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第6章 住宅施策の展開方向及び実施方策

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第6章 住宅施策の展開方向及び実施方策

1.住宅施策の展開方向

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1-1.地域の特色を活かした住宅・住環境づくり

① 持ち家取得の支援

子育て期の世帯などが持ち家の取得にあたり、各種制度を活用することによって、家 族数に見合うゆとりある住宅や、より性能の高い住宅の取得ができるよう、住宅関連制 度の情報提供の充実や、北見市勤労者住宅資金貸付制度などの利用促進を通じて支援を 行います。 1)住宅関連制度の取得に関する情報提供の充実 <現 状> ・現在、住宅に関する多くの制度があることから、住宅ローン減税や不動産取得税、 固定資産税の軽減措置など、各種住宅に関する制度を活用することにより、質の高 い住宅の取得意識を向上させることが必要です。 <実施方策> ●総合的な住宅関連情報提供のためのポータルサイト「Do住まい」などのインター ネット化された住宅関連情報を市のホームページにリンクさせるなど、住宅関連制 度に関する情報提供の充実を図ります。 2)北見市勤労者住宅資金貸付制度の活用促進 <現 状> ・北見市では、市内の勤労者の持ち家取得などを支援する「北見市勤労者住宅資金貸 付制度」を設け融資を行っています。 <実施方策> ●「北見市勤労者住宅資金貸付制度」の活用により、質の高い持ち家取得が促進され るよう、ホームページ等を通じて制度の普及を図ります。

2.各展開方向の実施方策

基本目標1:多様な居住ニーズを実現する住まいづくり

持ち家取得の支援やニーズに合わせた住宅の確保、UJIターン等の促進など、多様な ニーズに対応した住環境づくりに努めるとともに、既成市街地や農山村地域・漁村地域に おいて、住み慣れた地域に住み続けられるよう住環境の向上に努め定住を促進します。 課題3、4、5、6、10、11に対応 施策メニュー 1)住宅関連制度の取得に関する情報提供の充実 2)北見市勤労者住宅資金貸付制度の活用促進

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【北見市勤労者住宅資金貸付制度の概要】 ○申込資格 ・北見市内に居住する、又は1年以内に居住予定の勤労者であって、以下の用件を備えた者 ・現在の職場に1年以上在職し、引き続き勤務する者 ・市税を完納している者(納税証明書の提出必要) ・労働金庫の融資条件に合致する者 ○融資対象 住宅の新築・増改築、土地付住宅の購入、またはその他の住宅取得に必要な資金であり、いずれ も北見市内の物件であること ○融資限度額:1,000 万円

② 多様なニーズに対応した住環境づくり

持ち家の取得や住み替え、UJIターン、2地域居住など多様なニーズに対応するた め、地域の基幹産業や自然・文化・伝統などの特色を活かしたゆとりある住宅・住宅地 の供給等の住環境づくりに努めます。 1)地域の特色を活かした居住スタイルの普及促進 <現 状> ・北見市は、市街地域から農山村地域、漁村地域まで多様な地域があり、各地域の基 幹産業や自然、風土を活かした多様で魅力的な居住スタイルが可能であることから、 UJIターンなどの希望者が、一定期間滞在する「お試し移住」及び「北見市移住 体験モニターツアー」等を実施し移住を促進しています。 <実施方策> ●「お試し移住」及び「北見市移住体験モニターツアー」や主要都市で開催される「移 住フェア」などに参加することにより、北見市の魅力を発信し移住の促進を図りま す。 【体験型滞在のイメージ】 ・体験型滞在とは、移住希望者等が希望地に一定期間滞在し、周辺観光や地域のコミュニティ活動等 を通じて、その地域の行事・風習・慣習・決まりごとなどに実際に触れて移住後の生活を体験して もらうものです。滞在先の自治体等実施主体が空家等を滞在用の住宅として活用しているものもあ ります。 施策メニュー 1)地域の特色を活かした居住スタイルの普及促進 2)優良な宅地供給を促す適切な宅地開発指導

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【北見市移住体験モニターツアー・移住フェア】 移住体験モニターツアーパンフレット 移住フェアの様子 2)優良な宅地供給を促すための適切な宅地開発指導 <現 状> ・民間開発業者による宅地供給において、小規模な宅地や不十分な公共空間など、優 良な住環境とは言い難い宅地供給が計画される場合があることから、これらの防止 策として、都市計画法による開発許可制度があり、北見市では、開発行為指導要綱 及び同技術基準の運用により、適切な宅地開発指導を実施しています。 ・また、租税特別措置法に基づき、一定の基準を満たした優良な宅地の供給に資する 土地の譲渡について税制上の優遇措置が受けられる「優良住宅・宅地認定制度」が あります。 <実施方策> ●宅地の開発行為に対して、北見市開発行為指導要綱等の運用により、適切な宅地開 発指導を行うとともに「優良住宅・宅地認定制度」の普及により、民間開発事業者 による優良な宅地の供給を促進します。 【優良住宅・宅地認定制度の概要】 ・土地の譲渡益については、投機的取引を抑制するために重課制度が設けられていますが、優良な住 宅の供給を阻害しないよう租税特別措置法に基づき国土交通大臣の定める基準に適合する優良住宅 の供給に資する土地の譲渡については、重課の免除や税率の軽減措置が設けられています。

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③ 既成市街地の住環境の向上

人口・世帯数の減少による空き家の増加や、高齢化の進展により持ち家を維持できな い高齢者の増加などにより、中古住宅が増加することが予測されることから、住み替え の促進などによる良質な住宅ストック活用の仕組みづくりや、質の高い中古住宅の流通 促進に取り組むとともに、都市計画マスタープランに基づく計画的な土地利用の誘導を 図り、若年層を中心とした新たな住民の流入等による地域コミュニティの形成を促し、 住環境の向上を図ります。 1)住み替え制度の普及 <現 状> ・高齢者世帯や子育て世帯など、世帯人数と住宅の規模にミスマッチが生じており、 今後、増加する空き家や中古住宅を活用した住み替えしやすい環境の整備が課題と なっています。 <実施方策>

●一般社団法人移住・住み替え支援機構による「マイホーム借上げ制度」など、住み 替え制度の普及を図ります。 【マイホーム借上げ制度】 マイホーム借上げ制度は、50 歳以上の方を対象に、自宅を最長で終身にわたって一般社団法人 移 住・住みかえ支援機構(JTI)が借上げて転貸することにより、安定した賃料収入を保証するもので す。これにより自宅を売却することなく、住みかえや老後の資金として活用することができます。 (一般社団法人 移住・住みかえ支援機構(JTI)ホームページより) 施策メニュー 1)住み替え制度の普及 2)質の高い中古住宅の流通促進 3)計画的な土地利用の推進

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2)質の高い中古住宅の流通促進 <現 状> ・北海道では、質の高い中古住宅の流通を促進するためのしくみである「北海道R住 宅」や、既存住宅の検査済み住宅情報を登録する「北海道住宅履歴システム」につ いて、平成 26 年4月から運用開始を予定しています。 <実施方策>

●「北海道R住宅」及び「北海道住宅履歴システム」を市のホームページにリンクさ せるなど普及を図り、中古住宅の流通を促進します。 【北海道住宅履歴システムの概要】 ・住宅履歴保管対象 全ての「新築工事」「改修工事」(北方型住宅、北海道R住宅以外でも保管が可能)。既存住宅 の「検査済み住宅情報」のみの保管も可能。 ・住宅性能の見える化対応 点検・検査項目等の保管情報を充実させて、「住宅ラベルシール」などの一般ユーザーでも理解 しやすい性能表示の仕組みを実施。 ・中古住宅流通のために、住宅性能や工事状況等をWebで閲覧可能 データ権限を家主が有し、家主希望によって、不動産情報として住宅性能や工事状況等をWeb で情報公開が可能。 ・各種申請書作成の支援機能 建築確認申請書作成や住宅金融支援機構の長期固定ローン「フラット35」の適合状況自動判定 などの支援機能を搭載。 (北海道R住宅ホームページより) 3)計画的な土地利用の推進 <現 状> ・北見市では、都市計画マスタープランや中心市街地活性化基本計画などのまちづく り関連計画の推進や、都市計画区域、準都市計画区域を指定し良好な住環境の整備 を図っているところですが、都市計画区域を有していない既成市街地においては、 生活道路等の生活基盤の未整備により必ずしも良好な住環境を形成していない住宅 地も見られます。 <実施方策> ●都市計画マスタープランや中心市街地活性化基本計画など、まちづくり関連計画な どと連携した良好な住環境を形成するため、計画的な土地利用の推進を図ります。

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④ 農村地域や漁村地域における定住の促進

農山村地域では集落機能の維持や農業の発展、漁村地域では漁業がより発展できるよ う、後継者や新規参入者等の就労希望者に対して、離農した農家等の住宅の有効活用に よる住宅の確保や、定住を促進する公的賃貸住宅の供給などによる多世代にわたり居住 できる住宅・住環境づくりを促進するとともに、産業振興施策と連携しながら、都市部 と農山村部等との交流を通じたコミュニティの形成や豊かな自然の活用と保全を図り、 住み慣れた地域に住み続けられるよう定住の促進に努めます。 1)既存住宅ストックの有効活用 <現 状> ・農山村地域においては、離農等による過疎化や高齢化が進行しており、維持管理が できなくなった空き家の増加が予想されます。 ・集落機能の維持や農業、漁業等の後継者や新規参入者等の就労希望者に対して、住 宅の確保が必要です。 <実施方策> ●農山村地域や漁村地域では、農業・林業・漁業等の新規参入者等へ、良質な中古住 宅や未利用宅地の情報提供を図り、定住者対策を進めます。 2)都市と農山村等の交流を通じたコミュニティの形成 <現 状> ・農山村地域の過疎化が進んでいる一方、市民農園で都市住民が週末に野菜づくりを したり、長期滞在型の農業体験事業や山村留学制度など、都市と農村の交流が進ん できており、農山村地域の活性化が期待されます。 ・留辺蘂自治区において、小学生から中学生を対象にした山村留学を実施しています。 <実施方策> ●山村留学制度の実施やグリーンツーリズムなど、参加型体験型のイベントの創出等 都市と農山村等との交流を促し、地域間のコミュニティの形成を図ります。 【コミュニティ形成のイメージ】 都 市 農山村等の地域 1)既存住宅ストックの有効活用 2)都市と農山村等の交流を通じたコミュニティの形成 3)計画的な公営住宅の整備促進 施策メニュー

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3)計画的な公営住宅の整備促進 <現 状> ・端野自治区、常呂自治区、留辺蘂自治区においても、老朽化した市営住宅が多くな っており、建替えや改善が必要となっています。 ・平成 22 年3月に「北見市公営住宅等長寿命化計画」を策定し、これに基づき、計 画的に整備を進めています。 <実施方策> ●老朽化した市営住宅については、「北見市公営住宅等長寿命化計画」に基づき、計 画的に建替えや改善、用途廃止を進め、良好な住宅ストックの形成を図ります。

⑤ 住情報の充実 (重点施策1)

持ち家の取得や住宅関連制度の普及、公営住宅情報の充実並びに、UJIターンなど の都会からの移住者など、多様な居住ニーズに応じた住宅関連情報を容易に得られるよ う市のホームページにおける住宅関連情報の提供に関する機能の充実を図ります。 1)住宅関連制度に関する情報提供の充実(再掲) <現 状> ・現在、住宅に関する多くの制度があることから、住宅ローン減税や不動産取得税、 固定資産税の軽減措置など、各種住宅に関する制度を活用することにより、質の高 い住宅の取得意識を向上させることが必要です。 <実施方策> ●総合的な住宅関連情報提供のためのポータルサイト「Do住まい」等のインターネ ット化された住宅関連情報を市のホームページにリンクさせるなど、住宅関連制度 に関する情報提供の充実を図ります。 2)公営住宅情報の充実 <現 状> ・現在、北見市ではホームページにおいて、市営住宅の物件情報と入居申し込みの手 続き方法について掲載しています。 <実施方策> ●市のホームページにおいて、市営住宅の物件情報など内容の充実を図り情報化を推 進します。 1)住宅関連制度に関する情報提供の充実(再掲) 2)公営住宅情報の充実 3)移住促進に向けた情報提供の充実 施策メニュー

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3)移住促進に向けた情報提供の充実 <現 状> ・北見市では、UJIターンや2地域居住といった移住者の受け入れに積極的な市町 村が中心に設立した「北海道移住促進協議会」に参加しており、協議会のホームペ ージと移住に関する情報についてリンクするなどの連携を図っています。 ・また、移住者の相談に対応する総合的な窓口の「移住相談ワンストップ窓口」を設 置しています。 <実施方策> ●今後とも、ホームページを活用した情報発信や「移住相談ワンストップ窓口」を継 続し、移住希望者等へ地域の魅力を発信していきます。 【UJIターン】 UJIターンとは、下記の3つの総称です。 ・Uターンとは出身地から地域外へ進学や就職のために他の地域に出た後、出身地に戻ること。 ・Jターンとは、出身地から地域外へ進学や就職のために他の地域に出た後、出身地の近隣地域に 戻ること。 ・Iターンとは、出身地にかかわらず、住みたい地域を選択し、移り住むこと。 【2地域居住】 1つの地域に定住するのではなく、都市と田舎、日本と海外など、2つ以上の地域に複数の住まい を持ち暮らすことを意味し、2つの地域で居住する場合を限定して「2地域居住」と言います。 【北見市移住定住情報】 移住促進リーフレット 移住体験モニターツアーパンフレット

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1-2.まちなか居住の推進

① 民間賃貸住宅の建設促進

空き地、空き家所有者等による賃貸住宅の建設など、各種制度の普及などにより賃貸 住宅供給の促進を進めます。 また、高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)に基づくサービス付 き高齢者向け賃貸住宅(後述)へのリフォームなどを促します。 1)各種制度を活用した賃貸住宅の供給促進 <現 状> ・賃貸住宅建設を促進するためには、土地所有者が賃貸住宅の供給による土地活用に ついて関心を持つことが必要です。 ・賃貸住宅向けの制度として、空き家のある賃貸住宅改修費用の一部を助成する「住 宅セーフティネット整備推進事業(国補助)」や、住宅金融支援機構による新築賃 貸住宅向け融資制度及び、既存賃貸住宅やオフィスビルをサービス付き高齢者向け 賃貸住宅(後述)へのリフォームする融資制度があります。 <実施方策> ●賃貸住宅に関する制度の普及を図り、土地所有者や事業者の賃貸住宅建設への事業 意欲の喚起を促します。 【住宅金融支援機構における賃貸住宅融資】 ○サービス付き高齢者向け賃貸住宅建設融資 (借入対象)高齢者住まい法第5条第1項の既定による「サービス付き高齢者向け賃貸住宅の登録」 を受けた住宅のうち、 ・賃貸住宅部分の延床面積が建物全体の3/4以上 → 建物全体 ・賃貸住宅部分の延床面積が建物全体の3/4未満 → 賃貸住宅部分のみ ○省エネ賃貸住宅建設融資 (借入対象)①トップランナー基準相当の住宅 ②省エネルギー対策等級4の住宅 ③省エネルギー対策等級3を満たし、開口部において断熱性能が省エネルギー対策等級4 仕様の窓を使用した住宅 ※その他接道、配管設備、区画、床の遮音構造、空地の確保に関する基準を満たす。 上記のいずれかに該当する住宅のうち、 ・賃貸住宅部分の延床面積が建物全体の3/4以上 → 建物全体 ・賃貸住宅部分の延床面積が建物全体の3/4未満 → 賃貸住宅部分のみ 中心市街地の活性化を図るとともに、市民へ利便性が高く快適な住環境を提供できるよ う、既存建築物や空き地の活用、建て替えのなどの活性化、公的賃貸住宅や居住環境の整 備などにより、まちなか居住の推進に努めます。 課題9、11、14に対応 施策メニュー 1)各種制度を活用した賃貸住宅の供給促進

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○サービス付き高齢者向け賃貸住宅リフォーム融資 (借入対象)・サービス付き高齢者向け賃貸住宅のリフォーム ・サービス付き高齢者向け賃貸住宅とするためのリフォーム (借入対象工事) (住宅金融支援機構より)

② 公的賃貸住宅の供給 (重点施策2)

子育て世帯や高齢世帯など、多様な世代がまちなかに居住できるよう、借上公営住宅 など、民活型の公的賃貸住宅供給制度を活用した賃貸住宅の供給を促進するとともに、 広域的需要に対応した道営住宅の建設を推進するため、北海道と連携した取り組みを進 めます。 1)借上公営住宅の供給促進 <現 状> ・まちなかにおける賃貸住宅供給は、土地所有者など民間によるものが主体となりま すが、民間賃貸住宅の場合、家賃等から、若年単身者や中堅所得層等に入居階層が 限定されてしまう可能性があります。 ・北見市では、民間賃貸住宅を市が借り上げ、公営住宅として供給する借上市営住宅 の供給を平成 20 年度から行っており、現在までに 142 戸を供給しています。 <実施方策> ●今後とも、子育て期のファミリー世帯、高齢世帯など多様な世代がまちなかに居住 できるよう、借上市営住宅の供給を促進します。 1)借上公営住宅の供給促進 2)公的賃貸住宅の供給促進 施策メニュー

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【借上公営住宅制度の概要】 ・民間が建設する賃貸住宅に対して、住宅共用部分整備・共同施設整備・高齢者等向け設備設置費の 一部を国と市で補助し、市が市場家賃で20年間オーナーから一括で借り上げ、公営住宅として管理 し、公営住宅の入居基準を満たす者に転貸する制度です。 <北見市借上市営住宅 コーポガレリア> <北見市借上市営住宅制度の概要> 2)公的賃貸住宅の供給促進 <現 状> ・まちなかにおける公的賃貸住宅供給については、土地や建物の所有が民間であるこ とから、「地域優良賃貸住宅制度」など、既存建物の活用も含めた多様な手法によ る供給を検討する必要があります。 ・また、北海道とも連携を図りながら、広域的需要に対応したまちなか居住や子育て 支援など市の住宅施策推進のため、道営住宅の整備を進めています。 <実施方策> ●北海道と連携した道営住宅の整備に加えて、地域優良賃貸住宅など民間と連携した 取り組みを検討します。 【地域優良賃貸住宅制度】 ・高齢者世帯ほか、居住の安定に特に配慮が必要な世帯に対して良好な賃貸住宅の供給を促進するた め、整備等の助成や家賃の助成を行う制度です。

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③ 居住環境の整備推進

多様な世代が交流し、安心して暮らすことができるよう、地域コミュニティの活性化 を図るとともに、市民団体、業界団体、NPOなど各種団体の連携によるまちづくりの 推進など居住環境の整備を進めます。 1)中心市街地活性化との一体的な施策の推進 <現 状> ・まちなか居住は、中心市街地活性化の一環として、中心市街地の人口の回復と市民 への利便性の高い住環境の提供を行う施策です。 ・しかし、人口の回復と商店街等の活性化は、相互に関係しているため、賃貸住宅供 給と商店街等の活性化による利便性の向上を同時に進めていく必要があります。な お、平成 16 年度に策定した「北見市まちなか居住推進計画(後述)」については、 本計画に包含することとし、関連計画・施策等の動向を見据えながら、まちなか居 住を推進していきます。 <実施方策> ●中心市街地の活性化と一体となった施策の推進が図られるよう、関連施策との連絡 調整を行いながら事業を推進します。 2)各種団体との連携による効果的なまちなか居住の推進 <現 状> ・まちなか居住の推進は、土地所有者等による賃貸住宅供給が主体であり、民間事業 者や関係団体の役割が重要となります。 <実施方策> ●事業の推進にあたっては、関係する各種団体との連携を図り、効果的に事業を推進 します。 3)まちなか居住におけるコミュニティ活動の支援 <現 状> ・まちなかを居住地としてより魅力的なものとしていくためには、交通、商業、医療、 福祉等の利便性に加え、多様な世代が安心して暮らし、交流する環境づくりにより、 地域コミュニティの活性化が図られることが重要です。 ・北見市においては、市の生活支援サービスに加え、市内の各種NPOによる高齢者 への福祉サービスや子育て支援サービスが行われています。 <実施方策> ●まちなかにおいて、より充実した生活支援サービスの提供と良好な地域コミュニテ ィ形成が図られるよう、市民団体等による多様なコミュニティ活動に対する支援を 行います。 施策メニュー 1)中心市街地活性化との一体的な施策の推進 2)各種団体との連携による効果的なまちなか居住の推進 3)まちなか居住におけるコミュニティ活動の支援

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【コミュニティ活動の例】

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2-1.住宅セーフティネットとしての公営住宅の供給

① 住宅のセーフティネットとしての公営住宅の供給 (重点施策3)

公営住宅の供給にあたっては、シルバーハウジングや子育て支援向け住宅などの整備 と合わせて関係団体等と連携を図り、高齢者や子育て世帯などの生活を支える取り組み が行われるよう、関連する施策や福祉部局等との連携による総合的な住宅施策として取 り組みを進めます。 また、障がい者の自立の支援や、罹災等により緊急的に住宅に困窮する世帯に対する セーフティネットとして市営住宅の活用に努めます。 1)高齢者や子育て世帯などを支援する総合的な住宅施策の推進 <現 状> ・住宅確保要配慮者は、多様化、増加する傾向にあり、住宅のセーフティネットとし ての公営住宅の的確な供給が求められています。 ・高栄団地では、市営住宅が建替事業を実施しており、また、道営住宅は、シルバー ハウジングや子育て世帯向け住宅の整備を進めています。 <実施方策> ●高齢者向け住宅や子育て支援住宅などの供給や、サークル活動などの場となる集会 所の整備など、高齢者や子育て支援などに関連する施策や福祉部局等との連携によ り、総合的な住宅施策として取り組みを進めます。

基本目標2:誰もが安全に安心して暮らせる住まいづくり

公営住宅の供給にあたっては、高齢者福祉や子育て支援などの施策と連携した総合的な 住宅施策として進めるとともに、効果的・効率的な整備を進め、住宅のセーフティネット の形成に努めます。 課題5、6、7、12、13、14に対応 1)高齢者や子育て世帯などを支援する総合的な住宅施策の推進 2)借上公営住宅の供給促進(再掲) 3)公的賃貸住宅の供給促進(再掲) 施策メニュー

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2)借上公営住宅の供給促進(再掲) <現 状> ・まちなかにおける賃貸住宅供給は、土地所有者など民間によるものが主体となりま すが、民間賃貸住宅の場合、家賃等から、若年単身者や中堅所得層などに入居階層 が限定されてしまう可能性があります。 ・北見市では、民間賃貸住宅を市が借り上げ、公営住宅として供給する借上市営住宅 の供給を平成 20 年度から行っており、現在までに 142 戸を供給しています。 <実施方策> ●今後とも、子育て期のファミリー世帯、高齢世帯など多様な世代がまちなかに居住 できるよう、借上市営住宅の供給を促進します。 3)公的賃貸住宅の供給促進(再掲) <現 状> ・まちなかにおける公的賃貸住宅供給については、土地や建物の所有が民間であるこ とから、「地域優良賃貸住宅制度」など、既存建物の活用も含めた多様な手法によ る供給を検討する必要があります。 ・また、北海道とも連携を図りながら、広域的需要に対応したまちなか居住や子育て 支援など市の住宅施策推進のため、道営住宅の整備を進めています。 <実施方策> ●北海道と連携した道営住宅の整備に加えて、地域優良賃貸住宅など民間と連携した 取り組みを検討します。

② 効率的・効果的な公営住宅整備

公営住宅の建替事業、改善事業及び維持管理の総合的な計画である「公営住宅等長寿命 化計画」を見直し、計画的に公営住宅の整備や維持管理を進めるとともに、建て替えなど の実施にあたっては、地域や入居者の状況に応じた効率的・効果的な整備を進めます。 また、高額所得者等への対応を適切に行うことにより、住宅に困窮している本来の入 居資格者の入居機会の確保を進めます。 1)北見市公営住宅等長寿命化計画の見直し <現 状> ・北見市では、平成 22 年3月に「北見市公営住宅等長寿命化計画」を策定し、高栄 団地の建替えや他の団地の改善を計画的に進めてきました。 <実施方策> ●現在の「北見市公営住宅等長寿命化計画」は、平成 30 年度までの計画であること から、新たに平成 36 年度までの計画として見直しを実施します。 施策メニュー 1)北見市公営住宅等長寿命化計画の見直し 2)計画的な公営住宅の建替・改善事業の推進 3)高額所得者及び滞納者への適切な対応

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2)計画的な公営住宅の建替・改善事業の推進 <現 状> ・現在、北見市では「北見市公営住宅等長寿命化計画」に基づき、高栄団地の建替事 業などを進めていますが、築年数の経過によりその他にも建替・改善事業が必要な 団地が増加しています。 <実施方策> ●高栄団地の建替事業を継続的に推進するととともに、その他の団地についても「北 見市公営住宅等長寿命化計画」に基づき、地域や入居者の状況に応じた効率的・効 果的な建替・改善事業を推進し、耐用年数超過住宅の解消と整備水準の向上を図り ます。 【建替事業後の高栄団地】 3)高額所得者及び滞納者への適切な対応 <現 状> ・公営住宅の収入基準が平成 21 年度から引き下げられたことや、入居者の高齢化、 経済状況の悪化などにより、高額所得者や滞納者が増加することが予想されます。 <実施方策> ●高額所得者や滞納者に対しては、法に基づき必要な措置を進め、入居者の適正化を 図り、住宅に困窮する世帯に対する公営住宅の確保を図ります。

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2-2.子育てを支援する住宅・住環境の整備

① 安心して子育てできる環境づくり (重点施策4)

北見市次世代育成支援行動計画や、今後予定されている子ども・子育て支援新制度な どとの連携により、子供を安心して産み育てるための環境づくりを進めます。 また、公営住宅の整備にあたっては、子育て世帯に対する配慮を行うとともに、民間 賃貸住宅においても国や北海道の制度と連携し、入居の円滑化を図ります。 1)子育て支援施策と連携した総合的な住環境づくりの推進 <現 状> ・北見市では、「次世代育成支援行動計画」を策定し、子育て相談センター施設の充 実や子育てサークル育成支援など、地域における子育て支援サービスの充実などを 図っています。 <実施方策> ●子育て相談や保育サービスの充実、子育てサークルの育成支援など、子育て支援施 策との連携により総合的な住環境づくりに努めます。 2)良好なコミュニティを生む多世代交流の場の確保 <現 状> ・少子高齢社会にあっては、子供からお年寄りまで多世代が支え合う良好な地域コミ ュニティを形成していくことが必要です。 ・北見市では、地域の公園や集会施設の適切な維持管理や、借上市営住宅の一部に交 流スペースを設けるなど、地域住民が交流しやすい場の確保を図っています。 <実施方策> ●今後とも、地域住民や市民が集まり交流しやすい場を確保するなど、良好な地域コ ミュニティの形成を図ります。 北見市の未来を支える子供達が健全に育つよう、子育てに適した住宅の確保や安全な公 共空間の整備など、子育て支援施策と連携し、住宅・住環境づくりの面から子育てしやす い環境づくりに努めます。 課題6、9、10、12、13に対応 1)子育て支援施策と連携した総合的な住環境づくりの推進 2)良好なコミュニティを生む多世代交流の場の確保 3)公営住宅の子育て支援対策の充実 4)「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制度」の普及促進 施策メニュー

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3)公営住宅の子育て支援対策の充実 <現 状> ・北見市では、未就学児童のいる世帯の居住の安定を図るため、入居者資格における 収入基準の緩和措置を実施しています。 ・北見市では、平成 22 年度から公営住宅の抽選において多子世帯の優遇措置を実施 してします。 ・道営住宅高栄団地の整備にあたっては、子育て世帯向け住宅や集会所の整備を進め ています。 <実施方策> ●公営住宅の整備にあたって、子育て世帯向け住戸や多子世帯に配慮した住戸の供給 を検討するとともに、一部一般公募枠を確保することにより、子育て期の世帯が入 居しやすい環境を整えます。 4)「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制度」の普及促進 <現 状> ・北海道では、高齢者世帯、障がい者世帯、外国人世帯、子育て世帯の入居の円滑化 と安心できる賃貸借関係の構築を図るため、官民連携により「北海道あんしん賃貸 支援事業」を実施しています。 ・また、一般財団法人高齢者住宅財団では、賃貸住宅に入居する際の家賃債務を保証 する「家賃債務保証制度」を実施しています。 <実施方策> ●北海道や関係機関と連携し「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制 度」の普及を図り、子育て世帯等と賃貸住宅事業者の不安の解消を図ります。 【北海道あんしん賃貸支援事業の概要】 北海道あんしん賃貸支援事業は、子育て世帯等の民間賃貸住宅への入居を支援する事業です。北海道内の 子育て世帯等の入居を受け入れることとする民間賃貸住宅に関する情報や、入居者とオーナーが安心して賃 貸借契約を結んでもらえるよう、居住に関する各種サポート(居住支援サービス)の情報を提供します。 (北海道住生活基本計画より) 【家賃債務保証制度】 ・高齢者、障がい者、外国人、子育て世帯の入居を敬遠しないものとして、財団法人高齢者住宅財団 と家賃債務保証制度の利用に関する基本約定書を締結した賃貸住宅を対象とした制度です。 ・滞納家賃(共益費・管理費を含む)の場合、月額家賃の12ヵ月分に相当する額を限度に貸し主に対 して家賃債務保証を行います。

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② 子供に安全な公共空間の整備

公営住宅等において、遊具などの老朽化がみられる公園のリニューアルや多目的に利 用できる広場の設置など、子供が安全に遊ぶことができ、緑とふれあうことができる公 共空間の整備を進めます。 1)安全な子どもの遊び場の確保 <現 状> ・子育て環境をより整えるための施策として、子供の安全な遊び場の確保が有効であ るとされています。 <実施方策> ●公営住宅建替事業等における公園・広場の整備を進めることにより、安全な子供の 遊び場を確保します。 【公営住宅建替事業等における公園の整備】 2)安全な公共空間の整備 <現 状> ・子供は、通学や遊びなど、日常的に道路を利用しますが、自動車等により危険にさ らされることがあります。 <実施方策> ●交通安全施策と連携した子供に安全な公共空間の整備を図るとともに、公営住宅建 替事業等においても安全な緑道やポケットパークなどの整備を進めます。 【公営住宅建替事業等における公共空間の整備】 1)安全な子どもの遊び場の確保 2)安全な公共空間の整備 施策メニュー

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③ 適切な住み替えの支援

「一般社団法人移住・住み替え支援機構」などと連携し、より広い住宅を必要として いる子育て世帯や、広い住宅からより適正な規模の住宅を求める高齢世帯等の住み替え を支援します。 また、公営住宅においても、家族数の変化により3LDK等に単身や二人で住んでい る世帯等に対して適切な規模の住宅の整備を進めながら、世帯規模と住宅規模のミスマ ッチの解消に努めます。 1)住み替え制度の普及(再掲) <現 状> ・高齢者世帯や子育て世帯など、世帯人数と住宅の規模にミスマッチが生じており、 今後、増加する空き家や中古住宅を活用した住み替えしやすい環境の整備が課題と なっています。 <実施方策>

●一般社団法人移住・住み替え支援機構による「マイホーム借上げ制度」など、住み 替え制度の普及を図ります。 2)公営住宅の世帯規模に応じた整備 <現 状> ・入居の長期化による家族構成の変化から、高齢単身や二人世帯が多くなり、少人数 で3LDKなどの広い住宅に住む世帯規模と住宅規模のミスマッチが進んでいま す。 ・既存の市営住宅の入居者については、家族の増減に対応し再申し込みの特例措置を 設け住み替えを実施しています。 ・また、建替事業の実施にあたっては、世帯規模に応じた2DKから3LDKの型別 の整備を進め適正な規模の住宅への住み替えを実施しています。 <実施方策> ●今後とも、世帯規模に応じた住み替えや住宅の型別の整備を進め、適正な規模の住 宅への住み替えを進めます。 1)住み替え制度の普及(再掲) 2)公営住宅の世帯規模に応じた整備 施策メニュー

(22)

2-3.高齢者及び障がい者等の自立を支援する住宅・住環境の整備

① ユニバーサルデザインの住宅建設の促進

北海道、北方建築総合研究所など関係機関との連携によるセミナーの開催や市のホー ムページを活用した情報提供により、誰もが安全に暮らすことができるユニバーサルデ ザインの住宅建設を促進します。 1)ユニバーサルデザインの情報提供 <現 状> ・ユニバーサルデザインによる住宅づくりを促進するためには、市民にユニバーサル デザインの住宅づくりの知識を持ってもらい、その良さを理解してもらうことが重 要です。 <実施方策> ●ユニバーサルデザインに関する情報がある関係機関ホームページを市ホームページ にリンクさせるとともに、関係機関が実施しているセミナーを開催するなど、市民 のユニバーサルデザインの知識の向上とユニバーサルデザインの住宅づくりの意識 の向上を図ります。 2)ユニバーサルデザインに配慮した公営住宅の整備 <現 状> ・公営住宅は、高齢者や子育て期の世帯の需要が高く、高齢者や幼児の不慮の事故を 防止するための安全性が求められます。 ・市営住宅においては、北海道が策定した「北海道ユニバーサルデザイン公営住宅整 備指針」に基づき、平成 21 年度から整備を進めています。 <実施方策> ●今後とも、「北海道ユニバーサルデザイン公営住宅整備指針」を活用しながらユニ バーサルデザインの視点に立った市営住宅の整備を進めます。 高齢者や障がい者などが住み慣れた住宅や地域で自立して暮らし続けられるよう、住 宅・住環境のバリアフリー化や、ユニバーサルデザイン化に努めるとともに、福祉施策と 連携し、高齢者や障がい者などが安心して住み続けられる環境づくりに努めます。 課題5、8、9、10、12、13に対応 施策メニュー 1)ユニバーサルデザインの情報提供 2)ユニバーサルデザインに配慮した公営住宅の整備

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【北海道ユニバーサルデザイン公営住宅整備指針の概要】 ・目的:北海道では北海道公営住宅安心居住推進方針に基づき、ユニバーサルデザイン(以下「UD 」という)に配慮した公営住宅の整備を推進しています。「北海道住生活基本計画」では、住 宅におけるUDの普及促進を前期5箇年の重点施策に位置付け、UDに配慮した公営住宅の 整備を推進しており、今後、より一層の推進を図ることを目的としています。 ・整備目標 自活性能の向上:あらかじめバリアを除いたシンプルなつくり ・住宅内部に段差等のバリアがなく、安全に移動できること ・シンプルで使いやすい平面計画とすること ・操作が解りやすく使いやすい住宅設備とすること 介護性能の向上:在宅介護にも配慮した暮らしやすい部屋の広さを確保 ・主寝室や便所について介助に支障のない広さを確保すること ・住戸内や共用部分について車イスでの移動に支障のないこと 多様性への対応:多様な住まい方に対応できる柔軟性への配慮 ・多様な世帯が暮らしやすい平面計画とすること ・居室や収納の使い方等の柔軟性を高めること

② 高齢者等の賃貸住宅制度の普及

高齢者が円滑に賃貸住宅を確保できるように「サービス付き高齢者向け住宅」の供給 及び各種制度の普及を促進するとともに、障がい者や外国人などについても「北海道あ んしん賃貸支援事業」と連携し、入居の円滑化を図ります。 1)「サービス付き高齢者向け住宅」の供給促進 <現 状> ・国は、高齢者の居住の安定を確保するため、平成 23 年度に「高齢者の居住の安定 確保に関する法律(通称:高齢者住まい法)」を改正して、民間の供給する「サー ビス付き高齢者向け住宅」の登録制度を設けて、取り組みを強化しています。 ・北海道では、登録戸数を平成 32 年度までに10,000戸とする目標を立てていま す。 ・平成 23 年度に制度化された「サービス付き高齢者向け住宅」は北見自治区を中心 に供給が進んでおり、高齢化の進展に伴い、さらなる供給が期待されています。 <実施方策> ●北海道と連携しながら、事業者向けの説明会等により登録制度や各種支援制度、税 制制度の普及啓発を図り、「サービス付き高齢者向け住宅」の供給促進を図ります。 1)「サービス付き高齢者向け住宅」の供給促進 2)「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制度」の普及促進(再掲) 3)「終身建物賃貸借制度」の普及促進 施策メニュー

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【サービス付き高齢者向け住宅】 ・サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者の暮らしを支援するサービスの付いたバリアフリー住宅 です。 平成23年の「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正により創 設された登録制度で、都道府県・政令市・中核市の窓口で事業者が登録を行うことによって、家賃 やサービスなど住宅に関する情報が公開されます。 (参考 (財)高齢者住宅財団ホームページ、(社)すまいづくりまちづくりセンター連合会ホームページ) 2)「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制度」の普及促進(再掲) <現 状> ・北海道では、高齢者世帯、障がい者世帯、外国人世帯、子育て世帯の入居の円滑化 と安心できる賃貸借関係の構築を図るため、官民連携により「北海道あんしん賃貸 支援事業」を実施しています。 ●また、一般財団法人高齢者住宅財団では、賃貸住宅に入居する際の家賃債務を保証 する「家賃債務保証制度」を実施しています。 <実施方策> ●北海道や関係機関と連携し「北海道あんしん賃貸支援事業」及び「家賃債務保証制 度」の普及を図り、子育て世帯等と賃貸住宅事業者の不安の解消を図ります。 【北海道あんしん賃貸支援事業の概要】 北海道あんしん賃貸支援事業は、子育て世帯等の民間賃貸住宅への入居を支援する事業です。北海 道内の子育て世帯等の入居を受け入れることとする民間賃貸住宅に関する情報や、入居者とオーナー が安心して賃貸借契約を結んでもらえるよう、居住に関する各種サポート(居住支援サービス)の情 報を提供します。 (北海道住生活基本計画より)

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【家賃債務保証制度】 ・高齢者、障がい者、外国人、子育て世帯の入居を敬遠しないものとして、財団法人高齢者住宅財団 と家賃債務保証制度の利用に関する基本約定書を締結した賃貸住宅を対象とした制度です。 ・滞納家賃(共益費・管理費を含む)の場合、月額家賃の12ヵ月分に相当する額を限度に貸し主に対 して家賃債務保証を行います。 3)「終身建物賃貸借制度」の普及促進 <現 状> ・民間賃貸住宅に居住する高齢者にとって、貸主の都合により退去させられることが ないかが不安になります。 ・この対策として、高齢者居住法に基づき、バリアフリー化された住宅を高齢者の終 身にわたって賃貸する「終身建物賃貸借制度」ができました。 <実施方策> ●「終身建物賃貸借制度」の普及を図り、高齢者が安心して住み続けられる環境づく りを行います。 【終身建物賃貸借制度の概要】 ・高齢者居住法に基づき、バリアフリー化された住宅を高齢者の終身にわたって賃貸する事業を行う 場合、契約に賃借人が死亡したときに終了する旨を定めることができます。また、賃借人の死亡後 も同居者が継続して居住することができます。 ((財)高齢者住宅財団パンフレットより)

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③ 高齢者等が安心して生活、活動できる環境づくり (重点施策5)

介護保険事業の住宅改修費助成制度や高齢者・障がい者住宅整備資金貸付制度の利用 促進、相談窓口の充実などを図るとともに、公営住宅においては、シルバーハウジング の供給や、各年齢層がバランスよく居住するコミュニティの誘導に努めるとともに、市 民団体、業界団体、NPOなど各種団体との連携により多世代が交流できる場の確保に 努め、公共空間のバリアフリー化や北海道福祉のまちづくり条例に基づく整備などによ り、高齢者などが活動しやすい環境づくりを進めます。 1)福祉施策と連携した安心居住の推進 <現 状> ・高齢者等の住宅生活上の不安材料として、万が一の事故が生じた場合の外部への通 報や冬期における玄関先などの除雪などがあります。 ・北見市では、緊急通報システム設置事業、除雪サービス事業、ひとり暮らし高齢者 世帯等除雪地域活動支援・普及事業を実施しています。 <実施方策> ●緊急通報システム設置事業、除雪サービス事業、ひとり暮らし高齢者世帯等除雪地 域活動支援・普及事業等の普及により、高齢者等の不安の解消と生活支援を図りま す。 【北見市の福祉サービス(居住関係)】 ○緊急通報システム設置 急病、火災、ガス漏れなどの際に、民間の緊急通報受信センターにつながる緊急通報システムを 設置し、在宅生活における緊急時の救助態勢を整備します。 ・対 象: ①65歳以上のひとり暮らしの虚弱な高齢者で、通院もしくは服薬にて病気の治療を受けており、 心臓疾患、脳疾患、関節疾患、特定疾患等の既往歴があり、緊急時に機敏に行動することが困難 な方 ②ひとり暮らしの重度身体障がい者で、緊急時に機敏に行動することが困難な方 ・利用者設置負担・無料 ○除雪サービス 除雪作業が困難な高齢者に対して、除雪サービスを行います。 ・対 象:65歳以上のひとり暮らし高齢者、または高齢者・障害者のみの世帯などで、市内に身内 がいない方、または市内に身内がいても遠距離等のため支援が困難な世帯 ・内 容:一定以上の積雪の際に、自宅玄関から公道までの除雪を行います。(排雪は行いません) ・利用者負担:無料 1)福祉施策と連携した安心居住の推進 2)各種貸付・助成制度による住宅改修の促進 3)良好なコミュニティを生む多世代交流の場の確保(再掲) 4)高齢者・障がい者に配慮した公営住宅の整備 施策メニュー

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2)各種貸付・助成制度による住宅改修の促進 <現 状> ・高齢者・障がい者住宅整備資金貸付制度 60 歳以上の高齢者等要件を満たす対象者に、1件 240 万円を上限に高齢者または 身体障がい者の居室の増改築や、バリアフリー化を図るために必要な整備資金を無 利子で貸付しています。 ・介護保険住宅改修費助成制度 介護保険制度に基づき、1件あたり限度額 20 万円を上限に、既存の浴室、便所、 玄関等について対象者が使用する部分に助成しています。 ・身体障がい者手帳所持者住宅改修費助成制度 障害者総合支援法に基づき、身体障がい者手帳を所持する対象者に1件あたり限度 額 20 万円を上限に住宅改修費を助成しています。 <実施方策> ●今後とも、これらの制度の普及を図るとともに、ホームヘルパーやケアマネージャ ー、建築関係者の連携を促進し、有効な改修を進めるよう努めます。 3)良好なコミュニティを生む多世代交流の場の確保(再掲) <現 状> ・少子高齢社会にあっては、子供からお年寄りまで多世代が支え合う良好な地域コミ ュニティを形成していくことが必要です。 ・北見市では、地域の公園や集会施設の適切な維持管理や、借上市営住宅の一部に交 流スペースを設けるなど、地域住民が交流しやすい場の確保を図っています。 ・また、高齢者等が社会の一員として、活発に活動するためには、住宅のバリアフリ ー化のみならず、道路、公共的な建物等の公共空間もバリアフリー化されている必 要があります。 <実施方策> ●今後とも、地域住民や市民が集まり交流しやすい場を確保するとともに、NPO等 各種団体との連携により良好な地域コミュニティの形成を図ります。 ●道路、公園など都市計画整備事業、市道の改良事業等において、段差の解消、休憩 施設の設置などバリアフリー化に配慮するとともに、北海道福祉のまちづくり条例 に基づき、公共施設のバリアフリー化を進めます。

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4)高齢者・障がい者に配慮した公営住宅の整備 <現 状> ・北見市では、市営住宅のうち、特に高齢者等が安全で住みやすく、生き生きとして 過ごしていただくため、平成 16 年度に高栄団地においてシルバーハウジングの整 備をしています。 ・また、新たに、北海道が高栄団地において道営住宅のシルバーハウジングの整備を 進めています。 <実施方策> ●今後とも、地域の実情に応じたシルバーハウジングの検討やユニバーサルデザイン による公営住宅の整備を促進し、高齢者や障がい者に配慮した公営住宅の整備を進 めます。 【高栄団地シルバーハウジングにおける活動状況の例】 <LSAによる声掛けの状況> <入居者によるコミュニティ活動の状況>

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3-1.自然環境と調和する住宅・住環境づくり

① 良好な景観の保全・育成の推進

多くの市民が景観の大切さを認識し、守り、育み、創造する活動を継続的に行ってい くことが重要であるため、景観まちづくりの普及啓発を図るとともに、市民、事業者等 による活発な景観まちづくり活動へ展開するための支援を行います。 1)景観まちづくりの普及啓発 <現 状> ・北見市では、景観まちづくりセミナー、ワークショップなどを実施し、景観まちづ くりの普及啓発を図っています。 ・また、平成27年度の施行に向けて「(仮称)北見市景観条例」及び「北見市景観 計画」の策定を進めています。 <実施方策> ●今後とも、景観まちづくりフォーラムなどの実施や、パンフレットやホームページ など様々な媒体を通し、良好な景観の魅力を情報発信し、景観まちづくりの普及啓 発を図ります。 【景観まちづくりの普及啓発(例)】 <北見市景観フォトコンテスト> <景観まちづくりセミナー> <ワークショップ> 2)景観まちづくり活動への支援 <現 状> ・市内には、市民や事業者、NPO など多様な活動団体が景観形成の取り組みを行って おり、市民、事業者、行政が協働しながら景観まちづくりを進めていくことが望ま れています。 <実施方策> ●活動実態の把握と活動支援や、景観まちづくりに寄与している市民等の取組、建築 物等について表彰する制度を設け、景観まちづくり活動への支援を行います。

基本目標3:環境循環型社会の実現に向けた住まいづくり

恵まれた自然環境や景観を住宅づくりや住環境づくりに活かすため、良好な景観の保 全・育成の推進や、住宅地の緑化の推進に努めます。 課題1に対応 施策メニュー 1)景観まちづくりの普及啓発 2)景観まちづくり活動への支援

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② 住宅地の緑化の推進

地域住民との協働による公共空間での花づくり、個々の住宅敷地における庭づくり、 公共施設や公営住宅団地内での植樹、植栽及び既存樹木の適正な保全など、住宅地の緑 化を進めます。 1)市民との協働による緑化の促進 <現 状> ・北見市では、50 年以上の伝統のある「菊まつり」の開催や、緑とのふれあいや普 及のための施設「緑のセンター」など、花と緑のまちづくりが進められてきていま す。 ・住宅地における公共空間の緑化としては、町内会活動の一環として、街路花壇にお ける植樹や花づくりなどの活動を行っています。 ・また、北見市では、「北見市緑づくり計画」を策定し、これに基づく各種の緑化施 策を推進しています。 <実施方策> ●今後とも、このような活動や施策を継続推進し、市民との協働による住宅地におけ る公共空間の緑化を促進します。 【花と緑のまちづくり(例)】 <菊まつりポスター> <緑のセンター> 2)公営住宅団地における適正な緑化の推進 <現 状> ・公営住宅団地内の緑化は、北見市緑づくり計画に位置づけられているほか、北海道 が作成した「北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針」において、緑被率 20%の 確保が求められています。 <実施方策> ●今後とも、これらの計画や指針に基づき、公営住宅の建替事業等を通じて公営住宅 団地内の緑化を推進するとともに、緑地の適正な保全を行います。 施策メニュー 1)市民との協働による緑化の促進 2)公営住宅団地における適正な緑化の推進

(31)

3-2.環境に配慮した快適な住宅・住環境づくり

① 新エネルギー・省エネルギーの推進

北見市の地域特性を活かした環境にやさしい太陽エネルギーの利用や、その他の新エ ネルギーの活用について、市民への啓発普及や設置の支援を行い、住宅における新エネ ルギーなどの普及に努めます。 1)新エネルギー・省エネルギーの推進 <現 状> ・地方で暮らす私たちも深刻なエネルギー問題に直面する今日、国や北海道のエネル ギー施策の動向を見極めつつ、地域が主体的に取り組むことが可能な新エネルギ ー・省エネルギー施策を進めていく必要があります。 <実施方策> ●北見市新エネルギー・省エネルギービジョンに基づき、市民・事業者へ各種情報を 提供し、新エネルギー・省エネルギーに関する関心を換気するとともに、環境負荷 の低減など、環境意識の啓発を推進します。 2)各種制度を活用した太陽エネルギーなどの利用促進 <現 状> ・北見市では、太陽エネルギーを利用したシステムの設置を支援するため、「北見市 住宅用太陽光発電システム導入費補助制度」を設けています。 ・また、木質ペレットストーブ及びボイラーの設置を支援するため、「木質ペレット ストーブ等導入支援事業」を実施しています。 <実施方策> ●今後とも、これらの助成制度を促進し、太陽エネルギー利用や木質バイオマスなど、 新エネルギーの導入を推進します。 【北見市住宅用太陽光発電システム導入費補助制度の概要】 ・北見市内の住宅に太陽光発電システムを設置する者、又は建売住宅供給者等 から太陽光発電システム付の住宅(新築に限る)を購入する者に対して別に 定める用件を満たすことを前提に、予算の範囲内で補助金を交付します。 ・2kw以上10kw未満のシステムに対し、定額6万円を補助します。 【木質ペレットストーブ等導入支援事業の概要】 ○申込対象 ・北見市内に居住し、市内の住宅や事業所等に木質ペレットストーブ等を購入し設置できる方 ・木質ペレットストーブ等の使用状況等について市が依頼する普及活動に協力できる方 ○助成額 購入及び設置に要する税抜価格の2分の1以内で、ストーブ20万円、ボイラー100万円が上限 地球規模の環境問題に配慮し、省エネルギーの実践と新エネルギーの推進を踏まえ、環 境に配慮した機器の普及や、地域材の利用促進を通じた環境負荷の低減に配慮した住宅・ 住環境の整備に努めます。 課題1、3、8、12に対応 施策メニュー 1)新エネルギー・省エネルギーの推進 2)各種制度を活用した太陽エネルギーなどの利用促進

(32)

② 環境に配慮した設備機器の普及

環境負荷の低減に配慮した設備機器の普及を支援するとともに、合併処理浄化槽を設 置することによる環境保全や、廃棄物の減量手段としての生ゴミの処理機の購入助成を 行うなど、環境に配慮した住環境づくり努めます。 1)各種助成制度の利用促進 <現 状> ・北見市では、合併処理浄化槽の設置、生ごみ処理機(微生物分解型、温風乾燥型、 破砕処理型)購入の助成を実施しています。 ・経済産業省によるエネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS 補助金制 度)等各種補助金等の利用促進を図ることが必要です。 <実施方策> ●今後とも、これらの助成制度の利用の促進や国等の制度の普及を図り、環境負荷の 低減を図ります。 【北見市生ごみ処理機購入助成制度の概要】 ○申込対象 ・北見市内に居住する方で、原則として、過去に助成を受けていない世帯 ・北見市内の販売店から購入 ○助成額 購入価格(消費税抜)の2分の1以内で、上限2万円 【エネルギー管理システム(HEMS)】 ・HEMS(Home Energy Management

System)は、IT技術の活用により、人にか わって家電機器などの最適運転や、エネル ギー使用状況をリアルタイムで表示するな ど、家庭におけるエネルギー管理を支援す るシステムのことです。 ・HEMS(ヘムス)により電力の使用を効率 化でき、節電やCO2削減に役立ちます。 HEMSのイメージ 2)環境負荷の低減に配慮した設備機器の助成制度の実施 <現 状> ・ヒートポンプ給湯器など環境に配慮した機器販売はされているものの、設置費用は 一般の機器と比べて割高な状況であることから、導入を促進するための助成制度が 求められています。 <実施方策> ●省電力や低炭素化などに配慮された設備機器導入の助成制度を実施し、環境負荷の 低減を図ります。 【ヒートポンプ】 少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技 術のこと。身の回りにある冷蔵庫やエアコン、温水式暖房、給湯器などに利用されている。 1)各種助成制度の利用促進 2)環境負荷の低減に配慮した設備機器の助成制度の実施 施策メニュー

(33)

③ 地域材の利用の促進 (重点施策6)

北見市の豊富な森林資源を活かした地場産材を活用した住宅の普及を推進するととも に、「北見市地域材利用推進方針」に基づき、地場産材を活用した木造公営住宅の供給 を推進するなど、地域の資源の有効活用を図り、地域材の利用の普及促進に努めます。 1)木材等地域の資源を活用した住宅建設の促進 <現 状> ・近年、CO2 排出量の削減や地元産業の活性化から、木材の地産地消の考え方が注目 されるなか、北見市には住宅建設の材料となる森林資源が豊富にあることから、地 場産材を住宅建設に活用する必要があります。 <実施方策> ●地場産材を環境にやさしい建築材として活用を図るため、「北の木の家づくり」な ど北海道と連携し、地域の資源を活用した住宅の建設を促進します。 2)地域材を活用した公営住宅の建設 <現 状> ・地域材を積極的に活用した木造公営住宅の建設を推進していくことは、地域経済の 活性化や地域の工務店の技術力の向上及び低炭素社会の実現に貢献するものです。 ・北海道においても、地域材を積極的に活用した木造道営住宅の建設を促進するため 平成 23 年度に「新たな木造道営住宅推進方針」を策定しています。 <実施方策> ●市営住宅の建設においては、「北見市地域材利用推進方針」に基づき、地域材や構 造等を鑑み、地域材を活用した公営住宅の建設を促進します。 【木造市営住宅の例】 <留辺蘂松山団地住棟外観> <留辺蘂松山団地住戸内部> 施策メニュー 1)木材等地域の資源を活用した住宅建設の促進 2)地域材を活用した公営住宅の建設

(34)

4-1.質の高い住宅づくり

① 質の高い持ち家建設の普及

市のホームページなどを活用し、ユニバーサルデザイン、積雪寒冷への対応、耐震対 策・防火対策など住宅性能に関する情報や、北方型住宅、長期優良住宅、住宅性能表示 制度など各種制度に関する情報を提供し普及に努めます。 1)「北方型住宅」の普及促進 <現 状> ・北海道における住宅は、積雪寒冷への対応技術の向上の過程において様々な住宅形 態を生んできましたが、北海道から「北方型住宅」が提唱され、北海道の暮らしに ふさわしい住宅として、その普及が取り組まれてきました。 ・平成 20 年度には、北方型住宅の性能等をさらに進化させた「北方型住宅ECO」 が提案され、国土交通省の超長期住宅先導的モデル事業に採択されました。 <実施方策> ●北海道や関係機関と連携し、北方型住宅の普及を進め質の高い住宅建設を促進しま す。 2)「住宅性能表示制度」の普及促進 <現 状> ・平成 12 年、質の良い住宅を安心して取得できるよう「住宅の品質確保の促進等に 関する法律(略称:住宅品確法)」が制定されました。 ・「住宅性能表示」は、住宅性能を第3者機関がチェックし評価することで、トラブ ルへの対応、住宅の性能の把握、安心した売買、適切な維持管理に役立つ制度です。 <実施方策> ●「住宅性能表示制度」の活用を市民や住宅産業関係者に普及を進め、質の高い住宅 建設を促します。

基本目標4:良質な住宅ストックの形成と活用

今後、建設される住宅が、将来にわたり良質な住宅ストックとして維持活用されるよう、 質の高い住宅づくりの奨励、地域の住宅産業の技術向上支援、及び耐震化の促進に努めま す。 課題2、7、9に対応 1)「北方型住宅」の普及促進 2)「住宅性能表示制度」の普及促進 3)「長期優良住宅」及び「低炭素建築物」の認定の普及促進 施策メニュー

(35)

【住宅性能表示制度の概要】 ○住まいの性能が等級や数値で表示 「地震などに対する 強さ」「火災に対する 安全性」「省エネルギ ー対策」など10分野の 性能項目について、等 級や数値で表示してお り、外見から判断でき ない建物の性能の違い を理解することができ ます。 ○第三者機関の評価員が性能を評価 評価は、国土交通大臣に登録を行 った登録住宅性能評価機関に所属す る評価員が行います。検査は一般的 に、設計段階(設計住宅性能評価) と建設工事・完成段階(建設住宅性 能評価)の4回です。 ○トラブル対応の流れ 建設住宅性能評価を受けると、その住宅の請負契約又は売買契約に関連するトラブルが起きても国 土交通大臣が指定した「指定住宅紛争処理機関」が対応します。 (一般社団法人 住宅性能評価・表示協会ホームページより)

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3)「長期優良住宅」及び「低炭素建築物」の認定の普及促進 <現 状> ・平成 21 年6月施行の「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」により、一定の 基準を満たした長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた長期優 良住宅は、所管行政庁(都道府県知事又は市町村長)が認定し、税制面での優遇な どを受けられます。 ・また、平成 24 年 12 月施行の「都市の低炭素化の促進に関する法律」により、市 街化区域内等の低炭素化のための措置が講じられた建築物について、低炭素建築物 の認定を行い、容積の緩和や税制優遇措置の対象となります。 <実施方策> ●各種パンフレットや広報等を通し、両制度の周知を図り、認定建物の普及を図りま す。 【長期優良住宅の概要】 長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するために、大きく分けて以下のような措置が 講じられ、所管行政庁(都道府県、市または区)に認定申請を行い、長期優良住宅としての認定を受 けた住宅を指します。 ①長期に使用するための構造及び設備を有していること ②居住環境等への配慮を行っていること ③一定面積以上の住戸面積を有していること ④維持保全の期間、方法を定めていること 上記のうち①は建築物に関する技術的な基準で構成されており、その多くは住宅の品質確保の促進 等に関する法律に基づく住宅性能表示制度の基準を準用しています。 (一般社団法人 住宅性能評価・表示協会ホームページより) 【低炭素建築物の概要】 低炭素建築物とは、二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物で、所管行政庁(都道府県、市又は区) が認定を行うものです。認定の対象は、市街化区域等内における以下であることが定められています。 低炭素建築物新築等の計画の認定を受けるためには、低炭素化のための建築物の新築等計画を作成 して所管行政庁へ認定申請します。 ○低炭素建築物新築等の計画の認定 (一般社団法人 住宅性能評価・表示協会ホームページより)

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② 質の高い賃貸住宅の促進

住宅の床面積の規模、積雪寒冷への対応、ユニバーサルデザイン、駐車場の確保など、 良好な居住環境の賃貸住宅建設を促進するため、住宅性能表示制度などの各種制度の普 及に努めます。 1)「住宅性能表示制度」の普及促進(再掲) <現 状> ・住宅品確法の住宅性能表示制度は、共同住宅や既存住宅にも活用できる制度です。 ・この制度が賃貸住宅においても普及することにより、各物件の性能が比べやすくな り、賃貸住宅を探す人に安心感を与えます。 <実施方策> ●「住宅性能表示制度」の活用を市民や住宅産業関係者に普及を進め、質の高い賃貸 住宅の建設促進と公正な賃貸住宅市場の形成を促進します。 2)各種制度を活用した賃貸住宅の供給促進(再掲) <現 状> ・賃貸住宅建設を促進するためには、土地所有者が賃貸住宅の供給による土地活用に ついて関心を持つことが必要です。 ・賃貸住宅向けの制度として、空き家のある賃貸住宅改修費用の一部を助成する「住 宅セーフティネット整備推進事業(国補助)」や、住宅金融支援機構による新築賃 貸住宅向け融資制度及び、既存賃貸住宅やオフィスビルをサービス付き高齢者向け 賃貸住宅へのリフォームする融資制度があります。 <実施方策> ●賃貸住宅に関する制度の普及を図り、土地所有者や事業者の賃貸住宅建設への事業 意欲の喚起を促します。 3)「低炭素建築物」の認定の普及 <現 状> ・平成 24 年 12 月施行の「都市の低炭素化の促進に関する法律」により、市街化区 域内の低炭素化のための措置が講じられた建築物について、低炭素建築物の認定を 行い、容積の緩和や税制優遇措置の対象となります。 <実施方策> ●各種パンフレットや広報等を通し、制度の周知を図り、認定建物の普及を図ります。 施策メニュー 1)「住宅性能表示制度」の普及促進(再掲) 2)各種制度を活用した賃貸住宅の供給促進(再掲) 3)「低炭素建築物」の認定の普及

図 6-2-3  まちなか居住推進エリア  (3)まちなか住宅のイメージ    ①  都市機能複合型まちなか住宅  建物の整備方針  ・高層の集合住宅を基本とし、低層階には利便施設や生活交流施設など、まちの賑わいに寄与 する機能を導入する。  ・住棟及び住棟まわりは、通りの賑わいや連続性に配慮した仕様とするとともに、ユニバーサルデ ザイン、環境共生、緑化、周辺の街並みとの調和を図る。  ・住棟内に入居者同士の交流の場となる集会スペースなどを設ける。  ・住戸のタイプは、良好なコミュニティ形成に配慮し、多様な

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台地 洪積層、赤土が厚く堆積、一 戸建て住宅と住宅団地が多 く公園緑地にも恵まれている 低地

対策等の実施に際し、物資供給事業者等の協力を得ること を必要とする事態に備え、

2-2 再エネ電力割合の高い電力供給事業者の拡大の誘導 2-3 多様な再エネ電力メニューから選択できる環境の整備