ISSNO386‑4790
平成10年9月 国文学研究資料館報
第51号
三十歳を過ぎてから運転を覚え
たので︑今もクルマが好きである︒
はじめの頃に乗っていたのは︑ビ
ートル型のフォルクス・ワーゲン
で︑シルバーグレイのメタリック
塗装︒ジュリーと名前をつけてい
たのは︑ジュリー︵沢田研二︶が
一番輝いていた頃の或る種の風格
に通う所があったから︒大いに気
に入って︑群馬・新潟から長崎・
熊本まで︑各地の訪書にもこれで
出かけた︒
いま乗っているのはホンダの小
さな車だが︑ジョディと名前をつ
けてある︒同じ車のCFにジョデ
ィ・フォスターが出ていたからで︑
﹁羊たちの沈黙﹂などのこの人の
名前は︑同僚の﹁ロバート・キャ
ンベル﹂さんとともに︑現存の外
国人の名前で即座に思い出せる数
ネイミング
上野洋三
少ない例である︒このクルマも割
に気に入っていて︑現在も運転席
に坐って︑ジョディと呼ぶと︑心
が浮き浮きしてくる︒
この春︑国文学研究資料館の整
理閲覧部へ転職するというと︑友
人の一人が心配して言った︒
﹁資料館へ行って変な所へ変な名
前をつけなさるな︒それから整理
閲覧部というのは︑集められた書
物を整理シテ︑来館者に閲覧シテ
イタダクのが仕事です︒くれぐれ
も整理サレタものを閲覧スルのだ
などと心得違いをせぬように﹂
整理整頓は幼少の頃から好きだ
った︒小学校の図書室の本を︑誰
もいないときに︑全部きれいに並
べ直して置いたところ︑どこかで
気づいた先生が︑廊下でそっと呼
びとめて︑小さな声でほめてくれ
角
一識諦呼吐纈藤課鮎
次文献資料部耶桑報告新顔協三⁝
研究愉報部砺業報告立川美彦⁝
整理閲覧部醐業報告上野洋三・・.
巨目公開誘演会のお知らせ⁝⁝⁝⁝⁝|鶏聾僻群舞撫錨鯉
た︒閲覧室の本︑ありがと︒
だが︑﹁整理閲覧部﹂という名
称は︑率直に言って矛盾している︒
﹁整理﹂と﹁閲覧﹂の主語が異る
のではないか︒友人の心配ももっ
ともだ︒わたくしは︑つい心得違
いをしたくなる誘惑にかられる︒
それに︑耳で聴いても﹁セーレッ
ランプ︵斉列乱舞︶﹂と聞こえて
甚だ響きが悪い︒そこをしっかり
発音しようとすると︑舌をかみそ
うになる︒こんなぶさいくな名前
を誰が考えたのだろう︒わたくし
は︑ついジョディ風の愛称を考え
たくなる誘惑にかられる︒
部の名称に限らない︒部内の各
係の名称も︑はなはだわかりにく
い︒だから覚えにくい︒そしてこ
こが大変なのだが︑業務の内容を
適確に示していない場合が多い︒
職員に訊くと︑自分たちもそう思
う︑という︒ある係などは︑新設
された折には別の名称も候補にあ
がっていたのだが︑いつの間にや
/一、
l l l 0 9 8 5 3 2 1
らこうなりました︑と応える︒部
の名称は︑展示会や講演会をも開
く業務の内容からいっても︑﹁整
理公開部﹂などのような簡単で耳
に入りやすいものに変えるべきだ
し︑各係の名称も実態をよく表す
もののほうが︑能率的で親切では
なかろうか︒これではヤル気も行
き場を見失うのではないか︒
ことのついでに︑あえてヨソの
名称にも触れておく︒館全体がす
でに﹁研究資料館﹂であるのに︑
︑︑﹁文献資料部﹂﹁研究情報部﹂とあ
るのは︑相互に効果半減になって
いる︒これも成立の当初には︑相
応の経緯もあったのだろうけれど
も︒﹁文献資料部﹂に並行して﹁映
像資料部﹂﹁考古資料部﹂があるの
なら︑理由もあるだろうが︑そう
ではないのだから︑むしろ活動の
実態に即して﹁調査収集部﹂とで
もした方が︑よほど風通しがよい︒
一番混乱させられるのが﹁研究
情報﹂部である︒あまりに莊洋と 文服紹介記⁝..⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝.皿評畿側等名博⁝⁝⁝⁝・⁝⁝・⁝⁝⁝⁝・⁝⁝哩鯆四回シンポジウムコンピュータ国文学⁝M利用者へのお知らせ⁝⁝⁝・⁝⁝・⁝・・⁝・⁝・5外部評債委貝会嬰旨⁝・⁝・⁝・⁝・⁝⁝⁝・⁝・6人邪異動⁝⁝⁝・⁝・⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・6.7平成旧年度秋季学会⁝⁝⁝⁝⁝・・・・・⁝⁝・⁝8 国土学獅亀賛料儲殺
第51号
平成10年9月
第51号 国文学研究資料館報 平成10年9月
しているこの名称は︑この部がど
のような業務・活動を担当してい
るのか︑ほとんど何も表現してい
ない︒部内の各室の名称も︑外か
らは全く不可解である︒
おまけに管理部に﹁情報処理係﹂
があり︑研究情報部に﹁情報処理
室﹂があり︑当整理閲覧部に﹁情
報サービス室﹂のもと﹁情報管理
係﹂﹁情報整備係﹂﹁情報サービス
係﹂があり︑史料館には﹁情報閲
覧室﹂がある︒全員を集めて相互
の﹁情報﹂認識の異同を訊いてみ
たいほどだ︒
・ンリヨウカンシリヨウカン﹁資料館﹂の中に﹁史料館﹂が
存在する奇怪さ︵これは視覚障害
者に対する差別ではないのか︶を
も含めて︑﹁わたしって誰?﹂と
一度確かめ直す所から出発した方
が︑この先を考える早道ではなか
ろうか︒
︑︒.・・・00.●100.●●・・00..0..1.1・j︒大学院生の受入れ︒
|国文学研究資料館では︑当館一
一での研究指導を希望する大学一一院生を特別共同利用研究員と一
◆◆して受入れています︒詳細は一一共同利用係までお問合せくだ↑
一さい︒︵○三三七八五七一一三二内二一○︶一
r・・◆●:!︒:●全●壱・:!︒:.△︒.:!●10●:10:●△●露・し
/一、 F1︲000.100100090日00000000000︐006060000■0■000006109110011︐0000︲9000010110000000■000000600608090000960日I︲90808910090000996lfl010 一残る資料が豊富の上に出版・流単行本と逐次刊行物によって様︵文責・キャンベル︶一 一現代に一歩近づいたところで︑は写・刊のほかに︑和装と洋装︑較研究に役立つこともあろう︒一 一した︒二分法で大別されるが︑明治本っしょに蓄積すれば︑諸本の比一 一して木戸雄一さんを迎えて出帆古典籍は︑写本・刊本というや奥付などを撮ってカードとい一 一二人に︑今年は非常勤研究員とである︒いる︒デジタル・カメラで表紙一 一︵昨年まで当館整理閲覧部︶の点に絞って︑模索している最中やすい形で用意しようと考えて一 ーロバートキャンベル助教授研究者に公開してゆくか︑の四を︑先ずは市販ソフトで操作し一 一から転任した谷川恵一教授と︑る調査成果をどのように整理し︑できる簡便な電子版調査カードー 一つ︒担当は︑今年度に高知大学か︵調査方法︶︑︵四︶蓄祇されに︑調査員が原本を手元に入力一 一いう︑二本柱から業務は成り立献のどの部分を︑どう調査するとにした︒紙に記すものとは別一 一と複写による文献を収集するとにあるか︵所在情報︶︑︵三︶文査カードとマニュアルを作るこ一 一の書誌調査を全国に行い︑原本って等︶︑︵三その資料がどこ部分が多く︑明治資料専用の調・一 一古典同様︑明治期の文献資料﹁文学資料﹂の範畷などをめぐ従来のカードで対応できない一 一展開と言えるであろう︒き資料は何か︵時代下限の設定︑は明治前半である︒ 一典化﹂を考えての︑時宜を得た度は主として︑︵一︶調査すべ様式がめまぐるしく交差するの一 ー劣化︑明治文学そのものの﹁古格的に立ち上げるために︑今年リメン本等々と︑製版と装丁の一 一月とともに進みゆく明治文献のないのが現状である︒調査を本じのボール表紙︑和装活字のチー 一が創設されることとなった︒歳のイロハも︑画然と定まっていまちがえられる銅版本︑結び綴一 一を新たに扱う﹁第四文献資料室﹂丁︑版権︑流通にいたる書誌学に擬せられた整版本︑整版に見一 一う基本の上に︑明治時代の文献ばず︑一方明治刊本の印刷︑装報が要求されるであろう︒活字一 一あった︒本年度より︑古典といもある︒﹁国書総目録﹂未だ及る︒異版を見抜く的確な書誌情一 一三つの時代を反映させたものでく︑近いように感じられること本文の有りかたが違うはずであ一 一の組織も教官の陣容も︑古典のむしろ江戸時代の方が見えやす紙型が導入されるその前後から︑一 一野に入れることもあったが︑部典拠が何かと振り返ったとき︑たとえば金属活字だと十年代に一 一外的に︑明治期の板本などを視者名など︑基本的な書誌事項のてなければならない︒刊本でも︑一 一査と収集の対象としてきた︒例際どこに伝わり︑その書名︑著をきちんと捉えるように組み立一 一から中世︑近世までの資料を調代︒しかし作品の一つ一つが実三つ巴に絡み合うこれらの差異一 一従来︑文献資料部では︑中古通の情報も充実している明治時態が大きく変わり︑書誌調査も︑一 ー 文献資料部第四文献資料室の創設 可I001000000I0I0i6Il0II000000000100100000︐1100︐0︐ID000000000000000001I0I0II9I09600I00000000000DII000090000︐000000000100IIlIII
'、
国文学研究資料館報
第51号 平成10年9月
平成十年度の調査収集事業は︑
五月二十日の収集計画委員会の議
を経て︑五月二十八日の国文学文
献資料調査員会議︵総会︶で具体
的打合せを行ない︑作業は既にか
なり進捗している︒
今年度は諸般の事情によって︑
これまで午前中から始めていた総
会を午後から開始することにし︑
そのため︑昨年まで行なっていた
客員教授による講演と︑書誌学に
かかわるシンポジウムは割愛せざ
るを得なかったが︑調査・収集に
関する活発な討議がなされ︑午後
開始という初めての試みも実質的
成果を収めた︒なお︑この方式は
今後暫く継承する見通しである︒
当館の調査収集事業は調査員の
方々のご協力を得て︑年間目標調
査七千点以上︑収集五千点以上を
目指して行なわれるが︑現在まで
に調査点数二十四万四千五百点余︑
収集点数十四万五千六百点余に及
んでいる︒昨年度から設置された
第四文献資料室は︑今年度教授. 文献資料部事業報告
助教授二名の構成となり︑近代分
野の資料の調査収集を担当してい
るが︑目下のところは︑幕末から
明治期にわたる原資料の購入によ
る収集を専ら手がけ︑また︑明治
期資料の調査方法の確立を目指し︑
最終的検討に入っている︒
平成九年度国文学文献資料調査・
収集の概況
一︑調査平成九年度は︑本年三月末まで
に一○九箇所の所蔵資料八四八五
点を調査した︒
北海道・東北地区︵順不同・敬称
略︑一部省略︒以下同じ︶
北海道教育大学附属図書館︵札幌
校︶・伊達市開拓記念館・八戸市
立図書館・弘前市立図書館・東北
大学附属図書館︵狩野文庫︶・仙
台市民図書館・仙台市博物館・山
寺芭蕉記念館・酒田市光丘文庫・
米沢市立米沢図書館
関東地区茨城大学附属図書館・筑波大学附
属図書館・観世文庫・華蔵寺・東
新藤協三 心
京芸術大学附属図書館︵脇本文
庫︶・国立国会図書館・宮内庁書
陵部・法政大学能楽研究所・三井
文庫・東京大学文学部国文学研究
室・東洋文庫・東京都立中央図書
館︵東京誌料︶・東京都立中央図
書館︵特別買上文庫︶・尊経閣文
庫・横浜開港資料館
中部地区新潟大学附属図書館︵佐野文
庫︶・糸魚川市歴史民俗資料館・
柏崎市立図書館・黒川村立公民
館・佐渡某家︵鵜飼文庫︶・金沢
大学附属図書館・石川県立歴史博
物館・福井市立図書館︵松平文
庫︶・小浜市立図書館・山梨県立
図書館・上田市立図書館︵花月文
庫︶・市立小諸図書館・諏訪市図
書館・磐田市立図書館・浜松市立
賀茂真淵記念館・三島市郷土館
︵勝俣文庫︶・名古屋大学附属図
書館︵岡谷文庫︶・名古屋市蓬左
文庫・名古屋市博物館・名古屋市
鶴舞中央図書館・大須文庫・西尾
市教育委員会︵西尾市岩瀬文
庫︶・尾鷲市立中央公民館郷土
室・津市図書館
近畿地区布施美術館・京都府立総合資料
館・京都大学文学部︵願原文
/ー、
庫︶・陽明文庫・蔵庵文庫・百々
御所文庫・瑞光寺・京都市某家・
天理大学附属天理図書館・郡山城
史跡柳沢文庫保存会・宝山寺・大
阪天満宮御文庫・大阪女子大学附
属図書館・田辺市立図書館・南方
熊楠邸保存顕彰会・神戸女子大学
附属図番館・青山会
中国・四国地区
鳥取県立図書館・大鼓谷稲成神
社・岡山大学附属図書館︵池田文
庫︶・ノートルダム清心女子大学
附属図書館・広島大学附属図書
館・光藤益子・三原市立図書館・
専徳寺・山口大学附属図書館︵棲
息堂文庫︶・岩国徴古館・西円
寺・萩市立図書館・香川大学附属
図書館︵神原文庫︶・鎌田共済会
図書館・総本山善通寺・愛媛県立
図書館・大洲市立図書館・徳島県
立図書館︵森文庫︶・丈六寺
九州地区
九州大学附属図書館・柳川古文書
館・祐徳稲荷神社︵中川文庫
等︶・長崎県立長崎図瞥館・肥前
松平文庫・松浦史料博物館・長崎
県立対馬歴史民俗資料館・熊本市
立図書館・臼杵市立臼杵図書館・
杵築市立図瞥館・佐伯市教育委員
会・日田市立淡窓図書館・竹田市
国文学研究資料館報
第51号 平成10年9月
立図書館・都城市立図書館・名瀬
市立奄美博物館・琉球大学附属図
瞥館
海外プルベラー家・フランクフルト市
立芸術工芸美術館・ライス博物
館・リートベルク博物館・チュー
リッヒ大学
右は海外科研費による調査
二︑収集本年三月末までに左記の五五箇
所の所蔵資料四四三五点を収集し
た︒北海道・東北地区
八戸市立図書館・弘前市立図書
館・盛岡市中央公民館・仙岳院・
酒田市立光丘文庫・初瀬川文庫・
松翠文庫関東地区
茨城県立歴史館・筑波大学附属図
書館・宮内庁書陵部・法政大学能
楽研究所︵鴻山文庫︶・東京大学
文学部宗教学研究室・東洋文庫・
東京都立中央図書館︵東京誌
料︶・尊経閣文庫・金子金治郎
中部地区新潟大学附属図書館︵佐野文
庫︶・糸魚川市歴史民俗資料館・
福井市立図書館︵松平文庫︶・長
野県短期大学附属図書館・上田市 立図書館︵花月文庫︶・上田市立図書館︵花春文庫︶・諏訪市図書館・浜松市立賀茂真淵記念館・名古屋市鶴舞中央図書館・名古屋市蓬左文庫・名古屋大学附属図書館︵神宮皇学館文庫︶・愛知県立大学附属図書館・中京大学図書館・大須文庫・名古屋市博物館・新城ふるさと情報館︵牧野文庫︶・西尾市教育委員会︵西尾市岩瀬文庫︶近畿地区正教蔵文庫・京都府立総合資料館・蔵庵文庫・百々御所文庫・郡山城史跡柳沢文庫保存会・南方熊楠邸保存顕彰会・南方熊楠記念館・青山会中国・四国地区ノートルダム清心女子大学附属図書館・友久武文・灰谷純一郎・藤川柳太郎・三原市立図書館・岩国徴古館・益田家・総本山善通寺・四国大学附属図書館︵凌霄文庫︶・高知県立図書館︵山内文庫︶九州地区祐徳稲荷神社︵中川文庫等︶︑臼杵市立臼杵図書館・杵築市立図書館海外カリフォルニア大学バークレー校平成十年度調査収集計画
|角
本年度は︑調査一二四箇所︵海
外を含む︶九一五五点︑収集六二
箇所︵同︶五五四○点を目標とし
て︑既に調査収集を進めている︒
その内︑石川県立図書館︵金沢︶
を始めとする一二箇所の新規調査︑
磐田市立図書館など三箇所の新規
収集が含まれている︒
海外資料の調査・収集
本年度は︑ドイツの州立ベルリ
ン図書館・州立ミュンヘン図書
館・プルベラー家︵ケルン︶︑及
びイタリアのヴァチカン図瞥館・
サレジオ大学附属図書館︵ローマ︶
等の︑海外科研費による調査が予
定され︑カリフォルニア大学バー
クレー校東アジア図書館本︵継続︶
の外︑昨年度実施できなかった新
ルーバン大学人文科学系図書館本
の収集が予定されている︒
第四文献資料室
明治以降の近代分野の資料の調
査︑収集を担当する第四文献資料
室が昨年度から設置され︑当初は
助教授一名のみであったが︑今年
度から教授・助教授各一名の構成
となり︑実質的業務を遂行してい
ヂ︽︾◎第五文献資料室
本年度は客員教授として放送大
/へ
学野山嘉正教授が着任した︒併任
助教授は︑前記は島根大学法文学
部田中則雄助教授︑後期は大阪教
育大学教育学部小野恭靖助教授︒
それぞれの専門分野を生かして︑
文献資料部の書誌学的研究や調査
収集業務に参加していただいてい
る︒国際研究室
本年三月まで︑フランス国立高
等研究院ハルトムート・ロータモ
ンド教授が平成九年度客員教授と
して若任︑本年度は︑ボン大学ペ
ーター・パンッァー教授が七月十
三日〜平成十一年三月三十一日の
期間着任し︑﹁独語圏と日本﹂の
研究テーマの下に研究に従事して
いる︒この外︑科学研究費による
短期招聰研究者として︑コレージ
ユ・ド・フランスのフレデリッ
ク・ジラール教授が七月一日〜十
八日の間︑パリ第七大学のジャ
ン・ジャック・チュディン教授が
九月十六日〜十月三日の間︑それ
ぞれ来館した︒
その他調査員地区会議は︑中部地区は十
月に名古屋で︑九州地区は十一月
に熊本で︑それぞれ開催を予定し
ている︒
平成10年9月 国文学研究資料館報
第51号
本年度も人事異動があった︒昨
年度から設置された第四文献資料
室に︑四月より高知大学人文学部
から谷川恵一教授が転入し︑昨年
十月から整理閲覧部との併任だっ
たロバート・キャンベル助教授が
文献資料部専任となり︑第四文献
資料室は教授・助教授の二名とな
った︒また︑鈴木淳第二文献資料
室助教授が整理閲覧部教授に昇任
した後を承けて︑山下則子助教授
が︑辻本裕成第一文献資料室助手
が南山大学助教授に転じた後を承
けて︑久保木秀夫助手がそれぞれ
採用された︒非常勤研究員として
木戸雄一氏︵筑波大学大学院博士
課程単位修得︶が︑リサーチ・ア
シスタントとして二又淳氏︵早稲
田大学大学院在籍︶と山本まり子
氏︵日本大学大学院在籍︶が︑そ
れぞれ新規に採用になった外︑研
究支援推進員は昨年度から継続し
て御正牧子さんが採用され︑加藤
多恵事務補佐員が退職した後に︑
桜井律子さんが入り︑稲垣菜緒さ
んと二人で業務にあたっている︒
﹁調査研究報告﹂第十九号が六月
三十日付けで刊行された︒
︵文献資料部長︶ 情報資料室
第二十一回国際日本文学研究集
会を︑十一月十三日︑十四日に開
催した︒参加者数は︑昨年度より
若干減少し︑九一名︵内︑外国人
三三名︶であった︒
本年度は︑二日目を小特集とし
﹁境界と日本文学lジャンルの交
流l﹂のテーマをもうけた︒この
テーマによるセッション討議の時
間をとったが︑それぞれの研究発
表への質問が多く︑まとまった話
し合いができるところまでには至
らず︑今後に課題を残した︒招待
研究発表者として︑ロンドン大学
のタイモン・スクリーチ助教授が
招聰された︒
公開講演は︑﹁本文・注釈・絵﹂
の表題で九州大学今西祐一郎教授︑
﹁和歌から説話を見るl唱導史の
観点を中心にしてl﹂の表題でフ
ランス国立高等研究院ハルトムー
ト・ロータモンド教授が行った︒
この集会の記録は︑本年十月に
発刊の予定で︑現在編集がすすめ 研究情報部事業報告
られている︒
新聞情報掲赦の国文学関係記事
の収集は︑例年どおり順調な進渉
をみた︒館報も例年どおり二回の
発行を行った︒
情報分析室
情報分析室の最大の業務である
﹁国文学年鑑﹂平成八年版の編集
を完了し︑予定通り平成一○年三
月末に刊行した︒
主要項目の各収載件数はほぼ次
のとおりである︒
◇雑誌・紀要・論文集所載論文件数一二三六六◇新聞所戦論文件数二七◇学会一覧数四一
◇学会研究発表一覧数七四三◇新指定文化財数一二
◇平成八年度文部省科学研究費等
交付数四七○
◇受賞一覧数一○四◇計報三九◇単行本一覧数二五五四
◇収載雑誌紀要一覧数一二○六◇翻刻複製一覧数一○五三
立
川美彦
へ
◇執筆者一覧数八八二九
ページ数は前年度平成七年版よ
り一三ページ増の八六一ページ︑
販売価格は二三三○円から二
五五○円と若干増大した︒
年鑑作成にかかわる重要課題と
して︑過去三年の本報告であげた
ように︑平成十二年度中に予定さ
れている大型計算機撤廃にあわせ
たダウンサイジング計画に対応す
べく︑従来一年間のずれを伴って
実施されていた年鑑編集業務と国
文学論文目録データベース作成の
業務を一本化し︑データ初期入力
からコンピュータ上で処理するた
めの同時作成システムの開発を進
めている︒昨年に引き続き︑分析
室・データベース室・処理室・整
理閲覧部と共同で基本システムの
策定を行っており︑来十一年度中
には新システムを完成させ︑十二
年度には実験に入り︑翌年から新
システムによる公開開始の予定で
ある︒データベース室
現在のデータベース室の事業は
四本柱で成り立っている︒一つは
室の創設以来の主事業である国文
学論文目録データベースのデータ
追加搭載︑もう一つは平成三年度
第51号 国文学研究資料館報 平成10年9月
よりデータベースの構築を進めて
いる古典人名データベースの推進︑
さらにもう一つはデータベースの
利用サービスを応援する事業︑最
後に︑平成八年度よりスタートし
た原本テキストデータベース事業
である︒国文学論文目録データベースと
しては︑平成九年度は︑新規一年
分として平成七年の分︵レコード
件数一二︑四八九︶︑遡及として
昭和三十八年から昭和四十二年
︵同二二︑六二八件︶の五年分を
追加搭載し︑その結果︑平成十年
四月一日からのデータベース検索
にかかる総件数は二四○︑○○○
件をわずかながら超えた︒
古典人名データベースは︑デー
タ件数が次第に大きく蓄積されて
きたことから︑公開に向けての具
体的な検討とセットで仕上げを確
認する必要があり︑詰めの難しさ
と格闘しながら︑データ構築を進
めている︒データとしては公卿補
任の他に尊卑分脈等の系図からの
データ抽出を進めている︒
データベースサービス業務は︑
利用者が次第に増えつつあり︑利
用者層が拡張している︒申請に関
する質問も中学校・高等学校の先 生からの問い合わせが相当あり︑中.高の教育にパソコンが浸透してきていることと並行した現象のように思われる︒
原本テキストデータベース事業
は︑新しく吾妻鏡のデータベース
化が委員会において決定し︑これ
で︑総監修の段階にある二十一代
集データベース︑監修員による監
修段階にある絵入源氏物語︑初期
入力段階の吾妻鏡と︑三本のデー
タベースが並行して進められるこ
ととなった︒二十一代集データベ
ースは︑当然のことながら各集ご
とに異なる事情が持ち込まれ︑デ
ータの大きさとも相まって予定を
やや超える取り組みとなったが︑
他は︑スケジュール通りに進んで
いる︒十二月に開催した第三回の﹁シ
ンポジウムコンピュータ国文学﹂
については︑前号の館報に記述し
たので繰り返さない︒
情報処理室
情報処理システムの運用・運転
を除く平成九年度の事業は︑以下
のように実施した︒
︵1︶サービスの向上
館内の情報コンセントの拡充を
図った︒また︑当館教職員用に館
へ
外からのPPP弓昌員s冒一員
卑◎88−︶接続によるサービスを
開始した︒
︵2︶業務システムの運用
研究論文目録︑本文データベー
スなどの運用機能拡充などを行い︑
平常通りの運転を実施した︒また︑
資料管理︑OPAC︑文字セット
管理システムなども平常に稼動し
ている︒︵3︶新規システム開発
本文データベース︑SGML
︵聾目gaogg豊凶且巨画異宮口
宮.曾眉の︶へのデータベース変
換などの研究開発を引き続き行い︑
実験用システムを実現した︒
﹁マイクロ資料目録データベー
ス﹂︑﹁和古書目録データベース﹂︑
﹁国文学研究画像データベース﹂
を一体化したマルチメディアデー
タベースと︑古典本文データベー
スの二つのデータベースシステム
が試行のレベルに達したことが特
筆される︒
︵4︶国際接続
前年度に引き続き︑英国︑米国︑
ドイツ︑カナダなどから当館デー
タベースへの国際接続実験を行っ
た︒また︑各国におけるネットワ
ークの現状調査を行った︒
'ー、
カルフォルニア大学サンディエ
ゴ校を中心とした宅胃罵言国ヨ
ロ四国一ロワ国ミンニ四国8︵PRD
LA︶に参加し︑参加各国の大学
図書館との情報交換を開始した︒
︵5︶館外との協力
人文系共同利用機関情報システ
ム連絡会において︑各機関の情報
処理システムの現状︑WWW情報
資源の公開及びホームページなど
について各機関との情報交換を行
った︒更に︑複数機関との間でデ
ータベースの相互検索についての
具体的な検討を開始した︒
︵6︶システム運用管理体制
定員削減に伴い︑次年度以降の
運用管理体制及び業務の見直しを
行った︒同時に︑分散化に対応し
た新しい管理体制への移行にも着
手した︒情報メディア室
情報メディア室は︑国文学研究
のためのマルチメディア型統合処
理の研究を目的に平成七年度に新
設された︒インターネットを活用
して︑自分の研究室や書斎に居な
がらにして目録情報を検索したり︑
原本資料の電子化画像や本文資料
の電子化テキストを見たり︑関連
する資料を次々と辿ったりができ
第51号 国文学研究資料館報 平成10年9月
る﹁電子資料館システム﹂の研究
と︑電子資料館で提供するコンテ
ンッを構築するためのオブジェク
ト指向型データベースシステムの
研究を進めている︒
︵1︶電子資料館のプロトタイプ
本システムはいわゆる電子図書
館システムの一分野であるが︑国
文学・国史学を対象とするには独
自技術の開発も必要である︒特に
不定型で多種多様な情報の扱い︑
膨大な量の画像データベースの扱
い︑目録情報・原本画像・本文テ
キスト間の相互リンク付けなどを
研究している︒この中心となるの
は︑のの三Fによる構造化テキスト
技術︑フルテキストを任意語で検
索できる全文検索エンジン技術︑
ネットワーク経由で検索閲覧サー
ビスを行うインターネット君員屋
君苞①雲8︵WWW︶技術である︒
本年度は︑全文検索エンジンを
用いて膨大な本文データベースか
ら任意語を高速に検索表示する仕
組みや︑テキストと原本画像を頁
単位で対応付けを行い︑テキスト
と原本画像の間を自由に行き来し
ながら検索閲覧する仕組みなどを
実現した︒
本電子資料館実験は︑著作権等 の問題からその一部内容︵二十一代集︑国書基本データベース︑源氏物語︑連歌データベース等︶を当館ホームページ︵三sミ急ぎ君.昌一・胃.言この中の﹁電子資料館実験﹂で公開しているが︑好評を得ている︒
︵2︶オブジェクト指向型データ
ベースシステムの開発
﹁電子資料館﹂にとって一番重
要なのはそこでサービスする内容
︵コンテンッ︶であるので︑コン
テンッ作成の容易化が重要である︒
従来型データベースでは︑国文学
の不定型情報は扱いにくい︒そこ
で︑複雑に関係しあった情報を簡
潔に記録し検索できるオブジェク
ト指向型の新データベースシステ
ムの開発を進めている︒本システ
ムは︑国書総目録及び古典籍総合
目録の内容を含んでおり︑著者情
報︑作品情報︑書誌情報を自由自
在に検索閲覧・修正が可能で︑ま
た内容を電子資料館でも公開でき
るようになっている︒
研究開発室
︵1︶昨年度に引き続き︑平安後
期歌書のデータベース開発を進め
た︒昨年度来の藤原清輔関連の作
品七種に加えて︑九年度は和歌童
‐
蒙抄および六百番歌合のデータベ
ース化に着手した︒本文領域と並
行して︑全文を仮名に開く標準領
域︑諸本の異同を採取した注記領
域︑加えて関連歌書の参照事項を
付したメモ領域を構築するもので
ある︒その中間報告をかねて︑十
二月に行われたシンポジウムコン
ピュータ国文学に︑後藤客員教授
が﹁歌書データベースの可能性﹂
と題して講演した︒奥義抄・初学
抄所収の歌語と清輔・源俊頼実作
品における使用頻度比較︑清輔判
歌合判詞中の難義語の読解試案な
ど︑形成途上のデータベースを利
用した内容となっている︒九年度
はこのデータベース構築と並行し
て歌書および歌語の個別研究を行
い︑黒田彰子﹁漢文圏和歌説話の
伝流l王昭君の場合l﹂︑浅田徹
﹁色葉和難集所引散快歌学瞥考﹂
の題による研究会を開いた︒
︵2︶当室併任の助教授として荒
木浩大阪大学文学部助教授が着任
し︑説話データベース化に関する
研究開発会議を発起し︑説話デー
タベース化の前提となる理論的根
拠についてさまざまの考察を行っ
た︒八月五日の第一回研究会では
神山重彦愛知学院大学助教授によ
へ
る﹁物語要素﹂という概念を中心
とした研究発表をめぐって討議が
なされ︑九月十六日の第二回研究
会では川森博司大阪大学文学部講
師による昔話のインデックス研究
をめぐる報告と昔話におけるタイ
プ︵話型︶とモチーフの定義やそ
の記述の実際に関する発表︑田村
憲治愛媛大学法文学部教授による
﹁説話文学索引﹂改訂事業の諸問
題︑具体的には説話からのデータ
切り出し︑カードの処理︑出版に
当っての問題等が提示され︑討議
された︒他にメンバーとして森正
人熊本大学文学部教授が参加され
た︒研究会議の成果を踏まえて︑
十二月に行われたシンポジウムコ
ンピュータ国文学に︑荒木助教授
が﹁説話データベース化について
の課題と展望﹂と題する講演を行
った︒
*
平成九年度後半に︑八年度の当
館﹁外部評価﹂に続き︑情報シス
テムに重点を置いた第二次﹁外部
評価﹂が実施された︒全館的取組
みとなった会議資料準備は︑館の
情報システムの現状に関する共通
認識の更新にも役立ったと思う︒
︵研究情報部長︶
第51号 国文学研究資料館報 平成10年9月
平成九年度の当部の業務︵資料
の受入︑整理︑保存︑利用サービ
ス及び参考業務︑公開講演会の開
催︑展示等︶は︑次のとおりであ
った︒情報サービス室
①資料の受入
資料受入数についてみると︑マ
イクロ資料は︑ロールフィルム一︑
一九三リール︑紙焼写真本一︑五
八八冊︑図書は︑四︑○四五冊︑
逐次刊行物は︑三︑七六六冊であ
った︒その結果︑平成九年度末で
の全蔵書数は︑表のとおりとなっ
た︒②マイクロ資料の整理
マイクロ資料五︑○七九点︵三
三文庫︶について整理し︑平成八
年度版データを作成した︒これに
より︑累積書目数は一五九︑一六
○点に達した︒
③図書資料の整理
活字本・影印本は二︑八二五冊
を整理するとともに︑遡及入力作
業を引き続き行い︑四︑二七九冊 整理閲覧部事業報告
上野洋三
を入力した︒その結果︑活字本・
影印本の蔵番数の約四五%が当館
OPAC及び学術情報センター目
録システムから検索可能となった︒
なお︑写本・版本は三九一冊を
整理した︒
④逐次刊行物の整理
一︑七四八タイトルの受入を行
い︑所蔵タイトルは三︑八八二誌
となった︒また︑学術情報センタ
ーの﹁学術雑誌総合目録欧文編﹂
へのデータ提出のため︑同センタ
ー目録システムへ一六三タイトル
の洋雑誌のデータ入力作業を行っ
た︒⑤古典籍総合目録作成事業
古典籍の総合所在目録データベ
ースを構築し公開することをめざ
し作業を継続している︒
平成九年度は︑約一一︑○○○
件の書誌入力データを作成すると
ともに︑データベース上の九︑○
○○件の書誌データについて︑著
作及び著者を決定し︑典拠ファイ
ルとの関連付けを行った︒
へ
システム面では︑現在汎用機上
で運用されている業務システムの
分散化を図り︑データベースの多
様な利用を可能にするため︑研究
情報部の協力により新システムの
開発に着手した︒
また︑古典籍総合目録データベ
ースの一環として蓄穣してきた古
典作品典拠ファイルについては︑
﹁国瞥総目録﹂から著作データを
一括入力する作業が終了し︑デー
タの総点検に取りかかった︒同時
に研究情報部において︑ホームペ
ージ上から︑同典拠ファイルのデ
ータ検索が可能な﹁国書基本デー
タベース著作編﹂の実験公開を開
始した︒⑥閲覧業務
年間開室日数は︑二二六日︑来
館利用者数は︑八︑九四二人︵一
日当たり四○人︶であった︒平成
九年度から資料利用カードの有効
期限を四年とし︑平成八年度まで
の登録者も新規登録をしたため︑
登録者数は三︑三三七人︵一日当
たり一五人︶となった︒閉架資料
の閲覧点数は︑二三︑九三○点
︵一日当たり一○六点︶であった︒
また︑文献複写は︑二八︑九二
九件︵一日当たり一二八件︶で︑
/へ
電子複写︵含むリーダープリンタ
ー︶二五八︑○七七枚︑紙焼写真
一五︑一九七枚︑ポジフィルムセ︑
○九六コマを作製した︒
⑦相互利用
郵送による文献複写・相互貸借
の受付は︑複写二︑四二六件︑貸
出三一件九五冊であった︒他機関
への依頼は︑複写一四○件であっ
所 蔵 資 料 統 計
(平成10年3月末現在)
資 料 種 別 g B q ,古 数 冊(リール)数
マイクロ資料
マ イ ク ロ フ ィ ル ム マ イ ク ロ フ ィ ッ シ ュ 紙 焼 写 真 本
139,848点
16,000点
一
30,710リール
55,106枚
63,648冊
図書(古書及び新刊書) 38,421点 102,422冊
逐次刊行物 3,882誌 132,102冊
寄託資料 964点 4,313冊
平成10年9月 国文学研究資料館報
第51号
た︒③資料の保存
当館所蔵原本︵写本・版本︶の
マイクロ化事業は︑約一四︑○○
○コマ︑六九点の撮影を実施した︒
保存用ネガフィルムの外部保管委
託は︑平成七年度収集分ほか一︑
一三六リールを追加委託し︑総計
二六︑七七九リールとなった︒ま
た︑和古書の峡を七十六個作成し
た︒
なお︑例年どおり︑四月末から
五月初めにかけて資料のくん蒸︑
年度末には蔵書点検を実施した︒
参考室
春期の特別展は︑当館の所蔵と
なった﹁宗安小歌集﹂を中心に
﹁よみがえる宗安小歌集l中世歌
謡の世界l﹂のテーマで開催︑同
様のテーマの公開講演会を開催し
た︒
また︑秋期の公開講演会︵第四
十九回︶は︑地方講演会としては
最も隔遠の地・沖縄で開催するこ
とができた︒テーマは﹁大和から
吹く風l沖縄文学の近世と近代
l﹂で︑沖縄タイムスホールで開
催した︒
公開講演会の講演録である﹁古
典講演シリーズ﹂は︑第二巻とし て平成六年度と七年度の公開識演会を取りまとめた﹁詩人杉浦梅浬とその時代﹂︵臨川書店︶を刊行した︒①参考業務
日常業務として︑参考質問の受
付・回答に従事した︒
②公開講演会
国文学の普及業務として︑次の
とおり公開講演会を開催した︒
・第四十七回︵五月十六日︑当館︶
﹁田植草紙歌謡の性格l研究史
にそってI﹂友久武文︵広島文
教女子大学教授︶︑﹁琉歌の世界﹂
池宮正治︵琉球大学教授︶︑﹁宗
安小歌集実見I研究の再構築を
めざしてl﹂飯島一彦︵濁協大
学助教授︶
・第四十八回︵六月二十七日︑当
館︶﹁家業と稼業1人斬り浅右エ門
とその弟子たちI﹂氏家幹人
︵内閣文庫図書専門職︶︑﹁江戸
歌舞伎の宣伝広告lポスターと
しての辻番付l﹂赤間亮︵立命
館大学助教授︶︑﹁俳譜師の経済
生活﹂加藤定彦︵立教大学教授︶
・第四十九回︵十二月六日︑沖縄
タイムスホール︶
﹁詩人・原忠順と琉球処分﹂ロ 戸 、
パート・キャンベル︵整理閲覧
部助教授︶︑﹁琉球神道記の説話
世界﹂小峯和明︵立教大学教授︶︑
﹁近世沖縄の和歌﹂嘉手刈千鶴
子︵沖縄国際大学教授︶③展示
特別展示︑常設展示は︑次のと
おりであった︒
○特別展示
・春期特別展﹁よみがえる宗安小
歌集l中世歌謡の世界l﹂︵五
次の公開講演会は︑本年十一月
京都府宇治市に新しく開館する源
氏物語ミュージアムと共催で︑﹁源
氏物語講演会﹂を行います︒宇治
は﹁源氏物語﹂宇治十帖の舞台の
地であり︑このミュージアムは︑
その地に﹁源氏物語﹂をテーマと
して創設される博物館です︒その
開館直後の記念行事の意味も込め︑
最先端の研究成果をも発表する場
として開催したいと考えています︒
一般市民の方々はもちろん︑国
文学・歴史学の研究者の方々も多
数ご来場くださいますよう︑お願
い申し上げます︒ 公開講演会のお知らせ
へ
定員は二五○名ですので︑往復は
がきによる事前予約制︵源氏物語
ミュージアム宛︶とします︒
多数の方々のご来場をお待ちし
ております︒ 日時
平成十年十二月十九日︵土︶
午後一時半〜五時会塙
宇治公民館
︵宇治市宇治里尻七一九︶
購師及び演題
﹁源氏物語の本文とは何か﹂
大阪大学文学部教授伊井春樹氏
﹁宇治の中君l紫式部の人物造型﹂
鶴見大学名誉教授岩佐美代子氏 月十二日〜二十三日︶
○常設展示
・第六十七回﹁和書のさまざま﹂
︵六月九日〜九月五日︶
・第六十八回﹁新収明治の本﹂
︵九月十六日〜十二月十九日︶
・第六十九回三好色一代男﹂へ
の道I図像繍l﹂二月二十六
日〜五月八日︶
︵整理閲覧部長︶
国文学研究資料館報 平成10年9月 第51号
委員会日誌
平成皿年
3月2日
3月5日
3月週日
4月型日
5月7日 4月泌日
7月9日
7月陥日 6月羽日 5月錫日 5月犯日 5月加日 5月四日
彙報
古典籍総合目録委員
今云図書選定小委員会
貴重書指定小委員会
原本テキストデータ
ベース監修員会議
︵第一回︶
大学院教育協力委員
会︵第一回︶
情報システム専門委
員会
図書資料委員会
︵第一回︶
国文学文献資料収集
計画委員会
︵第一回︶
原本テキストデータ
ベース委員会
︵第一回︶
国文学文献資料調査
員会議共同研究委員会
︵第一回︶
図書選定小委員会
企画委員会 運営協識員会の開催について
平成九年度第四回運営協議員会
が平成十年二月二十四日︵火︶に
開催され︑管理運営の概況︑平成
十年度予算内示及び科学研究費補
助金︑平成十年度事業計画︑平成
十年度共同研究計画について協議
が行われた︒
本年度第一回運営協議員会が平
成十年六月三十日︵火︶に開催さ
れ︑国文学研究資料館名誉教授の
候補者︑教官人事︑管理運営の概
況︑平成九年度事業・研究報告︑
平成十一年度概算要求について協
議が行われた︒
評識員会の開催について
平成九年度第二回評議員会が平
成十年三月三日︵火︶に開催され︑
管理運営の概況︑平成十年度予算
内示及び科学研究費補助金︑平成
十年度事業計画︑平成十年度共同
研究計画について評議が行われた︒
本年度第一回評議員会が平成十
戸 、 8 7 7
月 月 月 7 2 1 1 6 日 日 日
将来構想委員会
文献目録委員会
国際日本文学研究集
会委員会︵第一回︶
11︲l1llI 年七月二十三日︵木︶に開催され︑国文学研究資料館名誉教授の承認︑管理運営の概況︑平成九年度事業・研究報告︑平成十一年度概算要求について評議が行われた︒外国出張安永尚志渡航先イタリア共和国
フランス共和国
連合王国目的国文学デジタル資料
館システムの国際共
同協調方式による櫛
築と利用のための研
究期間平成皿年6月1日〜
平成皿年u月鋤日
松野陽一
谷川恵一ロバート・
キャンベル渡航先中華人民共和国目的漢籍の目録研究者か
らのレビュー及び討
議期間平成皿年6月型日〜
平成叩年6月調日原正一郎渡航先オランダ王国
'一、
海外研修旅行山崎誠渡航先ベルギー王国目的新ルヴァン大学日本
古典籍の悉皆調査及
び目録化期間平成n年6月加日〜
平成皿年7月型日
名誉教授称号授与
国文学研究資料館名誉教授称号授
与規程の規定に基づき︑平成十年
七月二十三日付けで︑次の方に称
号が授与された︒
○森安彦昭和九年十二月八日生
昭和五十九年四月一日から平成十
年三月三十一日︵平成五年八月一
日から史料館長︶まで史料館教授
として在職︒ ハンガリー共和国目的国文学デジタル資料
館システムの国際共
同構築と利用に関す
る研究期間平成n年7月1日〜
平成皿年7月週日
|
患
− 1 0 −
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