小
規
模
企
業
共
済
に
つ
い
て
-年
金
の
動
向
ノ
1
ト
(
2
)
-石
田
和
秀
1 は じ め に 自 営 業 者 等 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 は 、 六 十 五 歳 か ら 支 給 さ れ る 老 齢 基 礎 年 金 の ほ か に 平 成 三 年 四 月 よ り 国 民 年 金 基 金 へ の 任 意 加 入 と い う 老 後 の 公 的 保 障 を ア ッ プ す る 自 助 努 力 の 選 択 肢 が 与 え ら れ た 。 六 十 歳 に な る ま で の 年 々 の 掛 金 全 額 ( 八 一 六 、 ○ ○ ○ 円 ま で ) と 六 十 五 歳 か ら 支 給 さ れ る 年 金 ( 雑 所 得 ) が 、 そ れ ぞ れ 社 会 保 険 料 控 除 と 公 的 年 ( 1 ) 金 等 控 除 の 対 象 に な る と い う 税 制 上 の 優 遇 措 置 が 大 き な 目 玉 で あ る こ と は 別 の 機 会 に 述 べ た 。 そ の 際 、 富 裕 な 自 営 業 者 は 国 民 年 金 基 金 と 小 規 模 企 業 共 済 の 両 方 に 加 入 す る こ と に よ っ て ダ ブ ル の 節 税 効 果 が 得 ら れ る こ と も 述 べ た 。 自 営 業 者 に 加 入 が 認 め ら れ る 小 規 模 企 業 共 済 も 、 年 々 の 掛 金 の 全 額 ( 八 四 〇 、 ○ ○ ○ 円 ま で ) が 所 得 控 除 ( 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 ) の 対 象 に な り 、 廃 業 時 に 支 払 わ れ る 共 済 金 が 、 退 職 所 得 控 除 ( 一 時 払 い ) や 、 公 的 年 金 等 控 除 ( 分 割 払 い ) の 対 象 に な る か ら で あ る 。 昭 和 四 十 年 二 月 に ス タ ー ト し た 小 規 模 企 業 共 済 は 自 営 業 者 に と っ て 老 後 保 障 の た め 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て密 教 文 化 の 有 力 な 選 択 肢 で あ る 。 特 に 、 分 割 共 済 金 ( 雑 所 得 ) が 公 的 年 金 等 控 除 の 対 象 に な る 点 に 着 目 す れ ば 、 小 規 模 企 業 共 済 は 自 営 業 者 の 強 力 な 年 金 で あ る と い っ て よ い 。 こ の よ う な 視 点 か ら 、 本 稿 で は 小 規 模 企 業 共 済 の 内 容 を 概 観 し そ の 問 題 点 に つ い て 検 討 し た い 。
2
小
規
模
企
業
共
済
の
趣
旨
( 2 ) 中 小 企 業 事 業 団 の 業 務 の 一 つ で あ る 小 規 模 企 業 の た め の 共 済 制 度 つ ま り 小 規 模 企 業 共 済 の 運 営 は ﹁ 小 規 模 企 業 者 の 相 互 扶 助 の 精 神 に 基 づ き 、 小 規 模 企 業 者 の 事 業 の 廃 止 等 に つ き 、 そ の 拠 出 に よ る 共 済 制 度 を 確 立 し 、 も っ て 小 規 模 企 業 者 の 福 祉 の 増 進 と 小 規 模 企 業 の 振 興 に 寄 与 す る こ と を 目 的 と す る ﹂ と 小 規 模 企 業 共 済 法 第 一 条 に 明 記 さ れ て い る 。 小 規 模 企 業 者 と は 、 常 時 使 用 す る 従 業 員 の 数 が 二 〇 人 以 下 の 、 工 業 、 鉱 業 、 運 送 業 、 そ の 他 の 業 種 を 含 む 個 人 事 業 主 又 は 法 人 す な わ ち 株 式 会 社 、 有 限 会 社 、 合 資 会 社 、 合 名 会 社 、 企 業 組 合 、 協 業 組 合 の 役 員 ( 商 業 又 は サ ー ビ ス 業 は 常 時 使 用 従 業 員 五 人 以 下 ) を い う ( 小 規 模 企 業 共 済 法 第 二 条 ) 。 家 族 従 業 員 、 臨 時 雇 い は 常 時 使 用 従 業 員 か ら 除 か れ る 。 合 名 ・ 合 資 会 社 の 役 員 に あ っ て は 業 務 執 行 権 を 有 す る 役 員 に 限 ら れ る 。 小 規 模 企 業 共 済 は 小 規 模 企 業 の 個 人 事 業 主 や 役 員 が 廃 業 や 退 任 の 際 に 支 払 わ れ る 共 済 金 が 退 職 金 が わ り 、 年 金 が わ り と な り 事 業 の 再 建 や 老 後 の 生 活 保 障 に 役 立 つ こ と を 目 指 し て 昭 和 四 〇 年 に 設 立 さ れ た 共 済 制 度 で あ り 、 中 小 企 業 事 業 団 が 、 政 府 の 全 額 出 資 お よ び 補 助 金 を も っ て ( 3 ) 運 営 す る と と も に 、 全 国 の 中 小 企 業 団 体 に 業 務 の 一 部 を 委 託 し 、 金 融 機 関 を そ の 代 理 店 と し て 業 務 を 遂 行 し て い る 。3 加 入 の 資 格 小 規 模 企 業 共 済 は 前 述 の よ う に 小 規 模 企 業 者 つ ま り 小 規 模 企 業 の 個 人 事 業 主 と 法 人 役 員 に 限 っ て 加 入 が 認 め ら れ て い る 。 繰 り 返 す と 小 規 模 企 業 者 と い う の は 常 時 使 用 す る 従 業 員 の 数 が 二 〇 人 以 下 の 、 工 業 ・ 鉱 業 、 運 送 業 、 そ の 他 の 業 種 を 含 む 個 人 事 業 主 又 は 法 人 す な わ ち 株 式 会 社 、 有 限 会 社 、 合 資 会 社 、 企 業 組 合 、 協 業 組 合 の 役 員 ( 商 業 又 は サ ー ビ ス 業 は 従 業 員 五 人 以 下 ) で あ る 。 家 族 従 業 員 、 臨 時 雇 い を 除 い た 常 時 使 用 す る 従 業 員 数 を 基 準 に 詳 し く 業 種 を 分 類 す る と 二 〇 人 業 種 は 、 鉱 業 、 建 設 業 、 製 造 業 、 運 輸 通 信 業 、 そ の 他 ( 金 融 業 、 不 動 産 業 、 洗 濯 業 、 自 動 車 修 理 ・ ガ レ ー ジ 業 ) 、 五 人 業 種 は 、 卸 売 業 、 小 売 業 、 サ ー ビ ス 業 ( 旅 館 、 貸 間 、 理 容 ・ 美 容 、 浴 場 業 、 洗 張 ・ 染 物 、 広 告 業 、 そ の 他 修 理 、 映 画 ・ 娯 楽 業 、 医 療 ・ 保 険 業 、 法 務 ・ 教 育 ) で あ る 。 平 た く 言 え ば 、 大 工 ・ 左 官 等 の 一 人 親 方 や 、 作 家 、 ( 4 ) 税 理 士 、 司 法 書 士 等 の 自 由 業 者 も 小 規 模 企 業 者 に 含 ま れ る 。 し た が っ て 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 ( 自 営 業 者 、 自 由 業 者 つ ま り 事 業 所 得 者 ) と 第 二 号 被 保 険 者 ( 法 人 の 役 員 つ ま り 給 与 所 得 者 ) の い ず れ も 加 入 が 認 め ら れ る わ け で あ ( 5 ) る 。 こ の こ と は 後 述 す る よ う に 節 税 効 果 と の 関 連 で 重 要 な ポ イ ン ト で あ る 。 い ず れ に し て も 小 規 模 企 業 共 済 は 貯 蓄 と 節 税 と 老 後 の 所 得 保 障 を 兼 ね て い る ( 個 人 事 業 主 の 死 亡 、 法 人 の 役 員 の 疾 病 ・ 負 傷 又 は 死 亡 時 の 保 障 も あ る ) 。 加 入 の 手 続 き は 、 中 小 企 業 事 業 団 と 業 務 委 託 契 約 を 結 ん で い る 団 体 ( 商 工 会 連 合 会 ・ 市 町 村 の 商 工 会 ・ 商 工 会 議 所 ・ 中 小 企 ( 6 ) 業 団 体 中 央 会 ・ 事 業 協 同 組 合 ・ 青 色 申 告 会 等 ) 又 は 金 融 機 関 ( 代 理 店 契 約 の あ る ) の 窓 口 で で き る 。 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 4 共 済 の 仕 組 み ( 7 ) 小 規 模 企 業 共 済 は い わ ゆ る ﹁ 積 み 立 て 主 義 ﹂ に 基 づ い て い る 。 拠 出 期 間 が 長 い ほ ど 、 ま た 拠 出 額 が 多 い ほ ど 共 済 金 は 多 く な る 。 つ ま り 所 得 格 差 を 強 く 反 映 し た 受 益 者 負 担 の 原 則 に 基 づ い て い る 。 共 済 金 が も ら え る か ど う か 、 も ら え る と し た ら ど れ だ け 多 く も ら え る か は す べ て 共 済 契 約 者 で あ る 加 入 員 の 自 助 努 力 に か か っ て い る の で あ る 。 小 規 模 企 業 共 済 に は 第 一 種 共 済 契 約 及 び 第 二 種 共 済 契 約 の 二 種 類 が あ り 、 そ れ ぞ れ 共 済 事 由 、 共 済 金 、 税 法 上 の 取 扱 い が 異 な ( 8 ) っ て い る し 、 第 一 種 と 第 二 種 の 重 複 加 入 は 認 め ら れ て い な い が 、 こ こ で は 中 小 企 業 事 業 団 の ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 制 度 加 入 者 の し お り 及 び 約 款 ﹄ ( 一 九 九 一 年 六 月 二 十 日 入 手 、 二 ー 三 一 ぺ ー ジ ) に 依 り な が ら 第 一 種 共 済 契 約 に 則 し た 共 済 の 仕 組 み の 要 点 を 見 る こ と に す る 。 ( 1 ) 掛 金 月 額 は 、 最 低 一 、 ○ ○ ○ 円 か ら 五 〇 〇 円 刻 み で 最 高 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 ま で オ ー ケ ー で あ る 。 納 付 方 法 は 、 共 済 契 約 者 の 預 金 口 座 か ら 自 動 振 替 に よ り 納 付 す る こ と に な っ て い る ( 振 替 日 は 毎 月 十 八 日 、 月 払 い 、 半 年 払 い 、 年 払 い ) 。 ( 2 ) 共 済 金 の 請 求 事 由 が 生 じ て も 、 次 の い ず れ か の 事 由 に 該 当 す る 場 合 、 共 済 金 等 の 支 給 を 受 け ず 、 所 定 の 手 続 き を 行 な う こ と に よ り 掛 金 納 付 月 数 を 通 算 し て 共 済 契 約 を 続 け る 道 も あ る 。 た だ し 、 そ の 事 由 が 生 じ て か ら 十 二 ケ 月 以 内 に 申 し 出 を し 、 か つ 通 算 申 出 人 が 小 規 模 企 業 者 で あ る 場 合 に 限 る 。 ( イ ) 個 人 事 業 を 廃 止 し て 新 た に 個 人 事 業 を 始 め た 場 合 又 は 他 の 会 社 の 役 員 に 就 任 し た 場 合 。 ( 口 ) 会 社 等 の 役 員 が 解 散 に よ り 新 た に 個 人 事 業 を 始 め た 場 合 又 は
他 の 会 社 の 役 員 に 就 任 し た 場 合 。 ( ハ ) 会 社 等 の 役 員 が 退 職 に よ り 新 た に 個 人 事 業 を 始 め た 場 合 又 は 他 の 会 社 の 役 員 に 就 任 し た 場 合 。 ( 二 ) 会 社 を 設 立 す る た め に 個 人 事 業 を 廃 止 し て そ の 会 社 の 役 員 に 就 任 し た 場 合 。 ( ホ ) 個 人 事 業 の 全 部 を 譲 り 受 け た 場 合 。 ( へ ) 個 人 事 業 主 の 死 亡 に よ り 、 そ の 事 業 の 全 部 を 相 続 し た 場 合 。 事 由 の ( イ )-( 二 ) ま で は 、 旧 共 済 契 約 者 と 通 算 申 出 人 は 同 一 人 と な る 。 ( ホ ) と ( へ ) の 場 合 に は 、 旧 共 済 契 約 者 の 配 偶 者 ま た は 子 に 限 っ て 一 回 だ け 承 継 通 算 す る こ と が で き る 。 通 算 の 手 続 き の 際 に は 、 個 人 事 業 の 廃 止 証 明 書 、 会 社 等 の 解 散 が 明 ら か な 商 業 登 記 簿 謄 本 、 会 社 等 の 役 員 の 退 任 が 明 ら か な 商 業 登 記 簿 謄 本 等 、 そ れ ぞ れ の 申 出 事 由 を 証 明 す る 添 付 書 類 が い る 。 ( 3 ) 共 済 契 約 者 は 、 納 付 し た 掛 金 の 範 囲 内 で 事 業 資 金 の 貸 付 制 度 を 利 用 で き る 。 原 則 と し て 即 日 に 貸 付 が 受 け ら れ る ﹁ 一 般 貸 付 ﹂ と 疾 病 ・ 負 傷 に よ り 一 定 期 間 入 院 し た 場 合 又 は 激 甚 な 災 害 に よ り 被 害 を 受 け た 場 合 に 貸 付 が 受 け ら れ る ﹁ 傷 病 災 害 時 貸 付 ﹂ と が あ る 。 共 済 契 約 成 立 後 一 年 以 上 経 過 し て い る こ と 、 掛 金 を 六 ケ 月 以 上 滞 納 し て い な い こ と 、 納 付 済 掛 金 に 納 付 済 月 数 に よ る 一 定 割 合 ( 十 二 ケ 月 以 上 三 十 六 ケ 月 未 満 七 〇 パ ー セ ン ト 、 三 十 六 ケ 月 以 上 二 一〇 ケ 月 未 満 八 ○ パ ー セ ン ト 、 一 二 〇 ケ 月 以 上 九 〇 パ ー セ ン ト ) を 乗 じ て 得 た 金 額 が 一 〇 万 円 以 上 で あ る こ と が 要 件 で あ る 。 ( 4 ) 共 済 契 約 者 に は 、 共 済 事 由 に 応 じ て 共 済 金 A 、 共 済 金 B 、 準 共 済 金 、 解 約 手 当 金 が 支 払 わ れ る 。 掛 金 納 付 月 数 が 六 ケ 月 以 上 の 契 約 者 に 以 下 の 事 由 が 生 じ る と 共 済 金 A 又 は 共 済 金 B が 支 払 わ れ る 。 納 付 月 数 六 ケ 月 未 満 は 掛 け 捨 て に な る 。 共 済 金 A は 、 個 人 事 業 主 が 個 人 事 業 を 廃 止 し た と き ( 死 亡 を 含 む ) 、 会 社 又 は 企 業 組 合 ・ 協 業 組 合 の 役 員 が そ の 会 社 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 等 の 解 散 に よ り 役 員 を や め た と き に 支 払 わ れ る 。 共 済 金 B は 、 会 社 等 の 役 員 が 死 亡 も し く は 疾 病 ・ 負 傷 に よ り 役 員 を や め た と き 、 六 五 歳 以 上 で 掛 金 の 納 付 月 数 が 一 八 ○ ケ 月 以 上 の と き ( 事 業 を 継 続 し て い て も 請 求 が あ れ ば 支 払 わ れ る ⋮ 老 齢 給 付 ) に 支 払 わ れ る 。 共 済 金 の 額 は 、 掛 金 月 額 五 〇 〇 円 あ た り の 共 済 金 額 が 共 済 事 由 別 に 加 入 か ら 共 済 金 等 請 求 事 由 発 生 ま で の 掛 金 納 付 月 数 に よ っ て 、 一 ケ 月 ご と に 法 律 で 定 め ら れ て お り 、 掛 金 月 額 を 五 〇 〇 円 ご と に 区 分 し て 計 算 し た 額 の 合 計 額 と な る ( 小 規 模 企 業 共 済 法 第 九 条 ) 。 そ れ に よ る と 払 込 年 数 五 年 ( 六 十 ケ 月 ) で あ れ ば 、 共 済 金 A は 四 〇 、 八 ○ ○ 円 、 共 済 金 B は 三 三 、 一 七 〇 円 な の で 、 掛 金 月 額 が 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 の 場 合 、 各 々 五 、 七 一 二 、 八 ○ ○ 円 ( 四 〇 、 八 七 〇 × 一 四 〇 ) 、 四 、 六 四 三 、 八 ○ ○ 円 ( 三 三 、 一 七 〇 × 一 四 〇 ) と な る 。 ま た 、 共 済 契 約 者 が 掛 金 月 額 を 途 中 で 増 額 あ る い は 減 額 し た 場 合 の 共 済 金 の 額 も 、 掛 金 納 付 月 数 ご と の 法 定 共 済 金 ( 9 ) 額 に 基 づ い て 算 出 す る こ と が で き る 。 掛 金 納 付 月 数 が 十 二 ケ 月 以 上 の 契 約 者 に 以 下 の 事 由 が 生 じ る と 準 共 済 金 又 は 解 約 手 当 金 が 支 払 わ れ る 。 納 付 月 数 が 十 二 ケ 月 未 満 の 場 合 は 掛 け 捨 て に な る 。 準 共 済 金 は 、 ( イ ) 個 人 事 業 を 会 社 組 織 に か え て 、 小 規 模 企 業 者 た る そ の 会 社 の 役 員 に な ら な か っ た と き ( 金 銭 以 外 の 資 産 を 出 資 し た 場 合 ) 、 ( ロ ) 個 人 事 業 主 が 配 偶 者 又 は 子 に 事 業 の 全 部 を 譲 渡 し た 場 合 、 ( ハ ) 会 社 等 の 役 員 が 疾 病 、 負 傷 、 死 亡 又 は 解 散 以 外 の 事 由 ( 任 期 満 了 ) で 退 職 し た と き 、 に 支 払 わ れ る 。 準 共 済 金 の 額 は 、 共 済 金 B の 八 ○ パ ー セ ン ト に 相 当 す る 額 と な る が 、 掛 金 納 付 月 数 が 一 〇 四 ケ 月 ( 八 年 八 ケ 月 ) ま で は 掛 金 相 当 額 と な る 。 先 の 場 合 の 準 共 済 金 は 四 、 二 〇 〇 、 ○ ○ ○ 円 と な る 。 払 込 年 数 十 年 ( 一 二 〇 ケ 月 ) な ら 八 、 六 九 一 、 二 〇 〇 円 ( 共 済 金 B 一 〇 、
八 六 四 、 ○ ○ ○ 円 の 八 ○ パ ー セ ン ト ) で あ る 。 解 約 手 当 金 は ( イ ) 掛 金 を 十 ニ ケ 月 以 上 滞 納 し 、 事 業 団 か ら 共 済 契 約 を 解 除 さ れ た と き 、 ( ロ ) 個 人 事 業 を 金 銭 以 外 の 資 産 を 出 資 ( 現 物 出 資 ) す る こ と に よ り 会 社 組 織 に か え て 、 小 規 模 企 業 者 た る そ の 会 社 の 役 員 に な っ た と き ( ハ ) 任 意 解 約 ( 自 己 都 合 に よ る 解 約 ) を し た と き 、 に 支 払 わ れ る 。 解 約 手 当 金 の 額 は 、 納 付 金 額 に 掛 金 月 数 に 応 じ た 率 ( 掛 金 納 付 月 数 一-十 一 ケ 月 ○ パ ー セ ン ト 、 十 二-三 十 五 ケ 月 八 ○ パ ー セ ン ト 、 三 十 六-二 九 ケ 月 九 〇 パ ー セ ン ト 、 一 二 〇-二 三 九 ケ 月 一 〇 〇 パ ー セ ン ト 、 二 四 〇-三 五 九 ケ 月 一 二 〇 パ ー セ ン ト 、 三 六 〇 ケ 月 以 上 一 五 〇 パ ー セ ン ト ) を 乗 じ て 得 た 額 で あ る 。 掛 金 月 額 が 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 で 払 込 月 数 が 二 三 九 ケ 月 な ら 一 六 、 七 三 〇 、 ○ ○ ○ 円 ( 七 〇 、 ○ ○ ○ × 二 三 九 × 一 〇 〇 パ ー セ ン ト ) で あ る が 、 二 四 〇 ケ 月 な ら 二 〇 、 一 六 〇 、 ○ ○ ○ 円 ( 七 〇 、 ○ ○ ○ × 二 四 〇 × 二 一〇 パ ー セ ン ト ) に な る 。 ( 5 ) 共 済 金 A 、 共 済 金 B に は 、 ﹁ 一 時 払 い で 受 け 取 る 方 法 ﹂ と ﹁ 分 割 払 い で 受 け 取 る 方 法 ﹂ の 二 通 り が あ る の で 、 ど ち ら か を 選 択 す れ ば よ い 。 た だ し 、 ﹁ 分 割 払 い で 受 け 取 る 方 法 ﹂ を 希 望 す る 場 合 に は 、 ( イ ) 請 求 事 由 が 既 述 の 共 済 事 由 ( A 、 B ) で あ る こ と 、 ( ロ ) 請 求 事 由 が 発 生 し た 日 に 満 六 十 歳 以 上 で あ る こ と 、 ( ハ ) 共 済 金 の 額 が 三 〇 〇 万 円 以 上 で あ る こ と 、 ( 二 ) 事 由 発 生 日 が 平 成 元 年 十 月 一 日 以 降 で あ る こ と 、 と い う 四 つ の 要 件 を す べ て 満 た し て い な け れ ば な ら な い 。 分 割 共 済 金 の 支 給 期 月 は 、 毎 年 二 月 、 五 月 、 八 月 及 び 十 一 月 の 三 ヵ 月 ご と で あ る 。 支 給 期 間 は 、 十 年 ( 四 〇 回 ) 又 は 十 五 年 ( 六 〇 回 ) の い ず れ か の 選 択 で あ る 。 分 割 共 済 金 額 は 、 支 給 期 間 が 十 年 の 場 合 、 共 済 金 の 額 に ○ 、 〇 三 二 五 を 乗 じ た 額 ( 例 、 五 〇 〇 万 円 × ○ 、 〇 三 二 五 鐸 一 六 二 、 五 〇 〇 円 ) 、 支 給 期 間 が 十 五 年 の 場 合 は 、 共 済 金 の 額 に ○ 、 〇 二 四 四 を 乗 じ た 額 ( 例 、 五 〇 〇 万 円 × ○ 、 〇 二 四 四 H 二 一 二 、 ○ ○ ○ 円 ) で あ る 。 分 割 共 済 金 に つ い て 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
-27-密 教 文 化
小規模企業共済制度の仕組み図
中 小 企 業 庁 編 『平 成3年 度 版 中小 企 業 施 策 の あ ら ま し』(1991年7月)455ペ ー ジ。共 済 金 等 の 支 払 い ■ 加 入 者 に 生 じた 事 由 に よ り共 済 金A、 共 済 金B、 準 共 済 金 、 解 約 手 当 金 の い ず れ か が 支 払 わ れ ま す 。 ■ 共 済 金Aお よ び 共 済 金Bに っ い て は 、 一 時 払 い ま た は 分 割 払 い(分 割 払 い の 場 合 は 死 亡 を除 く)の い ず れ か 一 つ の 方 法 に よ り、 ま た 準 共 済 金 お よ び 解 約 手 当 金 に つ い て は 、 一時 払 い で 支 払 わ れ ます 。 ■ 共 済 金 の 分 割 払 い を選 択 で き る加 入 者 は 、 共 済 金 の 額 が300万 円 以 上 で 、 共 済 事 由 が 生 じ た 日 に満60歳 以 上 で あ る 方 で す 。 ま た 分 割 共 済 金 は 、10年 間 ま た は15年 間(加 入 者 の 選 択 に よ る)に わ た っ て 毎 年3ヵ 月 ご と(2月 、 5月 、8月 お よ び11月)に 支 払 わ れ ま す 。
共済 事 由及 び共済金 等(一 時払 い)の 額
(注) ●共 済 金A、 共 済 金Bは 、掛 け金 納 付 月 数 が6月 以 上 の 場 合 に支 払 わ れ る。(6月 未 満 の 場 合 は掛 け 捨 て に な る) ●準 共 済 金 、 解 約 手 当 金 は 、掛 け 金納 付 月 数 が12月 以 上 の 場 合 に支 払 わ れ る。(12月 未 満 の 場 合 は掛 け 捨 て に な る) ●準 共 済 金 の 額 は 、 掛 け金 納 付 月数 が104月 ま で は 掛 け金 相 当 額 と な る。 海 江 田 万 里 責 任 編 集 『トク を す る保 険 と共 済 早 わ か り百 科 』(1991年11月)45ペ ー ジ 。 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て密 教 文 化 分割共済金の受取内容 分 割 共 済 金 の 受 取 内 容 は 次 の とお りで す 。 ●受 取 期 間 は 、10年 又 は15年 の い ず れ か で 、 加 入 者 の 方 の 選 択 に よ りま す 。 ●受 取 月 は 、 毎 年 、2月 、5月 、8月 、11月 の3ヵ 月 ご と で す 。 ●受 取 額 は-受 取 期 間 が10年 の 場 合 一 回 当 た りの 受 取 額 は 共 済 金 の 額に0.0325を 掛 け た 額 と な り ま す。10年 間 の 受 取 総 額 は 共 済 金 の 額 の1.3倍 と な り ま す 。 受 取 期 間 が15年 の 場 合 一 回 当 た りの 受 取 額 は 共 済 金 の 額に0.0244を 掛 け た 額 と な り ま す 。15年 間の 受 取 総 額 は 共 済 金 の 額 の1・5倍 弱 と な り ます 。 (注)こ こで い う共済金 の額 とは、一時金で受 け取 ると した場 合の額 をいいます。 〔受 取 額 の 例 〕 ●分 割 受 取 り を選 択 す る と途 中 で 一 時 金 受 取 り に 変 更 す る こ と は で き ませ ん 。 た だ し、 受 け 取 ら れ て い る方 が 途 中 で 死 亡 した 場 合 は そ の 相 続 人 に 、 ま た 重 度 障 害 そ の 他 特 別 の 事 情 が 生 じ本 人 か ら請 求 が あ っ た 場 合 に は 本 人 に 、 未 支 給 の 分 割 共 済 金 を そ の 時 点 で の 価 額 に割 り 戻 した 額 で お 支 払 い しま す 。 中小 企業事業団 「事 業主 の退職金制度小規模企業共済」(パ ンフレ ッ ト、1992年3月28日 入 手)
は 後 に 詳 述 す る 。 準 共 済 金 と 解 約 手 当 金 は ﹁ 一 時 払 い で 受 け 取 る 方 法 ﹂ に な る 。 5 税 制 上 の 措 置 既 に 述 べ た よ う に 小 規 模 企 業 共 済 ( 第 一 種 ) は 年 々 の 掛 金 の 全 額 ( 八 四 〇 、 ○ ○ ○ 円 ⋮ 最 高 掛 金 月 額 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 の 場 合 ) が 所 得 控 除 の 対 象 ( 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 ) に な る ( 第 二 種 共 済 契 約 の 掛 金 は 生 命 保 険 料 控 除 の 枠 内 ( 10 ) で 所 得 控 除 さ れ る ) 。 ま た 、 共 済 事 由 が 死 亡 以 外 な ら 退 職 所 得 控 除 扱 い 、 死 亡 な ら 死 亡 退 職 金 扱 い 、 準 共 済 金 は 退 職 所 得 扱 い 、 解 約 手 当 金 は 任 意 解 約 で 解 除 日 が 六 十 五 歳 以 上 な ら 退 職 所 得 扱 い 、 任 意 解 約 で 六 十 五 歳 未 満 な ら 一 時 所 得 扱 い に な る 。 な お 、 分 割 共 済 金 は 、 公 的 年 金 等 控 除 扱 い の 雑 所 得 と な り 三 ケ 月 ご と の 支 払 い の 際 に 、 所 定 の 税 額 が 源 泉 ( 11 ) 徴 収 さ れ る ( 地 方 税 の 徴 収 は 行 な わ れ な い ) 。 掛 金 や 給 付 金 ( 分 割 共 済 金 ) に 対 す る 税 制 上 の 優 遇 借 置 は 国 民 年 金 基 金 の 場 合 と 全 く 同 様 で あ る 。 6 分 割 共 済 金 -自 営 業 者 の 強 力 な 年 金 中 小 企 業 事 業 団 は 共 済 金 の 分 割 受 給 を す す め て い る 。 分 割 共 済 金 は 既 に 見 た よ う に 共 済 事 由 ( A 、 B ) の 要 件 ( 共 済 事 由 の 発 生 時 に 六 十 歳 以 上 ) 、 共 済 金 額 の 要 件 ( 一 時 金 と し て 受 け 取 る 共 済 金 が 三 〇 〇 万 円 以 上 ) 、 事 由 発 生 日 の 要 件 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
-31-密 教 文 化 ( 平 成 元 年 十 月 一 日 以 降 ) を す べ て 満 た せ ば オ ー ケ ー で 、 受 取 総 額 が 、 受 取 期 間 十 年 の 場 合 は 一 時 金 の 一 ・ 三 倍 に 、 受 取 期 間 十 五 年 の 場 合 に は 一 ・ 五 倍 弱 と 多 く な る 点 や 、 公 的 年 金 等 の 雑 所 得 扱 い さ れ る こ と で 節 税 効 果 が 大 き く な る 点 が そ の 理 由 の メ イ ン で あ る 。 事 実 、 高 齢 化 社 会 で の 老 後 の 生 活 設 計 を 考 え て 分 割 受 給 を 選 択 す る 件 数 が 増 え て い て 、 平 成 元 年 十 月 か ら 平 成 三 年 六 月 ま で の 二 十 ケ 月 間 で 一 、 一 〇 〇 件 の 分 割 受 給 が 決 定 し て い る と い う 。 そ の 内 訳 を 見 る と 、 共 済 事 由 は 個 人 事 業 の 廃 止 六 二 ・ 四 .ハ ー セ ン ト 、 年 齢 は 、 六 十 歳 代 六 二 ・ 六 パ ー セ ン ト 、 一 回 の 受 領 額 は 二 〇 万 円 台 三 九 ・ 五 パ ー セ ン ト 、 受 給 期 間 は 十 年 八 五 ・ 九 パ ー セ ン ト 、 が ト ッ プ で あ る 。 し か も 、 共 済 事 由 の 中 で 現 職 の ま ま で 共 済 金 を 受 給 す る 老 齢 給 付 が 三 二 ・ 二 パ ー セ ン ト ( 個 人 事 業 主 二 〇 ・ 六 パ ー セ ン ト 、 会 社 等 役 員 一 一 ・ 六 パ ー セ ン ト ) と 高 い 割 合 を 示 し て い る 。 中 小 企 業 事 業 団 は こ の 点 に つ い て ﹁ 仕 事 を 続 け な が ら 共 済 金 で 豊 か な 生 活 を 送 ( 12 ) っ て お ら れ る 経 営 者 の 方 々 の お 元 気 な 姿 が 浮 か ん で き ま す ﹂ と 高 く 評 価 し て い る 。
7
小
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模
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業
共
済
の
問
題
点
自 営 業 者 等 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 の 公 的 な 老 後 保 障 に は 国 民 年 金 か ら 支 給 さ れ る 老 齢 基 礎 年 金 と 、 平 成 三 年 四 月 よ り ス タ ー ト し た 任 意 加 入 の 国 民 年 金 基 金 が あ る 。 小 規 模 企 業 共 済 は 小 規 模 企 業 の 個 人 事 業 主 と 役 員 に 限 っ て 加 入 が 認 め ら れ て い る の で 、 第 一 号 被 保 険 者 の 個 人 事 業 主 は 国 民 年 金 基 金 と 小 規 模 企 業 共 済 の い ず れ か に 加 入 す る こ と に よ っ て 、 あ る い は 両 方 に 加 入 す る こ と に よ っ て 老 後 の 生 活 に 備 え る こ と が で き る 。 小 規 模 企 業 の 役 員 は 国 民 年 金 基 金 へ の 加 入 資 格 が な い 第 二 号 被 保 険 者 な の で 小 規 模 企 業 共 済 に の み 加 入 す る こ と に な る 。小 規 模 企 業 共 済 の メ リ ッ ト は 何 と 言 っ て も 貯 蓄 と 節 税 の 効 果 が 大 き い 点 で あ る 。 そ し て そ の こ と が 小 規 模 企 業 共 済 の 問 題 点 で も あ る 。 小 規 模 企 業 共 済 の 共 済 金 は 掛 金 の 拠 出 期 間 が 長 い ほ ど ま た 拠 出 額 が 多 い ほ ど 多 く な る ( 積 み 立 て 主 義 ) 。 掛 金 月 額 五 〇 〇 円 、 払 込 月 数 四 十 年 ( 四 八 ○ ケ 月 ) の 共 済 金 ( A 、 B ) は 一 、 一 二 二 、 七 〇 〇 円 な の で 、 掛 金 月 額 が 最 低 の 一 、 ○ ○ ○ 円 な ら 共 済 金 は 二 、 一 二 一七 、 四 〇 〇 円 ( 一 、 一 一 三 、 七 〇 〇 × 二 ) で あ る が 、 最 高 の 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 な ら 共 済 金 は な ん と 一 億 五 五 、 九 一 八 、 ○ ○ ○ 円 ( 一 、 一 二 二 、 七 〇 〇 × 一 四 〇 ) に な る 。 こ れ は 掛 金 の 単 純 合 計 ( 三 、 三 六 〇 万 円 ) の 約 四 ・ 六 四 倍 で あ る 。 支 給 期 間 十 五 年 ( 六 〇 回 ) の 分 割 共 済 金 を 選 択 す る と 受 取 総 額 は 二 億 二 八 、 二 六 三 、 九 五 二 円 と 更 に 多 く な る 。 こ れ ら は あ く ま で も 理 論 的 な 数 値 で は あ る が サ ラ リ ー マ ン の 退 職 金 や 年 金 と 比 較 す れ ば い か に 大 き な 額 で あ る か が わ か る 。 ま た 、 金 融 商 品 、 貯 蓄 型 保 険 商 品 の 利 率 や 利 回 り と 比 べ て は る か に 有 利 で あ る こ と ( 13 ) も わ か る 。 当 然 な が ら こ う い う 極 端 な ケ ー ス は な い が 、 中 小 企 業 事 業 団 に よ る と 、 一 、 ○ ○ ○ 万 円 以 上 の 共 済 金 の 受 給 者 は 年 々 増 加 し て お り ( 昭 和 六 十 二 年 度 五 人 、 昭 和 六 十 三 年 度 一 〇 九 人 、 平 成 元 年 度 六 三 一 人 、 平 成 二 年 度 一 、 二 ( 14 ) 八 二 人 ) 、 今 ま で の 最 高 額 は 二 十 四 年 余 加 入 者 の 一 、 六 三 四 万 円 で あ っ た と い う 。 小 規 模 企 業 共 済 ( 第 一 種 ) の 掛 金 は 既 述 の よ う に 全 額 が 所 得 控 除 の 対 象 に な る 。 最 高 で 一 人 年 額 八 四 〇 、 ○ ○ ○ 円 ( 掛 金 月 額 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 ) の 控 除 が 受 け ら れ る 。 個 人 年 金 の 生 命 保 険 料 控 除 枠 、 所 得 税 五 〇 、 ○ ○ ○ 円 、 住 民 税 三 五 、 ○ ○ ○ 円 と 比 較 す る と は る か に 優 遇 さ れ て い る 点 は 国 民 年 金 基 金 と 同 様 で あ る 。 所 得 税 率 五 〇 パ ー セ ン ト 、 地 方 税 率 一 五 パ ー セ ン ト の 高 額 所 得 者 ( 年 間 の 課 税 所 得 二 、 ○ ○ ○ 万 円 超 ) の 場 合 、 年 間 払 込 掛 金 八 四 〇 、 ○ ○ ○ 円 の 六 五 パ ー セ ン ト 、 五 四 六 、 ○ ○ ○ 円 が 節 税 可 能 と な る 。 富 裕 な 自 営 業 者 が 国 民 年 金 基 金 と 小 規 模 企 業 共 済 の 両 方 に 加 入 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
-33-密 教 文 化 す れ ば ダ ブ ル の 節 税 効 果 が 得 ら れ る わ け で あ る 。 小 規 模 企 業 の 法 人 役 員 の 場 合 は 、 役 員 報 酬 が 多 く な る ほ ど 給 与 所 得 控 除 後 の 給 与 等 の 金 額 が 大 き く な る の で 、 一 般 の サ ラ リ ー マ ン に は 認 め ら れ な い 必 要 経 費 で あ る 小 規 模 企 業 共 済 等 ( 15 ) 掛 金 控 除 の 節 税 効 果 は 意 義 深 い 。 年 間 払 込 金 額 が 多 い ほ ど 年 末 調 整 も し く は 確 定 申 告 後 の 還 付 金 は 多 く な る 。 ま た 、 小 規 模 企 業 共 済 の 共 済 金 ( 一 時 払 い ) 、 準 共 済 金 、 解 約 手 当 金 が 退 職 所 得 扱 い 、 死 亡 退 職 金 扱 い 、 一 時 所 得 扱 い に な る こ と は 既 に 述 べ た が 、 こ れ ら は 、 小 規 模 企 業 者 の 汗 と 血 の 結 晶 で あ る と 同 時 に 多 く の 場 合 大 切 な 老 後 の 生 活 資 金 に 充 て ら れ る と い う 理 由 で 他 の 所 得 の 課 税 よ り は る か に 優 遇 さ れ て い る 。 共 済 金 ( 一 時 払 い ) が 八 ○ ○ 万 円 、 加 入 年 数 が 二 十 年 の ケ ー ス で は 退 職 所 得 控 除 額 は 八 ○ ○ 万 円 な の で 、 退 職 所 得 金 額 は ゼ ロ で あ る 。 ま た 、 こ の 場 合 共 済 金 が 退 職 所 得 控 除 額 を 超 え て も 超 え た 額 の 二 分 の 一 が 退 職 所 得 金 額 に な る の で ( 例 え ば 共 済 金 が 九 〇 〇 万 円 な ら 退 職 所 得 金 額 は 一 〇 〇 万 円 の 二 分 の 一 の 五 〇 万 円 ) 節 税 効 果 は き わ め て 大 き い 。 更 に 、 税 法 上 公 的 年 金 等 控 除 の 対 象 に な る 分 割 共 済 金 は 、 公 的 年 金 等 控 除 の 最 低 額 が 現 在 、 六 十 五 歳 未 満 が 七 〇 万 円 、 六 十 五 歳 以 上 が 一 四 〇 万 円 と 大 き い の で 生 命 保 険 会 社 の 個 人 年 金 と 比 べ る と は る か に 優 遇 さ れ て い る 。 例 え ば 、 公 的 年 金 を 六 〇 万 円 受 給 し て い る 六 十 五 歳 以 上 の 分 割 共 済 金 受 給 者 は 、 基 礎 控 除 三 五 万 円 、 老 年 者 控 除 五 〇 万 円 を 加 ( 16 ) え た 課 税 最 低 限 が 二 二 五 万 円 な の で 、 分 割 共 済 金 の 年 額 が 一 六 五 万 円 で も 非 課 税 で あ る 。 こ れ で は 富 裕 な 小 規 模 企 業 の 自 営 業 者 や 役 員 の 中 に は 、 共 済 制 度 の 掛 金 や 共 済 金 の 優 遇 税 制 に 目 を 付 け て 蓄 財 な い し 財 テ ク に 利 用 す る 者 も 出 て く る 。 結 果 と し て ﹁ 金 持 ち 優 遇 ﹂ に な っ て し ま う 。 富 め る 者 が ま す ま す 富 め る 反 面 、 国 民 年 金 保 険 料 ( 平 成 四 年 度 よ り 月 額 九 、 七 〇 〇 円 、 夫 婦 で 年 額 二 三 二 、 八 ○ ○ 円 ) の 負 担 も 困 難 な 余 裕 の な い 自 営 業 者 に は 共 済 制 度 に 入 り た く て も 入 れ な い 。 ま た 、 分 割 共 済 金 は 公 的 年 金 の よ う に 物 価 ス ラ イ ド し な い の で で き る だ け 掛 金 を 増 額 さ せ て い く 必 要 が
● 掛 け金 の全 額所 得控 除 に よる減税 額一 覧表 注1.「 課 税 さ れ る所 得 金 額 」 と は、 そ の年 分 の総 所 得 金 額 か ら、基 礎 控 除 、 扶 養 控 除 、 社 会 会 保 険 料 控 除 等 の 諸 控 除 を控 除 し た後 の 額 で 、課 税 の 対 象 と な る額 を い う。 注2.税 額 は 、 平 成2年1月1日 現 在 税 率 に よ り算 定 。 住 民 税 の 均 等 割 に っ い て は 、3,200円 とす る。 海 江 田 、 前 掲 書 、44ペ-ジ 。 分割共済金の税法上の取扱い 分割共済金 は税法上 、公的年金等の雑所得 とい う大 変有利 な取扱 い を受 けます。 ●公的年金 等の雑所得 とは…… その年中 に受 け取 った公的年金等(国 民年金、厚生 年金 、分 割共済金 な ど)の 収入 金額の合計額 から、右表 の 「公的年金等控 除額」 を控除 した残 額が 公的年金等 の雑所得 の金 額 とな ります。 公 的 年 金 等 控 除 額(早 見 表)(平 成4年1月1日 現在) 例 え ば、 満65歳 以 上 の 方 が 、 分 割 共 済 金 を年 間100万 円 、 国 民 年 金 を70万2千 円 受 け取 り、 その 他 に50万 円 の 所 得 が あ る場 合 で 、 基 礎 控 除 、 老年 者 控 除 が受 け られ る と した場 合 の 所 得 税 額 は つ ぎの と お り で す 。(モ デ ル計 算) *こ の 場 合 、 住 民 税 も税 額 が0と な りま す 。 中小 企 業 事 業 団 「事 業 主 の 退 職 金 制 度 小 規 模 企 業 共 済 」(前 出) 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 あ る が 、 小 規 模 企 業 者 の 場 合 、 経 営 状 態 に よ っ て は 掛 金 の 減 額 や 共 済 の 解 約 を 余 儀 な く さ れ る と い う 問 題 も あ る 。 小 規 模 企 業 共 済 制 度 自 体 が 、 基 本 的 に は 真 面 目 に 働 く 者 が 報 わ れ る シ ス テ ム で あ る に し て も 、 加 入 対 象 者 の 所 得 格 差 を 強 く 反 映 し た も の に な っ て い る こ と は ど う し て も 否 め な い 。 8 お わ り に 超 高 齢 化 社 会 の 到 来 が 確 実 な 二 十 一 世 紀 を 目 前 に 、 政 府 は 国 民 に 老 後 の 備 え に 対 す る 一 層 の 自 助 努 力 を 求 め て い る 。 強 制 加 入 の 公 的 年 金 は 、 年 金 財 政 上 の 理 由 か ら 年 金 保 険 料 の 引 上 げ 、 年 金 額 の 引 き 下 げ 、 支 給 開 始 年 齢 の 引 き 上 げ が 予 定 さ れ て い る 。 生 命 保 険 会 社 の 個 人 年 金 保 険 商 品 に 人 気 が あ る の も 一 つ に は 公 的 年 金 の 将 来 に 不 安 が あ る か ら ( 17 ) だ と い わ れ て い る 。 そ の 意 味 で 小 規 模 企 業 共 済 も 平 成 三 年 四 月 に ス タ ー ト し た 国 民 年 金 基 金 と 同 様 に 、 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 に と っ て 老 後 の 備 え の 有 力 な 選 択 肢 に な る 。 確 か に 一 定 規 模 の 法 人 役 員 も 加 入 で き る 小 規 模 企 業 共 済 は 、 既 に 見 た よ う に 掛 金 も 共 済 金 も 税 制 上 の 恩 典 が あ る の で 、 一 部 の 富 裕 な 共 済 契 約 者 に 財 テ ク の 手 段 を 提 供 す る 側 面 を 持 っ て は い る 。 小 規 模 企 業 共 済 は 加 入 対 象 者 の 所 得 格 差 を 強 く 反 映 し 、 受 益 者 負 担 の 原 則 に 立 っ て い る 。 し か し 、 一 般 に 体 力 の 弱 い 小 規 模 企 業 者 が 置 か れ て い る 不 安 定 で 厳 し い 経 営 環 境 を 考 え る と 、 小 規 模 企 業 の 個 人 事 業 主 や 法 人 役 員 に ﹁ 退 職 金 ﹂ や ﹁ 年 金 ﹂ を も た ら す 小 規 模 企 業 共 済 は 、 そ の 内 容 を 一 層 充 実 さ せ 、 働 く 者 が 真 に 報 わ れ る シ ス テ ム に す る 必 要 が あ る 。 そ の た め に は 、 金 持 ち は ま す ま す 金 持 ち に な る が 、 真 面 目 に 働 く 者 が な か な か 報 わ れ な い と い う 今 の 社 会 の 不 公 平 な 仕 組 み を 根 本 的 に 変 え る こ と が 不 可 欠 で あ る 。
注 ( 1 ) 拙 稿 ﹁ 国 民 年 金 基 金 に つ い て ー 年 金 の 動 向 ノ ー ト ( 1 ) ー ﹂ ﹃ 密 教 文 化 ﹄ 第 一 七 七 号 、 一 九 九 三 年 十 二 月 、 五 三 ー 五 四 ペ ー ジ 参 照 。 ち な み に 一 九 九 二 年 一 月 末 ま で の 国 民 年 金 基 金 の 加 入 者 数 は 推 計 で 約 四 三 万 人 。 対 象 と な る 自 営 業 者 は 一 、 三 〇 〇 万 人 い る が 、 厚 生 省 の 当 初 計 画 二 二 〇 万 人 の 三 分 の 一 に 過 ぎ な い 。 自 営 業 者 の う ち 実 際 に 所 得 税 を 納 め て い る の は 二 〇 〇-三 〇 〇 万 人 と い わ れ 、 節 税 効 果 は 、 あ ま り 大 き な メ リ ッ ト を 持 た な い こ と や 、 中 途 解 約 ・ 掛 金 の 払 い 戻 し が で き な い 点 を 敬 遠 し て い る こ と 等 が 低 迷 の 原 因 と い わ れ る 。 一 九 九 二 年 三 月 時 点 の 国 民 年 金 基 金 は 、 職 能 型 が 一 九 、 地 域 型 が 四 七 、 計 六 六 。 厚 生 省 の 吉 武 民 樹 年 金 課 長 は ﹁ 加 入 者 は 確 実 に 伸 び る ﹂ と 見 て い る が 、 基 金 か ら は 地 域 型 に 協 力 し た 市 町 村 に 補 助 金 を 出 し て ほ し い 、 専 業 主 婦 も 対 象 に し て ほ し い と い う 要 望 が あ る 。 ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹄ 一 九 九 二 年 二 月 十 日 、 三 月 十 七 日 、 三 月 二 十 四 日 付 。 ( 2 ) 中 小 企 業 事 業 団 の 業 務 は 、 大 き く 分 け る と 小 規 模 企 業 の た め の 共 済 制 度 の 運 営 、 中 小 企 業 の た め の 倒 産 防 止 共 済 制 度 の 運 営 、 中 小 企 業 に 対 す る 指 導 と 高 度 化 出 融 資 、 中 小 企 業 の た め の 人 づ く り (中 小 企 業 大 学 校 、 中 小 企 業 研 究 所 ) 、 中 小 企 業 の た め の 情 報 提 供 ( 中 小 企 業 情 報 セ ン タ ー 、 中 小 企 業 技 術 ・ 市 場 情 報 交 流 セ ン タ ー 、 中 小 企 業 国 際 交 流 セ ン タ ー 、 中 小 企 業 O A シ ス テ ム セ ン タ ー ) の 五 つ の 柱 か ら な っ て い る 。 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ 一 九 九 一 年 九 月 三 十 日 入 手 、 よ り 。 ち な み に 倒 産 防 止 共 済 制 度 の 特 色 は 、 中 小 企 業 倒 産 防 止 共 済 法 に 基 づ い て 運 営 さ れ 、 取 引 先 が 倒 産 し 売 掛 金 や 受 取 手 形 等 の 回 収 が 困 難 と な っ た 場 合 に 、 あ ら か じ め 積 み 立 て た 掛 金 の 額 に 応 じ て 共 済 金 の 貸 付 が 受 け ら れ る 制 度 で 、 昭 和 五 十 三 年 四 月 よ り 実 施 さ れ て お り 、 引 き 続 き 一 年 以 上 事 業 を 行 な っ て い る 中 小 企 業 者 お よ び 中 小 企 業 団 体 (企 業 組 合 、 協 業 組 合 等 ) に 加 入 が 認 め ら れ て い る 。 制 度 の 特 色 は 、 ( イ ) 最 高 三 、 二 〇 〇 万 円 、 積 み 立 て た 掛 金 総 額 の 一 〇 倍 の 範 囲 内 で 、 被 害 額 ( 回 収 困 難 と な っ た 売 掛 債 権 等 の 額 ) 相 当 の 共 済 金 の 貸 付 が 受 け ら れ る 。 ( ロ ) 共 済 金 の 貸 付 は 、 無 担 保 、 無 保 証 人 、 無 利 子 で 受 け る こ と が で き る ( た だ し 、 貸 付 を 受 け た 共 済 金 の 一 〇 分 の 一 に 相 当 す る 額 は 掛 金 総 額 か ら 控 除 さ れ 、 共 済 制 度 を 運 営 す る 財 源 に 充 て ら れ る )。 償 還 期 間 は 五 年 ( 据 置 期 間 六 ケ 月 ) 以 内 で 月 賦 に よ る 範 囲 内 で 臨 時 に 必 要 な 事 業 資 金 の 貸 付 が 受 け ら れ る ( 一 時 貸 付 金 ) 。 ( 二 ) 掛 金 (月 額 五 、 ○ ○ ○ 円 か ら 八 ○ 、 ○ ○ ○ 円 ま で 五 、 ○ ○ ○ 円 刻 み ) は 税 法 上 、 そ の 全 額 (最 高 年 額 九 六 〇 、 ○ ○ ○ 円 ) を 損 金 (法 人 ) 、 又 は 必 要 経 費 (個 人 ) に 算 入 で き る 。 ﹁ 中 小 企 業 倒 産 防 止共済﹂﹃産経新聞﹄一九九 二 年 二 月 二 十 七 日 付 及 び 中 小 企 業 庁 編 ﹃ 平 成 三 年 度 版 中 小 企 業 施 策 の あ ら ま し ﹄ 財 団 法 人 中 小 企 業 調 査 協 会 、 一 九 九 一 年 七 月 、 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 三 一 四 -三 一 五 ペ ー ジ 参 照 。 な お 、 倒 産 防 止 共 済 制 度 の 加 入 件 数 は 平 成 二 年 末 ま で 四 二 、 五 二 七 件 、 在 籍 件 数 は 三 六 二 、 七 〇 七 件 。 中 小 企 業 庁 編 ﹃ 平 成 三 年 度 版 中 小 企 業 要 覧 ﹄ 財 団 法 入 中 小 企 業 調 査 協 会 、 一 九 九 一 年 七 月 、 一 四 六 ペ ー ジ 参 照 。 ( 3 ) 小 規 模 企 業 共 済 の 加 入 件 数 は 平 成 三 年 六 月 末 ま で に 三 〇 〇 万 件 を 越 え 、 在 籍 件 数 は 一 二 〇 万 件 を 越 え て い る 。 ま た 平 成 二 年 度 の 共 済 金 の 支 払 い は 五 九 、 五 二 一件 、 一 、 〇 三 七 億 円 で あ る 。 支 払 事 由 の ト ッ プ は A 共 済 の 個 人 事 業 の 廃 止 六 六 ・ 一 五 パ ー セ ン ト で あ る 。 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ 二 九 九 二 年 九 月 三 十 日 入 手 ) 二 -三 ペ ー ジ 参 照 。 ( 4 ) ﹁ 自 営 業 者 に 朗 報 ! 小 規 模 企 業 共 済 と 国 民 年 金 基 金 は 保 証 と 節 税 の 二 重 丸 ﹂ 海 江 田 万 里 責 任 編 集 ﹃ ト ク を す る 保 険 と 共 済 早 わ か り 百 科 ﹄ 主 婦 と 生 活 社 、 三 九 九 一 年 十 三 月 、 四 四 ペ ー ジ 参 照 。 ( 5 ) 自 営 業 者 に は 事 業 税 が か か る が 給 与 所 得 者 で あ る 法 人 の 役 員 に は か か ら な い 。 た だ し 道 府 県 税 で あ る 個 人 事 業 税 の 課 税 標 準 は 、 前 年 中 の 事 業 か ら 生 じ た 所 得 金 額 か ら 、 事 業 主 控 除 二 四 〇 万 円 を 控 除 し た 金 額 で あ る 。 尾 崎 護 ﹃ 税 の 常 識 ﹄ ( 三 年 版 ) 一 九 九 一 年 六 月 、 日 本 経 済 新 聞 社 、 六 三 ぺ ー ジ 参 照 。 ( 6 ) 中 小 企 業 事 業 団 に よ る と 小 規 模 企 業 共 済 の 現 況 は 以 下 の 通 り 。 平 成 三 年 十 一 月 末 現 在 の 共 済 在 籍 件 数 は 一 二 二 万 件 。 平 成 三 年 十 一 月 の 加 入 者 の 地 位 は 個 人 事 業 主 四 九 ・ 七 パ ー セ ン ト 、 法 人 役 員 五 〇 ・ 三 パ ー セ ン ト 、 加 入 時 年 齢 (個 人 事 業 主 ) は 四 十 歳-五 十 歳 未 満 三 五 ・ 二 パ ー セ ン ト 、 三 十 歳-四 十 歳 未 満 二 八 ・ 二 パ ー セ ン ト 、 五 十 歳-六 十 歳 未 満 二 二 ・ 八 パ ー セ ン ト 、 六 十 歳 以 上 九 ・ 二 パ ー セ ン ト 、 三 十 歳 未 満 四 ・ 六 パ ー セ ン ト 。 業 種 別 加 入 状 況 ( 昭 和 四 十 年 十 二 月 か ら 平 成 三 年 十 一 月 ま で の 累 計 ) は 小 売 業 三 三 ・ ニ パ ー セ ン ト 、 製 造 業 二 三 ・ 三 パ ー セ ン ト 、 サ ー ビ ス 業 二 〇 ・ 八 パ ー セ ン ト 、 建 設 業 二 一 ・ 一 パ ー セ ン ト 、 卸 売 業 四 ・ 五 パ ー セ ン ト 、 運 輸 通 信 業 三 ・ ○ パ ー セ ン ト 、 不 動 産 業 二 ・ 八 パ ー セ ン ト 、 そ の 他 二 ・ 三 パ ー セ ン ト 。 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ ( 一 九 九 二 年 三 月 二 十 七 日 入 手 ) 三 ペ ー ジ 参 照 。 ( 7 ) 高 山 憲 之 ﹁ 年 金 を 考 え る ﹂ ( ﹃ や さ し い 経 済 学 ﹄ ) ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹄ 一 九 九 二 年 三 月 七 日 付 参 照 。 ( 8 ) 中 小 企 業 庁 編 ﹃ 平 成 三 年 度 版 中 小 企 業 施 策 の あ ら ま し ﹄ ( 前 出 ) 四 五 七 -四 五 八 ペ ー ジ 参 照 。 ( 9 ) 中 小 企 業 事 業 団 は 次 の よ う な 事 例 を あ げ て い る 。 そ れ に よ る と 昭 和 六 十 一 年 四 月 に 掛 金 月 額 五 、 ○ ○ ○ 円 で 加 入 申 込 み を し た 共 済 契 約 者 が 、 平 成 三 年 四 月 に 掛 金 月 額 を 五 、 ○ ○ ○ 円 、 平 成 八 年 四 月 に 月 額 二 〇 、 ○ ○ ○ 円 増 額 し 、 そ の 後 平 成 九 年 四 月 に 掛 金 月 額 を 一 〇 、 ○ ○ ○ 円 減 額 し 、 平
成 十 四 年 三 月 十 七 日 に 共 済 事 由 が 生 じ た 場 合 の 共 済 金 の 額 は 、 共 済 金 A が 四 、 一 七 五 、 ○ ○ ○ 円 、 共 済 金 B が 三 、 三 八 八 、 八 ○ ○ 円 で あ る 。 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 制 度 加 入 者 の し お り 及 び 約 款 ﹄ ( 一 九 九 一 年 六 月 二 十 日 入 手 ) 八 -九 ペ ー ジ 参 照 。 ( 10 ) 中 小 企 業 庁 編 ﹃ 平 成 三 年 度 版 中 小 企 業 施 策 の あ ら ま し ﹄ (前 出 ) 四 六 〇 ペ ー ジ 参 照 。 ( 11 ) 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 制 度 加 入 者 の し お り 及 び 約 款 ﹄ (前 出 ) 一 一 -二 一ペ ー ジ 参 照 。 ( 12 ) 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 中 小 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ ( 一 九 九 一 年 九 月 三 十 日 入 手 ) 四 ペ ー ジ 参 照 。 中 小 企 業 事 業 団 は 次 の よ う な 分 割 受 給 者 の 事 例 を 上 げ て い る 。 ( イ ) 七 十 五 歳 の K さ ん 、 会 社 を 定 年 退 職 後 電 気 管 理 技 術 者 と し て 二 十 年 間 働 い て 廃 業 。 十 三 年 前 に 加 入 、 共 済 金 九 〇 六 万 円 。 分 割 共 済 金 と 厚 生 年 金 が 老 後 の 支 え 。 ( ロ ) 七 十 歳 の T さ ん 、 平 成 三 年 三 月 に 理 髪 業 を 廃 業 。 昭 和 四 十 四 年 に 月 額 五 、 ○ ○ ○ 円 で 加 入 、 廃 業 時 は 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 、 約 二 十 四 年 間 の 掛 金 は 六 八 五 万 円 、 共 済 金 は 一 、 二 七 五 万 円 、 五 月 に 振 り 込 ま れ た 第 一 回 の 分 割 受 給 額 は 四 一 万 円 。 夫 婦 で 月 額 八 万 円 の 国 民 年 金 が あ る 。 ( ハ ) 七 十 五 歳 の N さ ん 、 平 成 三 年 三 月 に 製 材 業 を 廃 業 。 昭 和 四 十 三 年 に 加 入 、 掛 金 の 最 高 限 度 額 が 引 上 げ ら れ る 度 に 最 高 掛 金 月 額 に 変 更 。 二 十 三 年 間 の 掛 金 総 額 が 七 九 二 万 円 、 共 済 金 が 一 、 五 五 六 万 円 、 一 回 の 受 給 額 が 五 〇 万 五 〇 〇 〇 円 。 ほ か に 軍 人 思 給 と 国 民 年 金 が あ る 。 ( 二 ) 七 十 五 歳 の I さ ん 、 四 十 代 半 ば で 大 学 教 員 を や め て 受 験 塾 を 開 業 、 平 成 三 年 二 月 に 廃 業 。 昭 和 四 十 七 年 に 加 入 、 十 八 年 余 り の 加 入 で 掛 金 総 額 七 九 八 万 円 、 共 済 金 一 、 四 四 九 万 円 。 一 回 の 分 割 受 給 額 は 四 七 万 円 。 ( ホ ) 六 十 二 歳 の A さ ん 、 平 成 三 年 九 月 に 学 習 塾 を 閉 鎖 、 昭 和 五 十 三 年 に 加 入 、 加 入 期 間 は 十 三 年 半 、 掛 金 は 一 五 、 ○ ○ ○ 円 か ら 始 め 、 廃 業 時 は 五 万 円 、 掛 金 総 額 は 六 九 六 万 円 、 共 済 金 は 一 、 一 二 一 万 円 、 こ れ を 十 年 間 に 四 〇 回 分 割 と し た ら 、 三 ケ 月 ご と の 受 給 額 は 三 九 万 円 、 十 一 月 に 第 一 回 分 を 受 け 取 っ た 。 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ ( 一 九 九 一 年 九 月 三 十 日 入 手 ) 六 ー 八 ペ ー ジ 、 中 小 企 業 事 業 団 、 同 、 ( 一 九 九 二 年 三 月 二 十 七 日 入 手 )、 七 ペ ー ジ 参 照 。 ( 13 ) 金 融 商 品 は 、 公 定 歩 合 や 市 場 金 利 に 連 動 す る の で 現 在 の よ う な 金 利 低 下 局 面 で は 利 率 や 利 回 り が 低 下 す る 。 し か も 多 く の 場 合 利 息 に は 二 〇 パ ー セ ン ト 源 泉 分 離 課 税 さ れ る の で 税 引 き 後 の 利 率 、 利 回 り は 更 に 低 く な る 。 そ の 点 、 額 面 か ら 購 入 価 格 を 差 し 引 い た 公 社 債 の 償 還 差 益 は 雑 所 得 と し て 総 合 課 税 の 対 象 に な る が 、 年 間 の 給 与 収 入 が 一 、 五 〇 〇 万 円 以 下 で 、 か つ そ れ 以 外 に 申 告 し な け れ ば な ら な い 所 得 が 二 〇 万 円 以 下 な ら 申 告 不 要 で あ る 。 ま た 償 還 時 に 受 け 取 る 償 還 差 益 に つ い て は 証 券 会 社 か ら 支 払 調 書 が 提 出 さ れ 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 ず 、 事 実 上 、 非 課 税 に な っ て い る と い わ れ る ( ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹄ 一 九 九 一 年 十 一 月 二 十 五 日 付 ) 。 通 常 、 源 泉 分 離 課 税 の 対 象 に な る 金 融 商 品 は 利 子 、 利 金 、 利 息 相 当 分 に 二 〇 パ ー セ ン ト 課 税 さ れ 還 付 を 受 け る こ と は 出 来 な い が 、 公 社 債 の 償 還 差 益 は 給 与 所 得 や 事 業 所 得 等 他 の 所 得 と 総 合 さ れ 、 諸 々 の 所 得 控 除 が 差 し 引 か れ た 課 税 所 得 に 課 税 さ れ る こ と に な る 。 例 え ば 、 八 十 日 前 後 で 償 還 日 が 到 来 す る オ ー ス ト ラ リ ア の 短 期 割 引 国 債 ( コ ア ラ ・ ボ ン ド ) の 場 合 、 仮 に 払 込 金 額 が 一 、 ○ ○ ○ 万 円 で 償 還 金 が 一 、 〇 一 一 万 円 と す る と 償 還 金 か ら 払 込 金 額 を 差 し 引 い た 金 額 で あ る 償 還 差 益 は 一 一 万 円 で あ る 。 償 還 金 の 中 か ら 一 、 ○ ○ ○ 万 円 を 再 投 資 す る こ と を 繰 り 返 し そ の 年 に 四 回 償 還 日 を 迎 え た 場 合 、 累 計 の 償 還 金 つ ま り 収 入 金 額 は 四 、 〇 四 四 万 円 ( 円 利 回 り は 四 回 と も 同 じ と 仮 定 )、 累 計 の 払 込 金 額 つ ま り 必 要 経 費 は 四 、 ○ ○ ○ 万 円 、 償 還 差 益 つ ま り 雑 所 得 は 四 四 万 円 、 他 の 事 業 所 得 や 給 与 所 得 が あ ま り 多 く な い 場 合 は 税 額 が 少 な く て 済 む の で 節 税 タ イ 。フ の 金 融 商 品 の 代 表 と い え る 。 類 似 の も の に 円 建 外 債 や 額 面 割 れ ( ア ン ダ ー パ i ) の 既 発 の 国 債 や 転 換 社 債 が あ る 。 た だ し そ れ ら の 利 金 は 二 〇 パ ー セ ン ト の 源 泉 分 離 課 税 の 対 象 に な る 。 ま た 、 損 害 保 険 会 社 の 貯 蓄 型 保 険 商 品 ﹁ 積 立 い き い き 生 活 傷 害 保 険 ﹂ (保 険 期 間 五 年 、 ス ー パ ー フ ァ イ ブ ) は 満 期 返 戻 金 プ ラ ス 契 約 者 配 当 金 か ら 一 時 払 い 保 険 料 を 差 し 引 い た 金 額 、 利 息 相 当 分 が 一 時 所 得 扱 い に な る の で 節 税 効 果 は 大 き い 。 バ ブ ル 経 済 の 崩 壊 で 株 式 や 不 動 産 の 価 格 が 大 幅 に 下 落 し て い る 現 在 コ ア ラ ・ ボ ン ド や ス ー パ ー フ ァ イ ブ の よ う な 元 本 保 証 の 節 税 商 品 は 高 給 サ ラ リ ー マ ン に 見 直 さ れ る で あ ろ う 。 と こ ろ で 一 九 九 〇 年 以 降 の バ ブ ル 経 済 の 崩 壊 過 程 で 株 価 や 都 市 部 の 中 古 マ ン シ ョ ン 価 格 は そ れ ぞ れ 約 五 〇 パ ー セ ン ト 、 二 〇-四 〇 パ ー セ ン ト も 下 が っ た と い わ れ る が 、 本 来 、 擬 制 資 本 と い わ れ る 株 式 や 土 地 の 価 格 は 、 金 利 、 為 替 (主 に 円 ド ル レ ー ト ) 、 企 業 業 績 ( ま た 景 気 の 要 因 で あ る 企 業 の 設 備 投 資 、 在 庫 調 整 、 住 宅 投 資 、 個 人 消 費 の 動 向 等 ) 投 資 家 心 理 ( 投 機 と 思 惑 ) 等 に よ る 需 給 関 係 次 第 で 変 動 す る の で 、 収 益 還 元 価 格 (し い て 言 え ば 実 体 価 格 ) と 遊 離 す る こ と が あ る ( バ ブ ル )。 ち な み に 主 要 銘 柄 の 平 均 株 価 で あ る 日 経 平 均 ( 日 経 二 二 五 ) は 、 一 九 九 二 年 四 月 九 日 に 約 五 年 五 ケ 月 ぶ り に 終 値 ベ ー ス で 一 七 、 ○ ○ ○ 円 を 割 っ た 。 ピ ー ク ア ウ ト は 一 九 八 九 年 二 一月 二 九 日 の 三 八 、 九 一 五 ・ 八 七 円 で あ っ た 。 ま さ に バ ブ ル の 株 価 で あ っ た 。 現 在 ( 一 九 九 二 年 四 月 十 日 ) も 日 経 平 均 の 日 々 線 ( 一 七 、 八 五 〇 ・ 六 六 円 ) は 二 十 五 日 移 動 平 均 線 ( 一 九 、 四 四 五 ・ 四 〇 円 ) を 下 回 っ て お り ( 乖 離 率 マ イ ナ ス 八 ・ 二 〇 パ ー セ ン ト ) 二 一〇 ケ 月 ( 十 年 ) 移 動 平 均 線 さ え も 初 め て 割 り 込 む 異 常 事 態 と な っ て い る 。 ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹄ 一 九 九 二 年 四 月 十 二 日 付 。
( 14 ) 中 小 企 業 事 業 団 ﹃ 小 規 模 企 業 共 済 契 約 者 の み な さ ま へ ﹄ ( 一 九 九 一 年 九 月 三 十 日 入 手 ) 三 ペ ー ジ 。 ( 15 ) 民 間 企 業 (特 に 大 企 業 ) の サ ラ リ ー マ ン に は 昭 和 四 十 一 年 に 創 設 さ れ た 厚 生 年 金 基 金 制 度 に 加 入 で き る 場 合 が あ る が 、 平 成 四 年 二 月 現 在 の 加 入 員 数 は 一 、 〇 七 二 万 人 、 基 金 数 は 一 、 五 九 三 、 厚 生 年 金 被 保 険 者 数 の 約 三 〇 パ ー セ ン ト 。 厚 生 年 金 基 金 の 運 用 資 産 残 高 は 平 成 三 年 度 末 で 約 二 五 兆 円 に 達 し て お り 、 生 命 保 険 会 社 、 信 託 銀 行 、 投 資 顧 問 会 社 が 資 産 の 運 用 を 行 な っ て い る 。 厚 生 年 金 基 金 連 合 会 は 近 年 の 株 式 市 場 の 低 迷 等 で 年 金 資 産 の 運 用 環 境 が 厳 し く な っ て い る こ と を 背 景 に 平 成 四 年 度 よ り 資 産 運 用 相 談 体 制 の 強 化 に 乗 り 出 す こ と に な っ た 。 ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹄ 一 九 九 二 年 三 月 十 八 日 付 及 び 三 月 二 十 九 日 付 。 ( 16 ) 分 割 共 済 金 受 給 者 に 配 偶 者 (専 業 主 婦 ) が い る 場 合 は 、 公 的 年 金 等 控 除 一 四 〇 万 円 に 基 礎 控 除 三 五 万 円 、 老 年 者 控 除 五 〇 万 円 の ほ か に 配 偶 者 控 除 三 五 万 円 、 配 偶 者 特 別 控 除 三 五 万 円 が 加 わ る の で 課 税 最 低 限 は 更 に 拡 大 す る 。 高 山 憲 之 氏 に よ る と 公 的 年 金 以 外 に 収 入 が な い 夫 婦 が と も に 年 金 を 受 給 し て い る 場 合 の 平 成 二 年 分 の 課 税 最 低 限 の 合 計 は な ん と 四 五 〇 万 円 で あ る 。 高 山 氏 は ﹁ 公 的 年 金 給 付 だ け 課 税 上 優 遇 す る と 、 公 的 年 金 受 給 者 間 の 課 税 バ ラ ン ス も 崩 れ 、 同 一 所 得 同 一 負 担 の 水 平 的 公 平 基 準 が 達 成 さ れ な く な る ﹂ と 優 遇 税 制 に 批 判 的 で あ る 。 高 山 憲 之 ﹁ 年 金 を 考 え る ﹂ ( 前 出 ) ﹃ 日 本 経 済 新 聞 ﹂ 一 九 九 二 年 三 月 十 日 付 。 財 政 学 の 立 場 か ら 年 金 税 制 や 退 職 金 課 税 の 再 検 討 を 求 め た 最 近 の 研 究 に 、 宮 島 洋 ﹃ 高 齢 化 社 会 の 社 会 経 済 学 ー 家 族 ・ 企 業 ・ 政 府 ﹄ 一 九 九 二 年 一 月 、 岩 波 書 店 、 が あ る 。 一 連 の 抜 本 改 革 に お い て 導 入 な い し 拡 充 さ れ た 、 高 齢 者 の 利 子 非 課 税 、 公 的 年 金 等 の 特 別 控 除 、 退 職 所 得 の 特 別 控 除 は 、 い ず れ も ﹁ 高 齢 者 ﹂ や ﹁ 退 職 者 ﹂ の 所 得 と し て ﹁ 担 税 力 の 公的年金給付 の課税最低限 (注)主 は世 帯 主 を 、 配 は 配 偶 者 を そ れ ぞ れ 表 す 高 山憲 之 「年金 を考 え る」(前 出)『 日本 経 済 新 聞』 1992年3月10日 付 。 小 規 模 企 業 共 済 に つ い て
密 教 文 化 弱 さ ﹂ に 特 別 に 配 慮 し た 、 来 た る べ き 高 齢 化 社 会 の 税 制 に ふ さ わ し い 措 置 と 説 明 さ れ て い る が 、 高 齢 者 の 経 済 状 況 は 総 合 所 得 で 判 断 す べ き で あ り 、 総 合 所 得 で 課 税 最 低 限 を 上 回 る 高 齢 者 に は き ち ん と 税 負 担 を 求 め 、 高 齢 者 間 、 高 齢 者 ・ 非 高 齢 者 間 の 公 平 を 図 る べ き で あ る 。 源 泉 分 離 課 税 の 利 子 、 配 当 及 び 株 式 譲 渡 益 を 除 い て 、 な お 二 、 ○ ○ ○ 万 円 超 の 申 告 を し た 人 の 一 五 パ ー セ ン ト が 年 金 受 給 者 で あ る 。 公 的 年 金 等 控 除 ( 最 低 額 一 四 〇 万 円 ) が 給 与 所 得 控 除 (最 低 控 除 六 五 万 円 ) よ り 高 い の は 理 屈 が 通 ら な い 。 高 額 の 退 職 所 得 控 除 ( 勤 続 三 十 年 で 一 、 五 〇 〇 万 円 ) も 退 職 一 時 金 の 選 択 を 促 し 、 本 来 の 企 業 年 金 の 発 達 を 阻 害 し て い る 。 高 齢 化 社 会 に 向 け た 個 人 所 得 税 改 革 の 戦 略 は 、 累 進 税 率 構 造 の フ ラ ッ ト 化 を テ コ に 、 分 離 ・ 源 泉 課 税 と 個 別 特 別 控 除 に 蝕 ま れ た 現 行 分 類 所 得 税 を 、 総 合 ・ 申 告 所 得 税 に 変 革 す る こ と で あ る 。 以 上 の よ う な 宮 島 氏 の 立 場 か ら は 、 分 割 共 済 金 の 優 遇 税 制 は 認 め ら れ な い で あ ろ う 。 前 掲 書 、 二 五 七 -二 五 九 ペ ー ジ 参 照 。 ( 17 ) 公 的 年 金 と 私 的 年 金 の ﹁ 有 利 、 不 利 論 ﹂ は 、 公 的 年 金 と 私 的 年 金 と の 役 割 を 混 同 さ せ る こ と に よ り 、 公 的 年 金 に 対 す る 国 民 の 信 頼 を 損 な わ せ か ね な い 。 長 期 に わ た る 老 後 生 活 の 主 柱 と し て の 役 割 を 公 的 年 金 が 担 当 し 、 こ れ を 補 完 し て 、 老 後 生 活 を 個 性 豊 か に 生 き る た め の 自 助 努 力 を 私 的 年 金 が 担 当 す る こ と に よ り 、 初 め て ﹁ 豊 か な 老 後 ﹂ が 実 現 可 能 に な る 、 と い う の が 厚 生 省 の 公 式 見 解 (厚 生 省 編 ﹃ 厚 生 白 書 ﹄ 平 成 二 年 版 、 ぎ ょ う せ い 、 二 ハ 七 -一 六 八 ペ ー ジ 及 び 同 、 平 成 三 年 版 、 四 五 i 四 七 ペ ー ジ 参 照 ) で あ る が 、 若 年 層 の 勤 労 意 欲 を 損 な う 懸 念 も あ る 公 的 年 金 の 保 険 料 の 引 上 げ に は 限 界 が あ る た め に 、 政 府 も 平 成 二 年 度 の 税 制 改 正 で 生 命 保 険 料 の 控 除 枠 を 前 年 ま で の 一 〇 倍 に 引 上 げ て 個 人 年 金 の バ ッ ク ア ッ 。フ に 乗 り 出 し て い る 。 ち な み に 、 所 得 税 の 生 命 保 険 料 控 除 は 、 一 般 の 生 命 保 険 料 、 個 人 年 金 保 険 料 と も 各 最 高 五 〇 、 ○ ○ ○ 円 ( 年 間 払 込 保 険 料 一 〇 〇 、 ○ ○ ○ 円 超 ) 計 一 〇 〇 、 ○ ○ ○ 円 、 住 民 税 は 各 最 高 三 五 、 ○ ○ ○ 円 (年 間 払 込 保 険 料 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 超 ) 計 七 〇 、 ○ ○ ○ 円 で あ る 。 ︿ キ ー ワ ー ド ﹀ 自 助 努 力 、 積 み 立 て 主 義 、 税 制 上 の 優 遇 措 置 、 受 益 者 負 担 ( 一 九 九 二 年 四 月 十 二 日 脱 稿 )