2016年
目
次
• 税関を巡る状況について
• 税関における収納額等の推移
• 不正薬物の密輸摘発状況
• 知的財産侵害物品の輸入差止実績
• 関税局・税関による「関税技術協力」
• 品目分類にかかる国際会議の場における議論
• WTO、EPA/FTA
TPP協定
• 文書による事前教示
• AEO制度
• 2016年度(平成28年度)関税改正
• 輸出入申告官署の自由化について
• 電子化・ペーパーレス化の取組
• 第6次NACCS更改
(別冊)
•
貿易動向
•
神戸港におけるコンテナ貨物取扱量等の推移
•
県別積卸・貿易額
・・・ 1
・・・ 2
・・・ 3
・・・10
・・・14
・・・16
・・・18
・・・21
・・・27
・・・28
・・・32
・・・33
・・・38
・・・39
・・・ 1
・・・ 3
・・・ 4
税関を巡る状況について
【税関業務の現状】
● 入国者数
(万人)
1,915
→ 3,121 (+ 63.0%)
● 輸入申告件数 (万件) 1,439
→ 2,352 (+63.5%)
● 訪日外客数 (万人)
521
→ 1,341 (+157.3%)
● 税関定員
(人)
8,334
→ 8,846 (+ 6.1%)
・ 2020年(平成32年)に向けて、政府一丸、官民一体となって、訪日需要の創出と「2000万人時代」への万全の備えを速やかに
(2003年) (2014年)
(2003年) (2014年)
(2003年) (2014年)
(2003年度) (2015年度)
90.0 100.0 110.0 120.0 130.0 140.0 150.0 160.0 170.0 2003年 2005年 2007年 2009年 2011年 2013年 2015年税関における主要業務量と定員の推移
定員 (106.1) 入国者数 (163.0) 輸入申告件数 (163.5) (2003年:指数100) 653隻○ 平成26年度の税関における収納額は、約8.9兆円であり、前年度より増加(前年度比36.6%増)。
○ 内訳は、消費税及び地方消費税(6.6兆円)、その他内国消費税(1.2兆円)、関税(1.1兆円)等と
なっている。
○ 税関における収納額は、租税及び印紙収入(国税)の約15.4%に相当し、重要な役割を担って
いる。
○ 消費税率の引き上げにより、税関における収納額は今後さらに増加。
税関における収納額等の推移
<税関収納額の推移>
<租税及び印紙収入(国税)に
対する収納税額割合の推移>
○
不正薬物全体の摘発件数は1,896件(前年比約4.9倍)、押収量は約519㎏(前年比18%減)と、“5年連続で
500kgを超える” など、依然として深刻な状況。
○
指定薬物(いわゆる危険ドラッグ)は、平成27年4月、関税法上の「輸入してはならない貨物」に追加。摘発件
数は1,462件と不正薬物全体の約8割を占め、押収量は約37kgを記録した。
○
覚醒剤は、摘発件数が83件(前年比52%減)、押収量は約422kg(前年比23%減)と、いずれも減少した。
年 種 類 前 年 比 件 185 141 154 174 83 48% kg 402 482 859 549 422 77% 件 71 82 66 99 122 123% kg 57 132 13 74 34 45% 件 2 - 1 - - -kg 4 - 0 - - -件 37 46 128 91 213 234% kg 44 11 135 6 26 402% 千 錠 5 4 17 2 1 57% 件 6 3 3 2 2 100% kg 3 1 4 0 2 3984.2倍 件 9 7 10 10 8 80% kg 38 9 127 2 18 935% 件 4 5 6 5 23 460% kg 2 0 3 0 0 33.6倍 千 錠 0 0 0 0 0 142% 件 1 8 5 7 12 171% kg 0 0 0 1 4 379% 件 17 23 104 67 168 251% kg 1 0 1 3 2 45% 千 錠 5 4 17 2 1 55% 件 31 39 33 26 16 62% kg 2 - 0 - 0 全 増 千 錠 13 12 10 9 7 79% 件 - - - - 1,462 全 増 kg - - - - 37 全 増 件 326 308 382 390 1,896 486% kg 509 626 1,007 630 519 82% 千 錠 18 16 27 11 8 74% そ の 他 麻 薬 向 精 神 薬 指 定 薬 物 合 計 平 成 23年 大 麻 M D M A 等 ケ タ ミ ン あ へ ん 麻 薬 ヘ ロ イ ン コ カ イ ン 平 成 24年 平 成 25年 平 成 26年 平 成 27年 覚 醒 剤主な不正薬物の摘発実績
不正薬物の密輸摘発状況
覚醒剤の国内押収量全体に占める
密輸押収量の割合(平成22年~26年累計)
(注)1 密輸押収量には、税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他、警察等 他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与したものに係る押収量を含む。 2 警察庁、財務省(関税局調査課)、厚生労働省、海上保安庁(内閣府集計)調べ99.8%
0.2%
2, 545kg
128
236
539
261
328
22
18
19
16
18
100
200
300
400
500
600
5
10
15
20
25
30
(押収量:㎏) (摘発件数:件)商業貨物等による覚醒剤の密輸入
押収量 件数休暇のため下船した船舶乗組員(ナイジェリア人)が
リュックサック内に覚醒剤を隠匿(水島港)
覚醒剤
約6kg
末端価格 約4.2億円
使用回数 約20万回分
船舶乗組員
商業貨物
覚醒剤
約44㎏
末端価格 約30.8億円
使用回数 約147万回分
ガスボンベ5本内に覚醒剤を隠匿
(メキシコ⇒成田空港)
木製まな板内に大麻樹脂を隠匿
(米国⇒大阪外郵)
大麻樹脂
約1㎏
末端価格 約800万円
使用回数 約1万回分
国際郵便物
SP貨物
小口急送貨物(SP貨物)内に覚醒剤を隠匿
(タイ⇒成田)
覚醒剤
約2㎏
末端価格 約1.4億円
使用回数 約6.6万回分
入国旅客
入国旅客
覚醒剤
約1.5㎏
末端価格 約1億500万円
使用回数 約5万回分
覚醒剤
約2㎏
末端価格 約1億4000万円
使用回数 約6.7万回分
リュックサック内に覚醒剤を隠匿
(中国マカオ⇒関空)
着用ベスト及びサポーター内に覚醒剤を隠匿
(香港⇒成田)
○ 平成27年4月より指定薬物が関税法上の「輸入してはならない貨物」に追加。
○ 摘発件数は、1,462件と不正薬物全体の約8割を占め、押収量は約37kgを記録した。
○ 月別の摘発件数をみると、8月までは200件前後と高水準で推移していたが、9月以降は減少傾向となり、
最も多かった月の半数以下となった。
○ 密輸形態別にみると、国際郵便物を利用したものが全体の約99%、密輸仕出地別にみると、中国からの
ものが1,130件と全体の約8割を占めた。
207
250
170
191
218
141
88
75
122
0
50
100
150
200
250
300
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
指定薬物の月別摘発件数
(件)
航空貨物
10件
航空機旅客
10件
国際郵便物
1,442件
密輸形態別摘発件数
1,130
87
47
33
25
140
200 400 600 800 1,000 1,200仕出地別摘発件数
(件)指定薬物(危険ドラッグ)を含有する液体の例
国際郵便物
国際郵便物・指定薬物(危険ドラッグ)
(中国⇒大阪外郵出張所)
12,964 21,891 24,852 26,416 30,389 27,378 503 1,389 1,755 1,719 1,671 1,896 58.8 31.0 38.3 35.9 59.9 48.2 51.0 41.9 73.5 27.0 29.7 20.8
13,467
109.7
23,280
72.8
26,607
111.8
28,135
62.8
32,060
89.6
29,274
69.0
0
20
40
60
80
100
120
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
平成17年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
件数(件)件数(一般貨物)
件数(郵便)
点数(一般貨物)
点数(郵便)
点数(万点)91.1
92.2
91.9
94.0
91.2
46.6
4.2
4.3
3.7
2.7
3.0
2.7
1.7
1.3
1.2
1.0
1.9
44.9
3.0
2.2
3.2
2.3
3.8
5.8
0%
20%
40%
60%
80%
100%
平成27年 平成26年 平成25年 平成24年 平成23年 平成17年中国
香港
韓国
その他
○輸入差止件数は3万件前後を推移。
○中国からの知的財産侵害物品が引き続き9 割超を占める。
○輸送手段としては、郵便の占める件数の割合が大半となっている。
(参考)知的財産侵害物品
特許権(発明)、実用新案権(考案)、意匠権(形状等のデザイン)、商標権(ブランドのロゴマーク等)、著作権・著作隣接権(映画、音楽等)、
育成者権(植物品種)、回路配置利用権(回路素子と導線のレイアウト)を侵害する物品及び不正競争防止法違反物品(形態模倣品等)
<知的財産侵害物品の輸入差止実績>
<仕出国(地域)別の輸入差止件数構成比の推移>
知的財産侵害物品の輸入差止実績
<知的財産別輸入差止実績構成比(件数ベース)>
<知的財産別輸入差止実績構成比(点数ベース)>
知的財産侵害物品の輸入差止実績
0
10,000
20,000
30,000
40,000
平成27年 平成26年商標権
著作権
不正競争防止法
意匠権
特許権
商標権
98.0%
商標権
98.6%
著作権 1.6%
不正競争防止法 0.3%
意匠権 0.1%
特許権 0.0%
著作権 1.1%
不正競争防止法 0.2%
1.7%
意匠権 0.1%
特許権 0.0%
0
20
40
60
80
100
平成27年 平成26年商標権
著作権
意匠権
特許権
不正競争防止法
商標権
92.1%
商標権
95.2%
意匠権 6.7%
著作権 1.1%
不正競争防止法
0.0%
特許権 0.0%
著作権 4.1%
意匠権 0.6%
特許権 0.1%
不正競争防止法
0.0%
点数(万点) 件数(件)<品目別輸入差止実績構成比(件数ベース)>
(平成27年)
<品目別輸入差止実績構成比(点数ベース)>
(平成27年)
知的財産の保護は、企業の経済活動を守るだけが目的ではありません。
税関では、正当な経済活動の発展を確保し、安心・安全な社会の実現のため、
知的財産侵害物品の輸出入を厳しく取り締っています。
◎ 税関で輸入差止が多い知的財産侵害物品
◎ 健康や安全を脅かす危険性がある知的財産侵害物品
子守帯(商標権)
サングラス(商標権)
靴(商標権)
スマートフォン等用充電器(著作権)
バッグ(商標権)
医薬品(商標権)
スマートフォンケース(著作権)
携帯電話用バッテリー(商標権)
民事訴訟
1.製造・販売差止請求
2.損害賠償請求
違法
有料(定額で例えば訴額1千万円の場合5万円)
平均審理期間16.8ヶ月
侵害者(被告)の特定が必要
<メリット>
1.訴訟に比べ、簡易・迅速に
侵害品を阻止できる
2.輸入者を特定することなく、
侵害品を阻止できる
侵害
通関審査
通関検査
貨物の差し止め
没収、廃棄等
輸入申告
輸入差止申立て
要件は以下のとおり
1.権利者であること
2.権利の内容に根拠があること
3.侵害の事実またはおそれがあること
4.侵害の事実等を疎明できること
5.税関で識別できること
申
立
受
理
受付・審査
無
料
約1ヶ月
権
利
者
侵害
事実
地裁の場合(平成24年)
(「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書」より)
(窓口:神戸税関の場合は業務部知的財産調査官)
侵害
事実
裁判所
判
決
1.製造・販売中止
2.損害賠償
税
関
知的財産侵害物品にかかる訴訟と税関の輸入差止申立制度
政府開発援助(ODA)の一環として、開発途上国税関の改革・近代化に対する技術協力を
実施
政府開発援助とは?
政府または政府の実施機関によって開発途上国または国際機関に供与されるもので、開発途上国の経済・社会の
発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による公的資金を用いた協力のこと。
技術協力とは?
開発途上国の社会・経済の開発の担い手となる人材を育成するため、日本の技術や技能、知識を開発途上国に移
転し、あるいは、その国の実情にあった適切な技術などの開発や改良を支援するとともに、技術水準の向上、制
度や組織の確立や整備などに寄与する援助形態。
(外務省ウェブサイトより)
関税技術協力の主な目的
①貿易円滑化を通じた経済成長への貢献
日系企業の海外展開の側面支援、経済連携の強化に向けた支援
②税関行政の適切な執行の確保
安全・安心な社会の実現
③各国税関当局との良好な関係の構築
国際社会における地位向上、国際約束の履行
政府開発援助とは?
政府または政府の実施機関によって開発途上国または国際機関に供与されるもので、開発途上国の経済・社会の
発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による公的資金を用いた協力のこと。
技術協力とは?
開発途上国の社会・経済の開発の担い手となる人材を育成するため、日本の技術や技能、知識を開発途上国に移
転し、あるいは、その国の実情にあった適切な技術などの開発や改良を支援するとともに、技術水準の向上、制
度や組織の確立や整備などに寄与する援助形態。
(外務省ウェブサイトより)
各国が協調して取り組むことにより、
一層効果的に税関の使命を達成できる
関税局・税関による「関税技術協力」
我が国の通関システム(NACCS)の導入支援や、途上国への税
関行政のエキスパートの派遣、税関職員への研修等を通じて
途上国税関の貿易ビジネス環境の改善を目指す。
主な技術協力
▲研修の様子
途上国への我が国
税関職員の派遣
通関システムの導入支援
税関職員への研修
ADB(アジア開発銀
行)やWCO(世界税関
機構)と協力し、途上
国税関職員への研修
を実施。
JICA(国際協力機構)と
協力し、アジアやアフリ
カの途上国10ヵ国に13
人の税関職員を長期間
派遣中。
途上国税関職員に対し
て、我が国の優れた税
関行政を指導してい
る。
NACCSをベースとした
通関システムを、ベト
ナム、ミャンマーの両
国に無償資金供与
(ODA)を活用し導入
支援を実施中。
関税技術協力の実施形態
品目分類のルールにより、
×
肉の含有率が20%以下 ⇒肉の調製品(16.02項)ではない。
×
スパゲッティは2cmカット ⇒混合物が微細に均質化(21.04項)されていない。
○
スパゲッティが最大の重量を占めるので、
調製したスパゲッティ(パスタ)として分類。
幼児用ミートボールスパゲッティの分類問題
1. 品目分類とは、具体的な貨物を関税率表(商品をグループ化し、それぞれのグループごとに関税
率(無税を含む。)を設定した表)の一つの項目に当てはめること。各国の関税率表は国際的な商
品分類表(HS)に基づいて作成されている。
2. HS委員会(WCO(世界税関機構)にて開催)において、議論が行われた主な品目。
ミートボール、パスタ等を含有する調製食料品(全体における肉の含有率は
20%以下)は、商品分類表(HS)上の何処に分類されるか
□肉等の調製品 (16.02項)か
□混合調製食料品【育児食用】(21.04項)か
□調製したスパゲッティ(19.02項)か
幼児用 「ミートボールスパゲッティ」 190g
重量割合 : ミートボール23% ・ スパゲッティ21% ・ 野菜2% ・ソース等調味料54%
HS委員会の採決(2014年)によりHS番号19.02項に決定された。
品目分類にかかる国際会議の場における議論①
ハイブリッドカーの分類問題
2017年から我が国から提案していた、ガソ
リンエンジンと電気モーターの両方をもつハイ
ブリッド自動車、ディーゼルエンジンと電気
モーターの両方をもつハイブリッド自動車、電
気モーターのみをもつ自動車の分類が追加さ
れる予定。
出典:トヨタ自動車75年史 (プリウス1997年)
http://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/leaping_forward_as_a
_global_corporation/chapter4/section8/item1.html
ハイブリッド自動車(第一世代):
•
エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド動力システムを有する自動車
•
エンジン1,497cc、電気モーター最大出力33 キロワット(45DIN 馬力)/1,040-5,600 回転
•
精巧な制御装置によって、エンジンとモーターとが同時に作動
87.03 乗用自動車
8703.2
ガソリンエンジンのもの
8703.21-24(排気量による細分)
8703.3
ディーゼルエンジンのもの
8703.31-33(排気量による細分)
8703.90 その他のもの
乗用自動車は、現在、ガソリンエンジンのものと、ディーゼルエンジンのものの分類はある
が、エンジンと電気モーターの両方をもつハイブリッド自動車の分類はない。
したがって、エンジンの性能等と電気モーターの性能等のどちらが大きいかを比較し、どちら
かに分類している。
国際的な貿易動向が不明であり、貿易円滑化を阻害するおそれ有。
品目分類にかかる国際会議の場における議論②
*
財務省関税局は、関税制度や税関行政を所管する立場から、外務省や物
資を所管する省庁と共に、必要な国内産業への配慮を行いつつ、不要な貿
易障壁を除去(関税の削減、通関手続の簡素化等)し、自由貿易を推進す
るため、世界各国と交渉を行っている。
世界貿易機関(WTO)協定
WTOドーハ・ラウンド交渉(2001年11月~)
経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)(2016年2月署名)
国際交渉(関税制度の企画立案と貿易の円滑化)
WTO、EPA/FTA
: 共同研究等
: 交渉
(注1)GCC(湾岸協力理事会) : アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン(計 6か国);2009年以降、交渉延期 (注2)ASEANとの日ASEAN包括経済連携協定は、物品貿易については署名・発効済(インドネシアとの間では未発効)であるが、投資・サービスについては、2010年から交渉中。 (注3)RCEP(東アジア地域包括的経済連携) : ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)、2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
韓国
GCC
( 注1 )
ASEAN
(注2)
(投資・サー ビス)
カナダ
コロンビア
日中韓
EU
RCEP
( 注3 )
トルコ
5月
7月
9月
3月
4月
11月
5月
3月
11月
11月
12月
9月
12月
4月
4月
12月
10月
各国との交渉中EPAの進捗状況
(2016年2月時点)
※発効又は署名済みEPA
シンガポール
メキシコ
マレーシア
チリ
タイ
インドネシア
ブルネイ
ASEAN(物品貿易)
2002年11月発効 (2007年9月改定)
2005年 4月発効 (2012年4月改定)
2006年 7月発効
2007年 9月発効
2007年11月発効
2008年 7月発効
2008年 7月発効
2008年12月発効
フィリピン
スイス
ベトナム
インド
ペルー
豪州
モンゴル
TPP
2008年12月発効
2009年 9月発効
2009年10月発効
2011年 8月発効
2012年 3月発効
2015年 1月発効
2015年 2月署名 (未発効)
2016年 2月署名 (未発効)
(注4)
WTO、EPA/FTA
22.3% 発効済
15.5% その他
・台湾(4.3%) ・香港(2.7%) ・ロシア(2.3%)
・メルコスール(1.3%)
[うち ブラジル(1.0%)、アルゼンチン(0.1%)]
・イラン(0.4%) ・南アフリカ共和国(0.6%) 等
・ASEAN(14.7%) ・メキシコ(1.0%)
・チリ(0.7%) ・スイス(0.7%)
・インド(1.0%) ・ペルー(0.2%)
・豪州(4.2%)
(ASEAN メンバーのうち二国間
EPAも発行済の国)
・タイ(3.5%) ・インドネシア(2.7%)
・マレーシア(2.9%) ・ベトナム(1.8%)
・フィリピン(1.3%) ・ブルネイ(0.3%)
・シンガポール(1.9%)
84.5% EPA発効済・交渉段階の国・地域
【参考】主要国のFTA比率
(注)(2015年6月現在 発効・署名済のもの)
日本:22%、米国:40%、EU:30%、韓国:62%、中国:30%
(注)FTA比率:FTA相手国(発効済国又は署名済国)との貿易額が貿易総額に占める割合
47.3% 交渉中
・GCC(10.9%)
※2009年以降、交渉延期
・中国(20.5%)
・韓国(5.7%)
・EU(9.9%)
・トルコ(0.2%)
・コロンビア(0.2%)
14.9% 署名済
・米国(13.3%)
・カナダ(1.3%)
・ニュージーランド(0.3%)
※TPP交渉参加国
・モンゴル(0.02%)
日本の貿易総額に占める国・地域別割合(2014年)
2010年
3月
ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ(P4協定加盟4カ国)、
米、豪、ペルー、ベトナムの8か国で交渉開始
10月
マレーシアが交渉参加(計9カ国に)
2011年
11月 APEC首脳会議、TPP首脳会合(於:ホノルル)
2012年
11月 メキシコ、カナダが交渉参加
2013年
2月 日米首脳会談:日米の共同声明を発出
3月 安倍総理「交渉参加」表明
7月 日本が交渉参加(於:マレーシア)
8月 TPP閣僚会合(於:ブルネイ)
10月 TPP首脳会合、閣僚会合(於:バリ)
12月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
2014年
2月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
4月 日米首脳会談、閣僚協議(於:東京)
5月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
10月 TPP閣僚会合(於:シドニー)
11月 TPP首脳会合、閣僚会合(於:北京)
2015年
4月 日米閣僚協議(於:東京)
日米首脳会談(於:ワシントン)
7月 TPP閣僚会合(於:ハワイ)
TPP協定交渉の経緯
[内閣官房作成資料]
<10月5日、アトランタでのTPP閣僚会合にて大筋合意>
○21世紀のアジア太平洋にフェアでダイナミックな「一つの経済圏」を構築する試み。世界のGDPの
約4割、人口の1割強を占める巨大な経済圏。
○TPPによりわが国のFTAカバー率は22.3%から37.2%に拡大。
○物品関税だけではなく、サービス・投資の自由化を進め、さらには知的財産、電子商取引、国有企業
など幅広い分野(前文+30章)で新しいルールを構築。
[内閣官房作成資料]
TPP協定の意義
○農産品の重要5品目を中心に関税撤廃の例外を数多く確保しつつ、全体では高いレベルの自由化。
○自動車や自動車部品、家電、産業用機械、化学をはじめ、我が国の輸出を支える工業製品につい
て、11カ国全体で99.9%の品目の関税撤廃を実現。
○サービス・投資等の分野で、中小企業も含めたわが国企業の海外展開を促進するルール、約束を数
多く実現。
○原産地規則の完全累積制度の実現により、中間財等を生産する中堅・中小企業も、我が国に居なが
らにしての海外展開が可能。
<投資>
・投資先の国が、投資企業に対し技術移転等を要求することを禁止
<貿易円滑化>
・急送貨物の迅速な税関手続を確保するため、「6時間以内の引取」を明記
・関税分類等に関する事前教示制度を義務付け
<ビジネス関係者の一時的入国>
・多くの国で、滞在可能期間の長期化、家族の帯同許可等を実現
<電子商取引>
・デジタル・コンテンツへの関税賦課禁止。
・ソースコード(ソフトウエアの設計図)の移転、アクセス要求の禁止
<知的財産>
・模倣・偽造品等に対する厳格な規律
・地理的表示の保護を規定
TPP協定の効果
[内閣官房作成資料]
※前文に加え、以下の30章で構成。
(1)冒頭の規定及び一般的定義 TPP協定が締約国間のその他 の国際貿易協定と共存することが できることを認める。また、本協定 の二以上の章において使用される 用語の定義を定める。 (2)内国民待遇及び物品の 市場アクセス 物品の貿易に関して、関税の撤 廃や削減の方法等を定めるととも に、内国民待遇など物品の貿易を 行う上での基本的なルールを定め る。 (3)原産地規則及び原産地手続 関税の減免の対象となる「TPP 域内の原産品(=TPP域内で生 産された産品)」として認められる ための要件や証明手続等につい て定める。 (4)繊維及び繊維製品 繊維及び繊維製品の貿易に関 する原産地規則及び緊急措置等 について定める。 (5)税関当局及び貿易円滑化 税関手続の透明性の確保や通 関手続の簡素化等について定め る。 (6)貿易救済 ある産品の輸入が急増し、国内 産業に被害が生じたり、そのおそ れがある場合、国内産業保護のた めに当該産品に対して、一時的に とることのできる緊急措置(セーフ ガード措置)等について定める。 (7)衛生植物検疫(SPS)措置 食品の安全を確保したり、動物 や植物が病気にかからないように するための措置の実施に関する ルールについて定める。 (8)貿易の技術的障害(TBT) 安全や環境保全等の目的から 製品の特性やその生産工程等に ついて「規格」が定められることが あるところ、これが貿易の不必要 な障害とならないように、ルールを 定める。 (9)投資 投資家間の無差別原則(内国民 待遇、最恵国待遇)、投資に関す る紛争解決手続等について定め る。 (10)国境を超える サービスの貿易 内国民待遇,最恵国待遇,市場 アクセス(数量制限等)に関する ルールを定める。 (11)金融サービス 金融分野の国境を越えるサービス の提供について、金融サービス分 野に特有の定義やルールを定め る。 (12)ビジネス関係者の 一時的な入国 ビジネス関係者の一時的な入国 の許可、要件及び手続等に関する ルール及び各締約国の約束を定 める。 (13)電気通信 電気通信サービスの分野につい て、通信インフラを有する主要な サービス提供者の義務等に関す るルールを定める。 (14)電子商取引 電子商取引のための環境・ルー ルを整備する上で必要となる原則 等について定める。 (15)政府調達 中央政府や地方政府等による物 品・サービスの調達に関して、内 国民待遇の原則や入札の手続等 のルールについて定める。 (16)競争政策 競争法の整備と締約国間・競争 当局間の協力等について定める。 (17)国有企業及び指定独占企業 国有企業と民間企業の競争条 件の平等を確保する国有企業の 規律について定める。 (18)知的財産 特許権,商標権,意匠権,著作 権,地理的表示等の知的財産の 十分で効果的な保護、権利行使 手続等について定める。 (19)労働 貿易や投資の促進のために労 働基準を緩和すべきでないこと等 について定める。 (20)環境 貿易や投資の促進のために環 境基準を緩和しないこと等を定め る。 (21)協力及び能力開発 協定の合意事項を履行するため の国内体制が不十分な国に、技 術支援や人材育成を行うこと等に ついて定める。 (22)競争力及びビジネスの 円滑化 サプライチェーンの発展及び強 化、中小企業のサプライチェーン への参加を支援すること等につい て定める。 (23)開発 開発を支援するための福祉の向 上等や、女性の能力の向上、開発 に係る共同活動等について定め る。 (24)中小企業 中小企業のための情報、中小企 業がTPP協定による商業上の機 会を利用することを支援する方法 を特定すること等を定める。 (25)規制の整合性 加盟国毎に複数の分野にまたが る規制や規則の透明性を高めるこ と等を規定する。 (26)透明性及び腐敗行為の防止 協定の透明性・腐敗行為の防止 のために必要な措置等に関する ルールに関わる事項等を定める。 (27)運用及び制度に関する規定 協定の実施・運用等に関する ルールなど協定全体に関わる事 項等を定める。 (28)紛争解決 協定の解釈の不一致等による締 約国間の紛争を解決する際の手 続について定める。 (29)例外 締約国に対するTPP協定の適 用の例外が認められる場合につ いて定める。 (30)最終規定 TPP協定の改正、加入、効力発 生、脱退等の手続、協定の正文等 について定める。TPP協定の概要
[内閣官房作成資料]
国
我が国
米国
カナダ
豪州
NZ
シンガポール
品目数ベース
95%
100%
99%
100%
100%
100%
貿易額ベース
95%
100%
100%
100%
100%
100%
国
メキシコ
チリ
ペルー
マレーシア
ベトナム
ブルネイ
品目数ベース
99%
100%
99%
100%
100%
100%
貿易額ベース
99%
100%
100%
100%
100%
100%
(参考)日本の直近のEPA(日豪EPA)における関税撤廃率:89%
(注)NZ、シンガポール、ブルネイについては、全ての品目について関税撤廃。
TPP交渉参加国の関税撤廃率
[内閣官房作成資料]
輸入者
輸入国税関
輸出国
② 輸 出
(
T
P
P
税
率
)
③
輸
入
申
告
輸入国
生産者
輸出者
〇 日豪EPAと同様、TPPにおいても自己申告制度が採用されている。
〇 輸出者、生産者又は輸入者が原産品申告書の作成ができる。
〇 輸入者は、TPP税率を適用して輸入申告をする際に原産品申告書を税関に提出。
(※)我が国での輸入に際しては、原産品であることを明らかにする書類(明細書等)の提出も必要。
① 原産品
申告書
作成可
原産品
申告書等
④ 原産性の審査及び事後確認
① 原産品
申告書
作成可
① 原産品
申告書
作成可
特恵要求手続(自己申告制度)
輸入通関を正確かつスムーズに!
関税分類・原産地・関税評価・減免税については
輸入者の皆様へ
文書による事前教示とは
税関への申告に必要な、関税分類、原産地及び課税価格の算出方法(関税評価)及び減免税の適用可否を
事前に文書で照会し、その回答を文書で受け取ることができる制度です。
文書による事前教示には、例えば次のようなメリットがあります。
• 事前に関税分類、税率等がわかるので、原価計算が確実にでき、輸入計画や販売計画が立てやすくなる。
• 貨物の税番・税率等がわかっているので、税関での審査時間が短縮され、貨物の引取りが早くなる。
• 回答内容は、照会された貨物の税関審査に際し全国どこの税関でも3年間尊重される
(申告税関が異なっても、所謂「二度聞き」は回避される。)。
• 回答書の内容は原則公開(照会者の申し出により最大180日は非公開扱い可)ですが非公開期間経過後も、
企業、個人の権利、競争上の地位などの正当な利益に関する情報などは、情報公開法や守秘義務に基づい
て開示されません。
• 「事前教示に関する照会書」の具体的な手続きについては、
神戸税関業務部
関税分類:関税鑑査官(078-333-3118)
原 産 地 :原産地調査官(078-333-3097)
関税評価:関税評価官(078-333-3119)
減 免 税 :統括審査官(通関総括第3部門担当)(078-333-3155)
にお問い合わせ下さい。
我が国の認定事業者(AEO:Authorized Economic Operator )制度
・ 財務省・税関と民間事業者とのパートナーシップの構築
・ 国際物流の一層の円滑化とセキュリティ確保との両立
⇒ 我が国の国際競争力を強化
(その後、対象事業者、メリットを順次拡大)
国際競争力向上等のため
税関手続簡素化等の物流円滑化の推進
米国で発生した同時多発テロ以降、各国にて
国際物流におけるセキュリティ対策の強化
背景
2.税関は、AEO事業者に対して、適正な税関手続と貨物管理を行う者
として、簡素化・迅速化した税関手続を提供
(※2)1.AEO制度に参加する事業者は、自社が関与する物流において
① 税関手続等に関する法令を遵守すること (コンプライアンス遵守)
② 取扱貨物の安全を確保していること (セキュリティ管理)
を税関と共にあらかじめ確認
(※1)AEO制度とは
運送者
保税地域
通関業者
輸出入者
税 関
製造者
倉庫業者
パートナーシップ税 関
AEO制度の対象となる事業者
(計578者)
製造者
-
(平成28年2月1日現在)輸出者
241者
倉庫業者
125者
運送者
8者
通関業者
113者
輸入者
91者
○ 貨物、輸送、敷地等のセキュリティ確保 ○ 内部監査 ○ 委託先管理 ○ 税関との連絡体制、社内連絡体制 ○ 教育・訓練の体制※1 AEO制度が求める具体的要件例
AEO事業者が取り扱う貨物には、「盗難・すり替え・
差し込み」がされない体制整備が必要
※2 AEO事業者に対する緩和措置例
○ 輸入手続:貨物の国内到着前に輸入許可を受けることが 可能 ○ 輸出手続:貨物が自社倉庫等にある状態で輸出許可を 受けることが可能 ○ 保税運送手続:運送ごとの保税運送承認が不要 ○ 新たな保税蔵置場等を設置する場合、税関の許可が 不要(税関への届出のみ) ○ 税関に届け出た倉庫等における保税地域許可手数料が 免除 ○ 通関業者は、特定の税関官署の管轄区域内に蔵置され ている貨物について、予め選択した税関官署に輸出入申 告を行うことが可能国際標準に則ったAEO制度を導入(平成18年3月)
AEO制度
(輸入者:特例輸入申告制度)
・貨物の国内到着前に輸入許可を受けることが可能
・輸入申告時に納税に関する申告項目を軽減
・輸入申告時に書類審査・貨物検査を軽減
・関税等の納税申告と納税を後日一括して行うことが可能
(輸出者:特定輸出申告制度)
・貨物が自社倉庫にある状態で輸出許可を受けることが可能
・輸出申告時に書類審査・貨物検査を軽減
(倉庫業者:特定保税承認制度)
・倉庫等に外国貨物を保管するために必要な税関の許可が
不要(税関への届出のみ)
・税関に届け出た倉庫における帳簿の保存期間を、一般の
保税倉庫(2年)と比べて短縮(1年)
・税関に届け出た倉庫等における保税地域許可手数料を免除
0.1時間
10
20
30(時間)
(メリットの具体的効果:輸入手続所要時間調査結果)
2.6時間
26.1時間
一般海上貨物
AEO貨物
(運送者:特定保税運送制度)
・保税運送ごとの保税運送承認が不要
(通関業者:認定通関業者制度)
・輸入貨物が日本に到着する前に通関手続を開始し、また、
一定の条件のもと、輸出貨物を工場・倉庫等に置いたまま
輸出許可を受けることが可能
・関税等の納税申告と納税を後日一括して行うことが可能
・特定の税関官署の管轄区域内に蔵置されている貨物について、
予め選択した税関官署に輸出入申告を行うことが可能
貨物のセキュリティとコンプライアンスの体制が整備された
AEO事業者に対しては、税関手続上の緩和措置を提供
各事業者に対する緩和措置
1991年実施
一般海上貨物
2012年実施
※時間は、輸入申告から輸入許可までの時間
AEO事業者に対するメリット(国内制度)
AEO相互承認とは:
AEO制度を有する二国間で、それぞれのAEO制度(AEO事業者)を相互
に承認することにより、二国間物流におけるセキュリティレベルを向上させ
つつ、国内外一貫した一層の物流円滑化を目指すもの
日本のAEO事業者に対するAEO相互承認の効果:
①自社が関与する輸出入貨物について日本税関のみならず、相手
国における税関手続でも書類審査・検査の負担が軽減される等の
追加的メリットが発生
②AEOとしての企業ステータスが国際的に認知される
AEO相互承認
相手国のAEO制度を相互に承認し、二国間の安全かつ円滑な物流を目指すAEO 相互承認に向けた取組みを推
進。
アジア諸国を中心に諸外国と制度の研究・構築支援を実施。
我が国のAEO相互承認の取組みは世界でも最先端。
① 米国との双方向化を世界で最初に実施。
② 世界で唯一、米国・EU(全28加盟国)の両方と相互承認署名。
③ 世界トップレベル(7組)の相互承認署名数。(世界ではこれまで約30組が署名。)
署名済み(
赤字は実施年月
)
わが国が協議・研究中
EU
マレーシア
中国
カナダ
米国
シンガポール
スイス
我が国のAEO相互承認の現状
2015年3月
2012年11月
2009年6月(米国向貨物のみ)
2012年12月双方向化
2011年5月
2011年8月
韓国
2011年11月
台湾
香港
2016年度(平成28年度)関税改正
• 義務教育学校制度導入に伴う脱脂粉乳に係る関税減税措置を導入す
る。
• バイオエタノール等の関税率を見直し、無税とする。
個別品目の見直し
• 企業から不正に流出した技術により生産された物(営業秘密侵害品)に
係る輸出入規制が不正競争防止法において導入されたこと等を踏まえ、
これを水際において取り締まるため、関税法上の「輸出入してはならない
貨物」に追加する。
「輸出入してはならない貨
物」への営業秘密侵害品
の追加
• 蔵置官署に対して輸出入申告を行う原則は維持しつつ、AEO事業者(輸
出入者、通関業者)等については、いずれの税関官署に対しても申告で
きるようにする。(平成29年秋予定のNACCS更改時に施行)
• これに伴い、通関業者の業務を各税関の管轄区域内に制限する規定を
廃止する。また、昨今の通関手続を取り巻く環境変化等に対応するた
め、通関業制度の見直しを行う。
輸出入申告官署の自由化
等について
• 商品の名称・分類についての国際条約の改正に伴い、関税率表(定率
法)・暫定関税率表(暫定措置法)を改訂する。(平成29年1月1日から適
用)
HS条約の改正に伴う関税
率表の改訂
税関、通関業者、銀行等国際物流に関わる多くの事業者、行政機関をオンラインで結び、国際物流に関する情報を一元化し、必要な手続きを
総合的に処理するシステム(輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System))により
輸出入申告、関税等の納付、輸出入の許可その他各種手続きを迅速に処理(現在、輸出入申告の約98%は本システムで処理)。
ただし、輸出入申告に際して、税関に通関関係書類の提出が必要。
平成24年6月末までの状況
NACCSにより輸出入申告されたもののうち、審査扱い、検査扱いとされた申告についての通関関係書類の税関への提出については、
基本的にPDF等の電磁的記録によりすることが可能。
平成25年10月13日以降の状況
○メリット
・書類を持ち込む時間が省略でき、他の業務に有効活用できた。
・申告後すぐに通関関係書類を提出でき、許可までの時間が短
縮された。
・書類を持ち込む際の経費、印刷用紙の削減につながった。
○デメリット
・窓口に行く機会が減ったことにより、税関や他の通関業者と
のコミュニケーションが減少した。
・審査の開始状況や審査担当者がわからない。
・データ化するための機器が必要となり、コストがかかった。
海上
輸出:88%(全国:86%)
輸入:81%(全国:77%)
航空
輸出:98%(全国:52%)
輸入:75%(全国:62%)
他法令手続等の電子化の推進(平成28年1月1日確認書類の提出の簡素化)、通関関係書類の簡素化等の検討
を行い、平成29年度の次期NACCS稼働時までに、通関手続に係る電子手続の原則化を目指す。
今後の取り組み
利用者の声
神戸税関におけるPDF化率(平成27年12月)
NACCSにより輸出入申告されたもののうち、即時許可となった申告の通関関係書類については、原則として税関への提出を省略。
平成24年7月1日から平成25年10月12日までの状況
電子化・ペーパーレス化の取組み
関係省庁システムとの統合
年 2007年 2008年 2009年~ 2010年~ 2011年~ 2012年~ 2013年~ 2014年~ 2015年~ 2016年~ 2017年~ 2018年~ Sea-NACCS (財務省) 港湾EDI (国土交通省) 乗員上陸許可 支援システム (法務省) Air-NACCS (財務省) 貿易管理オープン ネットワーク システム (JETRAS) (経済産業省) 動物検疫検査手続 電算処理システム (ANIPAS) (農林水産省) 植物検疫検査手続 電算処理システム (PQ-NETWORK ) (農林水産省) 輸入食品監視支援 システム (FAINS) (厚生労働省) 医薬品等輸入手続 (厚生労働省) Sea-NACCS(~H20.10月) 港湾EDIシステム(~2008.10月) 乗員上陸許可支援システム (~2008.10月) Air-NACCS(~2010.2月) JETRAS(~2010.2月) ANIPAS(~2008.10月) PQ-NETWORK~2008.10月) FAINS(~2010.2月) 2008年10月 更改Sea-NACCS 稼働 2008年10月 更改PQ-NETWORK稼働 2008年10月 更改ANIPAS稼働 2010年2月 更改FAINS稼働 2017年10月 次期更改 NACCS 稼働2010年2月
統合NACCS稼働
2013年10月
NACCSとの
統合
2014年11月
稼働
NACCS更改に向けて
第6次NACCS更改のポイント
(1)これまでにない大規模な同時更改
① システム統合後初めての更改
⇒ 航空・海上システム統合(H22.2)及び関係省庁システム統合(H25.10)、加えて港湾サブシステムの統合化
② 利用者数の増加
⇒ 社数で約4.5倍の増加
[5次更改時(H20.3):1,849社(4,747事業所)➩現在(H27.12):8,605社(13,851事業所)]
③ 海外との新たな接続形態の増加
⇒ 出港前報告導入に伴う海外サービスプロバイダーとの接続、航空旅客情報報告に伴う航空通信回線の利用
④ 提供業務数の拡大
⇒ 第5次更改時点の業務数:(820業務)➩第6次更改時点の業務数:(1,383業務)
(2)システムの安定性・信頼性の更なる向上
大規模災害・大規模障害等発生時におけるバックアップセンターへの切替方法の見直し
⇒ 切替時間の短縮、利用者側作業の軽減を目的とするメイン↔バックの自動切替の導入
(3)行政手続きシステムとしての機能拡充、的確な制度改正への対応
① 新たな国の施策等への対応(e.g.マイナンバー(法人番号)導入、申告官署の自由化、通関関係書類の原則電子化等)
② これまでシステム処理の対象としていなかった手続きのシステム化(e.g.輸出取止め再輸入手続等)
③ 現行システム中に開発された行政手続きに係るシステム機能の改善(e.g.出港前報告制度、旅客予約情報報告業務)
④ 関係省庁手続き機能の改善(e.g.通関系関係省庁添付登録業務の新設等)
(4)総合物流情報プラットフォームとしての機能拡充
① 民民業務のシステム化(e.g. 船腹予約業務、危険物明細書作成業務等)
② 損害保険会社の新規参加による包括保険関連手続きのシステム化
③ 荷主の情報入力を最上流とする海上輸出貨物の物流フローの見直し
④ 国際標準へ準拠(EDIFACT対応、XML対応の継続)
(5)利用者における利便性の向上
① 民間利用者からのプログラム変更要望の棚卸し(約250件の要望項目中、87項目に対応)
1.第6次NACCS更改の特徴
第6次NACCS更改のポイント
(1)現行機能の継続を前提とした開発
航空物流機能については、数次に亘るシステム更改を経て、業務フロー、業務仕様共に成熟化が進んでおり、更改費用
の縮減等の観点から現行機能の継続を望む声が多数であることを踏まえ、機能の見直しは大勢の同意に基づき実施
(2)物流の実態を踏まえた機能改善
物流実態やその変化に対応した機能追加(HAWBの登録可能件数の拡大、海上貨物として輸入される機用品に対する
機用品蔵入承認申請の可能化等)
(3)航空物流におけるEDI化の推進
海上システムにおける航空貨物の通関機能を廃止し、海上貨物は海上機能で、航空貨物は航空機能で処理することを
原則化(航空物流において手作業処理が介在しない一貫したシステム処理を実現)
2.航空機能の特徴
(1)輸出物流フローの見直し(最適化)
海上における輸出の物流フローについては、荷主による情報入力を最上流とした上で、通関系とB/L作成系の2つの
流れに大別し、かつ、荷主が入力する情報と後続業務との情報連携の強化を実現
(2)港湾におけるシングルウンドウ機能の拡充
① 港湾サブシステムのNACCS本体への統合等によるシングルウィンドウ機能の改善
② 入出港関連手続きにおけるユーザーインタフェースの改善としてWeb化の導入等
(3)港湾手続きにおけるEDI化の推進
① 船腹予約業務、危険物明細書作成業務等のシステム化
② 第5次NACCSから参加している海貨業界の要望等を踏まえたACL(Acknowledgement
of Cargo Loading
)業務、
CY搬出入業務における利便性向上を図るための機能改善
3.海上機能の特徴
<現行>輸入者コード欄はJASTPROコード又は税関発給コードを8桁
※1で入力する。
<次期>マイナンバー制度の施行に伴い、JASTPROコード(8桁
※1)、税関発給コード(新番号体系13桁
※2、
旧番号体系8桁
※1)に加えて法人番号を13桁
※2で入力可能とする。なお、法人番号との関連付けがされてい
るJASTPROコード又は税関発給コードを有する法人の場合は、輸入者欄に当該コードを入力すると、
法人番号に変換して出力される。(併せて、輸入者コード欄に入力した当該コードは、輸入者(入力)欄に
出力される)
輸入者(入力) P00XXXXX-0000
<出力>
<入力>
P00XXXXX0000JASTPROコードを入力
する。
123456789XXXX‐0000輸入者欄にJASTPROコードを入力し
た場合は法人番号に変換して出力する。
また、輸入者(入力)欄にはJASTPR
Oコードが出力される。
※識別符号は自動で補完され、出力され
る。(申告種別欄の右)
P00XXXXX 0000JASTPROコード又は税関
発給コードを入力する。
1 1第6次NACCS更改:輸出入者コード欄への入力について
《損害保険会社》
《NACCS》
《通関業者・海貨業者》
《輸入者》
包括保険契約
業務
業務名
入力者
出力画面・帳票
HHA
包括保険仮事項登録
損害保険会社
(画面)包括保険仮登録情報(HHC入力画面)
HHB
包括険仮事項登録呼出し
損害保険会社
(画面)包括保険仮事項登録情報(HHA入力画面)
HHC
包括保険仮登録
損害保険会社
(PDF帳票)包括保険仮登録情報控
(e-mail)登録済みのe-mailアドレス宛に送信
HKA
包括保険確認登録
輸入者、通関業者、海貨業者
(PDF帳票)包括保険本登録情報控(e-mail)登録済
みのe-mailアドレス宛に送信(帳票)包括保険本登録情報控
HKB
包括保険確認登録呼出し
輸入者、通関業者、海貨業者
(画面)包括保険確認登録情報(HKA入力画面)
通関依頼(包括保険適用)等
(業務フロー)
新規業務
包括保険仮事項登録
HHA
損害保険会社は、システムに包括保険情報(包括保険指数等)をHHA業務により仮事項登録を行い、HHC業務により仮登録す
る。その後、輸入者、通関業者または海貨業者は、仮登録の内容を確認し、問題がなければHKA業務による確認登録を行うこと
により『包括保険番号7桁(H + 数字6桁)』を取得することができ、輸入申告等で適用することが可能となる。
包括保険仮登録
HHC
包括保険確認登録呼出し
HKB
包括保険確認登録
HKA
第6次NACCS更改:包括保険情報のシステム登録
海上システム 航空システム 航空システム 海上システム