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一. 中国最新法令 (2017 年 9 月中旪 ~2017 年 10 月中旪公布分 ) 1. 中央法規 1 (1) 更なる広範囲で 証照分離 改革を試行することに関する国務院の意見 2 国務院 2017 年 9 月 22 日公布 同日施行 1 背景市場主体を活性化し 政府機能の転換を加速させるため

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TMI 中国最新法令情報

―(2017 年 10 月号)―

TMI 総合法律事務所

〒106-6123 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー23 階 TEL: +81-(0)3-6438-5511 E-mail: [email protected] 〒200031 上海市徐匯区淮海中路 1045 号 淮海国際広場 2606 室 TEL: +86-(0)21-5465-2233 〒100020 北京市朝陽区朝外大街乙 12 号 昆泰国際大厦 2412A 室 TEL:+86-(0)10-5925-1200 皆様には、日頃より弊事務所へのご厚情を賜り誠にありがとうございます。 お客様の中国ビジネスのご参考までに、「TMI 中国最新法令情報」をお届けします。記事の 内容やテーマについてご要望やご質問がございましたら、ご遠慮なく弊事務所へご連絡下さい。 バックナンバーについては、弊事務所のウェブサイトに掲載させていただきますので、併せて ご利用下さい。(http://www.tmi.gr.jp/global/legal_info/china/index.html) 目次 一.中国最新法令 1. 中央法規 (1) 更なる広範囲で「証照分離」改革を試行することに関する国務院の意見 (2) 河北雄安新区の計画建設を支援することに関する国家工商行政管理総局の若干意見 (3) 一部の行政許認可事項を取り消すことに関する国務院の決定 二.連載 中国企業法実務/第十二弾:情報化時代における各種論点 (第 2 回 広告に関する法規制) 三.中国法務の現場より 1.十九大の開催 2.日本の法科大学院に出講して

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一.中国最新法令(2017 年 9 月中旪~2017 年 10 月中旪公布分)

1.中央法規 (1) 更なる広範囲で「証照分離」改革を試行することに関する国務院の意見1 2 国務院 2017 年 9 月 22 日公布、同日施行 ① 背景 市場主体を活性化し、政府機能の転換を加速させるため、上海市政府は「上海市に おける「証照分離」改革の試行案」3(以下「試行案」という。)を国務院に提出して その承認を仰いだ。これに対して、国務院は 2015 年 12 月 22 日に「上海市における 「証照分離」改革の試行案に関する回答意見」4を公布し、試行案の実施を承認した。 また、国務院が 2016 年 4 月 19 日に「上海市浦東新区において、行政法規及び国務院 文書で規定されている行政許認可等の事項を一時的に調整することに関する決定」5 (以下「調整決定」という。)を公布し、中国薬品管理法実施条例等 11 本の行政法規 及び国務院文書に規定されている行政許認可事項を一時的に調整することを決定し た。 上海市では、試行案と調整決定を実施して以来、不要な行政許認可の撤廃、必要な 行政許認可の簡素化・透明化を通じて、顕著な効果を挙げてきた。このような結果を 踏まえ、上海市以外のさらなる広範囲で安定性・公平性・透明性・予測可能性を有す るビジネス環境を整えるため、国務院は、試行案と調整決定の実施範囲をさらに拡大 することを決め、今月「更なる広範囲で「証照分離」改革を試行することに関する国 務院の意見」(以下「意見」という。)を公布した。以下、意見の主な内容をいくつか 紹介する。 ② 内容 ア 試行範囲6 意見では、試行範囲を天津、遼寧、浙江、福建、河南、湖北、広東、重慶、四川、 陜西まで拡大するとされ、試行期間は、意見の公布日より 2018 年 12 月 21 日まで とされている。 1 「証照分離」とは、企業の事業に従事するために必要なライセンスの取得と企業設立時の営業許可証 の取得を切り離す管理方式をいう。 2 《国务院关于在更大范围推进“证照分离”改革试点工作的意见》 3 《上海市开展“证照分离”改革试点总体方案》 4 《国务院关于上海市开展“证照分离”改革试点总体方案的批复》 5 《国务院关于在上海市浦东新区暂时调整有关行政法规和国务院文件规定的行政审批等事项的决定》 6 意見の一

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イ 試行内容7 試行内容は、上海市浦東新区と同様で、試行案と調整決定で規定された 116 項目 の行政許認可等(国務院及び各部門がすでに取り消したものを除く。)とされてい る。116 項目以外のもので、法律、行政法規および国務院文書の修正に係らない行 政許認可事項については、地方政府がこれを試行内容に含ませるかどうかを自ら決 めることができ、116 項目の範囲を超え又は関連改革措置を変え、且つ法律、行政 法規或いは国務院文書の修正に係るものについては、関連する承認手続をしなけれ ばならないとされている。 ウ 各種許認可の整理8 国家安全、公共安全、生態安全、国民健康等の重大な公共利益に係るものを除き、 営業許可証と切り離せるライセンスであれば、全部切り離すとされている。また、 各地方が以下の方法のうち、その実際の状況に合う方法で各種許認可の整理を行う ことができるとされている。 (a) 許認可の取消 業界の自律管理を実現できる事項については、行政許認可を取り消し、企業が 直接関連する経営活動を展開することを許可する。 (b) 許認可制から届出制へ 企業は規定に基づき関連する政府部門に資料を提出した後、関連する経営活動 を展開することができる。関連する政府部門は届出資料に対して審査又は許可等 を行わない。 (c) 告知承諾制の実施 許認可が必要な項目について、行政機関が許認可の条件を企業に告知し、企業 が当該条件に適合していることを承諾して申請すれば、その場で許可される。 (d) 透明性と予測可能性の保障 行政許認可事項のリストと申請プロセスを対外的に公開し、具体的な申請条件 と受理基準を明確にし、審査要求と審査期限を明記し、サービスの標準化を実現 する。 (e) 業界規範の構築 業界規範の構築を強化し、明確で具体的な業界経営基準を制定し、且つ企業に よる業界規範の遵守を監督することで、業界の自律管理を実現する。 7 意見の一 8 意見の二の(一)

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エ 事後の監督管理の強化9 上記ウの(a)、(b)及び(c)に該当する項目については、手続が緩和される一方、 以下の方法で事後の監督管理が強化されるとされている。 (a) 「許可機関が監督管理責任を負い、主管機関が監督管理責任を負う」原則を堅 持し、監督管理措置を整える。 (b) ワンストップ行政サービス10を実施する場合については、審査部門、主管部門 及び監督管理部門のいずれも監督管理責任を負う。 (c) 法律規定に違反した場合の罰則及び責任追及を強化する。 (d) 今後は、事前の許認可取得の管理から事後の法律遵守の管理へ切り替える。抜 き取り検査、業界団体による自主検査、信用評価等の方法で企業による法律遵守 に対する監督管理を実施する。 (e) 企業情報公開制度、公開情報に対する抜き取り検査制度、経営異常企業リスト 及び重大違法企業リストの制度を整える。 (f) 工商部門、審査部門、各業界の主管部門及びその他の関連部門間の連携を強化 し、情報共有を実現することで、「違法な行為をした企業は、いずれの部門でも 制限される」11罰則制度を構築する。 (g) 「コンピュータで検査対象と検査担当者をランダムで選び、検査結果を遅滞な く公開する」監督管理制度を徹底し、監督管理の効率を上げ、多部門による法執 行の重複問題を解決する。 オ 情報共有の推進12 全国信用情報共有プラットフォーム、企業信用情報公示システム等政府の情報共 有・情報交換プラットフォームを更に改善することで、各部門間の情報共有、各階 層間の情報共有、地域を跨ぐ情報共有を図り、許認可手続の効率を向上させるとさ れている。 カ 「多証合一」改革の推進13 情報収集、情報公開、情報管理を目的とするもので、営業許可証と統合すること ができる証書については、すべて営業許可証に統合させ、「多証合一・統一コード 記載」14制度を実施するとされている。 9 意見の二の(二) 10 1 つの場所で必要なさまざまな行政許認可手続を一度に行えることをいう。中国語では“并联审批” と表記されている。 11 中国語では“一处违法,处处受限”と表記されている。 12 意見の二の(三) 13 意見の二の(四) 14 営業許可証に、組織機構コード証、税務登記証、社会保険登記証、統計登記証等の証書を統合させ、 且つ統一社会信用コードを記載して管理する登記制度をいう。現在は、五証合一まで進められている。

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(2) 河北雄安新区の計画建設を支援することに関する国家工商行政管理総局の若干意 見15 国家工商行政管理総局 2017 年 9 月 25 日公布、同日施行 ① 背景 1979 年からの改革開放を始めて以来、40 年近く経った今、中国は目覚しい発展を 遂げてきた。一方、北京等の大都市は、人口の過度な集中、交通渋滞、不動産価格の 高騰、環境汚染という「大都市病」を抱えるようになった。その中で、北京市の「大 都市病」が特に目立つが、これは、北京市の都市計画だけではなかなか解決できない 難問となっている。 2015 年 4 月、北京市の非首都機能を解消するするとともに、発展が遅れている河 北省の経済成長を促進し、地域格差を減らすことを目的として、中共中央政治局は「京 津冀16共同発展計画綱要」17を採択した。雄安新区18の設立は、当該「京津冀共同発展 計画綱要」を実施するための重大な決定であり、北京市の非首都機能の分散を集中的 に受け入れる役割を期待されている。深セン経済特区、上海浦東新区に比肩する中国 の「千年大計」といわれている雄安新区の建設を保障するため、国家工商行政管理総 局は「河北雄安新区の計画建設を支援することに関する国家工商行政管理総局の若干 意見」(以下「意見」という。)を公布した。以下、意見の主な内容を紹介する。 ② 内容 ア 「雄安」文字の使用19 「河北雄安」文字は行政区画としてその使用が認められており、雄安新区に住所 を置く企業の企業名称は「河北雄安」で始まることができるとされている。また、 企業名称の審査部門が法規定に準じて「雄安」の文字に対して特殊保護を与えると されている(但し、特殊保護の具体的な内容は未だ明らかではない。)。 イ 外商投資企業登記権限の付与20 雄安新区の工商・市場監管部門に外商投資企業登記管理の権限を付与するとされ ている。 ウ 企業経営登記の範囲及び方式の最適化への支援21 「国民経済業界分類」22に規定されていない新興産業又は具体的な経営項目につ 15 《国家工商行政管理总局关于支持河北雄安新区规划建设的若干意见》 16 京津冀は北京、天津、河北省を指す。 17 《京津冀协同发展规划纲要》 18 雄安新区は河北省の雄県、容城県、安新県の3県とその周辺地域からなり、北京市、天津市、保定市 の 3 都市の中央に位置する。 19 意見の一、二 20 意見の三 21 意見の四 22 各企業が定める経営範囲の文言は、国民経済業界分類の文言を参照して定める必要がある(会社登記

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いては、雄安新区が政策文書、産業慣習、専門文献等を参照して申請することがで きるとされている。 エ 「証照分離」23 24 本項(1)で紹介した「証照分離」措置は雄安新区にも適用されるとされている。 オ 広告産業の発展25 雄安新区で広告産業園区を建設し、優遇政策等を利用して広告戦略基地・ブラン ド戦略基地を創設し、雄安新区への広告産業の集合を奨励する等の方法で、雄安新 区の広告産業の発展を支援するとされている。 カ 著名商標の保護等26 雄安新区に著名商標保護事件の管轄権を与え、雄安新区による商標権等知的財産 権の保護を支援し、商標登録の際に、「中国雄安」、「雄安」文字は、重点的に保護 するとされている。 (3) 一部の行政許認可事項を取り消すことに関する国務院の決定27 国務院 2017 年 9 月 22 日公布、同日施行 ① 背景 社会主義市場経済の導入と発展につれて、計画経済を実施する際に設けられた行政 許認可制度の一部は、かえって経済成長の妨げになっている現状から、行政許認可制 度の改革が迫られていた。これに鑑み、2001 年 9 月に国務院が行政許認可制度改革 に取り組むプロジェクトチームを発足させ、行政許認可制度改革を進めてきた。 関連する統計データによれば、国務院が 2012 年まで 6 回にわたって許認可事項の 取消を行い、これまで合計 2497 項の許認可事項が取り消され、又は整理されてきて いる。そのような中で、今回国務院が「一部の行政許認可事項を取り消すことに関す る国務院の決定」(以下「決定」という。)を公布し、さらに、国務院各部門の行政許 認可事項 40 項及び中央政府が地方に実施を命じた行政許認可事項 12 項の取消が決定 された(それぞれ、決定の添付文書として付されている目録にて具体的に特定されて いる。以下、国務院各部門の行政許認可事項の取消に関する目録を「目録 1」と表記 する。)。これによって、行政許認可が不要となる範囲が広がる一方、事後の監督管理 が強化されることになる。以下、決定の内容を若干紹介する。 管理条例第 15 条第 2 項)。中国語では“国民经济行业分类”と表記されている。 23 意見の五 24 脚注 1 参照 25 意見の六 26 意見の十、十一 27 《国务院关于取消一批行政许可事项的决定》

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② 内容 ア インターネット医薬品取引サービス従事企業(第三者)になるための許認可28 インターネット医薬品取引サービス審査暫定規定29によれば、インターネット医 薬品取引サービスに従事する企業は、インターネット医薬品取引サービス機関資格 証明書を取得する必要がある30。また、2016 年 8 月 25 日付けの「保留が必要な行 政許認可項目について行政許可を設定することに関する国務院の決定」31でも、当 該許認可は保留するとされていたが、今回の決定により、当該許認可は廃止された。 一方、当局が以下の措置を実施することにより、事後の監督管理を強化するとされ ている。  関連する管理規定を制定し、EC プラットフォームを現地の食品薬品監督管理部 門の監督検査の範囲に含ませ、EC プラットフォームを通じて取引をする者は薬 品の製造許可又は薬品の経営許可を取得した企業又は医療機構であること、及び EC プラットフォームの責任を明確にする。  EC プラットフォーム薬品販売を監督する仕組みを構築し、苦情や通報を受け付 けるルートを設け、ブラックリスト制度を制定する。  EC プラットフォームにおける薬品販売に対する監督管理を強化するとともに、 違法行為を厳しく取り締まる。 イ 商用暗号に関連する許認可32 国家暗号局33が 1999 年 10 月 7 日に商用暗号管理条例34を公布し、商用暗号製品 の研究、製造、販売、使用について厳格な管理を規定していた。商用暗号の管理に 関する、①商用暗号製品の製造者となるための許認可、②販売者になるための許認 可、③外商投資企業が海外の暗号製品を使用する場合の許認可、④海外の組織又は 個人が中国において暗号製品又は暗号技術を含む設備を使用する場合の許認可が、 今回の決定により、廃止された35。なお、その一方、当局が以下の措置を実施する ことにより、事後の監督管理を強化するとされている。  企業を管理することから製品を管理することに切り替え、暗号製品の基準と検査 28 目録 1 の 17 29 《互联网药品交易服务审批暂行规定》 30 インターネット医薬品取引サービス審査暫定規定第 4 条第 1 条 31 《国务院对确需保留的行政审批项目设定行政许可的决定》 32 目録 1 の 28 から 31 33 国家密码局 34 《商用密码管理条例》 35 今回の国務院決定によっても、商用暗号管理条例は引き続き有効であり、廃止された許認可以外の制 度は存続している。例えば、外商投資企業、海外の組織又は個人が海外から暗号製品等を輸入する場合 には、依然として、「暗号製品及び暗号技術を含む設備の輸入許可証」を取得する必要がある。

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認証制度を制定し、商用暗号製品の許認可を強化し、許認可を得ていない製品の 市場流出を防ぐ。  市場に対する監督管理措置、「コンピュータで検査対象と検査担当者をランダム で選び、検査結果を遅滞なく公開する」抜き取り検査36を強化し、輸入の暗号製 品又は暗号技術を含む設備のエンドユーザー及び最終使用目的を正確に把握す る。  信用システムを構築し、ブラックリスト制度を実施し、社会公衆による監督を強 化し、違法行為への罰則及び責任追及を強化し、業界団体の役割を発揮させる。  暗号製品又は暗号技術を含む設備に対する審査を強化し、関連する制度を整え、 許可を得ていない製品の輸入を防止する。  海外組織及び個人に対して商用暗号管理条例を遵守するよう要求し、海外の暗号 製品又は暗号技術を含む設備を使用する必要がある場合、国家暗号局の輸入許可 を得た暗号製品又は暗号技術を含む設備を使用しなければならない。 (楊華・中国法顧問) 36 中国語では“双随机一共开”と表記されている。

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第 2 回 広告に関する法規制

1. はじめに 今回で第十二弾の連載となる「情報化時代における各種論点」の第 2 回は、広告に関 する法規制について紹介したい。 TMI 中国最新法令情報では、2015 年 5 月号と 2016 年 8 月号において、それぞれ広告 法の改正と、インターネット広告管理暫定弁法について紹介している37。本稿では、こ れらを含む広告に関する法体制の全体的な体系及び実務上の運用について、紹介したい。 2.広告に関する法体系 ご存知のように、広告法38は広告に関する専門的な法律であり、広告に関する最高位 の法規制であるが、その他法律においても、広告に関する法規制が置かれていることが ある。例えば、不正競争防止法39、消費者権益保護法40、国旗法41、国家通用言語文字法 42など法律の中には、それぞれ広告に関する規制が含まれる。 法律の下には、下位法令である行政法規や部門規章が定められ、法律に定められた原 則に基づき、さらに具体的な問題に関する規制が定められるが、広告に関する法令につ いて言えば、広告法の下に広告管理条例43が置かれ、さらに、広告に関する主管部門の 定める部門規章が多数存在している。 37 http://www.tmi.gr.jp/wp-content/uploads/2015/06/TMI-China-News-May-2015.pdf http://www.tmi.gr.jp/wp-content/uploads/2016/09/TMI-China-News-August-2016.pdf 38 《广告法》 39 《中华人民共和国反不正当竞争法》 40 《中华人民共和国消费者权益保护法》 41 《中华人民共和国国旗法》 42 《中华人民共和国国家通用语言文字法》 43 《广告管理条例》

二.連載 中国企業法実務

第十二弾:情報化時代における各種論点(第 2 回/全 6 回)

第 1 回 2017 年 9 月号 個人情報保護 第 2 回 2017 年 10 月号 広告に関する法規制 第 3 回 2017 年 11 月号 電信業務 第 4 回 2017 年 12 月号 コンテンツ規制 第 5 回 2018 年 1 月号 商用暗号規制 第 6 回 2018 年 2 月号 サイバーセキュリティ

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広告に対する主な主管部門は工商局であるが、広告掲載者を管理監督する国家ラジオ 映画テレビ総局44、医療や薬品関連広告を管理する衛生部や国家食品薬品監督管理局45 なども該当する。これらの部門規章は、広告に係る具体的な問題に関する規制であり、 例えば、公益広告に関する規定である「公益広告の促進管理暫定弁法」46、インターネ ットに掲裁する広告に関する規定である「インターネット広告管理暫定弁法」47などが ある。 また、特殊な商品の広告については、特別な規制が置かれていることがある。例えば、 医療広告管理弁法48、薬品広告審査弁法49、化粧品広告管理弁法50、不動産広告掲出規定 51、農薬広告審査掲出基準52、獣薬広告審査掲出基準53といったものがある54 3.広告に関する法律規範の内容 上述の通り、広告に関しては、広告法をはじめとして数多くの法令が散在しているが、 これらの法規範は、大きく分けて 2 つの側面から広告に対して規制している。1 つは、 広告の形式についての規制、もう 1 つは、広告の内容についての規制である。 以下では、それぞれ具体例を挙げながら、簡単にご紹介する。 (1) 広告の形式についての法律規範 広告法によれば、マスメディアにおいて、ニュースという形で広告を掲出してはな らず、広告は、一般消費者に対して、広告であることを識別できるように表示し、他 の広告ではない情報と混在させ、消費者に誤認させてはならないとされている55 56 実務上、雑誌、新聞にタイアップを掲出する場合でも、そのページに「広告」や「DM」 などの表示を付することがある。 インターネットは伝統的なマスメディアではない為、上記規制は、ネット広告にも 適用されるか、もともとグレーな部分があったが、昨年、インターネット広告管理暫 44 中国語は“国家广播电影电视总局” 45 中国語は“国家食品药品监督管理总局” 46 《公益公告促进和管理暂行办法》 47 《互联网广告管理暂行办法》 48 《医疗广告管理办法》 49 《药品广告审查办法》 50 《化妆品广告管理办法》 51 《房地产广告发布规定》 52 《农药广告审查发布标准》 53 《兽药广告审查发布标准》 54 ここでは、広告業務を直轄する工商局によって公布されるものを示したが、工商局以外にも、例えば 国家ラジオ映画テレビ総局より公布される、ラジオテレビ広告放送管理弁法(中国語は“广播电视广告 播出管理办法”)などがある。 55 広告法第 14 条第 2 項 56 インターネット広告管理暫定弁法においても同旨の規定が置かれている(インターネット広告管理暫 定弁法第 7 条第 1 項)。

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定弁法が施行された後、伝統媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)での広告はもちろ ん、新媒体(屋外、インターネット)での広告を含め、全ての広告種類について、広 告法の規制対象となり、ネット広告においても「広告」であることを明示する義務が 課された。 なお、広告に使用する文字については、国家通用言語文字法の規定に合致する必要 がある58。例えば、広告に外国言語文字を単独で使用することができず、特別な理由 で外国言語文字を使用する必要がある場合は、外国言語文字が中国語訳と一緒に表示 し、その意味が同じにしなければならない。または、広告に使用する漢字は、必ず標 準漢字で、繁体字や、ピンインなどを使用してはならない59。さらに、四文字熟語を 使用する場合は、正しい書き方が要求され、変わっている同音文字の使用が許されな い60 (2) 広告の内容についての法律規範 広告に関する規制において、圧倒的多数を占めるのが広告の内容についての規制で ある。広告法第 2 章でも広告内容についての原則的な要求を打ち出しており、広告内 容に対するこれらの規制は、主に広告内容の真実性、合法性、公平性といった原則を 体現するものであるが、特殊な商品又は特殊な業務について、それぞれ特別な規制が 設けられている。 ① 広告の真実性に関する規範 広告の真実性は、広告に関する法規範の中で最も重要な原則である。 2015 年 5 月号で広告法の改正を紹介した際も触れたが、新しい広告法では、特に 広告の真実性原則に違反する「虚偽広告」の認定基準が明確にされている。広告の真 実性に関する規範としては、以下のようなものが挙げられる。 ウ 広告の表示 広告に掲出する商品の性能、産地、用途、品質、価格、生産者、有効期限、承諾、 或いはサービスの内容、形式、品質、価格、承諾表示は、分かりやすく、明白なも のでなければならない61 エ 出典の表示 広告がデータ、統計資料、調査結果、文章の要約、引用を使用する場合は、真実、 正確でなければならず、出典を明記しなければならない62 オ 特許製品等に関する広告 広告が特許製品又は特許方法に関わる場合、特許番号と特許の種類を明示しなけ 58 国家通用言語文字法第 13 条 59 国家通用言語文字法第 17 条、18 条 60 ラジオテレビ番組と広告における国家通用言語文字の規範使用に関する通知《关于广播电视节目和广 告中规范使用国家通用语言文字的通知》 61 広告法第 8 条第 1 項 62 広告法第 11 条第 1 項

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ればならず、未取得の特許権やすでに有効期限を過ぎた特許権、取消し又は無効と なった特許権を広告にしてはならない63 カ 広告内容の審査 広告の真実性を保証する為、広告業者、広告経営者は関連証明書を検査し、広告 内容が事実であるかを確認しなければならず、事実と異なる内容又は証明書類の不 備がある広告については、広告業者はデザイン、制作、代理サービスを提供しては ならず、広告経営者もこれを公表してはならない64 ② 広告の合法性に関する規範 広告の内容は、全ての法律や法令を 遵守しなければならず、このことは、広告法 第 3 条にて定められている。具体的には、以下のようなものが挙げられる。 ア 国や政府等の表現 国、政府をイメージとする表現を広告に使用してはならず、例えば、中国の国旗、 国歌、国章の使用又は変則的な使用は禁止されており65、国家機関、その職員の名 義を広告に使用することも禁止されている66 また、広告の内容は、国の尊厳又は利益を損ね、国家秘密を漏えいしてはならず 67、毛沢東の写真、天安門の画像、人民幣の画像又は中国人民解放軍を連想させる 「八一」等表現を使用した広告への処罰例が見られる。 イ 公序良俗68 公序良俗に反する内容を広告で使用することは禁止されており、社会の安定を妨 害し、人身や財産の安全に対する危害を加え、社会公共の利益を損ない、社会公共 の秩序を乱し、社会の良好な気風を損なう広告、猥褻、迷信、恐怖、暴力、醜悪な 内容や民族、人種、宗教、性別を差別する内容を含む広告、環境、自然資源の保護 を妨害する内容を広告は制限される。また、未成年、身体障害者の身体的、精神的 健康を損なう内容の広告も制限されている。 なお、広告の内容は、他人の権利を侵害するような内容を含めてはならない。こ れは、広告法上に明文の規定はないが、広告内容の合法性という観点からは守らな ければならない原則と言える。実務上、他人の権利(姓名権、肖像権、商標権、著 作権)に関する許諾を得ずに、無断使用した広告に関して紛争が生じることがよく 63 広告法第 12 条 64 広告法第 34 条 65 広告法第 9 条第 1 号 66 広告法第 9 条第 2 号 67 広告法第 9 条第 4 号 68 広告法第 9 条第 5 号、第 6 号、第 8 号ないし第 10 号、第 10 条等

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見られる69 ③ 広告の公平性に関する規範 広告の性質から言えば、広告主は、自社の商品又はサービスを宣伝し、販売を促進 することを目的としていることは言うまでもない。しかし、たとえそのような目的自 体は肯定されたとしても、他社の商品やサービスを低く評価したり、誹謗したりして はならない70。これと関連し、広告の中に「国家レベル、最高レベル、最良」などの 極端的な言葉を使用すると、広告主の商品又はサービスが、他社との比較で優良であ ることを示すことになるため、このような表現を含む広告も禁止されている71。実務 上、「国レベルの優良商品」、「知名ブランド」、「◯◯機関の推薦商品」、「◯◯機関の 認定商品」、「◯◯ランキング第一」といった広告表現について、処罰されるケースは 多く見られる。 また、一定の販促広告に関しては、その内容に制限が置かれていることがある。例 えば、抽選式懸賞イベントの景品提供に関しては、景品の最高額が 5000 元を超えて はならず、景品の種類、当選確率、景品価値金額、商品の引渡し方法などの事項を明 示しなければならないといった制限がある72 73 ④ 特殊商品又は特殊業務に関する広告規制 広告関連法令は、薬品、保健食品、化粧品、タバコ、酒類、教育、投資、不動産な どの特殊な業務や特殊な商品の広告内容に関して、特別な規制が置かれている。以下 ではこれらの一部を紹介する。 ア 医療、薬品、医療器械に関する広告の特別規制 広告法では、医療、薬品、医療器械広告に関する禁止規定を置いている74 実務上、医療、薬品、医療器械広告は、これを掲出する前に薬品監督管理部門に よる広告内容の審査を受けなければならず、薬品監督管理部門に認可された広告内 容を勝手に変更することもできない。 また、処方薬に関する広告は、原則として国務院衛生行政部門及び国務院薬品監 69 その他、オリンピックのロゴや指定商品、万国博覧会のロゴなどの特別なロゴについては、知的財産 権がある為、権利者からの許諾を得ずに広告で使用することは禁止される。 70 広告法第 13 条 71 広告法第 9 条第 3 号 72 不正競争防止法第 13 条第 3 項 73 景品付き販売活動における不正競争行為を禁止する若干規定(中国語は“关于禁止有奖销售活动中不 正当竞争行为的若干规定”)第 6 条第 1 項 74 広告法第 16 条第 1 項。医療、薬品、医療器械広告において、①効能、安全性を断言又は保証する表示、 ②治癒率又は有効率の説明、③その他の薬品、医療器械の効果及び安全性又はその他の医療機関との比 較、④イメージキャラクターを使用しての推薦、証明、⑤法律、行政法規の規定で禁止するその他の内 容を含んではならないとされている。

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督管理部門より共同で指定する医学、薬学専門出版物以外に、掲出してはならない 75。処方薬広告には、「本広告は医学薬学専門家の閲読のみに供する」旨を明確に表 示し、非処方薬広告には、「薬品説明書に従い、又は薬剤師の指導の下で購入、使 用すること」を明確に表示しなければならない。 その他、麻酔薬、向精神薬、医療用毒性薬品、放射性薬品等の特殊薬品、薬品類 麻薬前駆化学品、並びに麻薬依存更正治療の薬品、医療器械及び治療方法について は、そもそも広告すること自体が禁止されている76 イ 保健食品、化粧品に関する広告の特別規制 広告法では、保健食品広告に対する特別な規定が置かれており77、化粧品広告管 理弁法では、化粧品広告に対する特別な規定が置かれている。 保健食品は、特定の保健機能を備えた食品であり、人体の調節機能がある。他方、 化粧品とは、塗布、噴射あるいはその他のこれらに類似する方法によって、人体表 面のいずれかの部位(皮膚、毛髪、爪、唇など)に散布し、清潔、体臭の除去、肌 の保護、美容、装飾の目的を達する日用化学工業製品をいう78 79 保健食品と化粧品は、いずれも人体に対して一定の機能、作用を有するため、そ の広告への規制についても共通する部分があり、具体的には、疾病予防、治療効果 に言及する内容の禁止などが挙げられる80。その他、保健食品広告については、「本 商品は薬品として代用できない」旨を明確に表示しなければならないこと81、化粧 品広告については、その名称、製法、成分、効用又は性能に関する誇大内容や医療 効果を宣伝してはならないこと82、といった規定が置かれている。 ウ タバコ、酒類に関する広告規制 タバコと酒類商品は、人体の健康に対して害悪となり得ることから、その広告は より厳しく制限されている。 特にタバコ広告については、現在全面的に禁止されており、マスメディアは公共 の場所、公共交通機関、屋外においてタバコ広告を掲出することを一切禁止されて おり83、その他の商品又はサービスの広告、公益広告を利用してタバコ製品の名称、 75 広告法第 15 条第 2 項 76 広告法第 15 条第 1 項 77 広告法第 18 条 78 化粧品広告管理弁法第 2 条第 2 項 79 化粧品のうち、発毛育成、毛染め、パーマ、脱毛、バストケア、ボディケア、消臭、シミ除去、紫外 線防止に用いられる化粧品は、特殊用途の化粧品と定義される(化粧品広告管理弁法第 2 条第 3 項)。 80広告法第 18 条第 1 項第 3 号、化粧品広告管理弁法第 8 条第 3 項 81 広告法第 18 条第 2 項 82 化粧品広告管理弁法第 8 条第 1 号、第 3 号 83 広告法第 22 条第 1 項

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商標、包装、装飾及び類似の内容を宣伝することも禁止される84。また、タバコ製 品の生産者又は販売者が掲出する住所移転、名称変更、採用などの掲示には、タバ コ製品の名称、商標、包装、装飾及び類似内容を含めてはならない85。その他、タ バコ広告をインターネットに掲載することも禁止されるに至っている86。このよう にタバコ製品に関する広告は全て禁止されているが、タバコの生産販売者が、自社 ブランド宣伝や公益広告の協賛者として署名ことの可否については、実務上グレー な部分が残っている。 タバコ広告のように全面禁止される程にならないが、酒類広告についても、広告 法にて制限がされており87、酒類広告には、飲酒の動作、飲酒運転の画面を表示し たり、飲酒が緊張感及び焦燥感の緩和、体力を増強の効果を有することを表現した りしてはならないとされている。 エ 不動産に関する広告規制 近年、中国においては、不動産物件の販売が盛んであるが、不動産広告には、誇 大な、適切ではない表現がよく見られた。 広告法の改正に伴い、不動産広告に関する規制が改正後の広告法の中で取り上げ られ、また、2015 年 12 月に不動産広告掲出規定が公布されたことにより、不動産 広告に関する規制はより一層明確なものとされた。 ポイントとしては、不動産の提供源や不動産に関する情報の真実性を保証しなけ ればならないという点が挙げられる。例えば、①不動産の面積は、必ず建築面積又 は屋内建築面積を明記した上表示すること、②物件の位置を表示する場合は、当該 物件からある具体的な対象物までの所要到達時間をもって表示してはならないこ と、③物件周辺の施設等について誤った宣伝を行ってはならないこと、④不動産投 資する場合に値上げすることを保証した宣伝を行ってはならないこと、⑤物件を購 入することによる、入籍、入学、就職などを保証してはならないこと、⑥風水、占 いなど迷信的な内容を含む不動産広告を掲出してはならないこと、といった規制が 挙げられる88 オ その他特殊広告規制 上記以外に、教育広告、投資広告、栽培.養殖広告など特殊商品やサービス広告 についても、特別な規定が置かれていることがある。 例えば、教育、育成訓練に関する広告には、進学、試験の合格、学位学歴の取得 84 広告法第 22 条第 2 項 85 広告法第 22 条第 3 項 86 インターネット広告管理暫定弁法第 5 条第 2 項 87 広告法第 23 条 88 不動産広告掲出規定第 4 条、第 8 条、第 18 条

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等に関する保証をしてはならず89、投資誘致や回収予測を含む商品又はサービスの 広告は、その存在の可能性に関するリスクを合理的に警告しなければならないこと 90、また、牛乳や乳製品広告には、全部又は一部に母乳を代替できる旨を掲載して はならない91、といったように様々である。 4.広告法律規範の対象 改正前の広告法における、規制対象は、広告主92、広告代理店93、広告掲出者94であっ たが、広告法の改正によって、さらに広告のイメージキャラクター95も追加され、新し い広告法では、広告の規制対象がイメージキャラクターまで広げられた。この追加の背 景からすれば、元々はイメージキャラクターとしては芸能人、有名人のことを指すもの と考えられたが、実際の条文上の定義からすると、必ずしも芸能人や有名人には限られ ない。 なお、イメージキャラクターと広告の出演者との区別については、広告業界において 議論となっている。個人の知名度、広告への露出頻度、商品の推薦の有無、広告出演す る前の契約内容、報酬の金額など、様々な考慮要素や基準が論じられているが、実務上、 どのような基準を適用されるのかは未だ不明確である。 なお、広告のイメージキャラクターは、広告の中で、商品、サービスを推薦、証明す る場合は、事実に従い、関連法律、行政法規の規定を遵守し、使用したことがない商品 又は受けたことがないサービスの推薦や証明を行ってはならない96。また、10 歳未満の 未成年者や、虚偽広告に協力し、行政処罰されてから 3 年未満の自然人、法人又はその 組織はイメージキャラクターとして利用してはならないといった制限もある97 5.おわりに 広告は商品又はサービスの販売促進の方法でもあるが、その内容と形式はその広告地 89 広告法第 24 条第 1 号 90 広告法第 25 条 91 広告法第 20 条 92 広告主とは、商品の販売促進又はサービスの提供のために、自ら又は他人に委託して広告を企画し、 制作し、掲出する自然人、法人又はその他の経済組織をいう。 93 広告代理店とは、委託を受けて広告の企画、制作、代理サービスを提供する自然人、法人又はその他 の経済組織をいう。 94 広告掲載者とは、広告主又は広告主が委託した広告代理店のために広告を掲出する自然人、法人又は その他の経済組織をいう。 95 広告イメージキャラクターとは、広告主以外の広告の中に自らの名義或いはイメージで商品、サービ スを推薦、証明する自然人、法人又はその他の組織をいう。 96 広告法第 38 条第 1 項 97 広告法第 38 条第 2 項、第 3 項

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の政治、文化、風俗にも関わっているので、上記広告に関する法規制の実務上での運用 は法令と同等かそれ以上に大事である。 中国における経済の高速的な発展に伴い、販促手段である広告の形式と内容の変化も 激しく、新たな実務上の問題が次々と現れているのが現状であり、広告に関する法規制 はもちろん、実際の法令の適用や具体的な処罰例を押さえておくことも重要である。 本稿では、実務的な観点から広告に関する法規制を紹介したが、実際の運用上のイン パクトを全て網羅しているわけではないため、実務上は、常に処罰事例の有無等を検討 した上、慎重に検討する必要があることには注意されたい。 [応用編] 広告法に関する諸法令規定及びそれまで工商局に処罰された事例により、一部禁止され た用語を以下のように整理したので参考にしていただきたい。 1.「最」に関する用語 最、最良、最優、最大、最高、最高級、最高端、最贅沢、最低、最底、最安、史上最低値 段、最流行、最も歓迎される、最適、最先進、最後、最後一弾、最新、最新技術、など 2.「一」に関する用語 中国第一、全網一、販売一、ランキング一、唯一、第一ブランド、No.1、TOP1、一流、全 国一、一回限り、全国 X 大ブランドの 1 つ、など 3.「級、極」に関する用語 国家級、グローバル級、宇宙級、世界級、トップ級、先端、高級、極品、絶対、など 4.「国、家、初」98に関する用語 全国初、独占、著名商標、全国売上チャンピン、など 5.虚偽表現に関する用語 前例がない、永久、万能、特効、無的、純天然、100%、レベルが高い、超お得、など 6.「権威」に関する用語 特供、専供、専門家より推薦、品質検査義務免除、国家○○リーダーより推薦、国家○○ 機関より推薦、人民元の様式の使用、など 7.消費者を騙す表現 買わないと売り切れ、更に安くなることがない、万人買占め、全民買占め99、いつでも値上 げする、など (中国法顧問・呉秀頴) 98 中国語では、“国”(国际品质) 、“家”(独家) 、“首”(受个)など。 99 中国語では“万人疯抢”、“全民疯抢”といった表現になる

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三.中国法務の現場より

1. 十九大の開催 (1) 国慶節を祝う天安門広場の花かご 今年の国慶節は、史上最長の法定休暇(8 日間)があった。中国の大半の人は仕事 が休みとなり、この休暇を利用して、帰省や旅行に行く人が非常に多い。私は、旅行 の手配が間に合わず、北京でのんびり休むことを選んだ。 天安門広場は、北京を代表する場所なので、多くの観光客が集まる観光地となって いるが、北京人の私は、普段天安門広場には滅多に行かない。ただ、今回の連休を利 用して、天安門広場の周りを散策し、今年の花壇を見に行った。 国慶節に天安門広場で花壇を設置する伝統は 1986 年から続いている。最初の花壇 は中心花壇と周辺の幾つかの小さい花壇より構成され、それぞれ違う主題が表現され た。例えば 1986 年には、中心花壇以外に 37 個の小さな花壇が設置された。1989 年 建国 40 周年の国慶節には、7 つの花壇が設置され、1999 年建国 50 周年の国慶節には、 全国 31 省と香港、マカオ、台湾をイメージした 34 個の花車が設置された。2000 年 から花壇の数が抑えされて、中心花壇プラス東南西北にある四つの小さい花壇より構 成された。2003 年から中心花壇のデザインだけに注力されるようになった。天安門 広場の花壇は、国慶節の観光客が一番注目する光景になっている。今年の中心花壇の デザインは、「祝福祖国」をテーマとする巨大な花かごである。そして、天安門広場 の両側の緑地に 12 本の花柱、18 子の花球、帯状に植えられた各色の花が設置された。 今回の花かごには、各色のバラや木蓮の花の中に柿、石榴、りんご等の果物が飾り付 けられた。10 月は、果物の成熟する季節で、今年の国慶節は、丁度中国共産党第 19 回全国代表大会 (いわゆる「十九大」)が開かれる直前になるので、これらの熟し た果物は、今回の十九大が輝かしい成果を達成できるというシンボルともなった。 (2) 「十九大」期間中の安全保護措置 世界に注目された十九大が 10 月 18 日から 24 日まで北京で開催された。北京では、 十九大の前後にこの会議が安全で順調に開催されるよう、多くの安全保護措置が実施 された。 北京にいる人間として、最初に実感した変化は、地下鉄に乗る際の安全検査である。 十九大が開催される 2、3 日前から、地下鉄の安全検査が厳しくなった。通常通勤す る時に、小さなハンドバックが持っている場合、安全検査の機械でのスキャン検査を 受けず、検査員の視認で済むことが通常であるが、全ての手荷物は、機械のスキャン 検査を受けなければならないこととされた。そうしたこともあり、検査待ちの列が地 下鉄の入口外まで続く事態となった。さらに、17 日からは手荷物だけではなく身体 検査も加えられ、いわゆる「人物同検」という措置が取られた。しかも 17 日の朝は、 雤が降ったこともあり、安全検査を待つ時間は倍近くになった。そんな問題があった からか、不思議なことに、会議の開催日である 18 日からは、安全検査の係員の数が 増やされ、安全検査の所要時間は、かえって普段よりも早くなった。

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地下鉄の安全検査だけではなく、十九大を迎える安全保護措置は、他にも交通、消 防、食品安全など様々な場面で見られた。例えば、北京以外の車は、十九大期間中に 北京に入ることも禁止された。私の住んでいる団地は、十九大の開催される 1 週間前 に内装工事の禁止に関する通知が出され、十九大の期間中において、緊急の修理以外 の内装工事は、全て禁止された。毎朝、通勤の道沿いに朝ごはんを販売している屋台 車も見えなくなり、町全体は普段より綺麗になった。 北京市政府安全生産を担当する機関で公務員を務める同窓によると、十九大期間中 は、週末の休日がすべて取消とされ、24 時間待機するように命令されたそうである。 (呉秀頴・中国法顧問) 2.日本の法科大学院に出講して 10 月 25 日の夜、東京のある法科大学院に招かれ、「中国のビジネス法」というテー マで 2 コマ連続の講義を行った。「アジア・ビジネス法」という科目を当事務所の弁護 士が請け負っており、各国編の中で、中国について講義するという位置づけである。 個別のテーマに関するクライアント向けセミナーや・実務家の勉強会等での講演は気 が付けばいつの間にか場数を踏んでいるが、中国法全般を 2 時間弱という短い時間で概 説するというのは初めてである。受講生が、日本の司法試験を目指している方々である ということに鑑みて、日本法との比較の視点を交えて説明することとした。 まず、日本も中国も制定法の国であるが、中国では、日本のような判例の拘束性がな く、他方で最高人民法院の司法解釈が司法による法令解釈を担っていることが表面的な 比較事項として挙げられる。その歴史的要因として、国家司法試験の導入(2002 年) まで、法的素養に乏しい裁判官も尐なくなく、裁判官の法創造機能については期待すべ き条件がなかったといわれる。もっとも、2018 年から国家司法試験に代わって法律職 業資格試験が導入され、法曹四者(裁判官、検察官、弁護士、公証人)のほかに行政処 分決定審査、法律顧問等に従事する公務員や仲裁人にも適用拡大されること、中国の裁 判の効率性・裁判官の処理能力の向上は著しく、日本よりも口頭主義が徹底しており、 期日においててきぱきと審理をして記録化していくことを説明すると、中国の司法が日 本よりも進んだ面があるという感想を聞くことができた。 次に、会社設立について、イメージとしては、中国は規制が厳しく、設立手続に時間 とコストがかかり、不確実性も多く大変だと思われるが、実際には、社名の規制と手続 が面倒であるほかは、外商投資企業について 2016 年 10 月に商務部門の審査認可制から 届出制に変更されてからは、時間的な負担は軽くなったこと、また、そもそも設立のコ ストは、日本よりも安いこと(日本では定款認証のために 5.5 万円程度及び印紙代 4 万 円がかかるが、中国では不要。登録免許税が日本では資本金の 1000 分の 7(最低 15 万 円)かかるが中国では無料であること。また、資本金の払い込みは、日本では設立時だ

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が、中国では定款の定める期限までに払い込むことで足りること)を説明して、イメー ジと実際が異なることを理解してもらうことができた。 ところで、紛争解決に対する次の設問を事前検討課題として出していた。 日本法人であり東京に本社がある JP 社は、中国法人であり上海に本社がある国 有企業である CN 社と、上海の地下鉄のトンネル工事に用いる機械の製造委託 契約(JP 社が受注生産する)を締結しようとしている。 当該契約における紛争解決条項について、①上海での裁判、②東京での裁判、 ③上海での仲裁、④東京での仲裁、⑤シンガポールでの仲裁の 5 つのオプショ ンがあるとする。そのいずれが望ましいかを検討せよ。 挙手によりアンケートを取ると、①と②がゼロ、③と④がそれぞれ 1、2 名ずつ、⑤ がその他全員であった。実は、2 週間前の「シンガポールのビジネス法」で、シンガポ ール仲裁のメリットに関する講義がなされたため、⑤が多くなったものと思われる。①、 ②が皆無であったのは、日中相互間で裁判所の判決の承認・執行がなされない実務を知 ってのことであると思われる。 しかし、この設問に唯一の正解というものはない。特に、仲裁が万能でない点として、 相手国での民事保全ができないこと、仲裁判断の承認・執行は、条約上可能であるが、 時間・コストはもちろん、拒絶可能性も含めて考えると、さまざまな限界を認識する必 要があることに留意する必要がある。このような視点を提示した上で、以下のスライド を示して解説を行った。 結局統一的な正解はなく、個別判断となる。 ① 上海での裁判 ▲国有企業の影響力。○債権回収であれば迅速、経済的、かつ実効性あり。 ② 東京での裁判 ×執行できない。○相手に日本法人がある場合には執行可能。▲ただ、送達 等の不便は否めない。 ③ 上海での仲裁 ○地元企業の影響力は小さい。○上海の裁判に準じた実効性。▲1 回の判断 で決まることのリスク。仲裁人の当たり外れ。 ④ 東京での仲裁 ○品質問題の場合、証拠に近く、公正な判断が期待できる。▲設置・使用の 問題の場合証拠に遠い。▲執行に時間がかかる。○国有企業であれば、逃げ隠 れしない。 ⑤ シンガポールでの仲裁 ▲高い、▲時間がかかる、○話し合いでの解決が促進される。 「中国ビジネス法」を語り出せば、到底 2 時間で終われるものではないが、中国及び

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中国法実務に関する偏見を取り除き、かつ、日系企業が中国に関わる際に必要な知識の 大枠を理解していただくことはできたと思われる。 (山根基宏・弁護士) TMI 中国最新法令情報―2017 年 10 月号― 発 行:TMI 総合法律事務所 監 修:何連明・外国法事務弁護士 編集主幹:山根基宏、包城偉豊・弁護士 発 行 日:2017 年 10 月 31 日

参照

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