. .
.. .
.
.
波動方程式の進行波解
樋口さぶろお
龍谷大学理工学部数理情報学科
現象の数学
B L13(2011-01-18 Tue)今日の目標
.
.
.
1
フーリエ級数変換を使って
,初期値境界値問題 が解ける
..
.
2
進行波解の時間発展が求められる
.http://hig3.net
樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 1 / 15
前回の復習 Quiz略解
訂正
先週の例題のフーリエ級数変換の値は
,Am= π1(1−(−1)m)(m2 −m+21 −m1−2)
が正しい値
(因子
√2
L
は余計
)でした
.ご指摘くださった方ありがとうご ざいました
.おわびして訂正します
.Quiz
略解
∫ L
0
x2sin`πLxdx= 2L3
`3π3(1−(−1)`) +L3(−1)`
`π Quiz
略解
: c1 =e1·u= 32, c2 =e2·u=−√12, c3 =e3·u= 32樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 2 / 15
前回の復習 続き:波動方程式のフーリエ級数変換による解法
霊感解法卒業
区間
[0, L]で
,波動方程式
∂2u
∂t2(x, t) =v2∂2u
∂x2(x, t)
を考える
(L, v >0は定数
).固定境界条件
u(0, t) =u(L, t) = 0,初期条件
u(x,0) ={
x (0≤x≤ 12L)
L−x (12L≤x≤L),∂u∂t(x,0) = 0
のもとで解を求めよう
.ただし
,解は固有モードの和として書けばいい
.前回の復習 続き:波動方程式のフーリエ級数変換による解法
解答例
一般解は
,固有モードの線形結合として
,u(x, t) =
∑∞
`=1
sin`πLx[A`cos`πvL t+B`sin`πvL t]
=
∑∞
`=1
√
2
Lsin`πLx [√
L
2A`cos`πvL t+
√
L
2B`sin`πvL t ]
=
∑∞
`=1
e`(x)[a`cos`πvL t+b`sin`πvL t].
e`(x) =
√2
Lsin`πLx.
定数
a` =√L
2A`, b` =
√L
2B`.
初期条件より
, u(x,0) ={ x (0≤x≤ 12L) L−x (12L≤x≤L)
}
=
∑∞
`=1
e`(x)[a`·1 +b`·0] (1)
∂u
∂t(x,0) =0 =
∑∞
`=1
e`(x)[a`·`πvL ·0 +b`·`πvL ·1] (2)
樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 4 / 15
前回の復習 続き:波動方程式のフーリエ級数変換による解法
(2)
の両辺に
∫ L
0
dx em(x)×
する
. m= 1,2,3,· · ·∫ L
0
em(x)×
右辺
dx=
∑∞
`=1
∫ L
0
em(x)×e`(x) dx× `πvL b`
=
∑∞
`=1
δ
`m`πv L b`
=
mπv L
b
m∫ L
0
em(x)×
左辺
dx= 0.つまり
bm = 0 (m= 1,2,3,· · ·)前回の復習 続き:波動方程式のフーリエ級数変換による解法
(1)
の両辺に
∫ L
0
dxem(x)×
する
. m= 1,2,3,· · ·さっきと同様に
∫ L
0
em(x)×
右辺
dx=a
m∫ L
0
em(x)×
左辺
dx=
∫
L/2 0e
m(x) 左辺 dx +
∫
L L/2e
m(x) 左辺 dx
=
∫ L/2
0
√
2
LsinmπL x×xdx+
∫ L
L/2
√
2
LsinmπL x×(L−x) dx
=· · ·= (2L)π23/2 1
m2 sinmπ2
m
が偶のとき
0になることに注意して
,k= 0,1,2,· · ·により
, a2k+1 = (2L)π23/2 1(2k+1)2(−1)k, a2k+2= 0
樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 6 / 15
前回の復習 続き:波動方程式のフーリエ級数変換による解法
よって
,初期条件を満たす解は
u(x, t) =
∑∞ k=0
e2k+1(x)[(2L)π23/2
1
(2k+1)2(−1)kcos(2k+1)πvL t]
=
∑∞ k=0
4L π2
1
(2k+1)2(−1)ksin(2k+1)πL xcos(2k+1)πvL t
=4Lπ2[112 sinLπxcosπvLt−312 sin3πLxcos3πvL t +512sin5πLxcos5πvL t+· · ·]
アニメ参照
.進行波解
進行波解
(ダランベールの解
).
進行波解
(ダランベールの解
).
.
.
.. .
.
.
u(x, t)
について
,次の
2つは同値
.波動方程式
∂2u
∂t2(x, t) =v2∂2u
∂x2(x, t)
の解である
適当な
1変数関数
f(x), g(x)を用いて
u(x, t) =f(x+vt) +g(x−vt)
と書ける
樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 8 / 15
進行波解
‘
書けるなら解である
’ことの証明
波動方程式に代入してチェック !
右辺
=v2 ∂2∂x2g(x−vt) =v2g00(x−vt).
左辺
= ∂2∂t2g(x−vt) =
合成微分
= (−v)2g00(x−vt) f
も同様
.線形なので
f+gも解
.進行波解
‘
解であるなら書ける
’ことの証明
線形なので固有モードについて示せばいい .
sin(`πLx) cos(`πvtL −θ`)
=
積和公式
=12[sin(`πLx+`πvtL −θ`) + sin(`πLx−`πvtL +θ`)]
=12sin(`πL(x+vt)−θ`) +12sin(`πL(x−vt) +θ`)
=f(x+vt) +g(x−vt)
樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 10 / 15
進行波解
f(x+vt)
の意味
波形
y=f(x)を
,−vtだけ
x方向に平行移動したもの
. y =f(x)の形を保ったまま
速さ v で x の負の向きに進む進行波
g(x−vt)
は
y =g(x)
の形を保ったまま
速さ v で x の正の向きに進む進行波
.
進行波解
.
.
.
.
.
波動方程式の解は
,正の進行波と負の進行波の重ね合わせ
波動方程式に現れる定数
vは進行波の速さ
.話せなかったこと
:固定端
,自由端での波の
‘反射
’樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 11 / 15
進行波解
Quiz
Quiz:
u(x, t) =f(x+13t) +f(x−13t),
ただし
f(z) ={
2− |z| (|z| ≤2)
0 (
それ以外
)とする
..
.
.
1 t= 6
のとき
,y=u(x, t)のグラフを
,横軸
x,縦軸
yで描こう
..
.
.
2 t= 0
のとき
,y=u(x, t)のグラフを
,横軸
x,縦軸
yで描こう
..
.
.
3 t= 3
のとき
,y=u(x, t)のグラフを
,横軸
x,縦軸
yで描こう
.樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 12 / 15
進行波解
今日の範囲に対応する教科書のお奨め問題 フーリエ級数変換
¨§小形§4.3¥¦,自由端
¨§小形p.75-78)¥¦初期値問題
¨§
¥
小形 例題4.3(p.72)¦
フーリエ 級数展開
¨§
¥
小形 第4章演習問題[1](p81),[6][8](p.82)¦
進行波解
¨§小形§6.4¥¦進行波解
¨§
¥
小形 第6章演習問題[1][3](p131),[8][10][11](p.132)¦
復習問題明日水曜日の昼には
eラーニングシステムで公開するのでやっ てね〜締切は月曜夜
.連絡
公務欠席届の提出機会は
,今日の講義前後
,ファイナルトライアルの前後
,だけに限られます
.まだ提出していない分がある人は用意しておいてね
.進行波解
ファイナルトライアル計画
! I外部記憶ペーパーありです
.別紙参照
.おすすめの準備方法 去年のファイナルトライアルの問題と略解は公開し てるけど
,それより下のリストに従って各回の
quizを復習しておくこと をお奨めします
.模範解答を作ろうプロジェクトもやってます
.出題計画
15
点
2物体の連成振動の基準座標と固有周波数を求めよう
(プチテスト
1再出題
)15
点
3物体の連成振動の固有周波数と固有モードを求めよう
(プチテス ト
2改
)N
物体の連成振動の固有周波数と固有モードを求めよう
. N物体の 場合の公式を導く過程は不要
(ゼロから導出しなくてよい
)ですが
, quizでは書いてあった分散関係
etcは問題に載せません
.おぼえるか 外部記憶ペーパーに書いておこう
. (quiz L08)u(x, t)
のグラフを描こう
etc.(quiz L09)樋口さぶろお (数理情報学科) L13波動方程式の進行波解 現象の数学B(2010) 14 / 15
進行波解