第
6
回
日本
Knee Osteotomy
フォーラム
会長 春江病院 整形外科センター中村 立一
ホームページアドレス:http://kneeosteotomy.kenkyuukai.jp/
8:30
∼
18:00
2017
年
11
月
11
日
日 時ホテル金沢 2F ダイヤモンド
〒920-0849 石川県金沢市堀川新町1番1号 TEL : 076-223-1111 http://www.hotelkanazawa.co.jp/ 場 所第
6 回日本 Knee Osteotomy フォーラム
このたび第 6 回 日本 Knee Osteotomy フォーラムを開催させていただくことになりました、春江病院 整形外 科センターの中村立一です。当フォーラムの設立当初は OA に対する Open wedge HTO の演題が大多数でしたが、 近年は骨切り術そのものが多様化するだけでなく、靭帯再建や再生医療との組み合わせなど、その裾野が広が って来ました。まさに、膝関節外科医の先生方の「膝関節温存」に対する熱意の盛り上がりを肌で感じる時代 が到来したと言えます。 そこで今回は「骨切り術の哲学」をテーマとして、膝関節温存の根底に流れる哲学に焦点を置いたフォーラム にしたいと考えております。骨切り術を見たこともない先生方にとっても、骨切り術をさらに極めたい先生方 にとっても、実り多きフォーラムになるよう尽力いたします。冬支度がはじまる時節の金沢に多数のご参加を いただき、関節温存を熱く議論できれば幸いです。 当番世話人:春江病院 整形外科センター 中村 立一 日 時 :平成29年11月11日(土) 8:30~18:00(受付開始8:00~) ※情報交換会:18:15~ ホテル金沢 2F ダイヤモンド(C) 場 所 :ホテル金沢 2F ダイヤモンド(A+B) 〒920-0849 石川県金沢市堀川新町 1番1号 Tel:076-223-1111 http://www.hotelkanazawa.co.jp 参 加 費 :5,000円(医師以外2,000円) ※教育研修単位を受けられる方は別途1,000円頂きます。
発表要項
口演の座長および演者の皆様へ
※発表に際しては、患者のプライバシー保護に十分ご留意下さい。 1:座長の先生方へ ①ご担当セッション開始5分前までに「次座長席」にご着席ください。 ②各セッションの進行は座長に一任いたしますが(下表参照)、終了時刻は厳守してください。 2:演者の先生方へ 発表時間 討議時間 一般演題 5分 1演題あたり 5分※ 一般演題(Co-medical) 4分 1演題あたり 4分※ Debate 7分 一括討論 16分 Luncheon Lecture 40分 ※※ シンポジウム 7分 (指定発言4分) 一括討論 19分 ■発表終了1分前に黄色ランプ、終了時間に赤ランプが点灯します。 ※ Debateとシンポジウムは一括討論としますが、一般演題の質疑応答を①演題ごとに行うか、 ②いくつかの演題でまとめるか、③一括討論にするかは座長の先生に一任させていただきます。 ※※ Luncheon Lectureは発表および討議を合わせて40分とします。 3:発表方法 ①PCプレゼンテーション(1面映写)のみといたします。 ②プレゼンテーション用ポインターをお渡しいたしますので操作の程お願い致します。 4:発表データの受付と返却 ①受付時間 11月11日(土)8:00~ ②受付場所 会場入り口付近 PC受付 ③発表終了後のPCは会場内のPCデスク(演台横)にて返却をいたします。 ④発表データは責任をもって削除致します。 5 : 発表機材とデータ作成 【PCを持ち込まれる場合 →こちらをご推奨致します】①お持込いただきますノートパソコンには、ミニD-sub 15pinのモニター出力端子が必要となります。この端子が無いノート パソコンをお持込頂く場合には、別途変換コネクタを必ずご用意ください (※特にMacintoshをご利用の方はご注意下さい。)。 ②音声のご利用はできません。 ③スクリーンセーバーならびに省電力設定は予め解除をお願いいたします。 ④必ず電源ケーブルをご用意ください。 ⑤会場に用意しましたプロジェクターと接続が出来ない場合に備え、必ずバックアップ用のデータをご持参ください。 ⑥プログラム開始15分前までにPC受付にてパソコンの接続・動作確認・試写を済ませた後、発表開始10分前までに講演 会場のPCデスク(演台横)に、ノートパソコンをご提出下さい。 ⑦発表終了後のノートパソコンは、会場内のPCデスク(演台横)にて返却をいたします。 【データを持ち込まれる場合】 ①会場で用意するパソコンOSはWindows 7(PowerPoint 2013対応)となります。 ※Macintoshのご用意はございません。Macintoshをご使用される場合は、ご自身のノートパソコンをご持参ください。 ②発表用データは、USBメモリーもしくはCD-R(CD-RW及びMOは不可)に保存してご持参願います。 ③また発表データを保存頂く場合には、データのファイル名を演者名にて保存をお願いいたします。 ④アプリケーションはWindows版Power Point2000以上をご使用願います。 ※Macintosh版Power Pointでの作成は、映像に支障をきたす恐れがありますので、ご遠慮ください。 ⑤フォントはOSに標準で装備されているもののご使用をお願いいたします。画面レイアウトのバランス異常や文字化けを 防ぐ為にフォントは、「MS・MSPゴシック」、「MS・MSP明朝」、「Times New Roman」、「Century」をご使用ください。 ⑥画面の解像度はXGA 1024×768です。このサイズより大きい場合、スライドの周囲が切れてしまいますので、ご注意を お願いいたします。 ⑦動画(Power Pointのアニメーション機能を除く)を使用される場合は、ご自身のノートパソコンをご持参ください。なお音声 の利用は出来ません。 ⑧発表データは、会場内のパソコンにバックアップとして一旦コピーをとらせて頂きますが、会終了後に事務局にて責任を 持って消去いたします。
ポスター発表の皆様へ
ポスターの受付は行いませんので、適宜ご自身のポスター番号のところに貼付いただいて結構です。ポスター発表者は Poster Sessionの時間になりましたら、押しピンケースに入っているリボンをつけてご自身のポスターの前に立ち、適宜ご討 議頂きますよう御願い致します。 1:スケジュール・場所 ①貼付時間 7:00~10:20 ②討議時間 17:05~17:50 ③撤去時間 18:00~ 場所は会場の2F ダイヤモンド前 ロビーとなります。 撤去されなかった場合、事務局にて処分致します。 2:ポスターサイズ ①本文のスペースは縦160cm×横90cmです。演題番号は事務局で用紙を用意します。 ②演題名、所属、演者名は各自でご用意下さい(縦20cm×横70cm)。 ③ボードには押しピンで貼り付けて下さい。押しピンはポスター会場に準備しています。8:00~8:30 参加受付 開会の辞および開会講演 (8:30~8:40) 中村 立一 (春江病院) Session 1 (8:40~9:30): 一般演題 1 (骨移植・骨癒合など) 座長:田中 孝昭 (国立宇都宮病院) 阿部 里見(旭川医科大学) 1) 内側型膝OAと大腿骨内顆骨壊死SONKに対する自家骨軟骨移植術併用の開大式高位脛骨骨切り術の適応 向井 章悟(京都医療センター) 2) Hybrid CWHTOの骨癒合時期について 高原 康弘(日本鋼管福山病院) 3) Open wedge高位脛骨骨切り術の骨切り部骨癒合に対する低出力超音波パルス治療の効果 中西 章(富山市民病院) 4) 異なる人工骨を用いた破断強度の基礎的研究 大槻 周平(大阪医科大学) 5) 3種のβTCPにおける力学的比較 石松 哲郎(福岡大学) Session 2 (09:30~10:20): 一般演題 2 (軟部バランス・PFなど) 座長:山田 裕三(八尾市立病院) 小川 寛恭(岐阜大学) 1) 外側閉鎖式高位脛骨骨切り術において術後下肢アライメントに術前軟部バランスと術前後の軟部バランス 変化が与える影響 久保 充彦(滋賀医科大学) 2) Opening wedge高位脛骨骨切り術後の大腿脛骨関節面のcoronal subluxationの変化
赤松 泰 (横浜市立大学) 3) OWHTO後に膝蓋大腿関節症を呈した症例の臨床成績およびX線学的特徴 ―5年以上の中期成績―
二宮 太志(船橋整形外科病院) 4) 内側開大型高位脛骨骨切り術前後における膝蓋大腿関節の軟骨損傷の変化
田中 聡一(神戸大学) 5) Hybrid closed-wedgeとOpen-wedge HTO術前後における膝蓋大腿関節軟骨修復の比較
‐Coffee Break‐(10:20~10:30)
Session 3 (10:30~11:00): Debate 1 (Short plate vs. Long plate) 座長:澤口 毅 (富山市民病院)
1) Puddu type plate(ショートプレート)による高位脛骨骨切り術もそんなに悪くない
阿部 雅志(藤枝市立総合病院) 2) ロングロッキングプレートを用いた高位脛骨骨切り術
近藤 英司(北海道大学)
Session 4 (11:00~11:30): Debate 2 (Double level vs. Single level) 座長: 秋山 武徳 (秋山クリニック)
1) 低侵襲Double level osteotomyは生理学的関節面傾斜を再獲得できる
齊藤 英知(秋田大学) 2) Single osteotomyの中期成績から得た知見 五味 徳之(坂出回生病院) ‐Coffee Break ‐ (11:30~11:40) Luncheon Lecture 1 (11:40~12:20) 座長:中村 立一(春江病院) 変形矯正と患肢温存手術の神髄 金沢大学整形外科 教授 土屋 弘行 先生 Luncheon Lecture 2 (12:20~13:00) 座長:岡崎 賢(東京女子医科大学) 変形性膝関節症の病態と治療-異常運動の出現と骨切り術の効果- 新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科 教授 大森 豪 先生 Luncheon Lecture 1および2をあわせて次の教育研修単位となります。 必須分野: [6] リウマチ性疾患、感染症もしくは [12] 膝関節・足関節・足疾患 もしくは [S] スポーツ
Session 5 (13:10~14:00) : 一般演題 3 (様々な術式) 座長:葛城 良成(札幌整形循環器病院) 中村 英一(熊本大学) 1) ロッキングプレートを用いた逆V字型高位脛骨骨切り術の短期成績:創外固定群との比較 岩崎 浩司(北海道大学) 2) 高位脛骨骨切り術に使用したショートプレートの固定性の検討 森実 和樹(愛媛生協病院) 3) TriS Medial HTO Plate Systemを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術の短期成績
:新規TriS plateとの比較
薮内 康史(釧路労災病院) 4) Double level osteotomy周術期の下肢静脈血栓症の発生頻度とリスクファクター
大西 慎太郎(明和病院) 5) 変形性膝関節症に対するHemicallotasis術後のMPTAと歩行動態の変化について
白石 大偉輔(熊本大学)
Session 6 (14:00~14:48) : 一般演題 4 (Co-medical session) 座長:藤間 保晶(市立奈良病院) 田畑 悦子(やわたメディカルセンター) 1) 大学病院の手術室看護師の高位脛骨骨切り術の手術手技への理解 杉山 優花(兵庫医科大学) 2) 執刀医が心地よくAKOを施行できる手術環境を目指して 服部 亜希(中之島いわき病院) 3) 高位脛骨骨切り術に対する、入院前小集団指導導入の効果と課題 高橋 宏美(富山市民病院) 4) Opening Wedge高位脛骨骨切り術とDouble Level Osteotomy術後早期における臨床成績
水野 貴文(兵庫医科大学) 5) Open Wedge HTO術後1年における再内反群の因子の検討
石田 敦己(福岡リハビリテーション病院) 6) 当科における開大式高位脛骨骨切り術後の歩行能力および可動域の経過
-人工膝関節全・単顆置換術との比較-
Session 7 (14:48~15:18) : Debate 3 (人工骨使用 vs. 不使用) 座長:大野 博史 (関西医科大学附属病院)
1) Open Wedge High Tibial Osteotomyにおける人工骨使用の推奨
石川 博之(横須賀市立市民病院) 2) 内側開大式高位脛骨骨切り術に骨移植は必要か? 五嶋 謙一(富山市民病院) ‐Coffee Break ‐(15:18~15:30) Session 8 (15:30~16:10) : 一般演題 5(スポーツ復帰・QOLなど) 座長:島 洋祐(KKR北陸病院) 松下 雄彦(神戸大学) 1) OWHTO+ACL再建同時手術の適応と短期成績 久保田 光昭(越谷市立病院) 2) 変形性膝関節症によりできなくなった活動性の高いスポーツ活動に、OWHTOを行うことにより復帰できるか 田代 俊之(東京山手メディカルセンター) 3) Opening wedge高位脛骨骨切り術後のスポーツ復帰 神頭 諒(兵庫医科大学) 4) 高位脛骨骨切り術症長期経過例のQOLと運動機能 原口 和史(健和会大手町病院)
Session 9 (16:10~17:05) シンポジウム Knee Osteotomyを基軸とした様々な膝関節再建術
座長:安田 和則(八木整形外科病院) 中村 憲正(大阪保健医療大学) 1) HTO+ACL再建術 鈴木 智之(札幌円山整形外科病院) 2) 内側半月板後角断裂に対する、OWHTO、Centralization、Root repairの併用による成績向上の試み 髙橋 祐樹(やわたメディカルセンター) 3) 一般開業医から見た Around the knee osteotomyのタイミングについて(指定発言)
秋山 武徳(秋山クリニック) 4) 外側半月板切除後外反変形膝に対する遠位大腿骨骨切り術と外側半月板再建術 中山 寛(兵庫医科大学) 5) 下肢アライメント異常を伴う膝軟骨損傷に対する膝周囲骨切り術を併用した自家培養軟骨移植術(ジャック) の検討 前山 彰(福岡大学) 6) HTOのPF関節への影響(指定発言) 竹内 良平(横須賀市立市民病院)
※ポスター発表者はPoster Sessionの時間にご自身のポスター前に立ち、ご討議いただきますようお願い致します。
Poster 1(下肢アライメント)
1) イメージフリーナビゲーション併用したopening wedge high tibial osteotomyのcorrection-loss と関連因子の検討 辻 雅樹(横浜市立大学) 2) Opening wedge高位脛骨骨切り術における下肢機能軸と膝外側角の関係および術後下肢長差に影響する 因子の検討 小林 秀郎(横浜市立大学) 3) 高位脛骨骨切り術における術前後3DCT脛骨関節面におけるmechanical axisの描出 西森 誠(広島市立安佐市民病院) 4) 内側開大式高位脛骨骨切り術における足部変化の検討 松井 元(浜の町病院) 5) Open wedge高位脛骨骨切り術の術後アライメント不良に影響を与える因子についての検討 小佐野 圭(福岡みらい病院) 6) 内側半月板変性断裂に対する縫合術の成績と下肢アライメントとの関係性 中山 寛(兵庫医科大学) 7) HR-pQCTを用いた変形性膝関節症の軟骨下骨微細構造解析 岡崎 成弘(長崎大学) Poster 2(膝周囲骨切り術後評価 ① 回旋・ヒンジ骨折など)
1) 机上からの挑戦“なぜClosed Wedge Osteotomy では内旋するのか?” -Closed Wedge Osteotomyに おける flangeの役割-
石川 博之(横須賀市立市民病院) 2) Multiple Planner Reconstruction-CTを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術後の脛骨の捻転変化
珍部 正嗣(北海道大学) 3) 高位脛骨骨切り術後の脛骨遠位回旋変化 佐々木 崇博(横浜市立大学) 4) 下肢X線正面像とCTにおける下肢回旋の検討 子島 俊太郎(横浜市立大学) 5) 内側開大式高位脛骨骨切り術における外側ヒンジ部骨折の評価に関する検討 島 洋祐(KKR北陸病院) 6) MPR-CTを用いたOpening wedge HTOにおけるLateral Hinge Fractureの検討
浅井 聡司(昭和大学藤が丘病院)
Poster 3(膝周囲骨切り術術後評価 ② 臨床成績)
1) Medial Opening wedge 高位脛骨骨切り術後のスポーツ活動について
2) Medial open lateral closed wedge high tibial osteotomy (Hybrid CWHTO) の短期治療成績 中山 景介(日本鋼管福山病院) 3) 高位脛骨骨切り術後における筋力回復の検討 齋藤 龍佑(同愛記念病院) 4) 内側型変形性膝関節症に対して高位脛骨骨切り術を施行した若年症例の検討 丸山 盛貴(岩手医科大学) 5) 変形性膝関節症に対する骨切り術の手術侵襲に関する検討 赤川 学(秋田大学) Poster 4(膝周囲骨切り術を基軸とした膝関節再建) 1) 前十字靭帯二重束再建術と開大式高位脛骨骨切り術の同時手術の小経験 河合 亮輔(朝日大学歯学部附属村上記念病院) 2)内側半月板後角断裂を合併した内側型変形性膝関節症に対して高位脛骨骨切り術と半月板修復術を同時に施 行した3例 中山 雄介(京都府立医科大学) 3)両側内側半月後角損傷と大腿骨内顆骨壊死に対して、骨軟骨柱移植術を併用した高位脛骨骨切り術にて治療 した1例 山下 貴大(神戸大学) 4) 二次性変形性膝関節症に対してPCL再建術とOpen Wedge HTOを同時施行した一例
高橋 敦(東北大学) 5) 一期的片側TKA・片側Hybrid-CWHTOを施行した2例 上西 蔵人(船橋整形外科病院) Poster 5(大腿骨遠位部骨切り術) 1) AKO後早荷重の工夫(手術とリハビリの両面から) 裵 漢成(豊川市民病院) 2) Distal femoral osteotomyにおける膝蓋骨位置の変化について
村山 一宏(兵庫医科大学) 3) 内反膝に対するDouble level osteotomyと外反膝に対する大腿骨遠位骨切り術の術後回旋アライメントの
変化についての検討 -3D-CTによる評価-
神原 俊一郎(兵庫医科大学) 4) 高度内反変形膝に対するdouble level osteotomyの大腿骨ヒンジ骨折の発生率とアライメントに対する
影響について
中山 寛(兵庫医科大学) 5) Double level osteotomyの術後下肢長について -単純X線とCTの比較-
神頭 誠(兵庫医科大学) 6) Navigationを用いた遠位大腿骨骨切り術の3例
1) 骨壊死に対する内側開大式高位脛骨骨切り術後の膝蓋大腿関節軟骨面の鏡視所見による評価 星川 淳人(埼玉医科大学総合医療センター) 2) OWHTO後の膝蓋大腿関節軟骨変性は術前内反変形と臨床症状に関連する 小川 寛恭(岐阜大学) 3) Opening wedge高位脛骨骨切り術(OWHTO)の術後成績 -15mm以上開大を行った症例について- 鈴木 愛(藤枝市立総合病院) 4) 腓骨骨切除部にプレート固定を追加したドーム型HTO手術手技の実際 葛城 良成(札幌整形循環器病院)
5) Hybrid Closed Wedge HTO用骨切りガイドの開発
五味 徳之(坂出回生病院) Poster 7(膝周囲骨切り術のリハビリテーション) 1) 両側同時DLO後の歩行時の膝関節内側動揺に対する理学療法経験 東 利紀(やわたメディカルセンター) 2) 高位脛骨骨切り術後早期の運動機能とKOOSの変化 三前 久瑠美(洛西シミズ病院) 3) 開大式高位脛骨骨切り術の術前時と抜釘時における日本版膝関節症機能評価尺度(JKOM)について 青芝 貴夫(坂出回生病院) 4) OWHTO後における活動状況について 川上 翔平(坂出回生病院) 5) mMPTAと膝関節可動域の関連 新宮 由幸(秋山クリニック) 17:50~18:00 表彰式 18:00 閉会の辞 近藤 英司(北海道大学) 18:15~情報交換会 (会場:2Fダイヤモンド(C))
抄録 Session 1 (8:40~9:30): 一般演題 1(骨移植・骨癒合など) 座長:田中 孝昭(国立宇都宮病院) 阿部 里見(旭川医科大学) 1-1 内側型膝OAと大腿骨内顆骨壊死SONKに対する自家骨軟骨移植術併用の開大式高位脛骨骨切り術の 適応 ●向井 章悟(むかい しょうご), 中川 泰彰, 藪本 浩光, 三輪 晶子 国立病院機構京都医療センター整形外科 【目的】内反変形を伴う大腿骨内顆骨壊死(以下SONK)および内側型膝OA(以下OA)に対して開大 式脛骨高位骨切り術OWHTOと自家骨軟骨移植OATを併用した症例の臨床成績について比較し術式の 適応について検討した。
【対象と方法対象は2009年から2015年までにOWHTO にOATを併用したOA 39膝とSONK16膝であ る。術後の臨床機能を評価し2群間で比較し、どのような因子が影響しているのかについて検討し術 式の適応について検討した。 【結果】術後の経過中に骨軟骨柱の逸脱や骨壊死の再発を認めた症例はなかった。2群間の手術時年齢 についてはSONK群において有意に高齢であったが、術前後の変形の程度、矯正角度の大きさ、病変 部の大きさについては有意な差を認めなかった。臨床機能についてはJOAスコアを用いたが術前の JOAスコアはSONK群では年齢が高いほど有意な負の相関があり、OA群よりも点数が低い傾向があ ったが術後は全例においてスコアが改善しており、OA群と比べても両群に有意な差を認めなかった 。OA群は術前のスコアに年齢との相関を認めなかったが、術後のスコアは年齢と負の相関を示して いた。 【考察】内側型膝OAも大腿骨内顆骨壊死SONKもともに大腿骨内顆に軟骨損傷をきたすが、前者では 広範囲に摩耗し象牙化を来たし、軟骨下骨の骨硬化を認めるのに対して、後者では軟骨下骨の陥没か ら局所的な軟骨欠損をきたす。SONKでは高齢であっても病変部周囲に正常軟骨が残っている症例が 多く、再鏡視時の軟骨修復も有意に良好であった。今回の検討ではSONK群の方が高齢発症例が多か ったが、術後の機能評価に関しては年齢と相関していなかった一方で、OA群では術後の機能評価と 年齢が有意な負の相関示している点に相違があった。比較的、高齢でも発症するSONKにおいては、 OWHTOにOATを併用した症例において、軟骨修復が良好で臨床的にも良好な成績が得られており、 関節温存、再建に有用な術式であると考える。
Hybrid CWHTOの骨癒合時期について ●高原 康弘 (たかはら やすひろ), 中山 景介, 横山 裕介, 中村 誠, 越智 宣彰, 加藤 久佳, 内田 陽一郎 日本鋼管福山病院 整形外科 【目的】我々は2015年9月以降、竹内の方法によるHybrid CWHTOを行っているが、術後骨癒合に有 利となるためなるべく内側の軟部組織を温存した方法を行っている。今回術後骨癒合時期について検 討したので術後短期成績も含めて報告する。 【対象および方法】2015年9月~2016年7月までにHybrid CWHTOを施行し術後1年以上経過観察を行 った27例を対象とした。インプラントは全例術前にベンディングしたトモフィックスプレートを用い た。男性8例、女性19例で手術時平均年齢67.5歳(56~81歳)、術後経過観察期間は平均14ヶ月(12~20 ヶ月)であった。骨癒合時期についてはレントゲン撮影で判断した。これらの臨床評価にはJOAスコア を用い、患者自身による評価として術前後のVASの計測を行った。OAの評価はKL分類を使用した。 術後翌日よりROM、PWB開始するが、積極的な荷重は術後3週程度よりアップし、FWBは術後4~ 5週程度とした。 【結果】レントゲンで骨癒合が判断された時期は術後平均4.2ヶ月(1.5~6.6ヶ月)であった。下肢機 能軸は術前-0.7%から術後1年で49.5%になっていた。立位FTAは術前185.5°が術後1年で173.2°、 JOAスコアは術前61.6点から術後1年で86.8点、膝関節可動域は術前-9.8°~119.3°が術後1年で伸展 -2.8°~126.0°となっていた。VASは術前平均4.6が術後3ヶ月で2.0、6ヶ月で1.2となっていた。全例で 骨癒合が得られ、深部関節や偽関節など重篤な合併症は認めなかった。 【考察】これまでHybrid CWHTOの術後骨癒合に関する報告はほぼ行われていないが、今回の結果よ り、内側の軟部組織をなるべく温存したHybrid CWHTOにおいても、レントゲンでの骨癒合は平均 4.2ヶ月かかっていた。Hybrid CWHTOの臨床成績は術後1年で有意な改善がみられたが、レントゲ ンでの骨癒合は平均4.2ヶ月、VASの改善も術後3~6ヶ月は継続しており、Hybrid CWHTOの術後症 状の改善にはある程度時間が必要であると考えられた。
1-3
Open wedge高位脛骨骨切り術の骨切り部骨癒合に対する低出力超音波パルス治療の効果 ●中西 章(なかにし あきら), 澤口 毅, 五嶋 謙一, 重本 顕史, 岩井 信太郎, 上岡 顕 富山市民病院 整形外科・関節再建外科
【目的】Open wedge HTO(以下OWHTO)におけるLIPUSの骨癒合促進効果を調査した。
【対象と方法】対象はOWHTO術後にLIPUSを外側ヒンジ部に照射したA群15膝(平均年齢60.9±8.3 歳、開大幅11.7mm)である。これらとcase matchしたLIPUSなしのB群34膝(平均年齢59.5±9.2歳、 開大幅12.7mm)について開大部骨形成を比較した。両群とも骨切り開大部には何も充填しなかった。 骨切り開大部の骨形成(Gap filling)を外側から4つのZoneに分け、進行度を経時的に術後1年まで評 価し比較検討した。 【結果】A群は術後3カ月で3膝(20%)に、術後6カ月で11膝(73%)がZone2以上に到達した。B群は 術後3カ月で2膝(13%)に、術後6カ月で7膝(46%)がZone2以上に到達した。Gap fillingの進行度(% 表示)では、A群が8.6%、19.3%、31.0%、40.9%、48.3%(術後1,3,6,9,12カ月)。B群が6.6% 、19.0%、27.8%、33.1%、42.5%であり、いずれも有意差をみとめなかった。 【考察】今回の結果ではLIPUS群、LIPUSなし群において、OWHTO術後1年間の経過でいずれも Gap fillingに差をみとめず、現時点でのLIPUS照射方法では、レントゲン上では骨癒合促進効果をみ とめなかった。 術前、POD1m。3m。6mのClinical scoreJOA、VAS値
異なる人工骨を用いた破断強度の基礎的研究 ●大槻 周平(おおつき しゅうへい),中川 浩輔, 村上 友彦, 岡本 純典, 奥野 修大, 若間 仁司, 根尾 昌志 大阪医科大学 整形外科 【目的】内側開大型高位脛骨骨切り術(OWHTO)では早期荷重と矯正損失を予防する目的で人工骨を併 用することが本邦では多い。本研究では気孔率や形状の異なるß型リン酸三カルシウム (ß-TCP)の力 学強度を比較検討したので報告する。 【対象と方法】気孔率60%のオスフェリオン(OLYMPUS)と気孔率67%のスーパーポア(PENTAX) を用いて5 x 10 x 5 mmの直方体を作成し、同一環境で、それらの破断強度をSHIMAZUのオートグラ フを用いて測定した。また、人工骨内の気泡を取り除く目的で1時間生理食塩水に浸水したのちに同 様の検討を行なった。 【結果】最大破断強度はオスフェリオンが17.7 MPa, スーパーポアが7.0 MPa、浸水後のオスフェリ オン最大破断強度は18.4 MPa、スーパーポアは6.0 MPaとオスフェリオンの方がスーパーポアより有 意に高かった (p<0.05)。また、浸水によりオスフェリオンの強度は変化が少なかったが、スーパーポ アでは強度が低下傾向にあった。破断試験後の人工骨形態について、オスフェリオンは形状が保たれ て、破断線が辺縁に見られたのに対し、スーパーポアは全体に粉砕している傾向にあった。 【考察】オスフェリオンはスーパーポアに比べて最大破断強度は高く、浸水させても強度に変化は見 られなかったことから、OWHTO術後の早期荷重を考慮した場合、オスフェリオンが良いと考えられ た。
1-5 3種のβTCPにおける力学的比較 ●石松 哲郎 (いしまつ てつろう) 1, 前山 彰1, 森山 茂章2, 大澤 恭子2, 佐伯 和彦1, 木山 貴彦1, 鎌田 聡1, 山本 卓明1 1福岡大学 整形外科, 2福岡大学 工学部 機械工学科 【目的】β-TCPは整形外科領域で使用率が増加傾向にある。製品毎に材料の組成や内部構造が異なるが 、一般的には気孔率の低いものほど強度は高いとされている。本研究では気孔率の違う3種について 圧縮試験を行い、その強度や弾性係数を検討した。 【対象と方法】臨床応用されているBonish®(10×10×10mm)、OSferion60®(10×10×10mm)、
SUPERPORE® (12×10×10mm、ハードタイプ:bone sawで10×10×10mm調整)の3種を10個ずつ使用 した。3辺長はマイクロメータ、質量はメトラーで計測し気孔率を算出した。圧縮試験は小型卓上試 験機(EZ-LX)を使用し圧縮力と弾性係数を測定し3群間比較を行った。 【結果】気孔率は Bonish35.4±6.2%、OSferion58.0±1.1%、SUPERPORE62.8±1.2%で3群間に有意 差を認めた。圧縮力はBonish1666.3±139.5N、OSferion3353.3±351.0N、 SUPERPORE1005.9±361.6Nで3群間に有意差を認めた。弾性係数はBonish397.0±24.1MPa、 OSferion465.2±5.9MPa、SUPERPORE408.8±101.6MPaでありBonishとOSferion間でのみ有意差を 認めた。
【考察】OSferionが強度・弾性係数ともに高値であり、Opening wedge high tibial osteotomyのよう な圧縮強度を要する場合には推奨され得ると考えられた。
座長:山田 裕三(八尾市立病院) 小川 寛恭(岐阜大学) 2-1 外側閉鎖式高位脛骨骨切り術において術後下肢アライメントに術前軟部バランスと術前後の軟部バラ ンス変化が与える影響 ●久保 充彦(くぼ みつひこ), 前田 勉, 熊谷 康佑, 今井 晋二 滋賀医科大学整形外科学講座 【はじめに】高位脛骨骨切り術(以下HTO)にて術前計画通りの手術にもかかわらず,術後目標通りの アライメントが得られない事がある.この予測出来ない変化は軟部バランスの影響ではないかと考え た. 【目的】外側閉鎖式HTO(CWHTO)術後の下肢アライメントに術前軟部バランスと術前後軟部バラ ンス変化の与える影響を調べる事. 【対象と方法】対象はCWHTOを施行した41例(36人). 性別は女性29例(26人), 男性12例(10人), 平均年齢は60.3歳(3977)である. 術前と術後1年に両下肢全長正面(臥位・立位), 膝関節内・外反 ストレスを撮影し大腿脛骨角(以下FTA), medial proximal tibial angle
(MPTA), joint convergence angle(JCA)を計測した. 術前臥位からと術前立位から術後立位への JCAの変化量に対する, 術前軟部バランス(内・外反ストレスでのJCAを指標)と術前後軟部バランス の変化量の相関をスピアマンの順位相関係数で調べ, P<0.05を有意とした. 【結果】FTAは術前臥位平均180.6度,立位平均182度から術後立位平均169.1度に矯正された. FTAの変 化量はMPTAの変化量12.3度とJCA変化量の和に等しく, MPTAの変化量は骨切り角度に依存する事 から, FTAの予測出来ない変化はJCAの変化量に関係していると考えられた. 術後立位でのJCAは術前 臥位より0.5度内反,術前立位より1.0度外反となっていた. 術前臥位から術後立位へのJCAの変化量と 術前内反ストレス時のJCAに有意な相関があった. 【考察】術前後のJCA変化量が術後の下肢アライメントに影響し,術前後のJCA変化量と術前軟部バラ ンスの相関が明らかとなった. 術前計画に両下肢全長臥位画像を使用する場合には,術前内反ストレス で外側弛緩性がある症例では術後矯正不足に注意する必要がある.
2-2
Opening wedge高位脛骨骨切り術後の大腿脛骨関節面のcoronal subluxationの変化 ●赤松 泰 (あかまつ やすし), 大野 哲, 熊谷 研, 小林 秀郎, 草山 喜洋, 齋藤 知行 横浜市立大学整形外科
【目的】内側型変形性膝関節症の冠状断膝関節において、大腿骨遠位に対する脛骨近位のcoronal subluxationが認められることが報告されている。本研究の目的は、Opening wedge高位脛骨骨切り 術後にcoronal subluxationはcorrectされるか、さらにcoronal subluxationはcorrection lossの関連因 子であるか、を検討することである。
【対象と方法】対象は内側型変形性膝関節症51人、55膝、平均年齢64.4歳、平均体脂肪率 25.4kg/m2 であった。術前と術後1年の立位下肢全長正面像を用いて比較した。Opening wedge高位脛骨骨切り 術は、Femorotibial angle (FTA) 170°を目標とした。Correction loss は170°と術後FTAとの差とした 。Subluxation-C (%)は、Keene and Dyrebyの方法を参考に、脛骨平原上で大腿骨脛骨軸交点間距離 を脛骨平原幅で除したもの、Subluxation-L (%)は、Vainionpääらの方法を参考に、大腿骨遠位と脛 骨近位の最外側を通る地面との垂線間距離を脛骨平原幅で除したものと定義した。いずれの
subluxationとも脛骨平原幅で除し、膝の大きさの影響を調整した。また、
Joint line convergence angle (°, JLCA)は、大腿骨両顆を結ぶ接線と脛骨平原線のなす角とした。各 因子とも前後の差を変化とした。
【結果】Subluxation-Cは、術前6.5% が術後7.3% に増加した (p= 0.004)。Subluxation-LとJLCAは 、術前6.3%、4.5° が術後1.8%、3.3° に減少した (ともに p<0.001)。また、Subluxation-L変化は、 correction lossと相関していた(r=0.463, p<0.001)。
【結語】Subluxation-Lはcoronal subluxation を評価するのに適していた。Opening wedge高位脛骨 骨切り術後に大腿骨遠位に対し脛骨近位は内側に移動しcoronal subluxationはcorrectされていた。ま たcoronal subluxationはcorrection lossの関連因子であった。しかし大腿骨遠位最外側は骨棘があり Subluxation-Lはcoronal subluxationの変化量は正確に測定できるが、個々の値を比較するには難が あった。今後、測定方法を改良していきたい。
OWHTO後に膝蓋大腿関節症を呈した症例の臨床成績およびX線学的特徴 -5年以上の中期成績- ●二宮 太志(にのみや たいし)1, 五味 徳之2, 近石 宣宏2, 高橋 達也1, 福田 秀明1, 上西 蔵人1, 浅井 重博1, 東 秀隆1, 酒井 洋紀1, 高橋 謙二1, 山浦 一郎1, 土屋 明弘1, 白土 英明1 1船橋整形外科病院, 2坂出回生病院 関節外科センター 【目的】 OWHTO 後に PF 関節症を認めた症例の臨床成績および X 線学的特徴を調査すること. 【対象と方法】 対象は, 2007/6~2011/2 に OWHTO を施行し 5 年以上観察可能であり, 術前 PF 関節 症を認めない104 例 115 膝(男 29, 女 86, 平均 65.7 歳). 経過観察期間 74.3 ヶ月. 術前と最終調査時の PF 関節を stage 分類(北大式)し, OA 無し群(最終 stage 0 : 正常)と OA 有り群(最終 stage 2&3 : 関節 裂隙狭小化・閉鎖)を各項目で比較した. 検討項目は, 臨床評価としてKSS, J-KOOS, ROMを用い, X線 評価として矯正角, 手術前後の FTA/%MA, mMPTA, Caton index を用いた.
【結果】 115 膝中 36 膝(31.3%)に PF 関節の OA stage の進行を認め, その内重度 OA(stage 2&3)は 12 膝(10.4%)であり, 全て medial facet に OA を認めた. 最終調査時の臨床成績は, OA 無し群(36 膝)/ 有り群(12 膝)で knee score:93.7/91.8, functional score:94.2/97.5, J-KOOS(平均):77.3/74.3,
ROM:127.5/125.7 となり, 全て両群間に有意差を認めなかった. OA 有り群は術前内反変形が強く (FTA/%MA:OA 無し 179.2/26.0, 有り 181.7/15.8, p<.03/p<.03), 術中矯正角が大きく(OA 無し 11.2, 有り13.1, p<.03), 術後 mMPTA が高値を示した(OA 無し 96.2, 有り 99.4, p<.01). 両群間で術前後の Caton 比に有意差は認めなかった. 【考察】 OWHTO 後 5 年以上の中期成績では 10.4%に重度 PF 関節症を認めたが, 臨床成績は良好で あった. しかし, 長期成績は不明であり, 術前内反変形が強く矯正角が大きくなる症例には, 他の術式 を考慮するのが望ましい.
2-4 内側開大型高位脛骨骨切り術前後における膝蓋大腿関節の軟骨損傷の変化 ●田中 聡一(たなか としかず)1, 松下 雄彦1, 岡 真也2, 宮地 伸晃1, 山下 貴大, 茨木 一行1, 西田 京平1, 荒木 大輔1, 神崎 至幸1, 星野 祐一1, 黒田 良祐1 1神戸大学大学院 整形外科 2神戸海星病院 整形外科 【目的】内側開大式高位脛骨骨切り術(OWHTO)前後における膝蓋大腿(PF)関節の関節軟骨の変化 を評価すること。 【対象と方法】2012 年以降に内側型変形性膝関節症に対し OWHTO を施行した 64 例中、抜釘時に second-look を施行し得た 37 名 41 膝(男性 22 例、女性 15 例、平均 57.0 歳)を対象とした。抜釘術 はHTO 術後平均 13.1 ヶ月に施行した。関節鏡での軟骨評価は ICRS grade を用い、HTO 時と抜釘術 時で比較検討した。X 線評価として HKA、%MA、mPTA、Caton–Deschamps index を評価した。ま た、内側開大量がICRS grade の進行に及ぼす影響について ROC 曲線を用いて検討した。
【結果】PF 関節軟骨において、膝蓋骨側は 9 例(22.0%)で ICRS grade が進行したのに対し、大腿 骨側は12例(29.3%)が進行した。抜釘時X線評価はHKA1.4±2.5°、%MA55.1±11.3%、mPTA91.2±3.3、 Caton–Deschamps index0.86±0.17 であった。ROC 曲線による解析では膝蓋骨側で AUC0.69、Cut off15mm、大腿骨滑車側は AUC0.7、Cut off15mm となった。膝蓋骨側、大腿骨滑車側両方において 内側開大量15mm 以上の症例は 14mm 以下に比べ有意に ICRS grade が進行していた。 【考察】屍体膝で OWHTO を行った実験では、内側開大量が 15mm の場合 30°~120°の屈曲位にお いてPF 関節の接触圧が上昇するとの報告がある。本研究では術後 13 ヶ月時点において PF 関節の軟 骨損傷が生じ、大腿骨滑車側の方が多い結果となった。OWHTO において PF 関節の軟骨損傷が進行 する症例があり、特に15mm 以上開大するような矯正の大きい症例では悪化する傾向があり、注意を 要する。
Hybrid closed-wedgeとOpen-wedge HTO術前後における膝蓋大腿関節軟骨修復の比較 ●塩田 幹夫 (しおた みきお), 竹内 良平, 石川 博之, 山口 祐一郎, 高山 文治, 大澤 克成, 桑島 海人
横須賀市立市民病院
【目的】Closed wedge HTO(以下 CWHTO)は、脛骨粗面の前方近位への移動に伴い膝蓋大腿関節(以下 PF 関節)の除圧に貢献するとされる。本研究の目的は CWHTO が PF 関節に与える影響を調査し、OWHTO と比 較検討することである。 【対象と方法】当院で 2011 年 7 月より 2015 年 7 月までに施行された CWHTO 57 名 71 膝(男性 12 名、 女性 45 名、平均年齢 63±6.5 歳)OWHTO 78 名 88 膝(男性 22 名、女性 56 名、平均年齢 65.9±7.1 歳) を対象とした。術前、術後 1 年時の関節鏡所見、レントゲン所見、KOOS、OKS 等を比較検討した。 【結果】関節鏡において膝蓋骨内側関節面、膝蓋骨外側関節面、大腿骨 Groove の所見を比較した。CWHTO 群において膝蓋骨内側関節面は 6 膝(7.1%)で増悪 58 膝(68.2%)で不変 21 膝(24.7%)で改善した。膝 蓋骨外側関節面は 7 膝(8.1%)で増悪、58 膝(68.2 膝)で不変、20 膝(23.5%)で改善した。大腿骨 Groove では 6 膝(7.0%)で増悪、48 膝(55.8%)で不変、32 膝(37.2%)で改善を認めた。OWHTO 群では膝蓋骨内側 関節面は 35 膝(39.3%)で増悪、53 膝(59.6%)で不変、1 膝(1.1%)で改善した。膝蓋骨外側関節面は 13 膝(14.6%)で増悪、75 膝(84.3%)で不変、1 膝(1.1%)で改善した。大腿骨 Groove では 45 膝(51.1%)で増 悪、43 膝(48.9%)で不変、0 膝(0%)で改善を認めた。 【結語】PF 関節において CWHTO 群で軟骨面の修復傾向を認め、OWHTO 群で増悪傾向を認めた。特に大 腿骨 Groove でその傾向が顕著であった。PF 関節の軟骨変性の予防、修復において CWHTO は OWHTO より 有利に作用すると考えられる。
Session 3 (10:30~11:00): Debate 1 (Short plate vs. Long plate)
座長:澤口 毅 (富山市民病院) 3-1
Puddu type plate(ショートプレート)による高位脛骨骨切り術もそんなに悪くない
●阿部 雅志 (あべ まさし), 鈴木 愛, 鈴木 重哉, 鈴木 希央, 清水 朋彦, 中村 光志, 小竹 将允, 山本 元大
藤枝市立総合病院 整形外科
【目的】我々はこれまでショートプレートであるpuddu type plate を用いて open wedge HTO を施 行してきた。このプレートの固定力はTomofix や Tris plate のようなロングプレートに比べて劣るこ とは知られており、スクリューの破損や骨癒合遷延、偽関節などの合併症の報告もある。このプレー トで良好な結果を得るためには注意しなければならないことがあるが、プレートの違和感や皮膚トラ ブルは少ないと考えられる。今回、このPuddu type plate を使用した open wedge HTO のこれまでの 成績を報告し、その利点についても検討してみたいと考えている。
【対象と方法】これまでPuddu type plate を用いて open wedge HTO を施行した症例。手術は 9mm までの開大の場合開大部にβ-TCP のみを挿入し、それ以上の開大の場合は腸骨移植を併用している。 荷重は4 週から開始し、全荷重を 8 から 9 週にしている。開大は 15mm までしか行っていない。また、 喫煙者や肥満患者は開大幅にかかわらず、腸骨移植を併用している。 【結果と考察】この方法で喫煙者、肥満患者を含めて15 ㎜まで開大の OWHTO において安全に確実 な手術が行えた。初期の症例で9 ㎜開大部に β-TCP のみを挿入し、スクリュー破損例を 1 例経験し ている。遷延癒合を生じた症例が1 例あり、5 ㎜開大、人工骨のみの挿入例で術後外側ヒンジ骨折を生 じた例であった。術中に外側ヒンジ骨折がおこった場合は9 ㎜までの開大幅でも骨移植を併用するこ とによってそれ以外の症例に遷延癒合や偽関節は生じなかった。しかしながら、最近ロングプレート を使用し始めているたため、8 例のみであるが両側 open wedge HTO 施行例で両側にそれぞれショー トプレートとロングプレートで固定した症例があり、プレートによる術後の症状等の違いがあるかに ついて聴取し、それについても報告したい。
ロングロッキングプレートを用いた高位脛骨骨切り術 ●近藤 英司 (こんどう えいじ)1, 薮内 康史2, 青木 喜満3, 岩崎 倫政2, 安田 和則4 1北海道大学大学院医学研究院 スポーツ先端治療開発医学分野 2北海道大学大学院医学研究院 整形外科学教室 3医療法人社団 朋仁会 整形外科 北新病院 4医療法人知仁会 八木整形外科病院附属スポーツ医学・関節鏡センター 近年、内固定材料の改良によりStaubli ら(Injury 2003)が開発したロッキングプレートを用いた内側楔 状開大式高位脛骨骨切り術(Medial Open Wedge HTO)が注目を集め普及してきている。本法は、矯正 角度の制限はあるものの、近位脛腓関節近傍をヒンジとするため腓骨の骨切りが不要であり、従来法 と比べて手術侵襲は著しく低下した。更に、強固な固定性を有するロングロッキングプレートの採用 により後療法の加速化が可能となった。しかし、従来のプレートは、左右同一の直線的デザインのた め脛骨の前方に設置されやすく、近位スクリューによる神経血管束損傷、スクリュー折損、皮膚の刺 激症状など問題点があった。そこで著者らは、日本人の骨形態を考慮した解剖学的形状を有し、中空 スクリューの使用が可能なTriS メディアル HTO プレートシステム(オリンパステルモバイオマテリ アル)を開発した。本システムは、生体工学的研究に基づいたインプラントデザインとロッキングスク リューの採用による高い安定性と安全性を実現した。第一の特徴は、プレートを脛骨の内側に設置し やすい点である。膝関節における荷重線は脛骨後方を通過するため近位後方のスクリューが最も安定 性に寄与する。本システムでは、近位スクリューが関節面と平行でより側方からの設置が可能となり、 脛骨外側ヒンジ部に対して垂直方向にスクリューが刺入され、高い安定性と安全性を備える。第二の 特徴は、プレートが解剖学的形状を有することから軟部組織の緊張を軽減し、疼痛緩和や術後感染の リスクを軽減する可能性がある。第三の特徴は、中空スクリューの使用を可能とした。更に材質をチ タン合金にし、六角星型スクリューヘッドの採用によりプレートとスクリューの確実なロッキングと 容易な抜去を可能とした。当科におけるOpen Wedge HTO の適応は、FTA185 度未満、屈曲拘縮 10 度以下、および膝蓋大腿関節に変性がない症例としている。一方、FTA が 185 度以上の脛骨内反変形 が強い症例や膝蓋大腿関節症を合併する症例に対しては、逆 V 字型の適応としている。本発表では、 ロングプレートを用いたOpen Wedge および逆 V 字型 HTO について述べる。
Session 4 (11:00~11:30): Debate 2 (Double level vs. Single level)
座長:秋山 武徳(秋山クリニック) 4-1
低侵襲Double level osteotomyは生理学的関節面傾斜を再獲得できる
●齊藤 英知 (さいとう ひでとも) 1, 2, 島田 洋一1, 斉藤 公男1, 2, 赤川 学1, 2, 塚本 泰朗1, 2, 佐々木 香奈2, 佐藤 千恵2
1秋田大学大学院整形外科,2 Akita Sports Arthroscopy and Knee Group 【目的】Double level osteotomy の有用性を検討した
【対象と方法】2010 年以降、内側型 OA 膝に対し、膝周囲骨切り術を施行した膝を対象に、X 線連続 透視装置を用いて、歩行立脚期の鉛直方向の対する動的関節面傾斜を計測し、統計学的に比較した。 また、各骨切り術式の手術侵襲についてCPK、CRP、D ダイマーについて調査し、TKA および UKA と統計学的に比較した。
【結果】DFO を加えた DLO 群で、関節面傾斜はもっとも健常と近似おり、single level osteotomy 群 では、joint line は有意に内反を呈していた。また、侵襲度は, TKA で最も高く、ついで高かったは MIS hybrid CWHTO であった。DLO と SLO には有意差は認めなかった。
【考察】安全に施行したDLO は生理学的な関節面傾斜を再獲得でき、SLO に比べても決して侵襲が 大きくなかった。
single osteotomyの中期成績から得た知見 ●五味 徳之(ごみ のりゆき), 近石 宣宏 坂出回生病院 関節外科センター 【目的】膝の変形要因を大腿・脛骨側で分析し双方を矯正するdouble osteotomy は理にかなった方法 だが、術式が難しく双方の骨切りによる手術侵襲を考えると容易に行える術式ではない。 【対象】脛骨単独のOWHTO 術後 5 年以上(平均 82.5 ヶ月)経過した 176 例 206 関節の臨床成績と アライメントを検討 【結果】大腿側に変形があるmLDFA90 以上の大群 70 関節と 89 以下の小群 136 関節を比較すると、 術前FTA は大群が大きく(183>180.2)大腿骨外弯に伴う aLDFA 増加(84.6>81)に由来していた。 術中矯正角は大群が大きく(13>11.4)、最終時の FTA は両群ほぼ同一(170.3-169.2)だが MTPA は 大群が大きく(97.4>95.6)、大群は大腿側変形を脛骨の過矯正で補正していた。最終時の脛骨関節面 傾斜は大群が3°内方上傾に対し小群は 0.4°とほぼ水平だが JOA score は両群間に差が無く、脛骨関節 面傾斜は中期成績には影響がなかった。続いてMTPA過矯正による影響を調査すべく、最終時MTPA98 以上群60 関節と 95 以下群 74 関節の臨床成績を比較すると、最終時の JOA score は 98 以上群が低く (80.9<86.8)屈曲可動域の低下に原因があった(121.6<127.3)。 【考察】single osteotomy では大腿側に変形があっても脛骨側の過矯正で対処可能であり、関節面傾斜 を来すが中期臨床成績には影響がないものの、MTPA98 を越える矯正では経時的に屈曲制限を来す。 double osteotomy が関節面傾斜を来さず中長期にわたり臨床成績や可動域が維持されるevidence があ るのなら、X 線上の適応を厳密に決めた上で患者因子(年齢・活動性・可動域)を考慮し、single osteotomy より侵襲が大きくなることを説明した上で同意が得られれば、手術を行う可能性はある。
Luncheon Lecture 1 (11:40~12:20) 座長:中村 立一(春江病院) 変形矯正と患肢温存手術の神髄 ●土屋 弘行(つちや ひろゆき) 金沢大学大学院 整形外科 近年,四肢の再建術は大きな進歩を遂げてきている.本講演では,難治性の変形や骨欠損に対する 再建術を紹介する.
Dror Paley や John Herzenberg らが提唱してきた,機能軸(場合によっては骨軸)および joint orientation に基づいた変形矯正の理念は,正確な術前計画を可能にした.その正確な計画通りに,変 形矯正が行えるかどうかはいろいろな要因が関係してくるが,イリザロフ創外固定器やTaylor Spatial Frame(TSF)の出現により,非常に正確な変形矯正手術が施行できるようになった. 四肢の変形や短縮を来す疾患は多々あるが,変形性膝関節症に対する機能軸の外側移動やこれまで 治療が困難であった高度の四肢変形に対する矯正術を紹介したい.矯正の追加微調整やその正確さか ら,変形矯正は主に創外固定器を用いて行っている.最近では,創外固定装着期間を短縮するために ロッキングプレートへのコンバージョン手術も積極的に行っている. また,骨盤や肩甲帯を含む四肢の悪性骨軟部腫瘍に対する切離断術はもはや最後の手段であり,現 在は患肢温存手術が主流である.演者は生物学的修復の期待できる生物学的再建術を積極的に用いて 患肢機能をより温存する再建術を行っているが,再生医療の進歩により生物学的再建術にはまだまだ 大きく発展する余地がある.骨欠損に対する補填材料としては,自家骨,人工関節やスペイサーなど の生体金属材料,人工骨,同種骨,処理骨,そして生体内再生医療の一翼を担う延長骨などがある. なかでも,自分の骨である遊離自家骨移植や血管柄付骨移植,生体内で骨を再生する骨延長術,死骨 であるが生体と癒合する同種骨移植や処理骨移植を生物学的再建術と呼んでいる. そして,この生物学的再建術では,生きている骨はもちろんのこと,生物学的および生理学的な骨 の治癒機転が働くのが特徴である.死んだ骨でも時間とともに自分の骨に置換されリモデリングがな される.更に,軟部組織との生着も期待でき,もとどおりの状態を再建できる方法である.本講演で は,骨延長術と液体窒素処理骨などについて現在の臨床応用と今後の発展性について述べたい.
変形性膝関節症の病態と治療-異常運動の出現と骨切り術の効果- ●大森 豪(おおもり ごう)
新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科
変形性膝関節症(以下膝OA)では発症と進行に伴い膝関節の基本機能である可動性と支持性の変化 を生ずる。代表的な膝運動変化としては、①歩行時thrustの出現、②Screw home motionの破綻、③ Double knee actionの低下が報告されている。歩行時のthrustは疫学調査からも膝OAとの関連性が示 されており、本症の病態に大きく影響していると考えられる。これに対してScrew home motionは膝 OA進行に伴い変化することが認識されているが、生理的な膝関節の回旋運動そのものの個体差が大き く膝OAへの影響については明らかになっていない。また、Double knee actionは膝OAの発症・進行に 伴う代償性の運動とされており、TKA後の歩行でも同様の歩容が継続することが指摘されている。
一方、骨切り術は膝関節を温存できる魅力的な手術療法であるが、後療法の長さとTKA へのサルベ ージ的な治療と言う欧米的な感覚の隆盛により我が国でも激減した。しかし、内固定材や手術手技の 劇的な進歩により近年再び関心が高まり手術例が増加している。高位脛骨骨切り術(HTO)は代表的 な骨切り術であり、本邦からも良好な長期臨床成績が報告されている。HTO の運動学的効果について は、closed wedge HTO 前後で歩行時 thrust の減少が認められ前額面での外反変化によるものと考え られているが、screw home motion を含めた回旋運動については改善を示す所見は得られていない。 さらに、近年広く普及しているopen wedge HTO については、臨床評価が先行し運動変化に着目した 研究そのものが少ない現状と言える。最近、open wedge HTO については膝蓋大腿関節を含めて臨床 的な問題点が指摘され、さらに、Around Knee Osteotomy と言う概念も提唱されている。膝関節を温 存し下肢のアライメントを変化させる骨切り術では、手術による膝関節機能の評価は必須である。今 こそ、膝OA の病態を知り骨切り術が膝 OA の何を変える事で効果を発揮するのかを明らかにする必 要があると考える。
Session 5 (13:10~14:00) 一般演題 3(様々な術式) 座長:葛城 良成(札幌整形循環器病院) 中村 英一(熊本大学) 5-1 ロッキングプレートを用いた逆V字型高位脛骨骨切り術の短期成績:創外固定群との比較 ●岩崎 浩司 (いわさき こうじ) 1,近藤 英司2,珍部 正嗣1,小野寺 智洋1,小野寺 純5, 井上 雅之3,青木 喜満4,八木 知徳5,安田 和則5,岩崎 倫政1 1北海道大学大学院整形外科, 2北大大学大学院スポーツ先端治療開発医学, NTT東日本札幌病院, 4北新病院, 5八木整形外科病院
【目的】逆V 字型高位脛骨骨切り術(VHTO)は,①矯正支点が下肢の Center of Rotation of Angulation (CORA)と近いため、最小の骨切除で大きな矯正が可能であること,②術後の脛骨近位部の変形が少な いこと,③脚長差が生じにくいなどの利点を有する(JBJS Br 2006).一方で,従来の術式では創外固 定器使用による長期入院が必要であった.我々は後療法の加速化を目指し,2013 年よりプレートを用 いたVHTO を施行している.本研究の目的は,プレートと創外固定器を用いた VHTO の臨床成績を 比較することである. 【対象と方法】2013~2016 年までに VHTO を行った 17 膝(P 群)を対象とした.1999~2011 年ま でに創外固定を用いた14 膝(E 群)を対照とした.平均年齢は P 群 51.3 歳,E 群 53.1 歳,平均観察 期間はP 群 1.4 年,E 群 7.8 年であった.手術適応は、北大 OA 病期分類 2-4 期の内側型変形性膝関節 症で、FTA が 185°以上の症例とした。検討項目は,JOA score,立位大腿脛骨角(FTA),下肢機能軸(WBL), Insall-Salvati ratio (I-S 比),脛骨後傾角を評価した.統計学的解析には Mann-Whitney U test を用い, 有意水準は5%とした.【結果】JOA score は,P 群術前平均 74.4 が調査時 87.0 と有意に改善しており, E 群術後 81.9 点と同等であった.FTA は,術前 P 群平均 186.4 から術後 170.1°へと矯正された.WBL は,P 群術前平均-0.1%から最終経過観察には術後 66.1%に矯正された.I-S ratio の平均は術前 0.8 が, 最終経過観察時も0.8 と維持されていた.脛骨後傾角の平均は術前 6.5°が,最終経過観察時 7.1°と,統 計学的有意差を認めなかった.E 群における FTA(168.5°),WBL(65.3%),IS 比(1.0),脛骨後傾角(5.4°) は,P 群と比べ有意差はなかった.創外固定使用期間は平均 12.3 週であった.平均入院期間は,P 群 73.3 日,E 群 93.0 日と P 群で有意に入院期間が短かった.P 群 17 膝のうち 3 膝に偽関節を認め再手 術を要した. 【考察】プレート固定を用いたVHTO は従来法と比べ入院期間を有意に短縮し,従来法と同等の良好 な臨床成績が得られた.しかし,プレート使用群では偽関節が認められ,内固定法の改良が必要と考 えられた.
高位脛骨骨切り術に使用したショートプレートの固定性の検討 ●森実 和樹 (もりざね かずき) 1, 小西 央彦1, 清松 悠2 1愛媛生協病院整形外科, 2愛媛大学整形外科
【目的】我々は、ショートプレートであるVS Osteotomy System(Zimmer-Biomet 製)を使用して、 OWHTO を行ってきた。今回、レントゲンで、FTA(femorotibial angle)、PTS(tibial posterior slope) を計測し、前額面、矢状面それぞれにおけるプレート固定性について評価した。 【対象と方法】当院でOWHTO を行った 27 例 34 膝を対象とした。術前、術直後、抜釘時のレントゲ ンでFTA、及び PTS を計測した。 【結果】FTA は、術前 182.6°が、術直後 171.1°と良好なアライメントが得られていたが、抜釘時には 172.9°と、1.8°の矯正損失が生じていた。一方、PTS は、術前 5.3°が、術直後 7.9°で、2.6°の後傾と なっていたが、抜釘時は8.1°で、後傾は進行しなかった。
スクリュー周囲のclear zone は術後 1〜4 か月で発生しており、FTA の矯正損失と相関していた。 また、外側ヒンジ骨折が発生した全例にclear zone が見られた。
【考察】ショートプレートであるPuddu plate を使用した OWHTO における、スクリュー折損の報告 が散見される。我々は、Puddu plate よりもスクリュー径を大きくして固定性を強化したショートプレ ートであるVS Osteotomy System を、OWHTO の導入時期より使用してきた。
今回の調査で、矢状面での固定性の指標となる脛骨後傾については変化がみられなかったものの、 前額面の指標であるFTA で、1.8°の矯正損失を認めた。また、その発生時期は、骨切り部の骨癒合が 得られておらず、内固定材の固定性に依存している術後数ヶ月までの時期に多く、スクリューのclear zone の発生と相関していた。 我々が使用したプレートは、基本的に骨切り部前後で2 本ずつのスクリューでの固定であり、ロッ キング機構がない。そのため、外側ヒンジ骨折が発生した症例では、骨切り部での前後方向、特に内 外反ストレスには術後初期には固定性が不十分であり、screw の clear zone が発生し、その結果 FTA の矯正損失が生じるものと思われた。
【結語】ショートプレートであるVS Osteotomy System は、前額面での術後の初期固定性が不十分で ある。
5-3
TriS Medial HTO Plate Systemを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術の短期成績 : 新規TriS plateとの比較 ●薮内 康史 (やぶうち こうじ) 1, 近藤 英司2, 小野寺 純4, 小野寺 智洋3, 八木 知徳4 岩崎 倫政3 , 安田 和則4 1釧路労災病院 整形外科 2北海道大学大学院 医学研究院 スポーツ先端治療開発医学講座 3北海道大学大学院 医学研究院 整形外科学教室 4医療法人 八木整形外科病院 【目的】我々は、日本人の骨形態を考慮した解剖学的形状を有し、中空スクリューの使用が可能なTriS Medial HTO Plate System (TriS plate: Olympus Terumo Biomaterials)を開発し、2014年から臨床応 用を開始した。しかし、従来plate (Green plate)は一種類であり、脛骨内側面の形状に合わない症例 も存在した。そのため、2016年からは、もう一つのplate (Purple plate)が使用可能となった。本研究 の目的は、新規Tris Medial HTO Plate Systemを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術 (OWHTO)の適 応を明らかにすることである。 【方法】2016年4月から2017年3月に、新規TriS plateを用いOWHTOを行った60例67膝を対象とした。性 別は男性23例25膝、女性37例42膝であり、年齢は平均62 (36~84)歳であった。原疾患は内側型変形性 膝関節症 (OA)59膝、特発性膝骨壊死 (ON)8膝であった。適応は、大腿脛骨角(FTA)が185°未満、伸 展制限15°以下、膝蓋大腿関節に重度の変性変化のない症例とし、術前計画および術中トライアルで 使用するplateを選択した。手術は、関節鏡を行った後、縦切開を加え、MCL浅層の脛骨付着部は、骨膜 とともに完全に剥離した。次に二面骨切りを行い、専用のオープナーを用いて骨切り部を開大後、 beta-TCPを設置し、TriS plateで固定した。矯正角度は、下肢機能軸 (WBL)が65%、FTAで168°を目標 とした。後療法は、術後1週から全荷重歩行を許可した。検討項目は、臨床成績、X線学的評価、および 合併症とした。統計学的解析は、Mann-Whitney U testを用い、有意水準を5%とした。 【結果】1)使用したplateはPurple群 (P群)35膝、Green群 (G群)32膝であった。 2)患者因子:手術時年齢は、P群59歳、G群65歳であった(p=0.011)。身長はP群162cm、G群156cmであっ た(p<0.001)。開大角度は、P群9度、G群12度であった(p<0.001)。術前K-L分類は、Purple群が有意にgrade が低かった(p=0.038)。 3)X線評価:P群のFTAは、術前179度、術後170度であった。G群のFTAは術前181度、術後169度であり、 術前FTAは、G群が有意に内反であった(p<0.001)。P群のMPTAは術前85度、術後92度であった。G群のMPTA は術前84度、術後95度であり、術後MPTAは、G群が有意に大きかった(p=0.002)。脛骨内側面の張り出し 角は、P群19度、G群23度であった(p=0.012)。 4)CT評価:プレートと脛骨内側面の最大距離は、P群8.5mm、G群8.5mmであった 5)臨床成績:JOA scoreは、術前P群 (70点)が、G群 (64点)と有意に高値であったが (p=0.015)、両群 ともに術後85点と有意に改善した。術前後のLysholm score、KOOSに関しては、両群間に差はなかった。 【結語】Purple plateの合う症例は以下である。 1) 低年齢、身長が高く、変形症性変化の少なく、10 度以上の矯正を必要としない症例。 2) X 線で、脛骨内側面の張り出しが少なく、なだらかな形状の症例。
Double level osteotomy周術期の下肢静脈血栓症の発生頻度とリスクファクター
●大西 慎太郎(おおにし しんたろう)1, 中山 寛2, 神頭 諒2 , 神頭 誠2 , 山口 基1, 吉矢 晋一2 1明和病院 整形外科, 2兵庫医科大学 整形外科
【背景】整形外科の下肢手術後に生じる深部静脈血栓症(DVT)は重要な合併症である。人工股関節置換 術や人工膝関節置換術においては多くの報告がなされてきたが、膝周囲骨切り術においては多くが内 側開大型高位脛骨骨切り術(OWHTO)を対象とした報告であり、Double level osteotomy(DLO)の術後血 栓に関する報告は渉猟する限り未だない。 【目的】DLO の周術期 DVT の発症率とリスクファクターを調査し、検討すること。 【対象と方法】対象は 2013 年 4 月から 2017 年 7 月までに高度内反変形膝に対して当科で DLO を行っ た 48 膝。全例術当日より弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法を用い、術翌日から可動域訓練は許可 し、Edoxaban 15mg を内服した。全例術後3週間は免荷とした。術前及び術後一週で下肢静脈エコー検 査を行い、DVT の発症率を調査し、DVT 発症群と非発症群において、患者因子として年齢、性別、BMI、 喫煙歴、抗凝固薬の内服、術前 Physical status(PS)、術前の血中ヘモグロビン濃度、血小板濃度、術 前及び術後1週、2週後の D-dimer を、手術因子として手術側、手術時間,矯正角度(大腿骨側/脛骨側) を調査し、統計学的検討を行った。 【結果】DVT 発症率は DLO 群で 5/48 膝(10.4%)で全例膝窩静脈以遠の遠位型だった。症候性肺塞栓の発 症はなく、Edoxaban 内服後に中枢型 DVT に進行した例も認めなかった。発症群と非発症群を比較する と、術後一週の D-dimer(4.83 VS 3.04 ng/ml) と手術時間(178 VS 147 min)で有意差を認めた(p>0.05)。 【考察】DVT は術後早期に生じうるという報告もあり、免荷期間が必要な DLO では早期荷重に耐えられ るような固定の工夫が必要と思われた。
5-5
変形性膝関節症に対するHemicallotasis術後のMPTAと歩行動態の変化について
●白石 大偉輔 (しらいし だいすけ) 1,中村 英一1, 岡元 信和1, 山部 聡一郎1, 舛田 哲朗1, 西 佳子2, 嶋村 梨紗2, 加治 哲也2, 水田 博志1
1熊本大大学院整形外科分野 ,2リハビリテーション部
【目的】内側型膝OA に対する closed-wedge HTO では、術後 MPTA の過度の増大により治療成績は 低下するといわれているが、medial open wedge osteotomy(MOW)での情報は少ない。そこで今回 我々は、Hemicallotasis(HCO)において術後の medial proximal tibial angle (MPTA)の増大が歩行 動態に及ぼす影響について検討した。
【対象と方法】対象は,内側型膝OA に対し HCO を行った 20 例 20 膝である。立位 FTA は術前平均 184°(177°~192°)で、術後 167°~169°へ矯正した。術後の MPTA 94°未満の 6 膝(A 群)と 94°以上 の16 膝(B 群)の 2 群に分けた。これらの症例に対し、術前と術後 12 ヶ月時に point cluster 法(Anima 社製M-3000 system)を用いて歩行解析を行い、立脚中期での冠状面での患肢の膝関節内反モーメント (Kad)と荷重応答期の股関節外転モーメント(Hab) を測定した。2 群間で Kad 及び Hab の術後変化量 (各々ΔKad、ΔHab)を比較検討した。 【結果】平均矯正角度はA 群 15.7°、B 群 16.7°であった(p=0.75)。ΔKad 及び ΔHab(平均値トル ク/kg・mm2)は、各々A 群で-1.79 と 0.27、B 群で-1.39 と 0.58 となり、両モーメントともに 2 群 間で有意な差はみられなかった。 【考察および結論】我々は、静止画像上、HCO では矯正角度と MPTA 変化量は正相関するものの、 床面に対する脛骨近位関節面の傾斜は矯正角度と関連せず、術後大きく変化しないことを明らかにし てきたが、今回の結果より、動的評価においても術後のMPTA は歩行動態へは影響しないことが示唆 され、臨床成績への関与は少ないものと考えられた。