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「再生可能エネルギーの全量買取制度における詳細制度設計について」
買取制度小委員会報告書
(抄)
平成23 年 2 月 18 日
総合資源エネルギー調査会
新エネルギー部会・電気事業分科会
買取制度小委員会
(3)買取対象としてのバイオマス発電の要件
バイオマス発電については、その燃料であるバイオマスの中に、既に他の用途の原材料として
用いられているものもあるため、新制度の導入によって他用途に既に利用されているバイオマス
の需給バランスに大きな影響が生じ、資源の逼迫や市況の高騰が生じるおそれもある(太陽光発
電や風力発電であれば、こうしたおそれは生じない。)。
燃料となり得るバイオマスの中には、森林破壊や生物多様性への悪影響が懸念されるものも
あり、こうした事態が生じることのないように配慮することも必要となる。
さらに、燃料に用いるバイオマスを収集・輸送する際に大量の温室効果ガスが排出されると、
新制度の趣旨にそぐわなくなってしまうため、この点にも留意が必要である。
このため、新制度において個々のバイオマス発電を実際に買取対象とするか否かを判断する
に当たっては、①既存用途から発電用途への転換が生じ、既存用途における供給量逼迫や市況
高騰が起こらないこと、②持続可能な利用が可能であること(森林破壊や生物多様性に影響を及
ぼさないこと。)、③LCA(Life Cycle Assessment)の観点から地球温暖化対策に資すること、等
に配慮する必要があり(注)
、発電の用に供される個別のバイオマス燃料についてこうした要件をど
のように設定、確認することが現実的であるかを踏まえた上で、その方法を具体化する必要があ
る。
このような確認を行うための判断材料として、個々のバイオマス燃料の由来等を特定可能とす
るような、トレーサビリティ確保の仕組み等を整備することも重要である。
今後、経済産業省において、関係省庁と連携しながら、バイオマス発電の普及拡大に資するよう、
適切な対象選定や具体的な仕組みづくりを検討していく必要がある。
(注)例えば、賦存量のほとんどが未利用であり既存用途への影響も尐ないと考えられる林地残
材は、類型としては①~③に適合し得ると考えられる。
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コ ス ト 等 検 証 委 員 会 報 告 書
(抄)
平成23 年 12 月 19 日
エネルギー・環境会議
コスト等検証委員会
(8)バイオマス(木質専焼・石炭混焼)
○バイオマス発電は、様々な種類のバイオマスを原料とすることができるが、今回の試算に当た
っては、未利用間伐材を原料とした木質バイオマス発電をモデルプラントとして試算した。その中
でも、石炭火力発電所に未利用間伐材のチップを燃料として投入する石炭混焼と、未利用間伐
材のチップ専用の発電施設で発電する木質専焼の2種類の発電コストを試算した。
○石炭混焼の発電コストは、石炭混焼を行っている石炭火力発電所全体で見ると、CO2 対策費
が減尐する一方で、木質チップの単位発熱量当たり価格が石炭よりも高いこと等から、通常の石
炭火力発電(2010 年モデルプラント)の発電コストが 9.5~9.7 円/kWh であるのに対し、石炭混
焼(バイオマス割合重量比3%)の発電コストは9.5~9.8 円/kWh と試算された(割引率3%、設
備利用率80%、稼働年数 40 年)。
○木質専焼の発電コストは、17.4~32.2 円/kWh(割引率3%、設備利用率 80%、稼働年数 40
年)と他の電源と比べても高い水準であるが、これは燃料として未利用間伐材を活用するために
は、山間部における収集・運搬等の作業が必要となること等によるものである。
(図 32)バイオマス(木質専焼・石炭混焼)の発電コスト(2010 年)より
木 質 専 焼
17.4 ~ 32.2
石炭混焼
(発電所全体)
9.5~9.8
(参考)
石炭火力
9.5~9.7
[円/kwh]
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間伐材チップの確認のためのガイドライン
平成21年2月
林 野 庁
1.趣旨
政 府 は 、 国 等 に よ る 環 境 物 品 等 の 調 達 の 推 進 等 に 関 す る 法 律 ( 平 成 1 2 年
法 律 第 1 0 0 号 ) に 基 づ く 環 境 物 品 等 の 調 達 の 推 進 に 関 す る 基 本 方 針 ( 以 下 「 基
本 方 針 」 と い う 。 ) を 改 定 す る こ と に よ り 、 国 等 が 調 達 す る コ ピ ー 用 紙 に つ
い て 、 古 紙 以 外 に 間 伐 材 を 原 料 と し て 特 に 指 定 し た と こ ろ で あ る 。
一 方 、 森 林 の も つ 国 土 の 保 全 や 地 球 温 暖 化 の 防 止 な ど の 公 益 的 機 能 を 高 度
に 発 揮 し て い く た め に は 、 森 林 を 適 切 に 整 備 ・ 保 全 す る こ と が 必 要 で あ る 。
と り わ け 、 利 用 可 能 な 資 源 が 充 実 し つ つ あ る 我 が 国 の 人 工 林 に つ い て は 、 間
伐 を 適 時 適 切 に 進 め る こ と に 加 え 、 林 地 に 放 置 さ れ る 間 伐 材 の 積 極 的 な 利 用
が 必 要 と な っ て い る 。
本 ガ イ ド ラ イ ン は 、 こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え 、 コ ピ ー 用 紙 の 原 料 と し て の
間 伐 材 、 と り わ け 間 伐 材 丸 太 の 円 滑 な 供 給 に 資 す る と と も に 、 間 伐 材 を 原 料
と し て 使 用 し た コ ピ ー 用 紙 に 対 す る 消 費 者 の 信 頼 を 得 て い く た め 、 コ ピ ー 用
紙 の 原 料 と な る 間 伐 材 並 び に 間 伐 材 を 原 料 と し た チ ッ プ の 供 給 者 が 、 こ れ ら
に つ い て 間 伐 材 由 来 で あ る こ と の 確 認 に 取 り 組 む に 当 た っ て 留 意 す べ き 事 項
等 を 取 り ま と め た も の で あ る 。
2.定義
本 ガ イ ド ラ イ ン に お け る 間 伐 材 と は 、 森 林 に 関 す る 法 令 に 基 づ き 適 切 に 設 定
さ れ た 施 業 規 範 等 に 従 い 、 育 成 段 階 に あ る 森 林 に お い て 、 樹 木 の 混 み 具 合 に 応
じ て 、 そ の 一 部 を 伐 採 し 、 残 存 木 の 成 長 を 促 す 作 業 ( 以 下 「 間 伐 」 と い う 。 )
に よ り 伐 採 さ れ た 木 材 を い う 。
3.基本的な要件
伐 採 段 階 、 加 工 ・ 流 通 段 階 に お け る 紙 の 原 料 と な る 間 伐 材 の 確 認 に 当 た っ て
は 、 以 下 の 証 明 が 必 要 と な る 。
(1)伐採段階
間 伐 を 行 う 事 業 者 ( 森 林 所 有 者 を 含 む 。 以 下 同 じ ) は 、 間 伐 材 の 納 入 先 ( 販
売 先 の 事 業 者 等 ) に 対 し 、 納 入 す る 木 材 が 全 て 間 伐 材 で あ る こ と を 証 明 す る
証 明 書 を 交 付 す る 必 要 が あ る 。
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な お 、 間 伐 材 以 外 の 木 材 を 取 り 扱 う 事 業 者 は 、 上 記 の 証 明 に あ た っ て 、 間
伐 材 と そ れ 以 外 の も の が 混 じ ら な い よ う 分 別 管 理 す る と と も に 、 こ れ が 確 実
に 行 わ れ て い る こ と を 証 明 す る 必 要 が あ る 。
(2)加工・流通段階
間 伐 材 の 加 工 ・ 流 通 を 行 う 事 業 者 は 、 自 ら が 加 工 ・ 流 通 す る 全 過 程 を 通 じ
て 、 ( 1 ) に よ り 間 伐 材 で あ る こ と が 証 明 さ れ た 木 材 が 、 証 明 さ れ て い な い
も の と 混 じ ら な い よ う 分 別 管 理 す る と と も に 、 納 入 先 の 事 業 者 に 対 し て 、 納
入 す る 木 材 が 、 全 て ( 1 ) に よ り 間 伐 材 で あ る こ と が 証 明 さ れ た 木 材 由 来 で
あ る こ と を 証 明 す る 証 明 書 を 交 付 す る 必 要 が あ る 。
(3)証明書
上 記 ( 1 ) ( 2 ) の 事 業 者 が 交 付 す る 証 明 書 に は 、 納 入 す る 木 材 が 間 伐 材
で あ る 旨 を 記 載 す る と と も に 、 当 該 間 伐 材 の 納 入 先 、 数 量 等 基 礎 的 な 情 報 を
記 載 す る 必 要 が あ る ( 伐 採 段 階 に お け る 証 明 書 に つ い て は 、 間 伐 材 の 伐 採 箇
所 に つ い て も 記 載 ) 。
な お 、 証 明 書 に つ い て は 、 証 明 に 必 要 な 事 項 を 納 品 書 等 に 記 載 す る 、 あ る
い は 、 証 明 に 必 要 な 事 項 が 記 載 さ れ て い る 既 存 の 書 類 の 写 し を 納 品 書 等 に 添
付 す る こ と を も っ て 代 え る こ と が で き る 。
加 え て 、 納 入 先 に 対 し て 交 付 し た 証 明 書 の 写 し 、 仕 入 先 か ら 交 付 さ れ た 証
明 書 、 そ の 他 関 係 書 類 を 尐 な く と も 5 年 間 保 管 す る こ と と し 、 そ の 証 明 の 根
拠 に つ い て 、 納 入 先 の 事 業 者 又 は 基 本 方 針 に 定 め る 間 伐 材 パ ル プ を 利 用 し た
コ ピ ー 用 紙 の 調 達 者 で あ る 国 等 の 各 機 関 か ら 求 め ら れ た 場 合 は 、 関 係 書 類 等
を 提 示 で き る よ う に し て お く 必 要 が あ る 。
4.適正な運用のあり方
上 記 3 . の 証 明 書 を 交 付 す る 者 は 、 証 明 の な さ れ た 間 伐 材 の 分 別 管 理 や 書
類 管 理 の 方 針 に つ い て 定 め る 自 主 的 行 動 規 範 を 作 成 す る と と も に 、 当 該 規 範
の 遵 守 状 況 等 と 併 せ て 公 表 す る 等 に よ り 、 間 伐 材 で あ る こ と の 確 認 を 行 う 者
に そ の 判 断 に 必 要 な 情 報 を 提 供 す る 必 要 が あ る 。
な お 、 自 主 的 行 動 規 範 に つ い て は 、 個 々 の 事 業 者 に 代 わ っ て 、 事 業 者 が 構
成 す る 業 界 団 体 が 一 括 し て 共 通 の 規 範 を 定 め 、 当 該 団 体 が そ の 構 成 員 で あ る
事 業 者 に つ い て 共 通 の 規 範 に 適 合 し た 体 制 を 有 し て い る か を 評 価 ・ 認 定 す る
と と も に 、 各 事 業 体 の 規 範 の 遵 守 状 況 等 に つ い て 当 該 団 体 が 公 表 す る こ と も
考 え ら れ る 。 た だ し 、 こ の 場 合 に あ っ て は 、 各 事 業 者 が 交 付 す る 間 伐 材 の 証
明 書 に は 、 団 体 の 評 価 ・ 認 定 を 受 け た こ と を 特 定 で き る 情 報 ( 認 定 番 号 等 )
を 記 載 す る 必 要 が あ る 。