• 検索結果がありません。

untitled

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "untitled"

Copied!
68
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)

Japan Radiology Congress (JRC) 2013

- Creation, Innovation, and Globalization -

公益社団法人日本放射線技術学会 第 69 回日本放射線技術学会総会学術大会 大会長 杜下 淳次

JRC2013 は 4 月 11 日(木)から 14 日(日)にパシフィコ横浜会議センター、展示ホール、アネックスホール、国立大 ホールで開催します。振り返れば 1988 年に日本医学学術集会振興協会(Japan Federation of Medical Congress Promotion,JMCP)として第 1 回 JMCP 学術大会が開催され、その後 Japan Radiology Congress (JRC)に改称(2002 年)されましたが 25 年間続いています。参加学術団体の会員がお互いの講演や研究発表を聴 けることと、最新の放射線診療関連機器の展示会に入場できるなど多くの参加者の好評を得ています。最近では 参加登録数が 2 万人を越え、アジアで最大の放射線医学・放射線技術学・医学物理学・工業会の合同イベント に成長しています。今年の JRC では、次の四半世紀にむけて日本画像医療システム工業会、日本医学放射線学 会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会がさらに連携を強化して新しい知識を創造し、革新的な技術の開 発と臨床への適応を進め、それらをこの JRC から今後も継続して世界へ情報を発信したい、との願いを込めて大会 の テ ー マが 決 ま りま した。 日 本 画 像 医 療 シ ス テム 工 業 会 ( JIRA)の 国 際 医 用 画 像 総 合 展 ( International Technical Exhibition of Medical Imaging, ITEM)には、すでに国際化を意識したネーミングがなされていま す。一方、学術大会の多くは日本語主体であったことも関係して、先輩たちの努力にも関わらず海外からの参加者は 増えていません。今大会では 3 学会が国際化を目指すことをお互いに確認し、電子ポスターやスライドの英語化を 推奨し応援しています。また海外からの参加者が困らないように案内板の英語化、英語プログラムの充実などを図 りながら、一部の会員には英語で発表していただくことも試みます。そして、近い将来には海外から多くの関係者が、 日本で開催される国際医用画像総合展に足を運び、同時に多くの参加者が学術大会での研究成果の発表を行 って、アジアにおけるこの分野の情報収集と情報発信の中心となることを願っています。 JRC2013 の合同特別講演では、米国国立がん研究所の小林久隆先生に がんの分子イメージングは、がん細 胞特異治療へと進化する と題した内容でお話しいただきます。合同シンポジウムは「進化する画像モダリティとその 臨床応用および今後の展望」、「コンピュータ支援診断」、「医学物理におけるイノベイティブテクノロジー」の3 つで、 それぞれの分野の著名な先生にご講演をお願いしています。このほかにも大会のテーマに沿った グローバル人育 成に向けて の企画があります。関係者一同、多くの方の参加を心よりお待ちしています。 このテクニカルレポートは、国際医用画像総合展で発表される新しい機器等のトピックスを含んでいることから参 加者にとって貴重な情報源となっています。今後も継続して発刊いただき、できるだけ多くの会員が事前にその内容 を知れるようになればさらに有効に使われるものと思います。最後になりましたが、貴重な執筆の機会を与えてくださ った関係各位に心から感謝申し上げます。 (九州大学医学研究院 保健学部門教授)

(3)

JIRA テクニカルレポート 2013.Vol.23 №1(通巻第44号)

目 次

巻 頭 言

Japan Radiology Congress (JRC) 2013 - Creation, Innovation, and Globalization - 1 公益社団法人日本放射線技術学会 第 69 回日本放射線技術学会総会学術大会 大会長 杜 下 淳 次 新 製 品 ・新 技 術 1. 骨 粗 鬆 症 オートスクリーニングシステム NEOOSTEO ··· 4 朝 日 レントゲン工 業 ㈱ 田 坂 友 宏 2. AZE VirtualPlaceTM新技術紹介 ··· 6 ㈱ AZE 阪本 剛 3. 放射線防護材「無鉛ボード Xp」を使用したエックス線防護 BOX の開発 ··· 8 医 建 エンジニアリング㈱ 近 藤 勇 太 4. 大 腸 CT 検 査 (CT Colonography)用 炭 酸 ガス自 動 送 気 装 置 「プロト CO2L」 ··· 10 エーディア㈱ 市 川 篤 5. 21.3 インチ LED バックライト 2MP/3MP カラーモニタの開 発 ··· 12 NEC ディスプレイソリューションズ㈱ 宮 本 恒 雄 6. 移 動 X 線 検 査 の概 念 を変 える

『DRX-Revolution Mobile X-Ray システム』 ··· 14 ケアストリームヘルス㈱ 岡 知 樹

7. 病 変 の自 動 トラッキング Lesion Management 搭 載 PACS ··· 16 ケアストリームヘルス㈱ 河 野 亨

8. AeroDR1012HQ 開 発 について ··· 18 コニカミノルタ㈱ 青 柳 繁

9. ワイヤレスタイプカセッテ型 DR「AeroDR」 ∼災害・在宅医療におけるカセッテ DR の適用∼ ··· 20 コニカミノルタヘルスケア㈱ 中 村 一 起

10. MRI の ズーム撮 像 syngo ZOOMit の原 理 と臨 床 上 のメリットについて ··· 22 シーメンス・ジャパン㈱ 浦 川 真 樹

11. Monte Carlo 計算を用いた CT 線量計算ソフトウェア‒ ImpactMC ··· 25 東 洋 メディック㈱ 黒 田 武 弘

12. 新 しい EPID を用 いた患 者 QA-Dosimetry Check ··· 26 東 洋 メディック㈱ 黒 田 武 弘

13. 双方向通信システム iMag による MRI 室内におけるリスクの最小化 ··· 28 スター・プロダクト㈱ カメロン・ドナルド

14. JPI グリッド最 適 化 システム(Optimization System) ··· 30 Jpi ジャパン㈱ 良 知 義 晃

15. 乳 腺 総 合 画 像 診 断 環 境 XTREK MAMMO の新 機 能

-Tomosynthesis と Dynamic MAMMO MR 解析アプリケーション- ··· 32 ㈱ジェイマックシステム 森 祐 生

(4)

16. DynamicStentView の紹 介 ··· 34 ㈱島 津 製 作 所 酒 井 滝 人

17. X 線 CT 装置 Aquilion ONETM / ViSION Edition の開発 ··· 36

東 芝 メディカルシステムズ㈱ 椋 本 豪 他 18. X 線 CT 装置 AquilionT M PRIME の開 発 ··· 38 東 芝 メディカルシステムズ㈱ 近 藤 玄他 19. 骨 組 織 透 過 テクノロジー ClearRead BS ··· 40 ㈱東 陽 テクニカ 大 平 直 隆 20. LSO-MPPC 検出器を用いたスペクトロサーベイメータの試作・開発 ··· 42 トーレック㈱ 伊 与 木 勉 他 21. 医 用 画 像 表 示 モニタ「RadiForce RX440」の開 発 ··· 44 EIZO㈱ 橋 本 憲 幸 22. 地 域 連 携 ソリューション< M.Club >の導 入 と効 果 ··· 46 西 日 本 エムシー㈱ 西 橋 幹 雄 23. 永 久 磁 石 オープン MRI 装 置 「AIRISSoleilT M」 のハードウェアとアプリケーション··· 48 ㈱日 立 メディコ 青 柳 和 宏 24. Knowledge-Based 逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 IMR について ··· 50 ㈱フィリップスエレクトロニクスジャパン 早 坂 和 人 25. +DIP における自動骨塩量計測機能の開発 ―操作性と再現性の両立を目指して― ··· 52 富士フイルム㈱ 川 村 隆 浩 他 26. マンモグラフィの新しい経時比較機能の開発 ―高速切り替え表示による読影支援― ··· 54 富士フイルム㈱ 福 田 航 他 27. カセッテレス・デジタル長 尺 撮 影 装 置 ··· 56 ㈱六 濤 渡 辺 広 行 他 技 術 解 説 PET の放 射 線 測 定 技 術 の食 品 放 射 能 検 査 装 置 への応 用 ··· 58 ㈱島 津 製 作 所 井 上 芳 浩 医 療 の現 場 から 日 本 から世 界 への発 信 する放 射 線 技 術 ··· 62 公益社団法人日本放射線技術学会 第 69 回日本放射線技術学会総会学術大会 実行委員長 上田 克彦 工 業 会 概 要 ··· 63 編 集 後 記 ··· 66

(5)

1. 骨粗鬆症オートスクリーニングシステム NEOOSTEO

朝 日 レントゲン工 業 ㈱ 営 業 管 理 部 営 業 支 援 課 田 坂 友 宏 【はじめに】 超 高 齢 社 会 を迎 えた日 本 での骨 粗 鬆 症 推 計 患 者 数 は約 780 万 人 ∼1100 万 人 とされており、早 期 発 見・早期治療が重要課題と言える。 パノラマエックス線写真の下顎骨下縁皮質骨の形態変化が低骨密度者の予測に有効であることを発 見した広島大学との研究を元に、当社はデジタルパノラマ画像から骨粗鬆症患者のスクリーニングをコンピ ュータにより自動で行うシステムを開発した。 骨粗鬆症スクリーニングという歯科医院での新たなサービスを提供し、疑いのある患者には適切な医療機 関へ紹介を行うことで、骨粗鬆症患者の早期発見を可能とする当社・デジタル画像情報ソフトウェア 「NEO PREMIUM」の専用アドオンソフトウェア NEOOSTEO について報告する。

【特 長 】 デジタルパノラマ画像の下顎骨下縁皮質骨の左右最大 2 ポイントずつ計 4 点(図 1)について、モルフォロ ジーの画像処理を応用した形態指標の解析を行う(図 2)。 1.自 動 化 されたワークフロー 日 常 歯 科 診 療 の場 面 で活 用 されるために、当システムではスクリーニングにかかる関 心 領 域 の選 択 等 を 自動化することで、歯科医師にとって負担のないワークフローを実現している。 また、撮影に関しても通常通りのデジタルパノラマ撮影を行えばよく、特別な手技や器具は必要としないこ とから、患者・歯科医師・歯科衛生士の三者に負担を与えない。 2.わずか 10 秒 の判 定 時 間 モニタ上に撮影画像が表示されると同時にスクリーニングが行われ、わずか 10 秒程度で判定結果(図 3) を歯科医師に知らせることができる。当システムでは、撮影後に自動的に撮影画像がチェアサイドのモニタに 表 示 されるため、撮 影 終 了 後 チェアサイドに移 動 した時 にはすでに判 定 結 果 が表 示 されている。通 常 の診 図 2 処 理 ステップ 図 1 確 認 画 面

(6)

療のワークフローに支障をきたさずに運用が可能である。 3.余 分 な被 ばくをしない 骨粗鬆症スクリーニングのために X 線撮影を行うのではなく、デジタルパノラマ撮影を行うのはあくまで歯科 診断のためである。この歯科診断のために撮影されるデジタルパノラマ画像を用いて付随サービスとしてスク リーニングを行うことにより、患者は余分な被ばくを受けることなく、骨粗鬆症スクリーニングができる。 4.高 いスクリーニング評 価 値 このシステムを開業歯科医師 14 名が用いた場合の最新のデータは、感度と特異度は各々83%と 69%に なり、正診率は 72%であった。コンピュータによるスクリーニングであるため、同一個人の再現性はもちろん極め て良好である1 ) 【まとめ】 今 回 紹 介 した当システムはわずかな時 間 で自 動 判 定 が可 能 であることから、歯 科 医 院 での骨 粗 鬆 症 患 者 のスクリーニングを容 易 にし、骨 粗 鬆 症 患 者 の早 期 発 見 に寄 与 するものである。医 科 歯 科 連 携 の一 つの 懸け橋として活用されることが期待される。 【参 考 文 献 】 1)田 口 明 (2012) 『パノラマ X線 写 真 による骨 粗 鬆 症 スクリーニング方 法 』 IDP 出 版 pp153 図 3 判 定 結 果 表 示 画 面

(7)

2. AZE VirtualPlace

TM

新 技 術 紹 介

㈱ AZE 阪本 剛 【はじめに】 CT の多列化、MRI の分解能向上などの機器の発展、新たな検査方法の開発などにより医用画像検査 は年々進 化 し、それに伴 い画 像 データ量も膨 大 になってきている。その膨 大なデータから得られる情 報を、い かに効 率 よく正 確 に読 影 ・診 断 につなげられるかという画 像 診 断システムへの課 題に対 する、当 社 の開 発 した解決機能をまとめて紹介する。 【ボリュームレジストレーションビューア PHOENIX】 現在、検査を受ける患者単位での画像枚数は大きく増加しており、詳細な情報を得ることもできる一方で、 読影医の負 担を大きくしている現状 がある。このような現状の読 影ワークフローを最適 化、また近年求 められ る半定量的な画像評価に対するデータ表示や検索において様々な工夫がなされている。 1. スマートタグ 読 影 では表 示 している画 像 に対 し て 、 最 適 な 画 像 を サ ム ネ イ ル 等 か ら 選 んで並 べて配 置 することになるが、 従 来 の ビ ュ ー ア で は サ ム ネ イ ル に 表 示 されるグレイスケールの画 像 が「ど のような画 像 であるか?」を直 感 的 に 知 ることが難 しかった。スマートタグ機 能を用いると、ユーザーが指定した条 件 (スライス厚 、T1 強 調 画 像 など)で サムネイルを様々な表示方法で整理 することができる。これにより比 較 に適 切 な画 像 をサムネイル群 から迷 わず 指定することができるため、直感的でストレス低減に役立つと考える。 2. 治療効果判定補助機能の搭載 PHOENIX は、腫瘍の形状や大きさの測定を規格化した RECIST1.11)に対応した計測機能を搭載し ている。腫 瘍 を抽 出 し、表 示 画 像 において長 径 と直 交 する短 径 を自 動 的 に計 測 する。さらに、データベース に登 録 すれば拡 大 ・縮 小 率 等 を経 時 的 に自 動 的 に計 算 する機 能 を持 ち、腫 瘍 の治 療 効 果 判 定 の補 助 が可 能 である。また、搭 載 されているレジストレーション機 能 を応 用 すると、過 去 のデータに対 して、現 在 計 測 の対象にしている腫瘍と同じ腫瘍を簡単に検出することができる。精度の高いレジストレーションは、ダイナミッ ク造 影データにおけるタイムインテンシティカーブの精 度と描 画 にも役 立つ。造 影パターンによる腫 瘍の性 状 評価も、より簡便になる。 1)固 形がんの治 療効 果 判 定 のために策 定 された国 際 標 準 のガイドライン 図 1 PHOENIX スマートタグ機 能 を用 いた直 感 的 な画 像 比 較

(8)

【冠 動 脈 バイパスグラフト解 析 機 能 】 本 ソフトウェアは従 来 の冠 動 脈 解 析 機 能 を引 き 継ぎ、冠 動 脈バイパス術 後 データを自 動で判 別 し、 専 用 のバイパスグラフト抽 出 機 能 を実 行 する。従 来に比べ短時間でグラフトを抽出し CPR 表示がで きるほか、分岐検索機能を搭載し Y− composite 型 など様 々な形 状 のグラフトを抽 出 することができ る。また、ネイティブ冠 動 脈 の抽 出 機 能 が統 合 され ており、バイパスグラフトの評 価 とネイティブ冠 動 脈 における新 規 病 変 などの評 価 を同 時 に行 うことが できる。 【大 腸 解 析 ソフトウェア】 米 国 で 普 及 し て い る 大 腸 CT 検 査 ( CT Colonography)の現 状 から、実 際 に米 国 で読 影 をされる先生からの要望を踏まえ、機能を充実させ た。まず、検 診 目 的 で撮 影 されたデータは低 線 量 であるため、ノイズを効果的に除去できるフィルタを 搭載し、ポリープなどの病変の描出力を強化してい る。仮想内視鏡モードでは広角な視野角を持つ魚 眼 モードを開 発 。ビューアの隅 々まで視 野 角 を展 開 させることで大 腸 襞 (ヒダ)の裏 側 の構 造 物 も簡 単 に検 出 できる。ポリープなどの構 造 物 に対 しては MPR による詳細観察モード、さらに周辺構造物のみを 3D 表示し、原画像と融合させることで腸管の裏側に ある構造物を踏まえて比較することができる。 近 年 では、抽 出 した大 腸 の経 路 から腸 管 を標 本 展 開 したように再 構 成 する手 法 を用 いて、効 果 的 に読 影する手法も登場しているため、本ソフトウェアでは、腸管の径に応じて形状補正を行うことで、より歪みの少 ない表示法を可能にしている。このように補正を施すことにより、腸管の狭窄部が明確に表示できる。 【肝 臓 解 析 ソフトウェア】 本 ソフトウェアでは、肝 臓 、肝 動 脈 、門 脈 、肝 静 脈 を自 動 的 に抽 出 し、それぞれの血 管 構 造 から血 管 の支 配 領 域 (灌 流 領 域 )を自 動 的 に計 算 することができる。その優 れたインターフェイスは、タブレ ット端 末 からでも操 作 が可 能 なように設 計 されており、あらゆる場 所 で解 析 が可 能である。さらに、肝 機 能 を表 す画 像 (SPECT、PET、 MRI)を区域ごとに解析する機能を新しく搭載した。 【おわりに】 以上のように、当社は日々増え続ける膨大なデータから有用な情報を導き出すため、今後も操作性・機 能 ・精 度 の向 上 や業 務 の効 率 化 を図 り、臨 床 現 場 で求 められる先 生 方 の要 望 に応 えながら、より良 い製 品づくりを行っていく。 図 3 より多 角 的 な病 変 部 表 示 を可 能 にする 図 2 冠 動 脈 バイパスグラフト解 析 機 能 図 4 肝 臓 解 析

(9)

3. 放射線防護材「無鉛ボード Xp」を使用したエックス線防護 BOX の開発

医 建 エンジニアリング㈱ ホーシャット営 業 部 近 藤 勇 太 【はじめに】 病 院、診 療 所、研 究 所 等で放 射 線 漏 洩を防ぐための防 護 の際 に簡 易 型の「エックス線 防 護 BOX」が用 いられる場合があるが、従来品では鉛を使用したエックス線防護 BOX しかなかった。 当 社 では新 たに鉛 を使 わない放 射 線 防 護 材 「ホーシャット無 鉛 ボード Xp」を使 用 した新 しい「無 鉛 仕 様 エックス線防護 BOX」を開発した。 【エックス線 防 護 BOX について】 従 来 、多 くの施 設 に設 置 されているエックス線 防 護 BOX は規 格 や寸 法、仕 様 等 が限 られているものがほ とんどであった。 当社のエックス線防護 BOX の特長としては、 ① 簡 易 な組 立 式 の為 、現 場 作 業 が短 縮 でき、コストを削 減 できるのはもちろん、組 立 後 すぐの使 用 が可 能。 ② 既存施設、狭い設置空間でも設置可能。 ③ サイズ、鉛当量等の様々なカスタマイズが可能。 ④ 全国各地に搬入、据付が可能。 ⑤ 設置後の将来的な増設、移設、拡張も可能。 このように、当 社のエックス線防 護 BOX はサイズ、鉛 当量、仕 様 等、様々なニーズに応えられるのはもちろ ん、さらに大きな特長として「無鉛ボード Xp」を使用した新しい「無鉛仕様エックス線防護 BOX」の開発によ り、二酸化炭素の削減といった環境面にも配慮した特長を持つ。 近 年 、環 境 面 への配 慮 が求 められている中 、無 鉛 のエックス線 防 護 BOX を要 望 する声 が高 まっており、 当 社 では従 来 鉛 を使 用 していたパネル面 に無 鉛 ボード Xp を用 いることにより、鉛 仕 様 のエックス線 防 護 BOX に比べおよそ 80%1)の鉛の使用削減を実現する事ができた。 1)ボード以 外 の製 品の一 部 には鉛を使 用 【ホーシャット無 鉛 ボード Xp】 無鉛仕様のエックス線防護 BOX に採用した「ホーシャット無鉛ボード Xp」は 2006 年に当社が開発した鉛 をまったく使わない放射線防護材であり、硫酸バリウムと石こうを主原料としている。 硫酸バリウムは、胃腸等のエックス線検査に一般的に使用されており、人体への安全性の面で鉛よりも優れ ていると言える。また、リサイクル面でも有 用な石こうを使 用しているので、鉛を使 用しない事とあわせ環 境 負 荷の軽減ができる。 本 製 品 はこのような環 境 への配 慮 、施 工 性 、コスト面 が評 価 され、これまでに全 国 数 多 くの病 院 、診 療 所 等で採用されている。

(10)

【おわりに】 現在、多くの病院、診 療 所または研究施 設等で新たなエックス線装 置の導入を検討 する際に、レントゲン 室 等のレイアウト、設 置する施 設 の条 件(テナントビル施 設、エックス線 防 護 工 事のできない施 設 等 )によって も様々な対応が求められてきている。その中で、エックス線防護 BOX の需要はますます高まってきている。 当 社 では、従 来 の鉛 仕 様 でのエックス線 防 護 BOX でもそれらの要 求 に対 応 する事 ができるが、「無 鉛 ボ ード Xp」を使 用 した新しいエックス線 防 護 BOX の開 発により、環 境 面に優 しい、さらにより安 心・安 全 な放 射線防護の提供ができると考える。 現 在 は一 部 に鉛 を使 用 しているが、今 後 鉛 フリーの無 鉛 エックス線 防 護 BOX 実 現 のため、さらなる開 発 を進めていきたい。 図 1 ホーシャットエックス線 防 護 BOX 図 2 ホーシャット無 鉛 ボード Xp

(11)

4. 大腸 CT 検査(CT Colonography)用

炭酸ガス自動送気装置「プロト CO2L」

エーディア㈱ 営 業 本 部 企 画 室 市 川 篤 【はじめに】 大 腸 がんは年 々増 加 の一 途 をたどり、わが国 の大 腸 がん死 亡 者 数 は全 がん死 亡 者 のうち男 性 で三 位 、女 性 で一 位 を占 める状 況 となっている。 大 腸 がんは早 期 に 発 見 すれば比 較 的 予 後 が良 いため、 早 期 発 見 が重 要 となる。 大 腸 がんの検 査 方 法 として は「便 潜 血 検 査 」「注 腸 X線 検 査 」「 内 視 鏡 検 査 」 の三 つが広 く知 ら れている。しかし、 いず れの検 査 方 法 も、それぞれに課 題 をを抱 えている。このような中 、最 近 注 目 を集 めているのが大 腸 CT 検 査 である。これは CT 装 置 を用 いて大 腸 の 3 D 画 像 を評 価 する検 査 法 である。短 時 間 で検 査 が終 了 す るため、患 者 の負 担 も比 較 的 少 なく、新 たな大 腸 がん検 査 法 として注 目 されている。 大 腸 CT 検 査 は検 査 中 に腸 管 を十 分 に拡 張 しておくことが必 要 になる。2011 年 8 月 、当 社 は大 腸 CT 検 査 用 炭 酸 ガス自 動 送 気 装 置 「プロト CO2L」(図 1)および炭 酸 ガス送 気 用 チューブ「プロト CO2L カ テーテルセット」を発 売 した。 【特 長 】 「プロト CO2L」は事 前 に目 標 とする腸 管 の圧 力 を設 定 し(通 常 18∼20mmHg)、緩 やかに注 入 速 度 を上 げていくことで患 者 の負 荷 を減 らし、 拡 張 が困 難 な直 腸 やS状 結 腸 を含 めた全 大 腸 を良 好 に 拡 張 できる装 置 である。 腸 管 の圧 力 が設 定 圧 力 まで上 昇 すると自 動 的 に送 気 が止 まり、炭 酸 ガスが吸 収 され圧 力 が下 がる と自 動 的 に追 加 の送 気 がなされ、検 査 中 一 定 圧 力 での拡 張 を維 持 するよう設 計 されている。 操 作 性 に関 しては熟 練 した技 術 が不 要 なため、術 者 による違 いが無 く安 全 性 も高 い特 長 を有 してい る。さらに炭 酸 ガスは空 気 に比 べて約 130 倍 の吸 収 速 度 をもっており、 患 者 の検 査 後 の不 快 感 を軽 減 することができる。 2012 年 4 月 の診 療 報 酬 改 定 により大 腸 CT 撮 影 加 算 として 600 点 が加 算 されることになり、「プロト CO2L」を採 用 する施 設 が増 えている。 【まとめ】 大 腸 がんは、早 期 発 見 により救 命 することが可 能 ながんである。大 腸 CT 検 査 という新 しい検 査 法 の 導 入 により、患 者 の選 択 肢 が増 えることで検 査 受 診 率 が上 昇 することが望 まれる。当 社 と販 売 提 携 会 社 であるエーザイ㈱は、「プロト CO2L」を通 して大 腸 がん死 亡 率 減 少 に貢 献 していきたいと考 えている。

(12)
(13)

5. 21.3 インチ LED バックライト 2MP/3MP カラーモニタの開 発

NEC ディスプレイソリューションズ㈱ モニター開発本部第一開発グループ 宮本 恒雄 【概要】 高 輝 度 ・長 寿 命 という観 点 から胸 部 X 線 等 では主 流 であったグレースケールモニタも、高 輝 度 ホワイト LED を採用したカラーモニタにその座を奪われようとしている。自由な白色点の選択や 2 台の白色点の一致 など、輝 度 を多 少 犠 牲 にする調 整 を行 ってもまだ実 用 上 の寿 命 を維 持できるようになったからである。さらに カラー医 用 画 像 分 野 においても、規 格 化 が進 められているように色 による診 断 のための正 確 な色 再 現 がモ ニタに要求される。本機はグラフィックモニタで開発したスペクトラビュー®エンジンの搭載やフロントセンサを直 接液晶パネルに接着する技術を用い、輝度・色度ともに長時間において正確かつ安定した性能を実現し た。医 用 用 途 に適 した人 感 センサによる省 エネ機 能 も新 たに備 えた 2MP と 3MP カラーモニタ MD211C2/ MD211C3 を開発した。 図 1 MD211C3(左)と MD211C2(右) 【特長】 1. 高輝度・長寿命・省電力設計 LED バックライト方式の採用はそれ自体でも長寿命化をもたらすが、下記の方法でさらに寿命を延ばして いる。 ・省電力化(従来比約 20%減)することで内部温度を下げ、輝度と寿命を向上している。 ・静 音 FAN を使 用 した新 排 熱 設 計 で内 部 温 度 を下 げると同 時 に、画 面 内 の温 度 むらを抑 えることで ユニフォーミティ補正による輝度低下を抑えた。 これらにより輝度維持寿命が従来比 1.7 倍(MD211C3)に向上した。 加えて以下も寿命向上のための機能である。 ・赤 外 線を放 出せず外 部 機 器への影 響がない新 人 感センサで、離 席 時 は低 消 費 電 力モードにするこ とにより寿命を向上できる。 ・スクリーンセーバーや特 定 のアプリと連 動 してバックライトの点 灯 ・消 灯 を制 御 させる Power Save Management Software を添付している。 2. 常設フロントセンサの小型化 本機では画面の輝度、白色点、ガンマ補正のキャリブレーションを実施するために画面前面にカラーセンサを 有している。センサホルダをモニタの画面表面に接着することにより、当社従来機種(MD213MC)に対し面積 [サイズ、解像度] 対角 21.3 インチ(54.0cm) 1200×1600 (MD211C2) 1536×2048 (MD211C3) [輝度] 400cd/m2(推奨) 900cd/m2(MD211C2 最大) 800cd/m2 (MD211C3 最大) [コントラスト比] 1400:11)

[入力] DVI (MD211C3 は DualLink), DisplayPort [その他] フロントセンサ、外光照度センサ、人感センサ

USB HUB 1up / 2down、外部 USB センサ端子

(14)

において 73%縮小する小型化を実現した。この結果、表示面の汚れやキズに伴う変化の影響を受けず、振動な どによる画面とセンサとの相対位置関係が変化しない。さらには LED 素子の個体特性の影響を受けにくい位 置にフロントカラーセンサを装備したことにより、長期にわたり安定した輝度・色度・ガンマを維持できる。 3. 10bit DisplayPort 入力 本機では、PC 市場にて実績のある DisplayPort を採用したことにより、カラー画像においても 10bit×3 の 多階 調 入 力 が実現できる。さらにこの 10bit 画像の特 性を損ねることなくガンマや白色 点の補正を可 能 とす る 14bit の LUT を持ち、正確な DICOM カーブを実現できた。

4. スペクトラビューエンジンによるカラーマネージメント 従 来 、カラーマネージメントにおいて原 色 ・中 間 色 ・白 色 点 の独 立 な測 定 と補 正 が必 要 であった。本 機 では 3 次元 LUT を内蔵した画像処理 ASIC と独自のアルゴリズムを使用したスペクトラビューエンジンにより、 液晶パネルの特性を測ることであらゆる表示設定に対し目標色との表示誤差を小さくすることを可能とした。 これらの当社のグラフィック用モニタの技術を医用 モニタに取り入れることで、正確な色による画像診断を可 能とした。 5. 人感センサ 省電力、長寿命化のために人感センサを搭載した。一般に使用されることが多い近接センサは比較的強 い赤 外 線 を放 出 するため、他 の機 器 に影 響 を及 ぼす可 能 性 がある。また、検 知 角 が狭 いため人 体 を検 出 できず誤動作を起こす可能性もある。今回開発した人感センサは、人体から発する赤外線を光起電力に変 えるフォトダイオードを使用した。不要な放射はなく、検知角も十分に広くすることができた。 センサの起 電力は非 常 に微弱であるため、絶 対値 検出ではなく変化を検 出 する方 式をとった。人体が静 止している場合は、誤検出する可能性があるため、人体のモニタに対する動作の方向を検出判定に使用し 誤 動 作 を防 止 している。また、診 断 時 に消 えることの無 いよう低 消 費 電 力 モード移 行 への優 先 度 を下 げた 設定としている。 6. モニタ品質管理ソフトウェア 従来よりモニタ品質管理ソフトウェアを準備しているが、今回、様々な使い勝手向上策を盛り込むことで、 管理者の負担軽減を実現した。まず、表示内容の整理を行い「一覧性」を向上した(図 2に一例を示す)。 また、蓄 積されるデータベース部 分を独 立させることで、拡 張の容 易 性を高 める改善 を行った。さらに動 作ロ グのビューワ機 能 や異 常 アラート表 示 項 目 の追 加 など、様 々な操 作 性 の改 善 策 は、全 て管 理 のしやすさを 向上させるものである。 図 2 品質管理ソフトウェアによる一覧表示の例 【おわりに】 LED バックライトとカラーマネージメント技 術 の採 用 で、より長 時 間 安 定 した精 度 の高 い輝 度 と色 度 の性 能を持つ本機は、的確な読影診断を補助するとともに、広範囲な医用分野の発展に役立つものと考える。

(15)

6. 移動 X 線検査の概念を変える

『DRX-Revolution Mobile X-Ray システム』

ケアストリームヘルス㈱ 岡 知 樹 【はじめに】 当社が欧米で 2009 年に、また、日本では 2010 年 4 月に先駆けて販売を開始したカセッテサイズでワイヤレ ス型のフラットパネル「DRX-1 システム」の販売台数は 5000 台を越え、世界中で活躍している。 DRX システムは日本国内では GOS タイプの「DRX-1G」と CsI タイプの「DRX-1C」の 2 種類のディテク タと、コンソールは施 設 内 据 置 型 システムとコンパクトに 小 型 化 し可 搬 性 を 高 め訪 問 検 査 や 健 診 車 載 対 応 の 「DRX-Transportable」をラインナップしている。 今 回 、さらに病 棟 や救 急 、オペ室 、ICU などの X 線 移 動検 査を、よりスピーディに、より正 確 に、よりパワフルに、 より安全に実施して頂ける移動型デジタルX線診断装 置「ケアストリームDRX-Revolution Mobile X-Ray システム」(図1)が 2013年1月に発売されたので、その 製品について紹介する。

【稼 働 実 績 】

「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」は欧米では、昨年 9 月から販売を開始し、12 月末時点で 稼働台数 230 台を超えている。

2009 年にリリースした「DRX-1 システム」のワイヤレス/カセッテ型 FPD の概念が現在では X 線一般撮影 のスタンダードになっているように、今後は「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」このユニークな仕 様は、今までの X 線移動検査の概念を変え移動型デジタル X 線診断装置の今後のスタンダードになってい くと考えられる。 FPD と移動型 X 線診断装置の無線連携をフル活用することにより、 今までの移動型デジタル X 線 診 断 装置 以 上にスピーディで正確な検 査の実施が可能になる。 また、移 動 型 X 線 診 断 装 置 にも多 彩 な仕 様 を取 り入 れ、移 動 中 の リスクを改 善 させ、パワフルな出 力 により撮 影 室 と同 様 の撮 影 検 査 が 可能である。 【特 長 】 1. 移 動 時 の視 界 確 保 今まで装置は移動時に支柱が高く視界を妨げていたが、本装置は 最 小 限 (1295mm)まで収 まるように設 計 されており、移 動 時 の視 界 性を改善し安全性を確保した(図 2)。 2. ディテクタの位 置 を検 知 グリッドアライメントシステム(オプション)の開 発 により、発 生 器 とディ テクタの上 下 左 右 位 置 、距 離 、角 度 を管 球 側 のモニタで操 作 をしな

図 1 DRX-Revolution Mobile X-Ray System

図 2 支 柱 収 納 状 態

(16)

がら確認でき、より正確な検査を可能とした(図 3)。 3. ハイパワー出 力 撮 影 室 と同 様 の出 力 仕 様 とし 40-150kV まで 1kV 刻 みでの出 力 が可 能 で、出 力 的 には撮 影 室 検 査 と 同様検査を可能にした。 4. 操 作 性 本体側の 19 インチタッチモニタだけでなく、管球側にも 8 インチタッチモニタ を 搭 載 し 、 管 球 側 の み で 検 査 選 択 、 撮 影 条 件 設 定 、 撮 影 画 像 確 認 、 PACS 等への送信 等、検査を完了させることが可能である(図 4)。 5. 駆 動 システム 後両車輪に独立した駆動サポートモータを搭載し、軽々と前進、後退、進路変更を可能とした。 この駆動サポートモータは機器自体の重量を充分に考慮し搭載されている。 6. 管 球 稼 働 管球の操作は片手での操作を想定し、軽々と回転、チルトが可能である。 また、アームの進展、支柱の回転も同様に操作性を確保した(図 5)。 7. 過 去 画 像 確 認

Prior Image Review システム(オプション)により、ワンタッチで過 去 画 像 の表 示 を可 能 にしている。 これはシステム内 SSD に保 存 されていない画 像 に関 しても、設 定 された PACS から Q/R し表 示 する。 8. クライアント機 能 本体 19 インチタッチモニタにて設定された RIS や Viewer のクライアント表示が可能である。 この機能により、出動中に MWM だけでなく RIS 自体でのオーダ内容を確認し、検査を継続させることが 可能である。 9. 収 納 部 も充 実 本 体 収 納部 はグリッドアライメントシステム用グリッドホルダ(収 納 時 充 電)と半 切 ディテクタだけでなく、検 査 依 頼 書 などの書 類 や手 袋 、カセッテラップなど検 査 に必要な小物類が収納可能に設計されている。 ディテクタのカセッテラップ装 填 やバッテリの交 換 も本 体 にて実 施 できるように 設計されている(図 6)。 【最 後 に】 当 社 は、顧 客 にとって本 当 に価 値 のあるサービスを追 求 していくことが重 要 であると考 える。顧 客 にとって 価 値のあるサービスの追 及 が、最 終 的に患 者にとって、さらには医 療にとって役 立つものになると確 信してい る。 図 4 8 インチタッチモニタ 図 6 収 納 部 図 5 稼 動 域 の広 いアーム

(17)

7. 病変の自動トラッキング Lesion Management 搭載 PACS

ケアストリームヘルス㈱ HCIS 事 業 統 括 部 河 野 亨 【はじめに】 放射線医にとって、フォローアップが必要な標的病変の経時変化を把 握することは重要である。当社は、日常業務である比較読影の効率化に 加 え 、 読 影 用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 追 加 機 能 と し て 新 た に 「 Lesion Management(病変管理)機能」(図 1)を開発した。 当機能を本文にて紹介する。 【特 長 】 1. 病変計測の自動化 固 形 が ん の 治 療 効 果 判 定 は 、 標 的 病 変 の 長 径 ( も し く は 短 径 ) の 変 化 度 合 い で 評 価 さ れ る (RECIST=Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)。ビューア上での病変計測は、一般的 に距離計測ツールが用いられる。しかしながら計測者が異なる場合や、同じであっても計測時期が異なると、 正 確 で客 観 的 なデータとして評 価 することが困 難 である。当 機 能 は、ワンクリック(もしくは長 径 描 画 )にて病 変 を三 次 元 で自 動 セグメンテーションし、長 径 ・短 径 ・体 積 を自 動 算 出 する(図 2)。正 確 かつ客 観 的 な データを得ることが可能といえる。 2. 自動トラッキング 当 社 の読 影 用 アプリケーションは、比 較 読 影 を容 易 にするレジストレーション機 能 を有 し、今 回 データ(シリ ーズ)と過 去 データを三次 元的に自 動 位置 合わせ可 能とする。レジストレーションにより位 置合わせされたベ ースラインとフォローアップ検査内の各シリーズ上 でトラッキングツールを選 択することで、ベースラインで計測 された標 的 病 変 を自 動 検 出 する(図 3 )。検 出 された病 変 の長 径 ・短 径 ・体 積 は自 動 的 に算 出 され、変 化度合いを容易に評価できる。トラッキングツールは CT/MR の比較対象検査において有効であり、継続的 なフォローアップと治療効果判定に役立つ。 図 1 Lesion Management 図 2 自 動 セグメンテーションされた病 変 例 肺 病 変 (例 ) 肝 臓 病 変 (例 ) 頭 部 病 変 (例 )

(18)

3. ブックマークとデータ二次利用

ベースライン検査内でセグメンテーションされ、さらにトラッキングツールによりフォローアップ検査内に検出さ れた標的病変の各種計測結果(測定者・測定日・シリーズ/イメージ番号・長径・短径・体積など)は、 PACS 内データベースにブックマークとして保存される。変化率(%)と Doubling Time(倍加時間:腫瘍 体積が2 倍になるまでの時間)も算出する。ブックマーク保存データは病変のスライスとリンク表示される。また 病変の変化度合いをグラフ表示可能である(図 4)。各種計測結果を TEXT/CSV/XML の汎用形式で 出力することにより、二次利用など将来の活用も期待できる。

【まとめ】

既に米国で FDA 510(k)取得済みの「Lesion Management 機能」は、日本国内においても効率的か つ効果的な読影環境を提供する役割を担うと期待される。

図 3 トラッキングツールによる標 的 病 変 の自 動 検 出 例

図 4 ブックマーク保 存 データと病 変 の経 時 変 化 グラフ例

(19)

8. AeroDR1012HQ 開発について

コニカミノルタ㈱ 青 柳 繁 【はじめに】 DR は、読 取 作 業 が不 要 で即 時 画 像 表 示 が可 能 であり、ワークフローの観 点 から CR に勝 る。さらに被 ばく線 量 ・画 質 の面 からも優 位 性 がある。そのため、X 線 撮 影 におけるデジタル化 が進 んでおり、CR から DR へのシフトが加 速 している。中 でも、既 存 の設 備 を活 用 して DR 化 が可 能 なカセッテタイプ FPD 装 置 の普 及 が進 んでいる。当 社 はカセッテタイプ DR に求 められる要 件 と機 能 を分 析 し、①高 画 質 で低 被 ば く ② 軽 量 か つ 堅 牢 ③ 高 速 で 安 全 か つ 快 適 な 作 業 性 を 特 長 と す る 「 AeroDR 」 シ リ ー ズ を 開 発 し た 。 2011 年 3 月 に 14×17 インチサイズの「AeroDR1417HQ/S」を発 売 、2012 年 2 月 に 17×17 インチのフル サイズでありながら既 設 の撮 影 台 に対 応 可 能 な「AeroDR1717HQ」をラインアップに加 えた。このたび、 整 形 外 科 に お け る カ セ ッ テ 撮 影 や 小 児 撮 影 の 分 野 で 要 望 さ れ て い る 小 型 軽 量 四 切 サ イ ズ 「 AeroDR1012HQ 」 を 開 発 し た 。 小 型 軽 量 カ セ ッ テ タ イ プ FPD を ラ イ ン ア ッ プ に 追 加 す る こ と に よ り 、 AeroDR 長 尺 撮 影 システムと併 せて、整 形 外 科 分 野 の全 ての撮 影 を「AeroDR」シリーズで対 応 、省 ス ペースと施 設 の負 担 軽 減 が実 現 できる。 【特長】 「AeroDR1012HQ」は、「AeroDR」シリーズの機 能 /使 い勝 手 を継 承 した 10×12 インチサイズカセッ テタイプ FPD である。開 発 にあたっては、ユーザーニーズを第 一 に考 え、徹 底 的 な軽 量 化 を目 標 とした。 また、「AeroDR」シリーズの特 長 である「低 被 ばく/高 画 質 」「ISO サイズ準 拠 」「軽 量 /堅 牢 」「Li-ion キ ャパシタ採 用 」「ワイヤレス対 応 」に加 え、2011 年 12 月 より「AeroDR」シリーズに搭 載 した X 線 自 動 検 出 システム「AeroSync」にも対 応 する(開 発 中 )。各 特 長 について下 記 に記 述 する。 1. 低 被 ばく/高 画 質 「AeroDR」シリーズでは、CsI シンチレータを TFT センサーパネル上 に直 接 接 触 させる直 接 貼 りあわせ 技 術 を採 用 、シンチレータで発 した光 を TFT との接 触 面 で拡 散 させることなくフォトダイオードまで導 くこと が可 能 となる。さらに当 社 独 自 の柱 状 結 晶 成 長 技 術 とこれまで培 った画 像 処 理 技 術 により、高 DQE を 実 現 、患 者 の被 ばく線 量 の大 幅 な低 減 を可 能 としている。 図 1 CsI シンチレータの比 較

(20)

2. ISO サイズ準 拠 、軽 量 /堅 牢 今 までの「AeroDR」シリーズ開 発 で蓄 積 された技 術 を元 に、高 密 度 部 品 実 装 を行 い、10×12 インチ ISO サイズ準 拠 を実 現 。NICU(保 育 器 )や小 児 用 撮 影 台 等 の、カセッテサイズに制 約 がある装 置 に対 応 することが可 能 となった。また、パネル筐 体 のカーボンモノコック構 造 、徹 底 的 な部 品 構 成 の見 直 しを 行 うことにより、カセッテ重 量 1.7kg 以 下 の軽 量 化 を達 成 。撮 影 時 の作 業 性 および患 者 がカセッテを保 持 し た 場 合 の 負 担 軽 減 を 考 慮 し た 。 も ち ろ ん 、 通 常 使 用 で は 破 損 し な い た め の 堅 牢 性 も 従 来 の AeroDR シリーズと同 等 性 能 を確 保 している。 3. Li-ion キャパシタ採 用 「AeroDR」シリーズでは、「患 者 への安 全 性 」「環 境 対 策 」を考 慮 し、次 世 代 バッテリとして注 目 され ている「Li-ion キャパシタ」を採 用 している。「Li-ion キャパシタ」は、高 い安 全 性 と速 い充 電 速 度 を実 現 。また、充 放 電 を繰 返 しても劣 化 し難 い事 により、バッテリ廃 棄 による環 境 問 題 にも対 応 できている。ま た、「Li-ion キャパシタ」で十 分 な撮 影 時 間 と撮 影 枚 数 を可 能 とするためには、省 電 力 設 計 が鍵 となる。 「AeroDR」シリーズで培 われた、徹 底 的 な省 電 力 技 術 と最 適 なパワーマネージメントにより、高 いバッテ リ性 能 (撮 影 数 /待 機 時 間 )を確 保 している。 4. ワイヤレス技 術 無 線 対 応 のワイヤレスタイプなので、操 作 の妨 げとなるケーブルなどが無 く、CR カセッテ使 用 時 と同 様 の撮 影 環 境 を提 供 できる。また、有 線 ケーブル接 続 にて常 時 充 電 しながらの撮 影 にも対 応 している。 5. AeroSync 技 術 (開 発 中 ) 「AeroSync 」は、2012 年 よ り「 AeroDR」シリ ーズ に 搭 載 し た 新 技 術 で あ る。 従 来 の DR は X 線 発 生 装 置 との電 気 的 な接 続 を行 い、X 線 照 射 と DR パネルの X 線 情 報 蓄 積 とのタイミングを同 期 させる必 要 があった。X 線 自 動 検 出 技 術 「AeroSync」は X 線 照 射 を FPD パネル自 身 が感 知 (検 知 )して画 像 の 読 取 を自 動 で行 なう。そのため X 線 装 置 との物 理 的 な接 続 を実 施 する必 要 が無 く、ポータブル撮 影 装 置 など、ばく射 信 号 の出 力 が困 難 な装 置 に対 して有 用 である。 図 2 AeroDR シリーズ 図 3 AeroDR1012HQ デザイン(表 裏 ) 【おわりに】 本 製 品 が臨 床 の現 場 で採 用 され、当 社 が提 案 する新 たなカセッテ DR の魅 力 を、顧 客 一 人 ひとりに 感 じていただければ幸 いである。今 後 もさらに革 新 的 な製 品 開 発 に挑 戦 し、 医 療 の質 の向 上 に 貢 献 し ていく事 としたい。

(21)

9. ワイヤレスタイプカセッテ型 DR「AeroDR」

∼災 害 ・在 宅 医 療 におけるカセッテ DR の適 用 ∼

コニカミノルタヘルスケア㈱ 営 業 本 部 MS 営 業 部 中 村 一 起 【はじめに】 当 社 は、ワイヤレスタイプカセッテ型 DR「AeroDR」 を 2011 年 3 月 より販 売 し、同 年 12 月 からは、ポータ ブル撮 影 向 けシステムも展 開 し、一 般 撮 影 分 野 だけでなく、病 棟 や救 急 での撮 影 にも対 応 可 能 なシス テムを展 開 してきた。今 回 は、災 害 医 療 や在 宅 医 療 など院 外 での X 線 撮 影 のニーズに応 えることができ るソリューションを紹 介 する。 【特 長 】 1.院 外 へ持 ち運 び可 能 なキャリングパッケージ AeroDR システムを院 外 での撮 影 で運 用 するために必 要 な基 本 構 成 は、AeroDR パネル、パネルと コ ン ソ ー ル の 通 信 を 制 御 す る た め の 制 御 ユ ニ ッ ト 、 タ ブ レ ッ ト 型 PC を 採 用 し た コ ン ソ ー ル 、 CS-7 Portable の 3 点 。それらを専 用 のキャリングケースに収 納 することで院 外 への持 ち出 しや、野 外 での活 用 が可 能 となり、災 害 現 場 や在 宅 訪 問 時 など検 診 バスでは対 応 できない院 外 の様 々な場 面 でも X 線 撮 影 が可 能 となる。 2.様 々なシーンで効 果 を発 揮 撮 影 したその場 で画 像 を確 認 することができる即 時 性 の高 いシステムとなる。在 宅 医 療 では、ライトバ ンなどに車 載 して患 者 の自 宅 へ訪 問 し、動 きの不 自 由 な患 者 でもその場 で X 線 撮 影 を行 うことができる ため、肺 炎 や骨 折 の早 期 発 見 が期 待 できる。また災 害 医 療 では X 線 撮 影 の必 要 性 と画 像 確 認 の重 要 性 が高 まっている。そのため高 い機 動 性 を持 ったこのシステムの画 像 表 示 の即 時 性 は、救 急 搬 送 された 患 者 や災 害 現 場 でのトリアージの一 助 としてその効 果 を発 揮 する。 3.院 外 撮 影 にも適 した AeroDR AeroDR の特 長 は、半 切 サイズで 2.9kg と超 軽 量 サイズであり、かつ、有 効 画 像 領 域 全 面 で耐 荷 重 が 300kg と耐 久 性 も高 い。バッテリは長 寿 命 で急 速 充 電 可 能 なリチウムイオンキャパシタを採 用 し、非 常 時 など電 源 供 給 が絶 たれた状 況 でも長 時 間 の撮 影 に対 応 可 能 である。

(22)

左 :使 用 時 右 :運 搬 時 図 1 専 用 キャリングケース 【最 後 に】 当 社 は、今 後 も医 療 用 画 像 分 野 において最 先 端 の技 術 開 発 に挑 戦 し、質 の高 い製 品 ・サービス・ ソリューションを通 じて顧 客 へ新 たな価 値 をご提 供 できるよう取 り組 んでいく。

(23)

10. MRI の ズーム撮像

syngo ZOOMit の原理と臨床上のメリットについて

シーメンス・ジャパン㈱ MR ビジネスマネージメント部 浦 川 真 樹 【はじめに】 当 社 は北 米 放 射 線 学 会 2011 年 大 会 において、臨 床 用 MRI 装 置 に搭 載 可 能 な製 品 としては初 となる、 関 心 部 位 を選 択 的 に励 起 して画 像 化 するアプリケーション syngo ZOOMit を発 表 した。これは、従 来 の MRI 撮 像 の原 理 から派 生 する、長 い撮 像 時 間 や各 種 アーチファクトによる画 質 への影 響 などの、様 々な問 題 を解 決 する可 能 性 のある新 技 術 である。本 稿 において、関 心 のある局 所 を選 択 的 に励 起 し画 像 化 する syngo ZOOMit の技 術 原 理 を解 説 し、様 々な画 像 上 ・臨 床 上 のメリットを紹 介 する。 【局 所 選 択 励 起 の原 理 】 局 所 励 起 の概 念 図 を図 1 に示 す。1 軸 方 向 のグラジエントと RF パルスを用 いて行 うスライス選 択 に対 し て、もう 1 軸 方 向 のグラジエントと RF パルスを加 えることによって 2 軸 のスライス選 択 を行 うのが、局 所 励 起 の基 本 的 なアイデアである1)。図 2 には実 際 の局 所 励 起 で印 加 される RF とグラジエントの一 例 を示 す。一 見 しても分 かるとおり、従 来 の 1 つの sinc 関 数 RF パルスとグラジエントでのスライス選 択 と比 較 して、非 常 に複 雑 な印 加 が必 要 となる。図 2 の最 上 段 は RF 強 度 を表 す。断 続 的 に印 加 される RF パルスは一 つ一 つが sinc 関 数 の形 状 をしており、これは図 1 の RF1 に該 当 する。また、それらの RF は強 度 が段 階 的 に変 化 して いるが、その変 化 の形 状 は sinc 関 数 の形 状 に類 似 しており、これは RF2 に相 当 する。また、3 段 目 と 4 段 目 はそれぞれ Gradient1 と Gradient2 に該 当 する。さらに図 2 の 2 段 目 は RF 位 相 を表 している。任 意 の 部 位 を局 所 的 に励 起 するための位 相 の操 作 に加 えて、B1 シミングを行 うことを目 的 として 2 つのポートから 印 加 される RF 位 相 をコントロールするため、位 相 もまた複 雑 に制 御 される。結 果 的 に、2 つのポートから印 加 される RF は強 度 も位 相 もそれぞれ独 立 に制 御 されて送 信 されることとなり、この送 信 方 法 はパラレル送 信 と呼 ばれる。

この局 所 励 起 ならびにズーム撮 像 が行 えるsyngo ZOOMit は、MAGNETOM Skyra 3T に搭 載 が 可 能 である。MAGNETOM Skyra には DirectRF 機 構 と呼 ばれる、従 来 は機 械 室 にあった送 信 ユニット と受 信 ユニットがガントリの中 に隣 接 して搭 載 され、フルデジタル MRI を体 現 する機 構 によってシステムが 構 築 されている。複 雑 な RF のパラレル送 信 を行 うた めに DirectRF 機 構 は大 きな役 割 を果 たしており、受 信 ユニットから得 られた情 報 をすぐさま送 信 ユニットに フィードバックすることで 送 信 RF をリ アルタイムに最 図 1 局 所 励 起 の基 本 原 理 図 2 印 加 RF とグラジエントの一 例

(24)

適 にデザインすることも可 能 である。また送 信 ユニット・RF ボディコイル・受 信 ユニット間 の制 御 が極 めて 高 い時 間 分 解 能 で厳 密 に行 える。 【ズーム撮 像 のメリット】 高 度 に制 御 されたパラレル送 信 のメリットを活 用 した syngo ZOOMit による局 所 励 起 ・ズーム撮 像 には、次 のような利 点 がある。  空間分解能の向上:局所励起した体積のみ位相エンコードをすれば良く、従来法と同じマトリクスサイ ズであれば、空間分解能が向上する。  スキャン時間の短縮:従来法と同じ空間分解能を得るためには、位相エンコード数を少なくできる。折り かえしを防ぐための位相エンコードオーバーサンプリングも不要。  ブラーリングアーチファクトの低減:従来法と同じ空間分解能のためには、エコートレイン数を短くできる。  モーションアーチファクトやフローアーチファクトの低減:関心領域外を励起しないため、アーチファクトの混 入が減る。  B0補正:パラレル送信による柔軟な RF 位相制御により、B0不均一を補正する。  フォーカス B1シミング:B1シムの最適化を局所励起した体積に狙って行えば、精度が向上する。  B1ミティゲーション:静 的 な B1 シミングでも解 決 しきれない B1 不 均 一 を、パラレル送 信 により改 善 する。 【syngo ZOOMit の撮 像 機 能 】 局 所 励 起 アプリケーションsyngo ZOOMit では、現 在 は次 の 2 種 類 の撮 像 方 法 が可 能 である。 1.EPI 局 所 励 起 による撮 像 によってデー タサンプリング時 間 を短 縮 することが 可 能 となり、位 相 分 散 が小 さくなるこ と で ゆ が み の 少 な い 画 像 を 得 る こ と ができる。前 立 腺 など、解 剖 学 的 画 像 と拡 散 強 調 画 像 (DWI)を重 ね合 わ せ て 診 断 す る 部 位 に お い て は 、 DWI のゆがみが少 ないことで診 断 能 の向 上 が期 待 される(図 3)。また、よ り面 内 分 解 能 の高 い DWI が可 能 と なり、従 来 法 の最 適 化 されたプロトコ ルに比 べて 30%程 度 空 間 分 解 能 を 上 げることが可 能 である(図 4)。腎 臓 の場 合 においては心 拍 および呼 吸 の アーチファクトを低 減 するメリットもあり、 さら に は 画 像 のブ ラ ーリ ングも 低 減 さ れている。また、脳 機 能 画 像 (fMRI) ではス ライ ス 全 体 を 励 起 した 場 合 と 比 べて、賦 活 領 域 の信 号 強 度 変 化 がより明 瞭 になる(図 5)。 図 3 前立腺 DWI 例 ZOOMit によ る DWI は 、 形 態 画 像 と 輪 郭 線 が 良 く 一 致 してい る。一 方 で従 来 法 では前 立 腺 がんの主 な好 発 部 位 である辺 縁領域で特に歪みが見られる。 図 4 腎 臓 DWI 例 ZOOMit の例 では面 内 分 解 能 が約 30%向 上 している。 画 像 提 供 :CBI,New York City, USA

(25)

2.3D TSE(syngo SPACE) syngo ZOOMit では EPI だけで なく解 剖 学 的 画 像 を 撮 像 できるとこ ろ が 特 長 的 で あ る 。 Variable Flip Angle 法 による 3D TSE 撮 像 アプリ ケーションである syngo SPACE は 従 来 の 3D TSE と比 較 してより短 時 間 で T2 ブラーリングを抑 えた 3D 高 分 解 能 撮 像 が可 能 である。図 6 に示 した腰 椎 の 3D TSE 画 像 では、同 一 分 解 能 での撮 像 において FOV をズ ー ム す る こ と に よ り 撮 像 時 間 が 3 分 の 2 に短 縮 された。さらに MPR による コ ロ ナ ル 像 を 比 較 す る と 、 ズ ー ム 撮 像 においてブラーリングがより小 さく高 精 細 な画 像 が得 られていることが分 か る 。 エ イ リ ア シ ン グ 回 避 の た め に 大 き な 領 域 を 撮 像 す る 必 要 が な く な る ため、ルーチン検 査 における 3D 撮 像 の 時 間 が 短 縮 さ れ る こ と は メ リ ッ ト が 大 きい。関 節 や骨 盤 腔 では 3D 高 分 解 能 撮 像 のメリットが広 く認 識 されて いることから、局 所 励 起 の技 術 により 臨 床 検 査 に おい て 3D 撮 像 を より 気 軽 に使 用 可 能 となり、3D 撮 像 の臨 床 メリットを実 際 に享 受 しやすくなることが期 待 される。 【おわりに】 シーメンスは他 社 に先 駆 けて、関 心 領 域 を選 択 的 に励 起 し撮 像 するアプリケーション syngo ZOOMit を製 品 化 した。この画 期 的 な技 術 により、従 来 の MRI 撮 像 で問 題 となっていた高 空 間 分 解 能 化 に伴 う撮 像 時 間 の延 長 や、呼 吸 やフローアーチファクト、EPI DWI でのひずみの問 題 の低 減 および解 決 が可 能 であ る。このアプリケーションでは EPI シーケンスに加 えて、syngo SPACE による解 剖 学 的 画 像 も得 られるところ が臨 床 上 重 要 であり、今 後 は様 々なアプリケーションへの応 用 が計 画 されている。こうした特 長 から、中 枢 神 経 領 域 や関 節 領 域 、腫 瘍 学 領 域 を始 めとする様 々な臨 床 領 域 において、より空 間 分 解 能 が高 く、よりアー チファクトの小 さい、臨 床 価 値 の高 い画 像 を提 供 することが可 能 になったと考 える。今 後 も様 々なイノベーシ ョンを通 じ、当 社 は臨 床 的 な付 加 価 値 の高 い製 品 を提 案 し続 けたいと考 えている。

【参 考 文 献 】

1) Alley MT et al. Angiographic Imaging with 2D RF pulses. Magn Reson Med 1997;37:260-267.

図 6 腰椎の syngo SPACE(3D TSE)例 撮像時間が 2/3 になり、ブラーリングも低減されている。

図 5 fMRI 例

(26)

11. Monte Carlo 計算を用いた CT 線量計算ソフトウェア‒ ImpactMC

東 洋 メディック㈱ 黒 田 武 弘 【背 景 】 医 療 放 射 線 の被 ばくに関 しては、昔 から学 会 等 で論 じられている。最 近 では、医 療 関 係 者 以 外 でも 関 心 を持 っている方 が多 い。病 院 で CT による診 断 を受 けた後 、自 分 が受 けた被 ばく線 量 はどれくらいか 放 射 線 技 師 に 尋 ね る 方 が い る と 聞 く 。 CT の 被 ば く 線 量 を 示 す 指 標 の ひ と つ に CTDI ( Computed Tomography Dose Index)がある。しかし、CTDI から被 ばく線 量 を求 めることは難 しい。

【方 法 】

ImpactMC は、仮 想 空 間 に CT 装 置 を作 り、撮 影 した患 者 CT 画 像 やファントム CT 画 像 を用 いて CT 撮 影 時 の線 量 分 布 を Monte Carlo 法 で計 算 するソフトウェアである。市 販 されている他 の CT シミュレー ションソフトウェアの多 くは、決 められたファントム画 像 を用 いて Monte Carlo 法 または、Monte Carlo 法 で計 算 したデータを用 いて決 められた CT 装 置 の被 ばく線 量 を計 算 する。これらのシミュレーションソフトウ エアで計 算 される線 量 は、使 用 されたファントムにおける線 量 なので汎 用 性 が少 ない。

ImpactMC は、取 り込 んだ CT 画 像 を用 いて線 量 計 算 するため実 用 的 である。例 えば、CT 撮 影 した 患 者 の CT 画 像 を使 って線 量 計 算 をすれば、その患 者 の体 内 での線 量 分 布 が精 度 良 く推 測 でき、その 値 か ら 被 ば く 線 量 が 算 出 で き る 。 計 算 に 時 間 の か か る Monte Carlo 法 に よ る 線 量 計 算 は 、 GPU (Graphics Processing Unit)を使 うことにより約 70 分 かかる線 量 計 算 時 間 を約 1.3 分 に短 縮 できる。 また、最 近 の CT 装 置 で装 備 される TCM(Tube Current Modulation)機 能 は、ImpactMC でシミュ レーション可 能 である。

図 1 CTDI ファントムを使 用 した場 合 図 2 人 体 CT 画 像 を使 用 した場 合

【まとめ】

ImpactMC は、取 り込 んだ CT 画 像 の線 量 分 布 を Monte Carlo 法 で計 算 するため、精 度 の高 い結 果 が得 られ、GPU を使 用 することにより計 算 時 間 を短 くすることができる。ImpactMC は、速 く、精 度 良 く 被 ばく線 量 を求 めるためのソフトウェアである。

(27)

12. 新しい EPID を用いた患者 QA−Dosimetry Check

東 洋 メディック㈱ 黒 田 武 弘 【背 景 】 放 射 線 治 療 において品 質 管 理 (以 降 QA と呼 ぶ)は欠 かせないものである。 特 に高 度 放 射 線 治 療 に おいては治 療 計 画 と同 じ治 療 ができるように必 ず患 者 毎 に 照 射 の条 件 や 線 量 を確 認 してから治 療 が行 われているのがふつうである。しかし、それには多 くの時 間 とコストがかかる。 EPID(Electric Portal Imaging Device)は、現 在 、放 射 線 治 療 装 置 には標 準 で装 備 されており、 患 者 の照 射 位 置 を確 認 するために使 われている。

図 1 EPID(Electric Portal Imaging Device)

【方 法 】

EPID から出 力 されるのは、画 像 データであり、線 量 データではない。この画 像 データから入 射 フルエン スに変 換 する方 法 は、AAPM(American Association of Physicists in Medicine)等 でも論 文 として発 表 されている。EPID の画 像 を体 内 に入 射 する前 のフルエンスに変 換 し、そのフルエンスから線 量 計 算 プロトコルを用 い て CT 画 像 から 線 量 計 算 す ると 患 者 照 射 ビー ムでの 結 果 となり、治 療 直 前 の 患 者 治 療 計 画 QA となる。Dosimetry Check では、 計 算 速 度 を短 くする ため、ペンシルビーム法 を 採 用 している。Dosimetry Check は、治 療 の流 れの中 で、短 時 間 で終 了 する。また、そのビームが治 療 中 の患 者 の体 を通 過 したビームであれば、照 射 した状 態 を検 証 することができる。照 射 の結 果 は、2D だけ でなく、3D でも表 示 される。 図 2 フルエンス画 像

(28)

図 3 解 析 結 果 の表 示

【まとめ】

Dosimetry Check は、EPID を用 いて簡 単 に早 く患 者 治 療 計 画 の QA を行 うことができるソフトウェ アである。EPID に入 射 するビームは、患 者 に照 射 する前 のビームであれば、照 射 前 の事 前 検 証 が行 え、 照 射 中 のビームであれば、照 射 後 の検 証 が行 える。Dosimetry Check は、外 部 放 射 線 治 療 の全 てに 使 用 することができ、IMRT、VMAT 問 わず、患 者 治 療 計 画 の QA が行 えるソフトウェアである。

(29)

13. 双方向通信システム iMag

による MRI

室内におけるリスクの最小化

スター・プロダクト㈱ カメロン・ドナルド 【はじめに】 医療従事者が最も考慮することは、診断のために患者の状態を最大限に把握し、適切な治療を行うこと である。しかしながら、検 査 時 や治 療 時 に起 こりうるリスクを最 小 限 に抑 える必 要 と、バランスを取 ることが重 要である。さらには、リスク軽減と共に、治療の快適さそのものを向上させることが、包括的な治療過程の向上 につながり、患者の容態を良好に導く助けとなるだろう。 現 在 行 われている検 査 のうち、MRI 検 査 は、診 断 の妥 当 性 と治 療 効 果 の確 認 のために欠 くことのできな い医学検査の 1 つである。しかし、患者に過度の緊張とストレスを与える検査となる側面が問題となっていた。 双 方向 通 信 システム iMag は、治 療過 程における MRI 検 査 時のリスク管 理と快 適度の向 上を目的とし、開 発されることとなった。 【開 発 過 程 】 双方向通信システム iMag のようなテクノロジーは、MRI 室内で起こりうるリスクを相当程度抑え、患者の 治療過程における快適さの向上にもつながるものである。このコミュニケーション・システムの開発にあたり、次 に述べる問題の克服が課題となった。 1. 患者側の MRI 室内における問題 ① 通常のコミュニケーションが不可能な騒音に晒されること ② MRI 装置内の狭い空間で、心理的圧迫感に耐える必要があること 2. 医療従事者側の MRI 室内における問題 ① 患者を近距離で観察することができず、容態の確認が不可能なこと ② 患者に口頭で指示を出すことが不可能なこと

これらは通 常 の MRI 検査 とともに、fMRI 検 査・手 術においても問題となる課 題である。fMRI 検 査・手 術時では高騒音下に長時間さらされるため、患者に与えるストレスが大きくなると同時に、リスクも高くなる。患 者と医療従事者双方のコミュニケーションの重要性が増している現在、改善が必要になると考えられる課題 である。 上記の問題を克服するコミュニケーション・システムを開発するにあたり、技術的観点から問題となった課 題を以下に挙げる。 課題 1. シールドで厳重に遮断された MRI 室と操作室との間で、双方向音声信号の送信を可能にすること 課題 2. 騒音レベルが高い環境下での操作を可能にすること 課題 3. MRI 装置の 200 ガウス圏内へ金属が配置されないようにすること 課 題 1 は、MRI 施 設 の構 造 とレイアウトに依 存 している。iMag はそれに基 づき、光 ファイバー、赤 外 線 、 2.4GHz 無 線 の3 つを利 用 できるよう設 計 され、製 品 本 体 自 体 が MRI 室 内 の環 境 に耐 えられる設 計 がさ れた。また、患者へどのような音声信号を送るべきかについては、様々な調査を重ね、音声出力の優先順位 を下 記 のように定 めた。これら3 つに分 類 した音 声 信 号 が自 動 的 に切 り替 わることは、リスク管 理 上 絶 対 条

(30)

件となり、それを考慮した内容となっている。 優先順位 1. 操作室に設置するマイクロフォンからの出力 マイクロフォンは医療従事者が患者と口頭でコミュニケーションを取る際に使用される。患者または医療 従事者がマイクロフォンを使用する際、iMag は他の入力を無視し、マイクロフォンを第一に優先する。 優先順位 2. 自動音声指示 MRI 装 置 には、自 動 音 声 指 示 を患 者 へ与 える機 能 を持 つものがあり、システムが指 示 内 容 に伴 う 作動を行うよう同期されている点を考慮する必要がある。 優先順位 3. 音楽 患 者 が閉 所 で感じる緊 張 を和 らげるため、他 の音 声 機 器 (例 :CD プレーヤ)から音 楽 再 生 が行 わ れることに関しては、優先順位を低く定めた。 患 者 と医 療 従 事 者 間 で即 座 に会 話 が可 能 なこと は最 優 先 事 項 であり、また、音 声 が明 瞭 に聞 こえるこ とが不 可 欠 である。上 記 3 つの課 題 に伴 い、患 者 が 装着するヘッドフォンは、金属パーツを取り除き、ヘッド コイルに入ることを考慮した薄型が開 発された。また、 MRI 装 置 の 200 ガウス圏 内 には金 属 を配 置 できない ため、操 作 室 のマイクロフォンと患 者 間 との音 声 伝 達 は空 気 圧 で行 う必 要 があったが、チューブの材 質 はこ の問 題 の解 決 に適 し、かつ、クオリティの高 い音 声 が 伝達できるものを選んでいる。さらには、空気圧での音 声 伝 達 を行 うため、特 殊 なオーディオアンプを開 発 し、 クオリティの高い音声伝達を実現した。 患 者 が聞 く、これらすべての音 声 を医 療 従 事 者 が 確認できるよう、iMag は操作室内のスピーカから、同 じ音声を同時出力させることができるよう開発された。 音 声 を快 適 に聞 き取 ることができるよう、MRI 室 と操 作 室 両 方 で、すべてのボリューム調 節 が可 能 となって いる。 優先 順位 2 に関しては、自動 音声を検出し、これを音楽に優 先させる機能が必要である。自動音 声シス テムには自 動 音 声 のみの出 力 と、自 動 音 声 とコントロール信 号 を出 力 する 2 種 類 のシステムがある。自 動 音 声 のみの場 合 、iMag は自 動 音 声 を監 視 するシステムによって、自 動 音 声 の出 力 が終 わった際 には音 楽 へ 自動的に切り替わる仕様となっている。 【まとめ】 当 社は、iMag が MRI 検 査 時における医 療 従 事 者 と患 者 とのコミュニケーション向 上の一 助となり、検 査 時に起こりうる様々なリスクの最小化に貢献すると確信している。さらに、患者にとって、医療従事者および家 族とのコミュニケーションが可能であることは、検査時のストレスを軽減し、治療 過程の快適 度向 上 に役立つ だろう。 図 1 iMag ラインナップ 図 2 操 作 パネル

図 1  大 腸 CT 検 査 用 炭 酸 ガス自 動 送 気 装 置 「プロト CO2L」
図 1  DRX-Revolution Mobile X-Ray System
図 3  トラッキングツールによる標 的 病 変 の自 動 検 出 例
図 5 fMRI 例
+7

参照

関連したドキュメント

また、JR東日本パス (本券) を駅の指定席券売機に

機能名 機能 表示 設定値. トランスポーズ

口腔の持つ,種々の働き ( 機能)が障害された場 合,これらの働きがより健全に機能するよう手当

Should Buyer purchase or use SCILLC products for any such unintended or unauthorized application, Buyer shall indemnify and hold SCILLC and its officers, employees,

評価 ○当該機器の機能が求められる際の区画の浸水深は,同じ区 画内に設置されているホウ酸水注入系設備の最も低い機能

本論文での分析は、叙述関係の Subject であれば、 Predicate に対して分配される ことが可能というものである。そして o

評価 ○当該機器の機能が求められる際の区画の浸水深は,同じ区 画内に設置されているホウ酸水注入系設備の最も低い機能

○当該機器の機能が求められる際の区画の浸水深は,同じ区 画内に設置されているホウ酸水注入系設備の最も低い機能