2018 年度微分積分学 II ・線形代数の問題
佐々木 格
2019
年1
月22
日1
連立方程式と行列ベクトルの方程式
( 3 5 2 7
) ( x y )
= ( 9
6 )
に対応する連立方程式を解け。
2
行列の基本演算1
行列
A, B
をA = ( 3 5
2 7 )
, B =
( 3 4 4 3
)
で定める。このとき,次を計算せよ。
(i) A + B (ii) 7A (iii) AB (iv) BA
3
行列の基本演算2
行列
C, D
をC =
1 1 0 1 1 9 2 2 9
, D =
1 3 0 3 1 4 0 4 1
で定める。このとき,積
CD
を計算せよ。4
行列式上の問題で定義された行列
A, B, C, D
の行列式(determinant)
をそれぞれ計算せよ。これらの行列のうち,逆行列を持 たないものはどれか答えよ。5
逆行列行列
A, B
の逆行列があれば,それを求めよ。6
行列式と面積(1)
ベクトルv
1= (
32) , v
2= (
57)
の張る平行四辺形の面積*1を求めよ。(2)
ベクトルv
3= (
34) , v
4= (
43)
の張る平行四辺形の面積を求めよ。ただし,
“
面積”
は通常の正の面積を意味するものとする。7
行列式と体積ベクトル
u
1= (
13 0
)
, u
2= (
31 4
)
, u
3= (
04 1
)
の張る平行六面体(
図2)
の(正の)体積を求めよ。*1図1の緑色領域の面積。
1
1 2 3 4 5 6 7 8 2
4 6 8
図1 平行四辺形
図2 平行六面体
8
ヤコビ行列,行列式G
をuv
平面のある領域とする。g(u, v), h(u, v)
は(u, v) ∈ G
について連続微分可能であるとする。(i)
変数変換x = g(u, v), y = h(u, v) (1)
のヤコビ行列及びヤコビ行列式の定義を書け。
(ii)
方程式(1)
を満たすu, v
をu = w(x, y), v = z(x, y) (2)
と解くことができたとする。さらに
w, z
は連続微分可能であるとする。このとき変換(2)
に対するヤコビ行列の定 義を書け。(3)
問題(i), (ii)
のヤコビ行列をそれぞれA, B
とするとき,AB = E
2(
単位行列)
となることを示せ。9
ヤコビ行列,行列式の例2
変換
x = r cos θ, y = r sin θ, (r > 0, − π ≤ θ < π)
を考える。
(1)
ヤコビ行列式∂(x, y)/∂(r, θ)
の定義を書き,それを求めよ。(2) r, θ
をx, y
を用いて表わせ。(3)
ヤコビ行列式∂(r, θ)/∂(x, y)
の定義を書き,それを計算せよ。そして∂(x, y)
∂(r, θ) · ∂(r, θ)
∂(x, y) = 1
となることを確認せよ。10
固有値と対角化(1)
行列A = (
3 41 0)
の固有値を求めよ。(2)
行列A
の固有値を小さい順にλ
1, λ
2とするとき,λ
1, λ
2に属する固有ベクトルv
1, v
2をそれぞれ求めよ。(3)
T
−1AT =
( λ
10 0 λ
2)
となるような行列
T
をv
1, v
2から作れ。(4) T
−1を求めよ。(5) n
を自然数とする。A
nを計算せよ。11
対角化と漸化式漸化式
a
n+1= 3a
n+1+ 4a
n, a
1= 1, a
0= 0
を考える。(1) v
n:= (
an+1an)
とするとき,v
n+1を行列A
とv
nを用いて表わせ。(2) v
nをA
とv
0を用いて表わせ。(3)
一般項a
nを求めよ。12
行列の指数関数と微分方程式微分方程式
x
′′(t) = 3x
′(t) + 4x(t) (3)
を考える。初期条件を
x(0) = x
0, x
′(0) = v
0とする。(1) v(t) = x
′(t)
と置き,微分方程式(3)
をd dt
( v(t) x(t)
)
= A ( v(t)
x(t) )
と表すとき行列