は深部のすべりによってもたらされたと

考えられる.

神戸と同じようにforward directivityの影響はあったのか

→ forward directivityの影響は益城町に対しては小さかった.

(31)

61

◎大切畑大橋や阿蘇大橋はアスペリティのフォワード側に位置しており, その影響で大振幅地震動を受けた可能性がある.

- 前震の震源過程 -

(32)

63

本震と同じ手法

同じ周波数帯域(0.2-2Hz)

同じ観測点

S波を含む10秒間

13km×12kmの断層を

13×12の小断層に分割

最終すべり量分布

最大すべり速度分布

▼KMMH16 ▼KMMH16

(33)

65 目 次 1. 益城町で観測された地震動について 2. サイト特性と観測地震動の関係(やや広域の話) 3. 震源断層の破壊過程とその影響 4. 今後について 66 議論 今回益城町のTMP3地点などで観測された地震動は既往の設計地震動を大きく上回る ものである.しかし全国どこでもTMP3地点のような大きな地震動が生じるわけではない. 全国どこでもTMP3地点のような大きな地震動で設計することは不合理である. TMP3地点では震源特性とサイト特性の双方に周期1sを大きくする要因があり,それに より周期1sの大振幅地震動が生じたと考えられる. このうち震源特性は不明確であり予測が難しい.しかし,サイト特性は基本的にはきち んとした調査をすればわかるものである. サイト特性の大きい危険個所を抽出し重点的に対策を行うことが最も効果的な地震対 策である. 現状認識 ではどうすれば... 筆者の見解 理由 JpGU熊本地 震セッション で出た意見 全国どこでも 同じような対 策をすること は不合理であ る.だから... 活断層の近くで重点的に対 策をすべき × 活断層の無いところでも これまで大地震は起こっ てきている 今回の前震のようにM6.5 でも震度7になりうる 野津 同上 サイト特性の大きいところ で重点的に対策をすべき ○

(34)

67 まとめ ◎益城町の周期1秒の成分は断層面の深部から来たと考えられる. ◎益城町では1s付近で兵庫県南部地震の地震動や道示スペクトルを大幅に超える 地震動が観測された.ただし,このような大振幅地震動がどこにでも生じ得るわけで はない.大振幅地震動が生じる危険性のある地点を抽出し重点的に対策を行うこと が重要と考えます. ◎大切畑大橋や阿蘇大橋はアスペリティのフォワード側に位置しており,その影響 で大振幅地震動を受けた可能性がある. ★秦吉弥博士の記録は以下のサイトで公開されている http://wwwcatfish.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kumaq/

参照

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